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2025年J1第36節FC町田ゼルビアvsFC東京の試合を国立競技場で観戦。1-0でFC東京の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈FC町田ゼルビア〉3-4-2-1システム攻撃では、望月、昌子、ドレシェヴィッチの3CBとボランチ前、中山との連携したビルドアップから、右サイドは右WB中村、左サイドは左シャドーの相馬または左WB増山が高く張ったうえ、上記ビルドアップから両サイドへのフィードを多用して両サイドを基点とし、時にバイタルエリアに侵入するCFオ・セフンやのポストプレーを使いつつ、両サイドからのクロスやバイタルエリアでのコンビネーションを活用し、更には両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。時に、望月またはドレシェヴィッチがサイドに出てSBとして振る舞い、前または中山がアンカーとして振る舞う4バックの4-1-2-3システムへの可変を行う。守備では、ハイプレス時は4-4-2、ミドルプレス時は5-3-2、リトリート時は5-4-1にてディフェンス対応していく。(相手CK時はマンツーマン主体で、ゾーンディフェンスを加味)〈FC東京〉4-4-2システム攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ高、小泉との連携したビルドアップから、両サイド、右サイドは右MFギリェルメ、左サイドは左MF俵積田が高く張ったうえ(時に4-2-4システム)、右サイドはギリェルメと右SB長友が、左サイドは俵積田と左SB室屋に、ボランチとFW仲川、佐藤それぞれ連携して両サイドを基点としつつ、バイタルエリアやハーフスペースに落ちる仲川、佐藤への速いクサビのパスを利用しながら、外→中→外への循環しながら、速い攻めによりクロスやスルーパス、ポケット進出を利用して攻めていく。守備では、プレス時は4-4-2または4-2-4基調、リトリート時は4-4-2基調でブロックディフェンス対応をしていく。ゼルビアの5レーンによるサイドの幅広い攻撃に対しては、ボランチ高がディフェンスラインに落ちて5バック気味に対応していく。(相手CK時はゾーンディフェンス主体で、マンマークを加味)【得点】87分 安斎(FC東京)【退場】なし【警告】41分 前(FC町田ゼルビア)73分 高(FC東京)【試合の流れ】(前半)ゼルビアは3-4-2-1システム、東京は4-4-2システムにて、この試合に臨む。まず最初にチャンスを作ったのは東京で、3分の得た右MFギリェルメに右CKから、ボランチ高のクロスは合わず。これに対して、ゼルビアは、9分に、バイタルエリアでのボール奪取から、右シャドー仙頭のスルーパスを起点として、ペナルティエリアに入ったFWオ・セフンのシュートは、東京GKキム・スンギュの好セーブに阻まれてしまい、続く11分にも、左シャドー相馬の右FKに、ペナルティエリアに進出した右CB望月が頭で合わせるも、GKキム・スンギュにキャッチされてしまう。ゼルビアは、ビルドアップからの両サイドへの展開を基点として、サイドチェンジを交えつつ、ハーフスペースやポケットへの進出を狙っていく。一方で、東京は、ゼルビアの攻撃に対して、4-4-2のブロックディフェンスを基調として、両サイドからの俵積田、ギリェルメの両サイドとハーフスペースやバイタルエリアに落ちるFW仲川、佐藤の機動力やコンビネーションを活用した素早い攻撃によりチャンスをうかがう。東京は、15分に、カウンターから、バイタルエリアで仲川からクサビのパスを受けた高のシュートは、ゴール右に外れてしまう。しかし、東京の攻撃は単発的で、ゼルビアの堅いディフェンスによりチャンスを作れず、ゼルビアが両サイドを基点とした攻撃により、東京のディフェンスラインを下げさせる展開が続いていく。ゼルビアは、右サイドでのカウンターから、仙頭のフィードからの相馬のクロスはGKキム・スンギュにキャッチされてしまう。前半はゼルビア優勢ながらも、0-0で終了。(後半)ゼルビア、東京とも選手交代などなく、後半開始。後半、最初にチャンスを作ったのはゼルビアで、47分に、左サイドでの展開から、ペナルティエリア左に進出したボランチ中山のクロスに、オ・セフンが頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。ゼルビアは、オ・セフンの有効なポストプレーを交えつつ、両サイドを基点として、ハーフスペース、更にはポケットへの進出を狙って攻めていく。これに対して、東京は、FW仲川、佐藤がサイドやハーフスペースに流れることにより、攻撃の起点となるよう、素早い攻撃を仕掛けようとする。こうした展開の中、ゼルビアが62分に右シャドー仙頭からナ・サンホに替えて攻撃を活性化させようとし、試合の流れを引き寄せていく。ゼルビアは、67分に得た相馬の右CKのこぼれ球から、中山のクロスに、中CB昌子が頭で合わせるも、ゴール右に外れてしまう。一方、東京は、試合の流れを引き寄せるために、68分に、右MFギリェルメから安斎に、FW仲川から野澤に替えて、反撃を試みるが、ゼルビアの流れは続き、71分に得た相馬の左CKのこぼれ球に反応したナ・サンホのシュートはゴール右に外れてしまう。4-4-2または5-3-2のリトリート対応を余儀なくされる東京はボール奪取からのカウンター攻撃に活路を見出そうとし、77分に、バイタルエリアにて左WB増山のパスカットに成功した野澤がゼルビアGK谷の頭上を越すループシュートを放つも、惜しくもゴール左ポストを叩いてしまい、先制には至らない。しかし、東京が流れを押し戻すには至らず、ゼルビアは、78分に、敵陣左サイドでの展開から、相馬のシュートはバーを超えてしまうが、ゼルビアは、中村、増山の両WBがサイドを高く張ったうえ、オ・セフン、相馬、ナ・サンホが前線に張り付いた形で東京の4-4-2システムに圧力をかけていき、両サイドからポケットへの進出によりチャンスをうかがう。これに対して、東京は、ゼルビアに有効なスペースを使われながらも、ショルツ、森重を中心とするディフェンスラインが踏ん張って、前線の佐藤らを活用した有効なカウンターの機をうかがい、そして、ゼルビアの攻め上がりを狙ったカウンターが87分に成功する。東京は、敵陣左サイドのカウンターから、佐藤が左サイド奥まで攻め上がって出したグラウンダーのクロスに、ゴールファー側に飛び込んだ安斎が右足で合わせて、ゴール右隅に突き刺して、東京が1-0と先制する。先制されたゼルビアは、ロスタイムに入った後、左WB増山から藤尾に替えて、3-4-2-1システムから4-4-2システムに変更して反撃を試みるも、チャンスを作るには至らず、東京が1-0と逃げ切って勝利。【システム】(FC町田ゼルビア)3-4-2-1(右から)GK 谷DF 望月、昌子、ドレシェヴィッチMF 中村、前(83分 下田)、中山、増山(90+2分 藤尾)シャドー 仙頭(62分 ナ・サンホ)、相馬FW オ・セフン(83分 桑山)(守備時はハイプレス時は4-4-2、ミドルプレス時は5-3-2、リトリート時は5-4-1)(FC東京)4-4-2(右から)GK キム・スンギュDF 長友、森重、ショルツ、室屋ボランチ 高、小泉MF ギリェルメ(68分 安斎)、俵積田FW 佐藤(90+3分 山口)、仲川(68分 野澤)(守備時はハイプレス時は4-4-2または4-2-4基調、リトリート時は4-4-2)【勝負の分かれ目】東京は、粘り強い4-4-2のリトリート対応からのカウンター攻撃により、数少ない決定機を確実にモノにしたことと粘り強いディフェンス対応。【まとめ】 東京は、仲川と佐藤の機動力の俵積田の突破力を活用したサイドからのカウンターがゼルビアの堅いディフェンス対応により阻止されていたものの、それらが布石となって、終盤に矢のようなカウンター攻撃により決定機をモノにできた。リトリート対応を余儀なくされながらも球際で負けなかったことと、GKキム・スンギュやショルツ、森重を中心としたディフェンスラインの踏ん張りも大きかった。東京の意地を見せた。ゼルビアは、前半から、両サイドを基点とした有効なハーフスペースやポケットへの進出により、再三チャンスを作ったものの、東京の堅いディフェンスを崩すことができず、勝負をかけた攻め上がりを東京に疲れてしまった。相馬ら攻撃陣が躍動していただけに悔しい敗戦。#zelvia#fctokyo#FC東京#町田ゼルビア#ゼルビアvsFC東京#東京ダービー#Jリーグ
2025.11.09

2025-26年ACLE第4節ヴィッセル神戸vs蔚山HDの試合をノエビアスタジアムで観戦。1-0でヴィッセル神戸の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈ヴィッセル神戸〉攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー扇原と(時に落ちる)右MF井手口との連携したビルドアップから、右WG武藤、左WGパトリッキが両サイドを高く張ったうえ、右サイドは右SB鍬先とパトリッキと井手口、左サイドは左SB永戸、左MF宮代が連携して両サイドを攻撃の基点としつつ、両サイドへの速い縦パス、ロングフィードやバイタルエリアやハーフスペースに進出するCF大迫へのクサビのパスを主体として、速い縦パスから両サイド、更にはポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、ハイプレス時はマンツーマンプレスの4-3-3基調、ミドルブロック時またはリトリート時は4-4-2基調(相手CK時はゾーンディフェンス主体)〈蔚山HD〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチのトロヤク、イ・ジンヒョン(縦関係)との連携したビルドアップから、FWホ・ユル(後半途中からマルコン)やトップ下のキム・ミンヒョクへのポストプレーやラカバ、ペク・インウのスピードを最大限活用して、素早いカウンターを仕掛ける攻撃を主体とする。トロヤクがディフェンスラインに落ちる5-4-1と4-2-3-1との可変システム。後半は両シャドーを起点として、ハーフスペースからポケットへの進出を狙う。守備では、ボランチのトロヤクが4バックの真ん中に落ちて5バックを構成する5-4-1のミドルブロックを主体として、数的優位を作ってディフェンスしていく。後半失点後はトロヤクが中盤のボランチに上がって4-4-2のブロックディフェンスに変更。(相手CK時はマンマーク主体でゾーンディフェンスを加味)【得点】58分 パトリッキ(ヴィッセル神戸)【退場】なし【警告】40分 トゥーレル(ヴィッセル神戸)57分 ペク・インウ(蔚山HD)【試合の流れ】(前半)ヴィッセルは4-1-2-3システム、蔚山は4-2-3-1(5-4-1)の可変システムにて、この試合に臨む。まず、チャンスを作ったのはヴィッセルで、まず4分に、バイタルエリアでのFW大迫のクサビのパスを受けた右WG佐々木のシュートは、蔚山GKムン・ジョンインの好セーブに阻まれ、続く7分にも、敵陣右サイドでの展開から、佐々木のシュートはバーを超えてしまい、さらに16分に得た左SB永戸の左CKのこぼれ球にペナルティエリア内で反応した右MF井手口のシュートは蔚山ディフェンスにブロックされてしまう。ヴィッセルは、前線からのプレスが有効なうえ、ビルドアップからの素早いサイドへの展開や大迫や左MF宮代へのクサビのパスで蔚山のディフェンスを押し込んでいく。これに対して、蔚山はヴィッセルのビルドアップに対して、5-4-1のミドルブロック、そしてリトリート対応により数的ディフェンスを確保しながら、FWホ・ユルやトップ下のキム・ミンヒョクへのクサビのパスやラカバ、ペク・インウの両シャドーのスピードを活用したカウンター攻撃で反撃の機をうかがう。蔚山は、20分に、自陣右サイドでのカウンターから、右SBチェ・ソクヒュンがボール奪取してFWホ・ユルをパスし、ホ・ユルがそのままバイタルエリアまで仕掛けながら放ったシュートはバーを超えてしまう。しかし、その後もヴィッセルが両サイドからの攻撃に対して、蔚山外苑前5-4-1のブロックディフェンスで対応する場面が続いて、ヴィッセルは、29分に、カウンターから、宮代からパスを受けた左WGパトリッキが中に切れ込みながら放ったシュートはバーを超えてしまう。更にヴィッセルは、両サイドから両ポケットへの進出をうかがう展開となり、35分に、敵陣右サイドでの展開から、ペナルティエリア内で永戸のクロスのこぼれ球に反応した大迫の左足のシュートは、バーを叩いてしまい、先制には至らず。ヴィッセルは、43分にも、左ハーフスペースにてパスを受けた大迫のクロスに、宮代がペナルティエリアて頭で合わせるも、蔚山GKムン・ジョンインにキャッチされてしまう。蔚山は、FWホ・ユルやトップ下のキム・ミンヒョクを起点としてカウンターを狙おうとするが、ヴィッセルの適切な対応により、攻撃の起点を作れず、前半はヴィッセルが試合を優位に進めながらも、前半は0-0で終了。(後半) ヴィッセル、蔚山ともシステム変更や選手交代なしで後半開始。後半も、前半同様、ヴィッセルが両サイドからの攻撃によりチャンスをうかがい、蔚山が5-4-1のブロックディフェンスにて対応していく場面が続く中、ヴィッセルが粘り強い攻撃により先制に繋げていく。ヴィッセルは、58分に、、バイタルエリアでの大迫のポストプレーを起点として、敵陣右サイドでの展開から、右SB鍬先のクロスを、ペナルティエリア右で受けたパトリッキが中に切れ込みながら放った左足のシュートがゴール左隅に決まり、ヴィッセルが1-0と先制する。これに対して、試合の流れを変えたい蔚山は、59分に、左シャドーのペク・インウからイ・チョンヨンに替えて、サイドからの攻撃を活性化させようとする。蔚山は、64分に、左サイドでの展開から、イ・チョンヨンが左サイド奥から左ポケットまで進出しながら出したクロスに、右SBチェ・ソクヒュンが合わせてシュートを放つも、ヴィッセルGK前川の好セーブに阻まれてしまう。蔚山は、更に、65分にも、FWホ・ユルからマルコンに、ボランチのイ・ジンヒョンからイ・ドンギョンに替えて、トップのキム・ミンヒョクをボランチに、イ・ドンギョンをトップ下に配置替えして、マルコンのポストプレーとイ・ドンギョンのスペースへの飛び出し、イ・チョンヨンと右シャドーのラカバの両サイドからの突破により、チャンスをうかがう。蔚山は、まず69分に、敵陣右サイドでの展開から、ラカバからのクロスに、ペナルティエリアで反応したマルコンが頭で合わせるもGK前川にキャッチされてしまい、続く71分にも、敵陣右サイドからペナルティエリア右に仕掛けながら進出したラカバの左足のシュートはGK前川の好セーブに阻まれてしまい、更に75分にも、バイタルエリアでクサビのパスを受けたマルコンが仕掛けながら放ったシュートはGK前川のにキャッチされてしまうが、蔚山はラカバとイ・チョンヨンの両シャドーを左右配置換えをするなどして試合の流れを引き寄せようとする。これに対して、ヴィッセルは、71分に、左WGパトリッキから武藤に、左SB永戸から本多に替えて対応するとともに、マルコンへのクサビのパスに手を焼きつつも、前線からのプレスにより試合の流れを渡さないようにする。ヴィッセルは、79分に、バイタルエリアでのパス交換から、ペナルティエリアでのこぼれ球に反応した武藤のシュートは蔚山GKムン・ジョンインの好セーブに阻まれてしまう。その後は、蔚山が87分に、マルコンがバイタルエリアでクサビのパスを受けて放ったシュートはバーを超えてしまう。ロスタイムに入り、蔚山はボランチのトロヤクを前線に上げて、マルコンとトロヤクへのロングフィードやサイドからのクロスを多用するものの、ヴィッセルのCB山川とトゥーレルを中心としてことごとく跳ね返すなどして適切に対応し、ヴィッセルが1-0と逃げ切って勝利。【システム】(ヴィッセル神戸)4-1-2-3(右から)GK 前川DF 鍬先、山川、トゥーレル、永戸(70分 本多)アンカー 扇原MF 井手口、宮代(85分 広瀬)FW 佐々木、大迫(90+2分 小松)、パトリッキ(70分 武藤)(守備時はハイプレス時はマンツーマンプレスの4-3-3基調、ミドルプレス時とリトリート時は4-4-2)(蔚山HD)4-2-3-1(右から)GK ムン・ジョンインDF チェ・ソクヒュン、ソ・ミョングァン、イ・ジェイク、チョ・ヒョンテクボランチ トロヤク、イ・ジンヒョン(65分 イ・ドンギョン)シャドー ラカバ、キム・ミンヒョク、ペク・インウ(59分 イ・チョンヨン)FW ホ・ユル(65分 マルコン)(守備時はミドルブロック主体でリトリート時とも5-4-1。プレス時は5-3-2?)【勝負の分かれ目】ヴィッセルがビルドアップから、有効なポストプレーを交えたサイドへの展開を基点として継続的に試合を優位に進めたことと、GK前川らディフェンス陣が粘り強くディフェンス対応したこと。【まとめ】 ヴィッセルは、押し込みながらも蔚山の5-4-1ブロックディフェンスを崩さないでいたが、前半から積み重ねた両サイドからの攻撃が身を結び、先制できた。後半、蔚山マルコンのポストプレーに手を焼きながらも、前川の好セーブもあり、逃げ切ることができた。大きな勝点3をゲット。蔚山は、ゲームプラン通り(?)、5-4-1のディフェンシブな戦い方で前半を0-0で折り返せたものの、後半、ヴィッセルの攻撃に耐えきれずに先制を許してしまった。マルコンの投入や両シャドーの配置替えなどで決定機を作ったものの、あと一歩及ばなかった。#vissel#ヴィッセル神戸#蔚山HD#ヴィッセルvs蔚山HD#Jリーグ#ACLE
2025.11.05

2025年J1第35節アビスパ福岡vs湘南ベルマーレの試合をベスト電器スタジアムで観戦。1-0でアビスパ福岡の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈アビスパ福岡〉攻撃では、奈良、安藤、池田の3バックディフェンスラインとボランチ松岡、見木との連携したビルドアップから、右WB前嶋と左WB藤本がサイドを高く張りつつ、両サイドへの展開、右サイドは前嶋と右シャドー紺野と右CB奈良が連携し、左サイドは藤本に左シャドー名古と左CB池田に、ボランチが連携しでコンビネーションを駆使して両サイドを攻撃の基点としたうえ、時にFW碓井がバイタルエリアやサイドのスペースに流れてのポストプレーやラインの裏抜けを利用しつつ、パス交換によりハーフスペース、更にはポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、ハイプレス時は碓井、紺野、名古を起点としてマンツーマンプレスをかけ、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1を基調としてブロックディフェンス対応していく。(相手CK時はマンツーマン主体で、ゾーンディフェンスを加味)〈湘南ベルマーレ〉攻撃では、松本、館、大野3バックディフェンスラインとアンカー奥野との連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右WB鈴木雄と左WB中野がサイドを高く張ったうえ、右サイドは鈴木雄と右MF小野瀬右CB松本に、左サイドは中野と左MF平岡と左CB大野に、FW鈴木章と小田が連携して攻撃の基点となり、時にバイタルエリアに落ちる鈴木章または小田のポストプレーまたは両者のは縦の関係を利用しつつ、時にサイドチェンジを利用しながら、ハーフスペースの利用、更にはポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、ハイプレス時は3-4-3または4-3-3のマンツーマンプレス、ミドルプレス時は5-3-2または5-3-1-1で2トップの一人がアビスパのボランチを監視、リトリート時は5-3-2。(相手CK時はマンツーマン主体でゾーンディフェンスを加味)【得点】90+3分 見木(アビスパ福岡)PK【退場】なし【警告】38分 中野(湘南ベルマーレ)40分 奈良(アビスパ福岡)76分 ゼ・ヒカルド(湘南ベルマーレ)90+6分 松岡(アビスパ福岡)【試合の流れ】(前半)アビスパは3-4-2-1システム、ベルマーレは3-1-4-2システムにて、この試合に臨む。まずシュートチャンスを作ったのはベルマーレで、12分に、敵陣右サイドでの展開から、右ハーフスペースにいた左MF平岡のクロスに、ゴール前に進出したFW鈴木章が頭で合わせるも、バーを超えてしまう。一方、アビスパもまず14分に、敵陣右サイドでの展開から、ボランチ松岡からスルーパスをペナルティエリア付近で受けた右WB前嶋のシュートはゴール左に外れてしまい、続く15分にも、敵陣左サイドでの展開から、左シャドー名古とのコンビネーションにより進出した左WB藤本が左ポケットまで進出して放ったシュートはブロックされ、そのこぼれ球にボランチ見木が反応して出したマイナスのパスに、ペナルティエリア内で反応した松岡のシュートはバーを超えてしまう。しかし、ベルマーレもすぐさま16分に、カウンターからアンカー奥野が右サイドに展開し、右WB鈴木雄からバイタルエリアで横パスを受けたFW小田のシュートはアビスパGK小畑の正面を突いてしまう。これまでは両チームとも積極的に攻め、またプレスをかける展開が続いていたが、アビスパが両サイドからの攻撃によりチャンスを作っていく。アビスパは、まず28分に、敵陣右サイドでの展開から、右シャドー紺野を起点として、名古からパスを受けたFW碓井が右ハーフスペースから中に切れ込みながら放ったシュートはゴール左に外れてしまい、続く29分にも、敵陣左サイドでの展開から、名古とのコンビネーションで受け出した藤本が左ハーフスペースから中に切れ込みながら放った右足のシュートはベルマーレGK真田の好セーブに阻まれて、更には31分に得たCKから、右サイドに流れていた紺野のクロスに、ゴール前にいた中CB安藤が頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。アビスパは、両サイドでのWB、シャドー、CB、ボランチ間の連動性がよく、両サイドを基点としてハーフスペースを有効活用してポケットへの進出を狙う攻撃を仕掛ける一方で、ベルマーレは前線からのプレスがハマらず、5-3-2のリトリート対応により凌ぐ場面が続いていく。その後も、アビスパが44分に、敵陣右サイドでの展開から、右CB奈良を起点として、右ハーフスペースにいた紺野のスルーパスに、ペナルティエリア内に進出した名古のシュートはGK真田の好セーブに阻まれてしまう。両サイドを基点として攻撃の機会をうかがいたいペナルティは、リトリート対応からのカウンターにより活路を見出そうとし、ロスタイムに入って45+3分に、右サイドからのカウンターから、鈴木章のクロスのクリアボールに、バイタルエリアで反応した左WB中野のシュートはゴール左に外れてしまい、前半は0-0で終了。(後半) 試合の流れを変えたいベルマーレは、開始早々から、左MF平岡から石井に、FW小田から二田に替えて後半に臨む。(アビスパはこの時点で選手交代などはなし)まずシュートチャンスを作ったのはベルマーレで、55分に、敵陣右サイドでの展開から、右CB松本のクロスに、ペナルティエリア中で反応した鈴木章が頭で合わせるも、GK小畑の好セーブに阻まれてしまう。ベルマーレは、鈴木章がバイタルエリアに落ちてクサビのパスを受けた後、二田がアビスパのディフェンスライン裏やサイドに流れて鈴木章からのリターンパスを受けようとする2トップの縦の関係を活用することで、局面を打開しようとする。これに対して、アビスパは、まず56分に、敵陣右サイドでの展開から、ペナルティエリア付近で紺野からパスを受けて名古のシュートはゴール左に外れてしまい、続く57分にも、また敵陣右サイドでの展開から、前嶋からパスを受けた紺野が右ポケットまで進出して放ったシュートはブロックされ、そのこぼれ球に反応した見木のシュートもブロックされてしまう。先制したいアビスパは、59分に、紺野から重見に、名古からウェリントンに替えて、ウェリントンの1トップ、(右から)重見と碓井の2シャドーにして、ウェリントンのポストプレーを活用して、前半と同様、連動性のよい両サイドからハーフスペースの有効活用とポケットへの進出を狙う攻撃を仕掛けていく。これに対して、ベルマーレも、同じく59分に、アンカー奥野からゼ・ヒカルドに替えて、ビルドアップからのボール保持を高めようとする。ベルマーレは、69分に、敵陣左サイドでの展開から、中野からペナルティエリア左でクサビのパスを受けて石井が左ポケットまで進出しながら放ったシュートは、バーを超えてしまう。しかし、ベルマーレは、試合の流れを変えることができず、アビスパのペースで試合が流れていく。アビスパは、72分に、右サイドでの展開から、重見を起点として前嶋からパスを受けた見木のシュートは、GK真田の正面を突いてしまう。その後、アビスパは、79分に、右CB池田から上島に、左WB藤本から橋本に替えて攻勢を加えるか、ペナルティの松本、館、大野のディフェンスラインを中心に粘り強いディフェンス対応を継続していく。そして、ロスタイム間際になった89分に得た橋本の左CKに、安藤が頭で合わせるも、バーを超えてしまったように見えたが、その際、GK真田のファールと判定され、アビスパにPKが与えられる。アビスパのキッカー見木が冷静に左隅に流し込んで、アビスパが待望の先制点をあげて、1-0とリードする。これに対して、ベルマーレは、中CB館から大岩に替えて、4-3-3にシステム変更したうえ鈴木章、二田、大岩の3トップとして、前線3枚への縦パスやフィードを多用するが、アビスパのディフェンスラインがことごとく跳ね返し、アビスパが1-0で勝利。【システム】(アビスパ福岡)3-4-2-1(右から)GK 小畑DF 奈良、安藤、池田(79分 上島)MF 前嶋、松岡、見木、藤本(79分 橋本)シャドー 紺野(59分 重見)、名古(59分 ウェリントン)FW 碓井(90+8分 湯澤)(守備時は前半はハイプレス時は3-4-3または4-3-3、ミドルプレス5-2-3、リトリート時は5-4-1)(湘南ベルマーレ)3-1-4-2(右から)GK 真田DF 松本、館(90+1分 大岩)、大野アンカー 奥野(59分 ゼ・ヒカルド)MF 鈴木雄、小野瀬(85分 田村)、平岡(45分 石井)、中野FW 鈴木章、小田(45分 二田)(守備時はハイプレス時は3-4-3または4-3-3、ミドルプレス時は5-3-2または5-3-1-1、リトリート時は5-3-2)【勝負の分かれ目】アビスパか前後半を通じて、連動性のある両サイド攻撃によりペナルティのディフェンスラインを下げさせて、試合を優位に進めたことと、3CBがベルマーレの2トップに仕事をさせなかったこと。ら【まとめ】 アビスパは、両サイドでの連動性でベルマーレに優位に立ち、有効なハーフスペースやポケットに進出でき、何度も決定機を作ることができたが、ベルマーレのディフェンスラインの踏ん張りもあり、何とかPK獲得で勝利をモノにした。ただ、得点力のアップをどのように図るかは今シーズンを通じての課題。ベルマーレは、序盤から、前線から積極的にプレスをかけていったものの、両サイドでの攻防でアビスパに劣勢を強いられたことが最後まで響いた。ディフェンスラインが踏ん張ったものの、鈴木章らへの有効なパスが少なく、決定機を作らなかった。ロスタイム間際でのPK献上はあまりにも痛く、降格が決定してしまった。#avispa#bellmare#湘南ベルマーレ#アビスパ福岡#アビスパvsベルマーレ#Jリーグ 石井)
2025.10.26

2025年J2第34節V・ファーレン長崎vsFC今治の試合をピーススタジアムで観戦。1-1のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈V・ファーレン長崎〉攻撃では、照山、新井、江川の3CBとボランチ山口、ビドゥカとの連携したビルドアップから、両サイドへの展開、そして右WB翁長、左WB笠柳がサイドを高く張ったうえ、右サイドは翁長と右シャドーのジェズス、照山、左サイドは笠柳、左シャドー澤田、江川にボランチが連携して攻撃の基点としつつ、時にハーフスペースやバイタルエリアに流れるFWEジュニオへのクサビのはパスを使ってサイドとの連動性を高めながら、サイド→中→サイドのパスを使って、ハーフスペース、更には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、ハイプレス時は前線3枚を起点とする3-4-3または4-3-3、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1のブロックディフェンス対応。(相手CK時はゾーン主体でマンマークを加味)〈FC今治〉攻撃では、大森、ダニーロ、加藤の3CBとアンカー梶浦との連携したビルドアップから、両サイドへの展開、そして右WB梅木、左WB弓場がサイドを高く張ったうえ、右サイドは梅木、右MF新井、右CB大森、左サイドは弓場、左MF安井、左CB加藤に、FW持井とビニシウスが連携して攻撃の基点として、時にハーフスペースやバイタルに流れるビニシウスや持井へのクサビのパスまたは、ビニシウスと持井の2トップの関係に基づくディフェンス裏のスペースを狙う動きを使ったフィードや両サイドからのクロスを使いつつ、ハーフスペースやポケットへの進出を狙って攻めていく。後半は3-1-4-2⇨3-4-2-1⇨3-1-4-2へのシステム変更守備では、プレス時は5-3-2基調、ミドルブロックまたはリトリート時は持井が左中盤に降りる5-4-1のブロックディフェンス対応。(相手CK時はゾーンとマンツーマンを併用)【得点】 9分 Eジュニオ(V・ファーレン長崎)80分 ダニーロ(FC今治)【退場】なし【警告】89分 三門(FC今治)90+3分 チグロン(V・ファーレン長崎)【試合の流れ】(前半)V・ファーレンは3-4-2-1システム、今治は3-1-4-2システムにて、この試合にて臨む。最初にシュートチャンスを作ったのは今治で、6分に、左ハーフスペースに進出したFWビニシウスが左足でミドルシュートを放つも、ゴール右に外れてしまう。しかし、今治の最初のシュートからまもなく、V・ファーレンが先制に成功する。V・ファーレンは、9分に、ビルドアップでディフェンスライン右に落ちていたボランチ山口の敵陣右サイド奥へのロングフィードに右WB翁長が反応してすぐさま出した右足のクロスに、ゴール前に飛び込んだFWEジュニオが左足でゴール右隅に流し込んで、V・ファーレンが1ー0と先制する。今治も、11分に、左ハーフスペースに進出したビニシウスのミドルシュートはバーを超えてしまう。その後は、V・ファーレンは、ビルドアップから両サイドへの展開やEジュニオへのクサビのパス、シャドーのジェズスのフリーマン的な動きなどにより、試合の流れを引き寄せていく。これに対して、今治は、前線からのプレスが掛からなくなり、5-4-1のミドルブロックやリトリート対応で凌ぐ一方で、ビニシウスや持井らを使ったカウンター攻撃により反撃の機会をうかがう展開となる。今治は、22分に、右サイドでの展開から、敵陣右サイドに流れていたビニシウスからバイタルエリアで横パスを受けた持井の右足のシュートは、V・ファーレンGK後藤の好セーブに阻まれてしまい、続く左WB弓場の右CKに、左CB加藤が頭で合わせるも、ゴール右に外れてしまう。しかし、今治に試合の流れは引き寄せられず、V・ファーレンが決定機を作る。V・ファーレンは、34分に、敵陣右サイドでの展開から、翁長から右ハーフスペースでパスを受けたボランチのピドゥカのクロスに、ゴール前にフリーで飛び込んだ左シャドー澤田が頭で合わせるも、ゴール右ポストを叩いてしまい、決定機を外してしまい、39分に得たピドゥカの左FKに、ジェズスが頭で合わせるも、バーを超えてしまう。今治は、試合の流れを変えるために、ディフェンスラインから、ビニシウスや持井への裏のスペースを狙ったフィードやビニシウスと持井が縦の関係を使ったパス交換を使ってV・ファーレンのディフェンスラインを崩そうとするが、V・ファーレンの照山、新井、江川の3CBが適切に対応して、今治にチャンスを作らせず、前半はV・ファーレンが1-0とリードして終了。(後半)試合の流れを変えたい今治は、開始早々、左MF安井から横山に替えて、前線を(右から)持井、ビニシウス、横山の3枚、梶浦と新井のボランチとする3-4-2-1システムに変更して後半に臨む。(V・ファーレンはこの時点で選手交代などはなし)後半、まずチャンスを作ったのは今治で、まず48分に、敵陣右サイドでの展開から、右WB梅木のクロスのクリアボールに反応した新井からバイタルエリアでパスを受けた梶浦のシュートはゴール左に外れてしまい、続く50分にも、またもや右サイドでの展開から、梅木クロスのこぼれ球にペナルティエリア中央で反応した新井のシュートは、V・ファーレンGK後藤の好セーブに阻まれてしまい、更に56分にも、敵陣左サイドからドリブルでペナルティエリア内に進出したビニシウスのシュートはまたもや後藤の好セーブに阻まれてしまう。今治は、梅木、弓場の両WBと持井、横山の両シャドーとの関係や連動性がよくなり、両サイドから攻撃を仕掛けて、試合の流れを引き寄せていく。これに対して、V・ファーレンは、ビルドアップからの組み立てにより、Eジュニオらへの縦パスを試みるが、パスミスを多発し、今治にボール奪取される展開が多くなる。そこで、V・ファーレンは、56分に、FWのEジュニオから山﨑に、左シャドー澤田から松本に替えて、山﨑へのクサビのパスなどでボール保持を高めようとする。一方で、今治も60分に、持井からウェズレイに、新井からビニシウス・ディニスに替えて、ビニシウスとウェズレイの2トップ、MF(IH)を(右から)ビニシウス・ディニスと横山、アンカーを梶浦で構成する3-1-4-2システムに戻して、両サイドからの攻撃に加えて、2トップへのクサビのパスを交えて、攻勢を加えようとする。今治は、65分にも、敵陣右サイドでの展開から、ビニシウスからパスを受けた梶浦のクロスがV・ファーレンにクリアされるも、そのこぼれ球に、ペナルティエリア付近でフリーで反応したビニシウス・ディニスの右足のシュートはバーを超えてしまい、72分にも、敵陣右サイドでのスローイングからウェズレイからバイタルエリアでパスを受けたビニシウス・ディニスのシュートは、ゴール右に外れてしまうが、今治優位の流れが続き、V・ファーレンは5-4-1のブロックディフェンス対応からのカウンターで活路を見出そうとする。V・ファーレンは、77分に、左サイドでのカウンターから、ドリブルで敵陣左ハーフスペースまで上がったジェズスからパスを受けた松本がゴール中に切れ込みながら放った右足のシュートは今治GK立川の正面を突いてしまう。優位な流れを活かしたい今治は、80分に得た弓場の左CKに、ゴール前にフリーで飛び込んだ加藤が頭で合わせて、ゴール左隅に流し込んで、今治がようやく1-1と同点に追いつく。同点に追いつかれたV・ファーレンは、86分に、右WB翁長から岡野に、ボランチのピドゥカからチグロンに替え、今治も同じく86分に、アンカー梶浦から三門に替えて、両チームともチャンスをうかがう。ロスタイムに入り、今治は、弓場の右CKに、加藤が頭で合わせるも、バーを超えてしまう。結局、1-1で終了。【システム】(V・ファーレン長崎)3-4-2-1(右から)GK 後藤DF 照山、新井、江川MF 翁長(86分 岡野)、山口、ピドゥカ(86分 チグロン)、笠柳(78分 米田)シャドー ジェズス、澤田(56分 松本)FW Eジュニオ(56分 山﨑)(守備時はハイプレス時は3-4-3または4-3-3、ミドルプレス時5-2-3、リトリート時5-4-1)(FC今治)3-1-4-2(右から)GK 立川DF 大森、ダニーロ、加藤アンカー 梶浦(81分 三門)MF 梅木(70分 近藤)、新井(60分 ビニシウス・タンキ)、安井(45分 横山)、弓場FW ビニシウス、持井(60分 ウェズレイ)(守備時は前半はプレス時は5-3-2基調、リトリート時は5-4-1)【まとめ】 V・ファーレンは、前半は両サイドを基点とした攻撃から先制でき決定機を作ったが、後半はパスミスが多発してしまい、今治の両サイド攻撃によりディフェンスが後手に回ってしまい、同点に追いつかれてしまった。GK後藤の再三の好セーブもあり、ドローに持ち込んだ。前半に複数得点できればV・ファーレンのペースに持ち込めただけに、ミスにより流れが変わってしまったのが痛かった。今治は、前半は前線からのプレスがかからず苦しい展開が続いたものの最小失点で凌いだことが大きかった。後半は横山やビニシウス・タンキの投入により両サイド攻撃が活性化して、試合の流れを変えることができ、幾度の決定機を作ることができた。しかし、勝利には至らず、プレイオフ進出に向けては痛いドロー。#vvaren#fcimabari#V・ファーレン長崎#FC今治#V・ファーレン長崎 vsFC今治#Jリーグ
2025.10.25

2025年J1第34節ガンバ大阪vs柏レイソルの試合をパナソニックスタジアム吹田で観戦。5-0で柏レイソルの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈ガンバ大阪〉3-4-2-1システム攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチ安倍、鈴木との連携したビルドアップから、右WB岸本と左SB黒川が両サイドを高く張った上、右サイドは岸本と右シャドー満田、左シャドー宇佐美、左サイドは黒川と宇佐美に、それぞれボランチが連携して両サイドを攻撃の基点としてポジションチェンジを頻繁に行ったうえ、バス交換によりボール保持して、時にバイタルエリアに落ちるFWヒュメットや満田らへのクサビのパスを交えつつ、ハーフスペース、更には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、プレス時は5-2-3を基調として積極的にプレスをかけ、リトリート時は5-4-1のブロックディフェンス対応をしていく。(相手CK時はゾーン主体でマンマークを加味)〈柏レイソル〉3-4-2-1システム攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチ戸嶋、中川との連携したビルドアップから、右サイドは右WB山之内、左サイドは左WBジエゴがサイドを高く張った上、右サイドは右CB原田が右ハーフスペースや右サイドに移動しながら右シャドー小泉、山之内とのコンビネーションを形成し、左サイドはジエゴと左シャドー小屋松と中川とのコンビネーションを形成して、時に4-1-2-3や3-1-3-3システムに可変しつつ、バイタルエリアに落ちるFW垣田らへのクサビのパスを通して、ハーフスペースやクロスのは有効活用、更には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、プレス時はマンツーマン気味の5-2-3、リトリート時は5-4-1基調でブロックディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンを主体でマンマークを加味)【得点】 7分 小泉(柏レイソル)14分 中川(柏レイソル)19分 ジエゴ(柏レイソル)51分 ジエゴ(柏レイソル)73分 細谷(柏レイソル)PK【退場】なし【警告】90+2分 原川(柏レイソル)【試合の流れ】(前半)ガンバ、レイソルとも3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを作ったのはレイソルで、まず4分に、敵陣右サイドでの展開から、右CB原田のクロスは味方に合わなかったものの、続く7分には、同じくボール奪取後の右サイドでの展開から、右WB山之内のスルーパスに、右ポケットで反応した右シャドー小泉がドリブルで中に仕掛けながら、左足でゴール左隅に流し込んで、レイソルが1-0と先制する。先制したレイソルは、続く11分に得たボランチ戸嶋の右CKから、敵陣右サイドからの小泉のクロスに、左WBジエゴが頭で合わせるも、ガンバGK一森の正面を突いてしまうが、すぐさま立て続けて、追加点をあげる。レイソルは、まず、14分に、ビルドアップから、敵陣右ハーフスペースにいた小泉のクロスに、ペナルティエリア左にいたジエゴが反応してクサビで落としたボールを、ペナルティエリアに進出したボランチ中川が冷静に右足でゴール右隅に流し込んで、レイソルが2ー0と突き放し、更に19分にも、左シャドー小屋松の左CKから、再度敵陣左サイド奥にてパスを受けた小屋松がそのまま対面のガンバ右WB岸本を交わして左ポケットまで進出しながら出したグラウンダーのクロスに、ゴール前にいたジエゴが反応して、左足でゴール左隅に流し込んで、レイソルが3ー0と更に突き放す。レイソルは、ビルドアップから、右サイドは右CB原田が右ハーフスペースや右サイドに進出して小泉や山之内とのコンビネーションにより、ガンバの5-4-1ブロックディフェンスをずらして有効なスペースを作などして、試合を優位に進めていく。これに対して、ガンバは、レイソルの有効なパスを交換による攻撃に対してプレスがかからず、5-4-1のリトリート対応を余儀なくされるとともに、攻撃時のビルドアップ時も、レイソルのプレスによりボール奪取される場面が続き、局面を打開できない。その後は、レイソルは、36分に、バイタルエリアにてクサビのパスを受けたFW垣田のミドルシュートはゴール右に外れてしまう。ガンバは、43分に、ようやくバイタルエリアにてボランチ鈴木から縦パスを受けた右シャドー満田の右足のシュートは、レイソルGK小島の正面を突いてしまう。 ロスタイムに入ってもレイソルの攻勢は続き、45+3分に、敵陣右サイドでの展開から、小泉からペナルティエリア右で反応した山之内が中に切れ込みながら放った左足のシュートは、ゴール右に外れてしまうが、前半はレイソル3-0とリードして終了。(後半)レイソルは、FW垣田から細谷に替えて後半に臨む。(ガンバは後半開始時は選手交代なし)後半は、まずシュートチャンスを作ったのはガンバで、48分に、バイタルエリアにてボランチ安倍からクサビのパスを受けたFWヒュメットのミドルシュートはバーを超えてしまう。しかし、試合の流れは相変わらずレイソルのペースで、51分に、敵陣左サイドでの展開から、左ハーフスペースにいた中川から横パスを受けたジエゴがそのままペナルティエリア内に仕掛けながら放った右足のシュートは、GK一森の手を弾きながらゴール左隅に吸い込まれて、レイソルが4-0と更に突き放す。何とは流れを変えたいガンバは、55分に、FWヒュメットから山下に、宇佐美からジェバリに替えて、ジェバリの1トップ、山下、満田の2シャドーで、ジェバリのポストプレーや山下のスピードのある突破を起点として反撃を試み、レイソルも同時にボランチ戸嶋から原川に、ジエゴから仲間に替えて、左シャドー小泉松が左WBに、仲間が左シャドーに配置され、更に64分には、左CB三丸から杉岡に替えて対応していく。ガンバは、67分に得た、バイタルエリアでのジェバリの右足のFKはバーを直撃してしまい、得点には至らない。 しかし、試合の流れはレイソルペースに変わらず、まず70分には、敵陣左サイドでの展開から、小泉からパスを受けた杉岡のシュートはGK一森の好セーブに阻まれてしまうが、71分には、敵陣右サイドでの展開から、パスを受けた原田がガンバ鈴木と対峙しながらそのままペナルティエリア内の右ポケットまでドリブルで仕掛けた混戦で、鈴木のハンドの反則により、レイソルにPKが与えられ、キッカーの細谷が冷静な右隅に流し込んで、レイソルが5-0と試合を決定づける。何とか反撃したいガンバは、83分に得た左CKを起点として、右ハーフスペースにいた山下のクロスに、右CB半田が頭で合わせるも、バーを超えてしまう。 その後、ガンバはジェバリをターゲットとしてクロスを多用するも、レイソルのディフェンスラインにことごとく跳ね返されて、レイソルが5-0と勝利。【システム】(ガンバ大阪)3-4-2-1(右から)GK 一森DF 半田、中谷、福岡MF 岸本(66分 奥抜)、安倍、鈴木(80分 美藤)、黒川(66分 初瀬)シャドー 満田、宇佐美(55分 ジェバリ)FW ヒュメット(55分 山下)(守備時はプレス時は5-2-3基調、リトリート時は5-4-1基調)(柏レイソル)3-4-2-1(右から)GK 小島DF 原田、古賀、三丸(64分 杉岡)MF 山之内、戸嶋(55分 原川)、中川、ジエゴ(55分 仲間)シャドー 小泉(77分 瀬川)、小屋松FW 垣田(45分 細谷)(守備時は前半はハイプレス時はマンツーマン気味の5-2-3基調、リトリート時は5-4-1)【勝負の分かれ目】レイソルが有効なビルドアップから、連動性の高いポジションチェンジからのコンビネーションにより、ガンバディフェンスの急所を突くハーフスペースへの進出などにより、ガンバのブロックディフェンスを完璧に崩せたこと。【まとめ】 レイソルは序盤から山之内、ジエゴの両WB、原田、中川、小泉の連動性のあるポジションチェンジにより有効なスペースを作り出して、ガンバのブロックディフェンスの無効化に成功して、確実に得点を重ねることができた。ディフェンス面でも、プレス時や1対1の局面で優位に立って、宇佐美、満田ら攻撃陣に仕事をさせなかった。まさしく首位戦線で戦うチーム力で、圧勝。ガンバは、序盤から、レイソルの前線からのプレスに苦しんだ上、リトリート時でも、レイソルの連動性のあるポジションチェンジにより、有効なスペースを作られてしまい、前半の大量失点で試合を決められてしまった。後半からのジェバリや山下らの投入も、得点には至らず、完敗。リーグ戦首位やタイトルを狙うチームとそうでないチームとの総合力の差が随所に出た試合。#reisol#gamba#ガンバ大阪#鹿島アントラーズ#ガンバvsレイソル#Jリーグ
2025.10.18

2025年J1第31節栃木SCvs福島ユナイテッドの試合をカンセキスタジアムとちぎで観戦。1-0で栃木SCの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈栃木SC〉3-4-2-1基調攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチ藤原、吉野との連携したビルドアップから、右WB高橋と左WB川名がサイドを高く張り、右サイドは高橋と右シャドー中野、左サイドは川名と左シャドー棚橋に、ボランチが連携して両サイドを攻撃の基点とし、時にバイタルエリア等に落ちるFW太田のポストプレーを適宜利用しつつ、パス交換またはロングフィードを使って、ハーフスペースや両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。守備では、ハイプレス時は福島の両CBに対して前線2枚がマークすることを起点とするマンツーマン気味の4-1-3-2または4-2-2-2、ミドルプレス時は5-2-3基調、リトリート時は5-4-1を基調としてディフェンス対応をしていく。(相手CK時はゾーンディフェンス)〈福島ユナイテッド〉4-1-2-3基調攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー由井と(時に)右MF城定、左MF狩野との連携したビルドアップから、右WG芦部、左WG樋口、FW矢島が頻繁にポジションチェンジしたうえ、右サイドは右SB安在と城定、左サイドは左SB松長根と狩野が連携して両サイドを攻撃の基点とし、バイタルエリアやハーフスペースに落ちる矢島へのクサビのパスを頻繁に狙いつつ、(時に)芦部と樋口が2トップとして振舞い(時に4-3-1-2システムへの可変?)、パス交換を主体としてハーフスペースやポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、プレス時は4-3-3基調、リトリート時は4-1-4-1基調(相手CK時はマンツーマン主体で、ゾーンディフェンスを加味)【得点】78分 太田(栃木SC)【退場】なし【警告】29分 藤原(栃木SC)37分 狩野(福島ユナイテッド)74分 平松(栃木SC)89分 當麻(福島ユナイテッド)【試合の流れ】(前半)栃木は3-4-2-1システム、福島は4-1-2-3システムにて、この試合に臨む。まず最初にチャンスを作ったのは栃木で、2分に得たボランチ藤原の右FKに、ゴール前に進出した右WB髙橋が頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。しかし、福島も7分に、サイドからのクロスに、ゴール前に進出したFW矢島が右足で合わせるも、栃木GK川田の正面を突いてしまい、続く10分にも、右サイドでのカウンターからCB當麻のフィードに、敵陣右サイドで反応した右WG芦部がペナルティエリア内に切れ込みながら放ったシュートはゴール右に外れてしまい、更に13分にも、右サイドでの展開から、芦部と右SB安在とのパス交換を起点とペナルティエリア内で横パスを受けた矢島のシュートは、またもやGK川田の正面を突いてしまい、14分にも、矢島のスルーパスにバイタルエリアで反応した芦部のシュートは、これもGK川田の正面を突いてしまう。福島は、ビルドアップから、矢島へのクサビのパスを基点として、芦部、左WG樋口とのコンビネーションを中心として攻撃を仕掛けようとする。これに対して、栃木は前線からマンツーマン気味のハイプレスにより対抗していき、徐々に試合の流れを引き寄せていく。栃木は18分に、右サイドでの展開から、高橋と右シャドー中野とのコンビネーションを起点として、バイタルエリアで横パスを受けた左WB川名のシュートは、福島GK上田にセーブされてしまう。途中は、高橋と川名の両WBがサイドの高い位置で張ったうえ、時にFW太田のポストプレーを利用しつつ中野、棚橋の両シャドーとの連携からチャンスをうかがう一方で、福島は前線3人を起点としたプレスで対抗しようとする。栃木は、まず33分得た藤原の右CKに、高橋がゴール前で頭で合わせるも、惜しくもゴール左に外れてしまい、次にGK川田のロングフィードに、バイタルエリアで反応した太田のシュートはGK上田の好セーブに阻まれてしまい、更に42分に得た藤原の左サイドでのFKに、ゴール前で中CB平松が頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。これら栃木の攻撃に対して、福島はリトリート対応を余儀なくさせられ、矢島へのクサビのパスにより活路を見出そうとするが、栃木の3CBによるタイトなマーキングにより有効な攻撃には繋がらない。一方、栃木も攻勢を続けるものの、崩しの場面での精度が足りず、前半は0-0で終了。(後半)栃木、福島とも選手交代やシステム変更なく後半開始。後半も最初にチャンスを作ったのは栃木で、46分に、バイタルエリアにいた太田のポストプレーに、同じくバイタルエリアで反応した棚橋の右足のシュートはGK上田の正面を突いてしまい、続く49分にも、バイタルエリアにてロングフィードに反応した太田のシュートはまたもやGK上田の正面を突いてしまう。栃木は、太田のポストと両サイドを基点とした右なコンビネーションを活かした攻撃により、福島のディフェンスラインを下げさせることに成功する一方で、ディフェンス時でもハイプレスを仕掛けようとする。これに対して、福島は、矢島へのクサビのパスから芦部、樋口とのコンビネーションを活用して、押し下げさせられたラインを上げるとともに、アンカー由井らがボール支配率を高めるために、パス交換により栃木のハイプレスを掻い潜って試合の流れを変えようとする。そして、最初に選手交代策に出たのは栃木で、60分に、左シャドー棚橋から五十嵐に替えて攻撃を活性化させようとする。栃木は、63分に、左サイドでの展開から、川名のクロスに、ペナルティエリア付近で反応した中野のシュートはバーを超えてしまう。これに対して、試合の流れを変えたい福島は、攻撃時に孤立してしまう場面が続く中、64分に、FW矢島から清水に、芦部から森に、左MF狩野から吉永に替える3枚交代策に出て、前線を(右から)清水、樋口、森を配置して、前線のコンビネーションと、清水と森の両サイドからの攻撃により反抗しようとする。福島は、66分に、敵陣右サイドでの展開から、右ハーフスペースでパスを受けた城定が中に切れ込みながら放ったシュートはGK川田の正面を突いてしまう。しかし、栃木は前線、中盤からのプレスで福島の選手に厳しく対応し、プレスからのボール奪取でチャンスを作って先制に繋げる。栃木は、72分に、バイタルエリアでのボール奪取を起点として、五十嵐がバイタルエリアから放った左足のシュートはバーを叩いてしまうが、78分には、敵陣左サイドでの展開から、川名の右足のクロスに、ゴールニア側にいた太田がマーカーを振り切ったうえ頭でゴール右隅に流し込んで、栃木が1-0と先制する。先制を許した福島は、84分にアンカー由井から針谷に、88分には、樋口から粟野に替えて、前線を(右から)粟野、清水、森を配置して両サイドを基点として攻撃を仕掛けようとするが、栃木は厳しいプレスにより福島の攻撃の芽を積むとともに、84分に、太田に替わって投入された矢野の有効なクサビのプレーなどで、終始敵陣で戦ってリスク回避して、栃木が1-0と逃げ切って勝利。【システム】(栃木SC)3-4-2-1(右から)GK 川田DF 大森、平松、木邨MF 高橋、藤原、吉野、川名(84分 福森)シャドー 中野、棚橋(60分 五十嵐)FW 太田(84分 矢野)(守備時はハイプレス時は4-1-3-2または4-2-2-2、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1)(福島ユナイテッド)4-1-2-3(右から)GK 上田DF 安在、藤谷、當麻、松長根アンカー 由井(84分 針谷)MF 城定、狩野(64分 吉永)FW 芦部(64分 森)、矢島(64分 清水)、樋口(88分 粟野)(守備時はプレス時は4-3-3基調、リトリート時は4-1-4-1)【勝負の分かれ目】栃木が前線からの有効な継続したハイプレスから、両サイドを基点とした粘り強い攻撃により、福島のディフェンスラインを下げさせて先制できたこと。【まとめ】 栃木は、前半からマンツーマン気味のハイプレスが有効で、幾度もボール奪取に成功して、福島の粘り強いディフェンスラインに手を焼きながらも後半の土壇場に先制することができた。ただ、両サイド攻撃が有効に機能しながらも、崩しの時におけるクロスや縦パスの精度が高くなく、そのあたりが苦戦した要因で、その辺りを改善できれば、プレイオフ圏に入れると思える。福島は、前半、ビルドアップからのパス交換やフィードにより、栃木のハイプレスを掻い潜り、矢島のポストプレーを基点として攻撃を仕掛けたものの、崩しのところでの縦パスやクロスの精度が高くなく、また後半も、栃木のハイプレスに苦労してボール奪取されたうえ、ラインを下げさせられて決定機を作ることができなかった。失点過多については自陣でいかにボール奪取されないかが重要。#tochigisc#fukushimaunited#栃木SC#福島ユナイテッド#栃木SCvs福島ユナイテッド#J3
2025.10.12

2025年J1第32節セレッソ大阪vs京都サンガの試合をヨドコウ桜スタジアムで観戦。2-1で京都サンガの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈セレッソ大阪〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ田中、香川との連携したビルドアップから、右シャドーフェルナンデスと左シャドーのアンドラーデがサイドを張ったうえ、右サイドはフェルナンデスと右SBクルーズに、左サイドはアンドラーデと左SB大畑に、ボランチらが両サイドを攻撃の基点とし、パス交換またはロングフィードを使って、サンガのハイプレス裏のスペース、両サイドのスペースを速く攻め、更にはハーフスペース、両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。守備では、ハイプレス4-4-2を基調としてプレスを仕掛け、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応をしていく。(相手CK時はゾーンとマンツーマンを併用)〈京都サンガ〉攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー福岡と(時に)右MFペドロとの連携したビルドアップから、右WG松田、左WG原、CFエリアスが頻繁にポジションチェンジしたうえ、右サイドは右SB福田と右MFペドロと松田、左サイドは左SB須貝、左MF平戸、原が連携して両サイドを攻撃の基点としつつ、両サイドへの速い縦パス、ロングフィード、サイドチェンジを有効に利用しつつ、バイタルエリアやハーフスペースに進出する3トップのクサビのパスを主体として、速い縦パスを中心として、アーリークロスやポケットへの進出を交えて攻めていく。守備では、ハイプレス時はマンツーマンプレスの4-3-3基調、リトリート時は4-5-1またはアンカー福岡がディフェンスラインに落ちて5-4-1(相手CK時はマンツーマン主体で、ゾーンディフェンスを加味)【得点】43分 松田(京都サンガ)57分 クルーズ(セレッソ大阪)86分 長沢(京都サンガ)【退場】なし【警告】45+2分 宮本(京都サンガ)54分 ペドロ(京都サンガ)70分 井上(セレッソ大阪)90+4分 中島(セレッソ大阪)【試合の流れ】(前半)セレッソは4-2-3-1システム、サンガは4-1-2-3システムにて、この試合に臨む。最初にチャンスを作ったのはサンガで、4分に得た左MF平戸の左CKはセレッソCB畠中にクリアされるも、そのクリアボールに、バイタルエリアで反応したCB宮本のミドルシュートはバーを超えてしまい、更に12分にも、左サイドでのカウンターから、左WG原から横パスをバイタルエリア左で受けたCFエリアスのシュートはバーを超えてしまう。サンガは、序盤から、前線3枚からのマンツーマンのハイプレスにより、セレッソのディフェンスラインに強い圧力をかけて、セレッソの有効なビルドアップを阻止することに成功する。これに対して、セレッソは、サンガの強烈なハイプレスに苦労し、有効な攻撃の組み立てができず、4-4-2のリトリート対応を余儀なくされ、自陣でボール奪取してカウンターを狙う展開となる。その後は、両チームの球際の攻防が激しくなる中、25分には、セレッソ右シャドーのフェルナンデス、サンガのエリアスがそれぞれ負傷して交代を余儀なくされ、セレッソは本間が投入されてそのまま右シャドーに入り、サンガが山田が投入されて、(右から)山田、原、松田の3トップに配置換えする。そして、まずセレッソが34分に、敵陣右サイドでの展開から、中シャドー柴山が右ハーフスペースに進出しながら出した左足のクロスに、アンドラーデがゴール前で反応して頭で合わせるも、サンガGK太田の正面を突いてしまう。一方、サンガも36分に、敵陣右サイドでの展開から、右SB福田を基点として、山田から横パスをペナルティエリア付近で受けた右MFペドロのシュートはセレッソディフェンスにブロックされてしまうが、サンガは、前線からのハイプレスを継続するとともに、有効な両サイドへのロングフィードやサイドチェンジを交えて試合を優位に進めて、セットプレーから先制に成功する。サンガは、43分に得た平戸の右CKに、ゴール中央にいた右WG松田が合わせてゴール右隅に流し込んで、サンガが1-0と先制し、前半終了。(後半)サンガは、前半同様、前線からのハイプレスを継続してセレッソのディフェンスラインに圧力かけながら、両サイドを基点として攻撃を仕掛けていく。サンガは、54分に、敵陣左サイドでの展開から、左サイド奥にて平戸を基点として原からパスを受けた松田が左ポケットに進出しながら放ったシュートはセレッソディフェンスにブロックされてしまう。これに対して、セレッソはビルドアップからボランチ香川や田中らのパス交換により、サンガのハイプレスを剥がして両サイドへ素早いパスを供給することで、試合の流れを変えることに成功して、同点に繋げる。セレッソは、57分に得た柴山の左CKに、ニア側にて、右SBクルーズが右足のボレーで合わせて、ゴール左に突き刺して、セレッソが1-1と追いつく。同点に追いつかれたサンガは、59分に、右MFペドロから中野に、左SB須貝から佐藤に替えて試合の流れを変えようとする。サンガは、61分に、敵陣左サイドでの展開から、 原から左ハーフスペースにてパスを受けた平戸がペナルティエリア内に切れ込みながら放った右足のシュートはセレッソGK福井の好セーブに阻まれてしまう。しかし、その後は、セレッソが中盤やディフェンスラインでのパス交換からサンガのプレスを剥がして、両サイド、特に左サイドでのアンドラーデを活用して、左SB大畑とのコンビネーションにより有効な攻撃を展開していく。セレッソは、まず65分に、左サイドでのカウンターからアンドラーデからのクロスに、ペナルティエリアでCFハットン型頭で合わせるも、ゴール右に外れてしまい、67分にも、敵陣右サイドでの展開から、柴山からパスを受けた本間のグラウンダーのクロスに、ゴール前にフリーで進出してきた香川のボレーシュートは、バーを超えてしまう。セレッソの両サイドからの有効な攻撃に対して、サンガは、プレスがかからなくなり、ディフェンスラインが下げさせられて、原のポストプレーも味方の数的不利でボールキープできない苦しい展開となり、74分に、アンカー福岡から長沢に、左MF平戸からレオゴメスに替えて、(右から)山田、長沢、原の3トップ、右WG松田と中野がMF、レオゴメスがアンカーに配置されて、長沢のポストプレーや左サイドでの原を基点としたコンビネーションなどにより試合の流れを変えようとする。サンガは、78分に、中央エリアでのボール争奪戦から、ボールを保持したレオゴメスがそのままゴールに向かって仕掛けてペナルティエリア内に進出して放ったシュートはゴール右に外れてしまう。試合の流れを渡したくないセレッソは、82分に、ボランチ香川から吉野に、中シャドー柴山から中島に替えて、チャンスを作る。セレッソは、まず83分に、ビルドアップから、バイタルエリアにいた吉野から、ペナルティエリア内でスルーパスを受けた中島のシュートはGK太田の好セーブに阻まれ、84分にも、敵陣左サイドでの展開から、大畑から左ハーフスペースでパスを受けたアンドラーデのシュートはゴール右に外れてしまう。セレッソの攻撃で押し込まれる展開が続くサンガは、セットプレーにより不利な局面から逆転に成功する。サンガは、87分に得た山田の左CKに、ゴールニア側に飛び込んだ長沢が頭で合わせて、ゴール左上に突き刺して、サンガが2-1と逆転する。これに対して、セレッソは、CFハットンからブエノに、アンドラーデから髙橋に替えて反撃を試みる。ロスタイムに入り、セレッソは、両サイドを基点として有効な攻撃を仕掛けて、幾度のCKを得てシュートチャンスを掴むも、サンガGK太田やディフェンスラインなどの踏ん張りによりセレッソに得点を与えず、サンガが2-1と逃げ切って勝利。【システム】(セレッソ大阪)4-2-3-1(右から)GK 福井DF クルーズ、井上、畠中、大畑ボランチ 田中、香川(82分 吉野)シャドー フェルナンデス(25分 本間)、柴山(82分 中島)、アンドラーデ(87分 髙橋)FW ハットン(87分 プエノ)(守備時はプレス時は4-2-4または4-4-2、リトリート時は4-4-2)(京都サンガ)4-1-2-3(右から)GK 太田DF 福田、宮本、鈴木、須貝(58分 佐藤)アンカー 福岡(74分 長沢)MF ペドロ(58分 中野)、平戸(74分 レオゴメス)FW 松田、エリアス(25分 山田)、原(守備時はハイプレス時はマンツーマンプレスの4-3-3基調、ミドルプレス時とリトリート時は4-4-2)【勝負の分かれ目】サンガが後半劣勢を強いられながらも、球際の厳しさを徹底できたうえ、少ないチャンスをモノにしたことと、エリアスの負傷退場後の選手交代策的中。GK、ディフェンスを中心とした粘り強い対応。【まとめ】 サンガは、前半、前線からのハイプレスが有効で試合の流れを掴んで、先制することができるできた。後半は、セレッソの両サイド攻撃により苦しい展開が続いたものの、終始球際で奮闘するとともに、選手交代策型的中して、セットプレーによりチャンスをモノにすることができた。粘り強く戦い、勝利への執念を見せた。サンガらしい戦いで首位戦線に残った。セレッソは、前半、サンガのハイプレスにより試合の主導権を握られてしまい、先生を許してしまった。後半は、サンガのハイプレスを剥がして、多くのチャンスを作ったものの、土壇場のセットプレーで、最も注意すべき選手をフリーでシュートを打たせたのは痛かった。両チームの底力の差が如実に出てしまった。#sanga#cerezo#セレッソ大阪#京都サンガ#セレッソvsサンガ#京阪ダービー
2025.09.28

2025年J1第31節FC東京vsアビスパ福岡の試合を味の素スタジアムで観戦。1-0でFC東京の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈FC東京〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ東、小泉との連携したビルドアップから、両サイド、右サイドは右MF野澤、左サイドは左MF俵積田が高く張ったうえ(時に4-2-4システム)、右サイドは野澤と右SB安斎が、左サイドは俵積田と左SB室屋に、ボランチそれぞれ連携して両サイドを基点としつつ、バイタルエリアやハーフスペースに落ちるFWヒアン、佐藤への速いクサビのパスを利用しながら、外→中→外への循環しながら、クロスやスルーパス、ポケット進出を利用して攻めていく。守備では、プレス時は4-4-2基調、リトリート時は4-4-2基調でブロックディフェンス対応をしていく。〈アビスパ福岡〉攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチ松岡、見木との連携したビルドアップから、右WB小田と左WB志知がサイドを高く張り、FWウェリントンのポストプレーを多用しつつ、右サイドは小田と右シャドー名古と右CB田代が連携し、左サイドは志知に左シャドー岩崎と左CB安藤に、ボランチが連携したうえ、パス交換しながら、またブロックディフェンスからウェリントン、名古、岩崎らが連携した鋭いカウンター攻撃を仕掛けて攻めていく。守備では、ハイプレス時はウェリントン、名古、岩崎を起点として5-2-3を基調として圧力をかけ、ミドルプレス時はウェリントンと岩崎が前線に残って5-3-2で圧力をかけ、リトリート時は5-3-2を基調として対応していく。ウェリントン退場後の後半はハイプレスまたはミドルプレス時は4-3-2、リトリート時は5-3-1(相手CK時はマンツーマン主体)【得点】41分 ヒアン(FC東京)【退場】45+3分 ウェリントン(アビスパ福岡)【警告】 9分 志知(アビスパ福岡)45+1分 ウェリントン(アビスパ福岡)警告2回目86分 橋本(FC東京)89分 遠藤(FC東京)【試合の流れ】(前半)東京は4-4-2システム、アビスパは3-4-2-1システムにて、前半開始。まずチャンスを作ったのは東京で、7分に、敵陣左サイドでの展開から、左MF俵積田の右足のクロスに、ニア側に進出したFW佐藤が頭で合わせるも、アビスパGK村上にキャッチされる。 東京は、ビルドアップから両サイドへの展開、アビスパの5-3-2の中盤サイドのスペースを基点として、バイタルエリアに落ちるFWヒアンや佐藤へのクサビのパスを狙いつつ、パスをサイド→中→外を循環して攻撃を組み立てようとしていく。一方、アビスパは、東京の両サイドからの攻撃に対して、5-3-2のブロックディフェンスにて対応し、ヒアンや佐藤へのクサビのパスを狙ってボール奪取からのカウンターを狙う展開となる。そして、アビスパは、26分に、自陣中央でのカウンターから、ボランチ見木がドリブルにて仕掛けながらバイタルエリアにて、右ハーフスペースに走り込む左シャドー岩崎にスルーパスを出し、その岩崎がペナルティエリア右で放った右足クロスシュートは惜しくもゴール左に外れてしまい、33分には、バイタルエリアでのパス交換から、クサビのパスを受けたFWウェリントンのポストプレーからのパスを受けた見木のシュートは東京GKキム・スンギュの正面を突いてしまう。しかし、アビスパが試合の流れを変えるには至らず、東京が両サイドからハーフスペース、更にはポケットへの進出を狙って攻勢に出る。東京は、まず35分に、敵陣右サイドでの展開から、右ハーフスペースにいたボランチ東のスルーパスを、右ポケット付近で受けた佐藤のシュートはアビスパGK村上の好セーブにて阻まれてしまい、続く37分にも、敵陣左サイドでの展開から、バイタルエリアにて横パスを受けた右MF野澤の右足のシュートは左ポストを直撃してしまう、この流れを活かして先制につなげる。東京は、41分に、右サイドでの展開から、コンビネーションで右ハーフスペースに進出した右SB安斎の左足のクロスに、ゴールファー側に進出したヒアンがアビスパ右CB田代のマークを振り切って頭で合わせて、ゴール右隅に流し込んで、東京が1-0と先制する。これに対して、先制されたアビスパは、FWウェリントンへのクサビパスパスを多用するが、東京CB森重、ショルツのハードマークにより潰されてチャンスを作れない。ロスタイムに入り、アビスパはウェリントンがイエローカードを受けてしまい、そして、45+3分に、中央エリアでの安斎との不用意な接触により安斎を倒してしまい、2枚目のイエローカードを受けてしまい、退場処分となってしまい、東京が1-0とリードして前半終了。(後半) 退場により10人となってしまったアビスパは、左シャドー岩崎からベンカリファに、左WB志知から藤本に替え、ベンカリファの1トップとする3-1-4-1システムにして後半に臨む。(東京はこの時点で選手交代などなし)後半も最初にチャンスを作ったのは東京で、52分に、敵右サイドでの展開から、野澤からバイタルエリアにて横パスパスを受けた東のシュートは、GK村上の正面を突いてしまう。東京は前半同様、両サイドを基点として、攻撃を組み立てようしていく。これに対して、アビスパは、55分に、後半開始時に投入されたベンカリファが負傷して、ザハディとの交代を余儀なくされ、ザヘディはそのまま1トップに配置される。アビスパは、57分に、自陣左サイドでのカウンターから、左CB安藤がドリブルにて左サイドを駆け上がって出したグラウンダーのクロスに、ゴール前に進出したザヘディが右足で合わせるも、GKキム・スンギュにキャッチされてしまう。アビスパは、後半投入されて左WB藤本の機動力やザヘディのポストを基点に、5-3-1または4-3-2のディフェンスからのカウンターを主体に攻撃を組み立てようとしていく。しかし、その後も、東京が試合の主導権を握り、61分に、敵陣右サイドでの展開から、ペナルティエリア付近で佐藤からパスパスを受けたヒアンの右足のシュートはバーを超えてしまう。そして、東京は、66分に、ボランチ東から橋本に、右MF野澤から遠藤に、左MF俵積田からギリェルメに替える3枚同時交代策に出て、両サイドからポケットへのパスを狙って攻勢を加えようとする。これに対して、アビスパは、ディフェンスからのカウンターが単発に終わることが多く、75分に、右シャドー名古から紺野に替えて、右サイドからの機動力を活用して、攻撃のアクセントを加えようとする。同時に、東京もヒアンから仲川に替えて対応する。そして、アビスパは、79分に、中CB奈良からクサビのパスをバイタルエリアにて受けたザヘディが振り向きざまに放った右足のミドルシュートはGKキム・スンギュの正面を突いてしまう。アビスパは、右サイドは紺野、左サイドは藤本の機動力を活用してチャンスをうかがうが、東京は4-4-2のブロックディフェンスにより適切に対応して、アビスパに決定機を作らせない。それでも、数的不利のアビスパは両サイドから紺野や藤本がドリブルで仕掛けて東京からファールをもらい、必死に攻めて、90分には、藤本が敵陣左サイドからペナルティエリアに切れ込みながら放った右足のシュートはゴール左ネットに外れてしまい、同点には至らず、東京が1-0と逃げ切って勝利。ら【システム】(FC東京)4-4-2(右から)GK キム・スンギュDF 安斎、森重、ショルツ、室屋ボランチ 東(66分 橋本)、小泉MF 野澤(66分 遠藤)、俵積田(66分 ギリェルメ)FW 佐藤、ヒアン(75分 仲川)(守備時はプレス時は4-4-2基調、リトリート時も4-4-2)(アビスパ福岡)3-4-2-1(右から)GK 村上DF 田代、奈良、安藤MF 小田(83分 湯澤)、松岡、見木、志知(45分 藤本)シャドー 名古(75分 紺野)、岩崎(45分 ベンカリファ(55分 ザヘディ))FW ウェリントン(守備時は前半はハイプレス時は5-2-3基調、ミドルプレスまたはリトリート時は5-3-2)【勝負の分かれ目】東京が両サイドを基点として、ヒアンのポストプレーなどを有効に活用しつつ、終始試合の主導権を握ったこと。【まとめ】 東京は、アビスパの5-3-2の中盤サイドのスペースを基点として、バイタルエリアに落ちるヒアンや佐藤に有効なクサビのパスを通せたうえ、ハーフスペースを有効に進出して先制につなげたことが大きかった。ウェリントンの退場もあり、後半も敵陣に入る時間帯が多く、危なげない勝利。連勝で更なる浮上へ。アビスパは、前半は東京に両サイドを攻撃の基点とされたとともに、ウェリントンのポストプレーも森重、ショルツのハードマークに潰されてしまったうえ、退場により苦しくなってしまった。後半は流れが悪い中、藤本や紺野の機動力を活用してチャンスをうかがったものの、東京の堅いディフェンスの前に、決定機を作れなかった。得点力を高めるための攻撃の組み立てをどうしていくか?#avispa#fctokyo#FC東京#アビスパ福岡#FC東京vsアビスパ福岡#Jリーグ
2025.09.23

2025年J1第30節 浦和レッズvs鹿島アントラーズの試合を埼玉スタジアムで観戦。1-0で鹿島アントラーズの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈浦和レッズ〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ安居とグスタフソンとの連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右は右シャドー金子と右SB石原、左サイドは左シャドーの渡邊(サヴィオ)と左SB長沼に、両ボランチが絡んで攻撃の基点となり、ハーフスペースやバイタルエリアに降りてくる中シャドーのサヴィオ、サイドやハーフスペースに飛び出すCF松尾を利用しつつ、時にサイドチェンジを交えつつ、ハーフスペース、更にはポケットへの進出を狙って攻めていく。 守備では、プレス時は前線4人がプレス仕掛ける4-4-2、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンとマンマークの併用)〈鹿島アントラーズ〉攻撃では、植田とキム・テヒョンの両CBとボランチ三竿と舩橋との連携したビルドアップから、両サイドを基点として、右サイドは右MFチャブリッチ(後半は松村)、左サイドは左MFエウベル(後半はチャブリッチ)が高く張って基点となり(時に4-2-4的システムに可変)、右サイドはチャブリッチと右SB濃野と、左サイドはエウベルと左SB小池に、ボランチやFW鈴木が連携してパス交換して攻撃の基点となり、時にバイタルエリアやハーフスペースに落ちてくるFWレオセアラや鈴木のポストプレーを交えつつ、ハーフスペース、更には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、プレス時は4-4-2基調、リトリート時は4-4-2基調でディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンとマンツーマンの併用)【得点】14分 鈴木(鹿島アントラーズ)【退場】なし【警告】55分 キム・テヒョン(鹿島アントラーズ)75分 ホイブラーテン(浦和レッズ)【試合の流れ】(前半)レッズは4-2-3-1システム、アントラーズは4-4-2システムにて、この試合に臨む。まず最初にチャンスを作ったのはレッズで、敵陣右ハーフスペースでのファールにより得た3分に得た右シャドー金子のファー側を狙った左足のFKは、アントラーズGK早川の好セーブに阻まれてしまう。 アントラーズも、8分に、左SB小池のスローイングを受けたボランチ舩橋がバイタルエリア中に向かって放った右足のシュートはゴール右に外れてしまう。アントラーズは、レオセアラと鈴木の2トップを起点として、レッズのディフェンスラインやボランチ安居、グスタフソンに強烈な人的プレスを仕掛けていき、そのプレスにより先制に繋げる。アントラーズは、14分に、レッズGK西川のCBホイブラーテンによるビルドアップにて、鈴木のプレスにより西川のパスが緩くなって、CBダニーロには渡らず、鈴木がそのパスを掻っ攫って、無人のゴールに左足で流し込んで、アントラーズが1-0と先制に成功する。アントラーズは、チャブリッチとエウベルの両MFがサイドに高く張ったうえ、それに濃野と小池の両SB、ボランチ、鈴木が数的優位を作って、両サイドを基点として攻撃を組み立てていくのに対して、レッズはアントラーズのその攻撃によりラインが下がって4-4-2のリトリート対応をせざるを得なくなり、CF松尾によるライン裏やサイドへのスペース飛び出すを活用したカウンターを狙う展開がしばらく続く。そして、アントラーズは、30分に、左ハーフスペースにてボール保持をしていたボランチ三竿からスルーパスを左ポケットで受けたレオセアラのシュートはバーを超えてしまう。これに対して、なんとか局面を打開したいレッズは、シャドーの配置を、中シャドーのサヴィオを左に、左シャドー渡邊を中シャドーに変更したところ、左サイドにてサヴィオがフリーでパスを受けられるようになり、また渡邊もバイタルエリアでパスを受けられるようになるなど、攻撃の流動性が増して、試合の流れを引き寄せていく。レッズは、31分に、バイタルエリアでのパス交換から、敵陣左ハーフスペースにいたボランチのグスタフソンのスルーパスに、ペナルティエリア左で反応した渡邊のシュートはGK早川の好セーブに阻まれてしまい、その流れで得たサヴィオの左CKに、ファー側にて反応した渡邊のシュートは、右ゴールネットを揺らすがゴールには至らない。レッズ、また36分にも、GK西川からのロングフィードを敵陣左サイドにて受けたサヴィオがペナルティエリア左まで進出しながら出したグラウンダーのクロスに、ゴール前にフリーで進出した松尾が合わせるものの、わずかにタイミングが合わず、ゴール右に外してしまう。レッズは、更に42分に、得たサヴィオの左CKから、敵陣左サイド奥にてパスを受けた左SB長沼がそのまま左ポケットまで仕掛けながら出したグラウンダーのクロスに、ファー側にてフリーで反応した右シャドー金子が左足で合わせるも、バーを大きく超えてしまい、再三の決定機を作るものの、ゴールが遠い展開となる。これに対して、アントラーズは、レッズの攻撃に対して4-4-2のリトリート対応をせざるを得ない展開が続いていたが、ロスタイムの45+2分に、ようやく初めてのCKを得て、舩橋の右CKのこぼれ球にペナルティエリア付近で反応したCB植田のシュートは、CBダニーロにブロックされてしまい、前半はアントラーズが1-0とリードして終了。(後半)前半の終わりに、レッズのサイド攻撃によりラインを下げさせられていたアントラーズは、ボランチ舩橋から知念に、左MFエウベルから松村に替えて、松村を右MFに、チャブリッチを左MFに配置換えして後半に臨む。(この時点でレッズは選手交代やシステム変更なし。)後半も最初にチャンスを作ったのはレッズで、46分に、敵陣左サイドでの展開からバイタルエリアでパスを受けたサヴィオのシュートはバーを超えてしまう。一方、アントラーズは、両サイドを攻撃の基点としながら、バイタルエリアやハーフスペースに進出するレオセアラや鈴木へのクサビのパスを狙って試合の流れを変えようとする。アントラーズは、53分に、バイタルエリアでレッズCBダニーロにプレスをかけたレオセアラがボールの競り合いでボール奪取したのを起点として、レオセアラからペナルティエリアに進出してスルーパスを受けたチャブリッチのシュートはGK西川の好セーブに阻まれてしまう。しかし、アントラーズの攻勢は続かず、レッズは、57分に、右シャドー金子から小森に替えて、小森の1トップ、シャドーを(右から)渡邊、松尾、サヴィオを配置する形をとって、小森のバイタルエリアやハーフスペースでのポストプレーを活用しつつ、また右サイドを右SB石原や渡邊、左サイドはサヴィオが高く張って、両サイドからの攻撃を活性化させようとする。しかし、アントラーズは前線からのプレスと4-4-2のブロックディフェンスを有効に使い分けて、レッズの攻撃を凌いでいき、レッズに得点を与えない。そして、攻勢を仕掛けながら得点できないレッズは、72分に、サヴィオから関根に、グスタフソンから中島に、松尾からイサークに替える3枚同時交代策に出て、イサークと小森の2トップ、関根を右MF、中島を左MFとする4-4-2システムに変更して、イサーク、小森へのクサビのパスを活用したうえ、両サイド攻撃を活性化させようとする。一方、アントラーズも77分に、レオセアラからブレーネルに替えて、ブレーネルとチャブリッチの2トップ、右MFを松村、左MFを鈴木に配置替えして、試合の流れを変えようとする。しかし、その後も主導権を握ったのはレッズで、82分に、アントラーズの前線からのプレスをレッズのディフェンスラインがうまく剥がして、パス交換から中島がアントラーズのディフェンスライン裏を抜け出してそのままペナルティエリアまで進出しながら放った右足のシュートはGK早川がパンチングで弾き、そのクリアボールをペナルティエリア右で反応した石原のシュートも早川がパンチングで弾き出して、レッズの決定機をことごとく阻止する。レッズが攻勢を仕掛ける中、ロスタイムに入り、レッズは90+6分に、両サイドでの展開から、バイタルエリアに進出したダニーロのミドルシュートはアントラーズにブロックされるも、そのこぼれ球を、ファー側でフリーで反応したイサークのシュートはまたもや早川の好セーブに阻まれてしまい、アントラーズが1-0と逃げ切って勝利。【システム】(浦和レッズ)4-2-3-1(右から)GK 西川DF 石原、ダニーロ、ホイブラーテン、長沼(81分 荻原)ボランチ 安居、グスタフソン(72分 中島)シャドー 金子(57分 小森)、サヴィオ(72分 関根)、渡邊FW 松尾(72分 イサーク)(守備時はプレス時は4-4-2基調、リトリート時は4-4-2)(鹿島アントラーズ)4-4-2(右から)GK 早川DF 濃野、植田、キム・テヒョン、小池ボランチ 三竿、舩橋(45分 知念)MF チャブリッチ(84分 津久井)、エウベル(45分 松村)FW レオセアラ(77分 ブレーネル)、鈴木(89分 小川)(守備時はプレス時は4-4-2基調、リトリート時は4-4-2)【勝負の分かれ目】アントラーズが前線からのプレスを怠ることなく遂行したとともに、レッズの両サイド攻撃に対しても粘り強いブロックディフェンスを遂行できたことと、GK早川の再三の好セーブ連発。【まとめ】 アントラーズは、前半、前線からの強烈なプレスによりレッズのビルドアップにミスを生じさせて先制に成功して、プレスまたはリトリート時の強固なディフェンスにより逃げ切ることができた。特に後半は、レッズの両サイド攻撃に苦しんだものの、早川やディフェンスラインが粘り強い対応でレッズに得点を与えなかった。この勝利は大きく、これで首位浮上。レッズは、序盤、アントラーズのプレスに苦しみ、自らのミスにより先制を許したことが最後まで尾を引いてしまった。前半途中、サヴィオと渡邊をポジションチェンジするなどで試合の流れを掴み、後半試合を優位に進みながらも、アントラーズ早川の好セーブなどにより決定機を活かせなかった。上位戦線から遠のく痛い敗戦。#urawareds#antlers#鹿島アントラーズ#浦和レッズ#レッズvsアントラーズ#Jリーグ
2025.09.21

2025年J1第27節セレッソ大阪vsヴィッセル神戸の試合をヨドコウ桜スタジアムで観戦。1-1のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈セレッソ大阪〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ田中、吉野との連携したビルドアップから、右シャドーフェルナンデスと左シャドーの本間がサイドを適度に張ったうえ、右サイドはフェルナンデスと右SBクルーズに、左サイドは本間と左SB大畑に、ボランチとトップ下の香川やCF中島が関係して両サイドを攻撃の基点とし、パス交換またはロングフィードを使って、ヴィッセルがプレスをかけた、特に両サイドのスペースを速く攻め、更にはハーフスペース、両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。後半途中から、4-2-3-1から4-2-1-3システムへ?守備では、ハイプレス時は4-2-4または4-4-2など前線4人を基調としてプレスを仕掛け、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応をしていく。(相手CK時はゾーンとマンツーマンを併用)〈ヴィッセル神戸〉攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー扇原と(時に)右MF井手口との連携したビルドアップから、右WG武藤、左WGパトリッキが両サイドを高く張ったうえ、右サイドは右SB鍬先とパトリッキと井手口、左サイドは左SB永戸、左MF井出が連携して両サイドを攻撃の基点としつつ、両サイドへの速い縦パス、ロングフィードやバイタルエリアやハーフスペースに進出するCF宮代へのクサビのパスを主体として、速い縦パスを中心として攻めていく。4-1-2-3システム主体で、流れにより井手口がボランチ、井出がトップ下という縦の関係になる4-2-3-1システムへの変更を含む。後半は投入されたCF大迫のポストプレーやエリキの縦の攻撃を有効活用する。守備では、ハイプレス時はマンツーマンプレスの4-3-3基調、ミドルプレス時またはリトリート時は4-4-2基調(相手CK時はゾーン主体で、マンツーマンを加味)【得点】35分 香川(セレッソ大阪)47分 エリキ(ヴィッセル神戸)【退場】なし【警告】22分 井手口(ヴィッセル神戸)25分 扇原(ヴィッセル神戸)42分 畠中(セレッソ大阪)90+1分 エリキ(ヴィッセル神戸)【試合の流れ】(前半)セレッソは4-2-3-1システム、ヴィッセルは4-1-2-3システムにて、この試合に臨む。まず最初にチャンスを作ったのはヴィッセルで、1分に、セレッソのディフェンスからのビルドアップに対して、CF宮代がセレッソCB井上にプレスをかけて、ボール奪取に成功し、パスを受けた左WGパトリッキのシュートはセレッソGK福井の好セーブに阻まれてしまい、続く2分にも、右サイドでの展開から、右WG武藤からパスを受けた右MF井手口のクロスに、ペナルティエリアに進出した宮代が頭で合わせるも、バーを超えてしまう。ヴィッセルは前線から積極的にハイプレスを仕掛けつつ、ボール奪取から両サイドへの速い展開をベースにして試合を組み立てていく。これに対して、セレッソは、7分に、敵陣左サイドでの展開から、右シャドーのフェルナンデスのクロスに、ペナルティエリアに進出したボランチ吉野が右足で合わせたボレーはバーを超えてしまい、続く9分にも、左サイドでのカウンターから、左シャドー本間とのコンビネーションで進出した左SB大畑から敵陣左サイドで出したクロスに、ペナルティエリアに進出したフェルナンデスが頭で合わせるも、ヴィッセルGK前川にキャッチされてしまう。セレッソは、ヴィッセルのハイプレスを掻い潜ぐろうと、パス交換やロングフィードを使って、特に両サイド裏のスペースに素早くボールを配球して試合を組み立てていく。その後は、ヴィッセルは、13分に、右サイドでのカウンターから宮代が仕掛けつつ放ったシュートはゴール右に外れてしまう一方、セレッソも23分に、右サイドから左サイドへのサイドチェンジを受けた大畑臨むクロスに、ペナルティエリアに進出したフェルナンデスがまたもや頭で合わせるも、ヴィッセル左SB永戸にブロックされてしまう。セレッソ、ヴィッセルとも積極的にプレスを掛け合って1対1の激しい攻防が展開される場面が続く中、セレッソがヴィッセルのハイプレスを掻い潜って、特に左サイドの左シャドー本間と大畑のコンビネーションを使って、ヴィッセル右SB鍬先との関係で数的優位を作り、左サイドの裏のスペースの有効活用していく。セレッソは、まず32分に、左サイドでのカウンターから、大畑のスローイングを基点として、本間が左サイドをドリブルにて仕掛けてペナルティエリア中に向かって切れ込みながら放った右足のシュートはゴール右に外れてしまうが、サイドでの仕掛けから先制点に繋げていく。セレッソは、35分に、敵陣右サイドでの展開から、フェルナンデスからのクロスに対して、左ポケットにて本間が反応して即座に出したグラウンダーのマイナスのクロスに、ゴール前にいたトップ下の香川が右足で合わせてゴール中央に流し込んで、セレッソが1-0と先制する。先制されたヴィッセルは、ビルドアップから両サイドへの素早いフィードにより武藤、パトリッキの両WGを基点として攻撃を仕掛けようとする。ヴィッセルは、40分に、敵陣右サイドでの展開から、武藤のクロスに、ペナルティエリア左で反応したパトリッキのシュートはファールを取られてしまう。前半は激しい攻防の中、セレッソが1-0とリードして終了。(後半)ヴィッセルは左MF井出から大迫に、左WGパトリッキからエリキに替え、大迫をCFに、CFだった宮代を左MFに配置替えして後半に臨む。(セレッソは後半開始時に選手交代等なし)まずチャンスを作ったのはセレッソで47分に、右サイドでの展開から、右ポケットへのパスに反応したフェルナンデスのクロスに、ゴール前に進出したボランチ田中が頭で合わせるも、バーを超えてしまう。しかし、その直後、ヴィッセルがGK前川のロングフィードに対し、バイタルエリアでの混戦から、ポストプレーでクサビとなった大迫からスルーパスを受けてゴール前に飛び出したエリキが抜け出して右足にてゴール左隅に流し込んで、ヴィッセルが1-1と同点に追いつく。ヴィッセルは、前半同様、前線からのハイプレスからリズムをつかもうとしつつ、大迫のポストプレーやエリキの縦突破を有効活用しようとするのに対して、セレッソは、両サイドを基点として、フェルナンデスと本間を基点として、SBと連携して両サイドから攻撃を仕掛けようとする。その後は、両チームとも激しい攻防の中、ヴィッセルが62分に、バイタルエリアでの大迫のポストプレーから、右サイドからの武藤のクロスのこぼれ球にエリキガンバ反応して放ったシュートはバーを超えてしまう一方で、セレッソも敵陣左サイドでの展開から、中央エリアにいた香川から配球を受けた大畑のクロスに、ゴールニア側に飛び込んだCF中島が頭で合わせてゴール枠内を捉えるも、ヴィッセルGK前川の好セーブに阻まれてしまう。その直後セレッソは、66分に、左シャドー本間からアンドラーデに替えて、フェルナンデスとアンドラーデが両サイドを高く張る4-2-1-3システムに変更し、更に75分には、左SB大畑から奥田に、ボランチ吉野から喜田に替えて、両WGのフェルナンデスとアンドラーデを(一時的に)左右配置替え、喜田をトップ下、田中と香川のダブルボランチとし、田中と香川のゲームメイクから、両サイドから攻撃を仕掛けようとする。一方、ヴィッセルも、79分に、右WG武藤から汰木に替えて、汰木を左WGに、左WGエリキを右WGに配置替えをして攻撃を仕掛けようとし、81分には、大迫のポストプレーから、右ハーフスペースに流れていた汰木のクロスに、ペナルティエリアにて反応したエリキのシュートはゴール右に外れてしまう。その後、ヴィッセルは、CBトゥーレルを攻撃に上げて大迫とのダブルターゲットにして前川やCB山川からロングフィードを多用していく。 これに対して、セレッソは、82分に、左サイドでの展開から、アンドラーデを基点として、香川からパスを受けた喜田のシュートはアンカー扇原のブロックに阻まれてしまう。セレッソは、フェルナンデス、アンドラーデの両WGを基点として攻撃を仕掛けようとする。その後も両チームの激しい攻防が展開されるが、両チームともディフェンス陣の粘り強い対応により得点を与えず、1-1のドローにて終了。【システム】(セレッソ大阪)4-2-3-1(右から)GK 福井DF クルーズ、井上、畠中、大畑(75分 奥田)ボランチ 田中、吉野(75分 喜田)シャドー フェルナンデス、香川(89分 柴山)、本間(66分 アンドラーデ)FW 中島(守備時はプレス時は4-2-4または4-4-2、リトリート時は4-4-2)(ヴィッセル神戸)4-1-2-3⇄4-2-3-1(右から)GK 前川DF 鍬先(60分 酒井)、山川、トゥーレル、永戸(84分 本多)アンカー 扇原MF 井手口、井出(45大迫)FW 武藤(79分 汰木)、宮代、パトリッキ(45分 エリキ)(守備時はハイプレス時はマンツーマンプレスの4-3-3基調、ミドルプレス時とリトリート時は4-4-2)【まとめ】 セレッソは、序盤はヴィッセルのハイプレスに圧力をかけられて後手に回ったものの、ハイプレスを掻い潜ったサイド裏のスペースを有効活用して先制できた。後半も両サイド攻撃から決定機を作ったが、前川、山川、トゥーレルのディフェンス網を崩すことはできなかった。セレッソらしいサッカーはできたのではないか。ヴィッセルは、序盤からのハイプレスにより決定機を作ったが、セレッソにハイプレスの裏のスペースを使われてしまい、先制を許してしまった。後半は大迫のポストプレーやエリキなど使った縦の攻撃により、同点に追いついたものの、セレッソ福井、畠中、井上のディフェンス網を崩すことはできなかったが、アウェーで勝点を確実にゲット。両チームの持ち味が存分に出た好ゲーム!#vissel#cerezo#セレッソ大阪#ヴィッセル神戸#セレッソvsヴィッセル#Jリーグ
2025.08.23

2025年J1第25節FC東京vs鹿島アントラーズの試合を味の素スタジアムで観戦。1-0で鹿島アントラーズの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈FC東京〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ橋本と高との連携したビルドアップから、両サイド、右サイドは右SB長友、左サイドは左シャドー俵積田が高く張ったうえ、右サイドは長友と右シャドー佐藤が、左サイドは俵積田と左SB室屋がそれぞれ連携して両サイドを基点としつつ、(時に3-2-5的フォーメーションへの可変)、時にバイタルエリアやサイドに流れるFWヒアンや中シャドー長倉、佐藤への速いクサビのパスを利用しながら、サイドへの展開によるハーフスペースやポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、プレス時は4-4-2基調、リトリート時は4-4-2または4-4-1-1にてブロックディフェンス対応をしていく。(相手CK時はゾーン主体でマンツーマンを加味)〈鹿島アントラーズ〉攻撃では、植田とキム・テヒョンの両CBとボランチ三竿と舩橋との練習したビルドアップから、両サイドを基点として、右サイドは右SB小池、左サイドは左MFチャブリッチ(時に左SB小川)が高く張って基点となり、右サイドは小池と右MF荒木(後半はチャブリッチ)と、左サイドはチャブリッチと小川に、ボランチやFW鈴木が連携してパス交換して攻撃の基点となり、時にFWレオセアラのポストプレーを交えつつ、外→中→外に循環させつつ(時に3-2-5的フォーメーションへの可変)、ハーフスペース、更には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、プレス時は4-4-2基調で時に4-2-4、リトリート時は4-4-2基調でディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンとマンツーマンの併用)【得点】80分 田川(鹿島アントラーズ)【退場】なし【警告】 76分 キム・テヒョン(鹿島アントラーズ)90+3分 鈴木(鹿島アントラーズ)【試合の流れ】(前半)東京は4-2-3-1システム、アントラーズは4-4-2システムにて、前半開始。最初にチャンスを作ったのは東京で、まず2分に、中央エリアでのカウンターから、スルーパスに反応したFWヒアンがシュートを放つも、ブロックされ、続く3分にも、敵陣左サイドでの展開から、左SB室屋のクロスに、ペナルティエリア内で反応したヒアンの左足のシュートは、アントラーズGK早川の好セーブに阻まれてしまう。東京は、ヒアンや中シャドー長倉への速い縦パスと両サイドからの攻撃の基点として、試合を組み立てようとする。これに対して、アントラーズも、まず10分に、右サイドでの展開から、右SB小池からパスを受けた右MF荒木が右ハーフスペースからシュートを放つも、ゴール左に外れてしまい、続く15分にも、敵陣左サイドでの展開から、FW鈴木からパスを受けた左SB小川のクロスに、フォア側にて反応したFWレオセアラが頭で合わせるも、東京GKキム・スンギュの好セーブに阻まれてしまい、更に18分にも、ビルドアップでの展開から、敵左ハーフスペースに進出した左CBキム・テヒョンのミドルシュートもGKキム・スンギュの好セーブに阻まれてしまう。アントラーズは、両サイドにて攻撃の基点を作ったうえ、バイタルエリアに落ちるレオセアラや鈴木のポストプレーを交えつつ、サイド→バイタル→サイドでのパス循環をベースに試合を組み立てようとする。東京、アントラーズとも一進一退の展開が続く中、東京が25分に、ビルドアップでの展開から、右CBショルツから右サイドにてパスを受けた右SB長友が敵陣右サイド奥まで進出しながら出したクロスに、ゴールニア側にて反応した長倉の右足のシュートは、またもやGK早川の好セーブに阻まれてしまう。その後は、東京は、アントラーズの前線からのプレスに対し、ボランチ高または橋本がディフェンスラインに落ちて、また室屋がハーフスペースに位置するなどにより数的優位を作って剥がして、更に右サイドを長友が、左サイドは左シャドー俵積田が高く張ったうえ、右シャドー佐藤、長倉、室屋がハーフスペースの有効活用を狙っていく。アントラーズも、左MFシャブリッチが右サイドを、左サイドを小川がそれぞれ高く張ったうえ、右MF荒木が中に入ってレオセアラ、鈴木と連携する3-5-2的フォーメーションに可変し、裏のスペースやクサビのパスを利用することで試合の流れをつかもうとする。しかし、両チームとも堅いブロックディフェンスを敷くことで対応し、決定機を与えず、前半は0-0で終了。(後半) アントラーズが右MF荒木から松村に、ボランチ舩橋から知念に替えて、松村が左MF、左MFシャブリッチが右MFに配置替えして後半に臨む。(東京は開始時点での選手交代はなし)まずチャンスを作ったのはアントラーズで、50分に、左サイドでの展開から、松村からパスを受けた小川画ペナルティエリア中に切れ込みながら放った右足のシュートは、橋本ブロックされたうえ、GKキム・スンギュの正面を突いてしまう。その後、アントラーズは4-4-2システムのままレオセアラとシャブリッチの2トップ、鈴木を左MFに、左MF松村を右MFに配置替えして、攻撃を仕掛けようとする。一方で、東京も59分に、敵陣右サイドでの展開から、右ハーフスペースにいた佐藤のスルーパスを反応したヒアンが右ポケットまで進出しながら放った右足のシュートは、GK早川の好セーブに阻まれてしまう。前半同様、両チームとも一進一退の中、アントラーズが61分に、シャブリッチから田川に替えて、レオセアラと田川の2トップにして、両サイドから2トップおよび鈴木へのクサビのパスを突破口にしようとする。しかし、東京も66分に、敵陣左サイドでの展開から、俵積田がペナルティエリア中に切れ込みながら放った右足のシュートはアントラーズのディフェンスにブロックされ、そのこぼれ球にペナルティエリア付近で反応した佐藤のシュートはゴール右に外れてしまう。東京は右サイドは長友が、左サイドは俵積田がそれぞれ高く張ったうえ、54分に左SB室屋に替わって投入されたバングーナガンテや佐藤、長倉がハーフスペースを狙って攻撃を仕掛けようとする。その後も一進一退の展開が続き、両チームとも試合の流れをつかもうと、まずアントラーズが75分に、FWレオセアラから樋口に、79分に、ボランチ三竿から溝口に替えて、田川、鈴木の2トップ、知念、樋口のボランチ、右MF松村、左MF溝口を配置する一方、東京も77分に、FWヒアンから仲川に、左シャドー俵積田から野澤に替えて、長倉、仲川の2トップ、右MFを佐藤、左MFを野澤を配置する4-4-2システムに変更して、共に先制点を狙う一方、堅いブロックディフェンスにて対応する。しかし、チャンスをモノにしたのはアントラーズで、80分に、右サイドでの展開から、ボランチ樋口から敵陣右サイド奥でパスを受けた鈴木のグラウンダーのクロスに、ゴールニア側にて、東京ディフェンスのマーカーを一瞬にして外してフリーで反応した田川が左足で合わせてゴール右隅に流し込んで、アントラーズが待望の先制点をゲットして、1-0とリードする。これに対して、東京は、長友とバングーナガンテの両SBをサイドの高い位置に張らせて、両サイドを基点として、攻撃を試みる。東京は、88分に、敵陣左サイドでの展開から、ボランチ高からパスを受けたバングーナガンテのクロスに、バイタルエリアにて反応した長倉のシュートはバーを超えてしまう。東京の攻撃に対して、アントラーズは、4-4-2のブロックディフェンスにて粘り強い対応を継続していき、東京の両サイドからのクロスに対しても、ことごとく跳ね返すなど、東京に決定機を与えず。アントラーズが1-0と逃げ切って勝利。【システム】(FC東京)4-2-3-1(右から)GK キム・スンギュDF 長友、ショルツ、岡、室屋(54分 バングーナガンテ)ボランチ 高、橋本(89分 東)シャドー 佐藤(89分 ガウディーノ)、長倉、俵積田(77分 野澤)FW ヒアン(77分 仲川)(守備時はプレス時は4-4-2基調、リトリート時は4-4-2または4-4-1-1)(鹿島アントラーズ)4-4-2(右から)GK 早川DF 小池、植田、キム・テヒョン、小川ボランチ 三竿(79分 溝口)、舩橋(45分 知念)MF 荒木(45分 松村)、チャブリッチ(61分 田川)FW レオセアラ(75分 樋口)、鈴木(守備時は前半はプレス時は4-4-2基調、リトリート時は4-4-2)【勝負の分かれ目】拮抗した試合展開の中、アントラーズが粘り強く両サイドからの攻撃を継続しつつ、数少ないチャンスを確実にモノにしたことと、4-4-2基調のブロックディフェンスを粘り強く継続できたこと。【まとめ】 アントラーズは東京の両サイド攻撃に手を焼きながらも、数々の配置変更等を駆使して、東京の堅いブロックディフェンスを、一瞬のチャンスにより崩すことができた。先制後も、粘り強いブロックディフェンスにより東京の両サイド攻撃を封じた。アントラーズらしい戦い方で、この勝利で首位浮上。東京は序盤から速い縦パスを軸に試合の流れを掴んだかにも見えたが、最終の崩しの場面でアントラーズの堅いディフェンス網を崩しきれなかった。また、ディフェンスでも粘り強い対応をしていたものの、アントラーズを一瞬の隙を突かれてしまった。両サイドからの攻撃が機能していただけに、悔しい敗戦。#antlers#fctokyo#FC東京#鹿島アントラーズ#FC東京vs鹿島アントラーズ#Jリーグ
2025.08.10

2025年J1第25節横浜FCvs浦和レッズの試合をニッパツ三ツ沢球技場で観戦。2-1で浦和レッズの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈横浜FC〉攻撃では、伊藤、ンドカ、山﨑の3CBとボランチ山田、岩武との連携したビルドアップから、両サイド、右サイドは右WB山根と右シャドールキアン、左サイドは左WB神保と左シャドー室井に、ボランチが連携してサイドの基点となり、時にCFルキアンのポストプレーを有効に利用して、裏のスペースへの抜け出しや両サイドからのクロス利用やポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、ハイプレス時は3-4-3基調、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1のブロック対応。(相手CK時はマンマーク主体でとゾーンディフェンスを加味)〈浦和レッズ〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ安居とグスタフソンとの連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右は右シャドー金子と右SB石原、左サイドは左シャドー松尾と左SB長沼に、両ボランチが絡んでサイド攻撃の基点となり、3シャドーとFW小森が頻繁にポジションチェンジして有効なスペースを作る動きを交えつつ、時にサイドチェンジや小森のポストプレーを利用してハーフスペースやバイタルエリアへの進出、更にはポケットへの進出などを利用して攻めていく。守備では、プレス時は4-4-2を基調として前線4人がプレスをかけ、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーン主体て、マンマークを加味)【得点】 8分 小森(浦和レッズ)53分 小森(浦和レッズ)90+9分 アダイウトン(横浜FC)【退場】63分 伊藤(横浜FC)イエロー2枚【警告】28分 ルキアン(横浜FC)37分 伊藤(横浜FC)70分 ホイブラーテン(浦和レッズ)83分 ンドカ(横浜FC)【試合の流れ】(前半)横浜は3-4-2-1システム、レッズは4-2-3-1システムにて、この試合に臨む。まず最初にチャンスを作ったのはレッズで、連動性の良い攻撃からチャンスをモノにする。レッズは、8分に、中央エリアでのカウンターから、右シャドー金子を起点として、中シャドーのサヴィオとのコンビネーションにて右ポケットに進出した金子のシュートは横浜ディフェンスにブロックされるが、そのこぼれ球に反応したCF小森がゴール上に叩き込んで、レッズが1-0と先制する。レッズは、両サイドを攻撃の基点としつつ、小森と金子、サヴィオ、松尾の前線が逐次ポジションチェンジをすることによりバースペースなどで有効なスペースを突いて、試合の主導権を握ろうとする。これに対して、横浜は、12分に、敵陣左サイドでの展開から、右シャドーのルキアンからパスを受けた左WB神保のクロスはレッズGK西川に難なくキャッチされる。横浜は両サイドを攻撃の基点としつつ、CF櫻川のポストプレーとルキアン、左シャドー室井とのコンビネーションを有効活用しようとする。しかし、その後もレッズが試合を優位に進めていき、19分には、バイタルエリアに進出したボランチのグスタフソンからクサビのパスを受けた小森が左ハーフスペースに走り込んでいた松尾にパスを出して、その松尾がドリブルにて仕掛けながら放った右足のシュートは、ゴール左に外れてしまい、続く21分にも、中央エリアでのカウンターから、ボランチ安居からのスルーパスを受けた金子がそのままドリブルにてペナルティエリア付近まで進出しながら放った右足のシュートは、バーを叩いてしまう。横浜は、試合の流れを変えようと、櫻川、ルキアン、室井の前線から積極的にプレスをかけていこうとするが、レッズは、GK西川、CBダニーロ、ホイブラーテン、時にディフェンスラインに落ちてくるグスタフソンとの連携したビルドアップによりそのプレスを剥がして、両サイドを基点としてボール支配率を高めていく一方で、横浜は5-4-1のリトリート対応を余儀なくされる時間帯が続く。前半も40分が過ぎようとしているところ、横浜は、41分に得た神保の左FKに、櫻川がフォア側にて頭で折り返したボールに、ゴール前に走り込んでいたボランチ山田が左足で合わせるも、バーを超えてしまい。続く43分にも、中央エリアでの櫻川のポストプレーを起点として、右サイドへの展開から、ルキアンからのマイナスのグラウンダーのクロスに、右ハーフスペースで反応した櫻川のシュートはバーを超えてしまう。ロスタイムに入り、レッズは、獲得したサヴィオの左FKはゴール右に外れてしまい、前半はレッズが1-0とリードして終了。(後半) 前半、劣勢を強いられた横浜は、右WB山根から遠藤に、左シャドー室井から駒井に替えて後半に臨む。(レッズは選手交代やシステム変更なし)後半も最初にチャンスを作ったのはレッズで、まず51分に、左サイドでの展開から、松尾を起点として、グスタフソンからパスを受けた小森のボレーシュートは横浜GKスウォヴィクの正面を突いてしまうが、そのいい流れから追加点をゲットする。レッズは、53分に得たサヴィオの右CKに、バイタルエリアにてクリアボールに反応したCBダニーロのミドルシュートは横浜ディフェンスにブロックされるも、そのこぼれ球に素早く反応した小森がゴール左隅に押し込んで、レッズが2-0とリードを広げる。リードを広げられた横浜は、57分に、有効なポストプレーを活用できなかったCF櫻川からアダイウトンに替えて、ルキアンの1トップ、(右から)駒井、アダイウトンのシャドーの配置にて、アダイウトンの左サイドでの攻撃の基点作り、ルキアンのポストプレーなどにより試合の流れを変えようとする。横浜は、59分に、左ハーフスペースに進出したアダイウトンのシュートは、GK西川にキャッチされてしまい、その後も両サイドから攻撃を仕掛けようとする中、63分に、横浜は攻め上がっていた右サイドにてボール奪取されたうえ、左CB伊藤が松尾とのリターンパスを受けて突破しようとしていた小森を倒してしまい、2枚目のイエローカードをもらって退場となってしまい、以後10人で戦うことを余儀なくされる。横浜は、伊藤がいなくなった左CBにボランチの岩武が配置され、右シャドー駒井がボランチに配置され、ルキアン、アダイウトンの2トップ気味の構成で対応していく。その後も、レッズがビルドアップが両サイドを基点として、サイドチェンジを交えつつ、両ボランチ脇のハーフスペースを有効活用しようとする。レッズは、72分に、中シャドーのサヴィオから早川に、75分にはCF小森からチアゴ・サンタナに、左シャドー松尾から原口に替えて、更に追加点を狙っていく。一方で、横浜も79分に、岩武から福森に替えて、左CBに配置して、CBを(右から)山﨑、ンドカ、福森で構成し、左サイドからの福森のクロスを有効活用しようとする。しかし、レッズは、80分に、中央エリアでのカウンターから、早川のスルーパスに、バイタルエリアにて反応した金子のシュートはGKスウォヴィクにセーブされてしまう。その後は、横浜は、遠藤、神保の両WBを基点として、両サイドからのクロスや突破により局面を打開しようと攻撃を仕掛けていくとともに、86分には、ルキアンからジョアン・パウロに替えて、ジョアン・パウロとアダイウトンの流動的な動きから、チャンスを作っていく。横浜は、まず、87分に、敵陣右サイドでの展開から、遠藤のクロスのこぼれ球に、ペナルティエリア内で反応したアダイウトンのシュートはバーを超えてしまう。ロスタイムに入っても、横浜はクロス攻撃を仕掛け、90+2分には、左ハーフスペースにて仕掛けていたアダイウトンのシュートは、ゴール右に外れてしまい、続く90+5分にも、敵陣左サイドでの展開から、神保を起点として、ペナルティエリア内で、ジョアン・パウロからのクサビのパスを受けたアダイウトンのシュートはゴール左に外れてしまうが、土壇場で一矢を報いる。横浜は、90+9分に、バイタルエリアにてクサビのパスを受けたアダイウトンがレッズCB2人を交わして、左ペナルティエリアに進出しながら放ったシュートがゴール右隅に決まり、1点を返したものの、必死の反撃もここまでで、レッズが2-1と逃げ切って勝利。【システム】 (横浜FC)3-4-2-1(右から)GK スウォヴィクDF 伊藤、ンドカ、山崎MF 山根(45分 遠藤)、岩武(79分 福森)、山田、神保シャドー ルキアン(86分 ジョアン・パウロ)、室井(45分 駒井)FW 櫻川(57分 アダイウトン)(守備時はハイプレス時は3-4-3、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1)(浦和レッズ)4-2-3-1(右から)GK 西川DF 石原、ダニーロ、ホイブラーテン、長沼(84分 根本)ボランチ 安居(72分 松本)、グスタフソンシャドー 金子、サヴィオ(72分 早川) 、松尾(75分 原口)FW 小森(75分 チアゴ・サンタナ)(守備時はプレス時/リトリート時とも4-4-2)【勝負の分かれ目】レッズが前半から、前線4人のポジションチェンジにより横浜のディフェンスラインを下げさせたうえ、ハーフスペースやポケットへの有効な進出により、終始試合を優位に進めたこと。【まとめ】レッズは、攻撃時における前線4人、SB、ボランチとの連動性がよく、横浜の5-4-1ブロックディフェンス間のハーフスペースを有効に利用することができ、また小森のポストプレーやスペースへの飛び出しもよく、複数得点により危なげなく勝利できた。この勝利で首位戦線に更に近づいた。横浜は前半、レッズの有効な連動性の高い攻撃により、ブロックディフェンス間のハーフスペース、更にはポケットまで進出されてしまい、苦しい展開となってしまった。後半途中から、両WBやアダイウトンのサイド等の突破により、ようやく活路を見出したが、時既に遅かった。今後は堅いディフェンスをベースとして、後半のような攻撃ができるような継続的な粘り強い戦いができるか?#yokohamafc#横浜FC#urawareds#浦和レッズ#横浜FCvs浦和レッズ#jleague#Jリーグ
2025.08.09

2025年J1第21節浦和レッズvs湘南ベルマーレの試合を埼玉スタジアムで観戦。4-1で浦和レッズの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈浦和レッズ〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ安居とグスタフソンとの連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右は右シャドー金子と右SB石原、左サイドは左シャドーのサヴィオと左SB荻原に、両ボランチが絡んで攻撃の基点となり、ハーフスペースやバイタルエリアに降りてくる中シャドー渡邊、CF小森へのクサビのパスを利用しながら、時にサイドチェンジを交えつつ、サイド→中→サイドを繰り返しつつ攻めていく。 守備では、プレス時は前線4人にプレス仕掛ける4-2-4、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンとマンマークを併用)〈湘南ベルマーレ〉攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチ奥野、奧埜との連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右WB藤井と左WB太田がサイドを高く張ったうえ、右サイドは藤井と右シャドー小野瀬に、左サイドは太田と左シャドー平岡に、ボランチが連携して攻撃の基点となり、時にFW鈴木章のポストプレー交えつつ、クサビのパスを含むハーフスペースの利用、更にはポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、ハイプレス時は3-4-3、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1プレスによりサイドへ誘導(相手CK時はゾーン主体でマンマークを加味)【得点】 33分 ホイブラーテン(浦和レッズ)45+4分 小森(浦和レッズ)71分 関根(浦和レッズ)77分 太田(湘南ベルマーレ)90+5分 チアゴ・サンタナ(浦和レッズ)【退場】なし【警告】なし【試合の流れ】(前半)レッズは4-2-3-1システム、ベルマーレは3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを作ったのはベルマーレで、2分に、右サイドでのカウンターから、右ハーフスペースでの右シャドー小野瀬のスルーパスに、右バイタルエリアにて反応したボランチ奥野のシュートは、レッズGK西川にキャッチされてしまう。ベルマーレは、サイドを高く張り出した藤井、太田の両WBを基点として、両サイドから攻撃の機会をうかがう。これに対して、レッズも、両サイドを基点として攻撃の機会をうかがい、12分に得た左SB荻原の右FKに、ニア側にてボランチのグスタフソンがベルマーレのマーキングに競り勝った頭で合わせて、ゴール右隅に流し込んで、1-0と先制したかに見えたが、VARの結果、オフサイドと判定されて、先制には至らず。失点が取り消されて事なきを得たベルマーレは、試合の流れをつかもうと、前線からの厳しいプレスによりボール奪取してFW鈴木章へのクサビのパスなど素早い攻撃を仕掛けようとする一方、レッズも4-4-2を基調とした厳しいブロックディフェンスにて対抗する。その後は、ベルマーレが28分に得た小野瀬の右FKのクリアボールを、バイタルエリアにて反応した左シャドー平岡のシュートはバーを超えてしまう。しかし、レッズは、両サイドからの攻撃により、徐々にベルマーレのディフェンスラインを下げさせることに成功し、その流れで得たセットプレーにより先制に繋げる。レッズ、33分に得た中シャドー渡邊の左CKに、ペナルティエリア中央にて反応した左CBホイブラーテンがベルマーレのマーキングに競り勝って、頭で合わせてゴール右隅に流し込んで、レッズが1-0と先制する。先制したレッズは、両サイドを基点と攻撃が更に活性化し、まず42分には、中央から左サイドへの展開から、左ハーフスペースにてパスを受けた左シャドーのサヴィオのシュートはベルマーレGKポープの正面を突いてしまうが、ロスタイムに入って、レッズがまたもやセットプレーにて追加点をモノにする。レッズは、48+4分に得た荻原の左CKに、ニア側にて反応したFW小森がベルマーレのマーキングに競り勝って、頭で合わせて、ゴール右隅に流し込んで、レッズが2-0とリードを広げて、前半終了。(後半)ベルマーレは、開始早々、中CB大野から松本に替えて、後半に臨む。(レッズは選手交代策などはなし)後半、まずシュートチャンスを作ったのはレッズで、51分に、右サイドでのカウンターから、敵陣右サイド奥に進出した右シャドー金子から、右ハーフスペースにてマイナス気味の横パスを受けたボランチ安居のシュートはバーを超えてしまう。一方、試合の流れを変えたいベルマーレも、サイドチェンジを交えた両サイド攻撃を展開してチャンスをうかがい、56分には、敵陣右サイドでの展開から、右CB鈴木雄のクロスに、ゴール前に進出した小野瀬が頭で合わせるも、惜しくもバーを叩いてしまい、続く59分にも、敵陣右サイドでの展開から、藤井のスルーパスに右ハーフスペースにて反応した小野瀬のシュートは右ポストを叩いてしまい、得点には至らない。そこで、ベルマーレは、59分に、左シャドー平岡からフィリッピに替えて、フィリッピの1トップ、(右から)鈴木章、小野瀬のシャドーに配置替えをして、フィリッピのポストプレーを活用するなど反撃の機会をうかがう。レッズも66分に、FW小森から松本に、右シャドー金子から大久保に、左シャドーのサヴィオから関根に替える3枚替えを行い、松尾(36分に渡邊に替わって投入)を1トップ、シャドーを(右から)大久保、松本、関根の順に配置して更なる追加点を狙う一方で、ベルマーレもまた67分に、左シャドー小野瀬から小田に、ボランチ奥野から茨田に替える2枚替えを行い、両チームとも動きが激しくなる。そうした中、レッズが選手交代策が的中してサイド攻撃から更なる追加点をモノにする。レッズは、敵陣右サイドでの展開から、松本が右ポケットまで進出しながら出したアーリークロスに、ゴール前に飛び込んだ関根が頭で合わせて、ゴール中に押し込んで、レッズが3-0と更に引き離す。更なる追加点を許したベルマーレは、77分に、敵陣右サイドでの展開から、藤井?から、バイタルエリアにてクサビのパスを受けたフィリッピが左ポケットにはたいて、そのパスに反応してフリーで走り込んだ太田が右足でゴール左下に流し込んで、ベルマーレが1点を返す。また、ベルマーレは、81分にも、右ハーフスペース/バイタルエリア間でのパス交換から、小田がシュートを放つも、レッズGK西川の正面を突いてしまう。レッズは、84分に、ボランチのグスタフソンからチアゴ・サンタナに替えて、チアゴ・サンタナの1トップ、シャドーを(右から)関根、大久保、松尾の順に配置して、チアゴ・サンタナのポストプレーを活用して更なる追加点を狙い、またもや選手交代策が的中して、ロスタイムに追加点をモノにする。レッズは、90+4分に、中央エリアでのボール争奪戦に競り勝ったチアゴ・サンタナがそのままドリブルにてバイタルエリアに向かって仕掛けて、GKポープと1対1になりながら、冷静に左足にて難なくゴール左隅に流し込んで、レッズが4-1と更に突き放して勝利。【システム】(浦和レッズ)4-2-3-1(右から)GK 西川DF 石原、ダニーロ、ホイブラーテン、荻原ボランチ 安居、グスタフソン(84分 チアゴ・サンタナ)シャドー 金子(66分 大久保)、渡邊(36分 松尾)、サヴィオ(66分 関根)FW 小森(66分 松本)(守備時はプレス時は4-2-4または4-4-2、リトリート時は4-4-2)(湘南ベルマーレ)3-4-2-1(右から)GK ポープDF 鈴木雄、大野(45分 松本)、松村MF 藤井、奥野(67分 茨田)、奧埜、太田シャドー 小野瀬(67分 小田)、平岡(59分 フィリッピ)FW 鈴木章(75分 石橋)(守備時はハイプレス時は3-4-3、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1)【勝負の分かれ目】レッズが両サイドからの攻撃により、ベルマーレのディフェンスラインを下げさせることにより得たCKにより試合の主導権を掴んだうえ、後半も効果的に追加点をあげたこと。【まとめ】 レッズは、序盤こそ、ベルマーレの激しいプレスに苦しんだものの、両サイドを基点とした攻撃により得た2つのCKを確実にモノにし、後半も有効な選手交代策により追加点により、ベルマーレを突き放すことができた。今日は完勝で、東京戦の敗戦を払拭できたか?ベルマーレは、序盤は前線からの厳しいプレスと両WBを高く張り出した両サイドからの攻撃により、チャンスを作りかけたが、レッズの有効な両サイド攻撃によりリトリート対応を余儀なくされ、CKのマーキングで2度(VARの失点取消を含めると3度)も競り負けてしまったのが大きく響いて、大量失点に繋がってしまった。同じパターンでの失点はチームの規律として問題があり、規律などの再確認が必要。#urawareds#bellmare#湘南ベルマーレ#浦和レッズ#レッズvsベルマーレ#Jリーグ
2025.07.23

2025年J1第24節東京ヴェルディvsFC町田ゼルビアの試合を味の素スタジアムで観戦。1-0でFC町田ゼルビアの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈東京ヴェルディ〉攻撃では、宮原、綱島、谷口の3CBとボランチ平川、森田、右シャドー齋藤との連携したビルドアップから、右サイドは右WB松橋、左サイドは左WB翁長が高く張ったうえ、右サイドは松橋と齋藤、左サイドは翁長と左シャドー新井に、ボランチが連携して両サイドを攻撃の基点とし、FW染野がゼルビアのディフェンスラインと駆け引きしてスペースを作る動きをしつつ、時にバイタルエリアや両ハーフスペースに侵入する齋藤、新井へのクサビのパスを使いつつ、両サイドからのクロスや前線のコンビネーションを活用し、更には両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。細やかなパス交換を主体。守備では、プレス時は5-2-3基調、リトリート時は5-4-1のブロックディフェンス(相手CK時はマンツーマン主体、ゾーン加味〈FC町田ゼルビア〉攻撃では、岡村、菊池、昌子の3CBとボランチ前、下田との連携したビルドアップから、右サイドは右WB望月、左サイドは左WB林が高く張ったうえ、右サイドは望月と右シャドー西村、左サイドは林と左シャドー相馬に、ボランチが連携して両サイドを攻撃の基点とし、時にバイタルエリアや両ハーフスペースに侵入するCF藤尾や西村へのクサビのパスを使いつつ、両サイドからのクロスや前線のコンビネーションを活用し、更には両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。守備では、ハイプレス時は3-4-3または4-3-3のマンツーマンプレス、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1にてディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンとマンツーマンを併用)【得点】63分 菊池(FC町田ゼルビア)【退場】なし【警告】なし【試合の流れ】(前半)ヴェルディ、ゼルビアとも、3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。まず最初にシュートチャンスを作ったのはヴェルディで、まず5分に、右シャドー齋藤がバイタルエリアからのミドルシュートはゴール右に外れてしまい、続く10分にも、ペナルティエリア左にて流れたクロスを受けた翁長のクロスに、ゴール前に進出したFW染野が反応して放った左足のシュートはゼルビアGK谷の好セーブに阻まれてしまい、更に13分にも、右サイドでのカウンターから、右WB松橋からのアーリークロスに、ゴール前にフリーで飛び込んだ染野が合わせるも、ゴール左に外してしまい、決定機を活かせられず。ヴェルディは、両サイドから、またはGKを基点としたビルドアップでのパス交換により、ゼルビアのプレスを剥がして、齋藤、新井の両シャドーが落ちてくるハーフスペースへのパスを通すなど、試合の流れを優位に進めていく。これに対して、ゼルビアは、23分に得た左シャドー相馬のFKは、ヴェルディGKマテウスの正面を突いてしまう。ゼルビアは、両サイドを基点として攻撃を組み立てようとするも、ヴェルディの数的優位を活かした5-4-1のブロックディフェンスにより、FW藤尾や相馬、西村の両シャドーへの有効なパスが通らず、苦しい展開が続く。その後も、ヴェルディが32分に、バイタルエリアで齋藤がボール奪取に成功して、前で走り込んでいた染野にスルーパスを出したものの、染野のシュートはバーを超えてしまう。ゼルビアは、試合の流れを変えよう、藤尾、西村ら前線からハイプレスを仕掛けていくが、ヴェルディは、そのプレスを数的優位を活かしたパス交換により剥がしてチャンスをうかがう。ヴェルディは、37分に、左ハーフスペースにてクロスのこぼれ話を受けた松橋のクロスに、ゴール前で染野が頭で合わせるも、バーを超えてしまい、続く40分にも、右ハーフスペースにてボランチ平川?からパスを受けた齋藤のシュートはGK谷の好セーブに阻まれてしまう。前半は、ヴェルディが試合を優位に進めながら、0-0で終了。(後半)ヴェルディ、ゼルビアとも選手交代なく、後半開始される。後半も、ヴェルディが中盤からのビルドアップによるパス交換によりハーフスペースへの有効なパス出しを狙い、これに対して、ゼルビアは5-2-3のミドルプレスにより、ヴェルディの中盤での優位性を崩そうとする展開がしばらく続く。最初に動いたのはゼルビアで、60分にヴェルディ中CB綱島との競り合いで頭部負傷した西村からナ・サンホに替えて試合の流れを変えようする中、ゼルビアがセットプレーを活かして先制にて繋げる。ゼルビアは、63分に得た左WB林のロングスローで、ゴール前での混戦によるこぼれ球に、一瞬フリーとなった中CB菊池が素早く反応して右足での合わせてゴール右隅に流し込んで、ゼルビアが1-0と先制する。思わぬ形で先制されたヴェルディは、69分に、FW染野から白井に、右WB松橋から福田に替える2枚替えを行い、白井の1トップ、シャドーを齋藤、福田、左シャドー新井を右WBに配置替えして機動性を高めてチャンスをうかがう。ヴェルディは、72分に得た福田の左CKのこぼれ球に、バイタルエリア付近で反応した新井のシュートはバーを超えてしまい、続く73分にも、中央エリアでのカウンターから、ボール奪取したボランチ森田がそのままバイタルエリアへ仕掛けながら放った左足のシュートは、ゴール左に外れてしまう。劣勢が続くゼルビアは、76分に、右WB望月から中山に、FW藤尾からオ・セフンに替える2枚替えを行い、オ・セフンのポストプレーによるボール保持など、試合の流れを変えようとする。しかし、その後も、ヴェルディがボール保持する時間帯が続き、ゼルビアは5-4-1のリトリート対応によるブロックディフェンスにて、特にバイタルエリアを開けない対応をしていく。ヴェルディは、83分に、ビルトアップから、左ハーフスペースにボールを運んだ左CB谷口のシュートはGK谷の正面を突いてしまう。ロスタイムに入り、ボール保持しながら、ゼルビアの堅いブロックディフェンスにより、有効なパスが繋がらず、CBの綱島をトップに配置して、綱島や白井を目掛けてサイドやディフェンスラインからのクロスを多用するも、ゼルビアの岡村、菊池、昌子を中心としたディフェンス陣がことごとく跳ね返して、ヴェルディにゴールを許さず、ゼルビアが1-0と逃げ切って勝利。【システム】(東京ヴェルディ)3-4-2-1(右から)GK マテウスDF 宮原、綱島、谷口MF 松橋(69分 福田)、平川(79分 食野)、森田、翁長(90+6分 林)シャドー 齋藤(90分 川崎)、新井(90分 熊取谷)FW 染野(69分 白井)(守備時はプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1)(FC町田ゼルビア)3-4-2-1(右から)GK 谷DF 岡村、菊池、昌子MF 望月(76分 中山)、 前、下田(90+3分 仙頭)、林シャドー 西村(60分 ナ・サンホ)、相馬(90+3分 沼田)FW 藤尾(76分 オ・セフン)(守備時はハイプレス時は3-4-3または4-3-3、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1)【勝負の分かれ目】ゼルビアが終始ボールを支配され、リトリート対応が続く時間帯の中、得意のロングスローを活かして、ほぼワンチャンスで先制して、堅守で守り切ったこと。【まとめ】 ゼルビアは、序盤からヴェルディに決定機を作られ、またヴェルディのビルドアップからのパス回しによりプレスが剥がされるなど、試合の流れを掴めないでいたが、、セットプレーからのワンチャンスにより勝利をモノにした。この勝利は大きく、首位戦線に大きく顔を出す。ヴェルディは、序盤連続しての決定機をモノにできなかったことが最後まで響いた。中盤でのパス回しで、ゼルビアのプレスを剥がして、何度もチャンスをうかがったが、最後はゼルビアの5-4-1ブロックディフェンスを崩すことができなかった。悔しい敗戦。#zelvia#verdy#東京ヴェルディ#町田ゼルビア#ヴェルディvsゼルビア#東京ダービー#Jリーグ
2025.07.20

2025年J1第24節FC東京vs浦和レッズの試合を味の素スタジアムで観戦。3-2でFC東京の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈FC東京〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ橋本と高との連携したビルドアップから、時に橋本または高がアンカー的役割、高または橋本とトップ下の佐藤がIH的役割、遠藤と俵積田がWGとなる4-1-2-3システムに可変しつつ、右サイドは遠藤と高とSB長友が、左サイドは俵積田と佐藤と左SB室屋がそれぞれ連携して両サイドを基点としつつ、遠藤と俵積田が両サイドを高く張ったうえ、速い縦パスやクロス、時にFWヒアンのポストプレーを利用しながら攻めていく。守備では、4-1-3-2を基調としてマンツーマンのハイプレスをかけ、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応をしていく。(相手CK時はゾーンとマンツーマンを併用)〈浦和レッズ〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ安居とグスタフソンとの連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右は右シャドー金子と右SB石原、左サイドは左シャドーのサヴィオの左SB長沼に、両ボランチが絡んでサイド攻撃の基点となり、時にFW小森や中シャドー渡邊がサイドに開き、またはディフェンスライン裏抜けといった動きを交えつつ、サイドからのハーフスペースやバイタルエリアへのパスを起点として、サイドへの展開からのクロスやポケットへの進出などを利用して攻めていく。守備では、プレス時は4-4-2を基調として前線4人がプレスをかけ、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーン主体て、マンマークを加味)【得点】 6分 遠藤(FC東京)14分 安居(浦和レッズ)20分 小森(浦和レッズ)66分 ヒアン(FC東京)88分 仲川(FC東京)【退場】なし【警告】80分 ダニーロ(浦和レッズ)90+2分 室屋(FC東京) 90+4分 ショルツ(FC東京)【試合の流れ】(前半)東京、レッズとも4-2-3-1システムにて、この試合に臨む。まずシュートチャンスを作ったのは東京で、1分に、右ハーフスペースに進出したボランチ橋本のシュートはゴール左に外れてしまうが、この流れを活かして先制につなげる。東京は、6分に、敵陣右サイドでの展開から、右SB長友のクロスに、ゴール前に進出した右シャドー遠藤が頭で晒して、ゴール左隅に流し込んで、東京が1-0と先制する。東京は、左シャドー俵積田や遠藤への速いパスを交えて、縦に速い攻撃を展開しようとする。これに対して、レッズは、11分に、敵陣左サイドでの展開から、左シャドーのサヴィオのパスを左ハーフスペースで受けたトップ下の渡邊が中に切れ込みながら放った右足のシュートは、東京GKキム・スンギュの正面を突いてしまうが、この流れを活かして、同点につなげる。レッズは、14分に、敵陣左サイドでの展開から、左シャドー金子のクロスのクリアボールを、ペナルティエリア付近で反応したボランチ安居が右足で冷静に右隅下に流し込んで、レッズが1-1と同点に追いつく。レッズは、更に、20分にも、今度は、左サイドでの展開から、左サイドに流れていた渡邊が東京ディフェンスライン裏を抜け出して、そのままゴールに向かってドリブルで仕掛けて、GKキム・スンギュと1対1になって、ゴール右隅に難なく流し込んで、レッズが2-1と逆転に成功する。レッズは、ビルドアップから、両サイドを基点として、FW小森や渡邊がディフェンスライン裏やサイドを狙ってスペースを作って攻撃を組み立てようとする。しかし、東京も、24分に得た遠藤の右FKのクリアボールを左ハーフスペースにて反応した俵積田のゴール右上隅を狙った右足のシュートは、レッズGK西川の好セーブに阻まれてしまい、また31分にも、バイタルエリアでの遠藤のスルーパスに反応したFWヒアンがGK西川と1対1になってシュートを放つも、ゴール左に外れてしまう。東京は、右は遠藤、左は俵積田が両サイドを高く張って、SBとの連携により、ハーフスペースの有効活用によりチャンスをうかがう。逆転に成功したものの、試合の流れを失いかけているレッズは、左シャドーのサヴィオがバイタルエリアでのゲームメイク、渡邊が左サイドに流れたりと、頻繁にポジションチェンジをしてリズムを変えようとする。レッズは、35分に得た渡邊の左CKに、サヴィオがフォア側にて頭で合わせるも、GKキム・スンギュの正面を突いてしまう。ロスタイムに入り、3分に、東京は、敵陣右サイドにて橋本がレッズからボール奪取して出したクロスに、ゴール前に進出したヒアンが頭で合わせて、ゴール左隅に流し込んで、東京が2-2と同点に追いついたかに見えたが、VARの結果、橋本のボール奪取がファールと判定され、東京の得点は取り消されてしまい、前半はレッズが2-1とリードして終了。(後半) 東京、レッズとも、選手交代等なく、後半開始される。最初に試合の流れを掴んだのは東京で、54分に、左サイドでのカウンターから、俵積田がドリブルで仕掛けて左ポケットまで進出して出したグラウンダーのクロスに、バイタルエリアに進出した遠藤の左足のシュートはゴール左に外れてしまい、更に55分にも、敵陣右サイドでの展開から、長友から横パスを受けた遠藤が中に切れ込みながら放った左足のシュートは、またもやゴール左に外れてしまう。試合の流れを掴みながら同点には至らない東京は、57分に、右シャドー遠藤から安斎に替えて、両サイドからの攻勢を試みる。一方で、東京の両サイドからの攻撃により、後半長く、ディフェンスラインが下がって4-4-2のリトリート対応を余儀なくされていたレッズは、試合の流れを変えるために、61分に、左シャドーのサヴィオからチアゴ・サンタナに、FW小森から松尾に替える2枚替えを行い、チアゴ・サンタナの1トップ、シャドーを(右から)金子、渡邊、松尾で構成して、サンタナのポストプレーによるボール保持、松尾らのスペースへの飛び出しにより、良くない局面を打開しようとする。レッズは、64分に、ディフェンスラインから敵陣右サイドにてロングフィードを受けた金子が、対峙する東京左SB室屋をドリブルで張り切って右ポケットまで進出しながら放ったシュートは、GKキム・スンギュにキャッチされてしまう。しかし、レッズの攻撃の勢いはつかず、東京が両サイドからの活性化した攻撃により、同点に追いつく。東京は、66分に、敵陣右サイドでの展開から、安斎とのパス交換にて右ハーフスペースに進出した長友のグラウンダーのクサビのパスに、ペナルティエリア内で反応したヒアンが振り向きざまに放ったシュートは、レッズのブロックに当たりながらゴールに吸い込まれて、東京が2-2と今度こそ同点に追いつく。同点を許したレッズは、東京の攻撃に対してプレスがかからず、また攻撃時における押し上げも不足し、東京の攻撃に対して、リトリート対応する時間帯が続き、73分には、左SB長沼から荻原に、右シャドー金子から関根に替える2枚替えを行い、シャドーを(右から)渡邊、松尾、関根で構成して試合の流れを変えようとする。しかし、東京も、75分に、トップ下の佐藤から仲川に、左シャドー俵積田から野澤に替える2枚替えを行い、更に86分にはボランチ高から小泉に、FWヒアンから山下に替えて、更に攻勢を加えようとし、そして88分に逆転に成功する。東京は、88分に得た安斎の左CKのクリアボールに、右バイタルエリアにて反応した野澤のシュートはレッズにブロックされるも、そのゴール前に浮いたこぼれ球に反応した仲川が反応して頭で合わせて、ゴールに流し込んで、東京が3-2と逆転に成功する。ロスタイムに入って、逆転を許したレッズは反撃に出て、90+8分に、敵陣左サイドでの展開から、チアゴ・サンタナとのパス交換から左ハーフスペースを抜け出した左SB荻原が左ポケットまで進出しながら放ったシュートは無常にもゴール左上バーを叩いてしまい、同点には至らず、東京が3-2で勝利。【システム】(FC東京)4-2-3-1⇄4-1-2-3(右から)GK キム・スンギュDF 長友、ショルツ、森重、室屋ボランチ 橋本、高(86分 小泉)シャドー 遠藤(57分 安斎)、佐藤(75分 仲川)、俵積田(75分 野澤)FW ヒアン(86分 山下)(守備時はハイプレス時は4-1-3-2のマンツーマンプレス、リトリート時は4-4-2)(浦和レッズ)4-2-3-1(右から)GK 西川DF 石原、ダニーロ、ホイブラーテン、長沼(73分 荻原)ボランチ 安居(84分 松本)、グスタフソンシャドー 金子(73分 関根)、渡邊、サヴィオ(61分・チアゴ・サンタナ)FW 小森(61分 松尾)(守備時はプレス時/リトリート時とも4-4-2)【勝負の分かれ目】東京が後半、俵積田、遠藤を中心とした両サイドからの攻撃が活性化したことにより、レッズのディフェンスを疲弊させて、押し込むことに成功したこと。【まとめ】 東京は、前半はレッズにプレスを剥がされ、スペースを上手く利用されていたものの、後半は俵積田、遠藤を基点として両SBとの連携により、レッズのディフェンスを崩すことができた。この勝利をキッカケに上昇できるか?レッズは、前半は、両サイドを基点に、渡邊や小森がスペースを有効活用できたこともあり、逆転に成功したものの、後半は東京の両サイド攻撃によりディフェンスラインが下がって、後手に回ってしまい、疲弊してしまった。ロスタイムでの荻原のシュートは不運にもバーに嫌われてしまった。#urawareds#fctokyo#FC東京#浦和レッズ#FC東京vsレッズ#Jリーグ
2025.07.19

2025年J1第21節横浜FCvsサンフレッチェ広島の試合をニッパツ三ツ沢球技場で観戦。4-0でサンフレッチェ広島の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈横浜FC〉攻撃では、山崎、ンドカ、福森の3CBとボランチ山田、ユーリララとの連携したビルドアップから、両サイド、右サイドは右WB山根と右シャドー鈴木武、左サイドは左WB神保と左シャドー駒井に、ボランチが連携してサイドの基点となり、時にCFルキアンや駒井、鈴木武のポストプレーを有効に利用して、裏のスペースへの抜け出しや両サイドからのクロス利用やポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、プレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1のブロック対応。(相手CK時はマンマーク主体でゾーンディフェンスを加味)〈サンフレッチェ広島〉攻撃では、中野、荒木、佐々木のCBとボランチ東、川辺との連携したビルドアップから、右サイドは右WB新井、左サイドは左WB中村が高く張ったうえ、右サイドは新井と右シャドー加藤、左サイドは中村と左シャドーのジャーメインに、ボランチが連携して、サイドを基点とし、時にCF木下のポストプレーを交えつつ、ハーフスペースやポケットなどの有効なスペースを突いて攻めていく。守備では、ハイプレス時は3-4-3、ミドルプレス時は5-3-2基調、リトリート時は5-4-1。(相手CK時はゾーンとマンマークとの併用)【得点】17分 木下(サンフレッチェ広島)23分 加藤(サンフレッチェ広島)39分 新井(サンフレッチェ広島)74分 木下(サンフレッチェ広島)【退場】なし【警告】 2分 ユーリララ(横浜FC)14分 ンドカ(横浜FC)45分 加藤(サンフレッチェ広島)72分 東(サンフレッチェ広島)【試合の流れ】(前半)横浜、サンフレッチェとも3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。最初にシュートチャンスを作ったのはサンフレッチェで、4分に、ボランチ東のスルーパスに、バイタルエリアにて反応した右シャドー加藤のシュートは横浜GKメギオラーロの正面を突いてしまう。しかし、横浜は、両サイドを攻撃の基点としつつ、バイタルエリアやハーフスペースに進出するCFルキアン、鈴木武らへのクサビのパスが通り始め、周辺の選手が裏のスペースへ狙う動きにより試合の流れを引き寄せようとする。横浜は、9分に得た左CB福森のFKに、ボランチのユーリララが頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまい、続く12分にも、左サイドでのカウンターから、左シャドー駒井とのコンビネーションで左サイドに進出した左WB神保のクロスはサンフレッチェGK大迫にキャッチされてしまう。その後しばらくは横浜が両サイドを基点として攻撃を組み立てようとし、サンフレッチェが5-4-1のブロックディフェンスにて対応する展開が続く中、サンフレッチェが初めて得たセットプレーにより先制に繋げる。サンフレッチェは、17分に得た右WB新井の左CKに、CF木下が横浜ディフェンスとGKメギオラーロとの間に入りながら競り勝ち頭で合わせてゴール右に流し込んで、サンフレッチェが1-0と先制する。サンフレッチェは、更に18分に得たボランチ東の右CKに、木下が頭で合わせるも、横浜のブロックに阻まれてしまうが、先制を機にサンフレッチェが試合の流れを引き寄せ、更に思わぬ展開により追加点を得る。サンフレッチェは、23分に、GK大迫からのロングフィードを横浜左CB福森がトラップミスをし、そのこぼれ球に反応した加藤がそのままGKメギオラーロと1対1になって、メギオラーロの股下を抜いて冷静にゴール中央に流し込んで、サンフレッチェが2-0とリードを広げる。サンフレッチェは、追加点以降、木下へのクサビのパスが通るようになるとともに、両サイドを基点とした攻撃でも、WB、シャドー、ボランチ間の連動性がよくなり、攻勢を加えようと、試合を優位に進めていく。サンフレッチェは、38分に、左サイドでのカウンターから、左WB中村がバイタルエリアに進出してきたボランチ川辺に横パスをし、それを受けた川辺のミドルシュートはGKメギオラーロの好セーブに阻まれてしまうが、この流れを活かして、更に追加点をゲットする。サンフレッチェは、39分に得たCKからの展開にて左サイドでパスを受けた中村のクロスに、フォア側にてフリーでいた新井が頭で合わせて、ゴール右に突き刺して、サンフレッチェが3ー0と更にリードを広げる。これに対して、横浜は、ルキアンらへのクサビのパスを入れようとするが、サンフレッチェの数的優位を作るディフェンスに囲い込まれてしまい、チャンスを作ることができず、前半は3-0とサンフレッチェがリードして終了。(後半) 前半に大量得点を許した横浜は、右シャドー鈴木武から櫻川に、左シャドー駒井から室井に、左WB神保から村田に替える3枚替えをして後半に臨む。(サンフレッチェは選手交代やシステム変更なし)横浜は、ルキアン、櫻川へのクサビのパスを狙うとともに、室井が村田とのコンビネーションで左サイドでの攻撃の基点になろうと動く。横浜は、53分に、敵陣右サイドでの展開から、右WB山根がバイタルエリアにて横パスを受けた室井の左足のシュートはゴール左に外れてしまう。更に、横浜は、61分に得た福森の右CKに、ユーリララが頭で合わせるも、惜しくもバーを叩いてしまい、そのこぼれ球を左ポケットで反応した櫻川のシュートは、今度は左ポストを叩いてしまい、得点には至らない。これら横浜の攻撃に対して、サンフレッチェは、5-4-1のブロックディフェンスにて対応するとともに、木下のポストプレーや加藤や左シャドーのジャーメインのスペースへの飛び出しなどにより、反撃の機会をうかがう。得点に至らない展開が続く横浜は、66分に、右WB山根から遠藤に替えて、右サイドは遠藤、左サイドは村田から、ペナルティエリアに進出するルキアンや櫻川の頭を目掛けてクロスを多用するが、サンフレッチェのディフェンス陣がそれらクロスをことごとく跳ね返していく展開がしばらく続き、そしてサンフレッチェが一瞬のチャンスをモノにして、更なる追加点をゲットする。サンフレッチェは、73分に東に替わってボランチにて投入された中島の高度の技術的なスルーパスに、ペナルティエリア付近で反応した木下のシュートはGKメギオラーロに一旦はセーブされるものの、そのこぼれ球を木下が反応して、ゴール右隅に流し込んで、サンフレッチェが4-0とリードを広げ、試合を決定づける。その後は、ロスタイムに入り、横浜は、90+3分に得た福森の右CKに、ルキアンが頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまい、サンフレッチェが4-0と圧勝。【システム】 (横浜FC)3-4-2-1(右から)GK メギオラーロDF 山崎(85分 鈴木準)、ンドカ、福森MF 山根(66分 遠藤)、ユーリララ、山田、神保(45分 村田)シャドー 鈴木武(45分 櫻川)、駒井(45分 室井)FW ルキアン(守備時はプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1)(サンフレッチェ広島)3-4-2-1(右から)GK 大迫DF 中野、荒木(89分 山﨑)、佐々木MF 新井、東(73分 中島)、川辺、中村(89分 菅)シャドー 加藤(81分 神田)、ジャーメイン良FW 木下(81分 ジェルマン)(守備時はハイプレス時は3-4-3、ミドルプレス時は5-3-2基調、リトリート時は5-4-1)【勝負の分かれ目】サンフレッチェが前半リズムの作れない時間帯に、セットプレーや相手のミスに乗じて先制、更に追加点をゲットできたことと、ディフェンス陣が横浜ルキアンら前線を完封したこと。【まとめ】サンフレッチェは、序盤こそ横浜のクサビのパスに苦労したものの、セットプレーや相手のミスに乗じるなど大量得点により、前半で勝負を決めた。攻撃陣の連動性がよく、ディフェンス陣も終始適切に対応し、危なげない勝利。この勝利で首位戦線に!横浜は、序盤、ルキアンらへのクサビのパスによりリズムを作ったものの、自らのミスなどで、試合の流れをサンフレッチェに渡してしまった。後半のクロス多用もサンフレッチェのディフェンス陣にことごとく跳ね返されてしまった。下位チームが上位チームに対して犯してはならないミスにより自滅してしまった。#yokohamafc#横浜FC#sanfreche#サンフレッチェ広島#横浜FCvsサンフレッチェ広島#jleague#Jリーグ
2025.06.22

2025年J1第21節横浜F・マリノスvsファジアーノ岡山の試合を日産スタジアムで観戦。1-0でファジアーノ岡山の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈横浜F・マリノス〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ喜田と山根との連携したビルドアップから、両サイドで右シャドーのマテウスと左シャドーのエウベルの両WGがワイドに高く張ったうえ、時にCFロペスのポストプレーを利用しつつ、右はマテウスと、右SB加藤蓮に、左はエウベルと左SB鈴木に、トップ下の遠野とボランチ が連携し、ハーフスペースやバイタルエリア間でのポジションチェンジしつつ、サイド→中→サイドを繰り返しながら、パス交換を主体、時にロングフィードを交えて攻めていく。4-2-3-1⇄4-2-1-3、終盤は4-1-2-3システムに変更。守備では、プレス時は4-2-3-1を基調としらリトリート時は4-4-2基調。(相手CK時はゾーンとマンマークの併用)〈ファジアーノ岡山〉攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチ藤田、神谷との連携したビルドアップから、右WB松本、左WB佐藤が両サイドを高く張ったうえ、右は右シャドー木村、左は左シャドー江坂に、両ボランチが連携して両サイドを基点としつつ、FWルカオによるサイドやバイタルエリアでの有効なポストプレーを多用しつつ、左右のハーフスペース、更にはポケットへの進出遠狙って攻めていく。守備では、ハイプレス時はルカオら前線3人を起点としたマンマーク気味のプレスをかけ、ミドルプレス時は5-2-3基調、リトリート時は5-4-1を基調として数的優位を利用してディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンとマンマークを併用)【得点】17分 ルカオ(ファジアーノ岡山)【退場】なし【警告】45+5分 松本(ファジアーノ岡山)71分 竹内(ファジアーノ岡山)【試合の流れ】(前半)F・マリノスは4-2-3-1システム、ファジアーノは3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。まずシュートチャンスを作ったのはファジアーノで、まず5分に、バイタルエリアでのCFルカオのポストプレーを起点として、敵陣右ハーフスペースに進出して右WB松本からパスを受けた右シャドー木村が右ポケットまで仕掛けながら放ったシュートは、ゴール右に外れてしまい、続く6分にも、左サイドでの展開から、左WB佐藤を起点として、ボランチ神谷とのコンビネーションにて左ペナルティエリアに進出した左シャドー江坂のシュートはF・マリノスGK飯倉の正面を突いてしまう。ファジアーノは、松本、佐藤の両WBが両サイドを高く張って攻撃の基点となって、江坂、木村のシャドーやルカオとの連携されたコンビネーションにより、ハーフスペース、更にはポケットへの進出を狙って、攻勢を加えようとする。一方、F・マリノスは、11分にようやくチャンスを作り、、敵陣ペナルティエリアにてボール奪取に成功した中シャドー遠野がシュート性のクロスを出すも、フォアに飛び込んだCFロペスに僅かに合わず。しかし、その後も、ファジアーノが試合を優位に進めていき、先制に繋げる。ファジアーノは、17分に得た神谷の右CKに、ニア側にいたルカオが頭で合わせて、ゴール右隅に流し込んで、ファジアーノが1-0と先制する。先制されたF・マリノスは有効なビルドアップが攻撃に繋げたいが、ファジアーノのルカオ、木村、江坂の前線から起点とする、F・マリノスCB松原、トーマスデンを外から包み込むようなプレスが有効で、F・マリノスのパスミスやロストボールを多発させることに成功する。それでも、F・マリノスは、24分に、敵陣右サイドでの展開から、右シャドーのマテウスがペナルティエリアに向かって仕掛けながら放った左足のシュートはゴール左に外れてしまうが、両サイドを基点としてポジションチチェンジを交えた重曹的な攻撃を仕掛けようとする。その後は、32分に、F・マリノスGK飯倉のロングフィードに、ファジアーノ右CB立田とF・マリノス左シャドーのエウベルが競り合う中、ペナルティエリア外にてGKブローダーセンを加えて混戦となってエウベルが倒されたプレーに対するVARの結果、ノーファールと判定される。その後は、両チームとも中盤での攻防が激しい展開が続いていくが、ファジアーノは、43分に、敵陣左サイドでの展開から、佐藤のクロスに、ゴールニア側にいた江坂が頭で晒してフォア側に送り、フォア側にフリーでいた松本の右足のシュートは、惜しくもゴール左に外れてしまう。ロスタイムに入り、F・マリノスは、45+4分に得た左CKを起点として、左サイド奥にいたエウベルがペナルティエリア内に切れ込みながら放った右足のシュートは、GKブローダーセンの好セーブに阻まれてしまい、前半はファジアーノが1-0とリードして終了。(後半) F・マリノス、ファジアーノとも選手交代なく、後半開始。まずシュートチャンスを作ったのはF・マリノスで、51分に得たマテウスの右CKに、ニア側に飛び込んだCB松原が頭で合わせるも、GKブローダーセンにキャッチされてしまい、続く55分にも、ボランチ山根がボール奪取してそのままドリブルでエリア外まで仕掛けながら放った左足のシュートは、またもやGKブローダーセンの好セーブに阻まれてしまう。F・マリノスは、マテウスとエウベルが両サイドを高く張ったうえ、両サイドへのサイドチェンジを多用することにより、ファジアーノのプレスを掻い潜って、両サイドを基点とした攻撃を活性化させていく。一方、ファジアーノは、F・マリノスのサイドチェンジを多用した両サイドからの攻撃に対して、前半有効だったプレスがハマらなくなり、5-4-1のリトリート対応を余儀なくされ、ブロックディフェンスにてなんとか凌いで、57分に、右WB松本から柳に、左シャドー江坂から岩渕に代えて試合の流れを変えようとする、ファジアーノは、59分に、敵陣左サイドでの展開から、岩渕がバイタルエリア中に仕掛けながらバイタルエリアに進出した神谷に横パスし、反応した神谷のミドルシュートは、GK飯倉の好セーブに阻まれてしまう。しかし、ファジアーノの勢いは続かず、試合の流れはF・マリノスが引き寄せ、まず60分に得たマテウスの右CKを起点としたマテウスのクロスにペナルティエリアに飛び込んだCBトーマスデンが頭で合わせるも、GKブローダーセンの好セーブに阻まれて、そのこぼれ球に反応した右SB加藤のシュートも、GKブローダーセンの好セーブに阻まれてしまう。その後もF・マリノスの波状攻撃は続き、64分にも、左サイドでのエウベルを起点としたカウンター攻撃から、ペナルティエリア外にてパスを受けたマテウスの左足のシュートは、ゴール左ポストを叩いてしまい、更には、65分に得たマテウスの右CKを起点として、右ハーフスペースにいた山根のクロスに、ペナルティエリア中にいたエウベルが頭で合わせるも、GKブローダーセンの好セーブに阻まれてしまう。F・マリノスは、69分に、左シャドーのエウベルから井上に、中シャドー遠野から渡辺に代えて、攻勢を更に加えようとする。一方、GKブローダーセンの好セーブ連発もあり、何とか無失点で凌いでいるファジアーノは、ルカオのポストプレーを活用してラインを押し上げようとし、また前線からのプレスを仕掛けて、再度試合の流れを変えようとする。ファジアーノは、76分に得た岩渕の左CKを起点として、パスを受けた佐藤が左サイドからペナルティエリアに向かって仕掛けながら放った右足のシュートは、バーを叩いてしまい、追加点には至らない。試合を優位に進めながら得点できないF・マリノスは、5-4-1のリトリート対応を余儀なくされているファジアーノに対して、サイドチャンスやポジションチェンジを頻繁に行いながら、両サイドを基点として攻撃を仕掛けていくが、ファジアーノは、リトリート対応によりディフェンスラインが押し下げられながら、粘り強いディフェンス対応をする時間帯が続く。そこで、F・マリノスは、87分に、ボランチ喜田から天野に代えて、山根をアンカーに、渡辺と天野にIHに配置する4-1-2-3システムに変更して攻撃を仕掛けていく。ロスタイムに入ってもF・マリノスの攻撃は続き、90+4分にも、山根のクロスにペナルティエリア内にて反応した天野のシュートはゴール左に外れてしまい、ファジアーノのブロックディフェンスを崩すことができず、ファジアーノが1-0と何とか逃げ切って勝利。【システム】 (横浜F・マリノス)4-2-3-1(右から)GK 飯倉DF 加藤蓮、松原、トーマスデン、鈴木ボランチ 喜田(87分 天野)、山根シャドー マテウス(90分 渡邊)、遠野(69分 渡辺)、エウベル(69分 井上)FW Aロペス(守備時はプレス時は4-2-3-1、リトリート時は4-4-2)(ファジアーノ岡山)3-4-2-1(右から)GK ブローダーセンDF 立田、田上、工藤MF 松本(57分 柳)、藤田、神谷(66分 竹内)、佐藤(83分 本山)シャドー 木村、江坂(57分 岩渕)FW ルカオ(83分 ポポ)(守備時はハイプレス時は3-4-3基調、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1)【勝負の分かれ目】ファジアーノが前半に、前線からのプレスと両サイドからの攻撃を基調として、セットプレーを活かして先制したことと、後半の粘り強いブロックディフェンスを徹底できたこと。【まとめ】ファジアーノは、ルカオのポストプレーを活用した両サイドからの攻撃の連動性がよく、また前線からのプレスが有効に機能して、前半のいい時間帯に先制できた。後半はF・マリノスのサイドチェンジを多用した重曹的な攻撃により終始リトリート対応を余儀なくされたものの、粘り強いブロックディフェンスによりF・マリノスを完封し、アウェイでの貴重な勝点3をゲットした。今後も攻守とも一貫して粘り強い戦いができれば、更なる浮上も!F・マリノスは、前半、ファジアーノの有効な前線からのプレスを受け、ビルドアップ時にパスミスやロストボールを多発してしまい、先制を許したことが最後まで響いた。後半は、サイドチェンジを多用しつつ、両サイドを基点とした攻撃によりファジアーノのブロックディフェンスを下げさせることに成功したが、ファジアーノGKブローダーセンの攻守もあり、最後までファジアーノの堅いディフェンスを崩せなかった。今後は、後半のようなF・マリノスらしい攻撃が展開できることが復調の鍵を握る!#fmarinos#横浜F・マリノス#fagiano#ファジアーノ岡山#横浜F・マリノスvsファジアーノ岡山#jleague#Jリーグ
2025.06.22

2025年ルヴァンカッププレイオフラウンド第1戦セレッソ大阪vs横浜FCの試合をヨドコウスタジアムで観戦。4-1でセレッソ大阪の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈セレッソ大阪〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ香川、上門との連携したビルドアップから、時に4-2-4的フォーメーションを取り、両サイドを基点とし、右サイドは右シャドーのブエノと右SB中村、左サイドは左シャドーのアンドラーデと左SB登里にボランチ連携し、時にCF古山やトップ下の柴山へのクサビのパスやサイドチェンジ、更にはポジションチェンジを交えつつ、左右のハーフスペースやポケット進出を狙い、外と中のパス交換や両サイドからのクロスにより攻めていく。後半途中からは両シャドーがワイドに開いた4-2-1-3システムに変更。守備では、プレス時は4-2-4または4-4-2を基調、リトリート時は4-4-2を基調としてディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンとマンマークの併用)〈横浜FC〉攻撃では、岩武、細井、福森の3CBとボランチ小倉、熊倉との連携したビルドアップから、両サイド、右サイドは右WB山根、左サイドは左WB中野が高く張ったうえ、右サイドは山根と右シャドー室井、左サイドは中野と左シャドー新井にボランチが連携してサイドの基点となり、時にCF櫻川のポストプレーを有効に利用しつつ、櫻川や室井、新井へのクサビのパス、または両サイドからのクロス利用やポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、プレス時は3-4-3基調のマンツーマンプレス、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1のブロック対応。(相手CK時はゾーンとマンマークの併用)【得点】56分 香川(セレッソ大阪)68分 ブエノ(セレッソ大阪)90+1分 ハットン(セレッソ大阪)90+6分 小倉(横浜FC)90+8分 中島(セレッソ大阪)【退場】なし【警告】 64分 小倉(横浜FC)【試合の流れ】(前半) セレッソは4-2-3-1システム、横浜は3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを作ったのは横浜で、まず12分に得た左CB福森のFKのこぼれ球を、バイタルエリアにて反応した左WB中野のシュートはバーを超え、更に14分にも左サイドでの展開から、左シャドー新井が左ハーフスペースから中に切れ込みながら放った右足のシュートはバーを超えてしまう。横浜は、ビルドアップからの両サイドを基点として、時にCF櫻川のポストプレーを交えながらチャンスをうかがう。一方、セレッソは、16分に、左サイドでの展開にて左シャドーのアンドラーテを基点として、右サイドへの展開において右SB中村のグラウンダーのクロスのこぼれ球に、ペナルティエリア内で反応した左SB登里のシュートはブロックされてしまい、更に19分にも、右サイドでの展開から、右サイドに開いていたトップ下の柴山を起点として、ペナルティエリア右に進出した右SB中村の横パスを受けた右シャドーのブエノのシュートは横浜GKメギオラーロの好セーブに阻まれてしまう。セレッソは、ディフェンスラインでのビルドアップから両サイドへの展開を攻撃の基点としてチャンスをうかがう。その後は、横浜が両サイドを基点としてチャンスを作り、21分には、敵陣左サイドでのカウンターから、ボール奪取した中野がそのままペナルティエリアに進出しながら放った右足のシュートは、セレッソGKキム・ジンヒョンの正面を突いてしまい、続く23分には、右サイドから左サイドへのサイドチェンジにて中野のクロスに、ペナルティエリアにて右シャドー室井が頭で合わせるも、バーを超えてしまい、更に29分にも、バイタルエリアでの櫻川のポストプレーを起点として、パスを受けた新井のシュートはGKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれてしまう。横浜は両サイドを基点として、櫻川のポストプレーとシャドー、両WBとの連携がよく、また前線3枚を起点とするハイプレスも有効に機能して、試合を優位に進めていく。これに対して、セレッソは、4-4-2のリトリート対応を余儀なくされる時間帯が続いていたが、ビルドアップからの両サイド⇄ハーフスペース間でのポジションチェンジなどで試合の流れを変えようとする。セレッソは、前半終了間際にチャンスを作り、まず40分には、右サイドでのカウンターから、柴山のクロスに、フリーにゴール前に飛び込んだCF古山が頭で合わせるも、ゴール右に外してしまい、更に右サイドで展開から、柴山からバイタルエリアでパスを受けたアンドラーデのシュートは、バーを超えてしまい、前半は0-0で終了。(後半)セレッソ、横浜とも選手交代やシステム変更なく後半開始。まずチャンスを作ったのはセレッソで、48分に、中央エリアでのカウンターから、アンドラーデがボール奪取してそのままドリブルにて仕掛けながらバイタルエリアにて放ったシュートはバーを超えてしまう。しかし、横浜も54分に、右サイドでの展開から、右WB山根がペナルティエリア右から出したクロスに、ゴール前で反応した櫻川が頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。しかし、そのすぐさまセレッソが先制に成功する。セレッソは、56分に、右サイドでの展開を基点として、バイタルエリアでのパス交換からの柴山のスルーパスに、ペナルティエリアにて反応したボランチ香川がゴール中央に流し込んで、セレッソが1-0と先制する。これに対して、横浜も、60分に、敵陣左サイドに進出した中野からパスを受けた新井が左ポケットに進出しながら出したクロスに、ゴールフォア側にてフリーで反応した櫻川が頭で合わせるも、惜しくもバーを超えてしまう。セレッソは、61分に、アンドラーデからフェルナンデスに、古山からハットンに代えて、フェルナンデスを右WGに、柴山を左WGに、ハットンをCFに、ブエノをトップ下とする4-2-1-3システムに変更して、両サイドを高く張って横浜のディフェンスラインを下げさせようとする。横浜は櫻川のポストプレーや両サイドに高く張った山根、中野の両WBを基点として攻撃を仕掛けようとするが、セレッソの有効な両サイドを基点とした攻撃により、徐々に押し込まれ、5-4-1のリトリート対応を余儀なくされていく展開となっていき、セレッソが追加点をモノにする。セレッソは、68分に、フェルナンデスがペナルティエリア外で倒されて得たFKを、ブエノが横浜が作った壁の右隅を狙って、ゴール右隅に突き刺して、セレッソが2-0とリードを広げる。一方、追加点を許した横浜は、72分に、右シャドー室井から駒沢に、左シャドー新井から小川に、左WB中野から鈴木に替え、更に77分には、CF櫻川から森に替えて、森のポストプレーや小川、駒沢のハーフスペースの利用などで反撃を試みる。横浜は、81分に、右サイドでの展開から、右WBに回った鈴木からバイタルエリアにてクサビのパスを受けた森のシュートはGKキム・ジンヒョンにキャッチされてしまう。その後も、セレッソが両サイドを基点として試合を優位に進めていく中、ロスタイムにて更に追加点を上げる。セレッソは、90+1分に、横浜左CB福森によるヘディングでのクリアボールを、バイタルエリア右にて反応したハットンがそのまま仕掛けてGKメギオラーロと1対1になりながら難なくゴール左隅に流し込んで、セレッソが3-0と更にリードを広げる。一方、横浜も、90+6分に得た福森の左CKのこぼれ球を、バイタルエリアにてした小倉の右足のシュートがゴール右隅に決まって、横浜が1点を返して、一矢を報いる。しかし、セレッソがすぐさま、90+7分に、右サイドでの展開から、フェルナンデスのクロスに、ゴール前に進出した中島(84分にブエノに代わってボランチで投入)が頭で合わせて、ゴール左隅に流し込んで、セレッソが4-1と更にリードを広げて、終了。【システム】(セレッソ大阪)4-2-3-1(右から)GK キム・ジンヒョンDF 中村、進藤、舩木、登里(84分 西尾)ボランチ 香川、上門(87分 喜田)シャドー ブエノ(84分 中島)、柴山、アンドラーデ(61分 フェルナンデス)FW 古山(61分 ハットン)(守備時はハイプレス時は4-2-4または4-4-2、リトリート時は4-4-2)(横浜FC)3-4-2-1(右から)GK メギオラーロDF 岩武(86分 遠藤)、細井、福森MF 山根、小倉、熊倉、中野(72分 鈴木)シャドー 室井(72分 駒沢)、新井(72分 小川)FW 櫻川(77分 森)(守備時はハイプレス時は3-4-3基調、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1)【勝負の分かれ目】セレッソが後半、両サイドを基点として、パス交換から丁寧に横浜のブロックディフェンスを崩し切ったことと、前線からの有効なプレスを完行できたこと。【まとめ】セレッソは、前半こそ、櫻川のポストプレーを基点とした両サイドからの攻撃によりピンチを迎えたものの、後半は両サイドを基点としてワイドかつポジションチェンジを含むスペースを使った有効な攻撃を展開でき、大量得点に繋げた。プライムスラウンドに向けて大きく前進。 横浜は特に前半は櫻川のポストプレーを両した有効なサイド攻撃により多くのチャンスを作り、いくつかの決定機を作ったものの、活かしきれず、後半途中からセレッソにより有効なスペースを利用されてしまい、ブロックディフェンスを崩されてしまい、集中力を切らしてしまった。また、ファールがそのまま失点を繋がってしまったのも痛かった。先制できていれば、違った展開になっていたかも?第2戦をどのように戦うか?#yokohamafc#横浜FC#セレッソ大阪#cerezo#セレッソvs横浜FC#ルヴァンカップ
2025.06.04

2025年J1第19節ガンバ大阪vs鹿島アントラーズの試合をパナソニックスタジアム吹田で観戦。1-0で鹿島アントラーズの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈ガンバ大阪〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチのラヴィ、満田(時にディフェンスラインに降りて数的優位を作って)との連携したビルドアップから、右シャドーの山下と左シャドーのファンアラーノまたは左SB黒川が両サイドに高く張った上、時に4-2-4的システムを形成したうえ、両サイド、右サイドは山下と右SB半田、左サイドはファンアラーノと黒川に、それぞれボランチと中シャドー宇佐美が連携して攻撃の基点となってポジションチェンジを頻繁に行ったうえ、バス交換によりボール保持して、時にFWヒュメットへのポストプレーを交えつつ、ハーフスペース、更には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、プレス時は4-4-2を基調とし、FWヒュイットと宇佐美の前線2人が基点となり、積極的にプレスをかけ、リトリート時は4-4-2ブロックディフェンス対応をしていく。(相手CK時はゾーン主体でマンマークを加味)〈鹿島アントラーズ〉攻撃では、4-2-3-1システムから3-4-2-1システムへの可変を前提として、右SB小池と植田とキム・テヒョンの両CBとボランチ柴崎と舩橋との練習したビルドアップから、両サイドを基点として、右サイドは右シャドーのチャヴリッチ、左サイドは左SB安西が高く張って基点となり、それぞれ左シャドー鈴木と中シャドー荒木に両ボランチが連携してパス交換し、時にCFレオセアラのポストプレーを交えつつ、ハーフスペース、更には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。後半からは、レオセアラと鈴木の2トップとする4-4-2システムにて変更。守備では、ハイプレス時は4-2-3-1、ミドルプレス時とリトリート時は4-4-2基調でディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンを主体でマンツーマンを加味)【得点】9分 レオセアラ(鹿島アントラーズ)【退場】なし【警告】なし【試合の流れ】(前半)ガンバ、アントラーズとも4-2-3-1システムにて、試合が開始される。まずチャンスを作ったのはガンバで、2分に、カウンターがバイタルエリアにてCFヒュメットからクサビのパスを受けた右シャドー山下のシュートは、アントラーズGK早川にセーブされてしまう。その次にチャンスを作ったのはアントラーズで、一瞬の隙を突いて先制に繋げる。アントラーズは、9分に、ボールを保持していた左CBキム・テヒョンのフィードに反応したCFレオセアラがガンバディフェンスラインの裏に出ながら、ガンバGK一森より先にボールタッチして、ゴール右隅に流し込んで、アントラーズが1-0と先制する。アントラーズは、右シャドーのチャヴリッチと左SB安西が両サイドを高く張ったうえ、右SB小池、植田、キム・テヒョンの両CBの3枚と柴崎、舩橋の両ボランチとの5枚てビルドアップする3-4-2-1システムに可変して、両サイドを基点として攻撃を仕掛けようとする。その後は、ガンバが24分に、右サイドでの展開から、山下と右SB半田とのパス交換を起点として、バイタルエリアにてパスを受けた左シャドーのファンアラーノのシュートは柴崎にブロックされてしまい、続く25分に得た中シャドー宇佐美の左CKのこぼれ球を、左ポケットにて反応したファンアラーノのオーバーヘッドキックはゴール右に外れてしまう。ガンバは、ディフェンスラインのボランチとのビルドアップから、両サイドに展開して、アントラーズの4-4-2ブロックの外脇のスペースを攻撃の基点としてチャンスをうかがう。一方、アントラーズも29分に、カウンターから、チャヴリッチを起点として、レオセアラがシュートを放つも、バーを超えてしまう。その後は、ガンバがアントラーズの両SB裏を狙うパスや敵陣両サイド⇄ハーフスペース間でのポジションチェンジにより有効なスペースを作り出して、試合の流れを引き寄せてチャンスを作っていく。ガンバは、37分に、右サイドでの展開から、半田を起点として、山下からスルーパスを受けた宇佐美のシュートはゴール右に外れてしまい、44分にも、左サイドでの展開から、左SB黒川からグラウンダーのパスを、ペナルティエリア左で受けた宇佐美がゴール右隅を狙ったシュートを放つも、惜しくもゴール右に外れてしまう。アントラーズは、ガンバの攻撃に対して、4-4-2のリトリート対応を余儀なくされる時間帯が続くが、何とか無失点に抑えて、前半は0-0で終了。(後半)アントラーズは、レオセアラ、鈴木の2トップ、右MFチャヴリッチ、左MF荒木とする4-4-2システムに変更して、後半に臨む。(ガンバは選手交代やシステム変更なし)後半もガンバが前半と同じく、ビルドアップからの両サイドへの展開により、試合の流れを掴む。一方、アントラーズは、レオセアラ、鈴木へのクサビのパスを攻撃の基点にてしようとするが、ガンバCB中谷、福岡らの堅いディフェンスにより、有効な攻撃には至らず、4-4-2のリトリート対応を余儀なくされる時間帯が続く。アントラーズは、60分に、左SB安西とCFレオセアラが負傷してしまい、選手交代を余儀なくされ、左SBを安西から津久井に、CFレオセアラから田川に、更には両ボランチを柴崎、舩橋から、樋口、三竿に交代する4枚同時交代策を講じ、またMFチャヴリッチと荒木を左右ポジションチェンジするなど試合の流れを変えようトップとする。しかし、その後も、ガンバが両サイドを基点として、アントラーズのリトリート対応を更に押し下げて、半田、黒川の両SBを敵陣サイドの高い位置でプレーできたうえ、執拗にサイドチャンスを多用して、アントラーズの4-4-2ブロックを崩すべく攻勢を加えていく。ガンバは、68分に得た宇佐美の右FKに、ゴール前に飛び込んだ福岡が頭で合わせるも、惜しくもゴール左に外れてしまう。また、ガンバは、73分にも、右サイドでの展開から、ペナルティエリア右に進出した山下のアーリークロスに、ゴールフォア側に飛び込んだファンアラーノのボレーはゴールポストを直撃し、同点には至らない。その後もガンバの攻勢は続き、75分に、ペナルティエリア付近にて満田がもらったファールで、宇佐美のFKは僅かにバーを超えてしまう。一方で、アントラーズは、鈴木や田川がサイドに流れてボール投げ引き出そうとするが、ガンバの数的優位を活かしたディフェンス対応によりチャンス臨む芽を潰されてしまう。ガンバは、85分にも、右サイドでの展開から、宇佐美のクロスに、ゴール前にて反応したファンアラーノのシュートはバーを超えてしまう。更には、ロスタイムに入った90+1分に黒川に代わって左SBに投入された中野のクロスに、ゴールフォア側に飛び込んだ半田ガンバ頭で合わせたシュートは、今度はゴールポスト右に直撃してまたもや決定機を逃してしまう。アントラーズは、ガンバの両サイドからの執拗な攻撃に対して、左右MFをディフェンスラインまで下げてディフェンス対応したこともあり、アントラーズが何とかガンバの猛攻を凌いで、1-0と逃げ切って勝利。【システム】(ガンバ大阪)4-2-3-1(右から)GK 一森DF 半田、中谷、福岡、黒川(90+1分 中野)ボランチ 満田、ラヴィシャドー 山下(76分 ウェルトン)、宇佐美、ファンアラーノFW ヒュメット(守備時はプレス時、リトリート時とも4-4-2)(鹿島アントラーズ)4-2-3-1→3-4-2-1→4-4-2(右から)GK 早川DF 小池、植田、キム・テヒョン、安西(60分 津久井)ボランチ 柴崎(60分 樋口)、舩橋(60分 三竿)シャドー チャヴリッチ、荒木(82分 松村)、鈴木FW レオセアラ(60分 田川)(守備時は前半はハイプレス時は4-2-3-1、ミドルプレス時とリトリート時は4-4-2。後半は4-4-2)【勝負の分かれ目】アントラーズが先制できたことと、ガンバの有効な両サイド攻撃に対して、4-4-2ブロックによる粘り強いディフェンス対応で、ガンバに得点を許さなかったこと。【まとめ】 アントラーズは、ガンバの両サイドを基点とした攻撃によりハーフスペースを有効に使われてしまい、また後半もレオセアラと安西の負傷交代など苦しい展開が続いたが、前半矢先の先制点をベースに、4-4-2ブロックによる粘り強いディフェンス対応が光った。今後後半戦に折り返すにあたり、劣勢な試合展開の中、勝利をモノにしたことは大きい。ガンバは、前半途中から、ポジションチェンジなどにより有効なスペースを作ってアントラーズを押し込むことに成功して、終始試合を支配できたが後半の決定機がことごとくポストに嫌われるなど、不運が付き纏ったものとなってしまった。強いて言えば、ヒュメットが植田、キム・テヒョンに抑えられてしまったことが痛かった。 試合内容は完勝だが、結果として負けてしまった。#antlers#gamba#ガンバ阪#鹿島アントラーズ#ガンバvsアントラーズ#Jリーグ
2025.05.31

2025年J1第15節浦和レッズvsガンバ大阪の試合を埼玉スタジアムで観戦。1-0でガンバ大阪の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈ガンバ大阪〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ鈴木、満田(時にディフェンスラインに降りて)との連携したビルドアップから、右シャドーの山下と左シャドー食野が両サイドに高く張った上、4-2-4的システムを形成したうえ、両サイド、右サイドは山下と右SB半田、左サイドは食野と左SB黒川に、それぞれボランチと中シャドー宇佐美が連携して攻撃の基点となり、サイドチェンジやバス交換によりボール保持して、時にFWヒュメットへのポストプレーを交えつつ、ハーフスペース、更には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、プレス時は4-4-2を基調とし、FWヒュイットと宇佐美の前線2人が基点となり、積極的にプレスをかけてショートカウンターを狙い、またリトリート時は4-4-2ブロックディフェンス対応をしていく。(相手CK時はゾーンとマンマークを併用)〈浦和レッズ〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ安居と松本との連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右は右シャドー金子と右SB石原、左サイドは左シャドーのサヴィオと左SB長沼に、両ボランチが絡んで攻撃の基点となり、ハーフスペースやバイタルエリアに降りてくる中シャドー渡邊、CF松尾へのクサビのパスを利用しながら、サイド→中→サイド→中山を繰り返しつつ攻めていく。 また、石原、ダニーロ、ホイブラーテンの3CB、金子、長沼を両WB、サヴィオ、渡邊の両シャドーとする3-4-2-1システムへ可変する時間帯もあり。守備では、4-4-2を基調としてプレス時は前線4人にプレス仕掛け、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンとマンマークを併用)【得点】 53分 山下(ガンバ大阪)【退場】なし【警告】78分 荻原(浦和レッズ)【試合の流れ】(前半)レッズ、ガンバとも4-2-3-1にて、この試合に臨む。まず2分に、レッズが左サイドでの展開から、FW松尾がドリブルにて仕掛けながら出したクロスは、ガンバCB福岡にブロックされてしまう。レッズは、ビルドアップから両サイドを基点として、バイタルエリアに入るトップ下の渡邊や松尾との連動性を活用して攻撃を仕掛けていく。しかし、ガンバも、14分に、左サイドでのカウンターから、パスを受けた左シャドー食野がペナルティエリア中に切れ込みながら放った右足のシュートはレッズGK牲川の正面を突いてしまう。ガンバも、両サイドを攻撃の基点として、時にヒュメットのポストプレーを活用しつつ宇佐美、山下、食野の連動性を活用した攻撃を仕掛けていく。その後はレッズが25分に、ガンバのビルドアップからのボールを奪取したのを基点として、左シャドーのサヴィオがペナルティエリア付近から左足にてシュートを放つも、バーを超えてしまう。一方で、ガンバは、ディフェンスからのショートカウンターによりチャンスを作り、まず30分には、左サイドでのカウンターから、宇佐美が敵陣右サイドへサイドチェンジをし、そのパスを受けた山下のアーリークロスは味方に合わず、更に35分にも、カウンターを基点として、敵陣右サイドから右ポケットまで進出した山下のグラウンダーのクロスに、ゴール前に進出した食野の右足のシュートは、レッズ右SB石原にブロックされてしまうが、この時間帯は、ガンバが試合の流れを掴んでいく。これに対して、レッズは、特に両サイドからの攻撃を活性化させるべく、右サイドを右シャドー金子、左サイドを左SB長沼を高く張らせたうえ、サヴィオと渡邊の2シャドーにし、石原、ダニーロ、ホイブラーテンの3CBとする3-4-2-1システムに一時的に変更して試合の流れを変えようとする。しかし、その後もガンバがチャンス作り、40分にボランチ鈴木が敵陣右サイドでボール奪取してクロスを上げ、そのクリアボールにペナルティエリア付近にて反応したボランチ満田のシュートはGK牲川のセーブに阻まれてしまい、獲得した宇佐美の右CKのこぼれ球に反応した左SB黒川のシュートはゴール右に外れてしまう。レッズも、44分に得た右CKを基点として、右サイドからからの渡邊のクロスに、ゴールフォアに飛び込んだCBダニーロが頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまい、前半は0-0で終了。(後半)レッズ、ガンバとも選手交代なく、後半開始。まずチャンスを作ったのはレッズ、45分に、中央エリアからのホイブラーテンからのヘディングでのフィードから、ペナルティエリア中にてボールを受けたサヴィオのシュートはゴール左に外れてしまう。しかし、ガンバも、その直後の46分に、右サイドでのショートカウンターから、山下がペナルティエリアからシュートを放つも、GK牲川のセーブに阻まれてしまうが、その流れを活用して、両サイドを基点とした宇佐美、山下、食野との連動性から、局面で優位に立ち、先制に繋げる。ガンバは、53分に、敵陣左サイドに流れてフィードを受けた宇佐美を基点として、宇佐美とのパス交換から敵陣左サイドでパスを受けた食野のクロスに、レッズ左SB長沼の背後から、ゴールフォア側に飛び込んだ山下が頭で合わせて、ゴール左隅に流し込んで、ガンバが1-0と先制する。ガンバは、その後も、56分に、バイタルエリアでの鈴木からの右サイドでの展開で、山下から、ペナルティエリア付近にて横パスを受けたCFヒュメットのシュートは僅かにバーを超えてしまうが、試合を優位に進めていく。これに対して、レッズは、CF松尾を左シャドーに、左シャドーのサヴィオをCFにポジションチェンジして、左サイドからの松尾のドリブルやサヴィオの個人能力を突破口にして、攻撃の機を伺う。レッズは、まず60分に得た左バイタルエリアでのサヴィオのFKはバーを超えてしまい、続く64分にも、左サイドでの展開から、松尾のクロスに、ゴールフォア側に飛び込んだ金子が頭で合わせるも、ゴール右に外れてしまい、65分にも、右サイドでの展開から、パス交換から右ポケットに進出したサヴィオのシュートはゴール左に外れてしまう。徐々に試合の流れを引き戻そうとするレッズは、67分に、ボランチ松本から中島に、左SB長沼から荻原に、右シャドー金子から関根に替える3枚交換策に出て、松尾の1トップ、(右から)サヴィオ、中島、関根の3シャドー、安居と渡邊のダブルボランチに変更して、攻撃を仕掛けていく。一方で、ガンバも、宇佐美、山下、食野の連動性を活用して両サイドを基点とした攻撃を仕掛けようとするが、徐々にレッズの両サイドからの攻撃に押し込まれる場面が増えていき、74分に、左SB黒川から江川に、左シャドー食野から岸本に替え、更に79分には、ボランチ満田から倉田に替えて対応していく。レッズは、両サイドからの攻撃を活性化させていくが、ガンバの堅いディフェンスを崩すことができず、79分には、右SB石原に替えて髙橋を投入し、髙橋、松尾の2トップ、サヴィオ、中島のIH、関根を右SBとする4-4-2システムに変更して、髙橋のポストプレーを活用しつつ攻勢を加えようとする。その後は、レッズが両サイドから、ハーフスペース、更には両ポケットまで進出する展開が続くも、ガンバのディフェンスの粘り強い対応によりシュートには至らない。レッズは、ロスタイムに入り、ペナルティエリアでのパス交換から、中島からパスを受けた渡邊のシュートはゴール右に外れてしまう。レッズの攻勢に対して、ガンバが4-4-2の粘り強いリトリート対応により、レッズに得点を許さず、ガンバが1-0と勝利。【システム】(浦和レッズ)4-2-3-1(右から)GK 西川(9分 牲川)DF 石原(79分 髙橋)、ダニーロ、ホイブラーテン、長沼(67分 荻原)ボランチ 松本(67分 中島)、安居シャドー 金子(67分 関根)、渡邊、サヴィオFW 松尾(守備時はプレス時は4-4-2基調で、時に4-3-3など。リトリート時は4-4-2)(ガンバ大阪)4-2-3-1(右から)GK 一森DF 半田、中谷、福岡、黒川(74分 江川)ボランチ 満田(79分 倉田)、鈴木シャドー 山下(84分 中野)、宇佐美(84南野)、食野(74分 岸本)FW ヒュメット(守備時はプレス時は4-4-2基調、リトリート時は4-4-2)【勝負の分かれ目】ガンバが後半、宇佐美、山下らのよい攻撃の連動性活かして先制したことと、レッズの両サイドからの攻撃に対して粘り強くディフェンス対応したこと。【まとめ】 ガンバは、前半はヒュイットへのクサビのパスを阻止され、攻撃のリズムがなかなか作れなかったものの、後半はサイドを基点として宇佐美、山下、食野らの連動性が良くなり、決定機を多く作ることができ、有効なショートカウンターも展開できた。ディフェンス面でも、中谷、福岡を中心として粘り強くディフェンス対応でき、レッズの有効な攻撃を封じた。連勝の波に乗った。レッズは、前半から、システム変更や選手交代策を幾度なく繰り出し、後半は特にガンバのゴール前まで迫ったものの、ガンバの粘り強いディフェンス対応に得点できなかった。ただ、シーズン序盤と比較して、攻守とも機動性・連動性は高まっており、連勝は止まったもののチーム力はアップしている。次節以降に期待。#urawareds#gamba#ガンバ大阪#浦和レッズ#レッズvsガンバ#Jリー
2025.05.06

2025年J1第14節清水エスパルスvs名古屋グランパスの試合を国立競技場で観戦。3-0で名古屋グランパスの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈清水エスパルス〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ弓場とブエノとの連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右サイドは右SB北爪と右シャドー松崎、左サイドは左SB山原と左シャドーのカピシャーバにボランチとトップ下の乾が連携して両サイドを基点として、時にCF北川のポストプレーを利用しつつ、ハーフスペースを利用してバイタルエリアや両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。守備では、プレス時は4-2-3-1または4-2-4を基調としてグランパス3CBを外からプレスをかけ、またリトリート時は4-4-2または4-4-1-1にてブロックディフェンス対応をしていく。(相手CK時はゾーン対応)〈名古屋グランパス〉攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチ稲垣、椎橋との連携したビルドアップから、両サイド、右は右WB内田、左は左WB徳元が張ったうえ、右は内田と右CB原、左は徳元と左CB佐藤に、ボランチが関係して攻撃の基点としたうえ、和泉、マテウス、永井の3FWがポジションチェンジしながらバイタルエリアやハーフスペースに降りて有効なクサビのパスを受けて、両サイドへの展開や3トップのコンビネーションを交えつつ、数的優位を利用してバイタルエリアやハーフスペース、更には両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。守備では、ハイプレス時は3-4-3、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1を基調としてディフェンス対応していく。プレス時はマンツーマン的に嵌め込んでいく対応。(相手CK時はゾーンとマンマークを併用)【得点】37分 稲垣(名古屋グランパス)48分 和泉(名古屋グランパス)50分 椎橋(名古屋グランパス)【退場】なし【警告】62分 北川(清水エスパルス)【試合の流れ】(前半)エスパルスは4-2-3-1システム、グランパスは3-4-3システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを作ったのはグランパスで、3分に、バイタルエリア付近でドリブルにて前に仕掛けていたFWマテウスからのスルーパスに、ゴールに向かって走りながら反応したFW永井がシュートを放つも、エスパルス左SB北爪のブロックにて阻まれるが、グランパスはこの流れもあり、ビルドアップから両サイドへの展開を基点として、試合の流れを掴んでいく。グランパスは、20分にも、バイタルエリアにてFW和泉からパスを受けたマテウスからの左サイドへの展開にてパスを受けた左WB徳元のアーリークロスは、僅かに味方に合わないながら、初のCKを得るなど、試合を優位に進めていく。これに対して、エスパルスは、ビルドアップから両サイドを基点として攻撃の機会をうかがうものの、グランパスの前線からのマンツーマンプレスにより、有効なパス出しを阻止されてしまい、乾や北川など前線への有効なパスが繋がらない。それでもエスパルスは、31分に、敵陣左サイドでの展開から、北爪とのコンビネーションにて左シャドーのカピシャーバが左ポケットまで進出しながら出したグラウンダーのクロスは僅かに味方に合わず、グランパスのディフェンスにクリアされてしまう。エスパルスは試合の流れを変えるには至らず、グランパスは、33分に、FKから、バイタルエリアにてマテウスからパスを受けたボランチ椎橋のミドルシュートは、エスパルスGK沖のセーブに阻まれ、続く34分にも、右サイドでのカウンターから、ボランチ稲垣のフィードを基点として、敵陣左ペナルティエリア付近に流れてそのフィードを受けたマテウスのシュートはバーを叩いてしまうが、グランパスはこの優位な流れが先制に成功する。グランパスは、36分に、右スローイングを基点として、右WB内田のアーリークロスに、ゴールニア側にて反応した稲垣が頭で合わせて、ゴール左隅に流し込んで、グランパスが1-0と先制する。先制されたエスパルスは、ビルドアップから両サイドへの展開から局面を打開しようとし、43分に、敵陣左サイドでの展開から、北爪とのコンビネーションにてカピシャーバがまたもや左ポケットまで進出して出したグラウンダーのクロスに、ゴール前にフリーで飛び込んだボランチ弓場が右足にて合わせたシュートは、グランパス左CB佐藤がギリギリのところでブロックして、チャンスを阻まれてしまう。グランパスは、ロスタイムに入った45+1分にも、徳元の左FKのこぼれ球に反応した中CB三國のシュートはゴール右に外れてしまうが、前半はグランパスが1-0とリードして終了。(後半)グランパスは、開始早々、FW永井から山岸に、左WB徳元から中山に替える2枚替えを行って後半に臨む。(エスパルスはこの時点で選手交代なし) 後半も、グランパスが前半の優位な流れを活かして、早速追加点を上げる。グランパスは、まず48分に、敵陣右サイドでの展開から、内田のクロスに、エスパルスディフェンスラインが対応したものの、CB高橋のクリアが短くなり、そのクリアボールに反応した和泉がそのままゴール左上隅に流し込んで、グランパスが2-0と突き放す。グランパスは、更に50分に、自陣右サイドでのビルドアップから、三國を基点として、原、内田らとのパス交換でエスパルスのプレスを剥がしたうえ、敵陣右サイドに入ってスルーパスに反応した山岸がそのまま右サイドを抜け出して出したグラウンダーのクロスに、ゴール前に進出して反応した椎橋が左足にてゴール左上隅に流し込んで、グランパスが3-0と更に突き放す。グランパスは、ポストプレーをこなす山岸、バイタルエリアに落ちて基点となるマテウス、和泉、その周りの稲垣、椎橋らとの連動性がよいとともに、ディフェンス面でもマンツーマンプレスが有効にハマって、エスパルスの攻撃を寸断する。これに対して、試合の流れを変えたいエスパルスは、56分に、ボランチ弓場から矢島に替えて、打開しようとする。エスパルスは、56分に、敵陣左サイドでの展開から、カピシャーバからクサビのパスを受けた北川からパスをペナルティエリア左にて受けた山原のシュートは、バーを超えてしまう。局面を打開できないエスパルスは、63分に、CF北川からアフメドフに、トップ下の乾から嶋本に、カピシャーバから西原に、3枚同時に替えて、アフメドフの1トップ、(右から)松崎、矢島、西原の3シャドー、ブエノと嶋本のダブルボランチとする配置に変更して、アフメドフのポストプレーからの両サイド展開を基点として攻撃を仕掛けていく。一方、グランパスは、このエスパルスの攻撃に対して、5-2-3のミドルプレス、更には、5-4-1のブロックディフェンスにて適切に対応していく。エスパルスは、79分に得た矢島の左CKのこぼれ球に反応した西原のシュートはバーを叩いてしまい、再度の矢島の左CKのこぼれ球に反応したCB宇野のシュートはバーを超えてしまう。その後もエスパルスが両サイドを基点として攻撃の機会をうかがうも、グランパスが適切にディフェンス対応し、グランパスが3-0と勝利。【システム】(清水エスパルス)4-2-3-1(右から)GK 沖DF 北爪、高橋、宇野、山原(72分 高木)ボランチ 弓場(55分 矢島)、ブエノシャドー 松崎、乾(63分 嶋本)、カピシャーバ(63分 西原)FW 北川(63分 アフメドフ)(守備時はプレス時は4-2-3-1または4-2-4基調、リトリート時は4-4-2または4-4-1-1)(名古屋グランパス)3-4-3(右から)GK ピサノDF 原、三國、佐藤(84分 宮)MF 内田、稲垣、椎橋、徳元(45分 中山)FW 和泉(61分 森島)、マテウス(72分 浅野)、永井(45分 山岸)(守備時はハイプレス時は3-4-3、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1)【勝負の分かれ目】グランパスがディフェンスでは前線からマンツーマン的に嵌め込むプレスにより、エスパルスに有効なパス出しをさせなかったたとともに、攻撃面でも両サイドを基点として、マテウス、和泉、永井ら前線が有効なポジションチェンジによるバイタルエリアへの侵入により、エスパルスのディフェンス網を混乱させたこと。【まとめ】グランパスは、前線からの厳しいマンツーマンプレスにより、エスパルスのパス出しを封じたことにより、乾、北川、カピシャーバら前線に仕事をさせなかったとともに、両サイドと前線のマテウスらパスの受け出しやタイミングがよく、3点目はそれを反映させた。今日は攻守とも極めて連動性が高く、完勝で、素晴らしい理想的な試合運びだったのでは⁈今日の勝利で上昇したい。エスパルスは、両サイドを基点ととして、乾、カピシャーバら前線を活性化させたかったが、グランパスの正確なマンツーマンプレスにより、ディフェンスラインからかなりの圧力を受けてしまったうえ、ディフェンスのプレスもグランパスの連動性の高いビルドアップに難なく剥がされてしまい、終始後手に回ってしまった。今日は完敗。#grampus#名古屋グランパス#清水エスパルス#spulse#エスパルスvsグランパス#Jリーグ
2025.05.03

2025年J1第13節セレッソ大阪vsFC町田ゼルビアの試合をヨドコウ桜スタジアムで観戦。2-1でFC町田ゼルビアの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈セレッソ大阪〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ中島、香川との連携したビルドアップから、右WGシャドー柴山と左シャドーの阪田がサイドを高く張ったうえ、右サイドは柴山と右SB西尾に、左サイドは阪田と左SB登里に、ボランチとトップ下の北野が関係して両サイドを基点としてパス交換を行い、(時に4-1-2-3的システムに変形し)、時にCFハットンのポストプレーを交えつつ、パス交換により生まれた左右のハーフスペースやバイタルエリア、更には両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。後半途中から4-1-2-3→3-5-2へのシステム変更。守備では、ハイプレス時は4-2-4または4-4-2を基調としてプレスを仕掛け、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応をしていく。(相手CK時はゾーンとマンツーマンを併用)〈FC町田ゼルビア〉攻撃では、ドレシェヴィッチ、岡村、昌子の3CBとボランチ前、下田との連携したビルドアップから、右サイドは右WB望月、左サイドは左シャドーの相馬または左WB中山が高く張ったうえ、上記ビルドアップから両サイドへのフィードを多用して両サイドを基点とし、時にバイタルエリアに侵入するCFデュークや右シャドー藤尾のポストプレーを使いつつ、両サイドからのクロスやバイタルエリアでのコンビネーションを活用し、更には両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。守備では、ハイプレス時は3-4-3のマンツーマンプレス、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1にてディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンとマンツーマンを併用)【得点】48分 オ・セフン(FC町田ゼルビア)78分 ドレシェヴィッチ(FC町田ゼルビア)90+6分 アンドラーデ(セレッソ大阪)【退場】なし【警告】19分 前(FC町田ゼルビア)26分 藤尾(FC町田ゼルビア)52分 香川(セレッソ大阪)90+2分 ドレシェヴィッチ(FC町田ゼルビア)【試合の流れ】(前半)セレッソは4-2-3-1システム、ゼルビアは3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを作ったのはゼルビアで、8分には、バイタルエリアにてクサビのパスを受けたCFデュークのシュートはバーを超えてしまい、続く9分には、左サイドでの展開から、左シャドー相馬のクロスに、フォア側にいた右WB望月が頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。ゼルビアはディフェンスラインのビルドアップから、両サイドへのフィードや両サイドからのサイドチェンジを多用して、両サイドからの攻撃を基点とする。これに対して、セレッソは、16分に得たバイタルエリアでのボランチ中島のFKはゼルビアの壁に当たってしまい、続く19分にも、右サイドでのカウンターから、右シャドー柴山がドリブルから中に切れ込みながら放った左足のシュートは、バーを超えてしまう。セレッソは、両サイドを基点として、数的に確保しながらのパス交換から、バイタルエリアに入るCFハットンへのクサビのパスを使いつつ、ハーフスペース、更には両ポケットへの侵入を狙っていく。その後は、セレッソ、ゼルビアとも、両サイドを基点として攻撃を仕掛けようとするが、相互にブロックディフェンスを崩すまでには至らず、チャンスを作ることができない。前半も終盤に差し掛かり、セレッソは、42分に、カウンターからのハットンのポストプレーを基点として右サイドに展開し、パスを受けた柴山がそのまま敵陣右ハーフスペースまで進出しながら出したクロスは味方に合わず。一方で、ゼルビアも、ロスタイムに入った45+2分に、右CBドレシェヴィッチからの右サイドへの展開にてパスを受けた望月のクロスは、セレッソGK福井に難なくキャッチされてしまい、前半は0-0で終了。(後半)ゼルビアは、前線にてボールが収まらないデューク、藤尾、望月に替えて、CFデュークからオ・セフンに、右シャドー藤尾からナ・サンホに、右WB望月から林に替える3枚替えを行って後半開始(セレッソは選手交代等なし)。まず最初にチャンスを作ったのはセレッソで、46分に、ボランチ香川の右サイドへの展開を基点として、右SB西尾のクロスに反応した柴山のシュートはゴール右に外れてしまう一方で、ゼルビアが後半最初に迎えたチャンスを確実にモノにする。ゼルビアは、48分に、バイタルエリアにてドリブルにて仕掛けたナ・サンホが敵陣左サイドに展開してパスを受けた中山がそのまま出したクロスに、ゴール前に侵入したオ・セフンがワントラップで合わせて、左足にてゴール左隅に叩き込んで、ゼルビアが1-0と先制する。先制に成功したゼルビアは、クサビに入るオ・セフンにボールが収まり、それに伴い、右サイドではナ・サンホと林、左サイドでは相馬と中山との連動性が良くなり、チャンスを確実に作っていく。ゼルビアは、52分に、右サイドからのオ・セフンのポストプレーを経由しての左サイドへの展開にて、パスを受けた相馬がそのまま左ハーフスペースからペナルティエリア左に向かって仕掛けながら放ったシュートはGK福井にセーブされてしまう。先制を許したセレッソは、54分に、左シャドー阪田からフェルナンデスに、左SB登里から髙橋に替えて、試合の流れを変えようとするが、ゼルビアの攻勢は続く。ゼルビアは、56分に、左サイドでの展開から、相馬が仕掛けながら敵陣左サイド奥から左ポケットまで進出しながら出したグラウンダーのクロスに、ゴール前に進出した左CB昌子の右足のシュートは、ゴール右に外れてしまい、65分にも、右サイドでのカウンターから、林がセレッソ左SB髙橋と競り勝ったうえ、パスを受けたナ・サンホのグラウンダーのクロスに、ゴール前にて反応したオ・セフンのシュートは惜しくもバーを叩いてしまうが、ゼルビアは、両サイドを基点として両ポケットへ侵入するなど、試合を優位に進めていく。これに対して、自陣両サイドをゼルビアに崩される展開となっているセレッソは、66分に、ボランチ中島から上門に、柴山からアンドラーデに替えて、FWを(右から)フェルナンデス、ハットン、アンドラーデの3トップ、北野と上門のIH、香川をアンカーとする4-1-2-3システムに変更して、特に右WGフェルナンデスと左WGアンドラーデを軸として両サイドからの突破により局面を打開しようとするが、ゼルビアの厳しいミドルプレスによりパスミスを多発してチャンスを作れず、72分に、CB進藤から古山に替えて、ハットン、古山の2トップ、フェルナンデスとアンドラーデの両WB、(右から)西尾、畠中、髙橋の3CBとする3-5-2システムに変更して、両サイドからの攻撃を強化する戦術を採用するが、打開には至らず、その後、ゼルビアに追加点を許してしまう。ゼルビアは、78分に得た相馬の左CKに、ゴール前に飛び込んだドレシェヴィッチが頭で合わせてゴール右隅に流し込んで、ゼルビアが2-0と突き放す。ゼルビアは、更に、81分には、カウンターから、ドリブルにて仕掛けた相馬を基点として、バイタルエリアでのナ・サンホからのスルーパスに反応したオ・セフンがシュートを放つも、GK福井にセーブされてしまう。その後は、セレッソがビルドアップから両サイドを基点とした攻撃を仕掛けようとし、ゼルビアが5-4-1のリトリート対応をしてセレッソの攻撃を跳ね返していく展開が続き、ロスタイムに入る中、セレッソが90+6分に、敵陣右サイドにてパスを受けたフェルナンデスがそのままバイタルエリア中に仕掛けながら進出してペナルティエリアにてクサビに入ったアンドラーデにパスを出し、パスを受けたアンドラーデの振り向きざまに放ったシュートがゴール右上に決まり、1点を返すが、反撃はここまでで、ゼルビアが2-1と逃げ切って勝利。【システム】(セレッソ大阪)4-2-3-1(右から)GK 福井DF 西尾、進藤(72分 古山)畠中、登里(54分 髙橋)ボランチ 中島(66分 上門)、香川シャドー 柴山(66分 アンドラーデ)、北野、阪田(54分 フェルナンデス)FW ハットン(守備時はプレス時は4-2-4または4-4-2、リトリート時は4-4-2)(FC町田ゼルビア)3-4-2-1(右から)GK 谷DF ドレシェヴィッチ、岡村、昌子MF 望月(45分 林) 前、下田(72分 白崎)シャドー 藤尾(45分 ナ・サンホ)、相馬(86分 仙頭)FW デューク(45分 オ・セフン)(守備時はハイプレス時は3-4-3、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1)【勝負の分かれ目】黒田采配によるゼルビア後半の選手交代策的中。攻撃面では、オ・セフンにボールが収まるようになり相馬やナ・サンホらとの連動性がよくなり、また守備面でも敵陣に押し込めたことにより前からのプレスが強くなり、セレッソのパスミスを多発させたこと。【まとめ】 ゼルビアは、前半はデュークや藤尾へのクサビのパスをセレッソの有効なブロックディフェンスにより阻止されていたが、後半はオ・セフン、ナ・サンホ、林の投入により右サイドの攻撃が活性化し、相馬、中山による左サイドからの攻撃とともに、両サイドのスペースを有効に活用したバランスいい攻撃が展開できた。また、守備面でも、プレスやブロックディフェンスが有効に機能して、内容的には完勝。今日の勝利で復調なるか?セレッソは、前半は両サイドを基点として、バイタルエリアへのパスやクロスなどでチャンスをうかがったものの、後半はオ・セフンの有効なポストプレーを許し、またゼルビアに両サイドを有効に活用されてしまい、終了間際に一矢を報いたものの、ゼルビアのプレスに苦しみ、決定機をほとんど作れなかった。柴山、阪田の両サイドからの攻撃が機能しなかったのも痛かった。#zelvia#cerezo#セレッソ大阪#町田ゼルビア#セレッソvsゼルビア#Jリーグ
2025.04.29

2025年J1第10節ガンバ大阪vs名古屋グランパスの試合をパナソニックスタジアム吹田で観戦。2-0でガンバ大阪の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈ガンバ大阪〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ鈴木、ラヴィ(時にディフェンスラインに降りて)とのビルドアップから、右シャドーの山下と左シャドーのファン・アラーノが両サイドに高く張った上、4-2-4的システムを形成したうえ、右サイドは山下と右SB半田、左サイドはファン・アラーノと左SB黒川がサイドでの攻撃の基点となり、その基点にボランチと中シャドー満田が連携してサイドチェンジやバス交換によりボール保持して、時にFWジェバリへのポストプレーを交えつつ、ハーフスペース、更には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。後半の攻撃時にラヴィをアンカーとする4-1-2-3システムへの可変も。守備では、プレス時は4-4-2を基調とし、FWジェバリと中シャドー満田の前線2人が基点となり、積極的にプレスをかけ、またリトリート時は4-4-2または4-4-1-1にてブロックディフェンス対応をしていく。(相手CK時はゾーン対応)〈名古屋グランパス〉攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチ稲垣、椎橋とのビルドアップから、両サイド、右は右WB中山、左は左WB小野が張ったうえ、右は右WG和泉、左はWGマテウスが関係して攻撃の基点とし、時にバイタルエリアに入るFW浅野(後半はマテウスやユンカー)の有効なポストプレーを交えつつ、縦パスやサイドスペースへのロングフィードを利用した3トップのコンビネーションを攻撃の中心として、バイタルエリアやハーフスペース、更には両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。守備では、ハイプレス時は3-4-3、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1を基調としてディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンとマンマークを併用)【得点】62分 ジェバリ(ガンバ大阪)75分 山下(ガンバ大阪)【退場】なし【警告】33分 野上(名古屋グランパス)36分 小野(名古屋グランパス)【試合の流れ】(前半)ガンバは4-2-3-1システム、グランパスは3-4-3システムにて、この試合に臨む。まずは、両チームとも相手方のビルドアップに対して、前線からの有効なハイプレスをかけてビルドアップを阻止して、有効な攻撃を試みる展開が続いていく。まずチャンスを作ったのはガンバで、17分に、敵陣右サイドから左サイドへの展開にて、バイタルエリアにいたボランチのラヴィから横パスを左ハーフスペースで受けた左SB黒川のクロスに、フォア側に飛び込んだ右SB半田が右足で合わせるも、バーを超えてしまう。一方、グランパスも21分に、ディフェンスライン(右CB野上?)から敵陣左サイドへのロングフィード「受けた左WB小野が有効なアーリークロスを上げるも、ガンバがディフェンスラインがクリアする。しかし、その後は、ガンバが有効な攻撃を仕掛けて、24分には、敵陣左でのサイドでの展開から、左ハーフスペース作ってパスを受けた中シャドー満田のクロスに、ゴールニア側にて反応したFWジェバリガンバ合わせるも、ジャストミートせず、ゴール左に外れてしまい、続く25分にも、右サイドでのカウンターから、右シャドー山下がドリブルにて仕掛けながら敵陣右サイド奥から出したアーリークロスは、グランパスGKシュミットにキャッチされてしまう。ガンバは、ディフェンスラインとボランチ鈴木とラヴィとの連携したビルドアップから、グランパスのハイプレスを剥がして、両サイドを攻撃の基点を作ることに成功して、試合を優位に進めていく。ガンバは、30分に、バイタルエリアでのパス交換から、ラヴィからパスを受けた黒川の左足のシュートは惜しくもゴール右に外れてしまう。徐々に押し込まれていく展開となったグランパスは、ガンバの攻撃に対して、5-2-3のミドルプレスを仕掛けて試合の流れを変えようとするが、ガンバが両サイドからの有効なサイドチェンジを多用してグランパスのミドルプレスを剥がしてボールを支配する。ガンバは、39分に、満田の右CKを基点として、CB福岡からのクロスに反応した左シャドファン・アラーノのシュートはゴール右に外れてしまう。グランパスは、プレスが剥がされて5-4-1のリトリート対応を余儀なくされてしまい、浅野、和泉、マテウスの前線が孤立してしまう場面が続いていたが、リトリート対応後のカウンター攻撃に活路を見出し、42分に、左サイドでのカウンターから、敵陣左サイドに流れていたパスを受けたFW浅野がそのままドリブルにて左サイドから中に切れ込みながら放ったチーム初の右足のシュートは、ゴール右に外れてしまう。その直後の43分に、ガンバが前半最大のチャンスをつかみ、カウンター攻撃によりペナルティエリアに進出した山下の右足のシュートはGKシュミットの好セーブに阻まれ、そのこぼれ球に反応したファン・アラーノのシュートは野上にブロックされ、またそのこぼれ球に反応したジェバリのパスを受けた鈴木のシュートはCB川面にブロックされてしまい、先制することができず、前半は0-0で終了。(後半)試合の流れを変えたいグランパスは、開始早々、FW浅野から森島に、右WB中山から三國にそれぞれ替えて、前線を(右から)森島、マテウス、和泉の3トップに、右CBだった野上を右WBに、三國を右CBに配置する選手交代策を講じて、後半が開始される。(ガンバは選手交代策などはなし)後半最初にチャンスを作ったのはガンバで、まず50分に、バイタルエリアでのパス交換から鈴木のポストプレーを受けたラヴィのシュートはゴール左に外れてしまい、続く51分にも敵陣左サイドでの展開から、バイタルエリアにて鈴木からパスを受けた満田のスルーパスに、ペナルティエリア左にて反応したジェバリの右足のシュートはGKシュミットの好セーブに阻まれるが、その後もボール支配をしてグランパスをリトリート対応させることに成功して先制に繋げる。ガンバは、62分に、バイタルエリでのパス交換から、ファン・アラーノのスルーパスに、ペナルティエリアに抜け出したジェバリがグランパスのディフェンス2人を交わして、右足にて冷静にゴール右隅に流し込んで、ガンバが1-0と先制する。先制を許したグランパスはその直後、試合の流れを変えようと、左WB小野からユンカーに替え、3トップの構成を(右から)森島、ユンカー、マテウスにし、更に和泉を左WBに配置し、ユンカーへのクサビのパスを攻撃の基点にしようとする。しかし、グランパスは、ビルドアップにおける距離感が長いために、有効なパスが通らないとともに、ガンバのプレスによりパスミスを連発してシュートまで至らない展開が続いていく。そして、ガンバは、75分にチャンスをモノにして、敵陣左サイドでの展開から、ファン・アラーノがペナルティエリア左へと中にく切れ込みながらニア側を狙いつつ放った右足のシュートはゴールポスト左に直撃するが、そのこぼれ球を左ポケットにて反応したジェバリのグラウンダーのクロスに、ゴールにフリーで進出した山下が難なくゴールに押し込んで、ガンバが2-0と突き放す。攻勢を加えるガンバは、77分に左シャドーのファン・アラーノから倉田に替え、79分には、中央エリアでのジェバリのポストプレーを基点に、敵陣左サイドを抜け出した倉田がペナルティエリアに向かって中に切れ込みながら放った右足のシュートはGKシュミットの好セーブに阻まれる。一方、グランパスは、74分にボランチ椎橋から菊池に替え、更に77分にはマテウスから山中に替えて左WBに配置する選手交代策を講じる手を打つなどをしたが、最後まで決定機を作ることができず、ガンバが2-0で勝利。【システム】(ガンバ大阪)4-2-3-1(右から)GK 一森DF 半田、中谷、福岡、黒川(85分 佐々木)ボランチ ラヴィ、鈴木シャドー 山下(85分 岸本)、満田、ファン・アラーノ(77分 倉田)FW ジェバリ(90+1分 南野)(守備時はプレス時は4-4-2基調、リトリート時は4-4-2または4-4-1-1)(名古屋グランパス)3-4-3(右から)GK シュミットDF 野上、佐藤、川面MF 中山(45分 三國)、稲垣、椎橋(74分 菊池)、小野(67分 ユンカー)FW 和泉、浅野(45分 森島)、マテウス(77分 山中)(守備時はハイプレス時は3-4-3、ミドルプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1)【勝負の分かれ目】ガンバが前線からの有効なプレスによりグランパスのビルドアップを無効化させたとともに、ビルドアップからの長短交えたパス交換によりグランパスのディフェンス対応を疲弊させることにより、終始試合を支配できたこと【まとめ】ガンバは、前線からのプレスによりリズムを作ったうえ、両サイドを基点として、サイドチェンジを交えながら有効なスペースを作って効果的に得点することができた。完勝。ジェバリが有効なポストプレーなどによる全得点に絡み、今日の試合で課題である得点力不足が解消なるか?グランパスは、前半からガンバのプレスによりビルドアップが阻止されて、マテウスら前線への有効なボール供給が全くできず、終始ディフェンス対応を余儀なくされてしまった事が敗因。ビルドアップ時では、パス交換における選手間の距離が長いうえ、前線と中盤との間でのスペースを作る有効な動き出しが乏しいため、有効な縦パスを入れることができずにボールが停滞し、逆にボール奪取されてしまう悪い流れがあるかも。例えば、中盤を厚くするシステム変更なども改善の一つ?#grampus#名古屋グランパス#ガンバ大阪#gamba#ガンバvsグランパス#Jリーグ
2025.04.12

2025年J1第7節セレッソ大阪vs浦和レッズの試合をヨドコウ桜スタジアムで観戦。1-1のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈セレッソ大阪〉攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー田中との連携したビルドアップから、右WGフェルナンデスと左WGアンドラーデがサイドを高く張ったうえ、右サイドはフェルナンデスと右SB奥田に、右MF北野が関係し、左サイドはアンドラーデと左SB登里に、左MF中島が関係して両サイドを基点としてパス交換を行い、パス交換により生まれた左右のハーフスペースやバイタルエリア、レッズディフェンスライン裏のスペースを、CFラファエルや北野らを使って侵入させて速い縦バスを主体として攻めていく。守備では、ハイプレス時は4-3-3または4-4-2を基調としてマンツーマンプレスを仕掛け、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応をしていく。(相手CK時はゾーンとマンツーマンを併用)〈浦和レッズ〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ安居とグスタフソンとの連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右は右シャドー金子と右SB関根、左サイドは左シャドーのサヴィオの左SB荻原に、両ボランチが絡んで攻撃の基点となり、時にCFチアゴ・サンタナや中シャドー松本へのクサビのパスを交えつつ、ハーフスペースを経由してからの両サイドからのクロスや松尾(後半に投入)らのスピードや個人技を活用しながら攻めていく。守備では、プレス時は前線4人がマンツーマン気味にプレス仕掛ける4-2-4的、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンとマンマークを併用)【得点】 2分 ラファエル(セレッソ大阪)83分 渡邊(浦和レッズ)【退場】なし【警告】33分 サヴィオ(浦和レッズ)63分 進藤(セレッソ大阪)【試合の流れ】(前半)セレッソは4-1-2-3システム、レッズは4-2-3-1システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを作って活かしたのはセレッソで、2分に、CB畠中による敵陣左サイド奥へのフィードを基点として、そのフィードを受けた左WGアンドラーデのグラウンダーのクロスに、ゴール前に飛び込んだCFラファエルがレッズGK西川と1対1になりつつ冷静に右足で合わせてゴールに流し込んで、セレッソが早々に1-0と先制する。先制したセレッソは、11分にも、右サイドでのカウンターから、右バイタルエリアに進出した右MF北野のスルーパスに、ペナルティエリアに進出したラファエルのシュートは、GK西川の好セーブに阻まれる。セレッソは、ラファエル、北野らを起点としたハイプレスが有効で、レッズのディフェンスラインからのビルドアップを困難にする。これに対して、レッズは、セレッソのハイプレスに対して、両サイドに展開して、右シャドー金子や左シャドーのサヴィオを攻撃の基点にしようとする。レッズは16分に得たサヴィオの左CKに、右SB関根がフォア側に飛び込んで右足で合わせるも、セレッソCB畠中のブロックにより、ゴールには至らず。その後も、セレッソがハイプレスからの攻守の切り替えやスペースを狙った速いパスを基点として攻撃を仕掛けていく。セレッソは、19分に、右サイドでのカウンターから、北野のクロスに、ゴール前で反応したラファエルのシュートはゴール左に外れてしまう。レッズも22分に、敵陣右サイドでの展開から、右SB関根のクロス状のシュートは僅かにバーを超えてしまう。その後、レッズは両サイドからのクロスを多用してチャンスをうかがうが、セレッソのディフェンス陣にことごとくクリアされてしまう。一方で、セレッソもビルドアップから、フェルナンデス、アンドラーデの両WGが敵陣サイドに高く張って両サイドを基点として攻撃の機会をうかがうもの、レッズのブロックディフェンスに引っかかって、決定機には至らない。そして、ロスタイム直前の44分に、セレッソは、敵陣右サイドでの展開から、フェルナンデスからパスを受けた北野が中に切れ込みながら放ったシュートは、ゴール左に外れてしまい、前半はセレッソが1-0とリードして終了。(後半)レッズは、中シャドーの松本から松尾に替えて後半が開始される。(セレッソは、後半開始時は選手交代なし)まずチャンスを作ったのはセレッソで、46分に、バイタルエリアでのバス交換から北野がシュートを放つも、ゴール右に外れてしまう。レッズは、シャドーの構成を(右から)金子、サヴィオ、松尾に変更して、サヴィオにチャンスメイクさせるようボール支配を試みるが、セレッソは4-4-2のブロックディフェンスにて対応し、レッズに決定機を作らせないとともに、ビルドアップからの素早い両サイドへの展開からチャンスを作る。セレッソは、54分に、敵陣右サイドでの展開から、左MF中島のスルーパスに、ペナルティエリア付近で反応した北野のシュートは惜しくもゴール左に外れてしまう。試合の流れを変えたいレッズは、ビルドアップからの両サイドへの展開により、右サイドは金子、左サイドは松尾を基点として、関根、荻原の両SBやサヴィオとの連携で、クロスやハーフスペースへの進出によりチャンスをうかがうが、セレッソのブロックディフェンスを崩せない。そこで、レッズは、70分に選手交代策を講じ、ボランチのグスタフソンから渡邊に、シャドーのサヴィオから中島に替えて、中盤の連動性を高めることによりボール支配率を高めていく一方で、セレッソは4-4-2のブロックディフェンス対応から、両サイドを突くカウンター攻撃を狙う展開となる。レッズは、75分に、敵陣右サイドでの展開から、関根が右ポケットに進出してシュートを放つもセレッソのディフェンスにブロックされ、そのこぼれ球に反応してペナルティエリアに進出した金子のシュートはバーを超えてしまう。試合の流れを渡してしまったセレッソは、82分に選手交代策を講じ、左MF中島から香川に、右MF北野からブエノに替えて、田中、香川のダブルボランチ、ブエノのトップ下を構成する4-2-1-3システムにて、ボール保持率を高めていきながら反撃を試みる。一方で、試合の流れを引き寄せながらも、得点には至らないレッズは、82分に、右シャドー金子から原口に替えて、シャドーの構成を(右から)中島、松尾、原口にして、松尾のスピードや中島、原口の技術を活用した攻撃を仕掛けようとし、すぐさま同点に追いつく。レッズは、83分に、右サイドでのカウンターから、右サイドに流れていた松尾のクロスを基点として、ペナルティエリア付近にてボールを拾った原口のパスに反応した渡邊がゴール左に流し込んで、レッズが1-1と同点に追いつく。その後も、レッズがボール支配率で優位に立ち、セレッソが4-4-2のブロックディフェンスからのカウンターを狙う展開が続いてロスタイムに入り、90+1分に、レッズが敵陣左サイドでの展開から、松尾からパスを受けて左ハーフスペースからペナルティエリアに進出したチアゴ・サンタナのゴール右上隅を狙った右足のシュートはセレッソGK福井の好セーブに阻まれてしまう。その後は、両チームとも決定機を作れず、1-1のドローにて終了。【システム】(セレッソ大阪)4-1-2-3(右から)GK 福井DF 奥田(90+2分 西尾)、進藤、畠中、登里アンカー 田中MF 北野(80分 ブエノ)、中島(80分 香川)FW フェルナンデス、ラファエル(90+2分 上門)、アンドラーデ(25分 柴山)(守備時はプレス時は4-3-3または4-4-2、リトリート時は4-4-2)(浦和レッズ)4-2-3-1(右から)GK 西川DF 関根、ダニーロ、ホイブラーテン、荻原ボランチ 安居、グスタフソン(70分 渡邊)シャドー 金子(82分 原口)、松本(45分 松尾)、サヴィオ(70分 中島)FW チアゴ・サンタナ(守備時はプレス時は4-2-4、リトリート時は4-4-2)【まとめ】 セレッソは、前半はハイプレスからリズムを掴んで先制できたとともに、決定機を多くつくことができたが、その決定機を逃してしまったために、レッズに同点に追いつかれてしまった。プレスが有効で、スペースを有効に活用できている時はいいサッカーが展開できているが、押し込まれている時の細かな対応や決定機の精度を高めることが今後の課題か?レッズは、前半はディフェンスラインからのビルドアップがセレッソのプレスに苦しんだが、後半、松尾や渡邊らの投入により、スピードを活用しまた中盤の連動性がよくなり、ドローに持ち込んだ。後半途中まで、CFチアゴ・サンタナと中盤の連動性がよくなく、個人の能力に依存した攻撃になっている傾向が見えるので、攻守ともいかに連動性を高めていくかが課題か?#urawareds#cerezo#ガンバ大阪#浦和レッズ#セレッソvsレッズ#Jリーグ
2025.03.28

2025年J1第4節川崎フロンターレvs京都サンガの試合をUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで観戦。1-0で京都サンガの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈川崎フロンターレ〉攻撃では、ディフェンスラインとボランチ河原と橘田とのビルドアップから、両サイド、右は右SB佐々木と右シャドーのヴェロン、左は左SB田邉と左シャドー伊藤にボランチが関係して攻撃の基点としたうえ、FWエリソン、中シャドー山内へのライン間やバイタルエリアへのクサビのパスを交えつつ、パス交換やサイドチェンジを使ってハーフスペース、更にポケットへの進出を狙って攻めていく。後半途中から4-2-3-1から4-4-2へのシステム変更守備では、プレス時では4-4-2を基調としたマンツーマンプレス、リトリート時は4-4-2を基調としたブロック対応。(相手CK時はゾーンとマンマーク併用)〈京都サンガ〉攻撃では、ディフェンスラインとアンカー福岡、時に右MFペドロ、左MF平戸との連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右サイドは右WG原、CFエリアス、右MFペドロに右SB須貝、左サイドは左WG奥川、左MF平戸、左SB佐)が連携して両サイドを攻撃の基点としたうえ、CF原、トゥーリオ、奥川の3トップへのクサビのパスや3トップのポジションチェンジによるコンビネーションを活用して、サイド→中→サイドへの展開からハーフスペース、ポケット進出やクロスを使って攻めていく。プレスから攻撃に素早く繋げる速い攻めを主体。守備では、プレス時は4-3-3からのマンマークプレス、リトリート時は4-1-4-1またはアンカー福岡がディフェンスラインに降りる5-4-1によりディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンとマンマーク併用)【得点】49分 奥川(京都サンガ)【退場】なし【警告】24分 ペドロ(京都サンガ)78分 米本(京都サンガ)89分 福岡(京都サンガ)【試合の流れ】(前半)フロンターレは4-2-3-1システム、サンガは4-1-2-3システムにて、この試合に臨む。まず、シュートチャンスを作ったのはサンガで、4分に得た左MF平戸の左CKに、フォア側にて反応した右SB須貝のシュートはバーを超えてしまう。サンガは、続く12分に得た平戸のCKでショートコーナーを使って、てきじん右ハーフスペースにいた須貝がパスを受けた左WG奥川外苑前右ポケットに進出しながら出したクロスに、ゴール中央に飛び込んだアンカー福岡が頭で合わせるも、フロンターレGKチョン・ソンリョンにキャッチされてしまう。サンガは、原、エリアス、奥川を起点とするマンツーマンのハイプレスにより、フロンターレのディフェンスラインからの有効なビルドアップを阻止することに成功する。これに対して、フロンターレは、ビルドアップからの両サイドへの展開がスムーズにいかず、サンガにボール奪取されてしまう傾向にあったが、ディフェンスラインとボランチ河原、橘田との丁寧なパス交換により、サンガのハイプレスを徐々に剥がしてチャンスをうかがう。フロンターレは、19分に、中央エリアにてボールを保持していた橘田からバイタルエリアにいたCFエリソンへのクサビのパスを起点として、バイタルエリアにてリターンパスを受けた中シャドー山内のシュートはゴール右に外れています。これにより、フロンターレは、両サイドを基点として、バイタルエリアやハーフスペースにいるエリソンや山内へのパスが通り始める。フロンターレは、更に22分に、中央エリアでのカウンターから、橘田?からスルーパスを受けたエリソンがサンガディフェンスラインの裏を抜け出してドリブルにて仕掛けながら放った右足のシュートは、サンガGK太田の好セーブに阻まれてしまう。 フロンターレは、ボール保持率を高めて、ビルドアップから、サイドチェンジを交えながら両サイドへの展開から、エリソン山内へのクサビのパスや左シャドー伊藤を使って、ハーフスペース、ポケットへの進出を狙っていく。一方で、試合の流れを失ったサンガは、フロンターレの攻撃に対してリトリート対応をしつつ、機を見て、前線3人を起点とするハイプレスを仕掛けてボール奪取し、原、エリアスがサイドに流れて、攻撃の基点を作ろうとする。 その後は、両チームの拮抗した試合展開が続いていく。フロンターレは、42分に得たボランチ河原の右CKに、ニア側にいた左SB田邉が合わせてシュートを放つもゴール右に外れてしまう一方、サンガも44分に得た平戸の右CKに、ゴールエリア中央にて反応した須貝がシュートを放つも、バーを超えてしまい、前半は、0-0で終了。(後半)フロンターレは前半ロスタイムに負傷したCBアイダルに代わって高井が投入され、サンガも右MFペドロに代わって川崎が投入されて、それぞれ同じポジションに配置されて、後半が開始される。開始早々チャンスを作ったのはサンガで、47分に敵陣中央エリアにいた平戸からの浮き球のスルーパスに反応したエリアスがGKの頭上を狙った浮き球のシュートを放つも、バーを超えてしまうが、そのいい流れに乗って、すぐさまチャンスをモノにする。サンガは、49分に、フロンターレの左サイドへのビルドアップにおけるボランチ橘田のバックパスに反応してエリアスなどが連動してボール奪取を成功し、エリアスが敵陣右サイドにディフェンス起点となったうえ、ゴール中央に向かって走っていた奥川に、フロンターレディフェンスラインの裏を通す絶妙なスルーパスを出し、奥川がGKチョン・ソンリョンの位置を見て、冷静にゴール中央に流し込んで、サンガが1ー0と先制する。先制したサンガは、さらに攻勢をかけ、51分には、福岡?のスルーパスに反応した川崎がフロンターレディフェンスラインの裏を抜け、GKチョン・ソンリョンと1対1になり、シュートを放つも、チョン・ソンリョンの好セーブに阻まれてしまい、続いて56分に得た平戸の右CKに、ゴール中央にいた原がフリーの状態で頭で合わせるも、惜しくもゴール左に外れてしまう。サンガの立て続けの攻撃により劣勢を余儀なくされたフロンターレは、試合の流れを変えるべく、57分に、3シャドーすべての交代策を講じ、右シャドーのヴェロンから家長に、中シャドー山内から脇坂に、左シャドー伊藤からマルシーニョに代えて、反撃を試みる。フロンターレは、両サイドを基点として、右は家長、左はマルシーニョを起点として、SBとのコンビネーションからチャンスをうかがい、試合の流れをつかもうとする。フロンターレは、70分に、右サイドでの展開から、右SB佐々木のクロスに、左サイドからゴール中央に飛び込んだマルシーニョが頭で合わせるも、GK太田の好セーブに阻まれてしまい、更に76分にも、左サイドでのカウンターから、マルシーニョが敵陣左ハーフスペースからバイタルエリアに仕掛けながら出した横パスに、ペナルティエリア付近にて反応した家長の左足のシュートはバーを超えてしまう。攻勢に出ながら得点できないフロンターレは、77分に、ボランチ橘田から山田に代えて、エリソン、山田の2トップ、家長、マルシーニョのIH、河原、脇坂のダブルボランチとする4-4-2システムに変更して攻勢を仕掛けていく。これに対して、サンガは、プレスがかからず、フロンターレの両サイドからの攻撃に対して、4-1-4-1/4-5-1、さらには中盤を適宜ディフェンスラインに下ろす5-4-1にて、数的優位を維持しつつ、粘り強くリトリート対応し、エリアス、原を起点としたカウンターを狙っていく。攻撃に出るフロンターレは、86分に、左CB車屋が左ハーフスペースに進出して、バイタルエリア中央に出した横パスを受けた家長のシュートはバーを超え、続く87分にも、GKチョン・ソンリョンのフィードを起点として左サイドからのマルシーニョのクロスに、ペナルティエリア中央にいたエリソンが頭で合わせるも、GK太田にキャッチされてしまうか、フロンターレは、両サイドからのクロスを多用する。これに対して、サンガは、後半ロスタイムに入り、CFエリアスからウィリアムに代えて、CBに配置して、(右から)宮本、鈴木、ウィリアムの3CBと原の1トップなどで構成する5-4-1にシステム変更して、ディフェンスラインを厚くしてフロンターレのサイドからのクロス攻撃を跳ね返して粘り強くディフェンス対応していく。このシステム変更もあり、サンガは、フロンターレに決定機を許さず、1-0と逃げ切って勝利。【システム】(川崎フロンターレ)4-2-3-1(右から)GK チョン・ソンリョンDF 佐々木、アイダル(45分 高井)、車屋、田邉ボランチ 河原、橘田(77分 山田)シャドー ヴェロン(57分 家長)、山内(57分 脇坂)、伊藤(57分 マルシーニョ)FW エリソン(守備時はプレス時はマンツーマンプレスの4-4-2、リトリート時は4-4-2)(京都サンガ)4-1-2-3(右から)GK 太田DF 須貝、宮本、鈴木、佐藤アンカー 福岡MF ペドロ(45分 川崎)、平戸(77分 米本)FW 原、エリアス(90+1分 ウィリアム)、奥川(71分 平賀(90+1分 松田))(守備時はプレス時は4-3-3のマンツーマンプレス、リトリート時は4-1-4-1または5-4-1 後半ロスタイム以降は5-4-1)【勝負の分かれ目】サンガが前線からの連動したプレスからの素早い攻撃により先制したことと、同じく連動したプレスにより、フロンターレのパス展開を寸断し、更にディフェンスラインの厳しいディフェンスによりフロンターレの攻撃を跳ね返し続けたこと。【まとめ】サンガは前半から、積極的かつ連動した前線からのプレスが有効に機能し、プレスから有効な攻撃を展開して、最後も5バックにして粘り強く闘うことができた。今シーズン初勝利で、波に乗れるか?プレスの精度や強度を基準とした攻守の出来が今シーズンも鍵を握る。フロンターレは、序盤からサンガの厳しいハイプレスに手を焼き、前半の途中には、サンガのプレスを剥がして有効なビルドアップから試合の流れを掴みかけたものの、後半早々のミスにつけ込まれてしまい、選手交代やシステム変更を試みたものの、サンガの厳しいディフェンスを崩すことができなかった。今シーズン、長谷部サッカーをどのように色付けていくか?#sanga#京都サンガ#川崎フロンターレ#frontale#フロンターレvsサンガ#Jリーグ
2025.03.01
2025年のJ2予想を以下のようにしてみました。1位 V・ファーレン長崎2位 モンテディオ山形3位 ジュビロ磐田4位 コンサドーレ札幌5位 RB大宮アルディージャ6位 サガン鳥栖7位 ベガルタ仙台8位 ジェフ千葉9位 いわきFC10位 徳島ヴォルティス11位 ロアッソ熊本12位 藤枝MYFC13位 大分トリニータ14位 レノファ山口15位 ヴァンフォーレ甲府16位 ブラウブリッツ秋田17位 水戸ホーリーホック18位 愛媛FC19位 FC今治20位 カターレ富山首位争いは、いい補強をした長崎やJ1昇格を争った山形、J1から降格の磐田、札幌あたりを中心に展開されると予想しています。降格は、富山、今治、愛媛、水戸あたりと予想しました。今シーズンも熱戦を期待しています!
2025.02.14
2025年シーズンのJ1予想を以下のとおり予想します。1位 サンフレッチェ広島(ジャーメイン良や菅らの補強により充実性アップ)2位 鹿島アントラーズ(鬼木サッカーが早く浸透し、レオセアラが機能すれば優勝争いに)3位 ヴィッセル神戸(完成度は随一だが、山口や初瀬の穴を埋められるか?)4位 町田ゼルビア(西村や前など適切な補強で、更なる躍進も)5位 東京ヴェルディ(昨年の著しい成長度は見張るものがある)6位 川崎フロンターレ(長谷部サッカー浸透により守備力アップすれば面白い存在に)7位 名古屋グランパス(マテウスの復帰で攻撃力がアップすれば面白い存在に)8位 FC東京(東京の堅守速攻に松橋サッカーがどういう色をつけていくか?)9位 ガンバ大阪(ダワンと坂本が抜け、宇佐美頼りの攻撃の多様化ができるか?)10位 浦和レッズ(個々の能力は高いが、チーム戦術にフィットできるか?)11位 横浜F・マリノス(3バックへのシステム変更が吉と出るか?)12位 アビスパ福岡(金サッカーの攻守の激しさやスピードが浸透するか?)13位 京都サンガ(エリアスやトゥーリオ遠活かすためにも中盤の構成力が鍵)14位 清水エスパルス(前線の攻撃力が機能すれば残留可能)15位 アルビレックス新潟(ポゼッションサッカーをベースに攻撃の多様化を図れるか?)16位 セレッソ大阪(レオセアラが抜け、新戦力を含むパパスサッカーが機能するか?)17位 湘南ベルマーレ(3-5-2をベースに、守備力を向上できるかが鍵)18位 柏レイソル(サヴィオが抜け、ロドリゲスがどのようなサッカーするか)19位 ファジアーノ岡山(江坂や立田を補強、初J1で粘り強い戦いを!)20位 横浜FC(現実的な戦い方でまずは残留したい)首位争いは、サンフレッチェ、アントラーズ、ヴィッセル、ゼルビアを予想。そして昨シーズンと同様に混戦になると予想。また、降格争いは、横浜FC、ファジアーノ、レイソル、ベルマーレに加えて、セレッソ、アルビレックス、エスパルスあたりが巻き込まれる可能性を予想。今シーズンも熱戦を期待しています!#jleague
2025.02.14
新年明けましておめでとうございます。昨年は、J1ではヴィッセル神戸が2冠、町田ゼルビアの躍進、ファジアーノ岡山のJ1初昇格、FC今治のJ2初昇格など、話題の多いシーズンでした。今年は、Jリーグが春秋シーズンの最後の年になり、またW杯予選も佳境に入る中、新たなスターの誕生を楽しみにしつつ、試合を観戦していきたいと思っています。本年もよろしくお願いします。#Jリーグ
2025.01.01

2024年J1第38節京都サンガvs鹿島アントラーズの試合をサンガスタジアム by KYOSERAで観戦。0-0のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈京都サンガ〉攻撃では、ディフェンスラインとアンカー福岡、時にMF右川崎、左MF平戸との連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右サイドは右WGトゥーリオ、右MF川崎、右SB福田、左サイドは左WG平賀、左MF平戸、左SB佐藤(三竿)が連携して両サイドを攻撃の基点としたうえ、CF原、トゥーリオ、平賀の3トップへのクサビのパスや3トップのポジションチェンジによるコンビネーションを活用して、サイド→中→サイドへの展開からポケット進出やクロスを使って攻めていく。守備では、プレス時は4-3-3からのマンマークプレス、リトリート時は4-5-1またはアンカーがディフェンスラインに降りる5-4-1によりディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンとマンマーク併用で、マンマーク重視)〈東京ヴェルディ〉攻撃では、3CBとボランチ齋藤、森田との連携したビルドアップから、CF染野、右シャドー山見、左シャドー見木がポジションチェンジしつつ、そのスピードを活用してサンガのプレス裏のスペースを突きながらの速い攻めを中心として、遅攻では、右WB宮原と左WB翁長がサイドを高く張りつつ、時に染野のポストプレーを交えつつ、両WBと両シャドー、ボランチが連携してパス交換しつつ両サイドを基点として、バイタルエリアや両ポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、プレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1のブロック対応)(相手CK時は主にゾーン主体、マンマーク加味)【退場】なし【警告】 9分 宮原(東京ヴェルディ)43分 綱島(東京ヴェルディ)83分 福田(京都サンガ)【試合の流れ】(前半)サンガは4-1-2-3システム、ヴェルディは3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。まず、試合の流れを掴んだのはサンガで、前線からのマンツーマンプレスによりヴェルディの有効なビルドアップを阻止し、両サイドを基点として攻撃を仕掛ける一方で、ヴェルディは5-4-1のリトリートによるブロックディフェンスにより対応して、前線のスピードを活かしたカウンター攻撃を狙う展開となる。そして、15分に、自陣中央にてボール奪取したヴェルディは、ボランチ齋藤?のサンガディフェンスライン裏を狙ったロングフィードに、右シャドー山見が反応して、サンガディフェンスラインの裏に出て、ペナルティエリア左に進出して、サンガGK太田と1対1になって、右足にて冷静にゴール右隅に流し込んで、ヴェルディが1ー0と先制したかに見えたが、VARの結果、齋藤がボールを受ける際に「ハンド」と判定されて、ゴールは取り消しとなる。その後、ヴェルディが試合の流れを引き寄せて、山見や左シャドー見木のスピードを活用した速い攻撃によりチャンスを作る。ヴェルディは、19分に、中央エリアでのカウンターから、パスを受けた山見がペナルティエリアに向かって仕掛けて、ペナルティエリアに進出して山見から横パスを受けた齋藤のシュートは、GK太田にセーブされ、続く20分にも、中央エリアにてボールを保持していたサンガCF原に対して、CF染野、山見らが囲い込んでボール奪取に成功してのカウンター攻撃から、スルーパスに反応した右ポケットに進出したボランチ 森田のシュートは、サンガディフェンスにブロックされる。ヴェルディのカウンター攻撃により、試合の流れを失ったサンガは、両サイドを基点として、バイタルエリアでの原のポストプレーや前線と中盤のポジションチェンジにより、チャンスを作って、試合の流れを引き寄せていく。サンガは、まず30分に、敵陣右サイドでの展開から、左WGトゥーリオを基点として、ペナルティエリアに進出した右SB福田が反応して放った右足のシュートは、ヴェルディGKマテウスの好セーブに阻まれ、続く36分にも、ディフェンスラインでのCB鈴木によるビルドアップから右サイドに展開し、パスを受けた福田から、ペナルティエリア右に進出したトゥーリオがパスを受けて放ったシュートは、またもやGKマテウスにセーブされてしまう。さらに、サンガは41分にも、右サイドでの展開から、右ハーフスペースに進出したCB宮本のクロスに、ペナルティエリア中央にいた原が反応して頭で合わせるも、GKマテウスに難なくキャッチされてしまう。これに対して、ヴェルディは、サンガの攻撃に対して5-4-1のリトリート対応を余儀なくされていたが、ロスタイムに入り、45+4分に、右サイドでの展開からのクロスのこぼれ球を、ペナルティエリア左にて反応した左WB翁長が中に切れ込みながら放った右足のシュートは、惜しくもバーを叩いてしまい、先制には至らず、前半は0-0で終了。(後半)サンガ、ヴェルディとも選手交代やシステム変更なく、後半開始。両チームとも、ビルドアップから両サイドを基点としてチャンスをうかがう展開から始まり、まず最初にシュートチャンスを作ったのはヴェルディで、53分に、敵陣右ハーフスペースに進出した山見のスルーパスに、ペナルティエリアに走り込んで反応した染野のシュートはGK太田にキャッチされてしまう。これに対して、サンガは、54分に、左WG平賀からムリロコスタに替えて右WGに配置し、右WGトゥーリオを左WGに配置替えをして、両サイドのスペースを有効活用して攻撃を仕掛けようとする。そして、サンガは59分に、中央エリアでの原のポストプレーから左ハーフスペースに展開し、パスを受けたトゥーリオがシュートを放つも、ヴェルディのCB林にブロックされてしまい、その後の左サイドでの展開から、またもやトゥーリオがシュートを放つも、GKマテウスの正面を突いてしまう。サンガは、また、60分にも、左サイドでのカウンターから、左SB佐藤のスルーパスにペナルティエリアに走り込んで反応したトゥーリオのシュートは、GKマテウスの正面を突いてしまう。このサンガの攻撃に対して、ヴェルディは、試合の流れを引き寄せるため、66分に、右シャドー山見から松橋に、CF染野から山田に替えて、局面を打開しようとする。ヴェルディは、両サイドを基点として、バイタルエリアやハーフスペースへのパスを狙う展開から、76分に、バイタルエリア付近でのパス交換から、ペナルティエリア付近での松橋のポストプレーからのパスを受けた山田のシュートは、GK太田の正面を突いてしまう。その後は、両チームとも、両サイドでの展開からの攻撃を仕掛け、また粘り強いディフェンスにて対応する展開が続いていく中、まずサンガが83分に、敵陣右サイドでの展開から、ムリロコスタのクロスに、ペナルティエリアにて反応した右MF川崎がマーカーを外しながら合わせたヘディングシュートは、惜しくもバーを超えてしまい、続いて87分にも、バイタルエリアでの原のポストプレーから、バイタルエリアでのムリロコスタからパスを受けたトゥーリオの右足のシュートも、惜しくもゴール左に外れてしまう。ロスタイムに入っても、両チームの激しい攻防が続き、ヴェルディが90+6分に、右サイドでの展開から、松橋のクロスをペナルティエリア付近で受けた見木のループシュートは、GK太田の好セーブに阻まれてしまう。両チームのタイトなディフェンスもあり、0-0のドローにて終了。【システム】(京都サンガ)4-1-2-3(右から)GK 太田DF 福田、宮本、鈴木、佐藤アンカー 福岡MF 川崎(90+2分 米本)、平戸(77分 安齋)FW トゥーリオ、原、平賀(54分 ムリロコスタ)(守備時はプレス時は4-3-3を基調、リトリート時は4-5-1または5-4-1)(東京ヴェルディ)3-4-2-1(右から)GK マテウスDF 綱島(68分 千田)、林、谷口MF 宮原、森田、齋藤(80分 松村)、翁長(80分 食野)シャドー 山見(66分 松橋)、見木FW 染野(66分 山田)(守備時はプレス時は3-2-5。リトリート時は5-4-1)【まとめ】サンガは、序盤は前線からのハイプレスが機能して、サイドからの有効な攻撃を仕掛けて決定機を作ったものの、ヴェルディにプレス裏のスペースを突かれた、カウンター攻撃を受け、またボール保持率ヲ高めたものの、ヴェルディの有効なブロックディフェンスに阻まれてしまった。ヴェルディは、序盤はサンガのハイプレスによりリズムを作れずにいたが、サンガのハイプレスの裏を狙ったカウンター攻撃により、リズムを取り戻した。サンガの両サイド攻撃により、ブロックディフェンスを強いられる時間帯も多かったが、両サイドからの有効な決定機を何度か作り出せた。一進一退での激しい攻防の中、両チームの持ち味が出たいい試合。#sanga#京都サンガ#東京ヴェルディ#verdy#サンガvsヴェルディ#Jリーグ★今シーズンもお読みいただき、ありがとうございました。
2024.12.08

2024年ACLE第5節 横浜F・マリノスvs浦項スティーラーズの試合を日産スタジアムで観戦。2-0での勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈横浜F・マリノス〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ渡辺と喜田に、時に右SB松原と左SB永戸がハーフスペースに移っての柔軟なビルドアップから、両サイドで右WGマテウスと左WGエウベルの両WGがワイドに高く張ったうえ、時にCFロペスやトップ下の西村へのクサビのパスによるポストプレーを利用しつつ、右は右WGマテウスと松原に、左は左WGエウベルと永戸に、両ボランチが連携してポジションチェンジしつつパス交換し、サイド→中→サイドを繰り返しながら、ハーフスペース、さらには両ポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、マンツーマンプレス時は4-2-3-1、リトリート時は4-4-2または4-4-1-1基調)(相手CK時はゾーンとマンマークの併用)〈浦項スティーラーズ〉攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチのユン・ソクジュ、キム・ドンジンとの連携したビルドアップから、両WB、右は右WBキム・インソン、左は左WBイォ・ジュンウォンが両サイド高く張ったうえ、時に1トップのキム・ミョンジュンのポストプレーを利用しつつ、両サイドへの早い縦パスを主体として両サイドからのクロスを使って攻めていく。5-4-1ブロックによるボール奪取からのカウンター攻撃を主体。守備では、プレス時は5-2-3、リトリート時は低い位置での5-4-1のブロック対応(相手CK時はゾーンとマンマークの併用)【得点】41分 ヤン・マテウス(横浜F・マリノス)90+3分 ロペス(横浜F・マリノス)【退場】なし【警告】45+3分 エドゥアルド(横浜F・マリノス)76分 カン ヒョンジェ(浦項スティーラーズ)90+3分 イ・ドンヒョプ(浦項スティーラーズ)【試合の流れ】(前半)F・マリノスは4-2-1-3システム、浦項は3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。最初に試合の流れを掴んだのは横浜で、ビルドアップから両サイドに展開しつつ、その両サイドを基点として、チャンスを作っていく。横浜はまず12分に、敵陣右サイドでの右スローイングを起点として、右WGマテウスがペナルティエリア中に仕掛けながら放った左足のシュートは浦項GKファン・インジェの好セーブに阻まれ、26分には、バイタルエリアにいた左WGエウベルからパスを受けたボランチ小池龍のスルーパスに、ペナルティエリアに進出して反応したトップ下の西村のシュートは惜しくもゴール左に外れてしまい、さらに29分には、右サイドでの展開から、右ポケットに進出した西村のグラウンダーのクロスに、ゴール前に進出したエウベルが合わせるも、GKファン・インジェの正面を突いてしまう。横浜の攻勢が続く中、浦項は前線からのプレスが横浜のパス回しにより剥がされて、5-4-1のリトリート対応を余儀なくされ、低い位置からのブロックディフェンスからの両WBによる縦に速いカウンター攻撃の機をうかがうが、そのカウンター攻撃も横浜のディフェンス網に引っかかってしまうために有効な攻撃に繋げられず、逆に横浜のハイプレスによりパスの出しどころをことごとく潰されてしまい、横浜が有効な攻撃を仕掛けていく。横浜は、39分に、敵陣右ハーフスペースにいた小池龍のクロスに、ペナルティエリア内でFWロペスが頭で合わせるも、GKファン・インジェの正面を突いてしまうが、41分に、ハイプレスから先制に繋げていく。横浜は、浦項GKファン・インジェからのビルドアップに対して、右SB松原がプレスにより阻止し、反応したロペスが右ポケットに進出して出したグラウンダーのクロスに、ゴール前に詰めていたマテウスが反応して、ゴール右隅に冷静に流し込んで、横浜が1-0と先制する。ロスタイムに入り、浦項は45+4分に得たボランチのキム・ドンジン右CKに、ニア側にてCBチェ・ヒョンウンが頭で合わせるも、バーを超えてしまい、前半は横浜が1-0とリードして終了。(後半)浦項は右シャドーのパク・ヒョンウからカン ヒョンジェに替えて、後半に臨む。(横浜は選手交代やシステム変更なし)最初は浦項が試合の流れを変えるために、前線3人を起点としてプレスを仕掛けるが、横浜が落ち着いて数的優位を作って有効なビルドアップにより浦項のプレスを冷静に剥がして、試合を優位にすすめていく。横浜は、48分に得たバイタルエリアでのエウベルのFKはバーを超えてしまう。何とか試合の流れを変えたい浦項は、52分に、ボランチのユン・ソクジュからファン・ソウンに替え、ディフェンスラインとボランチとのパス交換によるビルドアップから敵陣両サイドへのロングフィードにより両WBを活用して縦に速い攻撃を仕掛けようとする。これに対して、横浜は前線からの執拗なマンツーマンプレスを仕掛ける駆け引きがしばらく続いていく。膠着状態になる中、浦項は65分に、左WBのイォ・ジュンウォンからイ・ドンヒョプに、左シャドーのペク ソンドンからキム・ギュヒョンに変えて、両サイド、特に左サイドでのWBとシャドーのコンビネーションにより活性化して打開を図ろうとする。その後は、横浜が69分に、中央エリアでのカウンターから、西村のスルーパスに反応したロペスがドリブルにて仕掛けながら左ポケット付近まで進出して放ったシュートはGKファン・インジェにセーブされる一方で、浦項も74分に、左サイドでのカウンター攻撃から、敵陣左サイドに進出したイ・ドンヒョプのクロスに、ペナルティエリア内で反応したファン・ソウン?のシュートはバーを超えてしまう。横浜も、78分には、CBエドゥアルドから渡邊に、西村から植中に、小池龍から天野に替えて、ビルドアップからのパス交換をベースに攻撃を仕掛けていく。その後は、両チームともチャンスをうかがう中、横浜が89分に、中央エリアでのブレスによるボール奪取から、ロペスがドリブルにて仕掛けながら放ったシュートはゴール左に外れてしまう。ロスタイムに入り、横浜が90+3分に得た天野の右CKにて、ゴール前での競り合いの中、イ・ドンヒョプが松原を倒してしまい、横浜にPKが与えられて、キッカーのロペスが冷静にゴール左隅に流し込んで、横浜が2-0と突き放す。リードを広げられた浦項は左サイドへのロングフィードにより反撃し、敵陣左サイドから左ポケットに進出して反応したカン ヒョンジェがペナルティエリアにて松原に倒されてしまい、浦項にPKが与えられる。キッカーのFWキム・ミョンジュンはゴール中央下を狙ったが、横浜GK飯倉が右足で阻止して、浦項に得点を与えず、横浜が2-0で勝利。【システム】(横浜F・マリノス)4-2-1-3(右から)GK 飯倉DF 松原、上島、エドゥアルド(78分 渡邊)、永戸ボランチ 小池龍(78分 天野)、山根トップ下 西村(78分 植中)FW マテウス(87分 井上)、Aロペス、エウベル(87分 宮市)(守備時はハイプレス時は4-2-3-1、リトリート時は4-4-2または4-4-1-1)(浦項スティーラーズ)3-4-2-1(右から)GK ファン・インジェDF チョ・ソンジュン、チェ・ヒョンウン、イ・ギュベクMF キム・インソン(77分 ユン・ミンホ)、ユン・ソクジュ(52分 ファン・ソウン)、キム・ドンジン、イォ・ジュンウォン(65分 イ・ドンヒョプ)シャドー パク・ヒョンウ(45分 カン ヒョンジェ)、ペク ソンドン(65分 キム・ギュヒョン)FW キム・ミョンジュン(守備時はプレス時は5-2-3、リトリート時は5-4-1)【勝負の分かれ目】横浜が前線からの厳しいマンツーマンプレスにより、浦項のビルドアップを阻止したとともに、攻撃でも、有効なビルドアップから、ハーフスペースやポケットへの進出により、多くのチャンスを作って、浦項のディフェンスラインを下げさせたこと。【まとめ】横浜は、前線からのハイプレスが有効に機能して、終始試合を支配することができた。攻守ともバランスがよく、浦項を圧倒できた。最後のロスタイムでのPK献上も飯倉がストップして完勝。浦項は、3バックからの両サイドを使った攻撃を展開したかったものの、横浜のハイプレスにより、ビルドアップが寸断されてしまい、有効な攻撃を展開できなかった。ロスタイムに得た唯一の決定機(PK)も飯倉に止まられてしまい、完敗。#fmarinos#横浜F・マリノス#浦項スティーラーズ#横浜F・マリノスvs浦項スティーラーズ#acle
2024.11.27

2024年J1第31節京都サンガvs鹿島アントラーズの試合をサンガスタジアム by KYOSERAで観戦。0-0のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈京都サンガ〉攻撃では、ディフェンスラインとアンカー福岡、時に右MF川崎、左MF平戸との連携したビルドアップから両サイドへの展開、右は右WGトゥーリオ、左WG原の両WGに、右MF川崎、左MF平戸、右SB福田、左SB佐藤(三竿)が連携して両サイドを攻撃の基点としたうえ、CFエリアスとトゥーリオ、原の3トップへのクサビのパスや3トップのポジションチェンジによるコンビネーションを活用して、早い縦パスを主体に、ハーフスペースへの進出やクロスを活用して攻めていく。守備では、プレス時は4-3-3を基調としたからのマンマークプレス、リトリート時は4-5-1またはアンカー福岡がディフェンスラインに降りる5-4-1によりディフェンス対応していく。(相手CK時はマンマーク主体)〈鹿島アントラーズ〉攻撃では、ディフェンスラインとボランチ柴崎と知念とのビルドアップから両サイドに展開して、右サイドは右シャドー樋口と右SB濃野が、左サイドは左シャドー仲間と左SB安西に、両ボランチと中シャドー名古が連携して数的優位からのパス交換により基点を作り、時にFW師岡がバイタルエリアやサイドに流れてのポストプレーを効果的に交えつつ、ハーフスペースまたは両ポケットを狙って、クロスを利用しながら攻めていく。後半から4-2-3-1から4-4-2にシステム変更。守備では、4-2-4的に前線4人が前から圧力をかけ、またリトリート時は4-4-2または4-4-1-1を基調としてブロック対応していく。(相手CK時はゾーン主体でマンマークを加味)【退場】なし【警告】47+2分 トゥーリオ(京都サンガ)【試合の流れ】(前半)サンガは4-1-2-3システム、アントラーズは4-2-3-1システムにて、この試合に臨む。まず最初にチャンスを作ったのはサンガで、8分に、左サイドでのカウンターから、左WG原や左MF平戸を起点としてトゥーリオのクラスのこぼれ球にペナルティエリア内で反応した右MF川崎のシュートはアントラーズGK早川の正面を突いてしまう。一方、アントラーズも15分に得た右シャドー 樋口のFKに、左シャドー仲間がフォア側で頭で合わせるも、サンガGK太田の正面を突いてしまう。サンガは前線3人を基点としてマンマーク気味のハイプレスを積極的に仕掛けて、試合の流れを引き寄せようとし、23分には、ディフェンスラインからのロングフィードに、敵陣左サイド奥にて反応したCFエリアスがクロス気味のシュートを放つも、GK早川がパンチングにてセーブする。これに対して、アントラーズは、ディフェンスラインからの丁寧なビルドアップから、サンガのハイプレスを剥がして、両サイドを攻撃の基点とすることに成功して、徐々に試合の流れを掴んでいく。アントラーズは、まず34分に、ペナルティエリアにてポストプレーに入ったFW師岡が右に展開して、パスを受けた中シャドー名古のシュートはサンガCBブロックされ、続く37分には、左サイドでの展開から、左SB安西とのコンビネーションから、仲間のクロスに、ペナルティエリア右に進出した樋口の右足のシュートは、GK太田の正面を突いてしまう。サンガはアントラーズに前線からのハイプレスを剥がされて、アントラーズを両サイドのスペースを利用されて、4-5-1またはアンカー福岡が適宜ディフェンスライン入って5-4-1のリトリート対応をしてアントラーズの攻撃を防ぎエリアスらを活用したカウンター攻撃を狙う。しかし、その後もアントラーズが両サイドを有効に活用して、43分には、左サイドでのカウンターから、仲間がドリブルにて仕掛けながら、左ポケットに進出した名古にスルーパスを出し、名古がシュートを放つも、サンガのディフェンスラインが何とか対応してCKに逃れる。前半はアントラーズが優位に進めながら、0-0で終了。(後半)アントラーズは仲間から田川に替えて、師岡との2トップに、中シャドー名古を左MFに配置する4-4-2システムに変更して後半に臨む。(サンガは選手交代、システム変更なし)後半最初にチャンスを作ったのはサンガで、46分に、右サイドでのカウンターを起点として、左サイドでの原のクロスに、エリアスがペナルティエリアに進出して頭で合わせるも、GK早川の好セーブに阻まれてしまう一方で、アントラーズも47分に、カウンターから田川がバイタルエリアからドリブルにて仕掛けながら放った右足のシュートはゴール左に外れてしまう。その後は、サンガが51分に、敵陣右サイドでの展開から、右SB福田とのコンビネーションにて原からパスを受けた右MF川崎がペナルティエリア内でシュートを放つも、バーを超えてしまう。サンガは、ビルドアップから両サイドへの展開または前線を活用したカウンターにより攻撃の機会をうかがう。一方で、アントラーズは、サンガの攻撃に対して、4-4-2のブロックディフェンスにて適切に対応しつつ、両サイドを基点として、試合の流れを徐々に掴んでいく。アントラーズは、66分に得た樋口の右CKのこぼれ球に、バイタルエリアにて反応した名古のシュートはバーを超えてしまう。その直後、アントラーズは、右MF樋口からブレーネルに替えて、攻撃のギアをあげようとする。アントラーズは、68分に、敵陣右サイドでの展開から、ボランチ知念からパスを受けたブレーネルのクロスに、フォア側にて反応した安西が頭で合わせるも、GK太田の好セーブに阻まれてしまう。アントラーズは、両サイドを基点として、ハーフスペースからのポケット進出や、師岡、田川へのクサビのパスを狙っていく。これに対して、サンガは、5-4-1のリトリート対応をしつつ、エリアスらを活用したカウンターの機をうかがい、漸くチャンスが訪れる。サンガは、72分には、敵陣右サイドでの展開から、クサビに入ったエリアスからパスを受けて右ポケットに進出した福田のシュートはGK早川の正面を突いてしまい、続く77分には、中央エリアでのルーズボールに川崎が反応して、ディフェンスライン裏に抜け出すエリアスにスルーパスを出し、パスに反応したエリアスが放った左足のシュートは左ポストを叩いてしまい、惜しくも先制には至らず。その後は、両サイドでの攻防が激しくなり、相手チームが攻め込んだ裏のスペースを狙って攻撃を仕掛ける展開となる中、83分に、アントラーズがFW師岡から徳田に、左MF名古から津久井に替えて攻勢を仕掛けていく。アントラーズは、まず86分に、敵陣左サイドでの展開から、田川のグラウンダーのクロスを受けた知念がペナルティエリアからシュートを放つもゴール右に外れて、89分にも、敵陣左サイドでの展開から、津久井からパスを受けたブレーネルがペナルティエリア中に向かって仕掛けながら放った右足のシュートはゴール右に外れてしまう。ロスタイムに入っても、アントラーズの攻勢は続き、90+2分には、敵陣右サイドでの展開から、知念からのクサビのパスをペナルティエリア付近で受けたブレーネルのゴール左隅を狙ったシュートはGK太田の好セーブに阻まれてしまい、90+4分にも、→ハーフスペースからの柴崎からのくほすに、フォア側にでフリーです飛び込んだ津久井が頭で合わせるも、バーを超えてしまい、0-0で終了。【システム】(京都サンガ)4-1-2-3(右から)GK 太田DF 福田、宮本、鈴木、佐藤アンカー 福岡MF 川崎、平戸FW トゥーリオ(70分 豊川)、エリアス(90+2分 コスタ)、原(守備時はプレス時は4-3-3を基調、リトリート時は4-5-1または5-4-1)(鹿島アントラーズ)4-2-3-1→4-4-2(右から)GK 早川DF 三竿、植田、関川、安西ボランチ 知念、柴崎シャドー 樋口(66分 ブレーネル)、名古(82分 津久井) 、仲間(45分 田川)FW 師岡(82分 徳田)(守備時はプレス時は4-2-4。リトリート時は4-4-2または4-4-1-1)【まとめ】サンガは、アントラーズに両サイドを攻撃の基点とされて、リトリート対応を余儀なくされつつ、エリアスやトゥーリオらを活用したカウンター攻撃によりアントラーズを脅かしつつ、太田やディフェンスラインの奮闘で、ドローに持ち込んだ。アントラーズは、ディフェンス面では、早川、植田、関川を中心としたディフェンスの奮闘により、サンガを無得点に抑えたものの、両サイドを基点として、サンガのプレスを剥がして有効な攻撃を仕掛けた攻撃面では、後半の再三の決定機をモノにできず、痛恨のドロー。#sanga#京都サンガ#鹿嶋アントラーズ#antlers#サンガvsアントラーズ#Jリーグ
2024.11.17

2024年J2第38節 鹿児島ユナイテッドvsファジアーノ岡山の試合を白波スタジアムで観戦。0-0のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈鹿児島ユナイテッド〉攻撃では、ディフェンスラインとボランチ木村、稲葉との連携したビルドアップ(偽サイドバック的対応含む)から、右シャドー田中、左シャドー圓道を両サイドの基点としつつ、バイタルエリアやサイドでのFW有田や中シャドーの鈴木のポストプレーを多く活用してボランチ、シャドーが連携して、早い攻めやクロスを中心として攻めていく。守備では、4-4-2を基調として、前線からプレスをかけつつ、またリトリート時はブロックディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーン対応)〈ファジアーノ岡山〉攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチ藤田、田部井との連携したビルドアップから、右WB本山、左WB末吉が両サイドを高く張ったうえ(3-2-5的フォーメーション)、右は右シャドー木村、左は左シャドー岩渕に、両ボランチが連携して基点としつつ、FW一美のポストプレーを多く活用して木村、岩渕が裏のスペースを狙い、また両WBのスピードを活用したクロスなどを使って縦の攻めを中心として攻めていく。(後半の終盤から3-1-4-2的システムに変更)守備では、時に、一美ら前線3人を起点としたマンマーク気味のプレスをかけ、またリトリート時は数的優位を利用してディフェンス対応していく。プレス時は3-2-5、リトリート時は5-4-1。(相手CK時はゾーンとマンマークを併用)【退場】なし【警告】なし【試合の流れ】(前半)鹿児島は4-2-3-1システム、ファジアーノは3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。まずシュートチャンスを作ったのは鹿児島で、6分に、左サイドでのカウンターから、左シャドー圓道を基点として、ペナルティエリア内にいた中シャドー鈴木からパスを受けた圓道のシュートは、バーヲ超えてしまう。これに対して、ファジアーノも、14分に、中央エリアでボランチ田部井がボール奪取してバイタルエリアにて左シャドー岩渕に繋ぎ、その岩渕のスルーパスに反応してスペース裏に抜けた右シャドー木村のシュートは、鹿児島GK泉森の好セーブに阻まれてしまう。その直後、鹿児島が16分に、右サイドでの展開から、ボランチ稲葉のクロスのこぼれ球にバイタルエリアにて反応した右SB渡邉のシュートはバーを超えてしまう。鹿児島は、FW有田稜へのクサビのパスを集めてチャンスをうかがう一方で、ファジアーノもFW一美へのクサビのパスを基点として、木村、岩渕とのコンビネーションを活用してチャンスヲうかがう展開となる。その後は、両チームとも一進一退の展開が続く中、ファジアーノが37分に、左サイドでの展開から、田部井を基点として、左WB末吉のクロスに、ゴール前に飛び込んだ岩渕の頭上を超えてフォア側にて反応した木村のシュートは、GK泉森の好セーブに阻まれてしまう。しかし、鹿児島もその直後の40分に、ロングフィードに反応して左サイドからチャンスを作った鈴木から右ポケットに進出してスルーパスを受けた右シャドー田中のシュートは、惜しくも左ポストを叩いてしまい、先制には至らず。ところが、ファジアーノがその直後の41分に、バイタルエリアでの一美のポストプレーを基点として、クサビのフォローに入った岩渕からスルーパスを受けた木村が裏のスペースに抜け出して放ったシュートはまたもやGK泉森の好セーブに阻まれてしまう。ロスタイムに入った46分に、今度は鹿児島が、右サイドから左サイドへのサイドチェンジを受けた圓道が中に切れ込みながら放った右足のシュートはファジアーノGKブローダーセンの好セーブに阻まれてしまい、前半は0-0で終了。(後半)鹿児島、ファジアーノとも、選手交代、システム変更なく、後半開始。鹿児島、ファジアーノとも、序盤から、FWのポストプレーから両サイドへの展開によりチャンスをうかがう展開が続くが、両チームとも、パスやクロスの精度を欠いて、なかなかチャンスに繋げられない。歯がゆい展開が続く中、最初に選手交代に出たのは鹿児島で、56分に、ボランチ木村から中原似替える一方で、ファジアーノも、61分に、FW一美からルカオに、右シャドー木村から神谷に替えて、共に打開を図ろうとする。ファジアーノは、ルカオが左右のスペースに流れてポストプレーで攻撃の基点としたうえ、両サイドからのクロスを多用するのに対して、鹿児島はそのクロスを跳ね返したボールを活用して、両サイドを使ったカウンター攻撃を仕掛けていくが、共に精度を欠いて、相手ディフェンスラインに跳ね返される展開となり、決定機を作れない。そこで、ファジアーノは、71分に、左シャドー岩渕からの太田に、ボランチ田部井から竹内に替え、鹿児島も75分に、FW有田稜から有田光に、左シャドー圓道から五領に替えて攻撃を仕掛けていく。その後、チャンスを作ったのはファジアーノで、78分に得た神谷の右CKに、ペナルティエリア中にて反応した左CB柳が頭で繋ぎ、そのボールに反応したルカオのヘディングシュートはGK泉森の正面を突いてしまう。ファジアーノは、更に79分に、右WB本山から高木に替えたうえ、ボランチの藤田を一列上げて、神谷とIHの中盤に配置し、竹内をアンカーに、ルビオをFW、そのトップ下に太田を配置し、右WBを左WBだった末吉、左WBを高木とする3-1-4-2的システムに変更して、前がかりになってサイドからのクロス攻撃を多用していく。ファジアーノは、84分に、左サイドでの展開から、高木のクロスに、右ポケットに進出したルカオが頭で合わせるも、惜しくも右サイドネットに阻まれてしまう。ファジアーノのクロス攻撃に押され気味だった鹿児島は、85分に、CB岡本から井林に、中シャドー鈴木から端戸に替えて、試合の流れを変えようとし、クロスを跳ね返したボールを活用して両サイドを活用したカウンター攻撃を狙う。鹿児島は、87分に得た左SB野嶽の左CKに、バイタルエリアにてそのこぼれ球に反応した田中のミドルシュートはバーを超えてしまう。その後は、両チームとも、攻撃を仕掛けていくが、共に相手ディフェンスラインに跳ね返され、0-0のドローにて終了。【システム】(鹿児島ユナイテッド)4-2-3-1(右から)GK 泉森DF 渡邉、戸根、岡本(85分 井林)、野嶽ボランチ 稲葉、木村(56分 中原)シャドー 田中、鈴木(85分 端戸)、圓道(75分 五領)FW 有田稜(75分 有田光)(守備時は4-4-2)(ファジアーノ岡山)3-4-2-1(右から)GK ブローダーセンDF 阿部、田上、柳MF 本山(79分 高木)、藤田、田部井(71分 竹内)、末吉シャドー 木村(61分 神谷)、岩渕(71分 太田)FW 一美(61分 ルカオ)(守備時はプレス時は3-2-5、リトリート時は5-4-1)【まとめ】鹿児島は、特に後半、有田や鈴木のポストプレーからのサイドへの展開により、クロス等でチャンスを作ったものの、クロスやシュートの精度が低く、決定機を作ることができなかった。ただ、ファジアーノのクロス攻撃に対しては、戸根、岡本を中心としたディフェンスラインが粘り強く対応して、ドローに持ち込んだ。来シーズンは、攻守とも、プレーの精度を高めてJ2にチャレンジしたい。ファジアーノは、前半から、一美(ルビオ)らへのクサビのパスを基点としてチャンスを伺ったが、前半の決定機を決められなかったのが痛く、後半も、クロスやシュートの精度を欠いて、無得点。5位となってしまい、プレーオフでの第1戦ホーム開催権を失ってしまった。プレイオフは一発勝負のため、J1昇格のために決定力を高めていきたい。#鹿児島ユナイテッド#鹿児島ユナイテッドFC#ファジアーノ岡山#fagiano#鹿児島ユナイテッドvsファジアーノ岡山#Jリーグ
2024.11.10

2024年J1第29節セレッソ大阪vsガンバ大阪の試合をヨドコウ桜スタジアムで観戦。1-0でセレッソ大阪の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈セレッソ大阪〉攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチ喜田と奧埜との連携したビルドアップから、右WB阪田と左WB為田がサイドを高く張ったうえ、右サイドは坂田と右シャドー北野と、左サイドは為田と左シャドーのフェルナンデスに、ボランチが加わって連携しながら、サイドチェンジを多用しつつ両サイドを攻撃の基点とし、時にFWレオセアラへのクサビのパスを交えつつ、サイドを基点としたパス交換からら左右のハーフスペース、さらにはポケット進出を狙って攻めていく。守備では、ハイプレス時は3-4-3、ミドルプレス時は3-2-5、リトリート時は5-4-1を基調としてディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーン主体)〈ガンバ大阪〉攻撃では、ディフェンスラインとボランチ鈴木、ダワン(時にディフェンスラインに降りて)とのビルドアップから、右シャドーのウェルトンと左SB黒川が両サイドに高く張った上、右サイドはウェルトンと右SB半田、左サイドは黒川に左シャドーのファン・アラーノに、ボランチか連携して攻撃の基点となり、バイタルエリアなどに侵入するFW宇佐美や中シャドー山田が加わって数的優位を作り、サイドとバイタルエリアとのパス交換を利用して、ハーフスペース、更には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。 ウェルトンと黒川が両サイドを張り、宇佐美、山田、ファン・アラーノの3人が連携し、半田ガチ右ハーフスペースに入ってゲームメイクに参画する2-3-5的システムへの可変もあり。守備では、プレス時は宇佐美、山田の前線2人が基点となり、積極的にプレスをかける4-4-2または4-2-4。リトリート時は4-4-2または中盤が降りる5-3-2のブロックディフェンスで対応していく。(相手CK時はゾーン主体でマンマークを加味)【得点】48分 西尾(セレッソ大阪)【退場】なし【警告】90分 倉田(ガンバ大阪)【試合の流れ】(前半)セレッソは3-4-2-1システム、ガンバは4-2-3-1システムにて、この試合に臨む。序盤から、セレッソがビルドアップからの数的優位を活かしながら、サイドチェンジを交えて両サイドを攻撃の基点とすることに成功して、試合を優位に進めていく。セレッソは、8分に得た左シャドーのフェルナンデスの左CKに、フォア側にいた右CB進藤が頭で合わせるも、バーを超えてしまい、続く17分にも、右サイドでの展開から、右WB阪田を基点として、右ペナルティエリア付近にてクサビに入った右シャドー北野のヒールパスを右ポケット付近で受けたFWレオセアラのシュートはガンバGK一森の好セーブに阻まれてしまい、19分にも、敵陣右ハーフスペースに進出した北野のミドルシュートはGK一森の正面を突いてしまう。セレッソは、両サイドへのサイドチェンジやフィードが有効で、ガンバの前線からのプレスを剥がして有効なビルドアップを組み立てていく。これに対して、ガンバは、セレッソのビルドアップに対して、時より前線からのプレスを仕掛けていくが、セレッソの数的優位を活かしたパス交換により剥がされてしまい、4-4-2のリトリート対応を余儀なくされる。その後も、セレッソは、28分に、左サイドに進出したフェルナンデスからペナルティエリアにてパスを受けたレオセアラガチ混戦の中シュートを放つも、GK一森の好セーブに阻まれてしまい、続く34分にも、左CB西尾から敵陣右サイドにてロングフィードを受けた阪田がペナルティエリアに向かって仕掛けながら放った右足のシュートはバーを超えてしまう。一方、苦しい展開が続くガンバはビルドアップから、右シャドーのウェルトンと左SB黒川を両サイド高い位置に張らせたうえ、FW宇佐美、中シャドー山田、左シャドーのファン・アラーノのポジションチェンジしながら有効な縦パスを引き出そうとする(システム的には2-3-5または3-2-5)が、そのパスをセレッソのボランチ奧埜と喜田が固いディフェンスにより阻止して、さらには、前線からの執拗なプレスを仕掛けて、ガンバに有効なチャンスを与えない。セレッソは、ロスタイムに入った45+3分に得たフェルナンデスの敵陣左サイドポケット付近でのFKは、またもやGK一森の好セーブに阻まれてしまい、前半は0-0で終了。(後半)後半は、セレッソ、ガンバとも、システム変更や選手交代なく開始される。後半も、試合の流れを掴んだのはセレッソで、すぐさまチャンスをモノにする。セレッソは、48分に得たフェルナンデスの敵陣右ハーフスペースでのFKはこぼれ球になるも、右ペナルティエリア内でそのこぼれ球に反応した西尾がゴール左隅に流し込んで、セレッソが1-0と先制する。その後も、セレッソが、50分に得たフェルナンデスの敵陣右サイドでのFKに、中CB田中ガチ頭で合わせるも、ゴール右に外れてしまい、57分にも、自陣左サイドでのカウンターから、フェルナンデスを起点として、サイドチェンジを受けた阪田からパスを受けた北野のシュートは、GK一森の正面を突いてしまうが、セレッソの攻勢が続く展開となる。セレッソの攻撃に対して、リトリート対応を余儀なくされているガンバは、60分に選手交代策に出て、左シャドーのファン・アラーノから山下に替え、右シャドーの位置に山下、右シャドーだったウェルトンを左シャドーに配置して、ウェントン、山下のスピードをフル活用して、両サイドを基点として攻撃を仕掛けようとしていく。そこで、ガンバは、ようやくチャンスを作り、62分に、左CB福岡から、敵陣右ハーフスペースに流れてパスを受けた宇佐美が仕掛けながら放った右足のシュートはゴール左に外れてしまう。しかし、その後も、セレッソが両サイドを基点として攻撃を展開してガンバに試合の流れを引き寄せない。セレッソは、66分には、敵陣に進出した進藤のミドルシュートはGK一森の正面を突き、更に71分には、自陣でのカウンターから、北野を起点として、敵陣左サイドにて、フェルナンデスとのパス交換からペナルティエリアに進出しながら放った右足のシュートは、GK一森の正面を突いてしまう。試合の流れを変えたいガンバは、74分に、再度選手交代策に出て、中シャドー山田から坂本に、ボランチのダワンから美藤に替えて、坂本をFWに、宇佐美をトップ下(中シャドー)に配置して、右サイドは山下、坂本のスピードを活用したポジションチェンジ、左サイドはウェルトンを攻撃の基点とし、それらを宇佐美が組み立てていく攻撃を仕掛けようとする。ガンバは、75分に得た宇佐美の敵陣ペナルティエリア付近右からのFKは、僅かにバーを超えてしまい、続く77分には、バイタルエリアに進出した宇佐美からスルーパスを受けた阪本がシュートを放つも、ゴール右に外れてしまう。試合の流れを掴むかに見えたガンバは、81分に、自陣中央エリアでのカウンターから、坂本からの左へのサイドチェンジのパスを受けたウェルトンがそのままドリブルにて仕掛けて、対面の阪田を振り切って中に切れ込みながら放った右足のシュートはゴール右隅に突き刺さって、ガンバが1-1の同点に追いついたかに見えたが、ウェルトンのパスを受けた位置がオフサイドと判定されて、ノーゴールとなり、同点には至らない。その後は、ガンバの両サイドを基点としたクロスを多用して攻撃を展開し、それに対して、セレッソは5-4-1の固いブロックを敷いて、ガンバの攻撃を跳ね返す展開が続くが、セレッソのディフェンス陣がガンバに決定機を与えず、セレッソが1-0と逃げ切って勝利。【システム】(セレッソ大阪)3-4-2-1(右から)GK キム・ジンヒョンDF 進藤、田中、西尾MF 阪田、奧埜、喜田、為田シャドー 北野(85分 上門)、フェルナンデス(83分 カピシャーバ)FW レオセアラ(80分 山﨑)(守備時はハイプレス時は3-4-3、ミドルプレス時は3-2-5、リトリート時は5-4-1)(ガンバ大阪)4-2-3-1(右から)GK 一森DF 半田(88分 岸本)、中谷、福岡、黒川ボランチ ダワン(74分 美藤)、鈴木(88分 倉田)シャドー ウェルトン、山田(74分 坂本)、ファン・アラーノ(60分山下)FW 宇佐美(守備時はプレス時は4-2-4または4-4-2。リトリート時は4-4-2または5-3-2)【勝負の分かれ目】セレッソが3バックを基調として数的優位を意識したビルドアップにより、ガンバのプレスを無効化して、両サイドを基点として試合を優位に進みたことと、奧埜、喜田を中心とした固いディフェンスにより宇佐美、山田に仕事をさせず、また阪田、為田のWBもウェルトン、山下の攻撃を封じたこと。【まとめ】 セレッソは、3バックの利点を活用して数的優位を作りながら、高い両サイドの位置を攻撃の基点としたことにより、ガンバのウェルトンや山下らのサイド攻撃を防ぎ、また攻撃の核となる宇佐美らにも仕事をさせなかったことが勝因。今日はフェルナンデスや北野のスペースへの飛び出しや数的優位を活かしたディフェンスなど3-4-2-1システムの利点がよく出ており、戦術的にも勝利。大阪の意地を見せた。ガンバは、序盤から、セレッソのサイドチェンジやロングフィードによる両サイド奥を攻略されたため、ディフェンスラインが下げさせられる苦しい展開が続いてしまい、最後まで突破口を見出せなかった。ウェルトン/山下の突破力や宇佐美の個人技に頼る場面が多く、チームとしての攻撃力をどのように向上させるかが課題。この敗戦により、ACL圏内も厳しい流れに。#gamba#cerezo#ガンバ大阪#セレッソ大阪#セレッソvsガンバ#Jリーグ#大阪ダービー
2024.10.02

2024年J1第31節京都サンガvsガンバ大阪の試合をサンガスタジアム by KYOSERAで観戦。2-2のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈京都サンガ〉攻撃では、ディフェンスラインとアンカー福岡、時に右MF川崎との連携したビルドアップから、トゥーリオ、原の両WGに、右MF川崎、左MF平戸、右SB福田、左SB佐藤(三竿)が連携して両サイドを攻撃の基点としたうえ、CFエリアスとトゥーリオ、原の3トップへのクサビのパスや3トップのポジションチェンジによるコンビネーションを活用して攻めていく。守備では、プレス時は4-3-3からのマンマークプレス、リトリート時は4-5-1またはアンカーがディフェンスラインに降りる5-4-1によりディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンとマンマーク併用)〈ガンバ大阪〉攻撃では、ディフェンスラインとボランチ鈴木、美藤(時にディフェンスラインに降りて)とのビルドアップから、右シャドーの山下と左シャドーウェルトンが両サイドに高く張った上、右サイドはウェルトンと右SB岸本、左サイドはウェルトンと左SB黒川にボランチと連携して数的優位を作って攻撃の基点を作り、FW宇佐美や中シャドー山田が加わって連携したサイド/バイタルエリア間のパス交換を利用して、ハーフスペース、更には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、4-4-2を基調として、FW宇佐美と山田の前線2人が基点となってプレスをかけ、またリトリート対応していく。(相手CK時はゾーン主体でマンマークを加味)【得点】21分 山田(ガンバ大阪)27分 エリアス(京都サンガ)59分 エリアス(京都サンガ)86分 中谷(ガンバ大阪)【退場】なし【警告】42分 ウェルトン(ガンバ大阪)53分 三竿(京都サンガ)65分 福田(京都サンガ)89分 鈴木(京都サンガ)【試合の流れ】(前半)サンガは4-1-2-3システム、ガンバは4-2-3-1システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを作ったのはサンガで、5分に、敵陣右サイドでのスローイングから、右ポケットに進出したCFエリアスのポストプレーからのパスをペナルティエリア内で受けた右WGトゥーリオのシュートはガンバGK一森の正面を突いてしまう。サンガは、ビルドアップからの両サイドへの展開からバイタルエリアやハーフスペースに入るエリアスや左WG原へのクサビのパスを狙っていく。一方ガンバは、17分に、自陣からのカウンターから、右シャドー山下がドリブルにてペナルティエリア付近まで進出しながら放った右足のシュートはゴール右に外れてしまうが、試合の流れを掴んで、先制に繋げる。ガンバは、20分に、CB中谷の右サイドへのフィードから、パスを受けた山下のグラウンダーのパスに、ペナルティエリアに進出した中シャドー山田が右足で合わせてゴール左隅に流し込んで、ガンバが1-0と先制する。しかし、サンガも、その直後の21分に、左サイドでの展開から、左SB佐藤を起点として、エリアスのポストプレーからのパスを右ポケットにて受けたトゥーリオのシュートは右ポストを叩いてしまうが、その後、サンガは、前線3人を起点とするハイプレスを積極的に行い、それが身を結んで同点に追いつく。サンガは、27分に、ガンバGK一森からのビルドアップによるパスをトゥーリオがカットしてシュートを放ち、そのシュートは中谷が追いついて阻止するも、そのこぼれ球に反応したエリアスがゴール中央に流し込んで、サンガが1-1と同点に追いつく。サンガの積極的なハイプレスに対して、ガンバは、プレスの背後や脇のスペースを突くようなパスやフィードを多用して、チャンスをうかがう。ガンバは、34分に、左ハーフスペースでボールを保持していたボランチ美藤のクロスに、ペナルティエリア付近で反応した山田がトラップして放ったシュートは、ゴール右に外れてしまい、続く37分にも、敵陣右サイドに進出した山下を起点として、左シャドーのウェルトンのクロスに、ペナルティエリアにて反応したFW宇佐美のシュートはサンガGKク・ソンユンの好セーブに阻まれてしまう。その後は、ガンバが両サイドを基点として、数的優位を作ってパス交換からチャンスをうかがう一方で、サンガもトゥーリオと原をポジションチェンジしてチャンスをうかがうが、得点を奪えず、前半は1-1で終了。(後半)サンガは、アンカー福岡から金子に、左SB佐藤から三竿に替えて後半に臨む。(ガンバはこの時点で、選手交代やシステム変更なし)まず決定機を使ったのはサンガで、50分に、左MF平戸からの左から右へのサイドチェンジを起点として、敵陣右サイドにポジションチェンジしていた原がペナルティエリア右から仕掛けながら放った右足のシュートは右ポストを叩いてしまい、逆転には至らず。その直後、ガンバもすかさずカウンター攻撃を仕掛けて、ウェルトンが自陣左サイドから敵陣ペナルティエリア左までドリブルにて進出しながら放った左足のシュートは右ポストを叩いてしまい、続く展開から、ペナルティエリア付近に進出した宇佐美のシュートはGKク・ソンユンの好セーブに阻まれてしまい、共に逆転には至らず。サンガは、トゥーリオと原のポジションチェンジやエリアスが中盤に落ちてのポストプレーなどの流動的な動きによりチャンスをうかがう中、57分に、左サイドでの展開から、平戸からパスを受けた三竿のアーリークロスに、ペナルティエリア左にて反応したトゥーリオのシュートはゴール左に僅かに外れてしまうが、その流れを活かして逆転に成功する。サンガは、59分に、自陣でのカウンターから、GKク・ソンユンが右サイドにフィードし、パスを受けたトゥーリオが原に繋いで、原の左から右へのサイドチェンジのパスに反応してゴールに向かって走り込んでいたエリアスがCB福岡と1対1になりながら、福岡を振り切って放った左足のシュートによりゴール左隅に冷静に流し込んで、サンガが2-1と逆転に成功する。これに対して、ガンバは、ビルドアップからの両サイドへの展開を基本として、攻撃の基点を作って徐々に試合の流れを掴んでいく。ガンバは、74分に、右サイドでの展開から、山下のグラウンダーのクロスに、ペナルティエリアにて反応した宇佐美のシュートは、GKク・ソンユンのセーブに阻まれてしまう。一方、サンガは、71分に左MF平戸から米本に、76分にエリアスから豊川に替えて、原をCFに、豊川を右WGに、トゥーリオを左WGにポジションを変更して、原のポストプレーを活用しつつ、豊川、トゥーリオのポジションチェンジにより攻撃を仕掛けようとする。ガンバも、82分に、ボランチ美藤から倉田に、山下からファン・アラーノに替え、さらに72分に中シャドー山田から替わった坂本も加わって、両サイドからの攻撃を活性化させて、同点に追いつく。ガンバは、86分に得た宇佐美の敵陣左ハーフスペースでのFKに、フォア側にでフリーで反応した右SB岸本のシュートはGKク・ソンユンのセーブに阻まれるも、そのこぼれ球に詰めていた中谷がゴール左隅に押し込んで、ガンバが2-2の同点に追いつく。ガンバは更に攻勢に出て、89分に得た宇佐美の敵陣右ハーフスペースからのFKに、フォア側にてこぼれ球に反応した中谷がゴール左に流し込んで、ガンバが逆転したかに見えたが、VAR判定の結果、途中、ウェルトンのハンドによりノーゴールの判定となる。サンガは、90分+2分に、トゥーリオからオリヴェイラに替えてCBに配置して、(右から)宮本、オリヴェイラ、鈴木の3バック、金子と米本のダブルボランチ、原の1トップに豊川と川崎のシャドーとする3-4-2-1システムに変更して、ガンバの両サイド攻撃に対応しつつ、原のポストプレーと豊川と川崎の機動力を活用して反撃を試みようとする。しかし、ガンバの両サイドを基点とした攻撃は止まらず、90分+7分には、敵陣左サイドでの展開から、左SB黒川がペナルティエリアに入りつつ左ポケットに向かって仕掛けながら出したクロスに宮本がブロックしたが、そのブロックが一旦ハンドと判定されてガンバにPKが与えられるが、VAR判定の結果、PKが取り消されてしまう。その後は、両チームとも決定機を作れず、死闘の中、2-2のドローで終了。【システム】(京都サンガ)4-1-2-3(右から)GK ク・ソンユンDF 福田、宮本、鈴木、佐藤(45分 三竿)アンカー 福岡(45分 金子)MF 川崎、平戸(71分 米本)FW トゥーリオ(90+2分 オリヴェイラ)、エリアス(76分 豊川)、原(守備時はプレス時は4-3-3を基調、リトリート時は4-5-1または5-4-1)(ガンバ大阪)4-2-3-1(右から)GK 一森DF 岸本、中谷、福岡、黒川ボランチ 鈴木、美藤(82分 倉田)シャドー 山下(82分 ファン・アラーノ)、山田(72分 坂本)、ウェルトンFW 宇佐美(90+6分 福田)(守備時は4-4-2)【まとめ】サンガは、プレスやカウンターといった素早い対応によるエリアスの決定力から逆転に成功したものの、後半途中から、宇佐美や鈴木によるサイドへの展開によりディフェンスが押し下げられてしまい、同点に追いつかれてしまった。VAR判定による幸運もあり、何とかドローに持ち込んだ。後半途中、3-4-2-1へのシステム変更により打開を図るも、決定機を作れず、エリアス頼りの一面も。ガンバは、特に後半は、両サイドへの展開を基点として、有効な攻撃を仕掛けて、逆転に成功したかに見えたが、VAR判定の不運により、勝利が逃げてしまった。パスミスやカウンターによる失点がありながらも、いい試合展開ができていただけに、今日は正しく痛恨のドロー。#sanga#京都サンガ#ガンバ大阪#gamba#サンガvsガンバ#Jリーグ
2024.09.22

2024年J1第30節FC東京vs名古屋グランパスの試合を国立競技場で観戦。4-1でFC東京の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈FC東京〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ高と東(時に右SB小泉がハーフスペースに入って)の連携したビルドアップから、両サイドで右は右WG仲川、左は左WG俵積田が高い位置を狙い、右は右SB小泉と、左は左SB岡と連携して両サイドを基点とつつ、FWオリヴェイラの有効なポストプレーやトップ下の荒木の有効なバイタルエリアの利用を交えながら、両サイドを基点として、サイドチェンジを含む、外→中→外のパス交換を中心に、クロスやハーフスペースを利用しつつ攻めていく。守備では、プレス時は4-2-3-1または4-4-2基調、リトリート時は4-4-2を基調として、バランスを重視したディフェンス対応をしていく。(相手CK時はゾーン主体でマンマークを加味)〈名古屋グランパス〉攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチ稲垣、椎橋とのビルドアップから、両サイド、右は右WB内田(前半途中から野上)、左は左WB山中が張ったうえ、右は右シャドー森島、左は左シャドー永井が関係して攻撃の基点とし、時にバイタルエリアに入るFWユンカーの有効なポストプレーを交えつつ、クロスやハーフスペースの利用、さらにはバイタルエリアや両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。後半途中から3-4-2-1から3-5-2へシステム変更。守備では、プレス時は5-2-3を基調としてマンマークプレス、リトリート時は5-4-1を基調としてディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーン対応)【得点】13分 東(FC東京)31分 オリヴェイラ(FC東京)PK 65分 高(FC東京)81分 仲川(FC東京)84分 稲垣(名古屋グランパス)【退場】なし【警告】 7分 ユンカー(名古屋グランパス)17分 稲垣(名古屋グランパス)29分 内田(名古屋グランパス)50分 トレヴィサン(FC東京)87分 野沢大(FC東京)【試合の流れ】(前半)東京は4-2-1-3システム、グランパスは3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを作ったのは東京で、1分に、敵陣左サイド奥の展開から、左WG俵積田を基点として、バスを受けたボランチ東が中に切れ込みながら放った右足のシュートはグランパスGKランゲラックの正面を突いてしまう。一方、グランパスも、3分に、敵陣バイタルエリアにてクサビのパスを受けたFWユンカーが混戦の中放った右足のシュートは東京GK野澤大の正面を突いてしまう。しかし、東京が両サイドに攻撃の基点を作ることに成功して先制に繋げる。東京は、12分に、中央エリアでのカウンターから、右WG仲川がバイタルエリア中にドリブルにて突破して放った右足のシュートはGKランゲラックの好セーブに阻まれるものの、ゴール前に詰めていた東がゴールに押し込んで、東京が1-0と先制する。その後も東京が両サイドを基点として攻撃を仕掛けて、21分には、右サイドからバイタルエリアへの展開から、バイタルエリアに進出した左SB岡が中に切れ込みながら放った右足のシュートはゴール右に外れてしまう。東京の両サイドからの攻撃に対して、グランパスは、ユンカーら前線からのマンマーク気味のハイプレスにより打開を図ろうとするが、東京のスムーズなパス交換によるビルドアップによりプレスが剥がされてしまい、逆にリトリート対応によりディフェンスラインを下げさせられた上、中盤のディフェンスも前への最終ラインに吸収されるような対応を余儀なくされる。東京は、28分に、CB森重からの敵陣右奥サイドを狙ったロングフィードにより、仲川がグランパスCBのヘディング対応に反応したボールを獲得して、そのままゴールに向かってドリブルで仕掛けて、それに対応した右WB内田が仲川にペナルティエリア内で倒してしまい、東京にPKが与えられる。東京のキッカーはオリヴェイラで、フェイントに入れながら難なく右隅に流し込んで、東京が2-0と突き放す。グランパスは、試合の流れを変えるために、右WB内田を右CBとして3バックの一角に、右CB野上に右WBに配置転換したうえ、野上と左WB山中を敵陣両サイド奥に深く晴らせて、両サイドを攻撃の基点作りを図る。グランパスは、35分に得た山中の左CKに、フォアに野上が飛び込んで頭で合わせるも、バーを超えてしまう。しかし、東京は、決定機を作れないまでも、安定したビルドアップからのボール保持により、グランパスに有効なチャンスを与えず、前半は東京が2-0とリードして終了。(後半)何とか試合の流れを掴みたいグランパスは、後半開始から、内田から中山に替えて右WBに配置し、右シャドー森島から和泉に替える2枚替えの選手交代策に出る。(東京は選手交代やシステム変更なし)最初にチャンスを作ったのはグランパスで、48分に、右サイドでの展開から、和泉がペナルティエリア右からシュートを放つも、バーを超えてしまい、さらに51分には、敵陣左サイド奥から左ポケットに進出した左シャドー永井のゴールに向かうアーリークロスに対して、GK野澤大の好セーブに阻まれてしまう。グランパスは、両サイドを基点として、バイタルエリアに入るユンカーや永井へのクサビのパスを狙ってチャンスをうかがうが、東京は4-4-2のブロックディフェンスにより対応して、グランパスに決定機を与えない。グランパスが試合の流れを変えようとする中、東京は、 60分に選手交代作に出て、左WG俵積田から遠藤に、CBトレヴィサンから木本に替えて(森重とCBの配置を変え)、ボランチ東から土肥に替えて、試合の流れを変えようとし、さらに追加点を加える。東京は、65分に、敵陣バイタルエリアに進出したトップ下の荒木がパスを受けた後に左に展開して、パスを受けた遠藤のグラウンダーのアーリークロスに、フォア側から飛び込んだボランチ高がマーカーを振り切って冷静に右足で合わせてゴールに流し込んで、東京が3-0とさらに突き放す。リードを広げられたグランパスは、67分に、永井からパトリックに替えて、ユンカーとの2トップを構成し、左WB山中から菊池に替えたうえ、(右から)稲垣、椎橋、和泉のIHで構成する3-5-2システル(守備時は5-3-2システム)に変更して、ユンカー、バトリックへのクサビのパスやクロスを攻撃の中心にして反撃を試みる。そして、グランパスは、75分に、敵陣右サイドでの展開から、右WB中山が右ポケットに進出しながら出したクロスは、左ポケットに流れてしまうが、こぼれ球を拾ったユンガーのシュートはGK野澤大の好セーブに阻まれてしまう。グランパスは、さらに75分には、ボランチ椎橋から倍井に替えて左WBに配置して、左WBだった菊池をアンカーを配置して、前がかりになって攻撃を試みる一方、東京は4-4-2ブロックからのカウンターを狙い、その狙いが功を奏して、更なる得点により試合を決定づける。東京は、81分に、敵陣左サイドでのパスカットから、遠藤のスルーパスに、バイタルエリア中で反応した仲川がGKランゲラックの1対1になって、冷静にゴール左上に決めて、東京が4-0とさらに突き放す。一方、グランパスは、86分に、敵陣左サイド奥での展開から、倍井からパスを受けた和泉が左ポケットに進出してマイナス状のグラウンダーのクロスを出して、ペナルティエリア中央に進出した稲垣がそのクロスに左足で合わせてゴール右隅に流し込んで1点を返して一矢を報いるものの、その後決定機を作ることができず、東京が4ー1とそのまま逃げ切って勝利。【システム】(FC東京)4-2-1-3(右から)GK 野澤大DF 小泉、森重、トレヴィサン(60分 木本)、岡ボランチ 東(60分 土肥)、高トップ下 荒木(78野澤零)FW 仲川(86分 山下)、オリヴェイラ、俵積田(60分 遠藤)(守備時はプレス時は4-2-3-1または4-4-2基調、リトリート時は4-4-2)(名古屋グランパス)3-4-2-1(右から)GK ランゲラックDF 野上、三國、川面MF 内田(45分中山)、稲垣、椎橋(75分 倍井)、山中(67分 菊池)シャドー 森島(45分 和泉)、永井(67分 パトリック)FW ユンカー(守備時はプレス時は5-2-3基調、リトリート時は5-4-1)【勝負の分かれ目】東京が両サイドに基点を作って攻撃を展開して、グランパスのディフェンスラインを下げさせることに成功することにより有効なスペースを作れたこと。【まとめ】東京は、序盤から両サイドを基点として、オリヴェイラのポストプレーや荒木の有効なスペース活用もあり、数多くのチャンスを作って、大量得点による圧勝に繋がった。攻守とも、ほぼ全てがうまくいった試合となり、終盤戦に勢いづけられるか?グランパスは、東京に両サイドを執拗に攻められてプレスがかからず、また中盤のディフェンスも押し込められた上、ユンカーに有効なパスが出ない悪循環に陥ってしまった。なんとか一矢を報いたものの、特に前半が悪くペースを作れなかった。今日は完敗。#fctokyo#FC東京#名古屋グランパス#grampus#FC東京vs名古屋グランパス#Jリーグ
2024.09.14

2024年天皇杯4回戦ガンバ大阪vs湘南ベルマーレの試合をパナソニックスタジアム吹田で観戦。3-2でガンバ大阪の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈ガンバ大阪〉攻撃では、ディフェンスラインとボランチ鈴木、ラヴィとのビルドアップから、右サイドは右シャドー食野と右SB岸本、左サイドは左シャドー山下と左SB中野にボランチと中シャドー山田か連携して両サイドを攻撃の基点とし、時にFW坂本ら前線がスピードを活かしてベルマーレのディフェンスライン裏へのスペースを突いてラインを下げさせて、バイタルエリアやハーフスペースでのスペースを作ったうえ、バイタルエリアへの縦パスや両ポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、プレス時は4-2-3-1を基調として、前線4人が起点となって積極的にプレスをかけ、リトリート時は4-4-2または4-4-1-1にて対応していく。89分から5-4-1にシステム変更。(相手CK時はゾーン主体でマンマークを加味)〈湘南ベルマーレ〉攻撃では、高橋、大野、鈴木淳の3バックとアンカー田中との連携したビルドアップから、右は右WB岡本、左は左WB小野瀬を両サイドの基点として、右は岡本と右MF奥野、左は小野瀬と左MF山田に、FW鈴木章、福田が連携して攻撃を形成し、時に鈴木章のポストプレーを使った福田、山田、奥野のスペースへの裏抜けやクロスなどを交えつつ、パス交換を主体として攻めていく。守備では、プレス時は鈴木章、福田を起点としてマンマークプレスをかけ、リトリート時は5-3-2または5-3-1-1にて対応していく。(相手CK時はゾーン対応)【得点】11分 奥野(湘南ベルマーレ)14分 山下(ガンバ大阪)35分 鈴木章(湘南ベルマーレ)41分 福岡(ガンバ大阪)76分 中谷(ガンバ大阪)【退場】なし【警告】37分 鈴木淳(湘南ベルマーレ)52分 山田(湘南ベルマーレ)90分 大岩(湘南ベルマーレ)90+2分 黒川(ガンバ大阪)【試合の流れ】(前半)ガンバは4-2-3-1システム、ベルマーレは3-1-4-2システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを作り、モノにしたのはベルマーレで、11分に、左サイドでの展開から、敵陣左サイドで左WB小野瀬からパスを受けた右MF奥野が中に切れ込みながら右足のシュートでゴール右隅に流し込んで、ベルマーレが1-0と先制する。一方、ガンバもすぐさま14分に、カウンターを起点とする右サイドでの展開から、ボランチのラヴィから左ハーフスペースにて横パスを受けた左シャドー山下ガチ中に切れ込みながら放った右足のシュートでゴール右上隅に流し込んで、ガンバが1-1の同点に追いつく。ガンバは、更に18分に得たボランチ鈴木の右CKに、CB中谷が頭で合わせるも、ベルマーレGKソン・ボムグンの正面を突いてしまう。ガンバは、ビルドアップから両サイドを基点として、バイタルエリアへのパスやサイドチェンジによる逆サイドへの有効なスペース活用を狙っていく。これに対して、ベルマーレも、ビルドアップからの両サイドへの展開を基点として、FW鈴木章へのクサビのパスやハーフスペースへの進出を狙う展開となる。ベルマーレは、22分に、小野瀬の敵陣左サイドでのスローイングを受けた鈴木章が中に切れ込みながら放った右足のシュートは、ガンバGK一森の正面を突いてしまうが、その後、有効なサイドからの攻撃を展開して、逆転に成功する。ベルマーレは、35分に、右サイドでのカウンターから、パスを受けた奥野が右サイドに走り込んでいた右WB岡本にスルーパスを出し、パスを受けた岡本がそのままグラウンダーのアーリークロスに出し、そのクロスに反応してゴール前に飛び込んだ鈴木章が右足のボレーで合わせて、GK一森の股間を通す見事なゴールを突き刺して、ベルマーレが2-1と逆転に成功する。その後は、ガンバはビルドアップから両サイドへの展開からチャンスをうかがい、一方ベルマーレは前線からのハイプレスで対抗する展開が続くが、ガンバは、ビルドアップからのパス交換にてベルマーレのファールを誘って敵陣右サイドを得て、同点に追いつく。ガンバは、41分に得た鈴木の右FKに、ゴール前に飛び込んだCB福岡が頭で合わせてゴール右隅に流し込んで、ガンバが2-2の同点に追いついて、前半終了。(後半)両チームとも、選手交代やシステム変更なく、後半が開始される。最初にシュートチャンスを作ったのはベルマーレで、49分に、左ハーフスペースにいた山田からパスを受けた奥野がバイタルエリアに進出しながら放った右足のシュートはバーを超えてしまう。序盤から、両チームとも球際での攻防が激しさを増して、ボール争奪戦がしばらく続く中、ベルマーレは、ビルドアップから両サイドに展開して基点として、鈴木章らへのクサビのパスを狙ってチャンスをうかがう一方で、ガンバは、前線4人のポジションチェンジや前半から使用していたサイドやハーフスペースを狙ったフィードでFW坂本や山下らを走らせて攻撃の起点を作ろうとする。その後は、ガンバが60分に、右サイドでのカウンターから山下が抜け出して出した、右足でのアーリークロスに、ゴール前に飛び込んだ坂本がボレーで合わせるも、ゴール左に外れてしまう。ベルマーレも、62分に、右サイドでのカウンターから、福田からパスを受けた岡本が奥野とのコンビネーションにより右ポケットまで進出したものの、トラップが大きくなり、GK一森にキャッチされてしまう。まず選手交代策に出たのはベルマーレで、63分に、右WB岡本から鈴木雄に、左MF山田から茨田に替える一方、ガンバも67分に、右シャドー食野からファン・アラーノに、ボランチのラヴィからダワンに替えて、シャドーの位置を(右から)山下、山田、ファン・アラーノに配置して対応する。そして攻勢に出たのはガンバで、両サイドを基点として攻撃を仕掛けることで、ベルマーレのディフェンスのプレスやブロックの強度が下がって剥がされる場面が増える。ガンバは、まず74分に、左サイドでの展開から、バイタルエリアにてファン・アラーノから横パスを受けた山田のシュートはブロックされるものの右CKを獲得し、その鈴木の右CKに、ゴール前に進出したCB中谷が頭で合わせてゴール右下に流し込んで、ガンバが3-2と逆転に成功する。逆転を許したベルマーレは、75分に鈴木章に替わって投入されたFWルキアンを活かして、クサビのパスや両サイドからのクロスにより、チャンスをうかがう。ベルマーレは、87分に得た茨田の右CKに、左CB大岩(75分に左CB鈴木淳に替わって投入)が頭で合わせるも、バーを超えてしまう。ロスタイムに近づく中、ガンバは、89分に、左SB中野に替わって黒川を投入し、FW坂本に替わって江川を投入して、(右から)福岡、中谷、江川の3CBをベースとする5バックの5-4-1システムに変更して、ベルマーレの両サイドからの攻撃に対応していく。ロスタイムに入り、ベルマーレは、90+4分に得た敵陣右ハーフスペースでの茨田FKのこぼれ球に、バイタルエリアに進出していたGKソン・ボムグンが反応して右足でミドルシュートを放つも、ゴール左に外れてしまい、ガンバが3-2で勝利。【システム】(ガンバ大阪)4-2-3-1(右から)GK 一森DF 岸本、中谷、福岡、中野(89分 黒川)ボランチ 鈴木、ラヴィ(67分 ダワン)シャドー 食野(67分 ファン・アラーノ)、山田(80分 宇佐美)、山下FW 坂本(89分 江川)(守備時はプレス時は4-2-3-1。リトリート時は4-4-2または4-4-1-1)(湘南ベルマーレ)3-1-4-2(右から)GK ソン・ボムグンDF 高橋、大野、鈴木淳(75分 大岩)アンカー 田中MF 岡本(63分 鈴木雄)、奥野(87分 阿部)、山田(63分 茨田)、小野瀬FW 鈴木章(75分 ルキアン)、福田(守備時はプレス時は3-1-4-2からのマンマークプレス。リトリート時は5-3-2または5-3-1-1)【勝負の分かれ目】ガンバが後半、前線のスピードを活かしてロングフィードから両サイドを突いて攻撃の基点を作って仕掛けたことにより、ベルマーレディフェンスの強度を下げさせたことと、最後までまでディフェンスの強度が落ちなかったこと。【まとめ】ガンバは、ベルマーレの前線からのハイプレスやベルマーレの有効なサイド攻撃に苦しんだ時間帯があったものの、坂本や山下のスピードを活かしてサイドからの有効な攻撃を展開して逆転に繋げた。また、前線からのディフェンスの強度が最後まで落ちず、最後は5-4-1の5バックへのシステム変更策をとって逃げ切った。ベルマーレは、ビルドアップによるパス交換からの効果的なな両サイド攻撃、またハイプレスを含むタイトなディフェンスを展開して先制・逆転に成功したものの、後半、プレスが緩くなった時間帯でセットプレーにより逆転を許してしまった。最後のロスタイムはセットプレーでGKソン・ボムグンが上がってシュートを放つ執念を見せたが、あと一歩及ばなかった。#bellmare#湘南ベルマーレ#ガンバ大阪#gamba#ガンバvsベルマーレ#天皇杯
2024.08.21

2024年J1第26節横浜F・マリノスvsヴィッセル神戸の試合を日産スタジアムで観戦。2-1でヴィッセル神戸の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈横浜F・マリノス〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ渡辺と喜田に、時に右SB松原と左SB加藤がハーフスペースに移ってのビルドアップから、両サイドで右WGマテウスと左WGエウベルの両WGがワイドに高く張ったうえ、時にCFロペスのポストプレーを利用しつつ、右は右WGマテウスと、右SB松原に、左は左WGエウベルと左SB加藤蓮に、トップ下の天野が連携し、ポジションチェンジしつつ、サイド→中→サイドを繰り返しながら、パス交換を主体、時にロングフィードを交えて攻めていく。守備では、4-4-2を基調として、積極的にマンマークプレスをかけていく。リトリート時も4-4-2(相手CK時はゾーンとマンマークの併用) 〈ヴィッセル神戸〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ井手口と扇原が連携してビルドアップを展開したうえ、CF大迫がサイドやバイタルエリアに落ちてポストプレーをして攻撃の基点となり、またサイドに高くて張る右WG武藤、左WGパトリッキへのサイドチェンジやロングフィードにて、F・マリノスがプレスをかけたサイド裏のスペースに展開して、手数をかけずに、クロスや、中シャドー井出らによるハーフスペースやポケットへの進出を利用して、有効なスペースを突いて攻めていく。守備では、プレス時は4-2-4を基調とした前線4人からのマンマークプレスをかけ、またF・マリノスのビルドアップに対して網をかけ、リトリート時は4-4-2または4-4-1-1にてブロックディフェンスにより、スペースを潰していく。(相手CK時はゾーン対応)【得点】42分 エドゥアルド(横浜F・マリノス)45+3分 武藤(ヴィッセル神戸)PK65分 武藤(ヴィッセル神戸)【退場】なし【警告】21分 喜田(横浜F・マリノス)34分 扇原(ヴィッセル神戸)【試合の流れ】(前半)F・マリノス、ヴィッセルとも、4-2-1-3システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを作ったのはヴィッセルで、2分に、左サイドでの展開から、左WGパトリッキのクロスのこぼれ球に右WG武藤が右ペナルティエリア付近にて反応し、仕掛けながら放ったシュートはF・マリノスCBエドゥアルドにブロックされてしまう。一方、F・マリノスも3分に、中央エリアでのカウンターから、ボランチ喜田から左サイドにてパスを受けた左WGエウベルが中に切れ込みながら放った右足のシュートはバーを超えてしまう。その後は、ヴィッセルがビルドアップから、両サイドへのフィードによるパトリッキ、武藤の突破や、有効なスペースに進出するCF大迫のポストプレーを最大限に活用して試合の流れを掴んでいく。ヴィッセルは、19分に、プレスからボール奪取して、バイタルエリアにてパスを受けた武藤野シュートはゴール右に外れてしまい、27分に得た右SB広瀬の左CKに、左SB本多が頭で合わせるも、F・マリノスGK飯倉の正面を突いてしまう。F・マリノスは、ヴィッセルの前線4人を基点とするプレスにより、ビルドアップによる有効なパス出しを阻止される時間帯が続いていたが、30分に、右サイドでの展開から、右ペナルティエリア付近なに進出した右WGマテウスのクロスに、トップ下の天野が反応してシュートを放つもヴィッセルのブロックに阻まれ、そのこぼれ球をバイタルエリアで拾った右SB松原のシュートは、ヴィッセルGK前川の好セーブに阻まれてしまう。その後も、ヴィッセルの攻勢が続き、35分には、左サイドへの展開から、パトリッキのクロスに、フォア側に飛び込んだ武藤が頭で合わせるも、ゴール右に外れてしまう。しかし、その後、F・マリノスがセットプレーを利用して、数少ないチャンスをモノにする。F・マリノスは、42分に得た天野の右CKに、フォア側にいたエドゥアルドがヴィッセルのマーカーに競り勝って頭で合わせてゴール中央に突き刺して、F・マリノスが1-0と先制する。しかし、ヴィッセルは、その直後、中央エリアでの大迫のポストプレーからの左へのサイドチェンジを受けたパトリッキを基点として、左サイド奥に流れてパスを受けたトップ下の井出が左ポケットへ進出しながら出したグラウンダーのマイナスのクロスに、ペナルティエリア中央にて反応した大迫をエドゥアルドが倒してしまい、ヴィッセルにPKが与えられ、そのPKを武藤が右隅に冷静に決めて、ヴィッセルが1-1と同点に追いついて、前半終了。(後半) F・マリノスは、右SB松原から加藤聖に替えて左SBに配置し、左SBだった加藤蓮を右SBに配置して、後半が開始される(ヴィッセルはこの時点では選手交代なし)。後半最初にチャンスを作ったのはヴィッセルで、48分に、左サイドでの展開から、パスを受けたパトリッキが中に切れ込みながら放った右足のシュートは、ゴール右に外れてしまう。これに対して、F・マリノスも、52分に、左サイドへのサイドチェンジを受けた左SB加藤聖のクロスに、ペナルティエリア中央にて反応した天野のシュートはバーを超えてしまう。その後、両チームとも選手交代策に動き、ヴィッセルが54分に左SB本多から鍬先に、F・マリノスも55分に、トップ下の天野から西村に替えて、それぞれ対応していく。F・マリノスは、後半、両サイドへのフィードボールを使って、エウベルやマテウスを中心として両サイドを攻撃の基点にしようとするが、今度はヴィッセルの4-4-2ブロックを基調とした数的優位を活かしたディフェンスにより決定機を作れず、逆にヴィッセルの有効なカウンター攻撃を受ける場面が多くなる。ヴィッセルは、63分に、自陣にて、鍬先がボール奪取してカウンターの基点となり、バイタルエリアにてパスを受けた大迫が右裏のスペースにスルーパスを出し、そのパスに反応して右サイド奥に走り込んだ広瀬のマイナスのバスを、ペナルティエリア右にて受けた大迫のシュートは、GK飯倉の好セーブに阻まれてしまうが、このいい流れを活かした逆転に成功する。ヴィッセルは、65分に、右サイド自陣でのビルドアップにて、プレスを受けていない状況でパスを受けた広瀬がF・マリノスのディフェンスライン裏の右ハーフスペースに絶妙なスルーパスを出し、そのスルーパスに反応した武藤がディフェンスライン裏に抜け出してGK飯倉と1対1になって、冷静にゴール左隅に流し込んで、ヴィッセルが2-1と逆転に成功する。ヴィッセルは、74分にも、GK前川のロングフィードに、パトリッキが反応して、F・マリノスのディフェンスライン裏に抜け出して放ったシュートはGK飯倉の好セーブに阻まれる。試合の流れを変えたいF・マリノスは、77分に、右WGマテウスから井上に、左WGエウベルから宮市に、さらに80分には、ボランチ喜田から植中に替えて、ボランチ渡辺をアンカーに、西村、植中を中盤(IH)に配置する4-1-2-3システムに変更して、前がかりになって、両サイドを基点として攻撃を試みようとする。一方で、ヴィッセルも80分に、トップ下の井出から佐々木に替えて、有効なスペースへの飛び出しを利用しての堅守からのカウンター攻撃を狙う。F・マリノスは、87分に、左サイドでの展開から、左サイドに張っていた宮市からペナルティエリア左に進出した植中がパスを受けた放った右足のシュートはGK前川にキャッチされたしまう。その後もF・マリノスが両サイドを基点として攻撃を仕掛けようとするが、有効な数的・質的優位を作れず、逆にヴィッセルの数的優位を作ったディフェンス網に引っかかってボール奪取され、逆にカウンター攻撃を受けてしまい、F・マリノスの優位は作れない。結局、ヴィッセルが2-1で勝利。【システム】 (横浜F・マリノス)4-2-1-3(右から)GK 飯倉DF 松原(45分 加藤聖)、上島、エドゥアルド、加藤蓮ボランチ 渡辺、喜田(80分 植中)トップ下 天野(55分 西村)FW マテウス(77分 井上)、Aロペス、エウベル(77分 宮市)(守備時も4-4-2)(ヴィッセル神戸)4-2-1-3(右から)GK 前川DF 広瀬、山川、菊池、本多(54分 鍬先)ボランチ 井手口、扇原トップ下 井出(81分 佐々木)FW 武藤、大迫、パトリッキ(90分 山内)(守備時はプレス時は4-2-4基調、リトリート時は4-4-1-1または4-4-2)【勝負の分かれ目】ヴィッセルが効果的なプレスの配置と強度によりF・マリノスのビルドアップを阻止したとともに、攻撃でも、サイドや大迫ポストプレーを基点として、素早く効率的な攻撃によりチャンスを多く作ることができ、ゲームを支配できたこと。【まとめ】ヴィッセルは、前線4人を基点としたプレスが有効に機能して、F・マリノスのビルドアップを阻止できて、ルーズボールをことごとく確保することができたともに、攻撃面でも、ポストプレーでの大迫の重石と、サイドに張った武藤やパトリッキという矢が有効に機能して、F・マリノスを圧倒することができた。今日の勝利で前節の大敗は払拭され、首位へは射程圏内に。F・マリノスは、ヴィッセルの前線からかプレスにより、有効なビルドアップが阻止されてしまい、好守とも有効な数的優位を作れない場面が多く見られた。攻守とも、バランスというか、歯車が噛み合っていないように見受けられる試合内容であった。#fmarinos#横浜F・マリノス#vissel#ヴィッセル神戸#横浜F・マリノスvsヴィッセル神戸#jleague#Jリーグ
2024.08.11

2024年J1第25節ガンバ大阪vsFC東京の試合をパナソニックスタジアム吹田で観戦。1-1のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈ガンバ大阪〉攻撃では、ディフェンスラインとボランチ鈴木、ダワン(時にディフェンスラインに降りて)とのビルドアップから、右シャドーの山下と左シャドーウェルトンが両サイドに高く張った上、右サイドはウェルトンと右SB松田、左サイドはウェルトンと左SB黒川にボランチか連携して攻撃の基点となり、サイドチェンジやバイタルエリアなどに侵入するFWジェバリへのポストプレーを交えつつ、サイドとバイタルエリアとのパス交換を利用して、ハーフスペース、更には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、4-4-2を基調として、FWジェバリと中シャドー坂本の前線2人が基点となり、積極的にプレスをかけ、またリトリート対応していく。(相手CK時はゾーン主体でマンマークを加味)〈FC東京〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ高と小泉の連携したビルドアップから、両サイドで右は右WG安斎、左は左WG遠藤が高い位置を狙い、右は右SB中村と、左は左SB長友と連携して両サイドを基点とつつ、CF仲川やトップ下の原川が絡んでパス交換しながら、4-4-2のブロックディフェンスを起点としたカウンターからの速い攻めを仕掛けていき、ハーフスペース、更にはポケットへの侵入を狙う。守備では、4-4-2を基調として、バランスを重視したプレスをかけ、リトリート時はブロックディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーンとマンマーク併用)【退場】なし【警告】5分 中村(FC東京)20分 長友(FC東京)53分 仲川(FC東京)55分 山下(ガンバ大阪)【試合の流れ】(前半)ガンバは4-2-3-1システム、東京は4-2-1-3システムにて、この試合に臨む。まずシュートチャンスを作ったのはガンバで、11分に、左サイドでの展開から、左SB黒川からパスを受けた左シャドーのウェルトンがペナルティエリア中に切れ込みながら放った右足のシュートはゴール左に外れてしまう。一方、東京も、13分に、左サイドでの展開から、左WG遠藤とのパス交換からパスを受けた左SB長友のクロスに、右WG安斎がゴールフォアからフリーで入って頭で合わせるも、バーを超えてしまうが、その後は、ガンバがビルドアップから両サイドに展開して攻撃の基点を作って、試合の流れを掴んでいく。ガンバは、16分に、ボランチ鈴木からペナルティエリア付近でクサビのパスを受けたFWジェバリが振り向きざまに放った左足のシュートは東京GK野澤の好セーブに阻まれてしまい、続く17分にも、ボランチのダワンからバイタルエリアにてパスを受けたウェルトンのシュートはゴール右に外れてしまい、更に25分にも、中央エリアでのカウンターから、ジェバリからのスルーパスに反応してゴール前まで走り込んでいた中シャドー坂本がシュートまで持ち込んだものの、GK野澤にキャッチされてしまう。ガンバが両サイドからバイタルエリアへのパスを通して、外→中→外へ展開して東京のプレスを無効化し、東京は4-4-2のリトリート対応を余儀なくされる時間帯が続いていく。ガンバは、更に、32分にも、ジェバリのポストプレーを基点として、ペナルティエリアにて坂本がパスを受けたダワンのシュートは、またもやGK野澤の好セーブに阻まれてしまう。これに対して、東京は、ガンバの攻撃に対して、4-4-2のブロックディフェンスからのカウンター攻撃を仕掛ける機を狙っていたが、37分に、トップ下の原川がバイタルエリアにてボール奪取して、スルーパスを出し、ゴール前に走り込んで反応した長友のシュートは、ガンバ右SB松田のブロックに阻まれ、続く39分にも、左サイドでの展開から、左WG遠藤からバイタルエリアにてパスを受けた右SB中村のシュートは、バーを超えてしまう。ロスタイムに入って47分に、ガンバは、スルーパスに反応して左ポケットに侵入した左SB黒川のグラウンダーのクロスを坂本が反応して受けて、仕掛けながら放ったシュートは、ゴール左ネットに外れてしまい、前半は0-0で終了。(後半)ガンバ、東京ともシステム変更や選手交代なく、後半開始。 前半劣勢に立たされていた東京が開始早々にチャンスを作る。東京は、47分に得た原川の右CKに、安斎がゴールフォア側から進出して合わせたシュートは、ガンバGK一森の好セーブに阻まれてしまい、続く48分にも、原川の右CKのこぼれ球に反応したボランチ小泉のシュートは、バーを超えてしまう。東京は、両サイドを基点として攻撃を仕掛けそうとするが、ガンバが前線からの積極的なプレスをかけて東京の有効なビルドアップを阻止して、試合の流れを引き寄せていく。ガンバは、54分に得たボランチ鈴木の左FKに反応したダワンが頭で合わせるも、GK野澤の正面を突いてしまい、続く56分にも、バイタルエリアにいたジェバリのクサビのバスに、右バイタルエリアにて反応した右シャドー山下のシュートはGK野澤の正面を突いてしまう。試合の流れを引き寄せたい東京は、64分に、トップ下の原川から荒木に、左WG遠藤から俵積田にそれぞれ替えて、攻撃の機をうかがう。東京は、67分に、左サイドでの展開から、小泉から、バイタルエリアにてパスを受けたボランチ高のシュートはゴール左に外れてしまう。ガンバは、ボール支配率で優勢に立ち、有効なスペースを利用しながら得点できず、68分に、トップ下の坂本からファン・アラーノに替えて、攻勢を加えようとする。ガンバは右サイドでの展開から、山下からのクロスに、ジェバリが右足のボレーで合わせるも、またもやGKの正面を突いてしまう。東京は4-4-2にブロックディフェンスを敷きながらカウンターを狙うのに対して、ガンバは、ビルドアップから、有効なサイドチェンジを多用して、東京4-4-2の外のスペースを基点としてクロスなどの攻撃を仕掛けていくが、東京はGK野澤とディフェンスラインらが数的優位を維持して粘り強く対応していく場面が続く。74分に、ガンバ、東京とも大幅な選手交代策に出て、ガンバはボランチのダワンからラヴィに、右シャドー山下から食野に替え、東京も右WG安斎から白井に、CF仲川から小柏に替え、(右から)白井、俵積田、小柏の3トップに配置して、カウンター攻撃から前線の機動力を最大限活用しようとする。その後、決定機を作ったのはガンバで、82分に、右ハーフスペースに進出してパスを受けたラヴィがミドルシュートを放つも、ゴール右ポスト上を叩いてしまう。しばらく、ガンバ、東京とも相手が攻め込んでからのボール奪取を利用してのカウンターによりチャンスをうかがう展開が続いていくが、ロスタイムに入って、90+7分に、ガンバがカウンターから、左ペナルティエリア付近に流れていたジェバリのクロスに対して、ゴールフォア側にフリーで走り込んだファン・アラーノがボレーにて合わせるも、無情にもバーを超えてしまい、0-0のドローにて終了。【システム】(ガンバ大阪)4-2-3-1(右から)GK 一森DF 松田(79分 岸本)、中谷、福岡、黒川ボランチ ダワン(79分 ラヴィ)、鈴木シャドー 山下(79分 食野)、坂本(68分 ファン・アラーノ)、ウェルトンFW ジェバリ(守備時は4-4-2)(FC東京)4-2-1-3(右から)GK 野澤DF 中村、土肥、岡、長友ボランチ 高、小泉トップ下 原川(64分 荒木)FW 安斎(79分 白井)、仲川(79分 小柏)、遠藤(64分 俵積田)(守備時は4-4-2)【まとめ】ガンバは有効なサイドチェンジやポストするプレーを交えて、両サイドを基点として攻撃を仕掛けたものの、東京の数的優位を活かした粘り強いディフェンスを崩すことができなかった。シュートチャンスを多く作っていただけに、決定力不足という課題が改めて浮き彫りに。宇佐美頼りの展開が続く。東京は、ガンバに両サイドを攻撃の基点を作られてしまい、4-4-2のリトリート対応を余儀なくされる時間帯が続いたが、GK野澤やディフェンスラインの安定したディフェンス対応もあり、ガンバに得点を与えなかった。ただ、攻撃に関しては、カウンターからの有効な攻撃がいくつかあったものの、遅攻から決定機は作れず、攻撃の組み立てが課題か?#fctokyo#FC東京#ガンバ大阪#gamba#ガンバvsFC東京#Jリーグ
2024.08.07

明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024年トッテナム・ホットスパーvsヴィッセル神戸の試合を国立競技場で観戦。3-2でトッテナム・ホットスパーの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈トッテナム・ホットスパー→以下、『スパーズ』という。〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチのビスマ、サール、時にトップ下のマディソンや右SBポロと左SBグレイが偽SB的な役割を担って変異にポジションチェンジしながらビルドアップし、右は右WGジョンソン、左は左WGソン・フンミンが両サイドを高く張ったうえ両サイドの基点となり、両SBやマディソン、サールら2-3-2-3または4-1-2-3といったポジションチェンジを頻繁にしつつ、FWクルセフスキらへのテンポを加速するクサビのパスを交えつつ、パス交換からのハーフスペースや両ポケットへの進出を狙う。守備では、4-4-2を基調としたマンマークプレスを積極的にかけていく。(相手CK時はゾーンとマンマークの併用)〈ヴィッセル神戸〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ扇原、井手口がビルドアップを展開したうえ、FW大迫がサイドやバイタルエリアに落ちてポストプレーをして攻撃の基点となった上、右シャドー飯野、左シャドー武藤へのサイドチェンジやロングフィードにて、スパーズがプレスをかけたサイド裏のスペースに展開して、手数をかけずに、クロスやハーフスペースへの侵入を多用していく。守備では、4-4-2を基調とした前線からのマンマークプレスをかける。リトリート時も4-4-2システムにて人的/スペース的管理をしていく。(相手CK時はゾーン対応)【得点】 9分 大迫(ヴィッセル神戸)15分ポロ(スパーズ)48分 ソン・フンミン(スパーズ)61分 パトリッキ(ヴィッセル神戸)85分 ムーア(スパーズ)【退場】なし【警告】27分 トゥーレル(ヴィッセル神戸)【試合の流れ】(前半)スパーズは4-2-1-3システム、ヴィッセルは4-2-3-1システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを作ったのはヴィッセルで、3分に、右サイドでの展開から、右シャドー飯野が縦に仕掛けながら出したクロスに、フォア側に飛び込んだ左シャドー武藤が右足のボレーで合わせるも、バーを超えてしまい、続く5分にも、カウンターを起点として、FW大迫が左ポケットに進出して出したクロスに、飯野がフォア側で合わせるも、スパーズのディフェンスブロックにより阻まれるが、思わぬ形で先制する。ヴィッセルは、右サイドでの展開から、飯野のクロスに、ペナルティエリアにてディフェンスラインに入っていたボランチのサールがクリアしたボールがゴール前に進出した大迫に渡ってしまい、大迫が難なくゴールに決めて、ヴィッセルが1-0と先制する。しかし、ここから、スパーズがビルドアップから試合の流れを掴んでいく。スパーズは、12分に得たトップ下のマディソンの左CKに、左CBデーヴィスが頭で合わせるも、ヴィッセルGK前川にキャッチされるが、その後のチャンスをモノにする。スパーズは、15分に、右サイドでの展開から、ペナルティエリア付近にいたFWクルセフスキからパスを受けてペナルティエリアに進出した右SBポロが切り返して左足にて冷静にゴール左隅に流し込んで、1-1と追いつく。その後は、スパーズがディフェンスラインとボランチ、SBがポジションチェンジしながら有効なビルドアップを展開してヴィッセルのハイプレスを剥がして、右WGジョンソン、左WGソン・フンミンが高く張った両サイドを基点として、ポジションチェンジからの有効なハーフスペースの進出、バイタルエリアでのクルセフスキへのクサビのパスを狙うのに対して、ヴィッセルは、4-4-2のブロックを敷いて、大迫や飯野、武藤のシャドーを活用して両サイドから攻略するカウンター攻撃を仕掛ける展開となる。スパーズは、22分に、左サイドでの展開から、マディソンからパスを受けたソン・フンミンが中に切れ込みながら放った右足のシュートはGK前川のパスチングにより阻まれ、30分にも、ソン・フンミンが同じく左ハーフスペースからペナルティエリア中に切れ込みながら放った右足のシュートは、バーを超えてしまう。これに対して、ヴィッセルは、スパーズが攻め上がった両サイドのスペースを有効利用しようとサイドチェンジを多用して攻撃の基点を作ろうとする。ヴィッセルは、38分に、右サイドでの展開から、飯野のクロスに、ペナルティエリアに進出した中シャドー山内がボレーで合わせるも、バーを超えてしまう。その後も、スパーズがボールを支配する時間帯が続くが、前半は1-1で終了。(後半)後半開始早々、スパーズが逆転に成功する。スパーズは、右サイドでのカウンターから、ポロを起点として、右サイド敵陣でパスを受けたジョンソンがグラウンダーのクロスをヴィッセルディフェンスラインとGK前川の間のスペースに出し、ゴール前に飛び込んだソン・フンミンが難なく合わせてゴール中央に決めて、スパーズが2-1と逆転に成功する。その後も、スパーズが有効なビルドアップから、両サイドを基点として有効な攻撃を仕掛けようとし、ヴィッセルは4-4-2のブロックからのカウンターを狙う展開となる。ヴィッセルは、56分に、ボランチ井手口からの右サイドへの展開に、パスを受けた右シャドーのパトリッキ(45分に飯野に替わって投入)のグラウンダーのクロスに、ペナルティエリアに進出した佐々木(45分に大迫に替わって投入)が合わせるも、スパーズGKオースティン(45分にヴィカーリオに替わって投入)の正面を突いてしまうが、その後、有効なカウンター攻撃が機能して同点に追いつく。ヴィッセルは、61分に、中央エリアでのボール奪取によるカウンターから、右ペナルティエリア付近にてパスを受けたパトリッキが中に切れ込みながら放った左足のシュートガチゴール左隅に決まり、ヴィッセルが2-2の同点に追いつく。しかし、その後は、スパーズが有効なビルドアップから、ボール保持率を更に高めていき、ヴィッセルは4-4-2にブロックを敷きながらカウンター攻撃を狙うが、スパーズは両サイドからのハーフスペース、更にはポケットへの進出が増えていき、シュートチャンスを多く作っていくが、ヴィッセルの粘り強いブロックディフェンスに阻まれる。しかし、スパーズは、85分に、左サイドでの展開から、左WGソロモン(64分にソン・フンミンに替わって投入)を起点として、パスを受けた左SBドンリー(45分にデーヴィスに替わって投入)ヴィッセルディフェンスラインの裏を突くグランウダーのクロスに、ゴール前に飛び込んだ右WGムーア(ジョンソンに替わって投入)が難なく合わせてゴールに流し込んで、スパーズが3-2と逆転に成功する。その後、ヴィッセルはパトリッキを左シャドーに配置変更して両サイドから攻撃を仕掛けようとするも、スパーズのディフェンスラインを崩すことができず、スパーズが3-2と勝利。【システム】(スパーズ)4-2-1-3(右から)GK ヴィカーリオ(45分 オースティン)DF ポロ(64分 スペンス)、エメルソン(64分 フィリップス)、デーヴィス(45分 ドンリー)、グレイ(64分 アボット)ボランチ サール(64分 ディヴァイン)、ビスマ(45分 スキップ)トップ下 マディソン(45分 ベリヴァル)FW ジョンソン(58分 ムーア)、クルセフスキ(64分 ランクシャー)、ソン・フンミン(58分 ソロモン)(守備時は4-4-2を基調としたマンマークプレス)(ヴィッセル神戸)4-2-3-1(右から)GK 前川(45分 オビンナ)DF 鍬先(71分 日高)、菊池(86分 寺阪)、トゥーレル(45分 山川)、初瀬(86分 本間)ボランチ 井手口(80分 濱崎)、扇原(45分 本多)シャドー 飯野(45分 パトリッキ)、山内(64分 冨永))、武藤(45分 岩波)FW 大迫(45分 佐々木)(守備時はプレス時、リトリート時とも4-4-2基調)【勝負の分かれ目】自力に勝るスパーズが個々の局面で勝り、ボール保持率を高く維持して、有効なスペースを効果的に突いて圧倒したこと。【まとめ】スパーズは、流動的かつ効果的なポジション移動やプレスの強さなど、ヴィッセルを圧倒した。ただ、今日はパスミスやプレスを剥がされた際の対応に課題が残ったので、シーズンまでにはその辺りの精度や強度を高めていきたい。首位戦線をシーズン中継続して踏み止まるためには、サブメンバーの成長が不可欠であり、今日の交代選手の成長がシーズンの出来の鍵を握る。(3強に迫れるか?)ヴィッセルは、前半は大迫を基点として、スパーズのサイドスペースを多数をかけずに攻撃を展開して、また積極的なプレスを仕掛けて対抗した。ただ、個々の能力や戦術的にブロックを剥がされる場面が増えて、逆転を許してしまった。リーグ戦やACLを戦う上で、プレーの精度をより高めていく必要がある。(今日の試合はレベル的、強度的にもいい経験だったのでは?)点差は3-2と僅差ではあるが、全体的にはポジショニングの速さ/精度、攻撃ではパスの受け手と出し手のタイミングの速さ/精度、守備ではプレスの強度/精度といったことは、選手の能力やチーム戦術の理解度の観点からして、プレミアリーグとJリーグとでは大きな差があると感じざるを得なかった。#spurs#スパーズ#トッテナム・ホットスパー#ヴィッセル神戸#vissel#スパーズvsヴィッセル#Jリーグ
2024.07.27

2024年J1第24節サガン鳥栖vsサンフレッチェ広島の試合を駅前不動産スタジアムで観戦。4-1でサンフレッチェ広島の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈サガン鳥栖〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ河原、福田との連携したビルドアップから、両サイド、右は右MF中原と右SB原田、左は左MF横山と左SB長沼に、ボランチとFWヒアンが流れて連携してパス交換により攻撃の基点となり、時にFWスリヴカのポストプレーやディフェンスラインからのロングフィードを交えつつ、ハーフスペース、更にはポケットへの進出を狙って攻めていく。時に、右は原田、左は横山がサイドを高く張って3-2-5的システムにより幅を取ってワイドな配置をする。守備では、プレス時はヒアンとスリヴカの前線から圧力をかける4-4-2。リトリート時は4-4-1-1または4-4-2。(相手CK時は主にゾーンとマンマークの併用)〈サンフレッチェ広島〉攻撃では、中野、荒木、イヨハの3バックディフェンスラインとボランチ塩谷、松本泰との連携したビルドアップから両サイドに展開して、右サイドは(時に高く張った)右WB新井、左サイドは(時に高く張った)左WB東が、ボランチと連携して両サイドの基点となり、時にFWヴィエイラ、右シャドー大橋、左シャドーのMジュニオールがポジションチェンジしながらハーフスペースやバイタルエリアへの侵入によりクサビのパスからのチャンスを狙いつつ、効果的にサイドチェンジを交えつつ、ハーフスペースやバイタルエリアでのパス交換やクロス、そしてポケットへの侵入を狙って攻めていく。守備では、3-4-3または3-2-5からの前線からのマンマークプレスを仕掛けてボール奪取を試みる。リトリート時は5-4-1にブロック対応。(相手CK時は主にゾーンとマンマークの併用で、マンマーク重視)【得点】21分 マルコス・ジュニオール(サンフレッチェ広島)46分 ヒアン(サガン鳥栖)73分 松本泰(サンフレッチェ広島)87分 大橋(サンフレッチェ広島)90+5分 満田(サンフレッチェ広島)【退場】なし【警告】 6分 山﨑(サガン鳥栖)41分 福田(サガン鳥栖)【試合の流れ】(前半)サガンは4-4-2システム、サンフレッチェは3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。まずシュートを打ったのはサンフレッチェで、キックオフを利用してボランチ塩谷がロングシュートを放つも、サガンGK朴一圭の正面を突き、更に5分にも、バイタルエリアでのパス交換から左シャドーのMジュニオールからパスを受けたFWヴィエイラの右足のシュートはまたもやGK朴一圭の正面を突いてしまう。しかし、サガンはビルドアップから、右は右MF中原が、左は左MF横山や左SB長沼がサンフレッチェの前線3人の背後でボランチ脇の両ハーフスペースに進出してサンフレッチェのディフェンスを押し込んでチャンスをうかがう。サガンは、9分に、左サイドを基点として、長沼からパスを受けた横山がペナルティエリア中に切れ込みながら放った右足のシュートはサンフレッチェGK大迫の好セーブに阻まれてしまい、続く14分にも、左サイドでの展開から、長沼からパスを受けた横山がペナルティエリア中に切れ込みながら放った右足のシュートはまたもやGK大迫の好セーブに阻まれてしまい、19分にも、左サイドでの展開から、横山からパスを受けた長沼がペナルティエリア付近にてシュートを放つも、ゴール右に外れてしまう。サンフレッチェは、サガンのサイドやハーフスペースを使った有効な攻撃に対して、前線からのプレスガチ剥がされ、5-4-1のリトリート対応を余儀なくされ、ヴィエイラ、大橋、ジュニオールの前線3人への縦パスによるカウンター攻撃により活路を見出そうとし、先制に成功する。サンフレッチェは、21分に、中央エリアからのスルーパスに反応してペナルティエリアに進出したMジュニオールが抜け出してGK朴一圭との1対1からゴール中央に冷静に流し込んで、サンフレッチェが1-0と先制する。先制されたサガンは、その後も両ハーフスペースに進出するなど攻撃を仕掛けるも、サンフレッチェの固い5バックディフェンスを崩せず、右は右SB原田、左は横浜が両サイドを高く張ったうえ、ヒアン、スリヴカ、中原が前線に入る3-2-5的システムによりサンフレッチェの5バックディフェンスに対抗して攻撃の機会をうかがう。これに対して、サンフレッチェも、ビルドアップから両サイドを基点として、サイドチェンジを交えつつ、スペースをワイドに使った攻撃を仕掛けようとする。サンフレッチェは、38分に、バイタルエリアでの大橋のポストプレーを受けた右WB新井がペナルティエリア中に切れ込みながら放ったシュートは、GK朴一圭の正面を突いてしまう。前半は、そのままサンフレッチェが1-0とリードして終了。(後半) サガン、サンフレッチェともシステム変更や選手交代なく、後半が開始される。開始直後、サガンが自陣右サイドで原田が出したロングフィードに、ディフェンスライン裏に走り込んで反応したFWヒアンがサンフレッチェ右CBイヨハの裏を抜け出して、冷静にゴール右下に流し込んで、サガンが1-1と同点に追いつく。その後も、サガンの攻勢が続き、54分に、左サイドでの展開から、ヒアンが左ポケット掴んでサンフレッチェディフェンスを交わして出したグラウンダーのクロスのこぼれ球に、ペナルティエリアに進出したボランチ福田が反応して放ったシュートはGK大迫の好セーブに阻まれてしまい、続いて得た中原の右CKに、CBキム・テヒョンが頭で合わせるも、バーを超えてしまう。サガンの攻撃を何とか防いだサンフレッチェは、試合の流れを変えるために、ディフェンスラインとボランチのパス交換により落ち着かせるとともに、数的優位を作ってサガンのプレスを剥がして、サイド奥へのロングフィードやサイドチェンジにより攻撃の基点を作って行くことになる。サンフレッチェは、57分に得た左WB東の左CKに、ヴィエイラが頭で合わせるも、GK朴一圭の好セーブに阻まれるが、徐々に試合の流れを引き寄せていく。サンフレッチェは、61分に、ヴィエイラから加藤に、Mジュニオールから満田に替えて、大橋の1トップ、満田、加藤の2シャドーにする一方、サガンもFWスリヴカから富樫に替えて2トップの一角に配置するが、サンフレッチェが交代を利用して前線からの厳しいマンマークプレスを仕掛けていき、サガンのディフェンスラインに混乱を生じさせることに成功する。サンフレッチェは、68分に、右ポケットに進出した満田のシュートは、GK朴一圭にセーブされるが、71分に、逆転に成功する。サンフレッチェは、左サイドからのクロスの流れ球を右ポケット付近で新井が収めたうえ、右ペナルティエリアに進出したボランチ松本泰にパスし、松本泰が中に切れ込みながら放ったシュートがゴール左隅に決まって、サンフレッチェが2-1と逆転する。その後も、サンフレッチェが大橋がサイドに流れるなどしてサイドを基点としながら、加藤や満田らが連動して、有効なハーフスペースやポケットに進出してチャンスを作っていく。サンフレッチェは、85分に、中央エリアでのボランチ塩谷からのスルーパスに反応してペナルティエリア付近に進出した満田のシュートはGK朴一圭の好セーブに阻まれてしまうが、87分には、右サイドでの展開から、加藤のクロスに、ペナルティエリアにて反応した大橋が合わせてゴール右下に流し込んで、サンフレッチェが3-1と突き放す。これに対して、サガンは86分に、横山から清武に、福田から手塚に替えて試合の流れを引き寄せようとするが、サンフレッチェの固いディフェンス網に跳ね返されてしまい、サンフレッチェが更に攻勢を加えていく。ロスタイムに入って、サンフレッチェは、90+5分に、左サイドからのクロスのこぼれ球を、ペナルティエリア付近で反応した満田がそのままドリブルにて仕掛けながら放ったシュートがゴール左隅に決まって、サンフレッチェが4-1と更に突き放して勝利。【システム】 (サガン鳥栖)4-4-2(右から)GK 朴一圭DF 原田、山崎、キム・テヒョン、長沼ボランチ 福田(86分 清武)、河原、MF 中原、横山(86分 手塚)FW ヒアン、スリヴカ(64分 富樫)(守備時はプレス時は4-4-2。リトリート時は4-4-2または4-4-1-1)(サンフレッチェ広島)3-4-2-1(右から)GK 大迫DF 中野、荒木、イヨハMF 新井(90+6分 茶島)、塩谷、松本泰(90+6分 青山)、東(90分 志知)シャドー 大橋、Mジュニオール(61分 満田)FW ヴィエイラ(61分 加藤)(守備時はプレス時は3-4-3または3-2-5からのマンマークプレス。リトリート時は5-4-1)【勝負の分かれ目】サンフレッチェが後半、ディフェンスラインで数的優位を作ってサガンのプレスを剥がした上、有効にサイドに展開して攻撃の基点を作ってボール保持率を高め、更に大橋ら前線と両WBが連携してハーフスペースやポケットへの有効な進出により、サガンのディフェンスラインを疲労させたこと。【まとめ】 サンフレッチェは、前半は、サガンに前線の裏となる、ボランチ脇の両ハーフスペースを有効に利用されて、ディフェンスラインが下がって対応せざるを得なかったが、後半はディフェンスラインからの両サイドへのフィードによる攻撃の基点作りや加藤、満田の選手交代により連動性が増して、ハーフスペース、ポケットへの有効な進出により大量得点することができた。危なげない勝利で、首位戦線に残った。 サガンは前半、両ハーフスペースを利用して有効な攻撃を展開したが、思わぬ展開で先制を許したうえ、後半も同点には追いついたものの、プレスが緩くなってサンフレッチェにサイドを攻められて攻撃の基点を作られてしまい、ディフェンスラインが後手後手になってしまった。攻撃の形は十分に作れているが、決定力や精度をより高めていく必要があるとともに、攻守とも如何に組織的に戦っていくかが降格権脱出の鍵になると思われる。#sanfrecce#サンフレッチェ広島#sagantosu#サガン鳥栖#サガンvsサンフレッチェ#jleague#Jリーグ
2024.07.21

2024年J1第20節セレッソ大阪vsサガン鳥栖の試合をヨドコウスタジアムで観戦。1-0でセレッソ大阪の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈セレッソ大阪〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ田中と奧埜との連携したビルドアップから、(時に右MFフェルナンデスまたは右SB奥田と左MFカピシャーバがサイドを高く張って)、右サイドは右MFフェルナンデスと右SB奥田と、左サイドは左MFカピシャーバと左SB舩木に、ボランチが加わって連携しながら両サイドを攻撃の基点とし、時にFWレオセアラへのクサビのパスやディフェンスラインからのサイドへのロングフィード、サイドチェンジを交えつつ、左右のハーフスペースやポケット進出を狙って攻めていく。守備では、4-4-2を基調として、時に前線からのプレス(ミドルプレス)をかけ、リトリート時は数的優位を利用してディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーン主体)〈サガン鳥栖〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ河原、手塚との連携したビルドアップから、両サイド、右は右シャドー横山、左は左シャドー長沼が高く張ったうえ、右は長沼と右SB原田、左は横山と左SB上夷に、ボランチと中シャドー菊池が連携してパス交換により攻撃の基点となり、時にFWヒアンのポストプレーやディフェンスラインからのロングフィードを交えつつ、ハーフスペース、更にはポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、プレス時はヒアンと菊池の前線から圧力をかける4-4-2。リトリート時は4-4-1-1または4-4-2。(相手CK時は主にゾーンとマンマークの併用)【得点】8分 オウンゴール(サガン鳥栖)【退場】なし【警告】 54分 田中(セレッソ大阪)【試合の流れ】(前半) セレッソは4-4-2システム、サガンは4-2-3-1システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを使ったのはセレッソで、4分に、バイタルエリアでのパス交換からボランチ田中からパスを受けたFWレオセアラの左足のシュートは右ポストを叩いてしまい、先制には至らなかったが、思わぬ展開で先制する。セレッソは、右サイドでの展開から、右MFフェルナンデスが出した右クロスに、サガンのディフェンスクリアしようとしたボランチ手塚のダイビングヘッドがゴール左隅に吸い込まれてしまってオウンゴールとなり、セレッソが1-0と先制する。セレッソは、ビルドアップからサイドチェンジを交えながら、両サイドを基点として攻撃を仕掛けていく。一方、サガンは、13分に得た手塚の敵陣右FKに、そのこぼれ球にペナルティエリア内で反応した右SB原田のシュートはバーを超えてしまい、続く15分にも、右サイドでの展開から、バイタルエリアにてパスを受けた左シャドー横山がシュートを放つも、ゴール左に外れてしまう。サガンも、ビルドアップから両サイドを基点として時折FWヒアンのポストプレーを活用しつつ攻撃仕掛けていく。その後は、サガンが徐々にボール保持率を高めていき、試合の流れを引き寄せていく。サガンは、25分に、左サイドでの展開から、左SB上夷からパスを受けた横山のクロスに、ペナルティエリアにて反応した右シャドー長沼が頭で合わせるも、バーを超えてしまい、33分にも、右サイドでの展開から、手塚のクロスに、ペナルティエリアにて反応した横山のシュートはゴール左に外れてしまう。サガンの両サイドを基点とした攻撃に対して、セレッソは、4-4-2システムを基調としたブロックディフェンスにて対応してカウンターを狙っていくが、ボール奪取できない展開が続いていく。サガンは、40分に得た手塚の右CKに、CB木村が飛び込んで頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまい、ロスタイムに入って得た手塚の右CKに、原田が飛び込んで頭で合わせるも、セレッソGKキム・ジンヒョンにキャッチされてしまい、前半はセレッソが1-0とリードして終了。(後半)セレッソ、サガンともシステム変更や選手交代なく後半が開始される。後半、まず決定機を使ったのはセレッソで、50分に得たフェルナンデスの左CKに反応したFW上門のシュートは中シャドー菊池にブロックされてしまう。一方、サガンも55分に得た中央エリアでの手塚のFKはGKキム・ジンヒョンにキャッチされる。同点に追いつきたいサガンは、58分に、中シャドー菊池から堀米に、ボランチ手塚から福田に替えて、試合の流れを引き寄せようとするが、決定機までには至らない。そこで、サガンは、71分に、FWヒアンから富樫に、横山から中原に替えて、富樫の1トップ、シャドーを(右から)中原、堀米、長沼の順に配置する一方で、セレッソも71分に、左MFカピシャーバから為田に、FW上門から柴山に替えて、攻勢に出ようとする。その後は、サガンがディフェンスラインとボランチ河原、福田との連携したビルドアップにより、セレッソのミドルプレスを剥がして両サイドに展開し、セレッソが4-4-2のブロックディフェンスからのカウンターにて対応する展開となっていく。サガンは、75分に、左サイドでの展開から、上夷からパスを受けた堀米が左ポケット付近に進出して出したクロスに、富樫が飛び込んで頭で合わせるも、バーを超えてしまう。サガンは、両サイドでの展開から、バイタルエリアに進出しようとすると富樫や堀米らへのクサビのパスを狙い、また両ポケットへの進出を狙って攻勢をかけるがセレッソは数的優位を維持したブロックディフェンスを敷いて適切に対抗してカウンター攻撃を狙う。セレッソは、77分に、右サイドでの展開から、フェルナンデスからバイタルエリアにてパスを受けたボランチ田中のシュートはゴール左に外れてしまい、続く81分にも、中央エリアでのボール奪取から、フェルナンデスからスルーパスを受けた柴山がサガンGK朴一圭と1対1になってシュートを放つも、朴一圭の好セーブに阻まれてしまう。これに対して、サガンも82分に、自陣左サイドでのボール奪取から、長沼がドリブルにてペナルティエリア左、そして左ポケット付近まで進出してシュートを放つも、GKキム・ジンヒョンにセーブされてしまう。サガンは、両サイドでの展開から有効なクロスやクサビのパスを狙うも、セレッソが固いブロックディフェンスにより跳ね返していく。ロスタイムに入って、セレッソは、レオセアラからハブナーに替えて、西尾、鳥海、ハブナーの3バック、田中、平野(83分に奧埜に替わって投入)のダブルボランチ、前線を渡邉(83分にフェルナンデスに替わって投入)の1トップ、柴山と為田の2シャドーとする3-4-2-1システム(守備時は5-4-1システム)に変更して、より固いディフェンス網を敷いて対応していく。サガンは、引き続き両サイドから攻撃を仕掛けるも、シュートまで持ち込めず、セレッソが1-0と逃げ切って勝利。【システム】(セレッソ大阪)4-4-2(右から)GK キム・ジンヒョンDF 奥田、西尾、鳥海、舩木ボランチ 田中、奧埜(83分 平野)MF フェルナンデス(83分 渡邉)、カピシャーバ(71分 為田)FW 上門(71分 柴山)、レオセアラ(90分 ハブナー)(守備時も4-4-2)(サガン鳥栖)4-2-3-1(右から)GK 朴一圭DF 原田、山崎(83分 藤田)、木村、上夷ボランチ 河原、手塚(58分 福田)シャドー 長沼、菊池(58分 堀米)、横山(71分 中原)FW ヒアン(71分 富樫)(守備時はプレス時は4-4-2。リトリート時は4-4-1-1または4-4-2) 【勝負の分かれ目】セレッソが終始粘り強いブロックディフェンスを敷いて、ことごとくサガンのクロスやクサビのパスを跳ね返して、粘り強く戦ったこと。【まとめ】セレッソは、サガンのパス回しに対して、粘り強い対応が継続でき、終盤でのシステム変更もあってサガンに決定機を与えなかった。ただ、レオセアラがサガンの固いディフェンスにより止められてしまい、攻撃面での多様性が課題。サガンは、オウンゴールによる失点が最後まで響いてしまった。粘り強く戦ったとともにビルドアップからフィニッシュまでの攻撃の形は作れていたが、クロスやラストパスの精度がなく、決定機を作れなかった。悔しい敗戦。#sagan#サガン#セレッソ大阪#cerezo#セレッソvsサガン
2024.06.26

2024年J1第18節ガンバ大阪vs柏レイソルの試合をパナソニックスタジアム吹田で観戦。2-1でガンバ大阪の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈ガンバ大阪〉攻撃では、ディフェンスラインとボランチ鈴木、ダワン(時にディフェンスラインに降りて)とのビルドアップから、右シャドーの山下と左シャドーウェルトンが両サイドに高く張った上、右サイドはウェルトンと右SB半田、左サイドはウェルトンと左SB黒川にボランチか連携して攻撃の基点となり、サイドチェンジを交えつつ、FW宇佐美や中シャドー山田が山下やウェルトンと連動してポジションチェンジすることによりバイタルエリアやハーフスペースを使って数的または質的優位を作り、両ポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、4-4-2を基調として、FW宇佐美と中シャドー山田の前線2人が基点となり、積極的にプレスをかけ、またリトリート対応していく。(相手CK時はゾーン主体でマンマークを加味)〈柏レイソル〉攻撃では、ディフェンスラインとボランチ高嶺と白井との連携したビルドアップから、(時に右サイドは右MF小屋松、左サイドは左SBジエゴが高く張って、3-3-4的システムを利用して)両サイドを基点として、右は小屋松と右SB関根、左はジエゴと左SMF山田に、両ボランチとFWサヴィオが連携してパス交換し、FW木下(や細谷)のポストプレーを使いつつ、ハーフスペース、ポケットへの進出やクロスなどにより攻めていく。守備では、4-4-2ブロックを基調として、前線からプレスをかけ、またはリトリート対応していく。対応していく。(相手CK時はゾーン主体でマンマークを加味)【得点】15分 宇佐美(ガンバ大阪)26分 山田(ガンバ大阪)79分 ジエゴ(柏レイソル)【退場】なし【警告】31分 半田(ガンバ大阪)69分 高嶺(柏レイソル)85分 島村(柏レイソル)【試合の流れ】(前半)ガンバは4-2-3-1システム、レイソルは4-4-2システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを使ったのはガンバで、2分に、右サイドでの展開から、右シャドーシャドー山下のクロスに、バイタルエリアにて反応したボランチ鈴木のミドルシュートはレイソルディフェンスにブロックされ、11分にも、右サイドにてボランチダワンを基点として、FW宇佐美からパスを受けた山下のクロスはレイソルGK佐々木にセーブされてしまうが、この流れを活かして先制に繋げる。ガンバは、15分に、左サイドでの展開から、左SB黒川を基点として、宇佐美がパスを受けて左ポケットに進出しながら、GK佐々木と1対1になりながらゴール中に流し込んで、ガンバが1-0と先制する。ガンバは、両サイドを基点として、バイタルエリアやハーフスペースへのパス交換で、前線のポジションチェンジによる連動性がよく、試合の流れを掴んでいく。これに対して、レイソルは、17分に左バイタルエリアにて得たFMサヴィオのFKはガンバGK一森の正面を突いてしまい、23分にも、バイタルエリアでのボランチ高嶺のパスを基点として、左ペナルティエリアに進出していた左SBジエゴのヘッドの折り返しに反応したFW木下が右足でボレーで合わせるも、ゴール右ポストを叩いてしまい、同点には至らず。レイソルは、右は小屋松、左はジエゴが高く張る両サイドを基点としてチャンスをうかがう。しかし、その直後の25分に、ガンバがセットプレーからの追加点を上げる。ガンバは、25分に得た宇佐美の右サイドでのFKで、そのクリアボールに、バイタルエリアにて反応した鈴木のミドルシュートは、レイソルディフェンスに当たり、そのこぼれ球にいち早く反応した中シャドー山田がゴールに流し込んで、ガンバが2-0と突き放す。追加点を許したレイソルは、サヴィオがゲームメイクに参画して左右サイドへのスペースへのパスを散らすなどして局面の打開を図るが、ガンバの前線からのプレスが有効で、有効な攻撃に繋げられない。一方で、ガンバは、ビルドアップから両サイドに展開したうえ、サイドチェンジやハーフスペース間でのパス交換からポケットなど有効なスペースへの進出を狙っていく。ガンバは、42分に、自陣でのボール奪取によるカウンターから、←シャドーのウェルトンがドリブルにて左サイドからペナルティエリア左まで進出しながら放ったシュートはゴール右に外れてしまう。ロスタイムに入っても、ガンバは、右サイドにてパスを受けた宇佐美がレイソルディフェンスラインとGK佐々木との間に絶妙なグラウンダーのスルーパスを出し、そのパスに反応した山下がシュートまで持ち込むも、GK佐々木にキャッチされてしまう。前半は、ガンバが2-0とリードして終了。(後半)劣勢を挽回したいレイソルは、右MF小屋松から細谷に替えて、細谷と木下の2トップ、FWサヴィオを左MFに、左MF山田を右MFにそれぞれ配置する4-4-2システムとして後半に臨む。(ガンバは選手交代やシステム変更なし)後半、まずチャンスを使ったのはレイソルで、48分に得たサヴィオの左CKにて、サヴィオがフォア側へのシュートを狙うも、ガンバGKがパンチでコーナーに逃れ、続くサヴィオの右CKに、CB立田が浮き球のパスを出し、反応した細谷が頭で合わせるも、GK一森の好セーブに阻まれる。また、レイソルは、53分にも、右サイドでの展開から、右SB関根からのクロスに、ペナルティエリアに飛び込んできたジエゴが頭で合わせるも、GK一森にキャッチされてしまう。レイソルは、ビルドアップから両サイドに展開して、ガンバの4-4-2ブロックを横に広げたうえ、僅かにできたバイタルエリアに入る細谷や木下にクサビのパスが通るようになり、試合を優位に進めていく。これに対して、ガンバは、4-4-2リトリート対応から、山下、ウェルトンの両ウィンガーを活用したカウンター攻撃を仕掛ける展開となり、54分に、右サイドから、山下が進出してペナルティエリア内に向かって仕掛けながら放ったシュートは、バーを超えてしまう。その後も、レイソルがサヴィオが中盤のボランチ位置まで降りてゲームメイクして、両サイドを有効なパスを散らし、また左サイドでジエゴとのコンビネーションにより左ハーフスペース、さらにはポケットへの進出を狙っていく。レイソルは、更に、68分に、ボランチ白井から戸嶋に、山田から島村に替えて、攻勢を加えていく。レイソルは、72分に得た戸嶋の右CKに反応した木下のシュートは、ゴールに至らなかったが、その勢いを活かして、得点に繋げていく。レイソルは、79分に、中央バイタルエリアでのパス交換から、島村からペナルティエリア付近にてクサビのパスを受けた細谷が左に走り込んでいたジエゴにすらし、それに反応したジエゴがパスを受けて、冷静に左足でゴール右隅に流れ込んで、レイソルが1点を返して、1点差にする。これに対して、ガンバは、前線からのプレスを仕掛けるなどして、試合の流れを変えようとするも、レイソルがディフェンスラインとボランチ戸嶋やサヴィオらとの連携したビルドアップにて、ガンバのプレスを冷静に剥がして、両サイドでのへの展開など、有効な攻撃を仕掛けていく。レイソルは、81分に得た戸嶋の右CKを基点として、島木のクロスに反応した木下のシュートはゴール左に外れてしまう。レイソルの攻撃により押し込まれたガンバは、前線の宇佐美や山田など激しいプレスの疲労が足を攣るなどの負傷による選手交代が生じながらも、GK一森や中谷、福岡などのディフェンスラインが粘り強く対応していく。その後も、レイソルが両サイドを基点として攻勢を加えていくも、得点には至らず、ガンバが2-1と逃げ切って勝利。ら【システム】(ガンバ大阪)4-2-3-1(右から)GK 一森DF 半田、中谷、福岡、黒川(88分 中野)ボランチ ダワン、鈴木シャドー 山下(76分 岸本)、山田(76分 坂本)、ウェルトン(70分 倉田)FW 宇佐美(88分 ジェバリ)(守備時は4-4-2)(柏レイソル)4-4-2(右から)GK 佐々木DF 関根、立田(76分 野田)、古賀、ジエゴボランチ 高嶺(87分 山本)、白井(68分 戸嶋)MF 小屋松(45分 細谷)、山田(68分 島村)FW サヴィオ、木下(守備時も4-4-2)【勝負の分かれ目】ガンバがサイドやハーフスペースを基点とした連動性の高い攻撃により先制して、前半を優位に進めたことと、後半はほとんどの時間帯で押し込まれたものの、一森やディフェンスラインが粘り強く対応したこと。【まとめ】ガンバは、前半は宇佐美や山田らが有効なスペースを突いて、また前線の効果的なポジションチェンジによりレイソルディフェンスのブロックを有効に剥がすことができたのが勝因。後半は、サヴィオのゲームメイクによりプレスがかからなくなって押し込まれたが、一森やディフェンスラインの踏ん張りにより、何とか逃げ切ることができた。レイソルは、前半はガンバの前線からのプレスにより、有効なビルドアップを阻止されてしまったが、後半は細谷を投入し、サヴィオを左MFに下げてゲームメイクへの関与を増したことにより、それぞれの長所を有効活用して、ゲームを支配できたが、あと一歩及ばなかった。ジエゴがサヴィオとのコンビによりポケットを有効活用するなど攻撃の形を多く作れていたが、やはり前半の試合運びが悪かったのが敗因。#reisol#柏レイソル#ガンバ大阪#gamba#ガンバvsレイソル#Jリーグ
2024.06.16

2024年ルヴァンカッププレイオフラウンド第1戦セレッソ大阪vsFC町田ゼルビアの試合をヨドコウスタジアムで観戦。3-1でFC町田ゼルビアの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈セレッソ大阪〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ平野、清武との連携したビルドアップから、右サイドは右MFクルークスと右SB毎熊と連携し、左サイドは左MF為田と左SB奥田がそれぞれ連携してサイドの基点となり、時にFW山田へのクサビのパス、FW上門のバイタルやサイドへの飛び出しやディフェンスラインからのサイドへのロングフィードを交えつつ、左右のハーフスペースやポケット進出を狙い、外と中のパス交換や両サイドからのクロスにより攻めていく。(後半途中から4-4-2から4-1-2-3システムへの変更)守備では、4-4-2を基調として、時に前線からのプレス(ミドルプレス)をかけ、リトリート時は数的優位からの囲い込みによるディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーン主体で、マンマーク加味)〈FC町田ゼルビア〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ安井と下田が連携してビルドアップをし、FWエリキと荒木に加えて、右MFバスケスと左MFナ・サンホがセレッソのディフェンスラインに張り付いて4-2-4システムに変形したうえ、その前線4人に縦パスを狙い、また前線4人がサイドのスペースに流れて攻撃の基点となったうえ、その周辺にて数的優位を作ってパス交換から、両SBを使ってのハーフスペース、更にはポケットへの進出を狙って速い攻めを展開していく。守備では、前線4人からの4-2-4を基調としてマンマークプレスをかけ、リトリート時は4-4-2のブロックディフェンスを展開していく。(相手CK時はゾーンとマンマークの併用)【得点】 6分 クルークス(セレッソ大阪)60分 下田(FC町田ゼルビア)PK62分 ナ・サンホ(FC町田ゼルビア)87分 エリキ(FC町田ゼルビア)【退場】なし【警告】 68分 安井(FC町田ゼルビア)【試合の流れ】(前半) セレッソ、ゼルビアとも、4-4-2システムにて、この試合に臨む。まず、チャンスを作ったのはゼルビアで、3分に、右サイドでの展開から、右SB望月からパスを受けた右MFバスケスが中に切れ込みながらシュートを放つも、バーを超えてしまう。ゼルビアが試合の流れを引き寄せようとしたところ、セレッソがカウンター攻撃から先制に繋げる。セレッソは、6分に、中央エリアでのボール奪取から、FW上門から右サイドでパスを受けた右MFクルークスがそのままドリブルにて仕掛け、中に切れ込みながら放った左足のシュートがゴール左ポストを叩きながらゴールに吸い込まれ、セレッソが1-0と先制する。また、セレッソは、15分に得たボランチ清武の右CKに、CB舩木がフリーの状態で頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。これに対して、ゼルビアは、前線からの執拗なマンマークプレスを積極的に継続して、セレッソの有効なビルドアップを阻止して、試合の流れを引き寄せていく。ゼルビアは、20分に得たボランチ下田の右CKに、CBドレシェヴィッチが頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。その後は、ゼルビアがビルドアップから両サイドへの展開を基点としてボール保持率を高めて試合を優位に進めていき、一方でセレッソは、4-4-2のリトリート対応、更にはディフェンスラインが下がっていく展開が続いていく。ゼルビアは、39分に、右サイドでの展開から、バスケスが右ペナルティエリアにいたFW荒木とのパス交換から放った左足のシュートは、セレッソGKハン・ヤンビンの好セーブに阻まれてしまう。また、ゼルビアは、42分にも、右サイドでの展開から、望月がセレッソGKとディフェンスラインとの間に有効なグランウダーのクロスを出すも、ニア側に飛び込んだ味方に僅かに合わす、GKハン・ヤンビンにキャッチされてしまう。前半はゼルビアが試合を優位に進みながら、セレッソが何とか持ちこたえて、セレッソが1-0とリードして終了。(後半)セレッソは、CB山下から鳥海に替えて後半に臨む(ゼルビアは選手交代やシステム変更なし)。後半、最初にシュートチャンスを使ったのはセレッソで、54分に、ボランチ平野から出た右サイドへの展開から、右サイドに張っていたクルークスがパスを受けて中に切れ込みながら放ったシュートは、僅かにゴール左上に外れてしまう。しかし、試合の流れを掴んだのはゼルビアで、ビルドアップから、両サイドを基点として、ユニットでのパス交換からハーフスペース、更にはポケットへの侵入を狙いつつ、試合を優位に進めていく。ゼルビアは、59分に、ディフェンスラインとボランチとのビルドアップから、ドレシェヴィッチからのロングフィードに反応したFWエリキがセレッソディフェンスライン裏を抜け出してロングフィードに反応して、ペナルティエリア内の左ポケットに侵入した際、その対応をしたCB鳥海の手に当たってしまい、ゼルビアがハンドの反則からPKを獲得し、ボランチ下田のPKがGKハン・ヤンビンの手を弾きながらゴール右隅に吸い込まれて、ゼルビアが1-1と同点に追いつく。そして、ゼルビアはその勢いを緩めることなく、すぐさま逆転に成功する。ゼルビアは、62分に、左サイドを基点として、エリキから左サイドでパスを受けた左MFナ・サンホが中に切れ込みながら放った右足のシュートがゴール右上様に見事に決めて、ゼルビアが2-1と逆転する。これに対して、セレッソは、ゼルビアの攻撃に対して、4-4-2のリトリート対応を余儀なくされていたが、試合の流れを変えるために、63分に、FW山田からレオセアラに、左MF為田からカピシャーバに替えるとともに、4-4-2から4-1-2-3へのシステム変更し、(右から)クルークス、レオセアラ、カピシャーバの3トップ、上門、清武のIH、平野をアンカーに配置して、クルークスとカピシャーバの両WGをサイドに張らせた上、両サイドを基点として攻撃を仕掛けようとする。セレッソは、67分に、左サイドでの展開から、カピシャーバからパスを受けた上門が、左ハーフスペースから中に切れ込みながら放ったシュートはバーを超えてしまう。また、セレッソは、70分にも、平野から香川に替えて、アンカーの位置から、ハーフスペースに進出した両SBとともに、有効なビルドアップを試みる。一方、ゼルビアも、70分には、FW荒木から藤本に替え、78分には、左MFナ・サンホから仙頭に替えて、厳しいディフェンスを維持しながら、両サイドを基点とした素早い攻撃を狙う。ゼルビアは、74分に、左サイドでの展開から、藤本がパス交換からドリブルにて仕掛けながら放ったシュートは、GKハン・ヤンビンの好セーブに阻まれてしまう。その後は、セレッソがビルドアップから両サイドを基点として攻撃を仕掛けていくが、ゼルビアは、固いディフェンスラインがことごとくセレッソの攻撃を跳ね返し、またボール奪取して、有効なカウンター攻撃を仕掛けていく。ゼルビアは、87分に、ボール奪取からのカウンターから、右サイドに流れていたエリキにパスが渡って、エリキがそのままドリブルにて右サイドを突破し、更にGKハン・ヤンビンまでも交わして、そのまま無人のゴールまでドリブルにて進んで、難なくゴールに流し込んで、ゼルビアが3-1と更に突き放す。その後、セレッソは、アンカーだった香川をIHに上げ(上門をアンカーに下げ)、清武、香川がボールに関与して攻撃を試みるも、ゼルビアの固いディフェンスに阻まれて決定機を作ることができず、ゼルビアが3-1勝利。【システム】(セレッソ大阪)4-4-2→4-1-2-3(右から)GK ハン・ヤンビンDF 毎熊、山下(45分 鳥海)、舩木ら奥田ボランチ 平野(70分 香川)、清武MF クルークス(78分 フェルナンデス)、為田(63分 カピシャーバ)FW 上門、山田(63分 レオセアラ)(守備時も4-4-2)(FC町田ゼルビア)4-4-2(右から)GK 福井DF 望月、ドレシェヴィッチ、池田、奥山敬ボランチ 安井(78分 柴戸)、下田MF バスケス(90分 芦部)、ナ・サンホ(78分 仙頭)FW エリキ(90分 沼田)、荒木(70分 藤本)(守備時はプレス時は4-2-4からのマンマークプレス。リトリート時は4-4-2) 【勝負の分かれ目】ゼルビアが執拗かつ正確なマンマークプレスによりセレッソ有効なのビルドアップを阻止したとともに、攻撃面でも素早いユニット構成や正確なパスの出し手と受け手の動き出しにより、有効なスペースへの侵入ができ、効果的に得点を積み重ねたこと。【まとめ】ゼルビアは、前半早々に先制を許したものの、正確な前線からの連動したマンマークプレスによりセレッソの有効なパス出しを封じたとともに、後半はビルドアップからサイドやハーフスペースを基点として、正確かつ素早いパス交換や動き出しにより、セレッソディフェンスを崩すことができた。首位争いしているチームらしい、危なげない戦い方で、いいサッカーをしている。このサッカーが継続できれば、引き続き首位争いに!セレッソは、序盤こそカウンター攻撃により先制できたものの、ゼルビアの執拗なプレスにより、有効なビルドアップやパス出しを封じられて、決定機を作れなかったとともに、守備面でも、ゼルビアの正確かつ素早い攻撃によりブロックディフェンスでのプレスが甘くなり、ディフェンスラインが下がってしまった。両チームを比較すると、攻守とも、細部での正確さや厳格さに大きな違いがあり、この違いがリーグ戦での勝点や順位の違いに反映されている。#zelvia#町田ゼルビア#セレッソ大阪#cerezo#セレッソvsゼルビア#ルヴァンカップ
2024.06.05

2024年J1第16節セレッソ大阪vsサンフレッチェ広島の試合をヨドコウスタジアムで観戦。1-1のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈セレッソ大阪〉攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー田中と、時に左MF奧埜が中盤に下がっての連携したビルドアップから、右サイドは右WGクルークス、左サイドは左WGフェルナンデスがサイドに張ったうえ、右サイドはクルークスと右MFブエノ、右SB毎熊と連携し、左サイドはフェルナンデスと奧埜がそれぞれ連携してパス交換して、時にFWレオセアラへのクサビのパスやディフェンスラインからのサイドへのロングフィードを交えつつ、左右のハーフスペースやポケット進出を狙い、外と中のパス交換や両サイドからのクロスにより攻めていく。(時に奧埜が一列が下がってダブルボランチ的になる)守備では、4-1-4-1を基調として、時に前線からのプレス(ミドルプレス)をかけ、リトリート時は数的優位を利用してディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーン主体で、マンマーク加味)〈サンフレッチェ広島〉攻撃では、中野、荒木、佐々木の3バックディフェンスラインとボランチ塩谷、川村との連携したビルドアップから両サイドに展開して、右サイドは(時に高く張った)右WB新井、右シャドー加藤か、左サイドは(時に高く張った)左WB東に、左シャドー松本泰がボランチと連携して両サイドの基点となり、時にFW大橋のクサビのパスやサイドチェンジを交えつつ、ハーフスペースへの進出やそこからのクロスなどにより攻めていく。守備では、3-4-3?からの前線からのマンマークプレスを仕掛けてボール奪取を試みる。リトリート時は5-4-1にブロック対応。(相手CK時は主にゾーンとマンマークの併用)【得点】53分 荒木(サンフレッチェ広島)66分 西尾(セレッソ大阪)【退場】なし【警告】 77分 荒木(サンフレッチェ広島)88分 田中(セレッソ大阪)【試合の流れ】(前半) セレッソは4-1-2-3システム、サンフレッチェは3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを使ったのはサンフレッチェで、左サイドでのカウンターから、左WB東を起点として、ペナルティエリアでのFW大橋のポストプレーからペナルティエリア右でパスを受けた右WB新井のシュートは、セレッソ左SB舩木にブロックされてしまう。また、サンフレッチェは、18分に得た新井の右CKに、ペナルティエリアにて左CB佐々木が頭で合わせるも、セレッソGKキム・ジンヒョンにキャッチされてしまう。サンフレッチェは、前線からのマンマークプレスが有効に機能してセレッソによる有効なビルドアップを許さないとともに、中盤やディフェンスラインでのボール奪取後、両サイドに展開して、試合の流れを掴む。これに対して、セレッソは、サンフレッチェの執拗なマンマークプレスに手を焼き、有効な攻撃を組み立てられない時間帯が続き、サンフレッチェのディフェンスライン裏やサイド奥へのフィードにより活路を見出そうとする。セレッソは、26分に右バイタルエリアで得た左WGフェルナンデスFKから、横パスを受けた右MFブエノのミドルシュートは、サンフレッチェGK大迫の正面を突いてしまい、続く33分に右バイタルエリアで得たブエノのFKはゴール右に外れてしまう。しかし、その後もサンフレッチェが前線からのマンマークプレスと、ビルドアップからの両サイドからの展開によりボール支配率を高め、有効な攻撃を仕掛けようとする。サンフレッチェは、39分に、左サイドにてボール奪取した後、右サイドでの展開から、クロスのこぼれ球をペナルティエリア内で反応した大橋のシュートはバーを超えてしまう。サンフレッチェのペースで試合が進む中、ロスタイムに入り、セレッソが両サイドを基点として攻撃を仕掛け、右サイドからのクロスが左サイド流れて、そのこぼれ球を拾ったフェルナンデスがそのまま中へ切れ込みながら放った右足のシュートはゴール右に外れてしまい、前半は0-0で終了。(後半)セレッソ、サンフレッチェとも、選手交代やシステム変更なく、後半が開始される。まずチャンスを使ったのはセレッソで、49分に、自陣にて新井のFKのこぼれ球に反応したフェルナンデスがそのままバイタルエリアまで進出し、右に併走していた右WGクルークスにパスし、クルークスがシュートを放つが、GK大迫にキャッチされてしまう。しかし、サンフレッチェも、52分に、敵陣左サイドでのスローイングを起点として、バイタルエリアにてボランチ塩谷から横パスを受けた新井のミドルシュートは、GKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれてしまうが、それにより得たCKにより先制する。サンフレッチェは、53分に、新井の右CKに、ペナルティエリア中にて反応した中CB荒木が頭で合わせて、ゴール左隅に流し込んで、サンフレッチェが1-0と先制する。勢いに乗ったサンフレッチェは、57分に、左サイドでの展開から、東を起点として、バイタルエリアにてポストプレーを受けた大橋が、セレッソディフェンスライン裏に抜け出した左シャドーシャドー松本泰に浮き球のスルーパスを出し、松本泰がGKキム・ジンヒョンと1対1になりながらシュートを放つも、キム・ジンヒョンの好セーブに阻まれてしまい、続く59分にも、右サイドでの展開から、ペナルティエリア付近にて大橋からパスを受けた新井のシュートは、舩木にブロックされてしまい、続く60分に得た新井の右CKに、ペナルティエリアに飛び込んだ左CB佐々木が頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。サンフレッチェがこれまでビルドアップからの有効な左右への展開により試合の流れを掴むのに対して、セレッソは、前線からのプレスにより試合展開を打開しようとしていく中、そのプレスにより試合の流れを変えるとともに、両サイドを攻撃の基点としつつ、同点弾に繋げる。セレッソは、66分に得たフェルナンデスの左CKに、ゴールフォア側にて反応した右CK西尾が頭で合わせて、ゴール左に流し込んで、セレッソが1-1と同点に追いつく。その後は、両チームとも、前線からのプレスが激しくなりボール争奪戦が多くなる中、セレッソが両サイドを基点として有効な攻撃を仕掛けようとする。セレッソは、73分に、左サイドから右サイドへのサイドチェンジを起点としてパスを受けたクルークスが右サイド奥から中に切れ込みながら放った左足のシュートは僅かにバーを超えてしまう。まず選手交代策を講じたのはセレッソで、74分に、クルークスから為田に替えて左WGに配置し、左WGだったフェルナンデスを右WGに配置変更して攻撃を試みるのに対して、サンフレッチェも80分に、右シャドーシャドー加藤から満田に替えて攻撃を試みる。両チームのプレスによりディフェンスラインから相手ディフェンスライン裏や両サイドを狙ったフィードが多くなり、オープンな展開が増えていく中、チャンスをうかがうが、ディフェンスラインの固いディフェンスにより跳ね返す展開が続いていく。セレッソは、89分に、右MFブエノから清武に替えて、清武をトップ下、左MF奧埜を田中とのダブルボランチとする4-2-3-1システムに明確に変更して両サイドへの展開から攻撃を試みる一方、サンフレッチェも89分に、左シャドー松本泰からヴィエイラに、中CB荒木から越道に替えて、ヴィエイラにCFに、大橋、満田の2シャドー、越道、川村のダブルボランチ、(右から)塩谷、中野、佐々木の3バックとする配置にして、ヴィエイラのポストプレーを多用しつつ攻撃を試みるが、両チームとも決定機を作ることができず、1-1で終了。【システム】(セレッソ大阪)4-1-2-3(右から)GK キム・ジンヒョンDF 毎熊、西尾(90+6分 山下)、鳥海、舩木アンカー 田中MF ブエノ(89分 清武)、奧埜FW クルークス(74分 為田)、レオセアラ、フェルナンデス(守備時は4-1-4-1)(サンフレッチェ広島)3-4-2-1(右から)GK 大迫DF 中野、荒木(89分 越道)、佐々木MF 新井、塩谷(90+6分 松本大)、川村、東シャドー 加藤(80分 満田)、松本泰(89分 ヴィエイラ)FW 大橋(守備時はプレス時は3-4-3?からのマンマークプレス。リトリート時は5-4-1) 【まとめ】セレッソは、後半途中まで、サンフレッチェの前線からのマンマークプレスに苦労して、有効なビルドアップを阻止されていたが、前線からのプレスと両サイドで攻撃の基点としたことで、先制することができた。終盤も両サイドから有効な攻撃を仕掛けたものの、サンフレッチェの固いディフェンスラインに阻まれてしまい、逆転には至らなかった。サンフレッチェは、前半から、前線からの執拗なマンマークプレスが有効でセレッソのビルドアップを阻止して試合の流れを掴み、両サイドから有効な攻撃を仕掛けたものの、後半途中でのセットプレーによる失点は痛かった。セットプレーにより同点に追いついたが、いくつかの決定機を外したのもドローになった要因。#sanfrecce#サンフレッチェ広島#セレッソ大阪#cerezo#セレッソvsサンフレッチェ
2024.05.26

2024年J1第15節FC東京vs横浜F・マリノスの試合を味の素スタジアムで観戦。1-1のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈FC東京〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ高と小泉の連携したビルドアップから、両サイドで右は右WG安斎、左は左WG俵積田が高く張ったうえ、右は右SB長友と、左は左SBバングーナガンテと連携して両サイドを基点とつつ、CF荒木やトップ下の松木が絡んでパス交換しながら、時に長友やバングーナガンテが時折ハーフスペースに進出して速い攻めを仕掛けていく。また、相手ディフェンスライン裏を狙ったフィードやアーリークロスも使用する。守備では、4-4-2を基調として、前線からマンマーク気味のプレスをかけつつ、リトリート時はブロックディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーン対応)〈横浜F・マリノス〉攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー喜田に、時に右SB松原と左SB永戸がハーフスペースに移ってのビルドアップ(2-3-2-3的要素あり)から、両サイドで右WGマテウスと左WGエウベルの両WGがワイドに高く張ったうえ、時にFWロペスのポストプレーを利用しつつ、右は右WGマテウスと、右MF渡辺と右SB松原に、左は左WGエウベルと左MFナム・テヒと左SB永戸が連携し、頻繁にポジションチェンジしつつ、サイド→中→サイドを繰り返しながら、ハーフスペース、更にはポケットへの進出を狙って攻めていく。(後半途中から2ボランチの4-2-1-3に変更)守備では、4-4-2を基調として、前線から積極的にマンマークプレスをかけていく。(相手CK時はゾーン主体で、マンマークを併用)【得点】25分 ナム・テヒ(横浜F・マリノス)55分 長友(FC東京)【退場】なし【警告】13分 喜田(横浜F・マリノス)17分 バングーナガンテ(FC東京)49分 長友(FC東京)59分 エウベル(横浜F・マリノス)75分 安斎(FC東京)89分 植中(横浜F・マリノス)90+1分 トレヴィサン(FC東京)【試合の流れ】(前半)東京は4-2-1-3システム、F・マリノスは4-1-2-3システムにて、この試合に臨む。まず決定機を使ったのは、F・マリノスで、5分に、右サイドでの展開から、右SB松原からパスを受けた右WGマテウスが中に切れ込みながら放った左足のシュートは、東京GK野澤の好セーブに阻まれてしまう。また、F・マリノスは、10分にも、右サイドでの展開から、マテウスのクロスにペナルティエリアにて反応した右MF渡辺のシュートはまたもやGK野澤にセーブされ、続く11分にも、マテウスの右CKのこぼれ球に反応した左MFナム・テヒがシュートを放つも、バーを超えてしまう。F・マリノスは、ビルドアップからの両サイド展開、CFロペスへのクサビのパスが連動して試合の流れを掴む。これに対して、東京は、15分に、自陣中央エリアからの左サイドへのカウンターから、左SBバングーナガンテからパスを受けた左WG俵積田のクロスに、ペナルティエリアにて反応したトップ下の松木がボレーで合わせるも、F・マリノスGKの好セーブに阻まれてしまう。東京は、F・マリノスの前線からの強烈なマンマークプレスによりビルドアップが阻止されてしまい、F・マリノスがボール奪取し、両サイドへの展開から先制に繋げていく。 F・マリノスは、25分に、右サイドでの展開から、マテウスが中に入ってバイタルエリア中央にいた右WGエウベルにパスし、そのエウベルが左ペナルティエリアに走り込んでいたナム・テヒにパスして、ナム・テヒが中に切れ込みながら放ったシュートは、ゴール右上隅に決まって、F・マリノスが1-0と先制する。(後半) F・マリノスは、左MFナム・テヒから榊原に替えて後半に臨む。(東京は選手交代なし)後半に、まずチャンスを作ったのは東京で、開始草々、右サイドでの展開から、安斎が抜け出してグラウンダーのクロスを出すも、ゴール前に飛び込んだ味方に僅かに合わず。しかし、東京は、このチャンスもあり、両サイドを基点として攻撃を仕掛けていく。東京は、52分に、左サイドでの展開から、バングーナガンテからパスを受けた俵積田側中に切れ込みながら枠内にシュートを放つも、GKポープの正面を突いてしまうが、その流れを活かしてチャンスをモノにする。東京は、55分に、左サイドでの俵積田のクロスはクリアされるが、そのこぼれ球に反応した松木からのパスを受けた長友が合わせてゴール→上隅に流し込んで、東京が1-1と同点に追いつく。東京は、61分に得た松木の左バイタルエリアからのFKはバーを超えてしまうが、両サイドでのWGとSBとボランチとの連動性がよくなり、またバイタルエリアでの荒木や松木へのクサビのパスが通るようになり、東京が試合の流れを掴んでいく。これに対して、F・マリノスは、前線からのプレスがかからなくなるとともに、ロペスらへのクサビのパスが通らなくなり、62分にFW3人の同時交代策に出て、CFロペスから植中に、右WGマテウスから井上に、左WGエウベルから宮市に替えて、試合の流れを変えようとする。東京も、66分に、左WG俵積田から仲川に替え、仲川を右WGに、→WGだった安斎を左WGに配置する。その後も、東京が攻勢に出て、68分には、バイタルエリアから右サイドに展開してパスを受けた長友のクロスに、フォア側にて反応したバングーナガンテが右足でシュートを放つも、GKポープの好セーブに阻まれてしまい、71分にも、左サイドでのカウンターから、安斎が出したグラウンダーのクロスに、ゴール前に走り込んでいた仲川に僅かに合わず、逆転には至らない。劣勢が続くF・マリノスは、左MFの榊原を一列下げて、山根の同列にするダブルボランチに配置して、バイタルエリアなどを管理して対応していく。(4-2-1-3システム)東京は、75分に、CF荒木からオリヴェイラに、左WG安斎からJシルバに替えて、攻勢を加えようとする。その後は、両チームとも、了解サイドを基点として攻撃に仕掛けようとし、GKを含むディフェンス陣が粘り強く対応していく。F・マリノスは、86分に、左サイド奥にてパスを受けた宮市が中に切れ込みながら放った右足のシュートは、GK野澤の好セーブに阻まれてしまう。東京もロスタイムに入った90+5分に、オリヴェイラを基点としたカウンターからペナルティエリアまで進出して、ボランチ小泉から横パスをフリーで受けた仲川がシュートを左足でシュートを放つも、ゴール左上隅に僅かに外れてしまい、1-1のドローで終了。【システム】 (FC東京)4-2-1-3(右から)GK 野澤DF 長友、木本、トレヴィサン、バングーナガンテボランチ 高(87分 原川)、小泉トップ下 松木(88分 白井)FW 安斎(75分 Jシルバ)、荒木(75分 オリヴェイラ)、俵積田(66分 仲川)(守備時は4-4-2)(横浜F・マリノス)4-1-2-3(右から)GK ポープDF 松原、上島、渡邉(37分 山根)、永戸アンカー 喜田MF 渡辺、ナム・テヒ(45分 榊原)FW マテウス(62分 井上)、Aロペス(62分 植中)、エウベル(62分 宮市)(守備時は4-4-2基調)【まとめ】東京は、前半、F・マリノスの前線からのマンマークプレスに手こずって、有効なビルドアップができずにいたが、後半、両サイドでの連動性がよくなり、同点に追いついた、後半は押していた時間帯も多かっただけに、惜しいドロー。F・マリノスは、前半、プレスにより試合の流れを掴み、優位に進めていたが、後半はプレスの強度が落ち、FWへの縦パスなどのバスミスも多発して、東京のカウンターを多く受けてしまう展開となってしまった。不測の事態もあってのドロー。後半途中からオープンな撃ち合いとなった中、GKを含むディフェンス陣の踏ん張りにより、拮抗した試合でのドローの結果になった。#fmarinos#横浜F・マリノス#fctokyo#FC東京#FC東京vs横浜F・マリノス#jleague#Jリーグ
2024.05.19

2024年J1第12節ガンバ大阪vsセレッソ大阪の試合をパナソニックスタジアム吹田で観戦。1-0でガンバ大阪の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈ガンバ大阪〉攻撃では、ディフェンスラインとボランチ鈴木、ダワン(時にディフェンスラインに降りて)とのビルドアップから、右シャドーのウェルトンと左シャドー倉田(途中から左右入れ替わり)が両サイドの基点となり、右サイドは右SB半田と、左サイドは左SB黒川と、ボランチとトップ下の宇佐美か連携して、パス交換からハーフスペースやバイタルエリアへの進出を狙って攻めていく。守備では、4-4-2を基調として、FW坂本と宇佐美の前線2人が基点となり、バランス重視しつつ、時に執拗なプレスをかけ、またリトリート対応していく。(相手CK時はゾーン対応)〈セレッソ大阪〉攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー田中と、時に左SB登里や左MF香川が中盤に入っての連携したビルドアップから、右WGフェルナンデス、左WG為田が両サイドを高く張ったうえ、右サイドは右WGフェルナンデス、左サイドは左SB登里と、左サイドは左WGカピシャーバがサイドに張ったうえ、右サイドはフェルナンデスと右MF奧埜、SB毎熊が、左サイドは為田と左MF香川、登里がそれぞれ連携してパス交換して、左右のハーフスペースやポケット進出を狙い、また時にFWレオセアラへのクサビのパスを狙いつつ、外と中のパス交換やサイドチェンジを利用しながら攻めていく。(登里が田中とビルドアップの役割をする3-2-2-3的システムも併用)守備では、4-1-4-1を基調として、時に前線からのマンマーク気味のプレスをかけ、リトリート時は数的優位を利用してディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーン対応)【得点】29分 宇佐美(ガンバ大阪)【退場】なし【警告】27分 ダワン(ガンバ大阪)90+5分 上門(セレッソ大阪)【試合の流れ】(前半)ガンバは4-2-3-1システム、セレッソは4-1-2-3システムにて、大阪ダービーに臨む。まずシュートチャンスを作ったのはガンバで、試合開始早々、右サイドでのカウンターから、右SB半田を基点として、右シャドーのウェルトンからパスを受けた中シャドー宇佐美が右ハーフスペースからのペナルティエリアに向かって仕掛けながら放ったシュートは、セレッソのアンカー田中にブロックされてしまい、続く4分にも、バイタルエリアから、ボランチ鈴木がミドルシュートを放つも、セレッソGKキム・ジンヒョンの正面を突いてしまう。その後は、セレッソがビルドアップから両サイドに展開して基点を作ったうえ、数的優位を作ってからのパス交換により、ボール保持率を高めていき、試合を優位に進めていく。セレッソは、20分に得た左サイド奥でのFKにて、右WGフェルナンデスがシュートを放つも、僅かにゴール右上に外れてしまう。これに対して、ガンバは、セレッソのビルドアップに対する前線からのプレスが剥がされて、4-4-2のリトリート対応を余儀なくされる時間帯が続いていたが、24分には、セレッソのディフェンスラインからのビルドアップに対して、FW坂本や宇佐美を基点として鈴木らが連動して猛烈にプレスをかけて右ポケット付近でボール奪取に成功し、鈴木のグラウンダーのクロスに反応した坂本のシュートはGKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれてしまうが、これを機に試合の流れがセレッソからガンバに移り、ガンバが先制に成功する。ガンバは、28分に、セレッソ右SB毎熊のビルドアップ時のパスミスに乗じてボール奪取して、GKキム・ジンヒョンと1対1になったうえ、そのまま右足にてゴール右隅に叩き込んで、ガンバが1-0と先制する。先制されたセレッソは、左SB登里をアンカーの位置に上げて、アンカー田中と2人でビルドアップしていくことにより(3-2-2-3的システム)ガンバのプレスに対応していき、数的優位を作りながら、サイドチェンジを交えた両サイドへの展開によりチャンスをうかがう。一方で、ガンバも、右シャドーのウェルトンと左シャドー倉田を左右入れ替えて(一時的)、両サイドを基点としてボール保持率を高めようとしていく。その後は、セレッソが42分に、右サイドでの展開から、(35分に負傷した毎熊に替わって右SBに投入された)奥田のクロスにセレッソCB鳥海が頭で合わせるも、ガンバGK一森に難なくキャッチされてしまい、前半はガンバが1-0とリードして終了。(後半)後半は選手交代なく、開始される。後半にまずチャンスを作ったのはガンバで、51分に、右サイドでの展開から、宇佐美が右サイド奥に流れて出したクロスに、ゴール前でフリーだったボランチのダワンが頭で合わせるも、バーを超えてしまい、続く54分にも、自陣右サイドでのカウンターから、半田が対面の登里からボール奪取して鈴木からパスを受けたウェルトンが右サイドをドリブルにて仕掛けてペナルティエリア右まで進出しながら放った左足のシュートは、GKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれてしまう。ガンバは、坂本、宇佐美、ウェルトンら前線のポジションチェンジにより連動性がよくなり攻撃を仕掛けようとする。これに対して、セレッソは、サイドを基点として攻撃を展開しようとするも、ハーフスペースへの進出やバイタルエリアにいるFWレオセアラへのクサビのパスがガンバディフェンスにより阻止される展開が続く。そして、セレッソは57分に、3人同時に交代策に出た試合展開を打開しようとする。負傷した登里から上門に、右MF奧埜からブエノに、左WG為田から柴山に替えるとともに、ディフェンスラインの配置を(右から)奥田、田中(アンカーからの配置変更)、舩木、鳥海の4枚、アンカーを上門、中盤を(右から)香川、ブエノの配置に、前線を(右から)柴山、レオセアラ、フェルナンデス(右WGからの配置変更)に配置して対応していく。(4-1-2-3システムは維持)そして、セレッソは、64分に得たブエノのCKで、ショートコーナーにより香川からリターンパスを受けて中に切れ込んだブエノのシュートは、僅かにゴール右に外れてしまう。しかし、その後は、ガンバが、配置の変わったセレッソのディフェンスラインやアンカー上門への厳しいプレスを敢行することにより、セレッソのビルドアップに狂いを生じさせ、またはボール奪取して有効なカウンター攻撃に繋げていく。ガンバは、中央エリアでのカウンターから、ウェルトンがバイタルエリアに向かって仕掛けて、ウェルトンからパスをペナルティエリア左で受けた坂本が中に切れ込みながら放ったシュートは、GKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれ、続く75分には、バイタルエリアでのパス交換から坂本からパスを受けたウェルトンのシュートはGKキム・ジンヒョンの正面を突いてしまう。セレッソは、両サイドを基点として、SBや中盤が連携したパス交換からハーフスペースやポケットへの進出を狙うが、ガンバの固いブロックディフェンスに阻まれ、またレオセアラらを狙ってクロスを上げるも、ガンバのディフェンスラインにことごとく跳ね返されてしまう。一方、ガンバは、79分に、左シャドー倉田から山下に、ボランチのダワンから石毛に替えて、シャドーの配置を(右から)山下、宇佐美、ウェルトンにして攻撃を仕掛けていく。ガンバは、83分に、左サイドでのカウンターから、ウェルトンを基点として、山下がペナルティエリア左からシュートを放つも、GKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれてしまい、続く85分にも、右ポケットにてボール奪取して、宇佐美がペナルティエリア右からシュートを放つも、僅かにゴール右上に外れてしまう。その後、ガンバが追加点を上げられないまでも、確実にボールキープして、1-0と逃げ切って勝利。【システム】(ガンバ大阪)4-2-3-1(右から)GK 一森DF 半田、中谷、福岡、黒川ボランチ ダワン(79分 石毛)、鈴木シャドー ウェルトン(90+3分 唐山)、宇佐美(90分 中野)、倉田(79分 山下)FW 坂本(90分 岸本)(守備時はプレス/リトリート時とも4-4-2)(セレッソ大阪)4-1-2-3(右から)GK キム・ジンヒョンDF 毎熊(35分 奥田)、鳥海、舩木、登里(57分 上門)アンカー 田中MF 奧埜(57分 ブエノ)、香川(66分 清武)FW フェルナンデス、レオセアラ、為田(57分 柴山)(守備時はプレス/リトリート時とも4-1-4-1)【勝負の分かれ目】ガンバが前半、劣勢の時間帯の中、前線からのプレスにより試合の流れを変えて先制できたことと、ディフェンス面でも、4-4-2のブロックを敷いて数的優位を保ってレオセアラへの有効なパスを通させなかったとともに、レオセアラに仕事をさせなかったこと。【まとめ】ガンバは、先制されるまで、セレッソの有効なビルドアップにより、ディフェンスラインを下げさせられていたが、流れを変えるプレスにより先制できたことが大きかった。後半も、ウェルトンや坂本のスピードを活かしたカウンター攻撃により決定機も多く演出できた。キム・ジンヒョンの再三の好セーブがなければ、複数得点も可能で圧勝。ホームゲームで大阪の意地をみせた。セレッソは、試合の入りがよく、前半途中まで自らのペースで試合展開していたが、ビルドアップでのパスミスによる失点で自ら流れを離してしまった。毎熊や登里の不意なる負傷退場による本職ではない選手起用もあり、攻守ともバタバタしてしまい、またレオセアラがガンバディフェンス陣に抑えられてしまったことも大きかった。キム・ジンヒョンの再三の好セーブがなければ、失点が重なった可能性あり。悔しい敗戦。#cerezo#セレッソ大阪#ガンバ大阪#gamba#ガンバvsセレッソ#大阪ダービー#Jリーグ
2024.05.06

2024年J1第10節ガンバ大阪vs鹿島アントラーズの試合をパナソニックスタジアム吹田で観戦。2-1で鹿島アントラーズの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈ガンバ大阪〉攻撃では、ディフェンスラインとボランチ鈴木、ダワン(時にディフェンスラインに降りて)とのビルドアップから、右シャドーのウェルトンと左シャドー坂本が両サイドに高く張り気味の4-2-4的フォーメーションに変化したうえ、両サイドに展開して基点を作り、右サイドはウェルトンと右SB岸本、左サイドは坂本と左SB黒川にボランチか連携して、パス交換からハーフスペース、更には最終的には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。守備では、4-4-2を基調として、FW宇佐美と中シャドー山田の前線2人が基点となり、バランス重視しつつプレス(ミドルプレス)をかけ、またリトリート対応していく。(相手CK時はゾーン対応)〈鹿島アントラーズ〉攻撃では、ディフェンスラインとボランチ佐野と知念とのビルドアップから、右シャドー樋口と左シャドー仲間が両サイドを高く張り気味の4-2-4的フォーメーションに変化したうえ、両サイドに展開して右サイドは樋口と右SB濃野が、左サイドは仲間と左SB安西が連携してボランチとのパス交換により基点を作り、時にFW鈴木野江ポストプレー(時にサイドに流れながら)を効果的に交えつつ中シャドーの名古を含む3シャドーらが縦の関係を作ってガンバのディフェンスライン裏を狙って、また両ポケットを狙って攻めていく。守備では、4-2-4的に前線4人が前から圧力をかけ(ミドルプレス)、またリトリート時は4-4-2を基調としてブロック対応していく。(相手CK時はゾーン主体でマンマークを加味)【得点】27分 仲間(鹿島アントラーズ)38分 坂本(ガンバ大阪)54分 濃野(鹿島アントラーズ)【退場】なし【警告】68分 早川(鹿島アントラーズ)82分 鈴木(鹿島アントラーズ)90+5分 宇佐美(ガンバ大阪)90+7分 知念(鹿島アントラーズ)【試合の流れ】(前半)ガンバ、アントラーズとも4-2-3-1システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを使ったのはアントラーズで、5分に、左サイドから進出したボランチ佐野のシュートはゴール左に外れてしまう。しかしガンバも8分に、左サイドでのパス交換から、左ハーフスペースにいたFW宇佐美のスルーパスに反応して左ポケットに進出した左SB黒川がシュートを放つも、アントラーズGK早川の好セーブに阻まれてしまう。ガンバは、12分に得た宇佐美の右FKのこぼれ球を、バイタルエリアにて反応したボランチ鈴木のミドルシュートはGK早川の正面を突いてしまう。ガンバは、ビルドアップから両サイドに展開したうえ、パス交換からハーフスペース、更には両ポケットへの進出を狙って攻撃を試みる一方、アントラーズは、ビルドアップから両サイドに展開し、またFW鈴木のポストプレーを利用して名古らシャドーが裏のスペースを狙って攻撃を試みる。その後は試合が拮抗する中、アントラーズがチャンスを作って、チャンスをモノにする。アントラーズは、まず25分に得た右シャドー樋口の右CKに、ゴール前にて反応した鈴木のシュートは惜しくもバーを超えてしまうが、続く27分には、ディフェンスラインとのビルドアップに参画していたボランチ知念のロングフィードに対して、左シャドー仲間が反応してガンバディフェンスライン裏に抜け出してボールを受け、ガンバGK一森と1対1になり、そのままゴール→隅に流し込んで、アントラーズが1-0と先制する。これに対して、ガンバは、両サイドを基点として、右シャドーシャドー のウェルトンや左シャドーシャドー 坂本が仕掛け、または有効なクロスを供給しようと攻撃を試み、アントラーズは4-4-2のブロックディフェンスにて対応していくが、そのサイド攻撃が身を結ぶことになる。ガンバは、38分に、左から右へのサイドチェンジを受けたウェルトンがアントラーズ左SB安西の対峙して仕掛けながら右ポケットまで進出しながら出したグラウンダーのクロスに、ゴール前に進出した坂本が左足で合わせてゴール左隅に流し込んで、ガンバが1-1と追いつく。その後は両チームともチャンスを作ることができす、前半は1-1で終了。(後半)ガンバは、後半から右SBを岸本から福岡に替えて、後半に臨む(アントラーズは選手交代なし)まずチャンスを作ったのはアントラーズで、48分に得た樋口の右FKのこぼれ球に反応した鈴木のシュートはバーを超えてしまう。その後はアントラーズが、前線4人が連携したプレスをかけてガンバのビルドアップに圧力をかけるとともに、攻撃でも両サイドを基点として、数的優位を図ってハーフスペース、そして両ポケットの進出を狙い、その攻撃が成功して逆転に繋げる。アントラーズは、52分に、左サイドでのパス交換から左ハーフスペースに進出した仲間の右クロスに、ゴール中にいた鈴木を経由して、最後はガンバディフェンスライン裏に抜け出して右ポケットに進出した右SB濃野が反応して、ゴール中央に持ち出しながらゴール左隅に流し込んで、アントラーズが2-1と逆転する。その後も、アントラーズが優位に試合を進め、60分には、自陣左サイドでのカウンターから、安西がそのままドリブルにてペナルティエリア左付近まで進出してシュートを放つも、ガンバディフェンス陣のブロックにて阻まれる。これに対して、試合展開を替えたいガンバは、68分に選手交代策に出る。トップ下の山田から山下に、ボランチ鈴木から倉田に替えて、左シャドーの坂本を1トップに、、3シャドー を(右から)山下、宇佐美、ウェルトンの配置にする4-2-3-1システムにして、トップ下の宇佐美がボールタッチを多くしてゲームメイクさせるとともに、山下、ウェルトンのスピードや突破力を最大限活用すべく、両サイドを基点として積極的に仕掛けてチャンスをうかがう。一方で、アントラーズも、74分に、右シャドー樋口からシャヴリッチに、中シャドー名古から土居に、左シャドー仲間から師岡に、3シャドー を一気に替えるとともに、3シャドー の配置を(右から)師岡、土居、シャヴリッチにして、対応していく。その後はガンバが両サイド、特に左サイドを基点として、ウェルトンが(時に黒川らと連携して)左サイド奥や左ポケットに進出してチャンスを作ってクロスを上げるなどして、アントラーズとディフェンスラインを押し下げることに成功して試合の流れを引き寄せる一方、アントラーズはCB植田、関川を中心としてガンバの攻撃を跳ね返す展開となっていく。ガンバは、85分に、右サイドでの展開から、右SB福岡のクロスにボランチ倉田が頭で合わせるもGK早川が難なくキャッチするも、ガンバの両サイドからの攻撃が続く。そこで、アントラーズは、特に左サイドのウェルトンによるスピードの乗った突破を止めるために、87分に、右SBを濃野から須貝に替えて対応し、その後は須貝が適切なディフェンス対応をして、ウェルトンの突破を許さない。ロスタイムに入り、アントラーズは、左サイドから右サイドへのサイドチェンジを受けた師岡がそのままドリブルにてペナルティエリアに向かって仕掛けながら放った左足のシュートはGK一森の好セーブに阻まれてしまうも、敵陣サイド奥にてボールキープをして時間を有効に活用して、アントラーズが2-1と逃げ切って勝利。【システム】(ガンバ大阪)4-2-3-1(右から)GK 一森DF 岸本(45分 福岡)、三浦(90+4分 中野)、中谷、黒川ボランチ ダワン(90+4分 石毛)、鈴木(68分 倉田)シャドー ウェルトン、山田(68分 山下)、坂本FW 宇佐美(守備時は4-4-2)(鹿島アントラーズ)4-2-3-1(右から)GK 早川DF 濃野(87分 須貝)、植田、関川、安西ボランチ 知念、佐野シャドー 樋口(74分 シャヴリッチ)、名古(74分 土居)、仲間(74分 師岡)FW 鈴木(守備時はプレス時は4-2-4。リトリート時は4-4-2)【勝負の分かれ目】アントラーズがガンバのプレスがかかっていないタイミングから、ディフェンスライン裏のスペースを突いて効果的に得点できたことと、後半のガンバの両サイド攻撃に対して、選手交代策を含めて適切に対応できたこと。【まとめ】アントラーズは、ビルドアップからの基点作りと速い縦パスやクロスの「速攻」と「遅攻」のバランスがよく、またディフェンスでも要所要所でのプレスやボール奪取が有効に機能した。終盤での時間の使い方もよく、ガンバに決定機を与えないアントラーズらしい勝利。 ガンバは、プレスがかからない場面で、アントラーズに有効な球出しから失点をしてしまった。両サイドからの素早いウィンガーにより打開を図るも、アントラーズの大切な対応により、多くの決定機を作れなかった。ディフェンス対応の課題が出た試合かも?#antlers#鹿島アントラーズ#ガンバ大阪#gamba#ガンバvsアントラーズ#Jリーグ
2024.04.28

2024年J1第8節FC町田ゼルビアvsヴィッセル神戸の試合を国立競技場で観戦。2-1でヴィッセル神戸の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈FC町田ゼルビア〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ仙頭と柴戸が連携してビルドアップをし、FWオ・セフンとナ・サンホに加えて、MFバスケスと藤本がヴィッセルのディフェンスラインに張り付いて4-2-4システムに変形したうえ、その前線4人に縦パスを入れたうえ、その周辺にて数的優位を作って手数をかけず速い攻めを展開していく。守備では、4-4-2を基調としてプレスをかけ、またはブロックディフェンスを展開していく。(相手CK時はゾーンとマンマークの併用)〈ヴィッセル神戸〉攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー扇原、時に右MF山口が加わってビルドアップを展開したうえ、ビルドアップからの縦パスを基点として宮代、武藤、佐々木の3トップに左MF山内が絡んでコンビネーションにより数的/質的優位を作ったうえ、相手ディフェンスラインを崩しにかかる。4-2-3-1システムも加味した組み立ても含む。守備では、プレス時は4-3-3を基調として前線からのマンマークプレスをかけ、リトリート時は4-4-1-1的に、人的/スペース的管理をしていく。(相手CK時はゾーン対応)【得点】45分 山内(ヴィッセル神戸)89分 武藤(ヴィッセル神戸)90+6分 ドレシェヴィッチ(FC町田ゼルビア)【退場】なし【警告】25分 鈴木(FC町田ゼルビア)32分 柴戸(FC町田ゼルビア)【試合の流れ】(前半)ゼルビアは4-4-2システム、ヴィッセルは4-1-2-3システムにてこの試合に臨む。まずチャンスを作ったのはヴィッセルで、開始早々、右サイドでの展開から、右SB酒井のクロスに、左WG佐々木ガチ頭で合わせるも、ゼルビアGK福井の正面を突いてしまう。ヴィッセルは、ビルドアップから、武藤、宮代、佐々木への3トップへの縦パスを狙っていく。これに対して、ゼルビアも、8分に、左サイド奥のポケットにてボール奪取した左MF藤本がシュートを放つも、バーを超えてしまう。また、ゼルビアは、12分にも、右バイタルエリア付近でのFWオ・セフンのポストプレーを基点として、右MFバスケスからスルーパスを受けたFWナ・サンホがシュートを放つも、ヴィッセルCB山川にブロックされる。ゼルビアは、ビルドアップから、前線4人への素早い縦パスを基点として、両サイドへの進出を狙っていく。その後は、徐々に、ヴィッセルが両サイド、特に左サイドに3トップと左MF山内が流れて、コンビネーションにより左サイドを基点として攻撃を仕掛けていく。ヴィッセルは、まず22分に、中央エリアでのカウンターから、武藤からクサビのパスを受けた佐々木がゼルビアディフェンスラインを抜けてペナルティエリアに進出しながら放ったシュートは、GK福井にセーブされ、続く27分にも、左SB初瀬のFKに、武藤が頭で合わせるも、またもやGK福井の好セーブに阻まれてしまう。ピンチを脱したゼルビアは、4-4-2のブロックディフェンスからのカウンターにより試合の流れを変えようとする。ゼルビアは、30分に得た右SB鈴木の左CKに、オ・セフンがボレーで合わせるも、バーに超えてしまう。しかし、その後はヴィッセルがビルドアップの組み立てから、試合の流れを引き戻して、優位に進めていく。ヴィッセルは、42分に、右サイドでの展開から、武藤がパスを受けた佐々木がドリブルにて仕掛けながら放ったシュートは、GK福井の正面を突いてしまうが、その流れを活かして先制に繋げる。ヴィッセルは、45分に、カウンターから宮代と武藤とのコンビネーションでゴールでチャンスを作り、武藤のシュートは一旦ブロックされるも、そのこぼれ球をペナルティエリア左にて反応した山内が右足にて冷静にゴール右上隅に流し込んで、ヴィッセルが1-0と先制して前半終了。(後半)ゼルビア、ヴィッセルとも、選手交代やシステム変更なく、後半開始。まず、チャンスを作ったのはゼルビアで、48分に、鈴木の左CKに反応した左SB林がボレーで合わせるも、ヴィッセルGK新井の正面を突いてしまい、続く51分にも、右サイドでの展開から、バスケスからパスを受けた鈴木のクロスに、ペナルティエリアにてオ・セフンが頭で合わせるも、GK新井の正面を突いてしまう。これに対して、ヴィッセルは、左サイドでの展開から、初瀬からパスを受けた武藤のシュートはバーを超えてしまうが、前線からのマンマーク気味のプレスを執拗に行って、ゼルビアのビルドアップを寸断し、徐々に試合の流れを引き寄せていき、一方、ゼルビアは、試合の流れを引き寄せようと、60分に、右MFバスケスから荒木に、ボランチ柴戸から安井に替えて対応する。ヴィッセルも、66分にも左MF山内から本多に替えて左SBに配置し、初瀬を左MFに配置して対応していく。ゼルビアは、71分に得た鈴木の左サイドのFKは、GK新井がパンチングで逃れるも、そのこぼれ球に反応したボランチ仙頭のボレーシュートはバーを超えてしまう。その後は、ヴィッセルがボール保持率で優位に立ちながら、ゼルビアは両サイドを基点とした縦に速い攻撃を試みる。ゼルビアは、79分に、右SB鈴木から望月に、ボランチ仙頭から下田に替えたのに対して、ヴィッセルも82分に、佐々木からパトリッキに替えて右WGに配置し、武藤をCFに、宮代を左WGに配置して、3トップのポジションチェンジからの連動性を高める動きをしていく。ゼルビアは、86分に、望月による右サイドのロングスローのこぼれ球に反応した荒木の右足のシュートは、GK新井の好セーブに阻まれる。その直後、ヴィッセルがチャンスをモノにし、88分に得た初瀬の左CKに、フォア側にて反応した武藤がボレーで左上隅に突き刺して、ヴィッセルが2-0と突き放す。しかし、その後は、ゼルビアが両サイドを基点としての突破やセンタリングを積極的にトライする場面が多くなっていき、ゼルビアが猛攻を仕掛ける。ゼルビアは、猛攻の中、90+6分に、左右からのクロスから、前線に上がっていたCBドレシェヴィッチが反応して放ったシュートがGK新井を弾きながらゴール左に吸い込まれて、ゼルビアが1点を返すも、ヴィッセルがそのまま2-1と逃げ切って勝利。【システム】(FC町田ゼルビア)4-4-2(右から)GK 福井DF 鈴木(79分 望月)、ドレシェヴィッチ、チャン・ミンギュ、林ボランチ 仙頭(79分 下田)、柴戸(60分 安井)MF バスケス(60分 荒木)、藤本FW オ・セフン、ナ・サンホ(守備時も4-4-2)(ヴィッセル神戸)4-1-2-3(右から)GK 新井DF 酒井、山川、トゥーレル(90+4分 岩波)、初瀬アンカー 扇原MF 山口、山内(66分 本多)FW 武藤、宮代、佐々木(82分 パトリッキ)(守備時はプレス時は4-3-3基調、リトリート時は4-4-1-1基調)【勝負の分かれ目】ヴィッセルがサイドのスペースを基点として、3トップを含む攻撃陣がコンビネーションを活かして、ゼルビアのディフェンスラインを下げられたことと、厳しいマンマークプレスにより、ゼルビアの攻撃を単調化させたこと。【まとめ】ヴィッセルは、序盤はゼルビアのサイドを基点としたロングスロー等によりリズムを作れなかったものの、特に左サイドを基点としたポストプレーからの数的優位を作りながらの崩しにより試合の主導権を持つことができた。また、特に後半は前線からのマンマークプレスが有効で、ゼルビアに攻撃のリズムを作らせず、終盤のゼルビアの追い上げを凌ぐことができた。ゼルビアは、序盤は速い攻めからの両サイドを基点とした攻撃を仕掛けたものの、試合途中から、ヴィッセルのマンマークプレスにより攻撃が組み立てられなくなってしまった。今後、J1で戦っていくためには、相手チームの研究に拍車がかかることから、相手ディフェンスが整備された時の遅功に対して、バリエーションを増やすことが課題。それでも、終盤の粘りは今後につながる。#zelvia#FC町田ゼルビア#ヴィッセル神戸#vissel#ゼルビアvsヴィッセル#Jリーグ
2024.04.13

2024年ルヴァン杯1st1回戦FC大阪vsいわきFCの試合を花園ラグビー場で観戦。2-0でいわきFCの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈FC大阪〉攻撃では、ディフェンスラインとボランチ國領、日髙との連携したビルドアップから、FW重松、西村へのクサビの縦パスを狙って攻撃の基点とし、または両サイド、右は右SB藤田と右MF石橋が、左は左SB堤と左MF夏川に、ボランチが連携して速い攻めを仕掛けていく。カウンター主体。守備では、4-4-2を基調として、プレスをかけ、またはリトリート対応していく。サイドのディフェンスはMFが落ちて対応。(相手CK時は主にゾーン対応)〈いわきFC〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ大迫、鏑木との連携したビルドアップから、3-2-5的システムに可変して両サイドに高く配置したうえ、右は高く張った右MF嵯峨と右SB大西が、左は高く張った左SB坂岸と左MF白輪地がそれぞれ連携して攻撃の基点となり、右FWブワニカのポストプレーを交えつつ、両ポケットへの進出やアーリークロスによる攻撃により攻めていく。前半は両サイドをワイドに活用した攻撃、後半は4-2-3-1システムに変更して、前線4人が頻繁にポジションチェンジして攻撃の流動性を高めたうえ、両サイドを有効活用していく。守備では、4-4-2を基調として、前線からのマンマーク気味のプレスをかけつつ数的優位を作ってボール奪取を狙う。リトリート時は5-3-2を基調として数的優位を利用してディフェンス対応していく。4-4-2(プレス時)と5-3-2(リトリート時)の可変システム。(相手CK時はゾーン対応)【得点】71分 山口(いわきFC)87分 近藤(いわきFC)【退場】なし【警告】40分 白輪地(いわきFC)62分 石橋(FC大阪)【試合の流れ】(前半)大阪は4-4-2システム、いわきは4-4-2と3-4-3の可変システムにてらこの試合に臨む。まずチャンスを作ったのはいわきで、まず3分に、バイタルエリアに進出したFWブワニカのシュートは大阪CB林田のブロックに阻まれ、続く8分に得た左FKに、ニア側にいたブワニカが頭で合わせるも、バーを叩いてしまい、先制には至らず。いわきは、ビルドアップから両サイドに展開して攻撃を仕掛けていく。これに対して、大阪はディフェンスラインから、FW重松や西村へのクサビの縦パスを入れようと、また両サイドを狙ったフィードを使って攻めようとし、14分に、右サイドでの展開から、右MF石橋とのパス交換でパスを受けたボランチ國領のクロスは、いわきGK田中にキャッチされる。その後は、いわきがサイドチェンジを交えて両サイドのスペースを基点として攻撃を仕掛けようとして、試合を優位に展開していく。いわきは、20分に、右SB大西からパスを受けた右MF白輪地が仕掛けながら放ったシュートはゴール左に外れてしまい、続く25分にも、左サイドからバイタルエリアへのパスに反応したブワニカがミドルシュートを放つも、大阪GK山田にキャッチされる。さらに27分にも、右サイドでの展開から、白輪地からペナルティエリア外にてパスを受けたボランチ鏑木のシュートは、ゴール右に外れてしまう。一方、大阪は何とか失点を防ぐものの、ディフェンスラインのビルドアップ時に、いわき前線からの厳しいプレスによりボールを失い、またロングボールで蹴り出さざるを得なくなるなど、いわきに攻撃の芽を摘み取られてしまい、4-4-2のブロックディフェンスからのカウンター攻撃により活路を見出す。大阪は、38分に、左サイドでのカウンターから、左SB堤がドリブルにて左サイド奥まで進出して上げたクロスに反応した左MF夏川のシュートは、いわきディフェンスにブロックされてしまうが、そのこぼれ球に反応した重松のシュートは、ゴール右に外れてしまう。その後もいわきがボール保持して試合が進み、44分に得た右CKに、味方が晒したボールに、フォア側にて反応したCB石田が頭で合わせるも、僅かにバーを超えてしまい、先制には至らず、前半は0-0で終了。(後半)大阪は4-4-2システム、いわきは4-2-3-1システムに変更して後半に臨む。後半もいわきが試合を優位に進めていく。まず、46分には、右サイドでの展開から、ペナルティエリア付近に進出したボランチ大迫、鏑木が連続してシュートを放ち、また48分にも、右サイドでの展開から、右サイド奥まで進出したFW有馬のクロスに反応した嵯峨のはシュートはブロックされてしまう。いわきは、ブワニカの1トップに、右から嵯峨、有馬、白輪地のシャドー気味に配置する4-2-3-1にて、この4人が頻繁にポジションチェンジして中央から両サイドへの展開により、ボール保持を高めていき、大阪のブロックディフェンスを下げさせたうえ、攻撃を仕掛けていく。一方、大阪は、ディフェンスラインに中盤が吸収される展開となったうえ、クリアボールをことごとくいわきの中盤に拾われてしまい、カウンター攻撃に転じることができない。いわきは、しばらくは大阪のディフェンスラインの踏ん張りによりチャンスを活かせない時間帯が続いていたが、64分の選手交代策に出て、左シャドー白輪地から山口に、左SB坂岸から加藤に替えたうえ、加藤を右シャドーに、嵯峨を左SBに、山口を左シャドーにそれぞれ配置して攻勢に出る。いわきは、その直後、右サイドでの展開から、加藤が中に切れ込みながら放ったシュートは、GK山田にキャッチされ、続く67分に得た右CKのこぼれ球にて反応した鏑木のシュートはバーを超えてしまうが、さらに攻勢に出る。いわきは、70分に、FWブワニカから谷村に替え、有馬の1トップ、右から加藤、谷村、山口のシャドーで再構成した攻撃陣がすぐさま機能して先制に繋げる。いわきは、70分に、右サイドからの素早いカウンター攻撃から、右サイドに流れていた谷村が右ポケット付近まで進出しながら出したグラウンダーのクロスに、ゴール前に飛び込んだ山口がボレーで合わせて、ゴールに突き刺して、いわきが1-0と先制する。これに対して、大阪はこれまで選手交代策を講じつつ、両サイドを基点として攻撃を試みるも、いわきのは数的優位を維持したディフェンス網に引っかかってしまい、シュートには至らない。その後、いわきは、83分に、大迫、鏑木の両ボランチから近藤、山下に替えて、近藤を1トップに、右から加藤、谷村、有間3シャドーに、シャドーの山口を山下とともにボランチにして攻勢を加えていく。いわきは、87分に、右サイドでの展開から、大西近が右ポケット付近まで進出しながら出したグランウダーのクロスに、ニアにいた近藤が飛び込んで足で合わせてゴール右に流し込んで、2-0と突き放す。リードを広げられた大阪は、ディフェンスラインからのパワープレーを展開していくが、いわきディフェンスにことごとく跳ね返されてしまい、いわきが2-0で勝利。【システム】(FC大阪)4-4-2(右から)GK 山田DF 藤田、坂元、林田(73分 江川)、堤ボランチ 國領、日髙MF 石橋(69分 増田)、夏川(59分 宇高)FW 重松(59分 澤崎)、西村(73分 望月)(守備時も4-4-2または4-4-1-1)(いわきFC)4-4-2(4-2-3-1)/3-4-3(右から)GK 田中DF 大西、大森、石田、坂岸(64分 加藤)ボランチ 大迫(83分 近藤)、鏑木(83分 山下)MF 嵯峨、白輪地(64分 山口)FW 有馬、ブワニカ(70分 谷村)(守備時はプレス時は4-4-2、リトリート時は5-3-2)【勝負の分かれ目】いわきFCが前線からの素早いマンマーク気味のプレスにより、大阪の攻撃の芽を摘み取ったうえ、数的優位を作ってのパス交換から両サイドを基点として、効果的な攻撃を展開できたこと。【まとめ】いわきは、効果的なマンマークプレスにより試合の流れを掴み、効果的に両サイドに展開して、大阪のディフェンスラインを下げさせて終始ゲームを支配できた。攻守とも大阪を圧倒してカテゴリーの違いを見せつけた。無難な勝利。次はJ1チーム(アルビレックス)への挑戦でどのように戦うか?大阪は、FWへのクサビのパスから攻撃の基点としたかったが、いわきの厳しいディフェンスによりチャンスを作れず、終始劣勢に立たされてしまった。パスや数的優位を作る精度やプレスの強度など、すべての面にていわきを上回れなかった。カテゴリーの実力差を見せつけられてしまった。#fcosaka#FC大阪#iwakifc#いわきFC#FC大阪vsいわきFC
2024.03.13

2024年J1第2節横浜F・マリノスvsアビスパ福岡の試合を日産スタジアムで観戦。1-0でアビスパ福岡の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈横浜F・マリノス〉攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー喜田に、時に右SB松原と左SB加藤がハーフスペースに移ってのビルドアップ(2-3-2-3的要素あり)から、両サイドで右WGマテウスと左WGエウベルの両WGがワイドに高く張ったうえ、時にFWロペスのポストプレーを利用しつつ、右は右WGマテウスと、右MFナム・テヒと右SB松原に、左は左WG宮市と左MF山根と左SB吉見が連携し、頻繁にポジションチェンジしつつ、サイド→中→サイドを繰り返しながら、縦パスを交えて攻めていく。(後半は4-1-2-3から4-2-1-3的アレンジの場面あり)守備では、積極的にマンマークプレスをかけていく。(相手CK時はゾーン対応)〈アビスパ福岡〉攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチ前、重見との連携したビルドアップから、FWウェリントンのポストプレーを多用しつつ、右サイドは右WB湯澤と右シャドー紺野と右CB井上が連携し、左サイドは左WB前嶋に左シャドー岩崎と左CB田代に、ボランチが連携したうえ、パス交換しながら、またブロックディフェンスからウェリントン、紺野、岩崎らが連携した鋭いカウンター攻撃を仕掛けて攻めていく。守備では、プレス時はウェリントン、岩崎を起点として4-4-2を基調として圧力(ミドルプレス)をかけたうえブロックを形成して中央エリアを固め、リトリート時は5-3-2または5-4-1を基調として対応していく。81分以降は5-4-1のリトリート対応。(相手CK時はゾーン対応)【得点】51分 紺野(アビスパ福岡)【退場】なし【警告】46分 エドゥアルド(横浜F・マリノス)【試合の流れ】(前半)F・マリノスは4-1-2-3システム、アビスパは3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを作ったのはF・マリノスで、5分に、右サイドでの展開から、右WGマテウスからパスを受けた右MF山根のクロスに、ゴール前に進出した左WGエウベルが頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。しかし、アビスパも10分に、左サイドでのカウンターから、ボランチ重見を基点として、重見から←サイド奥でパスを受けた左シャドー岩崎のクロスに、ゴール前に進出したFWウェリントンが頭で合わせたシュートは、F・マリノスGKポープの好セーブに阻まれ、続く12分にも、中央エリアでのカウンターから、ボランチ前からパスを受けた右シャドー紺野がペナルティエリア中に仕掛けながら放った左足のシュートはゴール左に外れてしまう。F・マリノスは、ディフェンスラインとアンカー喜田に、松原、加藤の両SBとのビルドアップから、両サイドに展開したうえ、FWロペスらバイタルエリアへのクサビのパスを狙って攻めるのに対して、アビスパは4-4-2のブロックディフェンスにてバイタルエリアでのボール奪取からウェリントンらを活用したカウンター攻撃を狙う展開となる。その後は、16分に、F・マリノスが左サイドでのカウンター攻撃から、エウベルがドリブルにて仕掛けながらペナルティエリア左に進出して放った右足のシュートは、バーを叩いてしまい、また19分にも、左MFナム・テヒの左CKのこぼれ球に反応したロペスのシュートはゴール右に外れてしまい、更に、21分に得たマテウスのFKはゴール右ネットを揺らすも、先制には至らない。このように、F・マリノスがビルドアップからのボール保持を高めて、試合を優位に進めていく。F・マリノスは、28分にも、左サイドでの展開から、エウベルのクロスに反応した右CB上島が頭で合わせるも、アビスパGK永石の正面を突いてしまう。これに対して、アビスパは4-4-2を基調としたプレスやブロックディフェンスディフェンス対抗または、5-3-2を基調としたリトリート対応をしていたが、F・マリノスの縦パスを狙って数的優位を利用したディフェンスによりボール奪取してカウンター攻撃を狙っていく。アビスパは、29分に、中央エリアでのウェリントンのポストプレーを基点として、右サイドにて紺野からパスを受けた右WB湯澤のクロスに、ゴール前に進出したウェリントンが頭で合わせるも、F・マリノスGKポープの好セーブに阻まれる。F・マリノスのビルドアップから両サイドを基点とした攻撃に、アビスパがブロックディフェンスからのカウンター攻撃という図式がしばらく続く中、アビスパがロスタイムに入った46分に、クロスのこぼれ球をバイタルエリア付近で拾ったCB奈良のミドルシュートに、ペナルティエリアにいた右CB井上が反応して頭で晒すも、GKポープの正面を突いてしまい、前半は0-0で終了。(後半) F・マリノスもアビスパも選手交代なく、後半が開始される。F・マリノスは、アビスパのカウンター攻撃への対応もあり、守備的中盤を喜田に加えて、山根を1つ降ろしてダブルボランチ気味の要素を加えつつ、ナム・テヒをトップ下に配置して攻撃を組み立てようとしていく。後半まずチャンスを作ったのはF・マリノスで、46分に、右サイドでの展開から、松原のクロスに反応したエウベルが頭で合わせるも、ゴール右に外れてしまう。しかし、アビスパもディフェンスラインのビルドアップから、湯澤、前嶋の両WBを使った両サイドを基点として攻撃を仕掛けていき、その試みが先制に繋がる。アビスパは、51分に、中央エリアにてボールを保持した重見が左サイドに展開して、前嶋とのコンビネーションにより左サイド奥に進出した重見のマイナス気味のクロスに、ペナルティエリアに進出して反応した紺野の左足のシュートがゴール左隅に決まり、アビスパが1-0と先制する。先制を許したF・マリノスは、ビルドアップから両サイドを基点として攻撃を仕掛けていき、57分には、左サイドでの展開から、左サイド奥にいたエウベルからパスを受けたロペスが中に仕掛けながら放ったシュートはバーを超えてしまう。アビスパはF・マリノスに両サイドを攻撃の基点とされようとするも、孤立しない数的対応を維持した粘り強いディフェンスを展開していき、F・マリノスにバイタルエリアへの有効なパスを入れさせない。ゴールが奪えないF・マリノスは、63分に、山根から天野に、ナム・テヒから渡辺皓に代え、天野を左MFに、渡辺皓を右MFに配置する4-1-2-3システムにて攻撃を活性化させようとし、両サイドでのポジションチェンジを頻繁に行って、有効なスペースを作ろうとして、次第にアビスパのディフェンスラインを下げさせて、押し込んでいく。しかし、アビスパもF・マリノスの攻撃に対しては、孤立しない適切な数的対応による粘り強いディフェンスを展開していく。その後は、F・マリノスが左右のサイドチェンジを多用して、アビスパディフェンスに更なる揺さぶりをかけていくのに対して、アビスパは、73分に右シャドー紺野から松岡に、81分に右WB湯澤から小田にかえたのを機を、5-4-1システム変更して、F・マリノスの両サイドをワイドに使った攻撃に対応していく。F・マリノスは、両サイドから、バイタルエリアへのパスやペナルティエリアへのクロスを仕掛けていくが、アビスパディフェンスラインが跳ね返していく。それでもF・マリノスは、85分に、渡辺皓からペナルティエリア付近にて縦パスを受けたマテウスのシュートはGK永石の好セーブに阻まれてしまい、その後もF・マリノスの攻勢が続く中、ロスタイムに入った90+5分に、左サイドからのクロスに反応したロペスのシュートはGK永石にキャッチされてしまい、アビスパが1-0とリードを守って勝利。【システム】 (横浜F・マリノス)4-1-2-3(右から)GK ポープDF 松原、上島、エドゥアルド、加藤(84分 村上)アンカー 喜田(70分 宮市)MF ナム・テヒ(63分 渡辺皓)、山根(63分 天野)FW マテウス、Aロペス、エウベル(守備時は4-1-2-3/4-4-2)(アビスパ福岡)3-4-2-1(右から)GK 永石DF 井上、奈良、田代MF 湯澤(81分 小田)、前、重見、前嶋(90+3分 亀川)シャドー 紺野(73分 松岡)、岩崎FW ウェリントン(守備時はプレス時は4-4-2。リトリート時は5-3-2または5-4-1)【勝負の分かれ目】アビスパがブロックディフェンスにて中央を固めたうえ、両サイドを使いながらの有効なカウンター攻撃により、先制できたことと、数的優位を維持したブロックディフェンスが最後まで崩れなかったこと。【まとめ】アビスパは、前半はブロックディフェンスからの鋭いカウンター攻撃が有効で、その流れで後半に先制できたことが大きかった。F・マリノスの再三のサイドチェンジによる揺さぶりも、システム変更を加味した粘り強いディフェンスを展開できたアビスパらしい勝利。F・マリノスは、サイドでのパス後半からの縦パスがアビスパのディフェンス網に引っかかってしまい、カウンター攻撃を受けてしまい、失点したのが痛かった。選手交代やシステム変更、サイドチェンジなどを試みるも、アビスパのブロックディフェンスを崩すことができなかった。#fmarinos#横浜F・マリノス#avispa#アビスパ福岡#横浜F・マリノスvsアビスパ福岡#jleague#Jリーグ
2024.03.01
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