フットボール(サッカー)戦術研究

PR

×

プロフィール

スパレーン

スパレーン

カレンダー

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2022.04.29
XML
2022年J1第10節セレッソ大阪​vs鹿島アントラーズの試合をヨドコウ桜スタジアムで観戦。3-0で鹿島アントラーズの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】
〈セレッソ大阪〉
攻撃では、前半はディフェンスラインからの縦パスを軸として、2トップの加藤、山田がサイドに流れて基点となり、右はMF中原とSB松田が、左はMF清武とSB山中がそれぞれ連携して攻撃を仕掛ける。
また、ディフェンスラインにボランチ奧埜、原川が時折降りてビルドアップして試合を組み立てていく。
後半はディフェンスとボランチ奧埜、原川とのビルドアップから、左右のスペースを突いて、右は毎熊、松田(進藤)、左はパトリッキと山中が連携してクロスを利用して攻めていく。
守備では、4-4-2ブロックを基調としてアントラーズにボールへの圧力をかけていく。
(相手CK時は主にゾーン対応)

〈鹿島アントラーズ〉

守備では、4-4-2ブロックを基調として、セレッソのボールに1対1で圧力をボール奪取していく。
(相手CK時はマンマーク主体)

【得点】
   5分 鈴木(鹿島アントラーズ)
13分 松村(鹿島アントラーズ)
91分 アルトゥール・カイキ(鹿島アントラーズ)

【退場】
なし

【警告】
73分 樋口(鹿島アントラーズ)

【試合の流れ】

セレッソ、アントラーズともは4-4-2システムにて試合に臨むが、試合直前の大雨や風によりピッチに水が含んだ状態となってパスに影響が出るコンディションとなる。
両チームとも相手ゴール近くに基点を求めるべく、ディフェンスラインからサイドに流れるFWへの縦パスを多用してチャンスをうかがう展開となる。
まずチャンスを作ったのはセレッソで、4分に、原川の左CKから生じた混戦からCB西尾?のオーバーヘッドキックはバーを超えてしまうが、アントラーズがその直後決定機を作ってチャンスを確実にモノにする。5分に、FW上田のポストプレーを基点として、右MF松村が左ハーフスペースから中に切れ込んで打った右足のシュートはセレッソGKキム・ジンヒョンがセーブしたものの、そのこぼれ球に詰めていたFW鈴木が難なくゴールに流し込んで、アントラーズが1-0と先制する。
しかし、セレッソもその直後の7分に、左サイドでの展開から、FW山田のポストプレーでのパスを受けた原川がミドルシュートを放つが、アントラーズGKクォン・スンテの好セーブに阻まれ、さらに10分にも右サイドでの展開からSB松田からパスを受けたMF中原が中へ切れ込んで放ったシュートはクォン・スンテの正面を突いてしまう。
セレッソが試合の流れを掴もうとした矢先にアントラーズがまたもやチャンスを確実にモノにする。

その後は、アントラーズが鈴木、上田がサイドに流れて中盤やSBと連携して数的優位を作り、また鈴木と上田が縦の関係を使って、セレッソの背後のスペースを突こうと試みるのに対して、セレッソも山田、加藤がサイドに流れて、ディフェンスラインから受ける縦パスの基点となり、両サイドを基点として中盤やSBとの連携から攻撃を試みる。
セレッソは24分に、右サイドでの展開から、中原がクロスを上げるも、クォン・スンテに難なくキャッチされてしまうなど、アントラーズの固いブロックディフェンスを崩すことができない。
リズムを作れないセレッソはボールキープからのビルドアップにて、ボランチ奧埜がディフェンスラインに入って数的優位を作って試合を組み立てようとしていくが、それでもアントラーズの固いディフェンスを崩さないまま、前半は2-0とアントラーズがリードして終了。

(後半)
リードを許したセレッソは、開始から左MF清武からパトリッキに替え、また52分には右MF中原から毎熊に替えて、両サイドを基点とした攻撃を仕掛けていく。
52分に得た原川の右FKにフォアから折り返されたボールに反応した毎熊の左足のシュートは惜しくもゴール左ポストに直撃してしまい、チャンスを逃す。
その後もセレッソは両サイドを基点として積極的に攻撃を仕掛ける。
61分に、左SB山中が左サイドから中に切れ込んでペナルティエリアにいた味方にパスを出し、決定機を作ろうとするが、アントラーズのブロックもあってシュートには至らずに、GKクォン・スンテにキャッチされてしまう。
また、セレッソは65分に、FW加藤からメンデスに替えて、68分に、パトリッキの右クロスに跳ね返りのボールに反応した奧埜の左足のシュートはクォン・スンテの好セーブに阻まれてしまう。、
これに対して、アントラーズは、セレッソのサイドからの攻撃によりディフェンスラインを下げられて、低いブロックディフェンスにて対応していくが、セレッソのボール保持者への厳しいチェックと、ボール奪取からのカウンターを虎視眈々と狙うとともに、鈴木がサイドに流れるなどしてボールをキープすることにより、数的優位、さらに有効に時間を作って、試合を落ち着かせてアントラーズのペースに持っていこうとする。
そして、ロスタイムの91分に、左サイドでの展開から、ボランチ樋口(この時点では右MF)がペナルティエリア内切れ込んでフリーとなっていたアルトゥール・カイキ(70分に松村に替わって投入)にパスを出し、パスを受けたカイキが冷静にゴール左隅に叩き込んで、アントラーズが3-0と試合を決定づけ、終了。

【システム】
(セレッソ大阪)4-4-2(右から)
GK キム・ジンヒョン
DF  松田(77分 進藤)、ヨニッチ、西尾、山中
ボランチ 奧埜、原川
MF  中原(52分 毎熊)、清武(45分 パトリッキ)
FW 加藤(65分 メンデス)、山田(77分 タガート)
(守備時は4-4-2基本)

(鹿島アントラーズ)(右から)
GK  クォン・スンテ
DF  常本、関川、ブエノ(64分 中村)、安西
ボランチ 三竿、樋口
MF 松村(70分 アルトゥール・カイキ)、和泉(80分 キム・ミンテ)
FW 鈴木、上田(80分 染野)
(守備時も4-4-2)

【勝負の分かれ目】
アントラーズが悪天候で水が多分に含んだピッチコンディションの中、リスクを回避しつつ、うまく前線にボールを運んで確実に決定機をモノにしたとともに、後半も中盤での厳しいチェックによりセレッソに決定機を許さなかったこと。

【まとめ】
アントラーズは、攻撃面では上田や鈴木が縦パスにより前線での基点となって、周囲とのコンビネーションをうまく作って試合を落ち着かせ、またディフェンス面でも中盤での厳しいチェックや関川、ブエノ(三竿)らディフェンスラインの冷静かつ適切な対応により、セレッソを寄せ付けなかった。
悪天候での確実な試合運びは、まさしくアントラーズらしい試合巧者ぶりを象徴したもので、高く評価したい。

セレッソは鈴木や上田に基点を作られてしまい、また中盤での厳しいチェックに阻まれてしまい、またディフェンス面でも、悪天候によるアントラーズの縦パス多用によりハイプレスが不発に終わり、試合の流れを作れなかった。
攻撃面では、加藤、山田がサイドで攻撃の基点となろうとしたが、例えば両者の連携やスペースの作り方などを取ってみても、鈴木と上田が縦や斜めの関係を作って2人で崩そうとしていたことを比較しても、もう少し周りの連携を加味した工夫や選択肢が欲しいところ。チーム戦術上、彼らを含む前線に如何にして点取らせていくか?





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022.04.29 20:19:09


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: