フットボール(サッカー)戦術研究

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2025.03.01
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2025年J1第4節川崎フロンターレvs京都サンガの試合をUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで観戦。1-0で京都サンガの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】
〈川崎フロンターレ〉
攻撃では、ディフェンスラインとボランチ河原と橘田とのビルドアップから、両サイド、右は右SB佐々木と右シャドーのヴェロン、左は左SB田邉と左シャドー伊藤にボランチが関係して攻撃の基点としたうえ、FWエリソン、中シャドー山内へのライン間やバイタルエリアへのクサビのパスを交えつつ、パス交換やサイドチェンジを使ってハーフスペース、更にポケットへの進出を狙って攻めていく。後半途中から4-2-3-1から4-4-2へのシステム変更
守備では、プレス時では4-4-2を基調としたマンツーマンプレス、リトリート時は4-4-2を基調としたブロック対応。
(相手CK時はゾーンとマンマーク併用)

〈京都サンガ〉
攻撃では、ディフェンスラインとアンカー福岡、時に右MFペドロ、左MF平戸との連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右サイドは右WG原、CFエリアス、右MFペドロに右SB須貝、左サイドは左WG奥川、左MF平戸、左SB佐)が連携して両サイドを攻撃の基点としたうえ、CF原、トゥーリオ、奥川の3トップへのクサビのパスや3トップのポジションチェンジによるコンビネーションを活用して、サイド→中→サイドへの展開からハーフスペース、ポケット進出やクロスを使って攻めていく。プレスから攻撃に素早く繋げる速い攻めを主体。
守備では、プレス時は4-3-3からのマンマークプレス、リトリート時は4-1-4-1またはアンカー福岡がディフェンスラインに降りる5-4-1によりディフェンス対応していく。


【得点】
49分 奥川(京都サンガ)

【退場】
なし

【警告】
24分 ペドロ(京都サンガ)
78分 米本(京都サンガ)
89分 福岡(京都サンガ)

【試合の流れ】
(前半)
フロンターレは4-2-3-1システム、サンガは4-1-2-3システムにて、この試合に臨む。

サンガは、続く12分に得た平戸のCKでショートコーナーを使って、てきじん右ハーフスペースにいた須貝がパスを受けた左WG奥川外苑前右ポケットに進出しながら出したクロスに、ゴール中央に飛び込んだアンカー福岡が頭で合わせるも、フロンターレGKチョン・ソンリョンにキャッチされてしまう。
サンガは、原、エリアス、奥川を起点とするマンツーマンのハイプレスにより、フロンターレのディフェンスラインからの有効なビルドアップを阻止することに成功する。
これに対して、フロンターレは、ビルドアップからの両サイドへの展開がスムーズにいかず、サンガにボール奪取されてしまう傾向にあったが、ディフェンスラインとボランチ河原、橘田との丁寧なパス交換により、サンガのハイプレスを徐々に剥がしてチャンスをうかがう。
フロンターレは、19分に、中央エリアにてボールを保持していた橘田からバイタルエリアにいたCFエリソンへのクサビのパスを起点として、バイタルエリアにてリターンパスを受けた中シャドー山内のシュートはゴール右に外れています。
これにより、フロンターレは、両サイドを基点として、バイタルエリアやハーフスペースにいるエリソンや山内へのパスが通り始める。

フロンターレは、ボール保持率を高めて、ビルドアップから、サイドチェンジを交えながら両サイドへの展開から、エリソン山内へのクサビのパスや左シャドー伊藤を使って、ハーフスペース、ポケットへの進出を狙っていく。
一方で、試合の流れを失ったサンガは、フロンターレの攻撃に対してリトリート対応をしつつ、機を見て、前線3人を起点とするハイプレスを仕掛けてボール奪取し、原、エリアスがサイドに流れて、攻撃の基点を作ろうとする。
その後は、両チームの拮抗した試合展開が続いていく。
フロンターレは、42分に得たボランチ河原の右CKに、ニア側にいた左SB田邉が合わせてシュートを放つもゴール右に外れてしまう一方、サンガも44分に得た平戸の右CKに、ゴールエリア中央にて反応した須貝がシュートを放つも、バーを超えてしまい、前半は、0-0で終了。

(後半)
フロンターレは前半ロスタイムに負傷したCBアイダルに代わって高井が投入され、サンガも右MFペドロに代わって川崎が投入されて、それぞれ同じポジションに配置されて、後半が開始される。
開始早々チャンスを作ったのはサンガで、47分に敵陣中央エリアにいた平戸からの浮き球のスルーパスに反応したエリアスがGKの頭上を狙った浮き球のシュートを放つも、バーを超えてしまうが、そのいい流れに乗って、すぐさまチャンスをモノにする。
サンガは、49分に、フロンターレの左サイドへのビルドアップにおけるボランチ橘田のバックパスに反応してエリアスなどが連動してボール奪取を成功し、エリアスが敵陣右サイドにディフェンス起点となったうえ、ゴール中央に向かって走っていた奥川に、フロンターレディフェンスラインの裏を通す絶妙なスルーパスを出し、奥川がGKチョン・ソンリョンの位置を見て、冷静にゴール中央に流し込んで、サンガが1ー0と先制する。
先制したサンガは、さらに攻勢をかけ、51分には、福岡?のスルーパスに反応した川崎がフロンターレディフェンスラインの裏を抜け、GKチョン・ソンリョンと1対1になり、シュートを放つも、チョン・ソンリョンの好セーブに阻まれてしまい、続いて56分に得た平戸の右CKに、ゴール中央にいた原がフリーの状態で頭で合わせるも、惜しくもゴール左に外れてしまう。
サンガの立て続けの攻撃により劣勢を余儀なくされたフロンターレは、試合の流れを変えるべく、57分に、3シャドーすべての交代策を講じ、右シャドーのヴェロンから家長に、中シャドー山内から脇坂に、左シャドー伊藤からマルシーニョに代えて、反撃を試みる。
フロンターレは、両サイドを基点として、右は家長、左はマルシーニョを起点として、SBとのコンビネーションからチャンスをうかがい、試合の流れをつかもうとする。
フロンターレは、70分に、右サイドでの展開から、右SB佐々木のクロスに、左サイドからゴール中央に飛び込んだマルシーニョが頭で合わせるも、GK太田の好セーブに阻まれてしまい、更に76分にも、左サイドでのカウンターから、マルシーニョが敵陣左ハーフスペースからバイタルエリアに仕掛けながら出した横パスに、ペナルティエリア付近にて反応した家長の左足のシュートはバーを超えてしまう。
攻勢に出ながら得点できないフロンターレは、77分に、ボランチ橘田から山田に代えて、エリソン、山田の2トップ、家長、マルシーニョのIH、河原、脇坂のダブルボランチとする4-4-2システムに変更して攻勢を仕掛けていく。
これに対して、サンガは、プレスがかからず、フロンターレの両サイドからの攻撃に対して、4-1-4-1/4-5-1、さらには中盤を適宜ディフェンスラインに下ろす5-4-1にて、数的優位を維持しつつ、粘り強くリトリート対応し、エリアス、原を起点としたカウンターを狙っていく。
攻撃に出るフロンターレは、86分に、左CB車屋が左ハーフスペースに進出して、バイタルエリア中央に出した横パスを受けた家長のシュートはバーを超え、続く87分にも、GKチョン・ソンリョンのフィードを起点として左サイドからのマルシーニョのクロスに、ペナルティエリア中央にいたエリソンが頭で合わせるも、GK太田にキャッチされてしまうか、フロンターレは、両サイドからのクロスを多用する。
これに対して、サンガは、後半ロスタイムに入り、CFエリアスからウィリアムに代えて、CBに配置して、(右から)宮本、鈴木、ウィリアムの3CBと原の1トップなどで構成する5-4-1にシステム変更して、ディフェンスラインを厚くしてフロンターレのサイドからのクロス攻撃を跳ね返して粘り強くディフェンス対応していく。
このシステム変更もあり、サンガは、フロンターレに決定機を許さず、1-0と逃げ切って勝利。

【システム】
(川崎フロンターレ)4-2-3-1(右から)
GK  チョン・ソンリョン
DF  佐々木、アイダル(45分 高井)、車屋、田邉
ボランチ 河原、橘田(77分 山田)
シャドー ヴェロン(57分 家長)、山内(57分 脇坂)、伊藤(57分 マルシーニョ)
FW  エリソン
(守備時はプレス時はマンツーマンプレスの4-4-2、リトリート時は4-4-2)

(京都サンガ)4-1-2-3(右から)
GK  太田
DF  須貝、宮本、鈴木、佐藤
アンカー 福岡
MF ペドロ(45分 川崎)、平戸(77分 米本)
FW  原、エリアス(90+1分 ウィリアム)、奥川(71分 平賀(90+1分 松田))
(守備時はプレス時は4-3-3のマンツーマンプレス、リトリート時は4-1-4-1または5-4-1
後半ロスタイム以降は5-4-1)

【勝負の分かれ目】
サンガが前線からの連動したプレスからの素早い攻撃により先制したことと、同じく連動したプレスにより、フロンターレのパス展開を寸断し、更にディフェンスラインの厳しいディフェンスによりフロンターレの攻撃を跳ね返し続けたこと。

【まとめ】
サンガは前半から、積極的かつ連動した前線からのプレスが有効に機能し、プレスから有効な攻撃を展開して、最後も5バックにして粘り強く闘うことができた。
今シーズン初勝利で、波に乗れるか?
プレスの精度や強度を基準とした攻守の出来が今シーズンも鍵を握る。

フロンターレは、序盤からサンガの厳しいハイプレスに手を焼き、前半の途中には、サンガのプレスを剥がして有効なビルドアップから試合の流れを掴みかけたものの、後半早々のミスにつけ込まれてしまい、選手交代やシステム変更を試みたものの、サンガの厳しいディフェンスを崩すことができなかった。今シーズン、長谷部サッカーをどのように色付けていくか?




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最終更新日  2025.03.01 20:34:21


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