フットボール(サッカー)戦術研究

PR

プロフィール

スパレーン

スパレーン

カレンダー

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2025.03.28
XML
2025年J1第7節​セレッソ大阪vs浦和レッズの試合をヨドコウ桜スタジアムで観戦。1-1のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】
〈セレッソ大阪〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー田中との連携したビルドアップから、右WGフェルナンデスと左WGアンドラーデがサイドを高く張ったうえ、右サイドはフェルナンデスと右SB奥田に、右MF北野が関係し、左サイドはアンドラーデと左SB登里に、左MF中島が関係して両サイドを基点としてパス交換を行い、パス交換により生まれた左右のハーフスペースやバイタルエリア、レッズディフェンスライン裏のスペースを、CFラファエルや北野らを使って侵入させて速い縦バスを主体として攻めていく。
守備では、ハイプレス時は4-3-3または4-4-2を基調としてマンツーマンプレスを仕掛け、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応をしていく。
(相手CK時はゾーンとマンツーマンを併用)

〈浦和レッズ〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ安居とグスタフソンとの連携したビルドアップから、両サイドへの展開、右は右シャドー金子と右SB関根、左サイドは左シャドーのサヴィオの左SB荻原に、両ボランチが絡んで攻撃の基点となり、時にCFチアゴ・サンタナや中シャドー松本へのクサビのパスを交えつつ、ハーフスペースを経由してからの両サイドからのクロスや松尾(後半に投入)らのスピードや個人技を活用しながら攻めていく。
守備では、プレス時は前線4人がマンツーマン気味にプレス仕掛ける4-2-4的、リトリート時は4-4-2を基調としてブロックディフェンス対応していく。


【得点】
   2分 ラファエル(セレッソ大阪)
83分 渡邊(浦和レッズ)

【退場】
なし

【警告】
33分 サヴィオ(浦和レッズ)
63分 進藤(セレッソ大阪)

【試合の流れ】
(前半)
セレッソは4-1-2-3システム、レッズは4-2-3-1システムにて、この試合に臨む。

先制したセレッソは、11分にも、右サイドでのカウンターから、右バイタルエリアに進出した右MF北野のスルーパスに、ペナルティエリアに進出したラファエルのシュートは、GK西川の好セーブに阻まれる。
セレッソは、ラファエル、北野らを起点としたハイプレスが有効で、レッズのディフェンスラインからのビルドアップを困難にする。
これに対して、レッズは、セレッソのハイプレスに対して、両サイドに展開して、右シャドー金子や左シャドーのサヴィオを攻撃の基点にしようとする。
レッズは16分に得たサヴィオの左CKに、右SB関根がフォア側に飛び込んで右足で合わせるも、セレッソCB畠中のブロックにより、ゴールには至らず。
その後も、セレッソがハイプレスからの攻守の切り替えやスペースを狙った速いパスを基点として攻撃を仕掛けていく。

レッズも22分に、敵陣右サイドでの展開から、右SB関根のクロス状のシュートは僅かにバーを超えてしまう。その後、レッズは両サイドからのクロスを多用してチャンスをうかがうが、セレッソのディフェンス陣にことごとくクリアされてしまう。
一方で、セレッソもビルドアップから、フェルナンデス、アンドラーデの両WGが敵陣サイドに高く張って両サイドを基点として攻撃の機会をうかがうもの、レッズのブロックディフェンスに引っかかって、決定機には至らない。
そして、ロスタイム直前の44分に、セレッソは、敵陣右サイドでの展開から、フェルナンデスからパスを受けた北野が中に切れ込みながら放ったシュートは、ゴール左に外れてしまい、前半はセレッソが1-0とリードして終了。

(後半)
レッズは、中シャドーの松本から松尾に替えて後半が開始される。
(セレッソは、後半開始時は選手交代なし)
まずチャンスを作ったのはセレッソで、46分に、バイタルエリアでのバス交換から北野がシュートを放つも、ゴール右に外れてしまう。
レッズは、シャドーの構成を(右から)金子、サヴィオ、松尾に変更して、サヴィオにチャンスメイクさせるようボール支配を試みるが、セレッソは4-4-2のブロックディフェンスにて対応し、レッズに決定機を作らせないとともに、ビルドアップからの素早い両サイドへの展開からチャンスを作る。
セレッソは、54分に、敵陣右サイドでの展開から、左MF中島のスルーパスに、ペナルティエリア付近で反応した北野のシュートは惜しくもゴール左に外れてしまう。
試合の流れを変えたいレッズは、ビルドアップからの両サイドへの展開により、右サイドは金子、左サイドは松尾を基点として、関根、荻原の両SBやサヴィオとの連携で、クロスやハーフスペースへの進出によりチャンスをうかがうが、セレッソのブロックディフェンスを崩せない。
そこで、レッズは、70分に選手交代策を講じ、ボランチのグスタフソンから渡邊に、シャドーのサヴィオから中島に替えて、中盤の連動性を高めることによりボール支配率を高めていく一方で、セレッソは4-4-2のブロックディフェンス対応から、両サイドを突くカウンター攻撃を狙う展開となる。
レッズは、75分に、敵陣右サイドでの展開から、関根が右ポケットに進出してシュートを放つもセレッソのディフェンスにブロックされ、そのこぼれ球に反応してペナルティエリアに進出した金子のシュートはバーを超えてしまう。
試合の流れを渡してしまったセレッソは、82分に選手交代策を講じ、左MF中島から香川に、右MF北野からブエノに替えて、田中、香川のダブルボランチ、ブエノのトップ下を構成する4-2-1-3システムにて、ボール保持率を高めていきながら反撃を試みる。
一方で、試合の流れを引き寄せながらも、得点には至らないレッズは、82分に、右シャドー金子から原口に替えて、シャドーの構成を(右から)中島、松尾、原口にして、松尾のスピードや中島、原口の技術を活用した攻撃を仕掛けようとし、すぐさま同点に追いつく。
レッズは、83分に、右サイドでのカウンターから、右サイドに流れていた松尾のクロスを基点として、ペナルティエリア付近にてボールを拾った原口のパスに反応した渡邊がゴール左に流し込んで、レッズが1-1と同点に追いつく。
その後も、レッズがボール支配率で優位に立ち、セレッソが4-4-2のブロックディフェンスからのカウンターを狙う展開が続いてロスタイムに入り、90+1分に、レッズが敵陣左サイドでの展開から、松尾からパスを受けて左ハーフスペースからペナルティエリアに進出したチアゴ・サンタナのゴール右上隅を狙った右足のシュートはセレッソGK福井の好セーブに阻まれてしまう。
その後は、両チームとも決定機を作れず、1-1のドローにて終了。

【システム】
(セレッソ大阪)4-1-2-3(右から)
GK  福井
DF  奥田(90+2分 西尾)、進藤、畠中、登里
アンカー 田中
MF 北野(80分 ブエノ)、中島(80分 香川)
FW  フェルナンデス、ラファエル(90+2分 上門)、アンドラーデ(25分 柴山)
(守備時はプレス時は4-3-3または4-4-2、リトリート時は4-4-2)

(浦和レッズ)4-2-3-1(右から)
GK  西川
DF  関根、ダニーロ、ホイブラーテン、荻原
ボランチ 安居、グスタフソン(70分 渡邊)
シャドー 金子(82分 原口)、松本(45分 松尾)、サヴィオ(70分 中島)
FW  チアゴ・サンタナ
(守備時はプレス時は4-2-4、リトリート時は4-4-2)

【まとめ】 
セレッソは、前半はハイプレスからリズムを掴んで先制できたとともに、決定機を多くつくことができたが、その決定機を逃してしまったために、レッズに同点に追いつかれてしまった。
プレスが有効で、スペースを有効に活用できている時はいいサッカーが展開できているが、押し込まれている時の細かな対応や決定機の精度を高めることが今後の課題か?

レッズは、前半はディフェンスラインからのビルドアップがセレッソのプレスに苦しんだが、後半、松尾や渡邊らの投入により、スピードを活用しまた中盤の連動性がよくなり、ドローに持ち込んだ。
後半途中まで、CFチアゴ・サンタナと中盤の連動性がよくなく、個人の能力に依存した攻撃になっている傾向が見えるので、攻守ともいかに連動性を高めていくかが課題か?




#urawareds
#cerezo
#ガンバ大阪
#浦和レッズ
#セレッソvsレッズ
#Jリーグ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2025.03.28 23:34:37


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: