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2025.11.09
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2025年J1第36節​FC町田ゼルビアvsFC東京の試合を国立競技場で観戦。1-0でFC東京の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】
〈FC町田ゼルビア〉3-4-2-1システム
攻撃では、望月、昌子、ドレシェヴィッチの3CBとボランチ前、中山との連携したビルドアップから、右サイドは右WB中村、左サイドは左シャドーの相馬または左WB増山が高く張ったうえ、上記ビルドアップから両サイドへのフィードを多用して両サイドを基点とし、時にバイタルエリアに侵入するCFオ・セフンやのポストプレーを使いつつ、両サイドからのクロスやバイタルエリアでのコンビネーションを活用し、更には両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。
時に、望月またはドレシェヴィッチがサイドに出てSBとして振る舞い、前または中山がアンカーとして振る舞う4バックの4-1-2-3システムへの可変を行う。
守備では、ハイプレス時は4-4-2、ミドルプレス時は5-3-2、リトリート時は5-4-1にてディフェンス対応していく。
(相手CK時はマンツーマン主体で、ゾーンディフェンスを加味)

〈FC東京〉4-4-2システム
攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ高、小泉との連携したビルドアップから、両サイド、右サイドは右MFギリェルメ、左サイドは左MF俵積田が高く張ったうえ(時に4-2-4システム)、右サイドはギリェルメと右SB長友が、左サイドは俵積田と左SB室屋に、ボランチとFW仲川、佐藤それぞれ連携して両サイドを基点としつつ、バイタルエリアやハーフスペースに落ちる仲川、佐藤への速いクサビのパスを利用しながら、外→中→外への循環しながら、速い攻めによりクロスやスルーパス、ポケット進出を利用して攻めていく。


【得点】
87分 安斎(FC東京)

【退場】
なし

【警告】
41分 前(FC町田ゼルビア)
73分 高(FC東京)

【試合の流れ】
(前半)
ゼルビアは3-4-2-1システム、東京は4-4-2システムにて、この試合に臨む。

これに対して、ゼルビアは、9分に、バイタルエリアでのボール奪取から、右シャドー仙頭のスルーパスを起点として、ペナルティエリアに入ったFWオ・セフンのシュートは、東京GKキム・スンギュの好セーブに阻まれてしまい、続く11分にも、左シャドー相馬の右FKに、ペナルティエリアに進出した右CB望月が頭で合わせるも、GKキム・スンギュにキャッチされてしまう。
ゼルビアは、ビルドアップからの両サイドへの展開を基点として、サイドチェンジを交えつつ、ハーフスペースやポケットへの進出を狙っていく。
一方で、東京は、ゼルビアの攻撃に対して、4-4-2のブロックディフェンスを基調として、両サイドからの俵積田、ギリェルメの両サイドとハーフスペースやバイタルエリアに落ちるFW仲川、佐藤の機動力やコンビネーションを活用した素早い攻撃によりチャンスをうかがう。
東京は、15分に、カウンターから、バイタルエリアで仲川からクサビのパスを受けた高のシュートは、ゴール右に外れてしまう。
しかし、東京の攻撃は単発的で、ゼルビアの堅いディフェンスによりチャンスを作れず、ゼルビアが両サイドを基点とした攻撃により、東京のディフェンスラインを下げさせる展開が続いていく。
ゼルビアは、右サイドでのカウンターから、仙頭のフィードからの相馬のクロスはGKキム・スンギュにキャッチされてしまう。
前半はゼルビア優勢ながらも、0-0で終了。

(後半)
ゼルビア、東京とも選手交代などなく、後半開始。
後半、最初にチャンスを作ったのはゼルビアで、47分に、左サイドでの展開から、ペナルティエリア左に進出したボランチ中山のクロスに、オ・セフンが頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。
ゼルビアは、オ・セフンの有効なポストプレーを交えつつ、両サイドを基点として、ハーフスペース、更にはポケットへの進出を狙って攻めていく。
これに対して、東京は、FW仲川、佐藤がサイドやハーフスペースに流れることにより、攻撃の起点となるよう、素早い攻撃を仕掛けようとする。
こうした展開の中、ゼルビアが62分に右シャドー仙頭からナ・サンホに替えて攻撃を活性化させようとし、試合の流れを引き寄せていく。
ゼルビアは、67分に得た相馬の右CKのこぼれ球から、中山のクロスに、中CB昌子が頭で合わせるも、ゴール右に外れてしまう。
一方、東京は、試合の流れを引き寄せるために、68分に、右MFギリェルメから安斎に、FW仲川から野澤に替えて、反撃を試みるが、ゼルビアの流れは続き、71分に得た相馬の左CKのこぼれ球に反応したナ・サンホのシュートはゴール右に外れてしまう。
4-4-2または5-3-2のリトリート対応を余儀なくされる東京はボール奪取からのカウンター攻撃に活路を見出そうとし、77分に、バイタルエリアにて左WB増山のパスカットに成功した野澤がゼルビアGK谷の頭上を越すループシュートを放つも、惜しくもゴール左ポストを叩いてしまい、先制には至らない。
しかし、東京が流れを押し戻すには至らず、ゼルビアは、78分に、敵陣左サイドでの展開から、相馬のシュートはバーを超えてしまうが、ゼルビアは、中村、増山の両WBがサイドを高く張ったうえ、オ・セフン、相馬、ナ・サンホが前線に張り付いた形で東京の4-4-2システムに圧力をかけていき、両サイドからポケットへの進出によりチャンスをうかがう。
これに対して、東京は、ゼルビアに有効なスペースを使われながらも、ショルツ、森重を中心とするディフェンスラインが踏ん張って、前線の佐藤らを活用した有効なカウンターの機をうかがい、そして、ゼルビアの攻め上がりを狙ったカウンターが87分に成功する。
東京は、敵陣左サイドのカウンターから、佐藤が左サイド奥まで攻め上がって出したグラウンダーのクロスに、ゴールファー側に飛び込んだ安斎が右足で合わせて、ゴール右隅に突き刺して、東京が1-0と先制する。
先制されたゼルビアは、ロスタイムに入った後、左WB増山から藤尾に替えて、3-4-2-1システムから4-4-2システムに変更して反撃を試みるも、チャンスを作るには至らず、東京が1-0と逃げ切って勝利。

【システム】
(FC町田ゼルビア)3-4-2-1(右から)
GK  谷
DF  望月、昌子、ドレシェヴィッチ
MF 中村、前(83分 下田)、中山、増山(90+2分 藤尾)
シャドー 仙頭(62分 ナ・サンホ)、相馬
FW  オ・セフン(83分 桑山)
(守備時はハイプレス時は4-4-2、ミドルプレス時は5-3-2、リトリート時は5-4-1)

(FC東京)4-4-2(右から)
GK  キム・スンギュ
DF  長友、森重、ショルツ、室屋
ボランチ 高、小泉
MF ギリェルメ(68分 安斎)、俵積田
FW  佐藤(90+3分 山口)、仲川(68分 野澤)
(守備時はハイプレス時は4-4-2または4-2-4基調、リトリート時は4-4-2)

【勝負の分かれ目】
東京は、粘り強い4-4-2のリトリート対応からのカウンター攻撃により、数少ない決定機を確実にモノにしたことと粘り強いディフェンス対応。

【まとめ】 
東京は、仲川と佐藤の機動力の俵積田の突破力を活用したサイドからのカウンターがゼルビアの堅いディフェンス対応により阻止されていたものの、それらが布石となって、終盤に矢のようなカウンター攻撃により決定機をモノにできた。リトリート対応を余儀なくされながらも球際で負けなかったことと、GKキム・スンギュやショルツ、森重を中心としたディフェンスラインの踏ん張りも大きかった。
東京の意地を見せた。

ゼルビアは、前半から、両サイドを基点とした有効なハーフスペースやポケットへの進出により、再三チャンスを作ったものの、東京の堅いディフェンスを崩すことができず、勝負をかけた攻め上がりを東京に疲れてしまった。
相馬ら攻撃陣が躍動していただけに悔しい敗戦。



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最終更新日  2025.11.09 17:49:06


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