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2008.01.17
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カテゴリ: 理科授業実践から
「かげをつくろう~その6」を振り返る。

○「懐中電灯をいつ出すか」ということに終始する私

 授業中の子どものつぶやきに耳を傾けることができなくなった私(「『混沌』と『混乱』を見抜けない私」や「子どもたちがイスに立ったことを喜ぶ私」)。「懐中電灯を出す」というシナリオができた瞬間、「いつ懐中電灯を出すか」ということに終始していたのであろう。次の手だてばかりに意識がいっているときに、目の前の子どもを看取ることはできないのである。「前へ」ではなく、「もどる」ということが大切だとは、分かっていたはずなのだが・・・。

○だとしても、いつ懐中電灯を出せばよかったのか

 しかし、今でも「考える余地を残す」と「手の内を明かす」との間でも「葛藤」している私。いつ、懐中電灯を出せばよかったのだろうか。
 この「懐中電灯」について、二人の同僚の先生から、次のようなコメントをもらった。
 I先生のコメント「この時点で、懐中電灯の実験を行えば、子どもたちは納得に向かうと私は簡単に考えていた。その後Sさんの実験の様子を見る。Sさんは、体の位置をを動かしながら実験している。そのなかで、まず、懐中電灯の高さを確認することよりも、近づけたり遠ざけたりしている。この様子も大変興味深いものであった。言葉での説明と実際に目の前で起こっていることを、どうにかして確かめていこうとする姿に見える。この姿から、実際に起きている事実(実験結果)を自分のことばや図などによって上手く説明ができる、また、頭で分かっていたことを実際に証明することができるというときに、子どもたちの中で納得に向かっていくことが伺える。
 先日、事前に懐中電灯を使って太陽の動きを再現されている場面を見せていただいた。正直、この実験なら子どもたちは太陽の動きをかげの長さと関係付けながら納得していくのだろうと思った。しかし実際の子どもたちは一直線ではなく、紆余曲折しながら納得に向かっていくのだということが、本時の授業で明らかになった。子どものこだわりや疑問はなかなか解消されない。『教師がわからせたつもりになっていることが、これまでいかに多かったか』ということを私自身考えさせられた授業であった。」
 Y先生のコメント「しかし、授業はこのまま「遠いー近い」は考えないということで教師がまとめ話し合いが進んでいくが、こここそ、懐中電灯のモデルが登場する機会ではなかったかと考える。もちろん、観察結果からは『近いー遠い』ということは分からないが、『太陽が近いとかげが短くて、遠いと長い』(あるいは、その逆)と考えている子には、そう自分が思いこんでいること自体が前提となっているので、そこには説明だけでは納得できず、やってみないと自分の考えを見直すことにはならない。事実、『かげの長さは、太陽の高さが変わると変わるのだろうか』と懐中電灯をわたされたときも、このグループでは、ピンに懐中電灯を近づけたり遠ざけたりを一生懸命行っていた。『かげの長さは高さと関係がありそうだね』という教師の投げかけに『はい』と答えていてもである。」


研究会の中でもらった「きびしい」コメントだが、複数の目で授業を見ることの大切さを改めて実感することができた。






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最終更新日  2008.01.17 17:51:53
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