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2013.05.20
根拠となる事実の「層」を厚くする〜その2
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その他
前回のblogのつづき。5月14日の授業を例にし「子どもたちが根拠として挙げる事実の『層』を厚くする」ことを提案する。
・・・・・
そこで、今回、6年「ものの燃え方」で実践した。導入では、長さのちがう2本の火のついたロウソクにビーカーを被せ、長い方が先に消えるという現象を提示した。
その後、教科書に取り上げられている実験とともに、途中で生じた子どもの疑問を解決するいくつかの実験を行う。
そして本時では、空気中の酸素、二酸化炭素、窒素の割合を表した表を提示し、これまでの実験とともに参考にしながら、「ビーカーの中の空気はどのようになっているのだろうか」という課題を設定した。学級全体での話し合いは次の通り。
まず、空気の「変化」について。
おおむね酸素、二酸化炭素、窒素を、それぞれビンの中に集め、火のついたロウソクを入れた実験の結果やそのときの気付きから考察することができたといえるであろう。
MKくんは、窒素のビンの中で「火が一瞬で消えた」ことを根拠にしているし、esさんは、酸素のビンの中で「明るく光ながら燃えた」ことを根拠にして、「ロウソクが燃えるのに酸素が使われたから」と理由づけし、「酸素の割合が減る」と主張している。
また、ttさんは、「窒素にものが燃えるのを助けるはたらきがない」ことを根拠に、ロウソクが燃えているときに「窒素は使われない」と理由づけし、「窒素の割合は変わらない」と結論づけている。
smさんの「空気が当たる」ことによって火が消えるのならば、実験で確かめた「火が燃え続けるためには空気の流れが必要である」ということと矛盾する。
SMくんは、二酸化炭素が炎にぶつかるといっているが、そもそも1%にも満たない二酸化炭素が微妙に増えたからといって、炎は消えるのか。また、shさんがいうように78%もある窒素がもともと上にあったのなら、入れた瞬間に長い方のロウソクは消えるはずである。提示した空気の割合を示す表を意識していないということであろう。
つまり、いろいろな実験をしたものの、その実験結果が根拠として十分に使われなかったということである。
どうすれば「子どもたちが根拠として挙げる事実の『層』を厚くする」ことができるか。このことが、現在の私にとっての大きな課題である。
その解決方法として、次の5点を挙げる。
まず、一つ目は、課題と単元構想を工夫することである。特に、課題と単元構成の関係に注意していきたい。単に、たくさんの観察・実験を取り入れても、今回の授業のように一部の事実しか根拠として挙げられないだろう。
二つ目に、板書の工夫である。子どもの発言の根拠を明確に示すとともに、モデル化を促すようなものにしていく必要がある。さらに、esさんの「酸素が消耗した」やttさんの「窒素は使われない」などの理由づけに関する「ことば」もしっかりと取り上げていきたい。
三つ目に、ノートの充実と活用である。観察・実験の結果を記録するにはいろいろな方法があるが、やはり、ノートが一番よく使うものである。根拠となる事実を記録するノートとして充実していくとともに、思考するときに前のページをめくって実験を振り返るなど、活用できるようにしたい。
四つ目に、グループの充実である。このことは一朝一夕にはいかないが、単純な問題点や考え方の矛盾などは、指摘し合えるようにしたい。
最後に、やはり柔軟に授業をデザインしていくということである。
これらのことにより、より論理的に思考することができるようにするとともに、秋田喜代美先生がよくいわれる「バームクーヘンのような授業」に、少し近づくことができると考える。
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最終更新日 2013.05.20 16:16:13
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