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2013.05.20
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カテゴリ: その他
初等理科教育」の5月号に原稿を書いた。雑誌を購読されていない方も多いだろうので、このblogで紹介する。

5月号のテーマは「観察・実験の技能向上策」である。昨年の全国学力・学習状況調査の結果、理科では活用問題とともに、虫眼鏡と方位磁針の操作の技能に関する問題も、正答率が低いということが明らかになったことから、今回のテーマが設定されたのだろう。

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・・・・・

器具を使う必要性と自分の操作を見直す必然性のある観察・実験に

1.観察・実験を見直す?

 昨年4月に実施された全国学力・学習状況調査の結果,理科においても「活用」に関する問題の正答率が低く,「観察・実験の結果を整理し考察すること」や「科学的な言葉や概念を使用して考えたり説明したりすること」に課題があることが明らかになった。しかしながら,正答率が低いという問題点は,この「活用」に関する問題に限ったことではなく,基本的な観察・実験の技能である虫眼鏡や方位磁針などの操作に関する問題にも見られた。虫眼鏡の扱い方に関する問題の正答率は65.1%,方位磁針の取り扱いに関する問題の正答率は27.6%である。
 このことは,これまでの観察・実験を見直すことが必要であることを示すものであるものの,「観察・実験の充実を」と言うと,多くの先生方が「生物の学習ではよく虫眼鏡を使っている」「影の変化や月・星座の動きを調べるときにはちゃんと方位磁針を使った」と反論されるだろう。
 そこで,改めて全国学力・学習状況調査報告書にある「学習にあたって」として載せられている対応策を見ると,虫眼鏡と方位磁針の操作について次のように書かれている。

○ 虫眼鏡の適切な操作方法を身に付けるには,自然の事物・現象を観察する中で,対象や目的に応じた操作を繰り返し行い,技能を習得することが大切である。


 注目すべきは,「対象や目的に応じた」「使用する目的を明確に意識し」と「操作を繰り返し行い」という部分である。確かに,技能を習得するためには繰り返し操作することが必要不可欠である。
 この繰り返し操作することを子どもたちに促すために,器具を一人に一個用意し,いつでも使うことができるようにすることも大切であろう。今回問題に取り上げられた虫眼鏡や方位磁針は3年から6年まで使用し,あまり高価なものではないためできれば個人で購入させたい。このことにより,家庭学習や夏休みなどの自由研究での活用が可能になる。
 本校では,3年生の4月に虫眼鏡を購入し,ハサミやのりなどといっしょに,理科の授業のときは必ず持ってくるようにしている。このことにより,いつでも必要なときに虫眼鏡を使うことができる。例えば,5年「物の溶け方」では,筆箱の中から自分の虫眼鏡を取り出し,水を蒸発させて取り出した食塩やミョウバンの結晶を調べ,溶かす前の粒と比べる姿が見られた。

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 おそらく,このときこの子どもには「食塩やミョウバンの粒の様子を調べたい」と対象や目的が明確になっていただろうし,自由に使うことができたことで繰り返し操作することにつながったのだろう。しかしながら,全ての子どもたちに使用する目的を明確に意識させた活動,そして,適切な操作を促すためには,「自由に使うことができる」だけでは十分ではない。
 そこで,今回,「自分の操作を見直す必然性」と「機器を使う必要性」いう視点で,これまでの観察・実験を見直すことにする。

(つづく)





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最終更新日  2013.05.21 08:22:47
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