授業研究のあしあと

授業研究のあしあと

PR

×

お気に入りブログ

横山幸生 授業研究… 横T555さん
米野真理子のお買い… ショッピングソムリエ・米野真理子さん
宮脇真一 学習環境… shin-kbさん

カレンダー

バックナンバー

2026.06
2026.05
2026.04
2026.03
2026.02

コメント新着

溜池善裕@ Re[2]:ちょっと立ち止まって(その3)(09/14) ここのところ、授業記録と重松先生による…
ハラグチ @ Re[1]:ちょっと立ち止まって(その3)(09/14) 溜池先生。いつもありがとうございます。 …
溜池善裕@ Re:ちょっと立ち止まって(その3)(09/14) 熊本大学教育学部附属小での小規模な最初…
ハラグチ @ Re:興味深く読んでいます(06/21) みちたさん。遅くなってすみません。 …
ハラグチ @ Re:興味深く読んでいます(06/21) みちたさん、ありがとうございます。 何…
2013.09.18
XML
カテゴリ: 理科授業実践から
明日は、私の研究授業(校内研)である。その中で、今回の実践「地層のでき方」について次のように説明する(予定である)。

・・・・・

昨年から、本校理科部は、子どもたちが論理的に思考する中で、直感的・断片的な「ことば」をきっかけにして事実(観察・実験の結果)にもどすことの重要性を主張してきた。さらに、本年度はその「事実にもどすこと」をより充実させるために、根拠となる事実の「層」を厚くすることを実践の中で試みてきた。

スライド01.jpg

今回の実践においても、子どもたちが「地層のでき方」を推論するための根拠となる事実として、次のことを挙げることができるだろう。

スライド02.jpg

見学時に撮影した写真をタブレットPCで自由に見ることができるようにしたことや、複数回のモデル実験(特に2回のペットボトル実験)を準備したこと、「土地、大地」をテーマに自由研究に取り組ませたことなどが具体的な工夫といえる。

そんな中、HNくんは、自由研究で行ったモデル実験(今回のペットボトル実験と同じ)の結果を根拠に、9月4日には、次のように発言している。

スライド04.jpg

これは、れき・砂・泥の混ざった土砂が1回だけ水の中に流れ込んで地層ができるという考え方(この考え方を「1回モデル」とする)である。しかし、この「1回モデル」では、実際の地層では粒の小さいものの層の上に粒の大きなものの層があることを説明することができない。NHくんも、このことに気付き、疑問を感じていることが分かる。

しかし、1週間後の9月11日には、自由研究で同じようなモデル実験を雨樋を使って行ったSMくんの「小石の下に泥が積もったのはどうしてか」という疑問に対し、次のように発言している。

スライド05.jpg

これは、水の中にれき・砂・泥の混ざった土砂を1回ではなく複数回流れ込むことで地層ができる(この考え方を「複数(単純)モデル」)ということに気付いているのだろう。さらには、十分ではないものの、実際の川をイメージして、水量などの変化に伴って流れ込む土砂が変化するという考え方、「複数(変化)モデル」にたどり着いているようにも見える。雨樋と水槽を使ったモデル実験(雨樋実験)を行うことで、その考えはより確かなものになるだろう。



ただ、そんな中、子どもたちの考えとして根強いのは「ばらばらモデル」である。これは、水の中に流れ込む土砂がれき・砂・泥の混ざったものではなく、「泥の次にれき」というふうに、それぞれがばらばらに流れ込んで地層ができるという考え方である。これだと、どんな層の重なり方(層の厚さの違いも含めて)も説明することができる。実際、9月11にMKくんが次のように発言している。

スライド06.jpg

「実際の地層は、層と層の切れ目がくっきりとしている」という観察結果を根拠に挙げていて説得力もある。おそらく、この「ばらばらモデル」は、追究の最後まで他のモデルを揺さぶるものとなるだろう。

スライド07.jpg

実際、9月17日にペットボトル実験を終えた後、ペットボトル内に下かられき・砂・どろの層ができたという実験結果から、SJくんは、「MKくんの意見(ばらばらモデル)が正しい」と結論を導き出している。

スライド08.jpg

明日の授業では、まず、これらのモデルを交流させることによって、その違いに気付かせること。そして、これまでの観察・実験の結果や5年「流れる水のはたらき」での学習や経験をもとに自分の考えを見直させる。さらには、昨年私たちが住む熊本市を襲った豪雨災害の経験を語り、「地層のでき方」と結びつけることができればと思う。

・・・・・

(いつも授業を公開する前に書いているのだが)研究授業ということもあり、私も子どもたちも「先に、先に」と進みたがるであろう。

しかしながら、しっかりと子どもたちの「ことば」に耳を傾け、「聴く」「つなぐ」「もどす」ことに全力を注ぎたい。そのためにも、しっかりとテンションを落として「よい授業」ではなく「子どもたち一人一人の学び」を求めたい。

「研究授業だから」という意識を、今からどれだけ捨てることができるかが勝負である。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013.09.18 19:47:45
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: