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2012年04月09日
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テーマ: 入院生活。(10)
カテゴリ: カテゴリ未分類
母の心臓手術話の続きです。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20120312.html

執刀医の先生はホワイトボードにまるで予備校の教師のように、図を描いて手術の流れを説明してくださいました。当初受けた説明の通り心臓バイパス手術を行い、やや血管の接合に手間取り繋ぎ直しなどを行ったため予定より遅れてしまったものの無事成功。ちなみに繋ぐのは手で縫うのだとか。

しかし実際に見てみると、母の冠動脈は99%詰まっていたということでした。一番大事な冠動脈の根元が詰まっていたため、もし100%詰まってしまうと心臓に酸素が送られず、心臓の機能が完全に死んでしまい、即死となるところだった、と。

我々はその事実を知らされて唖然としました。狭心症と聞いて心筋梗塞では無いからまだ安心だ、と考えていたのですが、それは一番太い血管が100%詰まったわけではないから定義上「狭心症」なのであって、実際には他の部位が詰まる「心筋梗塞」よりも危険な状態だった、というわけです。

それまでの母は全く普段通り生活をしていました。自身が入院させられたのを不思議に思う程に。それが、いつ死んでもおかしくない状況だったとは。最初に母が胸を苦しそうに抑えたあの日、たまたま5分後に母は「あぁ苦しかった」と息を吹き返したから良かったものの、そのまま黙って息を引き取っていたのかも知れません。

その場合私は今頃喪主として、突然の出来事を信じられないまま受け入れさせられていたのかも知れませんでした。そう考えると、そら恐ろしくなりました。母は「たまたま生きていた」だけなのかも知れません。

結局、必要な血管は両足の血管では間に合わず、手の血管も使うことになったため、胸、両足、そして左手も切られたとのこと。それでも何とかなったのであれば、由としなければなりません。

「これで手術は無事成功しましたが、まだ安心はできません。明日の朝無事に目を覚まして、手足がちゃんと動くか。そして痺れなどの不都合が無いか、それぞれ確認ができて初めて安心できます。手術の成功と完治はイコールではありません。一番怖いのが脳梗塞です」

それでも手術はオフポンプで行われたとのこと。私は待っている間に色々iPhoneで調べていたのですが、人工心肺を使わないオフポンプ手術の方が、脳梗塞のリスクが小さくなるとのこと。その分、執刀医に高い技量が求められるということで、難易度の高い手術ということになります。



まだ合併症、特に脳梗塞のリスクは残っているものの、一番大きな山場はクリアしたので、ほんの10数分前とは気持ちが全然違います。我々の顔には安心感が漂っていました。しかし、まだまだ長い夜が続くことになりました。(つづく)





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Last updated  2012年04月09日 08時50分30秒
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