曹操閣下の食卓

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2007.09.13
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カテゴリ: 芸術
mucha1.gif



アルフォンス・ミュシャは日本でも最も人気が高い画家だ。

多くの作品がポスターやリトグラフ(彩色版画)だから普通サイズでも価格は五万円前後。

オフセット印刷なら三千円以下だ。その価格もいいが、もちろんデザインもすばらしい。

今回の展示でいくつか発見があったので、メモしておこう。

ミュシャはモルダヴィア族(現スロヴァキア)の出身で、パリで画学院の学生をしていたとき、女優のサラ・ベルナールにポスター制作を依頼された。

彼のデヴューは学生アルバイトだったわけだ。

mucha_gismonda.jpg


このサラのポスターで、いわゆるアルフォンス・ミュシャのスタイルが完全に完成されているのは驚きだ。

まずジャポ二ズムといわれる浮世絵モチーフのデザイン。

扇子を丸く折り重ねた車輪の円形。




Musha_LesSaisons.jpg


完成したものは寒そうに絹をまとった女性と、雪をのせた盆栽の背景モチーフ。

Musha_Saisons.JPG


これをみて閣下は直感したのだが、アルフォンス・ミュシャ本人はあまりジャポ二ズムに熱心ではなくて、彼に絵を書かせた人、スポンサーたちがこういった図柄をしつこく要求したのだろう。

その一人は、デヴュー作のポスターで、彼の前で日本の着物と帯をまとってみせたサラ・ベルナールその人であったことは間違いない。

もちろんミュシャはすごい勉強家で、モチーフの同じデザインを複写して並べるエジプト・オリエント装飾文様を完全に欧風化した。

mucha4.jpg


葛飾北斎の浮世絵から、乱れ咲きの菊花のモチーフを花冠に使っている。

安藤広重の生け垣の朝顔は、葉形の連想から葡萄になっている。生け垣に葡萄というのは無理があるからな(笑。

ただアルフォンス・ミュシャは菊の実物は観たことがなかったのだろう。

その冠の菊花は薄緑に彩色されているからである。。。

mucha_aki.JPG






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Last updated  2007.09.15 22:33:01


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