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書評などを見て、読みたい本があればメモをするこの本はそんな中の一冊市の図書館には、インターネット経由で読みたい本をリクエストしている上巻を頼んだつもりが下巻が来てしまった多分、こちらが間違えたのだろうまあいいかと、借りてきて読んだ(笑)18年務めた郵便局を辞め50歳にして専業作家となったブコウスキー成井さんいわく「まるで若かりし日の自分に復讐しているかのように」酒を飲み。たまにドラッグをキメて女とやりまくる日々を描いているだけなのにやはり詩情がある成井さんというのが書評を書いた人らしいメモは以前のことなので、覚えていないいま見直すと、こんな書評が残っていたボクが共感するアウトサイダー的な内容であるつげ義春「無能の人・日の戯れ」も同じメモに残っているこちらも同時にリクエストしたがまだ届いていない。
2018/07/26
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浅田次郎『天国までの百マイル』知人のカメさんランナーさんのブログでこの本が紹介されていた(→☆)これは面白そうだというボクの感が働き図書館に予約を入れた本は面白くて、かつ読みやすく、一気に読んだ途中からハッピーエンドが予想されるのだが所々で涙が出たりして、楽しい読書ができた。読んでから分かったのだが、2000年には映画2001年にはテレビドラマになっている☆母の月命日で墓参り
2018/07/09
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大阪市西成区の飛田新地のことを書いた本である前書きに以下のような説明がある本書は、2000年から2011年までの間飛田の住民をはじめ、この町とどっぷり関わる人たちと出会えたことによって遅々としながらも書き溜めた飛田新地の記録である近所の絵かきさんである〇中さんが自分が読み終えた本を届けてくれるのである最近の読書はほとんどがこのパターン受動喫煙という言葉があるがこれではまるで受動読書である飛田というところについては遊郭であったところという程度の知識はあるが足を踏み入れたことがない(本当です)人間の二大欲望の一つ、性に関する様々な行動それが浮き彫りになるのであるそれゆえ、十分に好奇心を満たしてくれた売春というのは需要と供給があって成り立つ売春防止法が施行された後も様々な形で合法的に?続いているセックス産業なるものそこに光を当てて、明るみにした著者の努力には種々のご苦労があったようであるが頭が下がる
2018/06/24
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今日の日付で書いたブログ何故かプレビュウや下書き保存が出来なくなったせっかく書いたブログが・・・と残念だったそんなことを言ってもしゃあないので仕方なく書きなおした今見ると、先に書いたブログもアップされているではないかこちらは消えたブログを思い出しながら書いた再投稿であるあえて二つのブログを投稿する次第です若山牧水「みなかみ紀行」を読んだ五月初めのドライブの途中暮坂峠で牧水の詩碑に出会った縁である一緒に収録されている他の紀行文も併せて読んだ旅の大好きな歩人であることがよくわかった何日も連続して歩く様子はわが遍路と同じだ地図や磁石を持ち、着るものや持ち物に独自の工夫をして、かなりの健脚ぶりが伺える草鞋(ワラジ)よ、お前もいよいよ切れるか今日、昨日、一昨日、これで三日履いて来た履き上手の私と、出来のいいお前と二人して越えて来た、山川のあとをしのぶに捨てられぬおもひもぞするなつかしきこれの草鞋よ別の詩では、こんな個所もある枯草に腰をおろして取り出す参謀本部五万分の一の地図旅好きの上に酒好きであるのもうれしい白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の酒はしづかに 飲むべかりけり有名な歌から酒好きであることは想像できる旅の途中、毎日酒を飲んでいるそれも朝、昼、夜の区別なくである酒は静かに・・・などというからひとりで飲むのが好きかと思うと歌人仲間や道中で知り合った人たちとにぎやかに飲む場面がよく出て来る自然豊かな野山を歩くことが好きでその上、酒が大好きな牧水さんみなかみ紀行を読んで、牧水さんへの親しみが一層増すことになった。蛇足になるが、ホトトギスの鳴き声をほったんかけたか、ほったんかけたかと表現しているのが珍しかった。
2018/06/06
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若山牧水「みなかみ紀行」を読んだ五月初めに行った群馬のドライブの途中暮坂峠で牧水の詩碑に出会ったのが縁である彼は旅が好きでよく出歩いているしかもひと昔の旅だから良く歩いている紀行文を読むとなかなか健脚の様子がうかがえる一日に40キロくらいは平気で歩いているようだ歩く服装や持ち物にも気を配っている地図、磁石、時刻表を持ち歩いていることが文や詩からわかり、相当の歩人であると思った草鞋よ、お前もいよいよ切れるか今日、昨日、一昨日、これで三日履いてきた履上手の私と、出来のいいお前と二人して越えてきた、山川のあとをしのぶに捨てられぬおもひもぞするなつかしきこれの草鞋よ(中略)枯草に腰をおろして取り出す参謀本部五万分の一の地図白玉の歯にしみと ほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけりこの有名な歌で酒好きであることは容易に想像することができる紀行文の中でも、昼や夜は当然のごとく朝食時にも酒を注文している暮坂峠で牧水の銅像と詩碑に出会いいま、著作・みなかみ紀行を読んで旅と自然と酒が好きな詩人であり歩人であることを知ったことで一層の親しみを覚えることとなった。蛇足になるが、この本ではホトトギスがほったんかけたか、ほったんかけたかと鳴いているのが新鮮であった。
2018/06/06
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江戸時代に活躍した棋士・井上幻庵を主人公とした作品百田尚樹の本は、いつも〇中さんが貸してくれるこれでもう何冊目になるでしょうか碁打ちの話なので囲碁の専門用語がたくさん出て来るがそんな専門的なことがわからなくても筋道は理解出来る内容である江戸時代、囲碁に四つの家元があった本因坊家、安井家、井上家、林家である家元の目標は一門から名人を出すことでありその名人位を巡って家元同士、棋士同士の駆け引きが面白く描かれている一口で言えば、読みごたえがあり面白い本であった小説に登場する約二百年前の棋士たちが人工知能の「アルファ碁」が世界最強の棋士を負かす時代になったと知ればどれほどに驚くだろうかなどと想像するのも楽しい******************ボクが読んだ百田尚樹の本『永遠の0』『海賊と呼ばれた男』『夢を売る男』『「黄金のバンタム」を破った男』『モンスター』『ボックス』『幸福な生活』『輝く夜』『プリズム』『純愛』『フォルトゥナの瞳』『錨を上げよ』『カエルの楽園』
2018/02/02
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甘南備山へ日の出を観に行った途中、東の空に厚い雲が低く垂れこめているのが見えた日の出は見られなくても朝の散歩だと思って山頂まで行くことにした山頂には誰もいなかった日の出の時間を少し過ぎた頃に手前の雲に太陽が当たって薄赤く染まった 暮れに読みかけにしていた「知覧からの手紙」(水口 文乃)の残りを読んだ戦後六十二年、残された婚約者が今なお穴沢さんを想いながら語りつくした貴重なノンフィクションと、帯に書いてある通りの内容である物語りの最後、穴沢さん(特攻隊員)の遺書が登場するヶ所では涙がこらえられなかった。最後の方に、残された婚約者が次のような感想を述べている。特攻隊というものは、そのとんでもない理不尽の最たるものだったのではないでしょうか。人間が弾となり、帰ってきてはいけないというのですから。それも、権力を持ったものは逃げ、権力を持たないものだけが行かされる。必ず死ぬことがわかっていても、敵艦に突っ込んでいかなければならない。人間ならば、誰もが「やりたくない」と、本能で思うでしょう。利夫さんもまた、そう感じるひとりだったのだろうと、私は思ってます。
2018/01/02
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久々に読書『流れる星は生きている』(藤原てい)くまさんのあれ?これ?(→☆)というブログの、8月15日の記事をみて図書館で借りて読み始めたたしかに終戦の日の読み物としてふさわしいかもしれないあの戦争を忘れないという意味で藤原ていさんは作家・新田次郎の奥さん読み始めるとこれ、過去に読んだことがあるそんな気がしてならないこれに先立ってチャキの償い(藤原咲子)―新田次郎、藤原ていの娘に生まれて―を読んだこの二冊、互いに関連している母の著書『流れる星は生きている』を読んでその軌跡をたどろうと言うもの著者は過去に『父への恋文』『母への詫び状』という二作を発表していてこれが三作目らしいこちらは既視感がなく初めてお目にかかる本筋とは関係ないが文中、中国人と朝鮮人のことばが心に残ったあなたのお母さんも苦労して大変だったけれど全て政治が悪いと思ういつも犠牲になるのは民衆なのだ日本人も、朝鮮人も、中国人もそしてロシア人もアメリカ人も皆いい人なんだ結局政治が悪いのだ一番上に立つ政治家が悪いのだ
2017/09/04
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久しぶりの読書ですしかも著者は103歳103歳で本を書けること自体がすごい内容は自然体というか103歳の著者の悟りみたいなものいちいち、なるほどと納得しながら読み進んだこの記事を書きながら回転いすを180度回すと後ろの本棚に彼女の著書が並んでいるその日の墨きのうのゆくえおもいのほかのいろは四十八文字日本の名随筆「墨」実を言うとボクは以前から篠田桃紅さんのファンなのですうれしいことに『103歳になってわかったこと』には、著者のサインがあります著者に会う機会があるという知人に頼んで先日サインしてもらいました篠田桃紅さんが103歳で現役方や、日野原重明さんも106歳で活躍中この方たちは超人ですね
2017/07/12
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高柳和江著「死に方のコツ」同「続・死に方のコツ」先月あった大学のクラス会で級友のひとりがこの本を紹介してくれた早速、市の図書館で借りて読んだ題名の通り、死は恐ろしいものではない死を上手に受け入れよう死について考えておこうというような著者の考え方が全編にわたって書かれている父が93歳、母が99歳と両親が長生きしてくれたおかげで二人を見送ったのは定年後の時間に余裕のある時期であった両親の死を通じて死と言うものがずいぶん身近に感じられるようになったおまけにボクは、過去も現在もやりたいことをやってきたしいまもそうしているだからいつ死んでもいいと思っているなにもあわてて死にたいというのではないこの本を読んでいてほとんどのことはなるほどとそのまま受け入れることが出来たボクはもうすでに死に方のコツを会得しているのだろうか(笑)この本を進めてくれた彼女は夫を亡くしてまだ一年経っていないボクとは全く違う思いでこの本を読んだのではないかそんな気がしている次に会ったらそのあたりのことを話してみたい。
2017/05/27
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最近、読書をしなくなった読みたい本があると図書館に予約を入れていたがそれももうずいぶんしていないそんな時、いつも百田尚樹の本を貸してくれる近所の〇中さんが『カエルの楽園』を届けてくれた仕方なしに読んだ(笑)受動喫煙ならぬ受動読書である読んでいるうちに日本の防衛や憲法改正問題のことを寓話化していることに気が付いた護憲派に対する痛烈な批判の書なのだあとから思えばもっと早く気が付いてよさそうなものだが感度の鈍いボクが気づいたのは物語りが相当終わりに近づいてからであった本を読み終わったころ、タイミングよく?百田尚樹氏ツイッターの記事を読んだ空自機スクランブル… 百田尚樹氏ツイッターで警鐘乱打「中国の挑発、もはや戦争一歩手前」「自衛隊見殺しにするな」「海賊と呼ばれた男」など面白い本もあったが人物の方は好きになれない。
2016/12/14
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上下巻、各600ページ読むのに二か月かかった最近の読書はもっぱら受け身誰かが貸してくれたり薦めてくれたたものばかりこの著者の本はこれで13冊目すべて近所の〇中さんが自分が読んだ後、届けてくれた読むのに時間がかかったのは歳のせいで読書力が落ちているのと内容がいまひとつだったことによるだから人に勧める気はないといっても、最後まで読めたのは部分的には結構面白く引き込まれるところもあったから
2016/09/12
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むのたけじさん、101歳で逝去元、朝日新聞の従軍記者だった朝日は社説・天声人語、社会面で大きく取り扱っている当ブログも二年前に記事にした(→★)手元に詞集「たいまつ」が三冊ある詞集だから気の向いたところを開いてどこからでも読める反省するとはうしろを向いて頭を下げることではない。前へ向かって進むことだ。熱狂があるなら、冷狂もあろう。狂うなら氷雪よりも冷たく狂いたい。冷笑があるなら熱笑もあろう。火を発する笑いを、せめて一度は笑いたい。「平和のための軍備」という理屈が成り立つかどうかは菓子を包んだ紙を菓子の一部と認めるか否か、という議論に等しい。権力者の蛮行を見ても見ぬふりをする大人は子供の非行を見ると大声でわめきたてる。読むほどに、自分の物の見方の平凡さがよくわかる
2016/08/22
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ふたつよいことさてないものよ これは河合隼雄さんのエッセイ「心の処方箋」のうちの1章ですさてないものよ、なんて表現も面白くずーっと頭に残っています人は身勝手で欲深くできている世の中の物事は上手くいって当たり前そうでなければ、不満が先に立ってぼやき、不満を言いたくなるふたつよいことさてないものよというこの言葉を知っていれば違ってくるこれほどわかりやすい言葉はそうないもう読んで字の通りである世の中に良いことばかりがあるわけがないと言っているのである例えばわが家庭菜園今年はトマトの出来がいま一つよくないこのように嘆きたいところをナスとキュウリは出来がいいのだからまあいいか、何もかもがそううまくいくわけがないこのように思えて悔しさもほどほどそれほど残念がらなくても済むのであるまさにこころの処方箋
2016/07/28
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表題の通りのアイルランド人によるネパール、チベットの旅行記であるネパールではエベレスト街道の地名チベットではポタラ宮など訪ねたことのある地名が登場するのが懐かしく、最後まで読んだ後半に登場する聖地カイラスこれは旅心を誘発するに十分ちなみにWEBサイトで調べると19~21日間で80~120万円のツアーが見つかった標高5660mの峠越えなど雄大な旅で面白そうである本は読了まで時間がかかった読み始めておそらく三ヶ月以上これは最近の読書の傾向である読書に時間がかかるのは歳のせいで、集中力が持続しなくなったせいかもしれない
2016/07/15
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土を喰う日々―わが精進十二ヵ月―水上勉著者は少年の頃、京都の禅寺で精進料理のつくり方を教えられた。畑で育てた季節の野菜を材料にして心のこもった惣菜をつくる――本書は、そうした昔の体験をもとに著者自らが包丁を持ち、一年にわたって様様な料理を工夫してみせた貴重なクッキング・ブックである。と同時に、香ばしい土の匂いを忘れてしまった日本人の食生活の荒廃を悲しむ異色の味覚エッセーでもある――。(カバーの文章より)1月から12月まで、12の章に分けてその時々に手に入る食材を使って作る精進料理を紹介している。畑で野菜を作り、山菜好きのボクには共感するところがある酒の肴によさそうなものがいくつかあったので自分で作ってみようとメモしておいた文中、“醍醐味”という言葉がよく登場する日常生活ではあまり使わないので新鮮に感じた。
2016/04/29
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マルローが女神のレリーフを盗掘して逮捕された事件の舞台となったパンテアイスレイ遺跡女神のレリーフ かつてインドシナの地にアンコールワットやアンコールトムを造営し繁栄を誇ったクメールの王国〈王道〉とはそこに存在した道路である巨万の富を求めて密林の奥深く古寺院を探して分け入るクロードとペルケン悪疫、瘴気、そして原住民の襲撃マルロー自身の若き日のインドシナ体験を基に人間存在と行為の矛盾を追及した不朽の冒険小説。(カバーの裏表紙)1月に訪ねたカンボジャのパンテアイスレイ遺跡この寺院の東洋のモナリザと言われるレリーフが有名になったのは、フランスの作家でドゴール大統領時代に文化相を勤めたアンドレ・マルローの若き日の盗掘事件金に困っていたマルローは遺跡の盗掘で一儲けしようと仏領インドシナに旅に出たもう少しで本国に持ち帰るところを逮捕され懲役3年の実刑判決を受けたのであるしかしフランスの文化人らの嘆願で執行猶予となり更に翌年には無罪判決を獲得しているこの体験をもとに書いた小説だと聞いたから興味を持って読んだのだがボクには難解で面白くなかったつまりはボクの読解力不足ということになるが文章自体が哲学的というのかぎくしゃくとしていて素直に頭に入らないなんとか最後まで無理して読んだけれどしんどかっただけ(笑)とか何とか云いながら旅先の思い出を楽しんでいるわけです。
2016/02/16
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夜の会議以外には特別に予定のない土曜日目が覚めたら七時半、八時のニュースを聞いてそろそろベッドから抜け出そうかとしたらNHKのラジオ文芸館「露呈の顔」が始まった。眉村卓の短編小説をアナウンサーが朗読する目で読むのではなく耳で聞く読書?だ音楽や効果音も入り読書より楽しめる40分の番組を結局最後まで聞いてしまった。ある会社の総務課長が主人公である彼は人間嫌いに陥っている昼食の相席さえもいやでたまらない上司から管理職特訓セミナーに参加するよう言われやむなく参加することになる研修は多くの企業から研修生を受け入れて研修専門の会社が行っている100人の参加者は20名ずつの班に分けられ班ごとに成果を比較される指導を担当するのは受講生より若い青年のようだ「整列」「駆け足」の号令など、すべてが命令調でまるで軍隊のようだ駅前の人通りの多いところで大声でわめく訓練もあるこの様な研修のことを以前に耳にしたことを思い出した。研修の講師をロボットだと思いこむことで主人公はその研修に耐えているところがある日、講師がロボットらしからぬつまり人間特有の感情を顔に出したことがきっかけで主人公の気持ちが変わってしまう……お蔭で土曜日の朝のひとときを思いがけず楽しむことが出来た。
2016/02/06
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知人からアリオトシとは何?と尋ねられた読んでいた本の中に出てきた言葉で意味がよくわからなかったという言葉だけではで説明が難しい絵を描こうにも筆記用具がないこんな時、スマホが役に立つアリオトシと入力してグーグルと図解のサイトが出て一発で説明できたアリオトシ(蟻落し) 部材Bを持ち上げて、部材Aに彫ってある溝に上から落とし込む(右の写真が仕上がり)ホゾにテーパーがついているので引っ張っても抜けない木造の仕口のひとつでアリカケ(蟻掛け)ともいう 彼が読んでいた本はロアルド・ダール(田口俊樹訳)『キス・キス』早川ミステリー文庫借りて読んだ、11編の短編小説集それぞれに意外な結末が用意されていて面白い本だったしかし読み終えるのに5ヶ月ほどかかった内容がつまらないからではない一晩で二編を読んだこともあったが結局は読書力が落ちたのだ
2015/12/12
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ボクは作家の曽野綾子さんのファンであるなぜなら彼女のユニークな視点が好きなのですだから彼女の小説、評論、エッセイをよく読んでいます本日の産経新聞「透明な歳月の光」というコラムでパリの襲撃事件のことにふれて書いている表題は 【平凡な人生という「大成功」】パリの襲撃に加わった若者たちについて「人生すべての失敗はその気になれば償うことが出来るしかし、人間の命を意図的に絶ったという行為だけは償うことが出来ない」、というのであるこれに比べると、この世のたいていの人は成功者なのだという「あなたも私も、今まで幸運もあって人を殺しましませんでしたし、自分も殺さなかったそれだけでも大成功です」「多くの人が子供を育て、老人の面倒を見会社で決められた仕事を正確に勤め上げ家では家族のためにご飯を作ったりもしただろうそれらは人を殺すどころではなく人を生かす目的のための行為であったとすれば、その人の人生は大成功だったのだ」同じテロリストを憎む発言でもこの様な表現をする人は少ないボクはこの人のこういう所が好きなのです。
2015/11/25
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百田尚樹『フォルトゥナの瞳』主人公には他人の死を予見できる能力がある人の手首が透けて見える(透明になっている)とその人に死の兆候が表れたことを示しさらに死期が近づくと透明に見える部分がどんどん増えていく、つまり透明人間に見えるこの能力を利用して、相手を死から救うなんてことも実行する荒唐無稽な内容なので、途中で少しばかばかしくなったけれど結末も気になるので最後まで読んでしまったまたまた百田尚樹、これが10冊目いつもの通り、近所の○中さんが貸してくれたホントにありがとうございましたもう百田熱は完全に冷めているので「○中さん、もういいよ!」って気分
2015/11/21
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朝日新聞、『折々のことば』から忘れ草垣もしみみに植ゑたれど醜(しこ)の醜草(しこくさ)なほ恋ひにけりこれを現代語訳集「LOVE SONGS」は次のように訳すという。悲しい恋に効くっていうから垣根いっぱいに植えたのに忘れ草のバカ!忘れ草のウソつき!あの人への気持ち全然止まんないじゃない」面白い!ボクの場合、この訳で十分難しい解説は要らない!恋ノウタ―Contemporary Remix“万葉集” LOVE SONGS WITH YOUつのる想い 【三枝 克之 (著)角川文庫】 これがその本です図書館の蔵書検索で利用可になっていたので早速、予約を入れました。この歌は以前にブロ友・けん家持さんが寄せてくれたコメントで知っていましたそのブログは⇒こちら
2015/09/11
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とても興味深い本でした。以前に読んだ『殉愛』(百田尚樹)のことをでたらめだらけだと訴える内容で興味深い。『殉愛』の主人公・さくらという女性は殉愛どころか180度違った金目当ての女性だということを知って実に驚いた。作家の百田尚樹氏が『殉愛』で描く人物像は善人と悪人がはっきりしていて漫画のようにわかりやすい。小説だったら、問題はないかもしれないだが、実在の人物が登場するノンフィクションでその手法を用いるのは無謀である。仮に善悪をくっきり描くのであれば徹底した取材が絶対条件である。と、批判して書いている『殉愛』を読んだ時の感想はたしかに善人と悪人がはっきりしていて漫画のようにわかりやすかった。でも今日読んだ本の内容が事実なら百田尚樹という人は相当エエカゲンなことを書いたことになる。この本に書いてあるようなことは既にネットやテレビ、週刊誌で話題になっているらしい。テレビをまったく見ないボクは関西では有名人だというやしきたかじんを知らないし彼にまつわる死後の話題のことも知らないだからどちらが真実でも別にかまわない。でも二冊の本の内容を読み比べるとそのあまりの違いように驚くばかりである。
2015/08/22
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歩友のみなさんと神君の伊賀越え(家康山中逃避行)略して『家康ウオーク』なるものを楽しんでいます。堺から伊勢湾の白子浜まで家康逃亡の道を歩こうというわけです。そのウオークに少しでも参考になればと伊藤 潤『峠越え』を読んでみました。この本はカメさんランナーのブログで知りました。同じ歩くにしても多少はその背景を知っていた方が楽しめること間違いなしおまけに次回(第3回)は津田から京田辺に至るルートで家康はわが地元・尊延寺を通っているのだ。家康一行 伊賀越え経路(伊藤 潤『峠越え』より)小説では尊延寺宿を出発してから天王、普賢寺、水取などの村を経て草内の渡しに達し木津川を渡るとしか書かれてていない。しかしまあ何とかなるでしょう。
2015/06/16
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今年の3月15日のブログではこの著者の本、10冊目『プリズム』を読んでもう読むのはやめにしようと書いている。ところがまたまた近所の○中さんがこれ面白いと言って届けてくれたのがこの『殉愛』帯に、誰も知らなかったやしきたかじん、最後の741日と書いてあった。テレビを見ないボクはやしきたかじんと聞いてもいまひとつピンとこない。名前くらいは聞いたことがあるが知識は、テレビ関係の人ということ最近がんで死んだということくらいそれはともかく、借りてから一か月ほど積んどく状態にしていた。少し時間に余裕が出来たのでそれをここ四、五日で読んだ。結果はグッド読み進むにつれて引き込まれて一気に読んだ死の前、二年間を一緒に過ごした女性との愛の物語であり、闘病記でもある。ボクはこの二人の関係をなんの抵抗もなく、ごく自然なものとしてすんなりと受け入れることが出来た。やしきたかじんに対する予備知識(先入観)がゼロだったこともかえって良かったような気がする。一度くらい彼の出演するテレビを見ておけばよかったそんなことを思いながら最後まで読んだ。いい本だった。
2015/06/01
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同じ著者の本を珍しくたくさん読んだ『永遠の0』『海賊と呼ばれた男』『夢を売る男』『「黄金のバンタム」を破った男』『モンスター』『ボックス』『幸福な生活』『輝く夜』そして今回の 『プリズム』の順だったすべて近所の○中さんが貸してくれたものでこういうのを“受動喫煙”に倣って“受動読書”とでもいうのでしょうか最初から3冊目くらいまでは面白かったしかし、あとになるほど心に響かなくなり今回の『プリズム』でもう終わりにしようと思う。 ○中さん、たくさんの本を貸していただきホントにありがとうございました。
2015/03/05
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わたしのオ○コがばっちり写った写真恥ずかしいけどあなたにあげます。シワまではっきり写っています。百合子某夕刊紙のこの広告を見て58才の老人がその女性の宛名に金を送った。何日かしてその写真が送られてきた。なんとそこにはどこかの婆あのオデコを写した写真が一枚入っていた。たしかにシワまではっきりと・・・老人は「これは詐欺ではないか」とある週刊誌の苦情欄に投稿した。以上はいま読んでいる遠藤周作『老いてこそ遊べ』に紹介されている話です。この投稿を見つけた遠藤周作氏私は一読、爆笑し、その日の想い気分が吹きとぶ気持であった。まるで久し振りに清涼剤を飲んだ気持ちになった私はこの騙された老人も、だました側も好きであると書いている。ボクも笑いました、久し振りに大爆笑実話なのか、作者の作り話なのかはわからないけれどもこれだけ笑わせてくれればそんなことはどちらでもいいのですさすがはプロの作家だと感心するばかり。
2015/02/03
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○中さんが百田尚樹の本を立て続けに届けてくれるこの本は今までのと違ってつまらなかった。NHK経営委員:百田氏が退任へ毎日新聞ニュースで知った。問題発言の多い人でNHK経営委員のような職にはふさわしくないと思っていたので結構なことだと思う。
2015/01/31
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またまた百田尚樹今回は『ボックス』高校のボクシング部のことを書いた青春小説やはり○中さんが貸してくれました。これだけ同じ作者の本を読むと共通点のようなものが少し見えてきました。それは世の中から姿を消しつつある義侠心、正義感凡人には備わっていないスーパー能力に寄る痛快さストーリーには少し現実離れを感じながらも読んでいて感動の涙があふれる。
2015/01/26
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読みやすくて面白い百田作品この作者の本はすべて○中さんの提供自分で買ったり借りたりしたことはないこの本面白いよと言って、○中さんが届けてくれる今度の『幸福な生活』も同じ。文庫本に19編の短編がおさまっている。平穏で幸福な生活もちょっと間違えば地獄最後のページのたった一行が効いている帯では「衝撃のラスト一行」解説の宮藤官九郎さんは「見事なオチに戦慄を覚える」と書いている感動を覚えるという類の読み物ではないけれど面白く読んだ。
2015/01/19
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絵手紙をやっているカミさんが買った本です。事故で両腕を失いながら,不屈の精神力と家族,友人の愛情に支えられながら復活し豊かな人生を送っている大野勝彦さん(大野勝彦さんの生き方に学ぶより)その絵の一部同 上両手が無くてもここまで描けるかと感心する世の中には、自分だけが不運だと思って不平不満ばかりを言ってる人がいるそういう人は自分で不幸を呼び込んでいるのだ永久に幸せにはなれない気がする。昨日今日のブログからそんなことを想った。*********************昨日のブログ『Kさん夫妻の画集』をかいた時この本のことを書いた記事にリンクを張ろうとして探したのですが見つからなかった。あらためて探すと12月20日の「下書き」に残っていたどうやら投稿ボタンと下書き保存のボタンを押し間違えたらしいいまさら12月20日付で投稿するのもおかしいので本日のブログとしてここにあらためて投稿する次第。
2015/01/13
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顎けふ顎のはずれた人を見た電車に乗っていると途端にその人の顎がはづれたその人は狼狽(うろた)へたがもう間にあはなかったぱっくり口があいたきりで舌をだし涙をながした気の毒やら可笑しいやら私は笑ひ出しそうになった「ほろおん ほろおん」橋の下の菖蒲は誰が植えた菖蒲ぞほろおん ほろおん私は電車を降りてからも込み上げて来る笑ひを殺さうとした井伏鱒二『厄除け詩集』より
2014/12/08
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宮本輝「海岸列車」(上下)この小説は、山陰本線・鎧駅から始まる列車は、城崎から鎧まで、海岸沿いをいくつものトンネルを抜けて走るこれがこの本の題名になっている「海岸列車」先月の山歩きで、余部を訪ねた時城崎から乗った列車が鎧という駅を通過したオッ、こんな名前の駅があったんだなあと、妙に印象に残った。このときのブログを見た○川さんのコメントに以前に読んだというこの本のことが書かれていた。そんな縁があって、読んでみようという気になった。多少現実離れしているなと感じるストーリーもあるが登場人物の恋愛の行方に興味を持って楽しく読んだ。最後に著者の「あとがき」を読んだ。(以下抜粋)誰がはやらせたのかは知らないが、家庭を持ついい歳をした連中がまるでひとつのファッションであるかのように不倫とやらに走っていい気分に浸っている。 私はそのての軽い小説を目にするたびに鼻先であざ笑いつつ 「不倫てのは命がけでやるもんだ」と時代にはずれた老人みたいに ぶつくさ言ってきた。(中略) 日本人は、いつのまにか骨抜きにされたといった感が、昨今多くの人々に読まれている小説を目にするたびに私を妙ににがにがしい、ある種の不快な屈辱に似た思いに走らせる。なるほど、作者は世の中の風潮に腹を立てていたのかそういう思いで書かれた小説だったのかと合点がいった。最近、本を読まなくなったなあ・・・そして感想らしきものを書こうと思ったのに著者のあとがきでお茶を濁すことになってしまった。
2014/10/27
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『永遠の0』、『海賊と呼ばれた男』、『夢を売る男』『「黄金のバンタム」を破った男』 の順に読んでこれが5冊目5冊とも、近所の○中さんが貸してくれました『「黄金のバンタム」を破った男』 以外はどれも面白かった。今回のモンスターも面白い。生まれつき顔が醜かった女性が整形手術を繰り返して美人になる話。■女性は美しく生まれただけでよい人生が約束される男は誰でも例外なく美しい女を求めるから。■顔じゃない心だよ、という言葉もあるがそんなことはうわべだけの話で本音ではない。という考え方が強調されている。読後、周囲の女性を見まわすがそれなりに個性があってボクにはあまり美醜の判断は出来ない。一般論としては美人が良いに決まっているしかし美醜というよりは好き嫌い好みの問題であるという気がする。これを読んで女性はどういう感想を持つのか機会があれば何人かの女性の意見も拝聴したい。
2014/09/19
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百田尚樹の作品、4冊目『「黄金のバンタム」を破った男』を読んだが、面白くないので途中でやめた。前の3冊と同じく近所の○田さんが貸してくれた本。白井義男、矢尾板貞雄、ファイティング原田などなつかしいボクサーの名前が登場する。しかしちょうど中間ぐらいまで読んだところで先を読む気がしなくなり読むのをやめた。それを待っていたかのように今日、○田さんが次を貸してくれた。『モンスター』
2014/08/27
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この本を読んで興味深いところが何か所かあったが以下の二か所を紹介しておきたい。「たしかにうちも詐欺まがいの商売をしている。しかし守るべき一線は守っている。それが丸栄社の誇りだ。客に嘘は言わん」「駄作を名作とは言ってますが」「それは主観だから嘘じゃない。名作と信じて、名作だと言えば嘘じゃない。売れると信じて、売れると思うと言えば嘘じゃない。世に出すべき作品と信じて言えば、嘘じゃない。出版にかかる費用に関しても、丸栄社全体の経費と考えれば決して嘘じゃない。(中略)」「たしかに、そういう意味では、丸栄社は詐欺はしていませんね」「詐欺というのは、本人が騙されたと思った時に成り立つ犯罪だからな」(中略)「そこが殺人や強盗とは根本的に違うところだ。本人が喜んで納得している限り、詐欺罪は成り立たない」疑問や不信感を持って苦情を言ってくる客もこの編集長にかかると見事に変心して(させられて)感謝の念さえ抱くようになるのだから痛快でありこの辺りが漫画のようだと感じる所以である。「このコピーにあるリストは、小山君に頼んで作ってもらったものだ。いずれもこの三ヶ月くらいで百回以上の更新をしているブロガーたちだ。(中略)毎日、ブログを更新するような人間は、表現したい、訴えたい、自分を理解してほしい、という強烈な欲望の持ち主なんだ。こういう奴は最高のカモになる(中略)」「有名ブログの書籍化はすでに大手がやってますが」「アクセスが何十万もあるようなブログは、書籍化してもある程度の売り上げは見込めるから、大手出版社が触手を伸ばすのは当然だ。うちが狙うのは、大手が見向きもしないようなブログだ。アクセス数は関係ない。大事なのは更新数だ。誰も見ていないブログをせっせと更新するような奴は必ず食いついてくる」これならボクも十分にカモの資格があるみなさんはどう思いますか?
2014/08/19
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百田尚樹 『夢を売る男』この著者の本は「永遠の0」「海賊と呼ばれた男」に続いて三冊目になる。三冊とも近所の○中さんが貸してくれました。どれもみな面白い。世の中には自分の本を出版したい人が多いこれが本の出版を“夢見る人”出版社の部長である主人公はそれらの夢見る人たちに巧みに本の出版を売り込むこれが本のタイトル「夢を売る男」一歩間違うと詐欺になりかねないきわどい商売しかしそこを敏腕の主人公が実にうまくやり遂げる本を出した人は騙されたなどとは夢にも思わない逆にやり手の主人公に感謝さえしている。本を出したい人と主人公のやり取りが実に面白く痛快まるで漫画を読んでいるような気がしたものです。
2014/08/16
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中井俊已さんのメルマガ 【心の糧】からの引用です。ある大学でこんな授業があったという。 「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。 その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。 「この壺は満杯か?」 教室中の学生が「はい」と答えた。 「本当に?」そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの 砂利をとり出した。 そして砂利を壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。 そしてもう一度聞いた。 「この壺は満杯か?」 学生は答えられない。 一人の生徒が「多分違うだろう」と答えた。 教授は「そうだ」と笑い、今度は教壇の陰から、砂の入ったバケツを取り出した。 それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。 「この壺はこれでいっぱいになったか?」 学生は声を揃えて、「いいえ」と答えた。 教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと注いだ。 彼は学生に最後の質問を投げかける。 「僕が何を言いたいのかわかるだろうか」 一人の学生が手を挙げた。 「どんなにスケジュールが厳しい時でも、最大限の努力をすれば、いつでも予定を詰め込む事は可能だということです」 「それは違う」と教授は言った。 「重要なポイントはそこにはないんだよ。 この例が私達に示してくれる真実は、 大きな岩を先に入れないかぎり、それが入る余地は、 その後二度とないという事なんだ」 「君たちの人生にとって”大きな岩”とは何だろう」と教授は話し始める。 「それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、 家庭であったり、自分の夢であったり…。 ここで言う”大きな岩”とは、君たちにとって一番大事なものだ。 それを最初に壺の中に入れなさい。 さもないと、君達はそれを永遠に失う事になる。 もし君達が小さな砂利や砂や、つまり自分にとって重要性の 低いものから自分の壺を満たしていけば、 君達の人生は重要でない「何か」に満たされたものになるだろう。 そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、 その結果、それ自体失うだろう」
2014/08/09
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バーベナ、クマツヅラ科別名:ビジョザクラ(美女桜)今日の朝日新聞「ひと」欄は日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞特別賞を受賞したむの たけじ さん(99)従軍記者として、負け戦と分かっていて勝ち戦とウソの記事を書いた。その責任をとると敗戦の日に朝日新聞を退社した。ふるさと秋田に戻り、週刊新聞「たいまつ」を発刊。以来、「戦争絶滅」を旗印に発言を続けている。長く続けるその活動が評価された。(以下略)こんな書き出しで紹介されている。何年か前に買った、詞集「たいまつ」3冊を本棚から引っ張り出してページをめくった。ところどころ詞の番号に○印がつけてある以前に読んだ時に付けたものらしい。美しいといえる生き方があるとすればそれは自分を鮮明にした生き方である。忘れたころにわざわいがやってくるのではない。忘れているからわざわいがやってくる。忘れることのおそろしさを忘れているあいだは同じわざわいが繰り返される。やりがいのある仕事は捨てられている仕事である。多くの人たちが出来ないと思いこんだりつまらないとさげすんでいる仕事こそやりがいがいっぱいつまっているのだ。「決意表明」は、翌日になると「表明」した記憶だけが残って「決意」は行方知れずとなる。こんな調子で1769編の詞が載っていて心に響く言葉がいくつも登場する。詞集の(三)には○印が無いところを見ると買ったままで読んでいないのかもしれない。
2014/08/04
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奄美群島日本復帰五十周年記念「奄美を描いた画家 田中一村展」とありますから、この展覧会の図録です。近所の絵描き・○中さんから借りました。以前にも同じく○中さんから借りた「アダンの画帖」を読んで興味を抱いた画家・田中一村→ここ「アダンの画帖」は伝記だったので作品(画)はほんの一部しかなかったがこの図録では多くの作品にお目にかかれました。読書というよりは絵を眺めたというだけです。なかなかいい男ですアダンの画帖に載っていた晩年の写真作品の一部最近、本を読む時間がどんどん少なくなりましたが時にはこのような図録を眺めるのも楽しいものです。この絵を肴にして酒好きの○中さんと近日中に一杯やるのが愉しみです。
2014/06/16
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ねがいわたしのねがいは呼吸を合わせることである石とでも草とでも呼吸を合わせて生きて行くことである
2014/05/09
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出光興産の創業者・出光佐三をモデルにした本格歴史経済小説(カバーより)この著者の本、「永遠のゼロ」に続いて二冊目いずれも近所の○中さんが貸してくれた本です。「正義感」「公平感」「責任感」主人公にはこれが突出していて実に痛快な読み物。政治家、官僚、企業の経営者等今の時代、言い訳ばかりに終始して責任逃れを図る風潮が目立って腹立たしい。それだけに主人公の人物像が光る。
2014/04/17
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途中、何度か涙が出ました。小説か映画のどちらかが話題になっていた。作者の名前にも聞き覚えがあるが小説家としては知らなかった。総理のお友達でNHKの経営委員になった人先の都知事選挙で田母神候補を応援した人ということで名前に記憶があった。映画化も経営委員も関係なく、面白い本だった。戦争や特攻隊を扱った小説を面白いというのはどうかとも思うが、引き込まれて一気に読みました。
2014/03/31
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老人医療にかかわる現役医師の書いた本です。題名の通り、自分にふさわしい死に時を考える本それまでの人生が充実していればいつ死んでもいいそういう気分になれたらいいな、と感じた。以下、関心をもって読んだヵ所です。病気には治る病気と治らない病気がある治らない病気にいつまでも拘泥するのは良くない見極めは難しいが実感で確かめるよくなるものなら1~3ヶ月で効果が現れる。治らないとわかったら無理な治療にさっさと見切りをつけよう。無理な治療にしがみついていたら苦しい最期から抜け出せなくなる。医学は命を長らえさせることを目的としてきたが自然な寿命以上に命を長らえさすと、悲惨な長寿になってしまう。多くの人がそれを知らずに、素朴に長生きを求めている。そして実際に長生きしてからその辛さに気づく。どこかで悪循環を断たなければなりません。自然な寿命以上の長生きは多くの人にとって苦しいもの著者はこういうのです。何事にもころあいというものがある。死ぬのにも死に時というものがある。そして以下の4行が結びの言葉です。自分の死に時を何歳にするか、それは自分次第です。そんなことを考えなくても、死は必ずやってきます。死ねば何もわからなくなるので、準備しようがしまいが結局は同じなのかもしれませんが。自然の摂理に従う、自然体で生きる、などと自然にこだわる生き方を目標にしているボクには下記のようなヵ所もまたわが意を得たりという気がするところです。寿命を大切にするということは、ごく当たり前のことをすることです。バランスのとれた食事、十分な睡眠、正常な水と空気、適度な運動気分転換、ゆったりとして精神状態等々。多くの人が、長寿を望みながら命を削るような生活をしています。それを補おうと、サプリメントや酵素剤などの不確かな物質にすがりマスコミの健康情報に踊らされる。病気になったら名医にかかろうと、必死にランキング本を読みあさり健康食品を買いあさり、海外の薬剤情報などに躍起になる。人々のそういう不安につけこんで、商売をしている健康長寿ビジネスにはまったく腹が立ちます。医療が安全かつ有能で、常に患者の期待に応えられるように喧伝する医療界も同じです。騙されるほうも悪いが、やはり騙すほうが悪い。長寿ではなく天寿(自然の寿命)を大切にしよう。
2014/03/05
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時間というものは有効に使おうと思えば思うほど足りなくなる。時間は無駄にしてもいいと思った瞬間ゆったりと流れだす。いま読んでいる本にこんなことが書いてありました。最近の自分を振り返ってまさに至言だと思いました。やらねばならないことがいっぱいの時こんな無駄なことやってられないそう思っていた時は、気ばかり焦ってさっぱり見通しが立たなかったのにまあいいか、気分転換のつもりでちょっと遊んでみようこのように考えを変えたとたんゆとりが生まれたから不思議です。本は「日本人の死に時」著者・久坂部 羊
2014/02/22
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ソシンロウバイ捨ててこそ、楽しい人生が始まる60すぎたら、どんどん捨てなさい1 親を捨てる2 子供を捨てる3 友人を捨てる4 家を捨てる5 見栄を捨てる6 年賀状やお中元をやめる7 カネを捨てる発売中の週刊現代の新聞広告です。親を捨てるとか子供を捨てるというのはおだやかでない表現ですが言わんとするところはわかる気がします。いくら見出しで釣ろうったってわざわざ買ってまで読まないよ週刊誌に対するボクの態度です。新聞広告だけ観てると十分楽しいだからといって読んでみたら失望するそれが週刊誌。
2014/02/20
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片岡鶴太郎「大人の墨遊び」という本を読みました。上手下手にこだわらずに自分の好きなように楽しんで字を描きなさい。簡単に言えばこんな内容の本です。ボクも一時、書をやっていたので興味深く楽しく読みました。また筆を持って字を描きたいなそんな気も起りました。終りに近いところで先日その名前を知ったばかりの田中一村が登場したのにはびっくり。「筆で手紙を書く」という項でした。ここで紹介する手紙は奄美大島の画家田中一村先生の画集を送っていただいた礼状です。私の大好きな画家なので、冒頭に、お礼を述べました。(後略)それから間もなく玄関でピンポーン『アダンの画帖 田中一村伝』を貸してくれた○中さんです。先日お会いした折に、本のお礼を言いました。「お借りした本はとても感動しながら読みました」と。田中一村の画集があったので観てくださいしばらく置いていきます、というのです。一か月もしないうちに“田中一村”が目の前に三度も現れたという話でした。偶然と言えば、もう一つ天使の梯子(薄明光線)という言葉にも今年すでに二度別々の知人のブログで遭遇しました。層積雲の隙間から光が差し込みまるで天と地を結ぶ階段のように見える現象で「天使の階段」や「天使のはしご」「光芒」などと呼ばれる。
2014/01/18
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正月から素晴らしい本に出会いました。『アダンの画帖 田中一村伝』(小学館)伝説の日本画家ただ一冊の伝記画壇に背を向け生涯妻を娶らず自らの才能だけを信じ貧窮をものともせずひたすら絵をかいた六十九年の軌跡。東京・千葉・奄美と移り住んだ一生を追う(帯のことば)近所に住む絵描きの○中さんが同じ本を二冊買ってしまったので良かったら読んでくださいと、届けてくれたのが新春2日。絵にはそれほど興味があるわけではありません田中一村なるひとも初めて耳にしました。でも帯の言葉を見て、なんとなく興味を引かれ一気に読んでしまいました。俗っぽくいえば変人の一生です。でもこういう人が実際にいたそのことに心を打たれました。日本人のふる里にふれた思いです。本人が亡くなった後で奄美大島で遺作展が開催され新聞やNHKの報道で一躍脚光を浴びたそうです。採りたてのサザエをいただいたりこんな素晴らしい本が読めたりしてまことに縁起のいい新春であります。ところで本のタイトルになっているアダンとは何?アダン(阿檀)はタコノキ科タコノキ属の常緑小高木である。奄美諸島から沖縄にかけて分布し、海岸近くに生える。(以上、WEBサイト花図鑑より) アダンの木と花
2014/01/06
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どこやらの教育委員会がやったことがもとで最近、「はだしのゲン」が話題になっています。いま読んでいる坂村真民詩集に話題にピッタリの詩があったので紹介します。せいさんだからといって(坂村真民)せいさんだからといってめをつぶってはならないあつぱくされるからといってだまっていてはならないみるべきものはみいうべきことはいいせかいのすみずみによびかけねばならないぜんじんるいにうつたえねばならならないひろしまのいかりをかなしみをなげきを昭和29年発行坂村真民詩集「觀音草」第一部「原爆詩」よりボクはまだこの漫画を読んでいない。
2013/09/03
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飯 台(坂村真民)何もかも生活のやり直しだ引揚げて五年目やっと飯台を買ったあしたのご飯はおいしいねとよろこんでねむった子供たちよはや目をさまして珍しそうに楽しそうに御飯もまだできないのに自分たちの座る処を母親にきいている私から左回りして梨恵子佐代子妻真美子の順である温かいおつゆが匂っているおいしくつかったたくあんづけがある子供たちはもう箸をならべているあゝ飯台一つ買ったことがこうも嬉しいのか貧しいながらも貧しいなりにふとってゆく子の涙ぐましいまでいじらしいながめである 8月14日、砥部(愛媛県)の坂村真民記念館を訪ねました。「念ずれば花開く」の詩で有名な坂村真民さんです。その時に買った詩集を時々ベッドに転がって読んでいます。今日出会ったのが上の詩です。この詩を読んでいると作者の人間像が浮かんできます。同時に父のことなども思い出しました。家族で丸い飯台を囲んでいた子供の頃戦後で食べ物も十分になくテレビも冷蔵庫もパソコンもなかった。あれからもう60年変わったなあ、家族の食事の風景もなんといっても60年だもんなあ。
2013/08/26
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