映画の舞台ドッグヴィルにはかつての金山か何かの廃坑があって、その入り口にはラテン語の格言でDICTUM AC FACTUMと記されていた。「その言葉は直ちに実行された」という意味なんですが、身を隠すためにこの廃坑に入るのは主人公のグレースだけでした。これは映画ラストの伏線ですね。そして実行されるのは旧約聖書のソドムやゴモラの運命と同じもの。チャックとヴェラの息子の名はジェーソン。赤ん坊を除いてこの町の最年少にして、もっとも邪悪かも知れないこのジェーソンは『13日の金曜日』のジェーソンかも知れない。