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ひとしきり夫と話しましたら、私もようやく少し落ち着いてきました。大切なウーちゃんを大ネコに捕られた悲しさと自分の注意不足という後悔と、子供たちに言い訳が出来ない辛さが入り混じって何から手をつけてよいか分からなかった自分が情けなかったのです。 夫との電話では「たぶん、悲しいけどウーちゃんは再び我が家に帰ってくることはないだろう。子供たちに悲しい思いをさせるかもしれないが、終わったことは仕方がない。子供たちが早くウーちゃんを忘れてくれるなら、代わりの子ウサギを準備しておくのも必要かも・・・」と冷たい結論になりました。「いえいえ、ウーちゃんはまだ死んだとは決まってないから、次のウサギを準備なんて考えたくない」と思いながら、それでも瓜二つほどそっくりな子ウサギがいないものかと市内のペットショップに探しに行ったわけでした。毛色が似ていても、顔つきが違う。顔つきが似ていても大きさが違う。そしてなにより、足にソックスを履いた(ように見える)子ウサギはどこにもいませんでした。やはり、こんなに簡単に心変わりをさせようとする親たちが甘いのでしょうか。途方にくれてしまいました。 (その10)へ
2006年10月30日
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犬の鳴き声は、あまりにも遠くなり小さく消えてしまったので私は我に返るのに時間がかかりました。今しがたの出来事を頭の中で整理しながら私はウーちゃんとの別れを悟ってしまいました。いくら敏捷に飛び回っていても、大ネコに限らず、子ウサギの敵は多いことくらいはわかります。大ネコから逃れても別の動物の餌食になるかもしれません。「でも、もしも逃げのびてるなら、ここへ帰ってこられずとも、山などに隠れてほしい・・・」と願うばかりの私でした。しばらくして、私は周りを見渡し、ケージの掃除中だったことを思い出しました。「そうだ! 夫に知らせなくちゃ!」夫に報告したらきっと、私は叱られるでしょう。それでも、今からどうしたらよいのか分からない私は夫に電話して今までの詳細を報告しました。 (その9)へ
2006年10月28日
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隣の家のブロック塀の後ろに草むらがあるらしく葉っぱが覗いていて、ウーちゃんはその中へ飛び込みました。同時に大ネコは狙いを定めたのか、後ろ足でタンッと地面を蹴るとウーちゃんの背中めがけて飛びかかりました。大ネコが草むらのどの辺に降りたのかは私にはブロック塀が邪魔で見えませんでした。瞬間、音が消えました。シーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「まさか、やられたなんてこと・・・・」と不安になりましたが近寄って、ウーちゃんの変わり果てた姿を見る気にもなれず呆然とそのまま突っ立っておりました。 その時、先ほど飛び込んだ草むらが揺れ、ガサッと小さな白いものが飛び出してきました。それがウーちゃんだと判り、嬉しくて私は手を叩いて飛び上がりましたが次の瞬間、同じくガサッと飛び出してきた大ネコを見てガックリしました。ウーちゃんは瞬時にあちこちにターンを繰り返し、大ネコの襲撃を避けました。そして、再びあの草むらに二匹は飛び込んで、今度こそ見えなくなりました。大ネコの襲撃と共に始まった近所の犬達の吠える声はウーちゃんと大ネコの捕り物に騒いでいるのか、波紋のようにだんだんと遠く小さくなりとうとう何の音も聞こえなくなりました。 (その8)につづく
2006年10月26日
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夏休み前にやってきたウーちゃんは、よく食べ、よく跳ね、よく動くようになりました。楽しかった夏休みもあっという間に終わり、新学期になった娘たちは小学校へと吸い込まれてしまいました。自宅に残ったのは、ウーちゃんと私。「掃除する時は、これをこうやって・・・」と注意だけ残して夫は親戚の用事で出かけてしまいました。「さあ、始めよかな。」と私。いつものようにサークルの中にウーちゃんを入れてやりネットをかけて、ケージの掃除を始めました。『ウサギに水をかけてはダメ』と誰かが教えてくれてたのでウーちゃんにしぶきがかからないように背を向けてゴシゴシやってました。しばらくして、 グァッターン ドン ガタガタッ トトト・・・という音で振り返ろうとしたとたん、後ろからウーちゃんが私の側をすごい勢いで走り抜けました。「あっ」すぐ後からウーちゃんの身体の3倍ほどもあるような大きなネコが、ドドド・・・と、やはり私の側をまるでネズミでも捕まえようとしているかのようにウーちゃんを追いかけていきました。子ウサギは躊躇することなく門柱の柵の間をスルリと通り抜け、必死の形相で我が家とは反対の方向へ走っていきました。大ネコは一瞬門柱の柵の前で止まりましたが、身体をくねらせて柵の間を器用にくぐり抜けると、まっしぐらに子ウサギの後を追いかけて行きました。どこにそんな敏捷なところがあったのでしょうかまばたきしてる間にどこかへ消えてしまうのではないかと思えるくらいのスピードであちこちと子ウサギは大ネコに間隔を開けて逃げました。しかし、やはり子ウサギの歩幅は大ネコのそれとは比べものにならないくらい狭すぎます。逃げ回っているうちに、ジワリ、ジワリと二匹の間はせばめられていきました。「あぶない どうしよっ すぐ後ろまできた」「あー もうだめ 捕まるっ」 その7へ
2006年10月24日
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それでも夏休みが終わるころにはウーちゃんの身体も少し大きくなり体力も少しついた様に見えました。 我が家の庭は小さくて、遊び場用のサークルを設置したままにも出来ずその度に広げたり畳んだりしておりました。それが悪かったのか、一度誤って踏んでしまったことがあり、以来、接合部の留め金がうまくかからなくなりました。けれど、この狭い空間もいずれは使えなくなるので、少しズレのある留め金を紐で結んで使っていました。ウーちゃんの成長とともに、それもだんだんと使わなくなり、ウーちゃんは家の敷地内で遊ばせるようになりました。ただ、安全策は絶対に必要で、自宅への敷地の出入り口はことごとく隙間をネットや板で覆ってからウーちゃんを自由に遊ばせるようにしました。何度かしているうちに、私自身に慣れが出来たのでしょうか。あの事件が起こったのでした。 その6へ
2006年10月22日
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ケージがウーちゃんの住まいで幸いだったことは糞の処理が案外し易かったことです。とはいえ、さすがにケージは重くて掃除中のケージの移動は小学生の娘たちだけでは無理がありました。現在ではとんと見かけなくなりましたが、あの頃はまだ朝のラジオ体操もあり眠い眼をこすりながら出かけて行った娘たちの帰宅を待って夫はケージの掃除を手伝ってやったものでした。当然、娘たちだけの掃除より、夫の掃除の方が綺麗になります。いつしか掃除は親の担当になってしまいました。 ただ、ここで一番気をつけたのがケージを掃除している間のウーちゃんの居場所。我が家の近所にはネコ好きのご家庭もあり、ネコちゃんたちは無音で近所巡りをしています。 最初はケージと一緒に買ってきた直径1.5メートルほどの遊び場用のサークルにネットを外から覆い、少しの隙間もない状態でウーちゃんを遊ばせていました。これでも絶対的に安心とは思えず、ネコや犬の出現に驚いて死んでしまうのではないかと不安だったものでした。 その5へ
2006年10月20日
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昨日は市内各所で「かきくらべ」がありました。約50台ほどの太鼓台が市内4ヶ所に集まり「かきくらべ」をしました。やっと家族のそれぞれの仕事が休みだったので家族一緒に行動したかったのですが、娘たちの行動力には体力的に着いていけず仕方なく主人と行動を共にしました。今年初めての場所へ行ってみたけど、なかなか雰囲気に慣れずに疲れだけが残りました。一夜明けて、私は今日はお休み。秋祭りにお休み出来るなんて、何年ぶりだろう。10年ぶり・・・。10年間休みが無かった故に、秋祭りをどう過ごせばよいか分からなくなってる自分がいます。実家の母に付き合うことにしました。毎年、通常は実家の前の道路を太鼓台が通るのだけれども、年々新調されて少しずつ拡大される太鼓台にくらべて少しずつ痛んできて路肩がゆるくなってきた道路のために、今年は一方からやってきて、そのまま逆戻りして帰ってしまいました。なんだか寂しい。そのうち、この道路にも太鼓台が通らなくなるのでは・・・と不安になりました。今でさえ出不精の母は、太鼓台が通らなくなると秋祭りの雰囲気さえ感じられなくなるでしょう。時代の流れを感じました。
2006年10月18日
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先日からこの辺りで秋祭りが始まっています。10月に入ってからは、各地域で3~4日間の日程で少しずつ日をずらし、常にどこかの市や町が催している状態です。ここも例外ではなく1年中で1番賑わう時期になりました。 昨日夕方に仕事から帰宅した次女は、夕飯もそこそこに仮眠をとるべく二階に上がっていきました。午前1時、眠い眼をこすりながら起きてきた次女は早々と友達と出かけていきました。ドン! デン! ドン!ドン! デン! ドン!遠くではもう太鼓の音が聞こえています。 私も長女と午前4時に家を出発しました。神社までの途中に去年までは見られなかったものがありました。今年の秋祭りの趣向でしょうか、道路に面した一軒の家の庭から一筋の白い光がサーチライトのように照らされ、遠くの山の上にある遺跡をとらえています。まるで影絵のように、遺跡の影がその向うの山に映し出されています。長女への独身最後の思い出にするには絶好の景観です。しばらく見とれてしまいました。 今朝は宮出しの日。車輪を外した2トンの重さの太鼓台がひしめく男たちに担ぎ上げられ、ドン、デン、ドン!と、腹の底まで響く太鼓の音とともに神殿までの何段もの階段をゆっくりと進んでいくさまは見ている者にも早朝の秋風の冷たさも感じさせないくらい勇壮さが伝わってきます。そんなに広くはない境内に高さ5mもある4台の太鼓台がそれぞれくっつきそうに並べられたところで神事が始まりました。太鼓の音だけは絶対に絶やせないので相変わらず鳴らせ続けています。もうすぐ6時です。あれほど暗かった夜空は消えていつのまにか秋晴れの良いお天気に変わりつつあります。
2006年10月16日
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ウーちゃんはいったい何を食べるのでしょうか。本を読んだり、人に聞いたりして情報を集めました。ウサギの餌はニンジン・・・と普通に知られているのですがウーちゃんは実はそれほどはニンジンを食べなかったんです。畑で採れたての土付きのニンジンならまだしもスーパーに並んでいるニンジンは不思議と口にしませんでした。スーパーのニンジンよりも、近所の荒れた野原に生えている草の葉っぱを大いに好んで食べました。特に、小さな芽や実を。ニンジンよりも甘いのかと思ったくらいでした。 そうそう、家族旅行の時にウーちゃんを預けたペットクリニックではキュウリを食べさせてくれたみたいでしたがやはり、ウーちゃんの食欲はそれほどでもなかったようでした。ペットクリニックから帰宅したウーちゃんはケージの中に入れた葉っぱをすごい勢いで食べてしまいました。まるで何日間も食べてなかったかのように。 その4へ
2006年10月14日
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家族の一員になったウーちゃんですが、とりあえずその晩のベッドはダンボール箱として翌日にベッドになるものを買いにいくことにしました。 体長が大人の手のひら程度のウーちゃんなのでベッドがケージの中では可哀想だと思ったけれどちょうど良いのがなくて仕方なく鳥用のケージを買ってきました。ケージの中に小さく切った古新聞を山のように沢山入れてさっそくウーちゃんを入れてやりましたが、ベッドとしてはどうも気にいらないらしく新聞紙の山を掘って身体中が新聞紙片まみれになるしソックスを履いた小さな足は底面の格子の間から踏み外して歩きにくそうだったので底面に薄い板を敷き、新聞紙片の代わりに柔らかい布を入れてやりました。知人から「ウサギは気の弱い動物」と聞いていたし、ウーちゃんはまだまだ小さいのでしばらくはケージを家の中に置くことにしました。 その3へ
2006年10月12日
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この前の日曜の晩は、まん丸のお月様が見えました。お月様・・・ウサギの餅つき・・・ウサギ・・・そう、あれは15年ほど前のこと。長女が小学生高学年だった頃のことです。あれほど動物を飼うことを拒否していた主人なのに娘の望みだとすんなり許可したものだから、彼女は1学期終業式の日に、小学校からウサギの子をもらって帰りました。大事そうに抱える腕の中で、グレー色のウサギはブルブル震えています。 見たとたんに私は 「可愛い」って言ったものの、ウサギといえば白色としか考えてなかったので、少しガッカリ・・・「みてみて、かわいいでしょ? この子、ソックス履いてるよ」ニコニコ顔で私を見上げる娘の言葉でよく見たら「はあ、なるほど」全身グレーの色かと思ったら、4本の脚先がすべて真っ白の模様になってる。娘の言うとおり、まるでソックスを履いてるみたい。 また、鳴いているのか唸っているのかわからないが、子ウサギは「ヴ~」と言う。もしかしたら「ヴ~」ではなく「ギュ~」と言ってるのかもしれないがともかく、そういう訳で「ウーちゃん」と名づけられました。翌日からは夏休みと同時に「ウーちゃん」の新生活も始まりました。 その2へ
2006年10月10日
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今日は「芋煮会」本番です。私たちは「さくら飯」を作ります。栄養士の方から戴いたレシピどおりのご飯が出来るとのこと。私が出勤したら、すでにごはんは炊き上がっていた。炊飯器のフタをあけてビックリ!ご飯がデンブで染まり、可愛いピンク色になってる! また老人会の方に味見をしていただいたら、塩気が少し足りないとのこと。おにぎりは1人2個で、全部で400個。にぎる時に塩水を使うことにした。ん?お釜の底のほうのご飯が変?妙にベタベタしてる。「え? 寒天が入ってるの? これ?」 あまりにも薄味で柔らかい「芋煮」だったからよく聞いたら『介護料理』だといわれた。なるほど・・・納得。
2006年10月08日
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あさっては、こちらの地区の老人会の方が開く「芋煮会」の日です。わが事務所は、そのお手伝いをすることになっています。 お手伝いといってもここでは、当日のご飯作りだけ。なのに、今日は朝から長机を持ち出されるわ、土鍋は運び込まれるわ、出席者100名の為の準備物が占領してまるで事務所は倉庫の様。おかしいよ。だって、うちの事務所は今日はお休みじゃないしお客様だって頻繁にいらっしゃる・・・目と鼻の先にある老人クラブの集会所に苦情を申し出た。結局、午後にいつもの事務所になったけど、2日前でこうだもの。当日に、私たちの居場所は確保できるのかしら
2006年10月06日
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半月ほど前から、勤務先にいろいろなお年寄りが立ち寄られるようになりました。近所に公民館が近いせいでしょうか、今日は70歳代の男の方がいらっしゃいました。用事を済まされ「包丁研ぎ」の話になりました。その方は随分前から「包丁研ぎボランティア」をされているらしく毎年、目標数を立てて実行されているとのことです。今年度は去年度から1,000本増やして、3,000本の目標だということでここへ来る前にも40本の包丁を研いでこられたそうです。現時点で2,400本代。また「包丁研ぎ」とはいうけれど、切れ物なら包丁・ナイフ・ハサミ・鎌など、何でもよいそうでした。 私の歳でさえ、ボランティアをしていることで周囲から反響があるのに、その年齢での「包丁研ぎボランティア」には頭が下がります。その方がおっしゃってました。「包丁研ぎをしているから、元気でいられる」と。
2006年10月04日
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先月から勤めかけた仕事も、もう一ヶ月になりました。相変わらず、毎日面白く過ごしています。今日は同僚に言われてしまいました。「あなたはホントにパソコンが好きなのね」そうです。そうなんです。楽しくって仕方ありません。そして、新しい事を覚える楽しさもあります。一ヶ月があっという間に過ぎました。人間、楽しい仕事に恵まれるのって、なかなか無いですよね。ここの勤務先も来年の春までなので、それ以降はどうなるのか少し心配・・・。とりあえず、今だけでも楽しみます。
2006年10月02日
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