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一雨きてほしくどうやらきそうなかなかな 荻原井泉水 [2]
お盆を過ぎれば秋風が吹く、と仙台人はよく言う。今年は盆過ぎまで暑さが続いているが、今日はそんなに暑くはない。
デモ集合場所の錦町公園へ向かう途中、通り抜ける西公園では蝉が激しく鳴き交わしている。うるさすぎて、夕方遠くで聞こえる「かなかな」のような風情はない。
定禅寺通り、一番町を過ぎる頃、ぱらぱらと降ってきた。「一雨きてほし」いところだが今はまずい、と空を見上げたりしていたら、それっきりだった。
もう始まっている
錦町公園の集会。(2013/8/25 14:14)
今日も遅刻。公園の木々の間に集まっている人々が見える。木立の色、芝生の色で、何となく涼しそうに見える。みんなの後ろに回ってスピーチを聞く。
いつもの立ち位置、最後部から。(2013/8/25 14:15)
陰っていた陽が、デモが出発する頃には少しずつ差し始めた。それでも日射しはそんなに強くない。水分補給の準備をしなかったが、心配なさそうな、そんな涼しさである 。
公道(定禅寺通り)でデモの列を待つ「脱原発カー」。(2013/8/25 14:43)
「脱原発カー」に続いて出発。(2013/8/25 14:44)
先頭で横断幕を持って、「脱原発カー」に続く。そういえば、脱原発カーが先導するようになってからは、パトカーの先導がなくなった。パトカーと脱原発カーが等価な仕事(役割)をしているのだとは、とても思い至らなかった。
後方には100人の元気なデモ隊。(2013/8/25 14:53)
小さな小さな金蛇水神社(祭礼中)。(2013/8/25 14:59)
一番町に入ると金蛇水神社の幟がたくさん立っている。祭礼があるらしい。金蛇水神社はビルに張り付いた小さな神社である。若い頃、このあたりを毎夜のように酔っぱらって徘徊していたのだが、金蛇水神社の確かな記憶がない。
人は記憶のなかにある街を愛するのであり、記憶が蓄積される街を愛するのだ。 三浦展 [2]
三浦展に逆らうつもりはないけれども、どんな記憶が蓄積されたのか、それによっては、愛したり、憎んだり、あるいはまた関心が消えてしまったりするのではないか。
ずっと暮らし続けていると、この街を愛しているのやら嫌っているのやら判然としなくなってしまうような気もする。
炎暑もおさまって人通りの多い一番町。(2013/8/25 15:00)
一番町は人通りが多い。一時期の暑さが治まったせいだろうと考えたりしたが、暑いさなかに一番町に出てきたことがない私には、比較すべき根拠がない
。
仙台七夕の期間は例外としても、ずっと続いた炎暑の中でも毎日この程度の人出があったかもしれない。ポストモダンの時代の消費行動に向かう人々のエネルギーは、私の想像を超えているのだから。
欅青葉、木陰の気分良さ。(2013/8/25 15:20)
一番町を歩いているうちにさすがに少しばかり汗ばんできた。青葉通りに入ると、欅並木の下を風が通り抜けていく。汗ばんだ体を心地よさが吹き抜ける。
とても気持ちがよくて、見上げる欅木立の緑も木漏れ日も少しばかり覗いている青空も、みんな格段に美しく見える。
これからは、こんなに気持ちの良い季節をデモしながら歩けるのだ。少し暑さの残る晩夏の夕暮れのデモ散歩も快適にちがいない。
[1] 荻原井泉水『現代日本文學大系95 現代句集』(筑摩書房 昭和48年)p. 479。[2] 三浦展『ファスト風土化する日本』(洋泉社 2004年)p.207。
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