全2件 (2件中 1-2件目)
1
去年の箱根駅伝は号泣ものの感動だった。特に5区の山登りで、山の神降臨とアナウンサーに叫ばせた東洋大の柏原君の走りはあまりにも劇的、泣けた。その柏原君、今回も同じ5区を走るという。またあの走りが見れるだろうか。随分前になるが、僕が高校生のとき、福岡の故郷の高校が高校駅伝で全国制覇2連覇を達成した。その影響もあってか、市内の中高はちょっとしたマラソンブームとなって、体育会系じゃなく美術部の僕のようなやつまで毎日放課後マラソンした。それも毎日10キロだ。毎年校内マラソン大会があって、それに燃えたわけです。なぜなら先に走り終えた女子達が校門の両脇にずらりと並んで、ゴールする男子達に声援を送るわけで、体育会系の部員達が花形になれるハレの日。そこへ文化系のやつが上位に食い込んでいたりすると女子達はどよめいて応援してくれる。そんな不純?な動機もありつつ毎日走っていた。箱根駅伝はもちろんそんなこととは次元が違うが、マラソンすることの日本中の若者の頂点の勝負。そこに起こるドラマも毎年劇的だ。駅伝を見ていると人生と同じだとよく思う。たすきを次に手渡すところは生命のバトンタッチのようだ。僕も誰しも、先祖や出会った人達、そして森羅万象からなにかのたすきを手渡されている。そして自分もなんらかのかたちでそのたすきを次へ繋いでいく。歳月もまた、今年という年魂が次の年魂に席を譲っていく。走る途中に何が待っているのかは神のみが知る。人と人の関係も、そして宇宙の流れも神が準備した駅伝だ。
2009.12.31
コメント(2)
沖縄のひんぷんのことをあれこれ調べている。ひんぷんとは、沖縄の家の門の内側や玄関の正面によく据えられている石垣のついたてのことだ。魔物は直角に進めない(?)という言い伝えから始まったという独特の石垣の置き方。ある方の庭に設置の案が出ているため、調べはじめたらはまってしまった。沖縄にしかないこの石材の質感はすばらしい。珊瑚や貝が堆積してできる堆積岩で琉球石灰岩といわれるこの石は、近年、温度上昇をおさえるなどさまざまな有効な働きが確認されてきているらしい。オープンでありつつも、よけいなものはさえぎるその構造もとても興味深い。しかし沖縄の魔物はなぜ、直角に曲がれないのだろう?こういうことが多くの人の共通の認識になる、その感覚の土台をあれこれ想像してみるのが楽しい。そしてひんぷんというものを調べるほど、作るとなれば沖縄からその石材を取り寄せてつくるしかない、そこにいきつく。最近では沖縄でもブロック塀で代用するケースが多いらしいが、ここ埼玉の里山に建つ予定の伝統工法の家に、沖縄のひんぷんが座るのもきっとおもしろい。
2009.12.22
コメント(0)
全2件 (2件中 1-2件目)
1