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横山秀夫「第三の時効」(集英社文庫)を読んでいます。F県警の強行犯係を舞台にした連作短編集で、シリーズ第一弾です。刑事たちの人間臭い、赤裸々な日常と犯人を追い詰める執念深さが描かれる重厚感のある作品です。氏の著作を手に取るのは初めてですが、さらっとはなかなか読めません。
2007年10月31日
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北杜夫「どくとるマンボウ回想記」(日本経済新聞社)を読んでいます。北杜夫氏には、「楡家の人々」といった大河小説や、歌人である父、斎藤茂吉の評伝「青年茂吉」などもありますが、「どくとるマンボウ航海記」から親しんだ私としては、軽い筆致のマンボウシリーズが一番です。いつのまにか筆者も80歳の高齢とのこと、少しづつでもよいですから、エッセイを書き続けてもらいたいものです。
2007年10月30日
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珍しく週末図書館で借りて、内田康夫の「長野殺人事件」(光文社)を読みました。名探偵浅見光彦と信濃のコロンボ竹村岩男警部がタッグマッチを組んで事件を解決するお話です。田中康夫前知事をモデルにした秋吉長野県知事と反知事派の議員との対立の下で、秋吉知事の元側近が殺されて、それが引き金になって連続殺人が起こるストーリーです。例によって、旅情豊かな南信濃の描写がたまりません。和田城の茶店の名物の小饅頭を食べたくなります。
2007年10月29日
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阿井渉介「うなぎ丸の航海」(講談社文庫)を読んでいます。阿井氏は講談社文庫に収録されている列車シリーズなどのを書いた推理小説作家ですが、この本は東京大学の海洋調査船に乗船し、ニホンうなぎの産卵場を探すノンフィクションです。事実は小説よりも奇なりといいますが、うなぎの生態も面白いです。
2007年10月28日
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台風20号の接近の影響で大雨のなか、ハル・ベリー主演の「パーフェクト・ストレンジャー」を見ました。親友を殺した容疑者に広告会社社長役のブルース・ウィリスが浮かびあがり、ジャーナリスト役のハル・べりーが証拠をつかむべく会社に潜入するというストーリー展開ですが、ラストに思いがけない結末がまっていました。ブルース・ウィリスが恐妻家で、女好きの社長といういいところなしの役、あまりすかっとしない映画でしたね。
2007年10月27日
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澤田ふじ子「土御門家陰陽事件簿 鴉婆」(光文社文庫)を読んでいます。陰陽師というと、映画「陰陽師」にでてきた安倍晴明が有名ですが、この土御門家は江戸幕府に陰陽頭に任じられ、全国を支配した家柄です。この土御門家が悪と戦う連作短編集です。
2007年10月26日
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ブックオフ大泉学園店で「関西 電車のある風景今昔1」(JTBキャンブックス1700円)を105円で入手し、得した気分です。関西は旅行でしか行ったことがないので、昭和30年~40年代の風景を実際にほとんど見ていないのが残念ですが、新旧の写真を見比べているだけでも楽しいです。東京編も均一コーナーにでればいいのですが。
2007年10月25日
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ブックオフの均一コーナーで買った「旭山動物園のつくり方」(文春文庫)を読んでいます。北海道旭川市立の旭山動物園は、入場者数が上野動物園を抜いたということで、一躍有名になり、TVドラマ化もされました。その秘密、野生動物の自然な姿をいかに楽しんでみてもらうか、動物と触れ合ってもらうか、さまざまな工夫がかたられています。写真も豊富で面白くよめます。
2007年10月24日
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須藤靖貴「押し出せ青春」(小学館文庫)を読んでいます。小さな相撲部屋に入門した青年、桐疾風の成長を描いた連作短編集です。著者は相撲雑誌の編集者だったそうで、相撲部屋の稽古や最近話題になった「可愛がり」の描写にリアリティがあります。実際見聞したわけではありませんが、いかにもそうだろうなと思わせるかきっぷりです。苦しい現実なかに光明を見出して、努力していく桐疾風青年に拍手!
2007年10月23日
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昭島でお通夜があったので、御焼香の帰り、事前に調べておいた南口のエーツー昭島店に行ってみたら、CD、DVDばかりで古本はからぶりでした。種村直樹「鉄道を書く4」をぼつぼつ読んでいます。行く秋や 故人を偲ぶ 人の列
2007年10月22日
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河出文庫の新刊、江國滋「絵本落語風土記」を買いました。落語にでてくる場所の現在の姿をスケッチで示し、落語の内容も交えて、紹介していくエッセイ集です。元本には大阪、京都など江戸以外の場所も出てくるそうですが、文庫本は東京に限定して掲載されています。氏の死病は癌ですが、「おい癌め、酌み交わそうぜ秋の酒」(新潮文庫)もよかったですね。
2007年10月21日
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今日、西武線練馬駅で乗り換える用事があって、消防署の先の一信堂古書店によりました。なかなか開店時間に下車する機会がないので、久しぶりです。外の文庫本の棚で「霧舎巧傑作短編集」(講談社文庫)を購入。中の棚には絶版・品切れ本がたくさんありましたが、見るだけにおわりました。
2007年10月20日
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岡崎武志の「古本病のかかり方」がちくま文庫で7年ぶりに再刊されました。私としてはめずらしく新本を買った次第。私の場合、父が子どものころ、神保町の古本屋街で、古本の児童書をよくお土産に買ってきてくれたおかげで感染したようです。高校生の頃には、エラリー・クイーンやクリスティ、ガードナーの推理小説を買い始めていましたね。この本にでてくる阿佐ヶ谷の千章堂でも時々買いました。
2007年10月19日
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ブックオフで買った鳥羽亮の「三鬼の剣」(講談社文庫)を読んでいます。秘剣を操る剣豪同士の死闘に加えて、謎解きの要素もあって面白いです。主人公は直心影流の達人毬谷直次郎。いつもながら決闘シーンのリアリティに手に汗をにぎってしまいます。
2007年10月18日
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京須偕充「とっておきの東京ことば」(文春新書)を読んでいます。京須さんは、落語のCD製作に長らく携わり「円生の録音室」「古典落語CDの名盤」関係著作もたくさんあります。この本は、父が二代目、母が四代目の江戸っ子である氏が、東京に生き残っている言葉を取り上げて、自分の体験を取り混ぜながら語っていきます。言葉の滅びは急激ですね。
2007年10月17日
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光文社文庫の鬼貫警部シリーズの最新作「早春に死す」を買いました。表題作など7編を収録した短編集です。鬼貫警部シリーズは南満州鉄道を舞台にした「ペトロフ事件」や重厚なアリバイトリックの「黒いトランク」など何冊か読みましたが、時刻表を使ったアリバイは鉄道ファンにとってはtあまりません。
2007年10月16日
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実相寺昭雄「ウルトラマン誕生」(ちくま文庫)を読んでいます。昨年、2006年はウルトラマンが誕生して40周年だったそうです。著者はウルトラマンの創世記から特撮監督をつとめた人で、製作に数々の逸話、苦労話を語って面白いです。
2007年10月15日
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CATVで「植村直己物語」(1986年)をみました。1984年にマッキンリー冬季単独登頂を達成後、下山中行方不明となった植村直己氏の伝記映画で、直己氏を西田敏行、公子夫人を倍賞千恵子が演じています。糸の切れた凧のように、新たな冒険に挑戦していく氏を支えた公子夫人は大変だったなあと思います。クレパスに落ちたり、ホッキョクグマに襲われたり、死と背中合わせの冒険を続けていた氏は、マッキンリーならずとも畳の上では死ねないことを覚悟していたかもしれません。ブックオフで直己氏の「青春を山に賭けて」を買ったのでこれから読んでみます。
2007年10月14日
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ブックオフ千駄木店で購入した種村直樹「日本縦断ローカル列車を乗りこなす」(青春出版社新書)を読んでいます。北海道から九州まで、ローカル列車の旅を取り上げたもので、汽車旅ファンにはとても面白いです。特に行きたいのは、島根の宍道湖畔を走る山陰唯一の私鉄一畑電車で、応援したくなります。
2007年10月13日
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10日に見学した下田了仙寺の宝物館の話です。下田開港当時の本の写真代わりの精密版画や絵巻などを展示して興味深いものでした。第二展示室は、それとは無関係な住職の収集したヒンズー教やラマ教、真言立川流などのエロチックな仏像や図画を展示していて、そのアンバランスというか、ミスマッチぶりが面白かったです。本堂はペリー来航当時のもので、ここにペリーが座って、水兵を閲兵したとおもうと歴史が身近に感じられます。そのあと、ハリスに身をまかせた唐人お吉がしばらくやっていた料亭安直楼が残っていたので見学しました。
2007年10月12日
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10日、伊豆急行の伊東・伊豆急下田とおまけでJR伊東線熱海・伊東間を踏破してきました。伊豆急行は海岸線に沿うところが多くて、車窓を楽しめました。曇りだったので三宅島は見えず大島がかろうじて見えたぐらいで残念でした。下田では、観光案内所でもらった町歩きマップをみせると、コーヒー店でマドレーヌのおまけがついたり、いろいろサービスが受けられてよかったです。黒船でやってきたペリー提督が水兵の訓練を日本人に見せた了仙寺の宝物館は500円で中身もあってお手ごろでした。ここでもマップで絵葉書をもらえましたよ。
2007年10月11日
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成田山横浜別院に参拝した帰り、いかにも昔ながらの古本屋といった感じの店を見つけました。天保堂苅部書店の看板あり。隣の店を買い取った感じで、お店が二分されていて、番台風に真ん中に帳場がありました。歴史物、戦記ものなど絶版本も結構あって、ほこりとかび臭さが漂っていました。残念ながら成果なし。
2007年10月10日
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8日、和田不動尊から横浜駅にもどりJRに乗り換えて桜木町駅下車。にぎわい座の手前を右折して、少し先のカドを左折すると、長い石段が正面に見えました。急傾斜地崩落危険区域の標識を横目でみながら上ると、本堂正面にでました。丁度自動車の安全祈願中で、終わるまでまって写真をとりました。裏手にも道があって、帰り古本屋らしい古本屋「天保堂苅部書店」を見つけました。
2007年10月09日
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今日はお天気が悪かったですが、相鉄腺和田町駅下車徒歩6分の真福寺和田不動尊へ納経に行ってきました。和田町商店街を進んで、国道を渡ると、細い道の入口に真福寺の案内板があったので迷いませんでした。門の脇に満願地蔵があり、入ると足元に四国札所の名を刻んだ石畳が続きます。突き当たりにお大師さんの像があり、右折すると本堂がありました。本堂に上がってお不動様に拝礼して、差し替えの納経帖をいただきました。
2007年10月08日
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昨日、谷根千散策の折、ブックオフ千駄木店に寄りました。店内は新書、文庫が2冊オール500円、単行本が2冊1000円のセール中。読みたい本で定価が高いのを探しましたが、小さな店で品数が少なく、結局、実相寺昭雄「ウルトラマン誕生」(ちくま文庫)など4冊買いました。はす向かいの古本屋(「古本」の大きな看板出ているが、名前がない)も成果なし。
2007年10月07日
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千駄木の本郷図書館鴎外記念室に行ってきました。西日暮里から歩いて、ブックオフ千駄木店よったあと、団子坂をあがったところにありました。陸軍軍医総監にして文豪の森鴎外の旧居観潮楼跡に立っています。ここの二階から東京湾がながめられたそうです。鴎外のデスマスク、遺書や書簡などを展示、今日から「鴎外と光太郎」の企画展示でしたが、こじんまりとしていて、すぐみ終わりました。鴎外の 名残の石や 秋の暮れ
2007年10月06日
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ブックオフ大泉学園駅前店に寄りました。黒川博行「国境」(講談社文庫)を均一本で入手。800ページもある大冊はお買い得でした。大金を持ち逃げした詐欺師を追って、建設コンサルタントとやくざのコンビが北朝鮮に乗り込むという冒険小説。一気読みできる面白さでしょうか。
2007年10月05日
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創元推理文庫の「サム・ホーソーンの事件簿5」を読んでいます。アメリカ西部の医師サム・ホーソンが町に起こった不可能犯罪を解決していく連作短編シリーズの5冊目です。いつもながら小さな町の不可能と思える殺人事件を医師が観察力と推理で小気味よく解決するところが読ませます。あと1冊で、全作品が翻訳されるのは、楽しみでもあり、後がないと思うと残念でもあります。
2007年10月04日
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内田幹樹「機体消失」(新潮文庫)を読みました。元機長の作品だけあって、ハイジャックされた航空機の嘉手納空港への緊急着陸シーンに迫力があります。このほか、文庫には「操縦不能」「パイロット・イン・コマンド」がありますが、残念ながら著者が亡くなって作品が増えないのが残念です。
2007年10月03日
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水井潔子「従軍看護婦物語」(光人社文庫)を読みました。筆者は日赤の看護婦として昭和16年から敗戦まで中国戦線の陸軍病院で看護婦として働き、敗戦後、21年秋まで男装してソ連軍から身を隠し、食うや食わずで生き延びて帰国するまでの記録です。看護婦に対する人々の敬意、援助は、一人ひとりの看護婦の献身的看護の積み重ねがしからしめたのだと思います。
2007年10月02日
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乱歩賞を受賞した神山裕右「カタコンベ」(講談社)をよみました。題名からローマの地下墓地かと思ったら、舞台は日本の山の中の鍾乳洞でした。文章は荒削りですが、殺人者が紛れ込んだ探検隊が落盤で閉じ込められ、水没のタイムリミットまでに必死に脱出するというダブル危機のストーリー展開がうまいです。評判が分かれる作品ですが、私には面白かったです。
2007年10月01日
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