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今年は初めて自分で煮てみました。今まではお正月の準備は全て母任せ、母が毎年暮れに作ってくれた黒豆やおなます、ぶりの煮付け、お煮染めなどが我が家のおせち料理でした。お雑煮だって津山のお味噌仕立て、鰹のお出汁の香るおいしいお雑煮でした。先日階下の義父の知り合いから丹波の黒豆をいただいたので、昨日母の味を思い出しながら見よう見まねで煮てみました。大きなお鍋にいっぱい、柔らかくておいしい黒豆煮ができました。今日は一日中雨、気温が上がらず肌寒い一日でしたね。大掃除をする気になれず、なんとなく一日が過ぎようとしています。貴重な一日をこんな風にダラダラと、ちょっと勿体なかった気もします。長いお休み中にしなければいけないことがたくさんあるのに、なかなか思い通りにはいかないこのごろです。階下の義父母の認知症が進み、まるで大きな赤ん坊が二人いるみたいです。あまり気負いすぎてもいけないので、私なりにできる範囲で頑張っています。ただどれだけしても病気の進行を食い止めることはできないのがちょっと空しいかな...あ、そう言えば、昨日iPhone4からiPhone5に機種変更しました。iPhone3から4に変更して以来の久しぶりの機種変更です。私はアップルコンピューターを使っているので、情報のアップデートは簡単、ITuneに繋ぐだけで完了。仕事でもPC端末として良く使うiPhoneなので、またこれから暫くお世話になる大切な道具です。生まれて初めての母のいないお正月、やはり淋しいです。とてもお料理が上手だった母にとうてい及びもしないけれど、黒豆は上手く煮ることができました。仏壇にお供えしたらきっと、合格点をくれるんじゃないかな...
2012.12.30
岡山市から車で1時間とちょっと、県道53号を北にまっすぐ行ったところが私の故郷、津山市です。生まれて小学校2年まで育ったところです。山の麓をボーっと汽笛をならしながらやって来る汽車に乗って、まだ見知らぬ街にいつか行ってみたいと思いを馳せていた畑の畦道。祖父母の家の裏を流れる大きな川、竹箒や籠を持って向こう岸から川面を無数に飛び交う蛍を追った夏の夜。もしかしたら今の私の山登りの原点かな?親に連れられて小さな足で近くのお城跡(津山城跡)をてっぺんまで登り眼下に広がる街と桜を眺めたお花見。ずっと忘れかけていた小さいころの記憶が目覚めた旅になりました。もちろん今回は家族全員で亡き母の納骨をするのが目的でしたが、行ってみたら懐かしい顔、言葉、場所、そして何よりも嬉しかったのは、故郷そのものでした。ちょうど一週間前の土曜日、母を父の眠るお墓に納骨しました。なんか肩の荷が下りた感じ、責任を果たしてきっと母も喜んでいてくれるだろうと帰りにはホッとした旅になりました。私にはもう父も母もいないから、今津山にいる伯母や叔父やいとこたちが故郷に一番近い人たちです。また来てね、そう言ってくれた親戚の人たちの暖かさにふれて何十年も離れていた故郷は、その時間を一瞬にして埋めてしまうほど近くにあったんですね。私の故郷はとても暖かくてのんびりでお城山がある素敵なところです。短い時間でお城の天守閣跡に登ってみました。桜の木がたくさん石垣を囲んで植えられています。その中にいかにも百年は生き続けているだろう老木が何本もありました。きっと小さい頃その木の下で父と母とお花見をしたのだろうと懐かしさでいっぱいになりました。
2012.12.22
お天気さえ良ければ山に明け暮れた日々、週末の晴れ予報を楽しみに、前夜から車を飛ばして山梨や長野の山へよく行きました。その頃の山友、美都さんが昨日久しぶりに尋ねてきてくれました。山岳ガイドをしている美都さんから貴重な体験談などたくさん聞くことができてほんとに楽しかった。自慢じゃないけど、美都さんも私たちも山の話ならいくらでも!! つきない話に時を忘れるほどでした。あらためて山に行こう、と決心したほどです。それまでにほったらかしにしていたオカリナ練習しておかなくちゃ。美都さんも一眼レフのデジカメを買ったそうなので、今度は皆で美しい冬山撮影登山、なんてできたら最高です!階下の義母が数週間前からうっ血性心不全のため入院しています。もうすぐお正月だし、なるべく早く在宅で過ごすことができるようにと思っていました。ようやく今度の日曜日に退院できそうです。高齢の父も母の退院を楽しみにしている様子です。今週金曜日は私の母のお骨を持って岡山に行ってきます。翌日に親戚に集まってもらって納骨します。これで本当に母は父の元へ行ってしまいます。毎朝母の部屋へ行き以前のようにおはよう、と声をかけてお線香をあげてきました。母がずっと帰りたかった地へ連れて帰るのですから、きっと喜んでいてくれる筈、そう思っっています。もうすぐ2012年が終わりますね。思い出すことさえ辛くて悲しい一年がアッと言う間に過ぎようとしています...来年は山に行こう、これからはどこへでも母とショーンちゃんを連れて行ってあげるよ、待っていてね、今朝母にお線香をあげながら、そう語りかけた私でした。
2012.12.10
ちょうど一週間前の週末○十年ぶりに帰った故郷は、低い山々に囲まれ静かで優しくてゆっくりした地でした。駅前は記憶にあるものとはちょっと違っていましたが、人々の生活は昔とそれほど変わらないように思えました。不思議なことに、自分の中にある小さい頃の記憶が次から次へと蘇るように思い出され、何も不安を持たなかった日々、家に帰ればいつも母が待っていてくれた、父の大きな膝の中にはまり込んで座っていた、記憶の中の私は幼くて幸せだった、そんな日々がいったい今までどこに隠れていたのかと不思議です。でもきっと私の記憶の中で思い出は生き続けていたのですね。ふるさとで感じた優しさは、小さい頃の父や母の記憶に重なったものだったようです。天国から父と母が、頑張れよと声をかけてくれたような気がします。母が亡くなって49日には少し早いのですが、再来週には母が生まれ育った地に連れて帰ります。懐かしい人々に見送られて母は喜んで父の待つ天国へ旅立つことでしょう。私はきっと淋しくなるだろうな...今日の北風の冷たいこと、真冬のような寒さです。まだまだモミジが赤く綺麗な葉をつけているのに、今年は冬が早くやってきましたね。高台から丹沢の山々の稜線が綺麗でした。ああ、山に行きたいな...
2012.12.01
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