見知らん街ガイド_『パリ時代』と神戸生活日記

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神戸男

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リュウちゃん6796 @ Re:東京パンデミック。違った!、オリンピックだ!。(06/26) 初めまして、 奈良の法隆寺の傍に住んでい…
2020.03.18
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テーマ: パリ時代(31)
カテゴリ: 日々の出来事
『モンパルナスの灯』は1958年に公開されたフランス映画で、エコール・ド・パリの画家として活躍したイタリア人アメディオ・モディリアーニの自伝的映画。モンパルナスで苦悩するモディリアーニ夫妻の姿と売れない画家の葛藤を克明に描き出していた。
私はこの映画が好きで、今でもDVDを見てはモンパルナスでの生活(といっても私の場合メトロで一駅西のヴァヴァンでの生活だけど)を懐かしく思い出している。
 私がパリに長逗留を決め込んで生活の基盤としたのは5区のサン・ミッシェル河岸だった。
その長逗留を始めた1976年の2年前に、パックのパリ旅行でパリに訪れ、泊まったホテルがモンパルナスにあった『シェラトン・パリ』。その時、パリでは珍しい高層ホテルの部屋から見たのが、眼下に広がるモンパルナスの街。そしてイルミネーションのように瞬き、しばたく紛う方なき『モンパルナスの灯』。
馬鹿な話だけど、モンパルナスの夜景を見たその時にこの街に住んでみたいと思ってしまった。
別に特別な目的があったわけではなが、その感情は抑えることができなかった。
 帰国する飛行機がオルリー空港を飛び立った時に、眼下に広がるパリの街の灯りがドンドン小さくなっていくのを見て、ここに戻って来たいと真剣に願っていた。
 帰国してから一年間ガムシャラに働き、お金を貯めた。
パリに行く理由など無かった。何んの目的もないのに仕事を辞めてわざわざパリもない。だから「えい、ヤァッ」って仕事を辞められる理由を探した。それが

 趣味で写真を撮ってはいたがそんな大それた事を考えてはいなかった。
仕事を辞め、貯金をはたいて今からやろうとする無謀な事は、余程の覚悟と勢いがないと踏ん切りがつかない事だったが、無謀は覚悟で、清水の舞台ならぬ『モンパルナス・タワーの天辺』から飛び降りるつもりで決めた。
幼なじみの紹介で制作会社のカメラマンのアシスタントに潜り込み、以前勤めていた会社の退職金と、制作会社の給料を貯め、パリを離れてから約2年を経てパリへ旅立った。
 今、考えたらかなり無茶苦茶な話だけど‥あの時踏ん切れたからカメラマンになれたんだと思う。
 南廻りで32時間。
パリ現地時間午後8時、パキスタン航空のDC10はパリ・オルリー空港にタッチダウンしようとしていた。
あの時と同じように眼下にパリの街の灯が瞬いて見えた。
思わず心の中で呟く。
『翼よ、あれがパリの灯だ』
 おいおい、あんたリンドバーグかよ。
なんちゃって。





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Last updated  2021.03.07 21:15:03
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