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いったい誰が このドア開けるの? どうして小さな ひさしがあるの? 冒頭から意味不明な詩と写真で、読者の皆様には申し訳ないと思う。しかし、自宅の近所にあるこのドアが、私には気になって仕方がない。 外から人が入るわけがないのに、しっかりとノブのついたドア。何のために存在するのかわからない、小ぶりなひさし。これら自体が奇怪だという理由のほかに、「カンサツ」を強烈に思い出すという理由もある。 当ブログに、かつて顔を出していた映画サークルのことを何度か書いたことがあるが、もうひとつ忘れられないサークルがある。「観察倶楽部」。これが通称「カンサツ」なのである。 私はメンバーの一人とたまたま仲が良かったため、飲み会などに参加しているうちになんとなく親交ができた。彼・彼女らは、ちょっと変わったことが好きな連中だった。 その活動体験談の中で私が面白いと思ったのは、ゴムボートで神田川を下った話だった。そんなことをよく思いついたな、という驚きもあったが、そのやり方が笑えた。途中で当局に制止させられないよう、全員白衣を着用し、《実験中》と大書したプラカードを掲げて乗船したそうである。 当時私はオートバイによく乗っていたが、ごく一般的な車輌だった。一方「カンサツ」のメンバーの愛車は、だいたい60~70年代のモデルだった。私の仲良しは富士重工のラビットを見つけてきて乗っていた。その白煙と独特の排気音は私の記憶に焼きついている。 そんなハイセンス(?)なメンバーたちの教科書のひとつとなっていたのが、赤瀬川原平『超芸術トマソン』だった。私の本棚には、このちくま文庫版がある。文庫とはいえ厚みのある本で、けっこう邪魔だ。しかし、処分できない。自分のkoike booksに出してしまおうとも考えるのだが、手放してしまうのに抵抗がある。写真のような《トマソン》のドアを見ると、どうしてもこの本を読み返したくなるのだ。 ところで、「カンサツ」のみんなは、元気だろうか?今日から勤務先の仕事は休みだ。『~トマソン』でも読んで、彼・彼女たちのことでも思い出してみることにしよう。※《トマソン》については、トマソン・トーキョーにわかりやすい解説と実例が掲載されています。ご参照ください。
2005.12.29
勤務先の用事で、広尾へ行った。 日が落ちて、寒い。コーヒーでも一杯飲んで、温まってから帰りたい。 通りの角の目立つところに、カフェ・デ・プレというお店があった。空いている店内の窓際の席で、私より少し年上と思われる髪の長い女性がひとり、こちらに向かって座っていた。あまりにもお洒落な雰囲気が恐くて、入れない。 通りの反対側に、アンナミラーズがあった。そうだ、アンナミラーズ… 身長170cmでとても脚の長い、Nさんを思い出した。昔よく遊びに行っていた映画サークルのメンバーのひとりだった。彼女がアンナミラーズでアルバイトをしているというので、わざわざお店まで行ったことがあったのだ。 Nさんは学校を卒業して国内の某航空会社に客室乗務員として入社し、サークル時代とは打って変わった華麗な女性に変身して私たちを驚かせた。そして数年勤務した後、アメリカへ行って日本語の教師になりたい、と職を辞したらしい。その後の消息は、わからない。どうしているのだろう… 「いらっしゃいませ!」くだんのアンナミラーズに入ると、サービス係の若い女性が、元気良く声をかけてくれた。 うっ。目のやり場に困る、というのはこのことだろう。店内の女性たちのユニフォームが、刺激的である。やけに胸元の膨らみを強調する、吊りスカート。しかも色がピンクで、膝上15cmくらいである。見てはいけない、と思いながらも、白い太ももに目が行く。 コーヒーを注文してやや落ち着くと、ふと思った。15年くらい前に、Nさんもこんなエロいユニフォームを着ていたのだろうか?まったくそんな記憶がない。とはいえアンナミラーズは、短いスカートのユニフォームが、ずっと特徴になっていると思うのだが…? そんなことを考えているうちに、ひとつの結論に達した。Nさんは、確か高校時代にソフトボール部で活躍していた。私より全然長いその脚は鍛えられた筋肉で満たされており、彼女であれば膝上20cmに達していたであろう短いスカートでも、淫靡さとは程遠いストイックな美を発していたのではないかと… 「コーヒーのおかわりは、いかがですか?」「あっ、お願い、しまっす。」 見てはいけない、と思いながらも、また白い太ももに目が行く。 満たされたコーヒー・カップが置かれ、私の思い出はまた別の方向へ行く。 昨年の今頃、卓球仲間の一人・B君が日本語学校の宴会に誘ってくれた。見ず知らずの人たちが集まる酒席に突然参加するのも、嫌いではない。私は、会社帰りのサラリーマン然とした三つ揃いの背広で出席した。 周囲にいたのは、日本語教師志望の20代の女性たちと、世界各国から来た外国人の生徒たちだった。彼・彼女たちの生活では、私のような典型的ニッポン・サラリーマンと接することがないようで、けっこう面白がられた。 そこで、なぜかアンナミラーズの話になった。近くの席に、アメリカ生まれの50歳近い男性がいて、私は彼に尋ねた。「アンナミラーズって、知ってますか?」「いいえ。何ですか?」「ファミリー・レストランです。短いスカートがイイんですよ。」 隣でこの会話を聴いていた女性が、面白がって紙ナプキンにエロチックなユニフォームのイラストを描き始めた。そのとき、そのアメリカ生まれの男性の顔つきが変わった。 「あー、アメリカにフッターズっていうレストランがありますよ。週末は、みんなでそこへ行きました。」「え?フッターズ、っていうんですか?」「そう、フッターズ。セクシーなレストラン!」 満面の笑み、であった… 2杯のコーヒーで、冷えた体も温まった。 支払いをする。レジの女性が、両手で私の片手を包み込むように、お釣りを渡してきた。やわらかな手のひらが、上下から軽く触れた。ドキッとした。 広尾へ行ったら、またアンナミラーズに寄ってしまいそうだ。
2005.12.26
A 11h15. Je me suis reveille. L'ivresse restait, je me suis senti un vertige leger.La veille, une fete mensuelle de mes amis a eu lieu a " Aitsu-no-Uwasa ". J'etais parti chez moi a 1h30 et j'ai bu quelques boissons dans ce bar diabolique. En suite… Je ne me souviens plus de rien.A partir de 10h30, P. m'attendait a Shibuya. Moushiwake-gozaimasen…12h00, nous nous sommes retrouves a cote de Hachi-ko. D'abord P. m'a dit que je portais l'odeur d'alcool. Ah, je le regrette !M. est venu et nous tous les trois avons dejeune a Tsubame-grill de Mark-city, et apres, dans un autre batiment, pris un cafe avec un gateau en voyant l'autoroute metropolitaine.M., je lui ai dit, tu es devenu mince… Combien de kilo ? 5 kilos ? Oh, je t'envie ! Si j'arretais de boire, je pourrais peser moins comme toi?…Mais ce soir je sotirais pour un concert. Encore l'alcool… Euh, j'ai sommeil…
2005.12.18
Ca y est ! Un victoire !J'ai pris 2 manches sur 3 contre Reine H.. Mais il n'y avait pas de temoin ce jour-la. Ne doutez pas de moi, Pongistes.Je m'etais apercu de son cliche. Elle smache sans echec quand la balle flotte a son coup droit. Si je la rends au revers, elle n'attaque pas tres souvent. Pourtant, de temps en temps, elle bouge plus rapide que j'imagine… terrible.Qu'est-ce que nous mangeons comme dejeuner ? Euh…OK ! Quand on hesite, il faut retourner au debut. Les pates de Tapas & Tapas. Ca fait longtemps!
2005.12.11
IFJTにてR先生の講義、第10回。最終回である。 『ロル~』の講義が終わった。とても難しかったが、やたらと引き込まれる本だった。 男女の愛を題材にした小説は、読んでいるこちらが恥ずかしくなってしまうのでなかなか読む気になれないのだが、『ロル~』は違った。何度も読んでしまう。 理解しづらい文章であるため、必然的に同じところを繰り返し読むということもあるが、あっ、と声をあげたくなるようなところが出てきて、そればかりを反復するということもある。 ―あああたしという恩知らずの女をあなたに あげられたらと思うわ、あたしはほんとに醜 い女だから、人に愛してもらうことなんかで きないの、そんなあたしをあげたい。 ―もうくれてますよ。 (平岡訳『ロル・V・シュタインの歓喜』p.183) ロルとジャックの会話。R.先生が講義で取り上げたわけではないが、私はこれが強く印象に残っているので引用した。 これ自体が素晴らしい文章であるのも反復してしまう原因であるが、次のタチアナとジャックとのやりとりを含んだ部分と比較して、さらに何度も読んでしまうのだ。 ―あたしたち会うのをやめましょう。終わり だわ。 ―わかってます。 タチアナはこれから何日かのあいだ起こるこ とを恥じていて、両手で顔を隠す。 ―あたしたちの可愛いローラ、彼女のせいだ ということがわかっているの。 ふたたび怒りが優しい夢から彼女を引きずり 出す。 ―どうしてそんなことが可能なの?いかれて るのよ? (平岡訳『ロル・V・シュタインの歓喜』p.174) ロルは、いかれてるか?いかれている人間が、自分が「恩知らず」「醜い女」「人に愛してもらうことなんかできない」と言うだろうか?自分が「恩を忘れない」「美しい」「人に愛される」と大言壮語してはばからない人物を私は何人か知っているが、そういう人間こそがいかれているのではないか?… そんなことを考えながら、この日記を書くために何度も何度も『ロル~』を読み返した。これはまだまだ、続くだろう。この小説は最後まで読んでも、読み終わった感じが全然しない。 来学期は、1月の第1土曜日からである。バルザック Balzacの『シャベール大佐 Le Colonel Chabert』だ。そろそろ予習を始めておかないと…『ロル~』は手放しがたいが。
2005.12.10
IFJTの講義『ロル・V・シュタインの歓喜』が、この日第10回を迎えて終了。 ほっとしたのも束の間、自分の朗読会だ!自宅にいったん戻ると、緊張が高まった。 朗読で頭がいっぱいだったが、NOAH'S CAFE さんの古書イベントにkoike books が出張、というのが本来の姿。愛用のキャスター付き旅行カバンに、用意していた売りダマを装填… 17:30を少し回った頃、NOAH'Sさんへ到着。店主のM.さんが笑顔で迎えてくださる。 「mixiで、けっこう反応ありましたね。」 「ま、お客さんゼロじゃなさそうなんで、ちょっと安心です。」 カバンから本を取り出し、並べ始めた。もっと出品したい…でもこれ以上は、人間一人の力では無理か…ブツブツ… 開始予定の18:30頃になって、ポツポツご来店の方が。もしや、私の朗読に? 「コイケさんですか?mixiで見ましたよ。」おお~。気合が入るなぁ。 と思っていると、楽天ブロガーのばう犬さんが!ゲッ。しかも、M.Saitoさんも!!いやぁ、うれしいなぁ。 そんなこんなで、なんと席が埋まってしまったではないか。これにはびっくり。 そこから先は、もう走るだけ。 岩波文庫の『読書のすすめ』から、串田孫一の「音読」を朗読。 続いて、過日ここのブログにも記した岸田今日子朗読の宮沢賢治『銀河鉄道の夜』、アレン・ギンズバーグ本人が朗読している『Howl』をCDで紹介。 そのあと、メインの朗読・芥川龍之介『杜子春』。 最後に雑誌『東京人』から川本三郎「いまむかし沿線風土記。~中野駅の今の活気は60年代の新宿を思わせる。~」を朗読。 これは実に楽しい。あの場で一番楽しんだのは、間違いなく自分だ。 それもそのはずだ。自分が気に入った本を並べて、自分が読みたい本を朗読して、自分が面白いと思ったCDをかける。楽しくないわけがない。 しかも、これを見に来てくれる奇特なお客さんたちが、世の中にいる!! 皆さんを見送ったあと、歓喜に浸る私に店主のM.さんがさらに追い打ちを。 「つぎ、1月の下旬くらいにやりますか。」 おお…私はとっても幸せだ。 ※本当に楽しい会でした。ありがとうございました。次回をお楽しみに! ※NOAH'SのM.さん、お気遣いに感謝です。またよろしくお願いします。
2005.12.10
過日、行きつけのカフェ・NOAH'S CAFEさんの店頭に古書を置かせていただき、出張古書店 koike books などとシャレてみた。 そんなことをしているうちに、何かパフォーマンスでも…ということで、今週の土曜日に朗読会をやることになった。 うむむ。実際声に出してみると、読むという行為が意外に難しい。どうしよう… ※朗読会の詳細については、当ブログ「コイケランド」のトップ欄に記載しております。 左上の“HOME”をクリックすると、表示されます。
2005.12.08
Ce matin, il a fait froid a Tokyo.Moi, j'avais eu bien dormi, en pleine forme. Au contraire, H. a eu l'air tres fatiguee. P. et moi lui avons demande ce qui s'etait passe. Elle a dit qu’elle avait ete chez son amie jusqu'au matin.Elle est forte quand meme. Il est impossible de la battre…Euh, il nous faut remettre l'energie de " katsu = 勝 " ! Donc nous ( y compris H., bien sur…) sommes alles dejeuner a Shinjuku. A la demande de P., " Suzuya ".P. adore l'oumeboshi. Il en a mange 7 ! C'est lui, Suppa-man.Apres cela, P. et moi avons pris le train de Sobu-ligne. A l'Institut franco-japonais de Tokyo , on a joue un film de Hou Xiao Xian(侯孝賢) " Les fleurs de Shanghai = Flowers of Shanghai = 海上花 ( pourquoi le titre original n'est pas Shanghai hua mais Hai shang hua ? ) ".Les acteurs et les actrices parlaient cantonois. En plus sous-titre japonais, les francais n'auraient pas pu comprendre du tout. Moi ? un peu sommeil…
2005.12.04
IFJTにてR先生の講義、第9回。 今年の1月20日にこのブログを開設し、セガレン『ルネ・レイス』、サルトル『嘔吐』、そして今回のデュラス『ロル~』と、IFJTへ行った日には講義記録らしい記述を残すように努力してきたつもりだ。 だが、この日の分はどうしても書けない。久々に集中力を欠いた2時間であった。ほとんどのことを、覚えていない。ノートには、無意味なメモが数個並んでいるだけだ。これは昨年、シモン『フランドルへの道』が全く読めずにボンヤリしていた頃のレベルに等しい。 なぜだろう?平岡篤頼訳の『ロル~』を読み終えてしまったからか?急に寒くなったからだろうか?この講義の後に受ける、インフルエンザの予防注射が気になっていたからか?翌週自分が実施する朗読会のことを考えていたからか?ボーナスが支給されたからか? ノートに、こんな単語の走り書きが残っている。“ indicible ”(=言語を絶する、いわく言い難い、言葉に尽くせない)。 これを書きとめたとき、いったい私は何を考えていたのだろう?
2005.12.03
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