PR
コメント新着
カレンダー
カテゴリ
キーワードサーチ
サイド自由欄

ひろし君は技術と訓練と肩の良さを必要とする球技は全くダメなのだが、瞬発力と素早さと腕力などで勝負する格技や短距離走、跳び箱などには自信があった。だからあだ名は「忍者」。そしてスポーツの中では相撲が一番好きであった。
もちろん大相撲を観るのも大好きで、小兵横綱の栃錦が大好きだった。ただ栃錦もだんだん体力が落ちてきて、ライバルの若乃花に勝てなくなっていた。そして尻の汚さばかりが目立つようになったころ、若手の大鵬と柏戸が台頭し始めたのを見届けるようにして引退してしまった。ひろし君は仕方なく、春日野親方を継いだ栃錦の弟子である栃ノ海や栃光を応援することになるのである…。
何と言っても、ひろし君は小兵力士が好きだった。だから大型の朝潮、大鵬、柏戸などにはあまり興味を示さない。「でかい奴が勝つのは当たり前、小さい奴が大男をやっつけるから相撲は面白いんだ」と言うのがひろし君の持論だった。それに小兵力士の活躍は、余り大きくないひろし君自身にも、将来力士になれるかもしれないという希望を繋いでくれたものである。
さてクラス対抗の相撲大会で、短距離走では全く歯が立たなかった文武両道の萬屋と、スポーツ万能ミッキーこと水谷になんとか勝利したひろし君だが、筋肉モリモリの景浦を簡単に投げ捨てたゴジラこと我堂には、決勝戦で思い切り吹っ飛ばされてしまった。
両者素早い立ち合いをしたのだが、なにせ身長で20cm、体重で30キロ上回る我堂の猛烈なパワーの前では、さすがのひろし君もまるでハエの如き存在であった。まさにぶつかった瞬間に、吹っ飛ばされてしまったのである。
しかし彼に勝てないようではプロの力士になれるはずがない!。だからひろし君は「いつかきっと我堂を倒してやる」と心に誓ったのであった。
作:五林寺隆
※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。
またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。
にほんブログ村