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今宵は日本酒片手に藤圭子を偲ぶ都々逸でござんす
浪曲歌手の父と三味線瞽女(ごぜ)の母に手を引かれ
雪国をドサ回りしながら歌い日銭を稼ぐ日々を過ごした少女時代。
愛らしいが、儚げで影を秘めた風貌からドスの効いた歌いまわしで
演歌を歌う少女は、いつしか、男たちを虜にする演歌のスターになっていた。
藤圭子の暗く凄味のある歌唱は、演歌ではなく怨歌だと云われていた。
アメリカへいったと聞いてたら、新宿のビルから飛び降りて死んじゃった。
赤く咲くのはけしの花 白く咲くのは百合の花 どう咲きゃいいのさ このわたし 夢は夜ひらく
夜の新宿 流れる唄に 俺も泣いてる 藤圭子
可憐な顔で 暗闇歌う ドスを効かせて 藤圭子
思いだせない あんたの名前 思いだします 藤圭子
死ぬの生きるの 新宿酒場 ささくれ飲んで 藤圭子
忘れたいのさ 酔いしれあの子 裏路地流れ 藤圭子
赤く咲いても 咲かぬ花でも 命ぎりぎり 藤圭子
隠れ咲くのが 女の宿命(さだめ)隠れて咲かぬ 愚図男
作:朽木一空
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