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みなさま、こんにちは。いつのまにやら、9月ですねぇ。秋の種まき、そしてそのあと早いもので稲刈りの季節です。大分県中津江村で5月にみんなで植えた苗は、すくすくと成長しています。農に関わらせて頂いているので、作物を通じて季節をはっきり感じられることに感謝します。さて、私はあかわらず施術と商品開発で忙しくしています。今、シャンプーとコンディショナー、アイシャドー、口紅、歯磨きなどをずっと開発中です。シャンプーとコンディショナーは、かなりいいものが出来あがりつつあります!シャンプーはオーガニック製品を見渡してみても、もはや石鹸シャンプーなんて絶滅しているありさま。それもそのはず、石鹸シャンプーの宿命である、水道水のミネラルと結びついて石鹸カスが発生してキシキシし、それが翌日の髪をゴワゴワさせたり、ベタベタさせたりするというあの使い心地の悪さに挫折してしまった方が多いんだと思います。もちろん石鹸シャンプーを長らく使っている人は、もう慣れっこになっているし、頭皮がどんどん健康になるので髪質がきれいで表面がツルツルで、石鹸カスもつきにくくなってくるために、ゴワゴワも感じにくくなる人が多いわけです。ただ、この境地に至るまでには、そうとうの修行期間が必要で・・・・私はというと、許せる使い心地の石鹸シャンプーを模索して使いつつ、実はそれが本当は石鹸ではないかもしれないという衝撃波をくらったりとか(石鹸なはずなのに、PHがなぜか酸性とかね)、いろいろありました。しかーし、どうしてもあきらめきれませんでした。どうにかして、石鹸カスを生じさせにくい処方があるはずだと。そして、ついに、出来たんですよ―――!!!!!!いや、まだ完全完成ではなく、香りとコンディショナーの調整にもう1歩ですが、ベースは完成しております。もちろん石鹸ですから、洗い流す時に多少は軋みますよ。でも、コンディショナーを使えば、とろっとろのしっとりツルツル。おまけに、乾かした後のゴワゴワとかベタベタはなく、さらっさらに。使えば使うほど、髪が元気に丈夫になるんですよ。美容師さんにいつも髪を褒められます。ちょっとある白髪は、最近はこれで染めています。グリーンノートさんのヘナのオーガニック認証バージョン「オーガニータ」。質が良くて、とにかくよく染まり、香りがきつくありません。ディープブラウンはヘナプラスインディゴで、白髪をほとんどこげ茶に染めるので、ヘナだけのようにオレンジ浮きしません。石鹸シャンプーで洗い、ヘナとインディゴ染めでますます髪が元気で丈夫です。元気になりすぎて、イベント時に毛先を巻いてもらう時、すぐに巻きが取れてしまうという点は問題ですが(;´∀`)だけど髪って私、アンチエイジングにかなり重要だと思っていて。俳優さんがドラマで若い頃を演じる時、髪の毛や髪型を変えていることが多いですよね?顔はお化粧でどうにか出来ても、髪のエイジングはなかなかカモフラージュしにくいのです。後ろ姿で年齢を醸し出してしまいます。髪は顔の額縁。髪さえつやつやしていれば、かなり若々しく見えると思うのです!それは、人工的なヘアカラーや、ケミカルなトリートメントでは限界があります。髪こそ、健康美がそのまま出るところだと思うんです!!お湯だけで洗うという方もいるようですが、覚えておいていただきたいのは、頭皮には顔のTゾーンの約2倍、背中の5倍、腕や足の16倍もの皮脂腺があるということ。さらに男性は女性の3倍の皮脂量だということ。そう考えると毎回お湯だけというのは、あまりお勧めできず、だからといって合成シャンプーで皮脂を取りすぎても、ドライ頭皮でフケやかゆみを招いたり、抜け毛や薄毛の原因になることも。髪は、生命に直接関係のないところだから、いつも1番後回しにされます。だからエイジングは、まず髪に出やすいのです。美しい髪のためには、栄養や、頭皮、首、肩の血流も重要なのですが、合成界面活性剤やシリコーンオイル、化学物質などがない、健全な石鹸シャンプーで優しく洗ってあげることも大事です。アイシャドーも頑張って作っています。コチニールやカルミン、コンジョウを使わない、ボタニカルカラーのアイシャドーです。天然色素でも、虫由来のものや、成り立ちがあまりにも合成なものを使わずに出来ないものかと思っています。コチニールやカルミンは、中南米に生息するエンジムシ(カイガラムシ)という昆虫のメスで出来ています。メスは卵を持つと2倍に膨らむため赤色がたくさん取れるんで、卵を産む前にかき集めて熱湯で煮沸して、天日で乾燥させて水かエタノールで抽出して使うのです。ええっ!て思われるかもしれませんが、ピンク系はこれが主流。女性が美しくなるために使うものに、卵を産む前に膨らんだエンジムシのメスを潰して使う。オーガニックコスメとして、何か違う気がしますし、動物性なので、たんぱく質が残るとアレルギーの問題もあります。消費者庁が2012年に注意喚起を行った背景には、20代の女性がコチニール色素を含むドリンクを飲んだ直後に急性的なアレルギー症状(アナフィラキシーショック)により救急搬送されたという出来事があります。その他かゆみ、じんま しん、発疹、呼吸困難などのアレルギー症状を示した事例報告があります。 イチゴ牛乳、かき氷の苺シロップ、ハム、ソーセージ、かまぼこ、カニかま、イチゴシロップ、ガム、アイスクリーム、ヨーグルトなどを赤やピンクにするためにもコチニールは使われています。カンパリの色素もコチニールだったんですが、2007年10月以降は、代替着色料として赤色2号、青色1号、黄色5号を使用ということで、それもどうかと思いますが(´Д`)化粧品でたんぱく質が残った状態の粗悪な原料のものを使ってて、知らず知らずに皮膚から血中に入って抗体を作ってしまっていた場合、口から入ったコチニールにアレルギー症状が出たというわけなのです。これを使わないので、化粧品で赤やピンク系を表現できる色の幅が、ぐっと狭まります。でも、ある植物の粉末を見つけて、コチニールを使わないでも、ピンクの表現が豊かに出来るようになってきました。特に口紅は、口に入るものだから、どの口紅にも絶対に入っている「あるもの」を使わずに作っています。これを使わずに作れたら、多分世界初なんじゃないかと思うくらいです。そう、私のコスメは、非常に制約が多い中で作っています。みんな使っているし、これを使えば簡単にきれいな色が出る、でもそこにリスクがあるならそれは使わないで作るのです。だから、オーガニックとかナチュラルとか言いながら、平気で合成着色料を使っている、最近のメイクカラーの傾向には驚いてしまいます。これは、最近日本初上陸のあるナチュラルリップスティックに入っていた合成着色料青1、赤201、赤202、赤218、赤227、黄4ナチュラル派のモデルさんも大絶賛のあるナチュラルカラーに入っていた合成着色料赤104、赤201、赤226、黄4むろん石油系合成タール色素です。いや、こういう口紅やカラー、世の中にはたくさんあるんです。法律的にも認められていますし、むしろそちらが主流です。でもね、ナチュラルとかオーガニックを標榜し、オーガニックオイルやオーガニック成分配合とかって大々的にうたって、いかにもナチュラルな売り出し方をしながらこれっていうのが、いったい何なんだって思うんです。そりゃ合成着色料使えば、自由にいくらでもきれいな色が出せるよねって。合成着色料どころか、天然色素のコチニールやカルミン、コンジョウ、はたまたタルクまで使わずに、どうにか美しいカラーを作ろうと必死になっている者からすると、なんでやねん!って言いたくなる。まぁでも、そんなの気にせず、我が道、鬼道を行きます。クレオパトラ時代に近いようなアイカラー、作るぜ!(笑)少しずつ出来つつあるので、どうぞお楽しみに!さてお知らせです。今、発売している婦人画報に、ブラウンシュガーファーストの荻野さんと共に出ています。「東京発の健康おやつのニューリーダー対談」ということで、カラー2ページです。こういうところに出させて頂けるとは、本当にありがたいことです。砂糖を使わない100%オーガニックのお菓子を、コスメ立ち上げとほぼ同時に8年前からやっているのですが、ここ数年は実は自社工房まで作り、自社専属のパティシエが作っています。社内にはチョコレートお菓子委員会というものまであり、しょっちゅう試作をみんなで食べては、意見交換をしあってブラッシュアップしています。なんで化粧品会社なのにお菓子?と言いますと、化粧品会社なのになんで煮干し?ということと近いものがあるんですが(笑)。このブログを昔から読んでくださっている方は、経緯をよくご存知かと思いますが、砂糖や乳製品、溶剤抽出油、トランス脂肪酸を使わず、血糖値を急激に上げにくい甘味料を使った、100%オーガニックのお菓子を作りたかったんです。最近、砂糖の害についてのドキュメンタリー映画が立て続けに公開され、観に行きました。監督自ら60日間スプーン40杯の砂糖を摂取し続けたらどうなるかを綴った、スーパーサイズミーの砂糖版みたいな映画「あまくない砂糖の話」。妊娠糖尿病を発症した女流監督が、家族で砂糖をやめて、数年間世界各国の砂糖の害を説く専門家を訪ね歩いて真実を追求した「シュガーブルース」。どっちもすごく面白くて、力作でした。「あまくない砂糖の話」で摂取しているスプーン40杯は、オーストラリアでは平均的な摂取量で、日本人の平均は20杯だそうで、WHOが推奨するのは6杯。まぁオーストラリアやアメリカまでいかないけど、私たちも知らず知らずに結構な量の砂糖を摂取しているわけです。男性のガモ―監督自らが40杯、いろんな方法で摂取していくわけなんですけど、摂取カロリーは2300キロカロリーで実験前よりも低く、食べすぎてるわけじゃないんですね。で、運動も前と変わらずちゃんとやる。それなのに、まず肝臓が悪くなるんですよ。で、吹き出物が出来て、どんどん腹が出てウエストが11cmも太くなり、、体重も8.5kg増えて、中性脂肪が150%増えて、脂肪肝になり、糖尿病の初期症状が出て、はては精神にまで異常が・・・・いやー、すごい映画でした。健康の悪化もですが、最後のほうのひどく落ち込んでやる気が出ず、だけど甘いものを見るともっと食べたくなり、食べるとハイテンションになって、また落ちるという中毒状態になっていく様子がもう・・・・・砂糖の刺激は、脳の側坐核に伝わります。すると脳内麻薬と言われている「エンケファリン」が増えるのですが、「エンケファリン」はその時に得た多幸感を学習し、また次もやろうという脳の強化学習に関わっているのです。これが砂糖中毒の正体だと言われています。「シュガーブルース」のほうは、チェコの女性監督が妊娠糖尿病を発症したことがきっかけで砂糖断ちに目覚め、真実を探求する5年間を描いていました。ヨーロッパ、アメリカ、アフリカなどの8か国を巡り、科学者や医師、政治家やジャーナリスト、弁護士、ものすごい数の取材です。その結果、砂糖の摂取が脳の疾患や心臓病、メタボ、2型糖尿病、がんなどに密接な関係があることを突き止めるのです。最初登場した砂糖漬けだったアンドレア監督32歳の老けっぷりが、まずすごかったです。その後砂糖断ちをし、加工品を減らし、甘いものが食べたい時は果物の甘みや、胚芽米や麦芽などの全粒穀物から作った甘味料を使用して、家族でお菓子を手作りしていました。5年間でだんだん顔色がよくなっていき、子供たちは集中力が出て怒りっぽくなくなり、一緒に料理するので家族の会話も増えていきます。最近ようやく油のことばかり悪く言う風潮から、糖質や炭水化物の問題点が語られる時代になってきました。大切なエネルギー源でもある炭水化物とは、適切でいいつきあい方をしたいですね!お知らせ私と一緒に働いて下さるスタッフを募集しています!詳しくは、こちらをご覧下さい。http://www.amritara.com/company/recruit.html
2016年09月14日
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みなさま、こんにちは。2か月ぶりの更新になります。いろいろ書きたいことがありすぎて、何から書いたらいいか分からず、うーん!と思っているうちに月日が流れてしまいました。この2か月にあったこと。まず会社を祐天寺に引っ越ししました。新社屋では、床、机、建具を国産の無垢材でオリジナルに作ってもらいリノベーション。床と机は栗で、建具は杉、カウンターはヒノキです。壁はホタテとヘンプを使った漆喰で、すべてにおいて接着剤を使わず、釘などで対処し、どうしても必要なところは、自然栽培のササニシキの米糊を使いました。社内にカフェがありますが、営業してるわけじゃなく、食を大切にする会社なのでキッチンをちゃんと作り、ここでランチをみんなで食べたり、会議をしたりします。ここでイベントも出来る仕様にしていますので、これから時々、ここで栄養学セミナーや化粧品セミナーをやったり、お料理教室をやったりしますので、良かったら来てくださいね!スピーカーは、秋元しゅうせいさんの、ひょうたんスピーカーにしました。本物のひょうたんと、中は珪藻土で出来ています。長く聴いていて疲れないスピーカーで、人の声、笛の音などの中域の再現に優れていて、軽妙な音の響きは、なごみと集中力を生み出します。音圧と強調による強い刺激で聴かせるのではなく、長時間聴いていても疲れの少ない癒しのサウンドです。こないだもここで、さっそくメイクセミナーをやったのですが、私の声がすべてひょうたんから聞こえてくるのがシュールで面白かったです(笑)ひょうたんスピーカー天井のハーブは、ラベンダーやローズマリーユーカリのブリザーブドです。減農薬井草の和室も作り、みんなが体を伸ばして休憩出来るようにしました。オフィスの机を、全部栗の木に。足は鉄です。なかなか圧巻でしょ?電磁波遮断シートを使い、床からの電磁波を出来るだけ遮断し、電話も有線のみにして電磁波フリーを出来るだけ目指しました。木に塗っている塗料は、なんと圧搾のえごま油(残留農薬なし)と酸化鉄を混ぜただけのナチュラル塗料。ここまで広範囲に塗料を塗ると、いくらナチュラル系塗料でも多少匂いが揮発してくるのが嫌で、もうこうなったら!ということで探しに探して。最初少し、えごまの匂いが気になりましたが(笑)、いまはほとんど感じません。これです↓エントランスのカーペットも、こうなったら!ということで、マヤヘンプ(サイザイル麻)100%で天然染料で染めたカーペットにしまして、接着剤はなしで置いただけ。マヤヘンプカーペットもうここまで来たら、WAXも!ということで未漂白の食品レベルのミツロウと鹿児島産無農薬の圧搾の椿オイルで手作りしまして、スタッフみんなで塗りました。4年前に、自宅マンションを天然住宅にリフォームしてから、ほんと毎日気分が全然違うことを実感して。オフィスの引っ越しが決まった時、出来ればオフィスも天然住宅にしたいと思いました。仕事をする場所ですし、とにかくPCの数も電話の数も多く、これから発する電磁波を出来るだけ遮断して、アース出来たらとも思っていました。こだわりだしたら止まらなくなり、、、、でも、机をお願いしたナチュラルハーモニーさんや磯崎工務店さんは、他の施工法を一切やっていない方々で、ナチュラル1本なので、普通の工務店に無理にこれを頼むより、はるかにリーズナブルに仕上げて下さいます。塩化ビニールとか、頼まれたって「環境ホルモンだ」と言って、絶対使わないような工務店ですから。私たちは1日に飲み物約2kg、食べ物約2kgを口に入れますが、それよりも体に多く入ってきているものがあります。それは空気です。私たちは1日約18kgの空気を吸って生きているのです。そう考えると、すごす時間の長い自宅やオフィスの空気は重要です。国土交通省の平成17年の調査では、室内のホルムアルデヒド濃度や、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン、アセトアルデヒドはだいぶ減ってきています。ただ、それ以外の化学物質に切り替わっているだけで、新築に入居後体調変化が起きた方は、むしろ増加しているそうです。食べ物と共に、住宅の空気のことも気にする方が増えてほしいです。それを求める人が増えれば、それが普通になる時代がきっとやってきます!入居して約2か月経ちますが、みんなの感想は・・・・とにかく気分が良い疲れにくいイライラしなくなったというもの。私が見ていても、顔の表情が全然違うんですよね。肩の力が抜けて、ものすごく素の顔で仕事しているように思います。それから、コミュニケーションのためにも、健康ためにも自然栽培やオーガニックの野菜100%のお弁当を、週二回会社から支給するということも始めました。お弁当には、Lサイズの九州産生野菜サラダが必ずついています。皮膚科医の蘆田先生が始めた「代官山サラダ」さんとのコラボ弁当です。私がいろいろ基準は出し、お米と調味料はうちのを使って頂き、アン鬼を長らく読んでくださっていた女性が、レシピを作ってくれています。表参道のお店でも、昔お弁当の販売をやっていましたが、このたび火曜と木曜だけ販売が復活しました。この「ビューティーエイジング弁当」を、社内でも食べています。ビューティーエイジング弁当8つの約束1、すべての野菜、穀物は自然栽培または有機栽培(植物性肥料使用)のものを使用します。(ソイミートのぞく)2、調味料はすべてオーガニック原料を使用し、食品添加物は使用しません。3、精白糖や人工甘味料を使わず、有機みりん、アガベなど体に優しい甘みを使用します。4、保存料、化学調味料、人工香料、合成着色料、pH調整剤は使用しません。5、遺伝子組み換え食品は使用しません。6、乳製品、トランス脂肪酸、溶剤抽出油は使用しません。7、人工放射性物質の懸念のない地域の食材、あるいは放射能検査が徹底されている食材を選びます。8、五大栄養素だけでなく、酵素、オメガ3脂肪酸、フィトケミカル、食物繊維、発酵食品なども取りいれます。火曜、木曜は私も毎週、会社でこのお弁当を食べています。みなさんも機会がありましたら、1度食べてみて下さいね!!自然栽培やオーガニック野菜を食べて、細胞から美しく!そして食べ物や飲み物の、約5倍も体に中に入っている「空気」も良くしたいですね!
2016年08月10日
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みなさま、こんにちは。本当にご無沙汰してしまって、ごめんなさい。空前の忙しさでなかなかブログを書けなくて(;O;)でも、体調はすこぶるよく、あいかわらず元気にやっております!今月、ついに48歳になるのだよなーと、しみじみする間もなくきっとお誕生日が来るのでしょうね~ますますアンチエイジングを極めて、体の中から細胞レベルでのフレッシュさを目指したいと決意しています!!さて、我が家の自然栽培キャベツがついに結球しました。今まで一度たりともキャベツが結球したことはないので、本当に本当に感動的で。もう食べちゃったのですが、家族3人で味わいながら食べきりました。苦くなくてほんのり甘く、すんごくおいしかったです。今年は雑草もすごいし、大きいミミズも出現していますので、土がそうとう良くなってきているのは間違いありません。今現在は、大根とのらぼう菜と小松菜とルッコラの種畑のような様相ですが、今後楽しみです。さて、キャベツも結球、種も絶賛乾燥中でございますが、うちの会社もたいへんなベビーブームが来ております。↑載せていいとのことで、そんなベイビーたちの写真を載せますが、実はこれでもごく一部で。なんと昨年1年で6人のスタッフが妊娠し、無事出産しました。男性スタッフ2人の奥様も妊娠出産されたので、合計8人。一人が4月出産だったのであれですが、他は全部同級生。大企業なら分かりますが、30人程度の会社で8人ってすごくないですか?そのうち6人が初産です。一昨年の11月から自然栽培米を始めとするオーガニック食材のブランドを立ち上げたこととも、無縁ではない気がしています。いやー、本当に赤ちゃんってかわいいですね!わたしもあやかって、伝説を作ろうかと思いましたが、さすがに無理かな~(;´∀`)そんなこんなで、めでたいこと続きで会社はてんやわんや。新たにスタッフを募集し、新しい仲間もかなり増え、来年には産休者もみんな戻ってくるので、人が満員で、ついに本社をお引越しすることになりました。中を全部リノベーション出来て、キッチン命なので、火も使用出来るところを探し、今究極の「オーガニックオフィス」を作っています。何がオーガニックオフィスかと言いますと、床とデスクはすべて西日本産の、低温乾燥の無垢の栗の木。建具も長野の杉。壁は漆喰で、接着剤を一切使わず、自然栽培のお米を炊いて練った米糊を使い、無垢の木の色を少しダークにするための塗料も、圧搾法のえごま油とベンガラ(酸化鉄)だけの原材料の塗料を使い、玄関フロアの床はヘンプで、床やコンセント周辺には電磁波遮断シートを設置したり、アースを取ったりして電磁波フリーを目指し、森林浴気分を味わいながら仕事が出来る空間に仕上げています。自宅マンションをこの仕様で4年前にリフォームして、ほんとに毎日気分が良くて、この化学物質フリーの森林浴住宅の気持ちよさにすっかりはまってしまい、ついにオフィスもこの仕様にすることにしました。また、出来上がったら写真載せますね。小さな社内カフェも作ったので、これからそこでイベントもするつもりなので、みなさんに来ていただくことも出来ると思います!東京で、自宅やオフィスを自然住宅にリフォームしたい!という方は磯崎工務店さんに相談してみて下さい。さて、そしてそして、今年も大分県中津江村に田植えに行ってまいりました。いやー、ここにくると本当にいつも癒されます。もはや第二のふるさと。「こんにちは~」より「ただいま~」という感じ。新しく入ったスタッフ5人を含む10名で、素足で田んぼの中へ。おたまじゃくしに足をくすぐられながら、とっても気持ちよかったです。翌日には熊本のハーブ園へ。今年から、福岡県から熊本県菊池にお引越し。栽培をお願いしている農家さんも、地震で家財道具が壊れるなどの被害に遭われましたが、菊池は比較的ひどい被害もなく、一部避難されている方を除いて、かなり通常通りの日々が戻ってきています。契約お米農家さんとも、ほとんどの方とお会いでき、お見舞いをすることが出来ました。南阿蘇の農家さんが自宅がほぼ全壊の被害に遭われて、一番大変なご様子でしたが、補修してなんとかおうちに戻られ、ダメになった苗もあったようでしたが、すでに田植えを終えてらっしゃいました。阿蘇や市内もですが、一番被害が甚大だった益城町を訪ねましたが、胸が苦しくなるほどやはり大変な被害です。そこまでいかないまでも、屋根の一部が壊れている家屋がちらほらあり、ブルーシートが目立ちます。梅雨入りして、このブルーシートが破れて雨漏りも起こっているようですし、土砂災害への注意も必要かと思います。家屋だけでなく、道路水路農地にも甚大な被害があり、農林水産関係だけでも1022億円もの被害が出ているそうです。契約農家さんを精一杯応援することはもちろんですが、復興には時間がかかることが予想されるので、引き続き微力ですが息の長い支援をさせて頂きたいと思っています。熊本県HP(義援金募集)今回、お米で契約している自然栽培の神とも言える原さんのおうちも訪ねました。原さんは「裸麦」も自然栽培で栽培してらっしゃるので、この夏この大麦を使用した自然栽培麦茶を出させてもらおうと思っています。ちょうど焙煎をこの日にしていただき、焙煎具合を共に協議して、試行錯誤しながら裸麦をちょうどいい具合に焙煎していきます。一般の麦茶は焙煎を強くすることでかなり焦げ気味なので、色は濃くなりますが、麦茶の風味という点では今一つと感じていたため、今回こだわったのは“こげ味”に頼らない、大麦本来の焙煎香とまろやかな味わい。こげつかせないように注意しながらじっくりと遠赤焙煎しました。普通、麦茶の出がらしは苦くて食べられませんが、この麦茶は出がらしをそのままお米に混ぜて炊いたり、リゾットやスープの具、ひき肉代わりとして炒め物や詰め物にも使えるんです。このまま塩と炒ったら、まるでポップコーンみたいにおいしかったです。裸麦は世界最古の穀物とされる大麦の品種で、収穫後に外皮が容易に外れ「裸」の状態になることから裸麦と呼ばれています。小麦グルテンは含みません。裸麦にはビオチンや葉酸、ビタミンB群などのビタミン類、亜塩やケイ素、カリウムといったミネラル類が胚芽部に含まれ、他にもアルキルピラジン、P-クマル酸、GABAなどの特有成分を持っています。大きな特徴は、β-グルカンという水溶性食物繊維が多いこと。外皮を無理に削らなくても容易に外れる裸麦だからこそ、βグルカンの含有量が特に多いのです。今私は、ちょうどβ‐グルカンにすごい興味を持っていて。βグルカンを摂取すると腸内で腸内細菌たちが分解して、短鎖脂肪酸をかなり作るんですね。短鎖脂肪酸は腸の粘膜の栄養源になり、腸の蠕動運動を促進するので、便秘の解消にも効果があります。腸内を弱酸性にすることで有害な二次胆汁酸を作りにくくするので大腸癌の予防にもなります。そして、短鎖脂肪酸は余分な脂肪の取り込みをブロックし、筋肉に作用して脂肪を燃やすので、食べても太らない体を作ります。短鎖脂肪酸の量が減るとインスリンの分泌量も減るという研究結果もあり、糖尿病にも効果があるとして、アメリカではβグルカンとイヌリンを使った治療薬まで出来ているそうです。イヌリンは玉ねぎやにら、ゴボウなんかに多いです。アガベイヌリンもありますね。短鎖脂肪酸の生産量を上げることで高血糖にもならないので、アンチエイジングの敵「糖化」を防ぐ意味でもかなり大きいと考えています。大麦のβ-グルカンは特に、in vitro試験、動物試験やヒト試験で、乳酸桿菌やビフィズス菌などの有益な腸内細菌の増殖を促進することも報告されています。大麦を丸ごと食べられる麦茶を今年の夏は飲んで、食べるぞー!そして次の日に、鹿児島県に移動しました。ここに、ダマスクローズを完全無農薬で育てる方がいるのです。20年以上4000種類以上のバラ栽培を行ってきた「バラ博士」と呼ばれる生産者さんが、自然栽培にこだわって2012年から始められたローズ園です。生産者さんは、若い頃から農薬散布による体調不良を感じて出来るだけ減農薬に取り組んでこられましたが、理想を形にすべく、2012年から湧水がとても美しい山の丘の上に、完全無農薬栽培のダマスクローズ園を始められました。このローズ園には、幸福の青い蜂と呼ばれる絶滅危惧種のブルービーが訪れることで有名で、幸運を呼ぶという不思議なハート形の石が山から出土し、パワースポットとしても知られているそうです。通常、ダマスクローズを蒸留した場合、蒸留水部分と精油部分に分けられますが、こちらのローズウォーターは精油と蒸留水を分けてしまわず、そのままにしているというとても贅沢な香り高いローズウォーターです。ローズ園として日本で唯一、有機JAS認定を受けています。このローズを使って、フェイスパックを開発中です。ローズの香りの成分はゲラニオール、ネロル、フェ二ルなどですが、このゲラニオールに、女性のホルモンバランスを整える作用があります。お肌の新陳代謝を促してハリと潤いを与え、赤みの気になる肌を優しく鎮静します。数十人の女性にローズの香りを2ヶ月嗅いでもらい、その使用開始前の顔写真と2ヵ月後の顔写真を比較し、男性ボランティアにどちらの写真が魅力的か判断させると言う実験のことを読んだことがあります。実験結果は、ローズの香りを嗅ぐ前の写真より、ローズの香りを嗅ぎ続けた2か月後の写真の方を「魅力的だ」と評価する男性が、有意差をもって多かったのです。アメリカのモネル・ケミカル・センシズ・センターでは、非喫煙者で健康な平均年齢25歳の男女18名を対象に、ローズオイルを成分とする、5種類の異なる濃度の香りを嗅いでもらいながら、女性の写真を見せて、顔の魅力を評価するという実験がおこなわれました。実験結果は、被験者たちはローズオイルの成分が濃かった時ほど、女性の顔の魅力を高く評価しました。ローズの香りには、女性を実際よりも美しく見せる作用があるのではないかと推察されています。ただ、ローズの香りを嗅いだだけなのに!ローズの威力って、ほんとすごいですね!!
2016年06月08日
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みなさま、こんにちは。熊本や大分で大きな地震がありました。多くの住宅も壊れ、4万人の方が避難生活を送られています。いまだに1万8000世帯で断水が続いているようです。被害にあわれた方、被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。私のコスメブランドの新しいハーブ園は熊本にあり、フーズブランドの自然栽培米の契約農家さんはすべて熊本県の農家さんです。他にもお醤油、油などの食品の生産者さんも九州が中心ですし、自社の田んぼも大分県にあります。幸いにも、契約農家さんも生産者のみなさまもご無事だと確認でき、ほっとしましたが、お米農家さんの1人は、家が全壊の被害にあわれていますし、避難生活を送っている方もいらっしゃいます。九州の農家さんや生産者さんを、これまで以上に大切に、精一杯応援していきたいと考えています。ちょうど安全な生理用品や自然栽培のレトルト粥なども取扱商品にあったので、NPOを通じてすぐに現地に届けて頂くことが出来ました。復興のために協力できることを、微力ですがこれからも継続的に続けていきたいです。来月は、田植えやハーブ園のこともありまして、大分と熊本と鹿児島に行きます。こちらの支援コミュニティーサイトに、かなり情報が集約されています。被災者の方も、支援を考えている方にも参考になるかと思います。http://20160414kumamoto.wix.com/communityさて、では前回の続きです。太陽光線は紫外線だけじゃないないわけです。色として目に見える可視光線、そして赤外線など長い波長の光があります。UVより波長の長い可視光線、中でも一番エネルギーが強い「ブルーライト」は、目に悪影響を及ぼすことで知られていますが、実はお肌でも、真皮の深部にまで到達してダメージを与えることが分かってきています。照射たった1時間のブルーライトで、肌色が変色し、照射終了の3週間後まで残る色素沈着を引き起こしていたのです!ブルーライトは、太陽光以外にもスマホやPCのモニターのライトに使われているので、現代人は逃げ場のない光です。もっと長い波長の「近赤外線」は、UV-Aの5倍も太陽光に含まれていますが、さらに深く肌の奥まで到達し、細胞内のミトコンドリアにダメージを与えるため、活性酸素が発生して、シワやたるみを引き起こすそうです。近赤外線を浴びると、コラーゲンを破壊する酵素コラゲナーゼが2倍ほど増加していることが分かったそうで(´Д`)UV-Aのダメージは照射後1日後を境に減少しますが、近赤外線は照射後、むしろだんだんとダメージが増加して、3日後に倍増するんだそうです。近赤外線は太陽光以外では、テレビ、PC、赤外線カメラ、コタツからも出ています。こういう光を従来のサンスクリーンで防ぐのは、かなり難しいらしいです。頼れるのはフィトケミカルのチカラ。活性酸素による皮膚のダメージは、植物の持つ抗酸化物質であるカロテノイドやポリフェノールを塗ることでかなり防げますし、受けた後も緩和出来ます。ただ、こういう光を反射という物理的な方法で、そもそも肌の内部に入れないことが出来たら、やっぱりもっといいだろうなと。そういうことをずっと考えていたら、出会ってしまったんですよね。というか、私がずっと酸化チタンや酸化亜鉛の光活性のことやナノ粒子問題のことを本やブログに問題提起していたことを、同じようなことを考えて研究していた方が見ていて下さり、ご紹介くださったんですよね。それが、レアアースの1種である、酸化セリウムという天然ミネラルです。モンゴルで採掘された天然鉱石から精錬して取り出した炭酸セリウムを焼成したものをパウダー状にしています。従来のセリウムは硬くて加工しにくい性質がありましたが、温度コントロールによりこの欠点を解決して、なめらかで丸みを帯びた柔らかな微粒子にし、不純物が少ない良質な原料のため、とてもきれいな透明感のある白い色をしています。従来の酸化セリウムとは一味違う、使い心地の良いものを開発されたのです。セリウムがすごいのが、紫外線にとどまらず、ブルーライトや近赤外線の一部など、かなり幅広い領域の光線まで遮蔽する性質があること。これは原料に使った私仕様の酸化セリウム(ノンナノで無農薬のココナッツオイル由来のステアリン酸コーティング)のパウダーを、スライドガラスに塗布して、さまざまな波長の光を当てて透過率を調べてもらった時の数値をグラフにしたものです。縦軸が透過%なのですが、紫外線だけじゃなくて、近赤外線まで通してないんです。これは、かなり頼りになるミネラルだと思いました。しかも、この時スライドガラスに500nmの窪みをつけてその中にパウダーを入れて、上からガラスを重ねたので、粉の厚みは500nmです。すごく薄くしかついていないのに、全然反射しちゃっているんですよ!このセリウムを使い、酸化チタンも酸化亜鉛も使わないUVパウダーを作りました。使用しているのはマイカとシリカとセリウムとオーガニックオイルと精油、そしてマイカをコーティングしているステアリン酸mgとセリウムをコーティングしているステアリン酸だけ。今年の春夏にどうしても使いたくて、商品化が間に合いました。5月には発売できる感じです。普通、酸化チタンや酸化亜鉛だと、ナノ粒子にしない場合は、パウダーだと頑張ってもSPF15くらいしか出せません。ところがセリウムだと、かなり大きい粒子のノンナノでも、今回出来上がったパウダーでの正式検査でSPF38 PA+++が出たのです。セリウムは屈折率が小さいので、ノンナノでも白浮きしにくいので、かなり透明感があるんです。私が1番感動したのは、普通こういう光反射の優秀なものって、その分活性酸素を発生させる「光活性」も高いのが常なのですが、酸化セリウムには光活性がほとんどないのです。おまけに緑内障の治療にも使われるほどの、還元力まであるのです。沖縄でのイベントが野外で、なおかつ衣装がノースリーブだったのですが、このパウダーだけで、腕が全然焼けませんでした。光老化は紫外線だけが原因じゃない!さまざな光と上手につきあって、光老化はゼロでいきたいですね!!私のオーガニックブランドでは、今一緒に働いてくれる仲間を募集しています。くわしくは下記をご覧ください!求人情報
2016年04月27日
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みなさま、こんにちは。とても久しぶりの更新です。お元気でおすごしでしょうか?久しぶりなので、最近の写真をのせまーす。髪型はあいかわらずボブが続いています。この髪型にしてから、髪が伸びるとボリュームが出てしまって見苦しくなるので1か月半で美容院に行くようになりました。しかし、髪は定期的に切ってあげたほうが喜んでいるようですごく元気です。ちょっとめんどくさいのですが、当分これでいこうと思います。実は今、シャンプーとコンディショナーを開発してまして。髪が元気なのはそのせいもあるのかと。コンディショナーは、育毛効果もあるすごいやつを作っていまして、それはすごく濃厚で髪がつやつやになります。シャンプーが、ものすごく難しくて。難しいのはもちろん分かっていたのです、今までも挫折続きで出来てないわけなので。なぜならば、完全に石鹸シャンプーなのに、使い心地がいいやつを作ろうとしているからです。1日目はいいのですが、2日目、3日目と使ううちに石鹸カスがごわごわしてきて耐えられないという、石鹸シャンプーの宿命と、どうたたかうか。これが課題でした。でも、ようやく解決策が見えてきたのです!石鹸シャンプーでありながら、油の種類と作り方を工夫すれば石鹸カスをほぼ発生させないで作ることが出来そうです。ああ、うれしいよう!発売は多分、来年春ごろですが、必ずすごいやつを仕上げますので、どうぞお楽しみに♪さて、うちの畑の様子です。前回のブログに載せた、でかい小松菜はあれからすくすくと上に伸びて、花が咲きました。その他も、のらぼう菜の1つが驚異的に伸びてきて広がり、がーって花が咲きました。私より背が高いです。大根もルッコラも、花盛りです。↑じゃじゃん。こんな感じです。野菜畑というよりお花畑ですな。。。この分だと、また夏の終わりに、種プレゼントが出来そうです。↑ほとんどが花畑ですが、キャベツが地味に結球しているような気もします。何度やっても結球したことがないので、様子をうかがっています。↑こちらは春菊。あきらめていたんですが、よく見たら出来ていた系です。苦くなくて、とてもおいしかったです。さて、アンチエイジングの鬼としては、やっぱり気になる光老化の季節がやってまいりました。ただ、昨年秋に、ノンナノでありながらも、SPF55のクリームファンデをリリースし、それを使ってるんでかなり気が楽ではあります。やっぱり昼の外出時には、ツバが12cmの帽子をかぶりますが、気分的にはもう全然違いますね。来週は沖縄で講演会を2つやるのですが、その1つがなんと外。でも、1時間くらいぜーんぜん平気だろうって気分です。さて、とは言うものの、光老化はお肌の老化の原因の8割を占めるということなので、油断は大敵です。肌を赤くさせて日焼けさせるUV-Bより、窓ガラスも通り抜けてじわじわと黒くさせるUV-Aのほうがエネルギーが弱いものの、波長が長く、真皮にまで到達してコラーゲンやエラスチンを分断し、DNAまで傷つけるということはよく知られるようになりました。しかし、最近では今までお肌の老化には関係ないと思われていた、UV-Aより波長が長い「可視光線」のブルーライトや「近赤外線」までが光老化の原因だということが分かってきたのです。ブルーライトが目に悪影響だということは、良く知られるようになりました。眼精疲労、スマホ老眼はもちろん、長時間浴びることで白目がタンパク変性を起こし加齢黄斑変性の原因にもなると言われています。目を酷使していると脳がそれをストレスに感じて、副腎皮質刺激ホルモンを生成して肌ぐすみの原因にもなります。青空はまさにブルーライトですが、スマホやPCのLEDバックライトに使われているので、太陽光を浴びなくても、日常的に浴びているから、現代人は逃げ場がない光です。そのブルーライトが、実は目だけでなく肌にも直接のダメージを与えることが分かりました。UV-Aが活性酸素の「一重項酸素」を発生させることは分かっていましたが、なんとブルーライトでも発生するそうです。しかもブルーライトの方が、紫外線より肌の奥深くに差し込むので、より深い光老化を引き起こし、UV-Bよりも消えにくい色素沈着を引き起こすという研究結果も発表されています。なんと、照射たった1時間のブルーライトで、肌色が変色し、照射終了の3週間後まで残る色素沈着を引き起こしていたのです!ちょっと、ちょっと。自宅では素顔でPCモニターにいることありますよね。スマホなんて、顔に近い近い!うちは、数年前から家にも会社にもPCにはブルーライトカットフイルムを貼っています。社内全員のPCに標準装備です。もちろんスマホにも。もう1つ、光老化の原因だということが分かったのが「近赤外線」。可視光線より波長が長い光で、エネルギーは小さいですが、太陽光に含まれている量としてはUV-Aの約5倍ですって。近赤外線は、なんとUV-Aの3倍ほど深く、真皮の奥深くどころか、筋肉にまでに到達するそうで近赤外線を浴びると、コラーゲンを破壊する酵素コラゲナーゼが2倍ほど増加していることが分かったそうです。UV-Aのダメージは照射後1日後を境に減少しますが、近赤外線は照射後だんだんとダメージが増加して、3日後に倍増するんだそうです。近赤外線は太陽光以外では、テレビ、PC、赤外線カメラ、コタツからも出ています。電化製品に囲まれている現代では、なかなか避けることが難しい光です。近赤外線吸収剤みたいな化粧品成分はまだないですし、ふつうに紫外線散乱剤を配合しても近赤外線やブルーライトを完全に反射する事は出来ないため、これを防ぐのは難しいと言われています。いやーまいりましたね。だって太陽光の中の10%が紫外線ですが、40%は可視光線、50%は近赤外線ですからね。こう聞くと紫外線より怖そうですが、可視光線も近赤外線も紫外線よりエネルギーは小さいので、紫外線のような「速攻光老化」とは違います。要は、長い年月のうちにジワジワジワジワくる光老化ですよ。こういう光を従来のサンスクリーンで防ぎきるのは、なかなか難しいらしいです。防ぐために有効だと言われていることは、まず肌のバリアがしっかりしていることです。丈夫な角質層、そして皮脂膜には近赤外線を反射したり吸収したりする力があるそうです。そのためには、合成界面活性剤の多い洗顔料で顔を洗わないことそして、良質なうるおい成分、植物オイル、セラミドなどできちんと保湿することです。もう1つは、抗酸化物質を塗ることです。ブルーライトも近赤外線も、光で悪さするというより、光によって発生した活性酸素で肌を破壊します。だから、活性酸素を無害化する植物のポリフェノールやカロテノイド、ビタミンEなどが役に立つのです。私が作るスキンケアコスメは、もともと日焼け止めですらこのメカニズムなので、その点あわてる必要はありませんでした。ただ、もう1つすごいものに出会ってしまったんですよ。天然ミネラルなのですが、UV-C、UV-B、UV-Aはもちろんのこと、可視光線、近赤外線まで反射してしまえるものに、昨年出会ってしまったのです。そのミネラルを透明プレートにのせて、あらゆる光を照射して、透過率を調べた実験データが下記です。縦軸が透過の%です。すごくないですか?この幅広い領域を、全部反射して、透過しないミネラルなんて見たことありません。もちろん、100nm以下のナノ粒子ではなく、もっと大きいサイズでこれなんです。さて、これはいったい何でしょうか?文字数が多くなってしまったので、これについてはまた次回書きますね。UV-B、UV-Aだけではなく、ブルーライト、近赤外線まで。さまざまな光たちと上手につきあって、光老化はナシでいきたいっ!!沖縄でのイベントご案内浮島ガーデン 沖縄4月16日(土)16:00~18:00 『オーガニックコスメで 錆びない人生を!!』<参加費>2000円(1ドリンク付き&アムリターラ製品のおみやげも)<お申込み>お電話にて098-943-2100アースデイやんばる4月17日(日) メインステージで14時からトーク私のオーガニックブランドでは、今仲間を募集しています。くわしくは下記をご覧ください。求人情報
2016年04月08日
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みなさま、こんにちは。気が付くと、あらまぁ!明日から3月じゃありませんか。こわいくらい早く時間が過ぎていきます。1日1日が大切で。やりたいことがたくさんありすぎて、人生の時間が足りません。120歳までは生きて、それまでは元気に走っていこうと思う毎日です。ただ、120と考えると、まだ折り返し地点にも全然来てないじゃないかと書きながら気づいて笑えてきました(笑)。あと72年、がんばってアンチエイジングでいかないとね。庭のブロッコリーが小さいながらも出来ていました。3等分して、分け合ってサラダに入れて食べたら、苦みがないのにうま味だけあってすごくおいしかったです。小松菜がスーパー小松菜になっていました。ここまで大きいと、さすがに種取用かな。無肥料なのに、この大きさです。自家採種の3代目くらいになってくると、こんなことも起こるんだなーと。土も大事ですが、なによりも大事なのは「種」なのではないかと感じています。畑をやっていると、すごく季節を感じます。春はとくに、お祭りのように華やかな雰囲気に満ちます。生まれて、伸びて、葉を増やして、花を咲かせて、実をつけ、種をつける。出来るだけ遠くへ種を飛ばそうと、大きく放物線を描ききったら安心して枯れていく。そして種の記憶は次世代に受け継がれる。命に終わりなどないんだと、畑を見ているとはっきり実感します。そうそう、告知です。もう次の号が発売されちゃったと思いますけど、「婦人画報」に私が作ったワンプレート朝食が掲載されました。実物大?っていうほど大きくて、ドキドキしてしまいました。もちろん毎朝こんなに作りません。いつもは、この中のスムージーくらいです。時間があったり、早起きした時はいろいろ作る時もあります。手が込んでいるように一見見えますけど、スムージーは林檎半分とにんじん半分に麻の実パウダーと甘酒と豆乳ちょっと入れて、1人用ミキサーでががーってやるだけ。あとは季節のフルーツを適当にカットしてるだけだし、白菜サラダにダマスクローズティーの花びらを散らしているだけ。白菜はビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、食物繊維などが含まれ、美肌、便秘の改善、利尿作用、胃もたれ解消、風邪の予防、むくみ解消などのパワーがあります。あとね実は白菜って、かなり免疫を活性化出来る野菜なんですよ。免疫力の指標の1つである腫瘍を壊死させる物質のTNF-αの産生量を比べる実験で、1位がレタス、2位が白菜だったそうで。こういう水が多くてほとんど栄養ないみたいに思われてて来た野菜に、ものすごいパワーが秘められていることが面白いですよね。白菜は生で食べても火を通してもおいしくて。私はこんな風に、けっこうサラダで食べてしまいます。しゃきしゃきして最高です。ただヨウ素の吸収を妨げる酵素が含まれているので、生で食べる場合は多量に食べることは禁物です。紙面にはスペースの関係でレシピとかは載っていないんですが、白菜ローズサラダに使っているドレッシングのレシピは下記です。チアシードドレッシング黒酢 大匙3しょうゆ 小さじ1甘酒 大匙1フラックスオイル 大匙1塩 小さじ2分の1こしょう 少々チアシード 適宜フルーツは下記のマリネソースをかけると、甘さがいまいちなフルーツもおいしくなりますよ。フルーツマリネのソースレモン汁 大匙1オリーブオイル 大匙2分の1マヌカハニー ティースプーン2分の1あとは、スプラウトとアボカドとパプリカ、山芋でRAW海苔巻きにしてます。この時はアルファルファをご飯に見立てています。山芋とアボカドが入っているので、これ食べるとお腹もすきにくいです。海苔巻きにつけるソースは下記を混ぜ合わせるだけです。RAW海苔巻きの梅味噌だれ梅肉(細かく刻んで) 小さじ2味噌 小さじ2と2分の1豆乳 大匙2スムージーのレシピも一応のせとこうかな。まぁ適当でいいんですけどね、参考までに。スムージーレシピ林檎半分、ニンジン2分の1本、甘酒大匙2杯、麻の実パウダー大匙2分の1杯、レモン汁を少々、豆乳を半カップ最近はジューサーじゃなくて、お手軽なレコルトの1人用ミキサーをまわして、このまま外してくいって飲むことが多いです。楽ちんですし、丸ごと摂れるしね。もちろん低速ジューサーでやって繊維を戻すのがベストですが、忙しい朝はこの感じが無理なくていいなと思います。スムージーやジュースクレンズがずっと流行中ですが、鬼的に気を付けてほしい点を書きます。1つはフルーツの量です。丸ごとならあまり食べないほどの量もジュースやスムージーであれば意外とするすると飲んでしまえますが、そうすると意外にたくさんの糖質を知らず知らずに摂取してしまっている場合があります。ホールフードで食べられる量を目安にするといいと思います。特に外食で飲むときは、気を付けて下さい。あと、出来たらジュースよりスムージーのほうが繊維が含まれて丸ごととれるのでいいです。ジューサーの時も繊維をある程度戻しましょう。そうでないと、いくら100%ジュースでも血糖値が上昇して糖化しやすいと思います。もう1つは、グリーンスムージーです。ほうれん草や小松菜、チンゲン菜、春菊などを生でたくさん食べると、硝酸態窒素も取り込んでしまうことになります。硝酸態窒素は、体内でアミノ酸と結びつくとニトロソアミンという発がん物質になります。こういう硝酸態窒素が多い野菜は茹でると半分以下に減りますので、加熱して食べる方がいいんです。私、一通り自分で測定しましたけど、サラダほうれん草であっても同じことです。むしろ水耕栽培のサラダほうれん草の硝酸態窒素の量は、驚くほどの数値でした。その時のブログはこちらただ無肥料の自然栽培は、こうした葉物野菜であっても硝酸態窒素少な目になります。でも野菜を生ジュースやスムージーにするなら、やっぱりにんじんとかレタス、キャベツ、トマトとかにしたほうがいいんじゃないかなーと思います。もう1つ告知です。こちらは今発売中の「nice things」。なんと!カラー4ページも私が開発した食品たちやその思いが載っているんですよ。広告じゃないのに、4ページですよ。感涙(T_T)じっくり取材して頂きました。良かったら読んでみて下さい。まだまだ、いろいろなものを開発中です。こちらは春に出る、自然栽培のお米と11雑穀のおかゆとご飯の、なんとレトルト!お湯でこのまま温めれば、すぐに食べられます。もちろん、自分で炊くのが一番おいしいですが、一人暮らしの方や、疲れて帰ってきた方にも、気軽に自然栽培のご飯や雑穀のおいしさを味わってもらいたくて作りました。他にもまだ言えませんが、いろいろ開発中です。ああ~言いたいけど言えない。世の中にまだない究極のものをあれこれ作っています。さて、もう1つ最後にご紹介したいのが、代官山に1月にOPENした「代官山サラダ」というお店。私のカイロプラクティックにいらしている皮膚科医の蘆田先生がオーナーの、無農薬で無化学肥料の西日本産のサラダがあれこれ食べられる夢のようなサラダ屋さんです。オーダーを受けてから刻んでくれます。テイクアウトも出来るけど店内でも食べられます。ローストビーフのサラダとかもあるんですが、遺伝子組み換えのエサや抗生物質不使用のビーフです。企画段階から、蘆田先生の思いをずっと聞いていたので、その情熱と誠実さは太鼓判を押せるお店です。サラダも大きいし、スープとか、グルテンフリーのケーキとかもありますので、お腹はいっぱいになりますよ。ぜひ一度、足を運んでみて下さい!代官山サラダもうすぐ、春!私たちを元気にしてくれる野菜たちは、それぞれの特性を活かして無理なく自然な形で、おいしくいただきましょう!!!
2016年02月29日
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みなさま、こんにちは。今年初めての更新となります。このブログをはじめて、丸10年が経過し、最近では更新もかなりスローになっていますが、無理なくこれからも続けていきたいと思っています。本年もどうぞよろしくお願いいたします。我が家の光輝く大根様です。ある日見たらにょきっと顔を出し冬の日差しを浴びて、なんとなく拝みたくなるような雰囲気だったので、思わず撮影した写真です。こちらも光り輝くレタス様です。実に美しい様子で、この子もありがたいような雰囲気。今年も、実りあるいい1年にしたいなと思いました。さて、いくつか告知があります。もう次の号が出ちゃったんですけども、「SWITCH」1月号に出ています。↑こんな風に、カイロプラクテイックの施術風景を撮影していただき、丸丸1ページ載せていただきました。先日出たラジオと連動している記事なのですが、結構好きな雑誌だったので感激でした。髪の毛切りたてなのもあって、ちょっとズラのようにおかっぱですけども(笑)あと1つ。今月26日(火)まで、新宿伊勢丹の地下2階「ビューティーアポセカリー」にて、私がプロデュースしたオーガニックフードシリーズの限定販売コーナーが設置されています。自然栽培玄米と雑穀で仕込んだ甘酒は、プレーン、カカオ、青みかんの3種類。他は11穀の雑穀や、玄米麺、黒酢、味噌、煮干し、塩、梅肉エキスなどです。甘酒が大人気だと聞いています。カカオのタイプは豆乳で2倍に薄めて温めて飲むと、チョコレートドリンクというかスイーツみたい♪自然栽培の梅肉エキスも、ムメフラールが多くてこの季節風邪対策に最高です。やっぱりこうやって伊勢丹に並んでいるのを見ると、華々しくてすごく嬉しいものですね。新宿に行った際は、よかったら寄ってみて下さい!さてさて、久しぶりなもので告知ばかり続いてしましたが、昨年の続きのアイケアについて。料理研究家の秋場奈奈さんが、サラダを盛り付けるように原料を盛り付けて下さって出来上がったアイクリームのイメージ写真がこちら。どうでしょうか?何とも言えず、すごく素敵ですよね。全部原料なのですが、コーンフラワーとエーデルワイスとお花が2種あるのも効いてますね。にんじんは、クルルというスライサーでやるとこんなクルルンとかわいくなるんです。奈奈さんの激おすすめだったので、私もこのスライサー買ってしまいました!結構、使えますよ、いつものサラダが凝った感じになります。アイクリームですが、抗シワ評価試験というものを、第三者検査機関に依頼してやってもらったところ、シワに効くことが公式に認められました。15名の被験者に、目尻の片側に1か月塗ってもらって、片側に比べて徹底分析する試験です。化粧品は薬事法が厳しくて、なかなか効果効能をストレートに書けないんですけど、この試験に合格するとシワに効くことを堂々と書けるんです。今回はここまでいろいろと配合したので自信はあったのですが、試験で認められるとやっぱり嬉しいですね!さて外側からはこれでかなり目元を改善できますが、体の中からはどうすればいいのでしょうか。人間は生活する上で必要な外部情報の8割を視覚に頼って生きていると言われています。ここに加えて現代人は長時間のパソコン作業やスマホ使用により、目をあまりにも酷使しすぎています。見た目には目の下のクマやたるみ、充血、ドライアイなども引き起こしますし、疲れ目でまぶたが重くなり目が小さく見えてしまうことも。眼精疲労で目の奥が痛くなったり、ピント調節機能が落ちてしまったり、老眼が進みやすくなったり、カスミ目や飛蚊症、白内障なども心配です。目から入ってくる情報量が劇的に増え、目を使うことがあまりにも増えている現代において、欠かせない抗酸化物質は「ルテイン」と「ゼアキサンチン」と「アントシアニン」です。特にルテインが重要です。人が何かを見るためには、上図のようにレンズである水晶体を厚くしたり薄くしたりする必要があります。近くを見る時は厚くし、遠くを見る時は薄くする。これがピント調節機能です。網膜は、見たものを映し出すスクリーンですが、その中心部を黄斑部と言います。黄斑は視神経の集まっている場所ですが、人間は何かを見ようとするときは、いつも黄斑部にピントを合わせています。視力は黄斑の働きで決まると言っても過言ではありません。この黄斑は大切な場所なので、活性酸素から守る必要があります。黄斑の抗酸化を一挙に引き受けているのが「ルテイン」と「ゼアキサンチン」です。そもそも「黄斑」という名前自体が、ルテインやゼアキサンチンという黄色い色素があるから「黄斑」なのです。ルテインは目に有害なブルーライトや紫外線を無害化しているので、飲むサングラスのような役割もはたしています。酸化ストレスに対抗する役割の他に、涙の量や涙液保持量にも関わります。水晶体周辺にも存在して、水晶体も守っています。ルテインは眼球以外では血清中に存在し、皮膚、子宮頚部、乳房などの健康維持にも役立っています。また臨床実験により、肌の水分保持力を良くし、肌の弾力性を高めたり、皮膚表面の脂質レベルを向上させることも分かっています。ほうれん草やかぼちゃ、にんじんなどの緑黄色野菜に含まれていますが、体内では合成できないので、目を酷使する現代人はルテインがいつも不足状態になりがちだそうです。もう1つ大事な栄養素が「アントシアニン」です。これはスクリーンである網膜に存在する「ロドプシン」の再合成能力を高める成分です。ロドプシンというたんぱく質があるから、光を情報として受け取り、脳に信号として伝達して「ものを見る」ということが成立しています。ロドプシンは受けた光を信号に変換する際に分解され、また新たな光の情報を得るために再合成され、そして再び分解されるといった一連を繰り返します。でもロドプシンの機能にも許容量があり、目を長時間酷使することや加齢などで、再合成の働きが遅れるようになります。ロドプシンの再合成の働きが鈍ると、視界のぼやけやコントラストの低下など、眼精疲労とされる症状の原因につながります。アントシアニンが目に良いと言われるのは、ロドプシンの再合成を促進し、コントラストの保たれたクリアな視界を保つからなんです。ロドプシンの再合成のためにはアントシアニンの中でも「シアニジングルコシド」と「シアニジンルチノシド」が重要だということが分かっています。これはブルーベリーよりカシスに多いのですが、実はもみじにも多いことが分かりました。しかも秋の紅葉ではなく、夏の紫色のもみじです。私も小学生からひどい近視ですし、仕事でパソコンに向かうことも多いので、ぜひともルテインとアントシアニンのサプリメントを作りたいとだいぶ前から取り組んでいました。ルテインはマリーゴールドのお花にも多いので、出来たらマリーゴールド由来のルテインが良いと、ずっと探していたのですが、オーガニックのものが見つからず、見つかっても石油系溶剤抽出だったりして、なかなかなくて。あきらめかけていた時に、ようやく見つかったのがインドのオーガニックのマリーゴールド由来のルテイン。抽出もエタノールで添加物もなく、とても良質な原料です。アントシアニンはすでにお茶でも、もみじ茶を出していたので、同じ岐阜県の無農薬のもみじからエキス抽出しました。↑出来上がったカプセルです。ルテインの1日に必要な摂取量としては6mg~10mgですが、体内に吸収されるまでに減少してしまうことを考慮すると1日の摂取量は15mg~25mgくらいが望ましいと言われています。1カプセルでルテインを25mg配合しました。これは、ほうれん草で言うと約10~15株ほど。脂肪酸と結合した形のエステル体のルテインなので、血中保持率も高く必要な分だけ吸収されるので、摂りすぎになることもありません。その他、目のために、普段から気にして摂ったほうが良い栄養素です。◆DHAマグロ、ブリ、サバ、おきあみなどスクリーンの役割をしている網膜の脂肪の約60%を占める。視覚情報を正しく速やかに脳に伝達する機能を高める。視力改善 ドライアイ、疲れ目の予防◆アスタキサンチン鮭、いくら、おきあみなど網膜の黄斑部のダメージを改善 眼精疲労、疲れ目改善1日約0.6mgというわずかな量でも効果がある。黄斑部には、ルテインやゼアキサンチンだけでなく、アスタキサンチンも存在する可能性があるそう。◆ビタミンA、βカロテンニンジン、かぼちゃ、ほうれん草、うなぎ、春菊など網膜の中の視紅(明るさを感じる物質)に必須の栄養素。不足すると夜盲症になる。不足するとドライアイになることも。油に溶けやすく、ビタミンDを多く含む食品(しいたけ、いわし、こうや豆腐、さば等)と一緒に摂取すると吸収力がアップ。◆ビタミンB1大豆、きな粉、昆布、青のり、松の実、カシューナッツ、ごま、ぬか漬け、レンコン、しいたけ、サバ、豚肉、玄米甘酒など目の周りの筋肉の疲労改善。視神経の働きを活発にする。不足すると近視になりやすい。◆ビタミンB2納豆、卵、焼き海苔、しいたけ、うなぎ、わかめ、鮭など目の粘膜を丈夫に 充血予防 視力回復ピント調節機能や瞳孔の光量調節作用をサポート眼精疲労改善 網膜の視細胞の働きを高め、明暗順応を促進する。ビタミンB1と同様、体内に蓄積出来ないのでこまめな補給が必要。◆ビタミンB6ピスタチオ、ごま、くるみ、にんにく、バナナ、プルーン、アボカド、酒粕、海苔、ぬか、納豆、甘酒、ほうれん草、ゴマ、麻の実など水晶体の代謝 免疫機能高める不足すると眼精疲労や目の炎症を招く◆ビタミンB12あさり、牡蠣、魚全般、卵、肉、焼きのりなど視神経を正常に 神経細胞の修復不足すると疲れ目になりやすい。◆ビタミンEアボカド、アーモンド、うなぎ、いか、えび、うに、かぼちゃ、ほうれんそう、さつまいもなど老眼予防、血流を改善することで疲れ目、ドライアイを防ぐ◆ビタミンC赤ピーマン、ゴーヤ、ブロッコリー、果物全般など水晶体の透明度を保つ疲れ目や充血を防ぐ 白内障の予防◆亜鉛牡蠣、麻の実、煮干し、ココア、松の実、ごま、カシューナッツ、高野豆腐、アマランサス、さんま、いわし、豆など視神経の伝達をサポート皮膚や粘膜を丈夫に不足するとドライアイや視力低下に◆マグネシウム海藻、ほうれん草、納豆、カシューナッツ、アーモンドなど視神経の興奮をしずめる。不足すると目の違和感、まぶたのケイレンを招くことも。◆コラーゲン魚の皮、うなぎ、えび、貝など目の周囲の細胞に酸素や栄養分を供給目の健康維持や疲労回復に◆コンドロイチン山芋、オクラ、なめこ、わかめなど目の保水性を向上 眼精疲労、ドライアイの改善に角膜や水晶体の透明度や弾力性を高める◆エンゾジノール(ニュージーランド松樹皮エキス)プロアントシアニジンというポリフェノールがとても多い。平均年齢82歳の高齢者ボランティアによる無作為化対照研究によって、エンゾジノールを6ヶ月間にわたり摂取したところ、対照と比較して、視力低下の程度が5分の1に縮小した。さらに、エンゾジノール群の遠方視力は、有意に改善され、対照と比べて、遠方視力が低下した人数が少なく、視力が安定または改善した人数が多いという結果が得られたそうです。◆マキベリーアントシアニンの中でも、デルフィニジンという抗酸化作用が強いものが多く、視細胞を保護する。内から外から。植物の力で、目力アップな1年にしたいっ!!
2016年01月23日
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みなさん、こんにちは。お久しぶりです!お元気ですか?私はまたもや髪の毛を切りました。ここんとこ、ずっとこの短めボブなのですが、誰も気づかないと思いますが微妙にマイナーチェンジしていまして、以前は前下がりのボブだったんですが、前下がりをやめました。トップにボリュームを持ってきて、丸いフォルムを描き、首元でしゅっとしてるのが今回のポイントだそうです。担当してくれている美容師さんが、私の髪型の方針をいつも決めていて「そのほうが、若々しく見えますよ」という一言に、いつも負けてしまい「じゃあそれで!」と即答してしまう鬼のサガでございます(´Д`)そのせいか結果的に、どんどん髪が短くなっていって、だんだんこれに目が慣れてきました。自分では短い髪は似合わないと思っていたんで、若いころはずっと長くて30過ぎてもだいたい肩くらいはあったんですが、不思議なもんですね。年齢を重ねると、髪のトップがペタンとしていると老けて見えるので、トップにふくらみを持たせることが重要なようです。だから、頭頂部はドライヤーで乾かすときもコツがいります。上から下には乾かしません。ドライヤーは横から当て、髪の根元に指を挟んで、立ちあげるように乾かします。髪型は顔の額縁ですから、影響が大きいですよね。しかも若いころ似合っていた髪型がずっと似合うとは限らない。髪の毛やその時の顔の状態によって、適した髪型はまた変わっていくのでしょうが、臨機応変に模索していきたいと思っています。さて、あいかわらずいろいろなものをアクティブに開発中なのですが、やっと完成形になったものがアイクリームです。約1年試作を繰り返し、実際使いながらベストな配合を模索してきました。↑試作品がこれ。容器はエアレス容器になるので、これではないのですが、中身のクリームはこれでほぼ決定です。ほんのりオレンジイエローな色がついています。この色の正体は何かと言いますと、サジーオイルとニンジン!しかも、熊本の菊池で自然農で育った、赤、オレンジ、黄、紫のニンジンの色です。↑このニンジンを育てたのが、なないろ農園の亀川さん。この写真に写っているのはオクラですが、亀川さんはカラフルなお野菜を育てることで有名で、オクラもいろいろな色のオクラを育ててらっしゃいます。亀川さんが育てた赤、オレンジ、黄、紫のニンジンをオリーブスクワランに漬け込んでエキスを抽出します。ほんのり赤いオイルには、カロテノイドなどのフィトカラーが含まれ、抗酸化作用が強く、荒れた粘膜や皮膚を修復して再生する働きがあります。その他、優れた保湿力があり、お肌の再生と回復を促すウチワサボテンの種を搾ったオイルや、若さの脂肪酸と呼ばれるパルミトレイン酸が多く含まれるマカデミアナッツオイルやサジーオイル、ジャニアルベンスという藻のエキスは皮膚のキメを整えてシワを軽減し、オクラの種からとったエキスは表情ジワの緊張を軽減させてくれます。その他、アロエベラ、白きくらげが多くの水を保水し、セラミドがそれをサンドする構造を作っています。来年3月頃に発売になる予定なので、先週イメージ写真の撮影を行いました。原料に使用している4色のニンジン、マカデミアナッツ、大豆、ウチワサボテン、オクラ、コーンフラワー、エーデルワイス、月桃、キイチゴ、アロエベラ、白キクラゲをサラダのように盛り付けようということになり・・・・↑ここは、カラフルなお料理が得意なベジ料理研究家の秋場奈奈さんにお願いするのがいい!ってことになりました。奈奈さんとはシードマイスターで同期で、このブログも昔から読んでくださっていて、ブランドの発表会でも料理を作って頂いたりしていましたが、イメージ写真での登壇は初めて!先日、初めての著書を出されたばかりです。原料に使われている植物たちを、芸術的に盛り付けていく奈奈さん。これは盛り付け途中のワンカット。ここからさらに盛りつけていきましたので、最終形はもっと素敵ですが、かなり情熱的な写真になりました。それにしても、これが全部原料なのですから!化粧品というか、食べ物みたいですね!↑撮影で使ったなないろ農園のニンジンは、みんなで分け合って、私は葉っぱごとソテーにして晩御飯にしちゃいました。アロエベラも刺身にして頂きました!おいしかった!うちの撮影で使う植物は、そのあと食べられるところも、いつも嬉しいです。さて、なんでアイクリームを開発しようと思ったかと言いますと、いろいろありますが、簡単に言うと目力をアップさせるためです。目の周辺の皮膚はとても薄いのに、目を使うことで動かすことが多いためシワになりやすく、皮脂線が少ないので水分保持力も低いため乾燥しやすく、ハリを失いやすい部分です。私は子供のころから目がド近眼。0.01しかありません。さらには目が大きいのはいいのですが、ちょっと出目気味なのもあり、目の疲れが見た目に出やすいというか分かりやすいというか、中学生くらいからクマが気になったり悩みを抱えてきました。30過ぎて、アンチエイジングの鬼となってからは、目に良いカロテノイド系やアントシアニン系の食べ物を食べたり、酵素を摂りいれたり、顔筋トレーニングしたり、スキンケアも合界抜きに変えて、フィトケミカルの多いコスメを開発したりして乗り切ってきましたが、もう少しアクティブに目元用としての、これでもかっ!ていうクリームを作りたいなと思ったのです。加齢と共にくる、目元のエイジングと言えば、目元の小じわ。そして乾燥や、ハリのなさ。目の下のたるみによる、影のようなクマ。さらにはまぶたのたるみによって、目が小さく見えてくること。撮られた写真を見ると、大きく目を開けたつもりが、眠そうな目になっていることがあれば、それがサインです。年齢と共に、それがなんとなく顔のイメージにやわらかさを与えて、温和な雰囲気になるというのは良いのですが、あんまりやわらかくなりすぎるのも、要するに目が小さくなっているわけなので適度にしときたいと思うんです。ところで、目の周辺の皮膚は、なんでそんなに他の部分より年齢が出やすいのでしょうか?ちょっと頭蓋骨を思い浮かべてみて下さい。骸骨が苦手な方がいたらごめんなさい((+_+))そう!まず目の周りには、骨がないのです。そして、人間の皮膚の厚さは、ほとんどが約2mm~3mmですが、目のまわりの皮膚は、なんとわずか0.5mmほどしかありません。ほかの皮膚の4分の1くらいの薄さなのです。まわりに骨がなく、薄いから元々デリケートでシワになりやすいのですが、さらには皮脂腺、汗腺がとても少なく、セラミドも少ないために、水分を保持する力が弱く、乾燥しやすいので更にシワになりやすくなります。皮膚や保水力、皮脂膜が薄いということは、バリアが薄いということですから、紫外線の影響も受けやすく、真皮に紫外線を通しやすいので、コラーゲンやエラスチンが破壊されやすくなります。目の下のたるみによる影のような黒いクマは、加齢と共にコラーゲンが減り、皮膚が薄いために目の脂肪を支えきれなくて垂れてきた陰です。ここに加えて長時間のパソコン作業やスマホなどからくる眼精疲労により、目の周りの血行が悪くなります。こうなると目のクマが目立つだけでなく、コラーゲンやエラスチンの生成にも影響を与えてしまいます。まずは、目の使い過ぎによる眼精疲労や夜更かしを避けること。出来れば1時間のPC作業のうち、10分ほどは休憩を挟み、遠方を見たり、目を上下左右に動かすといったエクササイズをやるのがベストです。目の機能を助ける野菜やサプリメントを摂ることも大事です。それから薄くてデリケートな目の皮膚を、ゴシゴシこすったりしないこと。特にメイク落としの時にこするのはご法度ですね。で、化粧品の役割としては、まず目の周辺には皮脂腺や汗腺が少なく保水力がないのですから、しっかり保湿出来ることが欠かせません。それで今回は保水力の高いアロエベラの液汁と白きくらげを入れたわけです。白きくらげはヒアルロン酸よりも保水力が高く、重量の約480倍の水分を抱え込むことが出来ます。そして角質層の隙間を埋めているのは、ご存じセラミドですよね。セラミドは角質の水分をサンドして蒸発から守っている成分。これをたくさん入れてあげることで、うるおいを長時間キープすることが出来ます。そして元々少ない皮脂の代替えとして、保水力の高いサボテンのオイル、マカデミアナッツオイル、サジーオイル、シアバター、ホホバオイル、サジーオイル、キャロットオイルを入れたわけです。その他のエキスは、シワを緩和したり、ハリを与えたり、むくみや血行を改善するものを選びました。なかなか、ここまで極まっているアイクリームはないな!って思うほど、鬼のオタク魂がさく裂していると思います。これで外側からはもうばっちりですが、内側からのケアも欠かせません。近年、モニター画面にLEDバックライトが使用されるようになりましたが、実はこの光は高速で点滅しているため「ちらつき」による疲れを感じやすいです。また、このバックライトに含まれるブルーライトは赤や緑の光に比べて短い波長をもち、エネルギーが強いことの弊害が、最近はよく知られています。バックライトの問題以前に、長時間一定の距離のものを見続ける作業で、目のピント調整機能が徐々に低下していくと言われています。目の周りは皮膚が薄いので、毛細血管も透けやすく、こうした眼精疲労で酸欠を起こした血液は青黒っぽく見えます。血流が悪いということは、皮膚にハリを与える栄養素を届けられないわけなので、よけいに悪循環です。そこで、内側からの眼力アップについて書きたいと思うのですが、文字数オーバーとなってしまいましたので、次回じっくっり書きたいと思います!!わずか0.5mm!ごく薄い皮膚ながら、見た目に影響大の目力をアップするぞっ!!
2015年12月21日
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みなさま、こんにちは。今年は暖冬だそうで、まだ秋の装いですごしています。草木染のダッフルコートを買ったのですが、当分出番がなさそうです。エルニーニョだそうで、暖かいのはいいのですが、急に大雪が降ることもあるのでそこがちょっと心配です。庭の畑では小松菜、大根、ルッコラ、サンチュ、キャベツがいい感じに育っています。今年は光合成細菌とか、微生物たちをいろいろ入れたので、そのおかげかなーと思います。無肥料なので、ある程度大きく伸びた葉っぱも、全然苦くないので、全部サラダで食べられるんですよ。サラダ大好き鬼家としては、まるでサラダ畑みたいな状態で、取っても取ってもなくならない感じで嬉しいです!さてお知らせをいくつか。来週の月曜日から、木曜までラジオに出演します。J-WAVE 「ACOUSTIC COUNTY」内の「emmi ORGANIC CONCIERG」という番組です。「GOOD QUALITY OF LIFEのヒントを探る」をテーマにナチュラルなライフスタイルを送るゲストを迎え、暮らしの中で「大切にしていること」「人とのつながり」「自然とのつながり」などを伺う番組。放送は、11月16日(月)、17日(火)、18日(水)、19日(木)の14:15~14:20。収録はすでに終わりました。いろいろなことをお話ししましたので、良かったら聞いてみてください!聞き逃した方も、後日このサイトで放送内容が聴いていただけるようです。http://emmi.jp/radio/このラジオ番組は雑誌switchとも連携しているので、switchにもカラー1ページで出ることに!こちらは、カイロプラクティックの施術院を取材して頂きました。また出る号を告知させていただきますね。もう1つは、道端ジェシカさんがセレクトする「だいじょうぶなもの」というWEBの特集で、「食」というカテゴリーで大丈夫だと思えるものは「amritara foods」だと、選んでいただいたようです!「可能な限り国産にこだわり、独自の厳しい基準をクリアした物しか提供しない姿勢には、どの商品を選んでも『だいじょうぶ』だと思える安心感があります。もちろん、味も美味しいので一石二鳥。」というコメントを寄せて下さっています。あまりにも感激です(*'▽')http://www.takakura.co.jp/daijyoubu/michibata.htmlちなみにフーズを昨年の11月から始めたことが関連しているのか、入社以来の栄養学研修が良いのかは分かりませんが、ただいまうちの会社は妊婦さんがものすごく多くて、なんと6人です。27人くらいのうちの6人なんですから、すごい比率かと思われます。産休に入っている方が3人いて、そのうち2人がこないだ無事産まれまして、来月、再来月と、もうここからは毎月誰かの予定日です。育休中の方も1名いるのと、男性スタッフの奥さんも2人妊娠しているので、合計9人ですかね。ちょっとすごくないですか?とにかく、ものすごくおめでたいことになっています♪さて、アン鬼10周年記念プレゼントに今回も600件ほどのご応募を頂きまして、すごく嬉しかったです。応募フォームにご質問項目を作ったところ、質問を書いてくださっていた方も多かったです。その中に、わりと多かった質問が「肌断食についてどう思いますか?」というもの。かなり昔から北里研究所で提唱されている方法なのですが、それを最近になって「肌断食」と名付けて本を出された方がいたのがインパクトがあったんでしょうね。こういった本を読むと、合成界面活性剤や防腐剤がたっぷりの化粧品を使うと、肌のバリアが破壊され、肌の善玉菌が少なくなり、使えば使うほど逆に肌を傷めているというようなことが書いてあります。私の主張と同じなので、なんの異議もありません。書いてあることにおおむね賛成なのですが、元々提唱されている方が美容形成外科の方なので、レーザーやボトックス、ヒアルロン酸やコラーゲン注射をやけに推してくるという点にはちょっとうんざりしてしまいます。スキンケアとしてワセリンだけを推薦していのも、はなはだ疑問です。酸化しにくく、刺激が少ないものを他に知らないのかなとも思います。石鹸より脱脂しにくいクレンジングや洗顔料だってあるのになぁとも思います。ただ、一般的なコスメを使用している人が、全部やめて肌断食すると、それだけで肌の調子が良くなるという例は、すごくあるだろうなと思います。肌は合界や防腐剤、化学物質から解放されて、きっと以前よりだんだんと良くなるはずです。でも、そのまま素顔ですごすだけで、本当に生涯美しい肌でビューティーエイジングでいけるのかというと、私はそうではないと思います。だからこそ、肌断食を提唱している先生も、レーザーやボトックス、注射、ケミカルピーリングを薦めているのでしょう。ずいぶん極端な主張だと思います。素顔で歩いている沖縄のおばあの刻まれたシワは素敵ではありますが、同時に紫外線の害をあらわしてもいます。化粧品の文化がなかった時代のアフリカですら、強い紫外線や乾燥から肌を守るために、伝統的にシアバターが使われてきました。クレイを顔に塗って紫外線を防ぐ部族もいます。モロッコのサハラ砂漠のベルベル人たちも、肌の乾燥や紫外線から身を守るために古来よりアルガンツリーのオイルを全身に使用してきました。オイルを塗ってよけいに肌が乾燥するなら、とっくに淘汰されて、そんな習慣は消えてなくなっているはずです。また、植物の持つカロテノイドやポリフェノールを肌にまとうと、抗酸化作用や抗炎症作用が働くことも分かっています。例えばカロテノイドのアスタキサンチンですが、わずか0.03%溶液を1日2回、18週間塗布してUVBを週5回照射した実験で、何も塗らなかった時よりシワや弾力に優位差が出ています。沖縄でうっかり太ももを真っ赤に日焼けしてしまった後、ビルベリーエキスとラズベリーオイルのサンスクリーンをあとから塗ったら、赤みが消えて黒くもなりませんでした。こういう植物の力というのは、確実にあるのを実感しています。こんな素晴らしい植物の力がすぐそこにあるというのに、どうして無理して肌を過剰に無防備にし続ける必要があるのかなと思います。私が思う化粧品の役割です。1、良質なオイルやうるおい物質で乾燥を防ぎ、バリア機能をアップさせるため2、埃や汗、酸化した皮脂、メイクなどの日々の皮膚の汚れを洗顔で落とすため3、空調や外気による乾燥や大気汚染、メイク用品から肌を保護するため4、紫外線の害から肌を守るため5、植物の抗酸化物質などの力を借りて、酸化や活性酸素を防ぎ、肌の自然治癒力を高めるため6、時々優しくマッサージすることで血液やリンパ液の循環をよくし、コラーゲンの生成を高めるため7、メイクして自分の顔を美しく装うことで、自分の美しさを最大限に引き出すため肌バリアをこわすようなものを使ったり、防腐剤が多いもので肌の微生物をおびやかしたりするのは確かに良くないです。これが現代の化粧品の大きな問題点なのは間違いないと思います。顔を洗いすぎたり、ごしごしこすりすぎたり、お手入れしすぎて古い角質が剥がれにくいといういう事態も避けなければいけません。でも、そういうことをやめた上で、肌の助けになることを適切にケアしてあげることは、長期的に考えると、私は肌断食を続けるより、きれいな肌でいれると思っています。春夏と秋冬を同じケアにせず、自分のホルモンバランスに関連する肌の調子をちゃんと感じ取って。紫外線の強い時間帯に外出する時と、1日中家にいる時も同じではないはず。皮脂腺の数が2倍もあるTゾーンは、顔の中では別肌と考えることなど。もちろん、きれいな肌を作る根本は、毎日の食事です。そして腸内細菌も重要。例えば目尻のシワを予防するエクオールという栄養素は特定の腸内細菌がいないと生み出すことが出来ません。また、骨が衰えて薄くなっても、骨についている皮膚はたるんだり窪んだりするので、美しく丈夫な骨をキープすることも大切です。これについては、また今度じっくり書きたいと思います。いらないものは肌断食し、ほしいものだけチャージ!これが鬼流スキンケア!ただいま、私の会社でスタッフを募集しています。ぜひご応募くださいませ!http://www.amritara.com/jobs.html
2015年11月14日
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みなさま、こんばんは。アン鬼10周年記念プレゼントにご応募いただきましてありがとうございました!!それでは、当選者を発表いたします。中津江村 自然栽培 ササニシキ 2kg長崎県 かおりさん神奈川県 みゅうみゅうさん神奈川県 ゆうさん神奈川県 Roseさん北海道 ゆうにゃんオーガニックフルーティーセラム 中津江柚子大阪府 ひろさん大阪府 さちこさん東京都 こうちゃん美養甘酒大阪府 めぐみさん福岡県 ささらさん神奈川県 こじかさん兵庫県 たえさん鳥取県 わこさん静岡県 7of9さん東京都 maplehoneyさん東京都 rishiさん東京都 とっここさん千葉県 はなじろうさんおめでとうございます!いつもどおり、息子にストップ!と声かけしてもらって抽選しました。セラムとかお米とかは、準備や製造にもうちょっとお時間を頂きますが、すべて年内にはお送りできると思いますので、到着まで少しお待ちくださいませ。ご応募くださいましたみなさま、メッセージやご質問をありがとうございました。ブログや本などを通じて、お返事できることに関しては返答させていただきますね。最近は、あまり更新できていませんが、まさか10年もブログを続けるとは思っていなかったので、自分でも驚いています。ナチュラルアンチエイジング研究は、もはや私のライフワークなので、今後も地道にブログは続けていきたいと思っています。今後ともアンチエイジングの鬼をどうぞよろしくお願いいたします!
2015年11月13日
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みなさん、こんにちは。ほんとにお久しぶりすぎて、ごめんなさい!私は、忙しい中でも元気にすごしています。日経BP社の雑誌「etRouge」No.6 に私のインタビューが載ってます。MIMCの北島さん、ローズドマラケシュの板橋さんと3人で登場。お二人ともすんごく面白い方でした!3ショットです。↑ここに至る人生が濃くて、三者三様おもしろいので、よかったら読んでみて下さいね!クリームファンデーションの発売日が遅れてしまい、楽しみにして下さっていた方には、本当に申し訳なく思っています。ようやく、この28日に出せることになりました。すごくなめらかで、しっとりした使い心地が最高なので、ぜひ使ってみて下さい!さて、稔りの秋ということで、大分県中津江村に稲刈りに行ってきました。今年はさらに一番上の棚田なので最高に水がきれいです。しかも、日本人が昔から普段食べてきたうるち米系のササニシキです。ササニシキは粘りが少なくあっさりとした食感で、噛む程に旨みが増す冷めてもおいしいお米。冷害に弱いのが欠点で、93年の大冷害のあと生産する農家が激減し、売り場で見かけることが少なくなってきていますが、アレルギー体質の方を中心に、昔の日本人が日常的に食べてきたお米の代表格として見直されてきています。私が震災前年に、千葉で家族で育てたお米もササニシキでした。あのおいしさが忘れられなかったんで、今回また出来てうれしいです!!刈った稲は、束ねて竿に天日干ししていきます。今では珍しい天日かけ干しですが、太陽の光でゆっくりと自然に乾燥していき、よけいな熱が入らないので味が劣化せず、逆さに干すので葉や茎内に残っている養分が全て穂に集まって栄養やおいしさがすべてお米に移りる古来からの乾燥法です。中津江村はとにかく自然豊かなのですが、そのお水のきれいなことったらありません。農家さんの家にも田んぼにも、その清流が流れていて、10日くらい汲み置きしても腐らないほどきれいでパワーがあるそうです。日田天領水がマイナス水素イオンが多いとかで有名で、昔ペットボトルを取り寄せたものですが、中津江も日田市で、標高が高く筑後川の源流中の源流ですから、これぞ究極の天領水と言えるのかもしれません。水道からもこの水が出てくるという贅沢さ!今度、酸化還元電位を一度測ってみたいと思っています。中津江村には山にも家庭のお庭にも、野生の柚子の木がたくさん生えています。しかも品種改良されていない、在来種の柚子なので、香りも最高!去年からこれをセラムの原料にしたいと思っていたら、田んぼの地主の山口新一さんが協力してくれて、採取して下さることになりました。柚子は熟したものより青柚子のほうが香りが良く、抗酸化作用も高くへスぺリジンも多いことで知られています。ヘスペリジンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用や末梢血管を強化する働きを持つ成分です。青柚子を採取するなら、ちょうど今が最適な時期でした。↑私たちも採取を少しお手伝い。ただ、あと1日待つとちょうど満月だそうで、どうせ採るなら果実は満月の日の朝に採取するのが最適なため、ほとんどは山口さんにお任せすることになりました。月は地球の周りを平均29.5日のサイクルで一周し、地球や人間に深い影響を与えていると言われています。農業でも種まきは新月で、収穫は満月に行うと一番果実の状態も良いとされます。新月の時は木の樹液が下降して根の部分に集まり、月が満ちてくると樹液は上昇をはじめて幹の部分に多くなり、満月になると樹液は上部の実などの部分に集まるのです。9月下旬の満月の日は、ちょうど月が地球にもっとも近づいて大きく見えるスーパームーン!これは植物のパワーが最大になるんじゃないかとワクワク♪香りが最高に良い夜明け前に青柚子を採取していただきました。採取した柚子は、そのまますぐにクール便で北海道のラボへ。これをわずか35℃で、減圧蒸留すると、香りも溶け込んだ生体水が採れました。今回は柚子を最大限有効に使うために、蒸留する前に種だけを半数ほど取り分けて、セラミドたっぷりの保湿成分を取り出しました。そして種以外の部分をすべて35℃で低温減圧蒸留して生体水を取り出したあと、固形分として残った果皮、袋から超臨界二酸化炭素抽出法で精油と有効成分を抽出し、残っている種からも種子精油や柚子オイルを抽出しました。嗚呼、美容液として出来上がってくるのが楽しみ!稲刈りの翌日、契約している農家さんの多い、熊本県菊池へ寄り、玄米麺の製造に使う練り水に、菊池の地下水を使っていることもあって、久々に菊池渓谷に遊びに行きました。今回は、いつも行っていない道に入ったところ、かなりディープに菊池渓谷が堪能できたのですが、この神秘的なブルーの色に魅入られて、立ちすくんでしまいました。妖精が出てきそうでしたよ!ここはすごいパワースポットだと思います。みなさま、熊本に行かれた際には、ぜひ寄ってみて下さい。人間は約70%が水です。やっぱり、その周辺環境にどんなお水が流れているかって、すごく大切だなとあらためて思いました。もとはどこの川の水も、ある程度美しかったはずなのに、こんなきれいな河川は減りつつあります。昔、環境汚染物質の尿検査をやった時、自分の尿からパラベンが出たことにびっくりしました。そのころ、すでにオーガニック生活をしてて、使用しているコスメにもパラベンは入っていませんでした。その前から、20歳くらいで無添加コスメに目覚めているので、もう30年近くパラベンのあるコスメは、まず使っていないはずです。なのに、パラベンが出た。検査してくれた会社の方には「パラベンの尿中濃度がすごく低い!さすが勝田さん!」と誉められたのですが、使ってないし食べてないのに、尿に出るっていうことに当時ショックを受けたものです。自分で取り立てて取り入れていないとすれば、それはもう環境中にあるものが入ってきているということです。パラベンは女性ホルモンのエストロゲンと同じ作用をして攪乱する環境ホルモンの疑いが強く持たれており、男性の性機能に悪影響を及ぼすとも考えられています。パラベンだけが決して悪者ではありませんが、分子量が小さく吸収しやすいのに、化粧品、シャンプー、食品などあらゆるものに入っているわけで、もちろん環境中にも流れており、海の中では紫外線吸収剤と共にサンゴを死滅に導く白化の原因物質の1つとも言われています。その他、私の尿中には、キシレンとかスチレンとかの化学物質も出たんですよ。これは住宅建材や接着剤とか、そういうものを空気で吸い込んでいるからだと言われ。そこからですね、今みたいに住環境にもこだわり出したのは。あの尿検査を見たとき、真のアンチエイジングは環境を無視しては決して叶えられないなって思いました。環境ホルモンとは、体内に入ると微量でもホルモン分泌を乱し、生殖細胞や生殖器に異常をもたらすことが指摘されています。日本でも、都会の川に生息する鯉の性器の萎縮や、巻き貝のメスにペニスがあるなどのさまざまな異常や、世界中で精子の数が減少してきているという報告もあり、女性の婦人科系のガンの増加なども環境ホルモンの影響ではないかと疑われています。環境ホルモンの1つとされる化学物質には、ダイオキシンがありますが、焼却場周辺の作物よりも、魚介類に圧倒的に多かったことから、農薬が河川を経て海底にたまり、魚介類に濃縮されたと推定されています。河川におけるダイオキシン汚染の主な原因は、実は過去に使用された除草剤のPCPやCNPだったそうです。今現在使用されている除草剤の中にもアトラジン、アラクロール、トリフルラリン、メトリブジンなど環境ホルモンが疑われている化学物質が使われています。除草剤だけでなく散布した農薬、肥料として入れられた窒素やリンも水田から排水路をへて河川や湖沼に流出していることも問題になっています。環境省が認定した環境ホルモンの疑いがある化学物質 65品目のうち、42品目が農薬由来であると報告されています。田んぼには、そのままにしておくとコナギやヒエなどの雑草が生えてきます。稲が雑草に負けてしまうと収穫量がとても減るので、農家さんにとって除草作業は一大事です。高齢化している田園地帯では特に、除草剤の存在は魔法薬のようなものだと思います。しかし、その代わりに失われるものは、とても大きいのではないかと感じています。地球上の水は強力な重力により、増えることも減ることもありません。雨が降って川に流れ、海に入って暖かい地域で雲となり、また雨になります。人間や動物が摂取した水分も汗や尿となり自然界に戻ります。農薬や化学物質で汚した水も、家庭で流す排水も再びまた循環し、自分達に必ず還ってきます。真の美容と健康は、環境問題と切り離すことは出来ないんだなーと、あの時つくづく思いました。でも、初めて自然栽培の田んぼ作業のお手伝いをしに行った時、カエルとか、ミミズとか蛍とかトンボなどの生物が田園周辺にすごくにぎやかで、虫を食べに鳥もやってくるし、ミミズが泥を押し上げる事で除草が楽になったり、生物の糞が自然に発酵して土が豊かになったり、人間にとっても生物にとっても良いなーって感動したんです。先進国の人間って自然界にけっこう迷惑をかけていると思いますが、無農薬の田園って、人間が作り出すことが出来る良い自然環境だなって思ったんです。水田って水を一時的にためて徐々に河川に出すので洪水や土砂崩れも防ぐし、水田の土層が水をろ過する働きをしているので、水がきれいになるし、地下水も作るし、夏は天然のクーラーの働きもしています。アンチエイジングのブログなのに、途中から私が田んぼや畑をやり出したことを不思議に思った方もいると思いますが、こういうことも理由の1つなんです。もう1つの理由は?それはもちろん、おいしいお米を食べたいからですよ(^_-)-☆↑こんな日本昔話に出てくるような美しい中津江の自然栽培のササニシキ、または柚子セラムを、ちょっと早いですがアン鬼10周年記念のプレゼントにさせて頂きたいと思います。よかったら、下記からご応募下さいませ!!たくさんのご応募、どうもありがとうございました!!
2015年10月18日
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みなさま、こんにちは。号外です。今週の日曜日に、私のトークセミナーをやります。まだ若干あきがあるとのことで、よかったらぜひいらして下さい!■開催日:2015年10月4日(日)■開催時間:第1回 11:30~12:30 / 第2回 15:00~16:00(各回30名様限定)■開催場所:リマ池尻大橋店http://www.lima.co.jp/shop-ikejiri.html田園都市線池尻大橋駅東口より徒歩3分■参加費:税込1,000円(当日会場にてお支払いくださいませ)■特典:1、体の中からきれいになる「甘酒ドリンク」と「ミニデザート」をご試飲いただけます。 2、お土産には、大人気のエイジングケア美容液のトライアルサイズをプレゼント!■限定キャンペーン:ご購入金額に合わせて素敵なプレゼントをご用意しております。■お問い合わせ・ご予約はこちら:リマ池尻大橋店TEL 03-6701-3277 営業時間 11:00 ~ 21:00※定員になり次第締め切りとなります。ご希望の方はお早めにご予約ください。
2015年10月02日
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みなさん、こんにちは。お久しぶりです。時間が過ぎゆくのがものすごく早いです。ここしばらく講演会やセミナー、書き物が多くてなかなか更新できませんでした。商品開発も、今は化粧品とサプリメントだけでなく食品もやっているので、いろんなところに飛び回ったり取材したりしていまして。なおかつ、カイロプラクティックの施術院はあいかわらず週3でやっています。めまぐるしい毎日で、あっという間に時がすぎていって。気が付いてみると、ぼちぼち畑も秋の種まきの季節じゃないですか!!畑の土が、ずいぶん良くなってきたので、この秋はいろいろ植えまくります!イチゴの苗とかも植えちゃいますよ!!稲刈りもいよいよ再来週です。今年はササニシキだから、いちだんと楽しみです♪さて、開発しているコスメのことをちょっと書いてみたいと思います。ずっとリップクリームを開発していましたが、ようやくそれが完成に近づいてきました。12月には出せるのかなーと思います。これでーす!いろいろ考えたあげく、2種類出すことにしました。色付きリップ?と思われましたか?実は違うのです。唇に塗るとほとんど発色はしません。もちろん、ごくうっすらとは発色するので、唇の色が良くなったような血色の良い感じにはなります。でも、どちらの色も男の方が使っても問題ないくらいの発色です。ではこの色は何のためについているかというと、これが植物の持つ力「フィトカラー」なのです。植物は人間や動物と違って、紫外線や乾燥を感じても移動して逃げることが出来ません。そこで、外敵から身を守る抗酸化成分や抗炎症成分を体内で作り出します。その中の1つが、植物の持つ色「フィトカラ―」です。オレンジの方は、紫外線があたった時に発生する一重項酸素に対して、かなりの抗酸化力を発揮するフィトカラー。ピンクの方は、抗炎症作用、創傷治癒作用があるフィトカラーです。それだけじゃなくて、使用するオイルの質にとことんこだわってみました。オレンジの方はメインのオイルをアプリコットカーネルオイルにしました。楊貴妃が愛用していたと言われるアンズの種子を搾ったオイルで、唇や皮膚を柔らかくし、皮脂膜のない唇のバリアを強くします。アプリコットオイルは酸化しにくいオレイン酸がメインですが、乾燥を防ぐリノール酸、皮脂を補うステアリン酸、赤ちゃんの肌に多いパルミトレイン酸も含まれているので、美肌にとても良いのです。香りは愛媛県の有機農法の甘夏の香りにしました。ピンクの方はメインにプルーンの種を搾ったオイルを使いましたので、精油を入れなくてもプルーンのいい香りです。プルーンオイルもオレイン酸がメインで酸化しにくく、リノール酸が唇や皮膚を柔らかくします。実はカサカサした乾燥唇の保湿にとても良いオイルで、豊富なビタミンEが血行も良くしてくれます。唇には他の皮膚と違って皮脂腺がないので皮脂膜もなく、うぶ毛もなく、角質層もものすごく薄いです。だから構造上、他の皮膚より乾燥しやすい部位です。あまりにも薄いから毛細血管が透けて、唇は赤く見るんです。皮膚を保護するバリアがほとんどない上に、最後の守り神のメラニン色素もほぼありません。皮脂膜もない、角質は薄い、メラニンも少ないということは・・・・・要するに紫外線の影響をもろに受けてしまうのです。メラニンがほぼないから黒くはなりませんが、唇は日焼けすると乾燥し、ひび割れたり腫れたりします。それがひどくなると、少ないメラニンが色素沈着して唇の色がくすんでいくのです。皮脂膜がなく乾燥しやすいこと、そして紫外線に弱いことを思うと、唇は無防備にしているより、良質なリップクリームで保護してあげたほうが良いと考えています。ところで、唇にはバリアがないということは、経皮吸収もしやすいということです。なおかつ、口に塗るものは食べ物と一緒に体内にも入ります。食用として許可されている合成着色料は12種類ですが、口紅用として許可されている合成着色料は58種類もあります。引き算すると、46種類は口の中には入らない方がよいものです。本当は食用の12種類もあやしいと思っています。食用で許可されている赤色2号は、アメリカでは発がん性があるとして使用禁止だし、赤色102号は「実験の結果、死産や妊娠率の低下など遺伝上悪影響がある」とソ連の学者が指摘しています。昔は食用は24種類も許可されていたのに、次々と発がん性が指摘されて現在の12種類になりましたが、他が本当に大丈夫なのかと心配になってきます。唇につけるものには、特に注意していきたいと思っています。他にも開発しているのがいろいろあります。10月に新たなドリンクシリーズがスタートするのですが、ずっと探していた飲用として優れたダマスクローズが見つかりました。イランのカシャーン地方で農薬や化学肥料を使わずに、約5000年前から栽培されているダマスクローズです。ダマスクローズの名前の由来が、ダマスカスであることから分かるように、紀元前からペルシャ人によって広く栽培されていました。ダマスクローズで有名なブルガリアには、ダマスカスから運ばれたようで、実はこのイランのカシャーンがダマスクローズの発祥の地ではないかと言われています。ダマスクローズは2万種類以上あるバラの中で、最も素晴らしい香りと賞され、バラの女王とも呼ばれており、含まれる精油成分のゲラニオールは、リラックス作用のほか、女性特有の症状を緩和するとも言われ、ネロールという成分もホルモンバランスを整え、お肌のハリも良くすると言われています。カシャーンは、標高2500mに位置し、昼夜の温度差が激しく、冬が長く乾燥している地域で、気候的にバラの害虫、病気が発生しにくい環境のため、農薬が使われたことが一度もありません。通常のローズ精油は黄色ですが、ここのダマスクローズの精油は、エネルギーの高さを象徴する美しいグリーン色をしています。この色をしているのは一番標高が高い、この周辺のバラの精油だけだそうです。私のコスメを作ってくれている札幌のハーバリストさんが、毎年イランに行って品質を吟味して買い付けてきてくれるのですが、この精油の香りは本当に類を見ないほど素晴らしいので、うちの多くのローズシリーズのコスメに使っています。ここのダマスクローズを、ハーブティーとしても商品化したいなーとずっと思っていたのですが、ついに念願が叶いそうです!精油を採取するためのバラとハーブティー用のバラは別々に育てられますが、栽培方法は同じです。ハーブティー用としては、花が咲く前の蕾を早朝に採取し、約1か月かかって自然乾燥させます。ほんのり甘みのある高貴な味わいで、うっとりです♪もう1つ感動したことは、すごいラベンダー精油が完成したこと!こちらは北海道の旭川で、10年無農薬で育てられているラベンダーです。元々素晴らしい香りなのですが、その香りの抽出の仕方が違います。通常は100℃くらいの高温で水蒸気蒸留しますが、蒸留器の中の酸素を取り除いて、真空状態にしたので30~35℃の低温で蒸留できたのです。普通、水蒸気蒸留法で取られたラベンダー精油は透明か黄色ですが、わずか35℃で取り出したこの精油の色は、このように美しいグリーン色をしていました。色でもわかるようにこのラベンダー精油は大変エネルギーが高く、幾重にも深みがある、心に沁みわたるような香りです。実は、驚くのは色だけではなかったのです。精油の中の成分である「酢酸リナリル」と「リナロール」は、ラベンダーのリラックス作用の源です。これらの成分には、鎮静、鎮痛、抗炎症作用があります。ラベンダー精油中に酢酸リナリルを35%以上含むものを、真正ラベンダーと呼んで区別しています。ところがこのラベンダーは、分析してみると、なんと酢酸リナリルが61.7%、リナロールが19.5%で、両成分合わせて80%以上含んでいました。こんなラベンダー精油は、世界中探してもまず存在しないとのことです。加熱されていないことや真空で蒸留しているため、成分の分解や酸化が最小限に抑えられ、このような驚きの数値となったのだと言うことです。この精油をハーバリストさんから少々頂いて、こないだからうちの施術院の椎骨の矯正前のオイルマッサージに使用しているのですが、トリートメントを受けたあとの、みなさんのリラックス具合がすごいです!みんな別人のようにすっきりして帰られます。もう、顔色が違います。いやー、この精油はすごいわ!あまりにも希少なので、なかなか定番のコスメには使えないと思いますが、今年の天然香水はこの精油単独で作ってもらおうかと思っています。植物が持つ力、フィトエナジーそしてフィトカラーって本当にすごい!!
2015年09月14日
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みなさん、こんにちは。めっちゃお久しぶりになってしまいました。お元気ですか?私はなんとかちょっと夏休みを取り、2泊3日で長野にキャンプに行ったり、神宮花火大会に行ったりして、忙しい中でもそれなりに夏を満喫していました。初めてテントで寝たのですが、夜に雨が降ってきて。まいりました~(>_
2015年08月19日
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みなさん、こんにちは。ものすごく暑い毎日ですが、お元気でしょうか?今月は怒涛の忙しさでした~\(~o~)/新商品の発表会や講演会、雑誌の取材もいろいろありなかなかブログが更新できませんでした。ごめんなさい!!頂いている本の企画も2冊分かかえたまま、なかなか進んでおらず・・・なんとか1冊だけでも今年中に書き終わりたいし出したいって思っています。そして、やっとしばらく夏休みです!今年の夏は3日連続でキャンプに行こうと思って。テントとかも買ってしまいましたので、初キャンプ頑張ろうと思います!!オーガニックバーベキューとかやるんで、またレポートしますね。星空とか花火とか楽しみだなぁ♪さて、新商品の発表会ですが、いったい何を発表したかと言いますと・・・・ジャジャーン♪クリームファンデーションとルースパウダーなんですよね!9月1日新発売です。↑プレス発表会は、日比谷公園の中にある小さなレストランで。こんな感じで緑とお花と原料で飾りつけしました。↑2階では、私が商品のコンセプトの説明をスライドをお見せしながら話しました。↑そのあとオーガニックコットンのウエディングドレスに身を包んだモデルさんに、メイクアーティストの守本理恵さんがフルメイクショー。オーガニックメイクとは思えない美しい仕上がりにため息が漏れます。↑1階では秋から展開する、新ドリンクシリーズの試飲も行いました。この手前の赤いのは、なんと「もみじ茶」なんです!今までも、秋の紅葉した紅葉を焙煎したタイプは世の中にあったのですが、それではアントシアニンはほとんどなくなっているのです。これは私達が考えた特別仕様で、低温乾燥で初夏の萌ゆる紅葉を使っているので、アントシアニンがたっぷりの、すごい抗酸化茶に仕上がりました。だから、こんなにきれいな赤!眼にも嬉しい抗酸化力です。↑クリームファンデーションは、ココナッツオイルとホホバオイルとオリーブスクワランを使い、とにかく酸化しづらくて、なおかつ付けていてお肌にも嬉しく、体温でふわっと溶ける独特の気持ち良い使い心地にしました。カバー力がかなりありつつも、アロエベラエキスと8種の天然ビタミンE配合で、色の付いた軟膏のようなクリームファンデが出来上がりました。もちろん、酸化チタンも酸化亜鉛もマイカも酸化鉄も100ナノメートル以上。なおかつ全部のミネラルを、シリコーンオイルではない、ヤシ油由来のナチュラルな素材でコーティングしています。こういう処方なのに、SPF50+ PA++++が出たんですよ!ノンナノなのに、ここまで出たとは、またしても植物が持つ力を目の当たりに出来て本当に嬉しい!!!ルースパウダーは、シルクコットンツリーとも呼ばれる「カポック」という木の実の中にある綿の繊維を使いました。つややかで、保湿力があり、まるでヴェールをまとったかのような質感です。ホワイトカオリンも入っているので、余分な皮脂も吸着。一度つけておけばTゾーンがてかることが、まずなくなります。でもホホバオイルやココナッツオイルが配合されているので、乾燥することもないんです。ルースパウダーの方はSPF検査には出していませんが、予測ではSPF10くらいだろうということです。今回、両方ともに香りがある点も、みなさんに大好評でした。そう、メイクものなんですがオーガニックの真正ラベンダーとゼラニウムの香りをつけたんです。もちろん精油ですから、合成香料のようなダラダラとした残香性はないのですが、顔につけている最中にほんのり香るのは夢心地です。どうぞお楽しみに―♪さて、ここしばらくお送りしているホルモン特集。前回はストレスホルモン「コルチゾール」について書きました。コルチゾールはストレスと戦うために、血糖値や血圧を上げ、脈拍を上昇させ、炎症を抑えます。外用薬のステロイド軟膏の元となっているくらいなので、強い抗炎症作用がありますから、とても大事なホルモンです。ただ、慢性的にストレスが続くと、コルチゾールが嬉しくない副作用をいろいろと残していくことで知られています。●記憶に関係する脳の「海馬」を萎縮させる●うつになりやすく、やる気が出ない●ニキビが出来やすくなる●アレルギーを悪化させ、むくみやすくなる●免疫力を低下させ、風邪をひきやすくなる。●高血圧や糖尿病、月経異常が起こることもある●脳に「お腹がすいています」という間違った信号を送る●脂肪細胞に「出来るだけ多くの脂肪を蓄えろ!」という指令を出す。●筋肉が減り、お腹や顔が太る嗚呼~こう見ていくと、やっぱりあんまりお世話になりたくないホルモンですね。コルチゾールは副腎皮質ホルモンの中の一つなのですが、同じ副腎皮質ホルモンの一種である「DHEA」は、アンチエイジングにとって逆にうれしいホルモンです。免疫を高めたり、血糖を改善したり体重を減らして脂肪を筋肉に置き換えてくれたり、ストレスへの対処力が上がる、外見が若々しくなるなど、かなりの若返りホルモンと言われているのです。DHEAのお肌への効能としては、皮膚のバリア機能を高めたり、皮膚がつややかになったり、シワやたるみを抑制するとも言われます。代謝が高まるので体脂肪が減って筋肉が付き、抗動脈硬化作用、抗糖尿病作用、抗骨粗しょう作用などもあるようです。長寿の男女はDHEAの血中濃度が高いこともわかっています。実はDHEAは同じ副腎皮質ホルモンであるコルチゾールを抑制するという側面があります。DHEAは、急激に増えたコルチゾールを元のレベルに下げるように働いてくれるのです。DHEAはそれ自体は、弱い作用の男性ホルモンの一種ですが、ここから男性では他の男性ホルモン(テストステロン)に変換したり、女性では女性ホルモン(エストロゲン)にも変換されるため、性ホルモンの親玉的なホルモンでもあります。DHEAは更年期以降の女性に、特に重要なんじゃないかと思います。閉経までは女性ホルモンのほとんどは卵巣で分泌されますが、閉経後はそれがなくなるので、DHEAから変換される女性ホルモンのサポートを受けることになるからです。しかしDHEAの分泌は加齢とともに減少し、20代がピークであり、40代で約50%,60代では30%、80代では10~20%に低下してしまいます。若返りホルモンとして名高いDHEAは、サプリで摂取すると摂りすぎてしまってまれにひげが濃くなる、皮脂が多くなってニキビが増えるなどの副作用の問題が出てきますので、出来るだけナチュラルな方法で、自然に増やしていきたいなと、鬼的には思うのです。1つには前回書いたように、イソフラボンです。イソフラボンを多く摂ると、コルチゾールを合成する酵素の働きをブロックすることでコルチゾールの分泌が減り、一方でDHEAの分泌が多くなるということが分かっています。イソフラボンは大豆以外にも、吉野葛、レッドクローバーにも含まれています。大豆でイソフラボンを摂取する場合のポイントとしては、発酵しているほうが良いということを覚えておいて下さい!発酵してるほうが、イソフラボンが「アグリコン型イソフラボン」という吸収しやすい形に変わっているのです。大豆が発酵しているということはすなわち、納豆、味噌、醤油、豆乳ヨーグルトなどです。日本の伝統食品には、アンチエイジングに嬉しいことがいっぱいありますね!あと、これは以前も書いたのですがDHEAのサプリは南米の山芋から採取されたジオスニゲンという成分で出来ているので、同じ成分が含まれる山芋、長芋、大和芋、自然薯なども良いと思います。その他納豆、黒豆、アボガドなどにもDHEA合成に必要な栄養素が含まれていますし、オメガ3脂肪酸を摂るとDHEAが増えることも分かっています。有酸素運動によりDHEAの分泌が増えることも解明されています。運動不足の40代女性で、40分の筋力トレーニングや、週3回のウォーキング2か月継続で20%~30%もDHEAが増加することが確認されているようです。ただ体を酷使するようなハードな運動、ストレス、喫煙、アルコールの過剰摂取では減ってしまいますので気を付けて。その他面白いなと思ったのはイタリア産白トリュフの抽出物で、DHEAが増えるそうで、今特許が出されていますね。高級食材ですし身近ではないですが、今後の展開がどうなるのか注目したいです。それからローズ、ミモザ、バレリアンの精油の香りを嗅いだり、オイルトリートメントで経皮吸収することでもDHEAの生産量が増加するそうです。あと、ローマンカモミール、ドクダミ、ブドウ葉、セイヨウサンザシなどを乾燥させたもののブレンドを摂取することでもDHEAが増えること。この組み合わせは糖化も抑制するので、今サプリの開発も考えています。若返りホルモンDHEAを増やして、コルチゾールは抑制。お肌ツヤツヤ、肥満予防、免疫力UP、記憶力UPでいきたい!!!
2015年07月28日
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みなさん、こんにちは。ムシムシする毎日ですが、お元気でおすごしでしょうか?私はついに47歳になってしまいました~!!↑夫が作ってくれたベジアイスバースデーケーキです。カシューナッツとココナッツクリームで、オールオーガニックのドライイチゴとリンゴとパイナップル入り。↑カットしたら中はチョコレートクリームで、抗酸化力アップでマキベリーパウダーをトッピングしてくれました。おいしかったです。こんな時、夫婦そろって健康おたくでよかったなと思います。私みたいなんを嫁にしていると、普通はちょっとうざいかなと思いますが、彼もマキベリーをトッピングしてくるあたり相当なものなので(笑)、食事面でもめ事が起こらないことが良かったです。息子からは、お手伝い券とか役割交代券とか、手作りチケット系をいろいろもらいました。これからたまに使わせてもらいます♪さて、いよいよ種が乾燥したので、先週日曜は1日中種取りしていました。ルッコラ、大根、赤水菜、のうらぼう菜、小松菜の種取りをしました。プレゼントできるほど大量なのは、やっぱり大根とルッコラでした。コスメブランドのほうの、秋の種プレゼント用にさせて頂きますので、お楽しみに!ルッコラは、もう6年くらいの自家採種なんで、かなり強力ですよ。ど根性で、どこにでも生えますし、虫にも全然やられません。↑そして、これは初採取の「みょうが」です!お姑さんに頂いた苗を植えていたら、ようやく出来ていました!初めて見た―。みょうがってこうなっているんですね。感動!さっそく、冷奴にのせて食べました。さてさて、前回からのホルモン特集。ホルモンにはいろいろな種類がありますが、アンチエイジングの敵と言えば、御存じストレスホルモン「コルチゾール」ですよね。単発的なストレスに関しては副腎髄質で分泌するアドレナリンやノルアドレナリンで対応します。この2つもれっきとしたホルモンです。ストレスに対応するため、呼吸や心臓の鼓動を早くさせ、筋肉や脳にたくさん血を送って、素早く動くことが出来るようにしてくれているんです。ただしノルアドレナリンが過剰に分泌されてしまうと、パニック障害や自律神経失調症にも繋がる場合があります。ストレスが継続すると、今度は強いストレスホルモンの出番です。それが副腎皮質から分泌するホルモン「コルチゾール」。アンチエイジングの敵と書きましたが、基本的には体を守るためのホルモンで、コルチゾールはストレスと戦うために、血糖値や血圧を上げ、脈拍を上昇させ、炎症を抑えます。血糖が上がればブドウ糖が脳に届きやすくなるし、血圧が上がれば全身へ酸素を送りやすくなるし、炎症を抑えたら、体の痛みを緩和出来ます。ストレスがかかった時に頑張れるのはコルチゾールのおかげです。コルチゾールさま、ありがとう!ただ、あなたはたくさんの爪痕を残していくのですね・・・・・・そう、コルチゾールは防御のためのホルモンですが、いろいろと嬉しくないことも巻き起こしてくれます。ここで、コルチゾールの問題点を復習したいと思います。●記憶に関係する脳の「海馬」を萎縮させる●うつになりやすく、やる気が出ない●ニキビが出来やすくなる●アレルギーを悪化させ、むくみやすくなる●免疫力を低下させ、風邪をひきやすくなる。●高血圧や糖尿病、月経異常が起こることもある●脳に「お腹がすいています」という間違った信号を送る●脂肪細胞に「出来るだけ多くの脂肪を蓄えろ!」という指令を出す。●筋肉が減り、お腹や顔が太る嗚呼、ほんと問題点が最悪すぎるんですよね~!強い能力がある分、過剰に分泌されると副作用があるということです。一番怖いのは過剰なコルチゾールが、脳神経を破壊すること。「海馬」という記憶に関する脳の部位の細胞や神経の減少をもたらし、委縮させるのです。これを「海馬神経毒性」と言います。もちろん、コルチゾールの分泌も適度であれば、普通にリズムを持って分泌されているホルモンなので問題ありません。コルチゾールを出せと指令を送る副腎皮質刺激ホルモンは、分解されると、睡眠物質になって眠くなります。昼間、めっちゃ活動的にすごすと、夜ひどく眠くなるのはそのせいなのです。昼間はある程度活動して、副腎皮質刺激ホルモンを分泌させといて、それが夜になると分解されて睡眠物質になり、ぐっすり。寝る前にはコルチゾールは少ない方が寝つきが良くなるんです。コルチゾールは通常、睡眠時間の後半で分泌され始めるんですが、これは食事を摂らない睡眠中の血糖値を一定に保つためです。コルチゾールが増えることで、起床の為の準備が出来るので、朝起きた時スムーズに体が動けるのです。だからコルチゾールは、朝起きた時が一番多く、就寝前には一番少なくなります。無理に早起きしたり、長時間寝すぎた時に体がだるくて起きられないことがありますよね?あれはコルチゾールの分泌のピークがずれているからです。さて、アンチエイジング的に怖いのは、コルチゾールがブドウ糖の生成を促進するホルモンである点です。高血糖を起こすと言うことは、どういうことか分かりますよね?これが過剰になってくると、老化を招く「糖化」を促進してしまうということなんですよ。ひえ~!!!!!!さらにですね、コルチゾールは若返りホルモンの我らが「成長ホルモン」や性ホルモンの親玉「DHEA」を抑制してしまう働きがあるんです。そこで!コルチゾールを過剰に分泌させないために出来ることを書いてみたいと思います。1、腹式呼吸法コルチゾールが絶好調な時は、交感神経がスーパー優位になっている時です。そんな時、自分で意識的に自律神経をコントロールできるのは呼吸。吸う時は交感神経が働き、吐く時は副交感神経が働くので、長く吐く深い呼吸をすると、交感神経を鎮めることが出来ます。その時、横隔膜が動かない胸式呼吸ではなく、横隔膜が上下に動く腹式呼吸にすると、よりリラックス効果が高いことが分かっています。難しく考えなくても、吐く時にお腹を凹ませると考えればいいです。これ、リラックス効果だけじゃなくて、仕事中とか気が付くといつもやっていると、お腹が引き締まってきます。やり方1,2,3と数えて息を鼻から吸い、お腹を膨らませます。次に1,2,3,4,5,6,7と数えて出来るだけ長く息を吐き、お腹を凹ませます。2、アロマテラピーリラックス作用のある精油の香りを、アロマポットで炊いたり、ティッシュに垂らしてポケットに忍ばせたりすると、とても効果的です。ダマスクローズ、ゼラニウム、真正ラベンダー、メリッサ、マージョラム、ジャスミン、イランイラン、クラリセージ、ローマンカモミール、ベルガモット、サンダルウッド、フランキンセンスなど3、約7時間の睡眠睡眠時間が短い人は、よりストレスを感じる傾向にあるようです。2010年のクレイトン睡眠研究所の研究によると、慢性的なストレスを抱える人は睡眠時間が短く睡眠の質も良くないようです。1980年代にアメリカで行われた睡眠時間と寿命の関係の100万人規模の調査では、最も死亡率が低くかったのは、1日に6.5~7.5時間の睡眠をとっている人でした。これ以上でもこれ以下でも死亡率が上がりますので、約7時間の睡眠を確保して下さい。4、コルチゾールを抑制する食べ物★ビタミンCビタミンCを豊富に含んだ食品は、コルチゾールの分泌レベルを一定に抑えてくれることが分かっています。フルーツもいいけど、キャベツとかブロッコリーとかゴーヤとかもいいですね♪★カカオポリフェノール「テオブロミン」という苦味成分に、自律神経を整える作用があり、リラックス効果がとても高いです。私は時々ローチョコレートを食べています。★亜鉛ホルモン合成や体内の300以上の酵素反応に不可欠なミネラルですが、亜鉛不足の時にストレスを受けるとコルチゾールの分泌量はさらに増加することが分かっています。私はヘンプナッツを多く摂るようにしてます。★イチョウ葉エキス血液の循環を高めて脳への酸素供給を増大するハーブですが、コルチゾールレベルを低下させる効果もあります。★フォスファチジルセリン(リン脂質)脳に約60%も含まれている脂質の大部分は実はリン脂質で、認知機能向上効果が有名ですが、コルチゾールも抑制してくれます。南極おきあみのクリルオイルは約40%がリン脂質なので、私はその意味でもこのサプリを飲んでいます。★ホーリーバジルインドのラクナウにあるCentral Drug Resarch Instituteの研究者が、ホーリーバジルにコルチゾールの分泌量を正常に維持する働きがあることを発見しています。私はホーリーバジル茶をたまに飲むようにしています。★GABA米ぬかなどに多いアミノ酸ですが、静岡県立大学教授の横越英彦教授らの、摂取して吊り橋を渡ったり、摂取して足し算をするといった実験でGABAの摂取で、唾液中のCgA(ストレス指標)やコルチゾールの増加が顕著に抑制されることが分かりました。私はぬか漬けを漬けて無理なくGABAを摂るようにしていますが、最近なごみさんで発売したこの「GABAR」はお菓子でGABAを摂取できるようにしたもの。出来るだけオーガニック原料で、甘みも白砂糖不使用でおいしいですよ!★大豆イソフラボンコルチゾールを合成する酵素の働きをブロックすることでコルチゾールの分泌が減り、逆に「若返りホルモン」と呼ばれるDHEAの分泌が多くなることがわかっています。このDHEAは、性ホルモンの親玉なので、アンチエイジングにすごく重要です。これについては次回書きますね!【スタッフ募集のお知らせ】私がプロデュースしているオーガニックブランド「アムリターラ」では、ただいまスタッフを募集しています。直営店の店長と経理担当者です。アムリターラが大好きで、オーガニックライフの知識を身につけながら働いてみたい!という方は、ぜひぜひご応募下さいませ!http://www.amritara.com/jobs.html
2015年07月04日
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みなさん、こんにちは。梅雨入りですね。でも私はもうすっかり夏気分で、室内ではノースリーブ生活、そして裸足にサンダル生活に入っています。裸足が大好きなんです。冷え取り健康法とか、絶対無理なくらい裸足が好きです。冬はさすがに靴下はきますけど、夏はもう出来るだけ裸足がいいですね。裸足の方が、大地のエネルギーを受け取れる気がするし、毒素排出も楽に思えます。靴は、基本MBTしか履きません。今はMBTのベージュのサンダルばっかりです。ただ歩いているだけで、腿の裏とかお尻の筋肉はすごく使います。今度、7月のコスメのイベントで、珍しくMBTじゃないヒールのサンダルを履くことになりまして。。。。と言いますのも、まず着るワンピースが決まっているんですね。ナナデコールさんのオーガニックワンピースなんですけど。このワンピースが膝丈くらいでね。なんか下にレギンスとかをはいてもいいですが、そうするとよそ行き感がなくなるなと。ストッキング履くようなワンピースじゃないし、そうなると、まさかの素足かと!そうすると、ヒールのないMBTをはくと、さすがに足が短くてバランスがブサイクなんですよ。そこで、いたしかたなく久しぶりにヒールのサンダルを買いました。いろいろ試したんですが、私の159cmの身長で膝丈のワンピースだと、ヒールが10cmくらいないと変で。ウエッジソールですが、それでも高下駄を履いているような気分です。つくづく、ハイヒールって人間の体を無視した構造をしていますよね。こけないかなぁ。。。。ノースリーブも好きなんですよね。腕が自由でいい!外出時は紫外線があるので、ビタミンDのために15分くらいあびたら、袖だけあるボレロ的なものを、すぐ羽織りますけど、室内ではすぐ脱いでしまいます。髪の毛もばっさり切りまして、ここ20年で、いや30年で一番短いと思います。中二の時、小泉今日子さんの写真を美容室に持って行って、「これと同じにして下さい」とショートにして、顔が違うから同じにならないんだという事に気が付かず(笑)、大失敗して以来の短さです。今回は後ろが短いだけの前下がりのボブなので、そこまで印象は変わりません。ああ!気分すっきりです。こんな薄着の私ですが、平熱は36.7℃。生野菜もバリバリ食べますが、いつも燃えていますよ!!さて、もうすぐ出るヘアワックスが出来上がってきました。こんな外観です。かわいいでしょ?左が柚子姫で、右がローズ姫。製品の香りと同じです。このヘアワックスは、食べられるような原料だけで、どこまでケミカルワックスにせまれるかの、鬼の挑戦でした。社内の男性スタッフの辛口な感想もバネにして、開発を頑張りました。シリコーンオイルの代わりに、オーガニックの大根の種子油とブロッコリーの種子油。これがキューティクルを保護し、ツヤを与え、切れ毛を防ぎます。あとは鹿児島県産のオーガニックの石臼搾りの椿オイルも贅沢に。束感は、オーガニック認証を持つミツロウとシアバターで。ヘアワックスという機能性のものなので、ケミカルものにはやっぱりかなわないですが、このオールオーガニック成分のわりには、かなりのところまで機能性を追及出来たのではないかと思っています。ハンド、ネイル、リップクリーム、ちょっとした乾燥対策にも1個あると便利です。さて、そう言えば今月誕生日なんですよね。ついにというか、47歳になります。いよいよ50歳が見えてきましたね。昔より、閉経をおそれる気持ちは減りました。患者さんや、友人の元気な50代の女性に話を聞くと、閉経した後は、毎月月経や排卵にエネルギーを注がなくていいので、100%エネルギーが使えるから、超元気になるよ!って言います。なるほど、50代以降のあまりに元気な女性というのは、そのせいなのか!とちょっと目からウロコでした。ただ、今のところ月のリズムはまだ順調なようです。それはそれで、女性ホルモンの恩恵に授かれるので、うれしいことです。人生には、いろいろな季節、出来事、瞬間があるけれど、その時々の風景を、流れるように、楽しみながら、出来るだけイキイキとすごしていきたいなぁというのが、私のアンチエイジング哲学(?)かな。そんなわけで、久しぶりにホルモンについて書いてみたいと思います。ホルモンと聞くと、女性ホルモンや男性ホルモンばかり思い浮かびがちですが、実はこれまでに70種類以上発見されています。ホルモンの語源は、ギリシャ語の「ホルマオ」で、意味は刺激するもの、呼び覚ますもの。ホルモンは体内で作られ、血液によっていろいろな器官に運ばれて特定の作用を与えますが、作用する器官はカギと鍵穴のように決まっています。その働きは想像以上に重大で、性の獲得、成長、生殖活動、体の防御、体内環境の維持、脳の働きのコントロールなど、ホルモンがないと、私達は健康な生活を維持できません。ホルモンが面白いのは、すごーくすごーく微量でも、効果絶大だということ。例えば、女性が一生のうちに、体内で作る女性ホルモンの量は、わずかティースプーン1杯なんです。わずかでも大きな作用があるという事は、逆にいうとわずかでも不足すると、体調がおかしくなるということでもあります。ホルモンを作りだしてくれているのは、卵巣や精巣、膵臓、副腎、甲状腺、副甲状腺、視床下部、下垂体などです。ここまではなんとなくイメージできますが、実はホルモンを作り出しているのは、これだけじゃありません。なんと心臓、十二指腸、胃、腎臓、脂肪細胞までホルモンを分泌しているんです!脳の視床下部が、脳の下垂体に命令を出して、下垂体が各器官に「ホルモンを出せ!」と命令するというのが、分泌の指令系統です。視床下部は、体全体のホルモンの過不足を察知して、不足してたら出せと命令し、過剰なら減らせと命令し、24時間営業で体のホルモンバランスを保ってくれています。視床下部がコントロールしているのは、ホルモンだけじゃありません。自律神経をコントロールしているのも視床下部です。視床下部ありがとう!視床下部ってすごい!視床下部を制するものは、ホルモンも自律神経も制する!!アンチエイジングの鍵を握る成長ホルモンも、新陳代謝に欠かせない甲状腺ホルモンも、ストレスへの対抗や抗炎症作用の副腎皮質ホルモンも、ツヤツヤ肌や女性らしさ、男性らしさに欠かせない性ホルモンも、そもそも最初に視床下部が命令を出さないと作れません。睡眠中は脳も通常の働きをやめて休みますが、その時にも絶対に眠らないのが視床下部、中脳、橋、延髄など脳幹の一部です。寝ている間も、眠りを調整したり、呼吸や体温調整などの生命維持活動をしてくれています。視床下部や脳幹は、一生涯、眠らない脳なのです。もう、涙が出そうですよね。カイロプラクティックでは、脳幹のすぐ下にある頸椎1番を重要視します。頸椎1番の歪みは、脳幹やその上の視床下部にダイレクトにストレスを与えるからです。上部頸椎は脳と体の境界部分にあり、中でも1番は脳からの神経が必ず通る小さな元栓のような部分でありながら、すべての背骨の中で1番小さく、なおかつ頭蓋骨のような大きな骨を支えているという構造上の弱点があります。しかも可動域も大きく、微妙な歪みが生じやすい骨です。パソコンで仕事をしている時に、目や首を水平に保つために微妙に動かして酷使している筋肉に、後頭下筋群があります。見て頂いたら分かるように、頸椎1番、2番から後頭骨に付く筋肉たちです。この筋肉を酷使して硬くなると、上部頸椎に歪みが出やすくなりますし、後頸部から側頭部、前頭部にまで痛みが広がり、疲れ目、かすみ目、頭痛、耳鳴りが起きる場合もあります。根本的な骨の歪みは、腕の良いカイロプラクターに矯正してもらってほしいですが、自分で出来るのは後頭下筋群のストレッチです。PC作業の合間に、時々やってみて下さい!1、イスに座ったままでいいですが、後頭部で両手を組みます。2、両手で押しながらあごを引きます。3、そのまま上半身を少し前に倒します。4、息を吐きながら10秒、首の後ろ側を伸ばします。5、上体を元に戻して、後頭部を両手で支えながら、今度は10秒天井を見ます。(頸椎症の方、ヘルニアの方、腕や指に痺れが出ている方は、自己流でストレッチをやらないで専門家に相談して下さい。)さて、ホルモンに関するアプローチは、まだまだ次回に続きます!【アムリターラハウス店長募集のお知らせ】現在の店長が社内異動の為、AMRITARA HOUSE表参道店を引っ張っていってくれる店長を求めています。化粧品・アパレル等、物販の経験者で、アムリターラが大好きだから、ぜひやってみたい!と思われる方がいましたら、お気軽に下記までご応募下さいませ!店内はそこにいるだけで免疫が上がる免疫住宅の施工法で作られた、天日乾燥の国産の木材と漆喰で出来た安らぎの空間。栄養学、中津江村での田植えと稲刈りなど、社内研修も充実していますので、楽しいですよ。履歴書・職務経歴書を同封の上、下記宛先までお送りください。〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-13-2-201株式会社AMRITARA 業務管理課 担当 松井宛
2015年06月17日
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みなさん、こんにちは。またまたお久しぶりになってしまいましたが、お元気ですか?口永良部島での大きな噴火、驚きました。避難されている島民のみなさまには、心よりお見舞い申し上げます。そして関東での深い地震。かなり広範囲に揺れたようです。私は、会社のスタッフ達と田植えに行っていました。去年に続きまして、大分県中津江村です。地震の時はちょうど帰りの飛行機の中でして、滑走路の点検の為、長時間上空から降りられないという状況でしたが、なんとか無事帰ってまいりました。今年は去年の田んぼより、更に上の棚田になりまして、さらに水がよりきれいで、そのまま飲める天然水が流れ込む田んぼでの田植えとなりました。そして、植える苗も無農薬無肥料のササニシキ!日本人が昔から食べてきたアミロースというでんぷんの度合いが高いので消化が良く、糖度が低めの上品な味のお米です。旅行中の食事は、すべて無農薬で手作り。お肉も熊本の九州産の飼料だけを食べている赤牛君達を少々。これが夢のようにおいしいだなー。夜は地元の方々と交流バーベキュー。私は、マタタビの実を焼酎に浸け込んだ「マタタビ酒」なるものを飲みすぎて、「マタタビハイ」を起こして、歌って踊っていたそうなんですが、ぼんやりとした記憶しかありません\(~o~)/↑これがマタタビです。昔、疲れきった旅人が、マタタビを食べて元気100倍になり、また旅に出たというところからこの名前がついたそうで、猫をメロメロにする香りも持ちます。本来、盃1杯を滋養強壮のために飲むものだそうですが、知らずに普通にがぶ飲みしてしまいました(*_*)いや~、やばいやばい、でも楽しかったです。私は実は父親が大分県出身で、母が大阪府出身。幼い頃に父と別離しているため、大分県にはほとんど行ったことがなく、ずっと大阪で過ごし、26歳からは東京ですが、ここへきて大分との強いご縁が出来たことに、不思議な思いです。地元のみなさんが本当に温かく親切にして下さるので、第二の故郷のようにも感じてきました。またまた稲刈りが楽しみです♪次の日は、福岡県うきは市の自社ハーブ園へ。大介君が、奇跡のむらさき草の栽培に成功して、ついに二年根になっているんですよ。自社農園の紫根でピンクのグロスを作るのも楽しみです。さて2回連続で書いている「光老化とフィトケミカル」について。肌の老化原因の約8割とも言われているのが光老化。紫外線はそれ自体でもDNAを傷つけたり、コラーゲンやエラスチンを分断したりしますが、一番は、紫外線が肌にあたった時に発生する活性酸素の「一重項酸素」で傷がつきます。アスタキサンチン、プロアントシアニジン、ケルセチン、βカロテン、リコピン、αトコトリエノールなどが多く含まれる食べものを食べたり、肌に塗ることで、この一重項酸素による光老化を、かなり防ぐことが出来ます。また、光老化を防ぐためには「肌のバリア」を守る必要があります。肌のバリアが健全なら、紫外線をある程度反射させたり吸収させて、真皮にまで害が及ばないように出来ますが、顔の洗いすぎや、合成界面活性剤を含むクレンジングや洗顔料で肌のバリアが薄くなっている場合、もしくは過剰な紫外線を浴びてしまった場合、大切な真皮にまで紫外線を差し込ませないようにするために、表皮の一番下の基底層は、黒いカーテンを閉めます。チロシンというアミノ酸にチロシナーゼと言う酵素を反応させて、黒い色素を作ります。これがメラニン色素です。メラニン色素は、肌の土台である真皮を守るために存在する砦、カーテンなのです。だから、これ自体を恐れる必要はありません。通常なら、28日のターンオーバーできれいに排出されていきます。ただ、赤くなったということはDNAが壊れたよ!ってサインだし、日焼けをしているということは、それ以上に真皮にも紫外線がある程度多く差し込んでるよ!ってことですし、これによってシミを作ることがあります。これが問題ですよね。紫外線でシミになるパターンは主にこの2つです。●過剰な紫外線過剰に作り出されたメラニン色素は、排出しきれずに残ってしまうことがある。紫外線が容量オーバーするとメラノサイトが異常活性して、シミとして出現する。メラノサイトが昔から浴びてきた紫外線量を記憶している説もある。●ターンオーバーの乱れ加齢、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、過剰な刺激などが原因でターンオーバーが乱れるとメラニンが皮膚にとどまって色素沈着を起こし、結果、シミとなって残ってしまうことがある。シミの種類としては「老人性色素斑」というものが一番多いです。(名前がどうにかならんもんでしょうか(-_-;))紫外線が原因のシミで、ほお骨の高いところやコメカミにできやすく、数mm~数10mmほどの大きさで、平べったくて丸い形です。その他腕や手の甲、デコルテなど。これを見越して、私はサンスクリーンを塗る時、頬骨と目じり、こめかみを2度塗りします。美白系の美容液を塗る時も、この部分を2度塗りします。それから、紫外線をたくさん浴びてしまったら、とにかく冷やす!これが大事。紫外線によって肌の中にヒスタミンといわれる、神経伝達物質が放出されますが、ヒスタミンはメラニンを作る色素細胞のメラノサイトにアタックし、メラニンがどんどん作られます。冷却することでヒスタミンの放出を抑制することが出来、シミにもなりにくくなります。紫外線を浴びたと思ったらやるべきこと。●冷蔵庫で冷やしたタオルを顔にのせる●冷蔵庫で冷やした化粧水や美容液、クリームを使う。さて、出来てしまったシミはなかなか消えないものですが、ほとんどのシミは表皮に存在しているので、ターンオーバーで排出が可能です。ただ、シミとなって長く残っている部分は、一体どうなっているかというと、肌が慢性的に弱い炎症状態になっており、メラノサイトが活性化され続けているようです。そしてメラニンを蓄積した細胞の細胞分裂が低下していて、なかなか上に上がって剥がれ落ちていかない状態になっているそうです。シミを薄くするには・・・・1、まずは炎症を抑え、メラノサイトの活性化を鎮めること2、部分的に衰えたターンオーバーを正常にすること。炎症と言えば、プロスタグランジンです。プロスタグランジンはリノール酸とαリノレン酸から作られる物質で、ホルモンのような働きをすることから「局所ホルモン」とも呼ばれています。プロスタグランジンE2が増えると痛みと炎症を強くしますが、プロスタグランジンE1とE3はE2をこれを抑制してくれます。ということは紅花油、コーン油、ひまわり油、大豆油など、リノール酸の多いいわゆるサラダ油、トランス脂肪酸の多いマーガリン、ショートニングをやめることですよね。焼き物は菜種油やアボカドオイル、オリーブオイルなどのオレイン酸の油に変えて、αリノレン酸(オメガ3)の多い亜麻仁油やチアシードオイル、EPAの多い魚油、おきあみ油を摂ること。抗炎症作用と言えば他にもココナッツオイル、納豆、味噌、醤油、きのこ、大豆に含まれるポリアミン、腸内でポリアミンを増やす補助となる食物繊維、玉ねぎやネギに含まれる硫化アリル、DHA、海藻、春ウコン、キャッツクロー、モリンガ、プロポリスなどが効果があります。私の中では、日常的な抗炎症、そして免疫強化として春ウコンがブームです。もう1つ、部分的に過剰になっているメラノサイトへのアプローチとして、メラニン色素を作るチロシナーゼという酵素の働きを優しく阻害して、活動を鎮めるということも大切。これには、例えばわかめに含まれるエコールと言うポリフェノール、タクラマカン砂漠のカンカエキス、カンディアの木やカモミールから得られる精油成分のビサボロール、レッドパームバージンオイルから抽出した天然ビタミンEのαトコトリエノール、エラグ酸などには、チロシナーゼの活性を抑える働きがあります。こういう成分を、私は美白コスメやサプリ、コンシーラーに入れています。また、ビタミンCにはメラニンを無色に還元する作用や、チロシナーゼを阻害してメラニンの生成を妨げる作用がありますので、赤ピーマン、ブロッコリー、ゴーヤー、キャベツ等。キウイ、いちご、オレンジなどのフルーツも良いですね。次に大切なのは、肌のターンオーバーの正常化です。40歳になると40日にまで伸びていると言われる、基本28日の表皮細胞の生まれ変わりがきちんと行われることが大事。それが正常なら、シミは剥がれ落ちやすくなります。食べものとしては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、たんぱく質の多いものが有効です。あらゆるものから摂取して欲しいですが、私は最近ヘンプパウダーをバナナスムージーに入れて、毎朝飲んでいます。良質なたんぱく質、亜鉛、鉄が多くて良いです。あとは甘酒。ビタミンB群の摂取としても良いですが、アルブチンや麹酸などメラニン色素を抑制する成分も入ってて最高です。あと、慢性的なストレスにもシミを作りやすくします。ストレスがあると最初はストレスホルモンコルチゾールで対応するのですが、これだけでは追いつかなくて、持続性のある男性ホルモンを常に分泌し始めます。男性ホルモン分泌の司令塔は脳下垂体ですが、ここのすぐ隣にメラニン細胞刺激ホルモンの司令塔があるので、ここも刺激されて分泌が盛んになってしまうのです。同じことは慢性的な睡眠不足でも起こります。睡眠不足でも男性ホルモンの分泌が盛んになってしまうからなんです。さて、最後に。紫外線による肌の老化で、シミ以外にまずいことと言えば、究極はやはりDNAに傷がつくことです。もちろん肌にはDNA修復酵素と言うものがありますから、傷つきっぱなしというわけではありません。一定の時間後、かなりの傷は修復できます。ただ、100%修復することはなかなか難しいので、ほんとちょっと残ってしまうのです。これの積み重ねが光老化とも言えますね。このDNA修復酵素の働きを高める成分が、植物の中で発見されています。南米ペルーのキャッツクローと言う樹木に含まれているCAES(カルボキシアルキルエステル)という成分です。11番目の染色体は、DNAの修復に関わることが分かっているのですが、CAESは、この11番目を活性化する働きがあります。そのためこの成分は、Activate Chromosome-11(11番目の染色体を活性化する)、略してAC-11と呼ばれるようになりました。アメリカの政府機関であるFDAで、食品として初めて「AC-11 helps enhance natural DNA repair systemDNA」〈DNA修復促進物質〉という表示を認められています。私はこの成分に以前から注目していまして、これで美容液を作ったり、サプリを作ったりしています。光老化によるシワやたるみ、そしてシミを作らないために、体の中からも、外からもオーガニックの植物たちの力を借りましょう!!
2015年06月01日
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みなさん、こんにちは。すごくお久しぶりになってしまいまして、ごめんなさい。GW、私はアメリカのカリフォルニア北部にある、シャスタシティーに行っていました。世界7大聖山でもあるマウントシャスタがそびえ、その周辺には湖や川、泉、瀧が複数あります。マウントシャスタは古代よりネイティブアメリカンが聖なる山として崇めてきた地球のボルテックスです。シャスタのことは、クリスタルガイザーの採水地というイメージでしたが、ブルーグリーンアルジーという藻のサプリメントに数年前に出会い、そのサプリメントの呼び名が「シャスタ」であったことから、いろいろと興味を持って調べているうちに行きたくなってしまいました。シャスタ山周辺に行くと、第8のチャクラが開きやすいとも言われています。第8チャクラとは、魂の記憶を司る場所で、人間の頭上にあると言われています。シャスタに来ることが、魂の目的に気づくきっかけとなることも多々あるようです。今回、キャッスルレイクという湖で、息子と二人で瞑想をして、いろいろな気付きを頂きました。普段、やんちゃで騒がしい息子が、珍しくおとなしく瞑想していたことが印象的でした。シャスタシティーに3日滞在したあとは、夫の仕事の道具の買い付けにニューメキシコ州のギャロップのほうに移動し、途中またしてもアリゾナのセドナに寄って、ベルロックの麓まで行きました。セドナはついに3度目です。セドナは、他の土地よりも地磁気が強く、それが脳波に良い影響を与えているそうです。私はベルロックが特に好きです。かなり強い男性性のボルテックスで、ベルの形をしているので、この名前がつけられました。ベルロックに行き、自分の感情に素直に向き合うことで、自分の中の勇気や、自信、創造性が目覚めるとも言われています。シャスタとセドナ。どちらもパワースポットですが、静寂のエネルギーと情熱のエネルギーという感じです。どっちも素晴らしいけど、どちらかというと私はやっぱりセドナが好きかな~。あのレッドロックに囲まれていると、自動的にテンションが上がってしまいます。なんなのでしょうね、この感覚は。本当に不思議な場所です。出発時にはまだ少し痛んだ骨折した指も、シャスタを離れる頃には全然平気になってきて、もうほとんど良いようです!帰ってきてすぐ、治療院も再開しました。私は運転の才能がないので夫の運転でしたが、かなりのロングドライブで、なんと総移動距離は北海道から沖縄くらいまであったようで!私は元々首が弱いので、ロングドライブで首が凝ってしまいがちなのですが、今回この低反発のネックピローをしていたら、まったく大丈夫でした。首が凝りやすい方に、ほんとにおススメします!!途中、前が見えないほどの、ものすごいヒョウが降ったり、映画に出てくるような地平線をバババッと走る激しい雷の中を走行したり、川が氾濫して出来ていた深い水たまりに気づかずに突っ込むは、舗装されていない山道を行くはで、かなりのアドベンチャーを味わいました。悪天候は最終日だけで、大半は5月のカリフォルニア&アリゾナの半端ない紫外線にさらされてきてしまいました。もちろん、ツバが10cmある帽子やフェイスオンワンピを多用していましたが、サンスクリーンやコンシーラー、ファンデーションでも肌を守り、夜はフィトケミカルたっぷりの美容液をW使いしていました。おかげさまで、肌へのダメージはないように見受けられます。前回のブログで、肌の老化原因の約8割の光老化について書きました。紫外線はそれ自体でもDNAを傷つけたり、コラーゲンやエラスチンを分断したりしますが、一番は、紫外線が肌にあたった時に発生する活性酸素の「一重項酸素」で傷がつくのです。一重項酸素を発生させない!発生させても出来るだけ無害化する!これが、私の肌に関する美容のメインの作戦です。アスタキサンチン、プロアントシアニジン、ケルセチン、βカロテン、リコピン、αトコトリエノールなどは、肌にとって特に重要な抗酸化物質です。前回書いたように、私はこうした抗酸化物質を食べたり、肌にまとったりすることで、光老化を防いでいます。もう1つ、基本的なことでとても重要なこと。光老化を防ぐためには「肌のバリア」を守る必要があるということです。肌のバリアとは、一番上の皮脂膜、その下の角質層です。肌のバリアが健全なら、紫外線をある程度反射させたり吸収させて、真皮にまで害が及ばないように出来ます。顔の洗いすぎや、合成界面活性剤を含むクレンジングや洗顔料で肌のバリアが薄くなっている場合、もしくは過剰な紫外線を浴びてしまった場合、紫外線は肌のバリアを超えて、顆粒層までいきます。顆粒層にはケラトヒラリン顆粒という、紫外線を強く反射させ 肌の奥へと浸透するのを防ぐガラスのような形態になっている顆粒があるので、これで紫外線を反射させて逃します。ただ、それも超えるほどの紫外線を通してしまった場合、その下の有棘層、その下の基底層にまで及びます。その下はもはや真皮です。真皮こそが、家に例えると肌の柱や土台です。繊維芽細胞が、約70%を占めるコラーゲンを生み出し、弾力を司るエラスチン、うるおいを担うヒアルロン酸も生み出している、お肌の本体。ここが劣化すると、肌に消えないシワやたるみを作り、ハリを失います。大切な真皮にまで紫外線を差し込ませないようにするために、表皮の一番下の基底層は、黒いカーテンを閉めます。チロシンというアミノ酸にチロシナーゼと言う酵素を反応させて、黒い色素を作ります。これがメラニン色素です。メラニン色素は、肌の土台である真皮を守るために存在する砦、カーテンなのです。だから、これ自体を恐れる必要はありません。通常なら、28日のターンオーバーできれいに排出されていきます。ただ、赤くなったということはDNAが壊れたよ!ってサインだし、日焼けをしているということは、それ以上に真皮にも紫外線がある程度多く差し込んでるよ!ってことですし、これによってシミを作ることがあります。これが問題ですよね。紫外線でシミになるパターンは主にこの2つです。●過剰な紫外線過剰に作り出されたメラニン色素は、排出しきれずに残ってしまうことがある。紫外線が容量オーバーするとメラノサイトが異常活性して、シミとして出現する。メラノサイトが昔から浴びてきた紫外線量を記憶している説もある。●ターンオーバーの乱れ加齢、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、過剰な刺激などが原因でターンオーバーが乱れるとメラニンが皮膚にとどまって色素沈着を起こし、結果、シミとなって残ってしまうことがある。生理前の2週間、妊娠中、それからピルを飲んでいる方は黄体ホルモンの影響で、シミになりやすいので特に注意です。黄体ホルモンはメラノサイトを刺激するので、メラニンを増加させてシミを作りやすくするのです。左右対称のもやもやっとしたシミである肝斑は、閉経後に消えることが多いため、ホルモンバランスとの関係が指摘されているシミです。これは紫外線が直接の原因ではないのですが、紫外線に当たるとよけいに濃くなることもあるため、やはりUVケアは必須です。肝斑にはホルモンバランスが関係するので、クラリセージ、ネロリ、ローズ、ゼラニウム、サンダルウッド、アトラスシダー、イランイランなどの精油でアロマテラピーするのも良いと思います。また原因はホルモンでも、起きていることはメラノサイトの活性化なので、通常のシミへのアプローチが効果がない訳ではないと思います。シミの種類としては「老人性色素斑」というものが一番多いです。(名前がどうにかならんもんでしょうか(-_-;))紫外線が原因のシミで、ほお骨の高いところやコメカミにできやすく、数mm~数10mmほどの大きさで、平べったくて丸い形です。すみません、たくさん書きすぎて一度にアップ出来ないので、 これについては次回の更新でお伝えいたします!
2015年05月13日
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みなさん、こんにちは。しばらく微妙なお天気が続いていましたが、ようやく、春らしくなってきましたね。私は足の薬指の骨折が、治るまであと一息という感じです。ただでさえ、心臓から一番遠い足の指って治りにくいんですが、九州行って、名古屋行って、そのあとも大阪でトークイベントがあり、どうしても歩くことが増えてしまったのがダメだったようで(>___
2015年04月25日
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みなさま、こんにちは。今週土曜日、大阪の梅田のオペークで無料のトークイベントをやります。いつもブログでのイベントのご案内が、ほとんど出来ていないのですが、聞いたらまだ若干名、空きがあるようなので告知させて頂きますね。■開催日:2015年4月18日(土)■開催時間:第1回 11:00~12:00 第2回 15:00~16:00(各回30名様限定)■開催場所:オペーク オオサカ店コスメコーナーhttps://www.world.co.jp/opaque/shops/osaka.html■お問い合わせ・ご予約はこちら:オペーク オオサカTEL 06-6151-1537営業時間 10:00 ~ 21:00※トークイベントは無料です。※定員になり次第、締切りとさせていただきます。http://www.world.co.jp/opaque/brandblog/5423/ご予約がないと立ち見になってしまうかもしれませんが、クローズのイベントではないので、お店にぶらりとお越し頂ければ話を聞いて頂くことは出来るかと思います。お気軽に遊びに来て下さいね!
2015年04月15日
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みなさん、こんにちは。春満開、春まっさかりですね!!うちの庭の畑の様子です。↑大根の花。↑赤水菜の花。↑のらぼう菜の花。↑ルッコラの花です。すごいでしょー?いっせいに花盛りですよ。小松菜の花は、花盛りすぎてタワーのようになっています。秋に種が採れると思いますので、また大根の種はプレゼントするくらい取れそうな気がしますね。お楽しみに―♪さて、先週の木曜日は、モデルの中嶋マコトさんとランチしました。マコトさんは、最近私のハマナスの生体水の美容液を愛用して下さっていて、もうすぐ出るコンシーラーも心待ちにして下さっているようで、ほんと嬉しいです。マコトさんは、いつ見ても輝くような美肌です。最近あんまり自分の写真を載せていないのですが、鬼は最近こんな髪型です。ここんとこ、肩くらいのボブで落ち着いています。イベントの時はヘアアイロンで毛先を巻いてもらうのですが、普段はこれです。そして。先週土曜日は、名古屋の松坂屋1階のナチュラリーさんでトークイベントを行いました。肌のビューティーエイジングの敵である、酸化、乾燥、光老化を防ぐ秘訣についてお話ししました。たくさんの方にご来場頂きまして、普段なかなかお会い出来ない方とお話出来て、とても楽しかったです。ありがとうございました。さて、だいぶ経ってしまいましたが、香りについての続きです。香りは、常温でありながら気体です。香りを嗅ぐと、匂いを持った分子が鼻に入ってきて、鼻孔の奥のある嗅上皮から嗅神経を経て、原始の脳である、大脳辺縁系にダイレクトに伝わります。そのため香りは、自律神経系や内分泌系、免疫系に非常に影響します。もう1つのルートが鼻から吸い込んで、芳香成分が肺に入るルートです。ユーカリなどの精油に咳を鎮める効果があるのは、このためです。肺の粘膜から吸収された精油は血中にも流れ込み、なんと香りを嗅いだ5分後には、血中に芳香成分が出現することが分かっています。また、精油が面白いのは皮膚からも吸収する点です。精油は分子量が100~300とかなり小さい上に脂溶性なので、真皮の毛細血管から体内に入ることが出来ます。植物オイルに精油を入れたアロマオイルでの肌へのトリートメントは、このルートで作用します。日本でも、近年アロマテラピーを医療に使うという流れが起きています。精油の効果を科学的に検証した実験データも、最近はいろいろとあがってきています。前回は、アルツハイマーや認知症、ダイエットと精油の関係についてお話ししました。もう1つ気になるのが、女性ホルモンに関する作用です。谷垣礼子医師らは、東京都済生会中央病院のアロマセラピー外来で、月経困難症、PMS、卵巣機能不全、更年期障害の患者さんにアロマテラピーを行って、1か月ですべての疾患で症状が改善したことを発表しています。こういう症状によく用いられる精油としては、ローズ、クラリセージ、スターアニス、バジル、カモミール、真正ラベンダー、ゼラニウム、サイプレスなど。クラリセージには「スクラレオール」という女性ホルモン様物質が含まれていて、体内でエストロゲンと同じように働きます。その他、エストロゲン様作用があることが分かっている精油はアニス、サイプレス、ニアウリ、スターアニス、フェンネル、バジルなどです。ネロリも含まれるネロリドールという成分がホルモン様物質です。女性ホルモンのバランスを整えてくれる精油としては、ローズ、ゼラニウム、サンダルウッド、アトラスシダー、イランイランがあります。私はこの中でも、やっぱりダマスクローズの香りには特別な威力があると感じているのですが、ローズに関してもいろろなエビデンスや実験結果があるので、ご紹介したいと思います。ローズの香りの成分はゲラニオール、ネロル、フェ二ルなどですが、このゲラニオールに、女性のホルモンバランスを整える作用があります。その他、抗菌、消炎、収斂、抗アレルギー、ストレスの解消、精神安定作用、リラクゼーション作用などがあります。ローズの実験で面白かった1つめが、14人の女性をローズの香りを嗅ぐグループと嗅がないグループに分け、ストレスがかかりやすい進級試験の3週間前から、ローズの吸入を実施。吸入の方法は、1%に希釈したローズ精油を紙に付けて、その紙をシャツの襟に付けて、着用しているというもの。そして試験中と試験後に、ストレスホルモンコルチゾールの唾液中の量と、肌バリア機能の指標である肌の水分蒸散量を測定したという実験です。結果、ローズの香りを吸入をした群は、試験中、試験後のコルチゾールの量と水分蒸散量が、吸入なし群と比較して、優位に低く抑えられていたそうです。ストレスがかかると、通常肌のバリア機能が落ちるのですが、ローズの香りを嗅いでいると、ストレスが緩和され、肌バリアが守られているせいで肌の潤いが保たれるというわけです。もう1つは、ある大手化粧品会社で2012年に行った実験です。20~30代の正常な嗅覚をもつ健常男性10名(非喫煙者)に、実験目的や香りの種類は教えないで行った実験。特定の香りをつけた女性に隣に座ってもらい、一定の時間心拍の変動を測定し、その後、その時に感じた気持ちを調査。<測定した香りの種類> ローズ、レモン、ムスク、タバコ結果は、どの香りの場合も、無臭時より交感神経が活性化してドキドキしたそうですが、特にドキドキが強かったのが、タバコとローズ。ただ、ローズはロマンティックな気持ちでドキドキしていますが、タバコの香りはイライラしてドキドキしているようです。同じような実験なんですが、女性にローズの香りを2ヶ月嗅いでもらい、その使用開始前の顔写真と2ヵ月後の顔写真を比較し、男性ボランティアにどちらの写真が魅力的か判断させると言う実験です。結果。ローズの香りを嗅ぐ前の写真より、ローズの香りを嗅ぎ続けた2か月後の写真の方を「魅力的だ」と評価する男性が、有意差をもって多かったそうです。これは、ローズの香りで女性ホルモンが活性化したのか、ストレスが軽減して表情がイキイキしたのか、はたまた両方なのか良く分かりませんが、ローズの香りのパワーってすごいですよね!!その他、風邪などのウイルスを撃退する精油としては、ティートゥリー、ユーカリがあります。ティートゥリーには「テルピネン4-オール」という成分が含まれていますが、これがウイルスを攻撃するのです。また、ユーカリやラバンサラには「1.8-シネオール」という成分が多いですが、免疫力を増強する作用があります。これらの精油は風邪やインフルエンザにも良いですが、免疫細胞に働きかけるので花粉症などのアレルギー疾患も和らげます。特に、花粉症にはユーカリラジアタがおススメです。風邪や喘息で咳込む夜にも、ユーカリラジアタとティートゥリーは味方です。また、血圧を下げる作用がある精油もあります。1週間に1回、計8回アロマオイルでトリートメント(精油をオイルで希釈します)すると、収縮期も拡張期も両方の血圧が下がったというデータもあります。この時に使用した精油は、ローズ、ジャスミン、ラベンダー、ローズゼラニウムだったそうです。また、精油には痛みを緩和する作用があることも分かっていて、有効成分も判明しています。1.8-シネオール、β-ピネン、ミルセン、酢酸リナリル、シトラール、シトロネラール、ジンゲロールなどです。これらが含まれている精油には、ローズマリーカンファ―、ジュニパーベリー、ローズ、ラベンダー、バジル、ユーカリ、ラバンジン、ゼラニウム、レモングラス、ジンジャーなんかがあります。筋緊張性頭痛には、スパイクラベンダー、真正ラベンダー、バジル、ペパーミント。ひどい肩こりには、ラバンジン、ウィンターグリーンが効きます。私はジュニパーベリーやローズマリーカンファ―もよく施術に使いますね。不眠に作用する精油の成分も分かっています。リナロールと酢酸リナリルです。ローズウッド、真正ラベンダー、クラリセージ、プチグレンなどに多く含まれています。他にも、肌につけると一重項酸素を無害化してくれる精油とか、がんに作用する精油とか、いろいろな精油のすごさが分かりつつあり、これからも精油の世界から目が離せないです!ところで、私は春だと言うのに、息子と家の中で遊んでいて、うっかり足の薬指を骨折してしまいました(T_T)全治1か月だそうですが、そのあともうキャンセルできない予定がいくつもあり、足を引きずりながら九州に行ったり、名古屋に行ったりしていたら、悪化してしまったようで、今日「もう歩かないように」とお医者さんから怒られてしまいました(*_*)施術院もしばらくお休みになってしまいそうで、患者さんにもご迷惑をおかけします。痛みはほとんどないんですが、生れてはじめての骨折で、指一本でもこんなに影響が大きいことを、ひしひしと実感しています。美的水素、ベジシリカ、ビタミンD、春ウコンを飲んで、早く治るよう頑張ろうと思います。手の平の日光浴にも、地味に励んでいます。ビタミンDの合成のためです。常温でありながら、気体。植物が持つ香りの力は、もはやリラクゼーションだけじゃない!!
2015年04月06日
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みなさま、こんにちは。いやー春ですね♪昨日は新月だったので、畑の種まきをしました。レタスとかカブとか、トマトとかです。芽が出ますように!↑越冬している小松菜が、いくつか花盛り。菜の花みたいですよね。かわいいです。ホワイトデーに、息子から豆乳カシューナッツクリームのムースをもらいました。私のレシピ本を見て、一人で手作りしたそうで、本当にびっくり!感激でした。もうすぐ小学5年生になるんですよね。このブログ始めた頃はまだ一歳だったのですが、月日の経つのは早いものです。最近、彼は料理に凝っているようで、いろいろ作るので危なっかしいんですが、見てて面白いです。一般的な市販のお菓子を食べさせないで、なんとかここまで来たのですが、そろそろ自我も出て来るしどうなるかなぁーと思ってたら、まさかのクッキング男子になるのか?身長は144cmになりました。クラスでうしろから3番目に背が高いです。乳製品はとっていないので、野菜と煮干しとちりめんの威力かなーと思われます。子供への動物性たんぱく質ををどうしているか、たまにご質問を頂くのですが、たまには天然魚のお刺身とか、牧草だけをエサに育ったオーガニックビーフとかも食べさせています。が、お魚系が食卓に上がることは週に2回あるかないか。肉にいたっては、1か月に3回あるかないかです。ただ、卵は遺伝子組み換えのエサを食べていない平飼いの鶏さんの卵を2日に一度は食べさせています。それ以外の日は、大豆系が多いですね。もちろん、煮干しやちりめんも食べています。さて、話は変わりますが、あいかわらず私は治療院と商品開発をがんばっています。7年前から企画しつつ、なかなか進んでいなかった、敏感・ゆらぎ肌向きのクリームがやっと完成しました。↑オーガニックコットンに包まれた優しいイメージビジュアルです。わたしの作るコスメは、合成界面活性剤や合成防腐剤などを使用していないため、基本的にとてもやさしいコスメなので、敏感肌の方にも愛用者が多いですが、バリアが弱っている方向きに、さらに優しい処方のものを作りたくて。水分は沖縄の有機アロエベラを、わずか35℃で減圧蒸留して、アロエベラの細胞内液と細胞外液を取り出したものを使用して、さらに阿寒湖のミネラルに浸けた水に圧力をかけてから、減圧低温蒸留してとても活性の高いお水にしたものを入れています。油分はオリーブスクワランだけ。オリーブスクワランはオリーブオイルにわずか0.5%しか存在しない貴重な成分。酸化しづらく、すごく安定していて、刺激が少ない油分です。人間の皮膚の皮脂膜にも約5%含まれ、肌が元々持っているうるおい成分ですが、加齢と共に分泌が減少していきます。スクワランは紫外線やほこりから肌を守ったり、ニキビを予防したり、かゆみを和らげる性質を持っています。それから漢方でも古くから使われている植物エキスを2つ入れました。紫根エキスと、当帰エキスです。紫根は、日本在来種のむらさき草の根から抽出したエキス。幕末の医師華岡青洲が紫根で作った軟膏「紫雲膏」は、湿疹、ニキビ、火傷、ヒビ、アカギレ、痔などの外用薬として今も薬局で売られています。古くからその効果を評価されている紫根ですが、科学的に解明されだしたのは、ここ十数年の間で、薬効主成分が6種の「シコニン誘導体」(シコニン、アセチルシコニン等)であることがわかり、抗菌作用、抗炎症作用、皮膚活性化作用などが認められています。当帰のエキスもセリ科の多年草「当帰(トウキ)」の根から抽出するのですが、漢方では浄血、鎮静、強壮に用いられ、婦人病症状によく処方されてきました。皮膚に使うと、保湿作用、抗炎症作用のほか血行促進作用、美白作用があるので、肌荒れ防止やイキイキとした肌を保つエキスです。両方とも中国産が多く出回っていますが、日本の在来種で無農薬であることにこだわったので、すべて北海道産です。ゆらぎ肌に使うものだから、出来るだけ刺激を取り除きたくて、エキスの抽出にはエタノールを使いませんでした。いわゆる熱水抽出で、お湯で煮だしたものを、減圧して濃縮してエキスを抽出する方法を取りました。↑紫根は赤い色を持っているので、クリームもほんのーり薄いピンク色をしています。香りは、ほんとに微香ですが、抗炎症、抗菌作用もある真正ラベンダーと、抗炎症、抗アレルギーの作用もあるローマンカモミールをすこーしだけ入れました。もう少しで、デビューできます。いやー、ここまで長かったです(>_
2015年03月21日
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みなさま、こんにちは。またまた、お久しぶりになってしまいました。あいかわらず、治療院と商品開発で大忙しな毎日です。最近は、トークイベントとか講演とかをやらせて頂く機会も増えてきました。やっと少しは慣れたかな?って思うのですが、分かりやすくお話しするって難しいですね。いつも百貨店などの小さいスペースでやることが多く、すぐに予約が埋まってしまい、あまりブログでのご案内も出来ていないのですが、4月26日に「オーガニックライフ東京」という、ちょっと大きいイベントに出演することになりましたので、よかったらぜひいらして下さい!4/26(日)12:00-13:00 Veggy/ココロもカラダも美しくなるための食事法さて、告知が続きますが、今発売している雑誌マイエイジに、カラー2ページ登場させて頂いています。↑こんな感じで自宅で撮影しました。うちの畑で、畑仕事している写真とかも載っています。毎日の鬼流の養生についての内容です。春になって、畑の作物が元気になってきました。大根も細いですが、収穫して食べています。越冬している赤水菜とかも、サラダで食べるとおいしいです。忘れかけてた小さな小松菜がにょきにょきーっと伸びて花咲いたり、春の畑はアメージングですよ。そしてそして、久しぶりに千葉の無農薬酒造「寺田本家」さんに社員研修にスタッフ全員で行ってまいりました。↑いい感じにプクプク発酵していました。壁にも空気中にも、麹菌や乳酸菌や酵母菌がいっぱい。じゅうぶん、菌呼吸してきましたよ♪寺田さんのところでは麹菌すら自社の田んぼの稲麹。あとはすべて蔵の壁や空気中に住んでいる微生物の力だけで発酵させている。ひとくちに麹菌や乳酸菌と言っても、自然界には何種類もいるわけで、寺田さんのところは菌の多様性があり、その多様性の中で勝ち残っている麹菌、乳酸菌、酵母菌たちなわけです。菌たちを殺さないために、蔵の掃除は掃き掃除と水拭きのみ。蔵の根幹をなす麹室や酒母室にも見学客を、どんどん通します。普通の蔵は、工場で純粋培養している限られた種類の麹菌や乳酸、酵母菌を使っているのでとても弱いわけです。だから蔵を薬品で除菌殺菌しないといけないし、酒母室に見学客など、とんでもないことなのです。寺田さんのところに行くと、こないだから書いている「菌」たちとの共生関係、菌と免疫の関係がすごくよく分かります。多種多様な種類の菌が、自然環境に揉まれて鍛えられ、それでも腐敗方向に行かないほどの、強い発酵場が形成されているわけです。この生物多様性が、お酒の独特のうま味や香りを醸しているのです。日本人が、過剰な除菌殺菌の中で、免疫力を落としていく理由が分かります。さて、抗菌剤と免疫の世界も今日でラスト。T細胞の免疫学校「胸腺」を鍛えるためには、さまざまなバクテリアに遭遇していることが大切だということが見えてきました。特に子供の頃が重要です。そして腸内細菌の量や質も免疫にとって大変重要であることも分かりました。美容の面で気になるのが、腸内細菌が腸で美容のビタミンを合成することです。ビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンK、パントテン酸、葉酸、ニコチン酸、ピオチンを作り出していることが分かっています。特に角質層のうるおいやハリを保ち、抜け毛を防ぐビオチンなどは、食べものから摂取しても腸内の善玉菌の働きがない限り、体内で吸収できる形に分離できません。また、目尻シワの進行を抑えたり、首や肩こりを和らげたり、骨粗しょう症を予防したり、更年期障害を軽くする「エクオール」という成分は、腸内細菌が大豆イソフラボンから変換して作ります。日本人の50~60%はエクオールを作れますが、欧米人では20~30%の方しか作れません。ところが日本人でも10代20代の若い世代では欧米人と同じくらいの%の人しかエクオールが作れないという研究が報告されています。これによって、食生活の欧米化によって、腸内細菌に変化があるということが分かります。日本では毎日大豆製品を食べている人はエクオールを作れる率が高く、乳製品を多く食べる人はエクオールを作れない人が多いそうです。欧米でも、ベジタリアンや魚油(オメガ3脂肪酸)を摂取している方はエクオールを作れる率が高いそうです。ビオチンもエクオールも、腸内細菌が分解、変換して作るスーパー栄養素。腸内細菌の量が少なく、かつバランスが悪ければ、良い栄養も無駄になってしまうことがあるのです。特に乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は、乳酸や酢酸などの有機酸を生み出します。この有機酸が腸内で多いと、例えばO-157などの病原性を持つ大腸菌もなかなか増殖出来ません。2011年に順天堂大学大学院医学研究科プロバイオティクス研究講座での研究では、乳酸菌によってノロウイルスによる胃腸炎の発熱を緩和する効果があることが分かっています。善玉菌が作り出す酸は、腸の蠕動運動をうながします。善玉菌が作り出す酪酸という酸は腸内の細胞を修復し、再生し、大腸がんを予防しますし、プロピオン酸はカルシウムの吸収を促進してくれます。ポリアミンと言う物質も腸内細菌が作り出しますが、細胞の修復を助け、バリア機能を高め、DNAの合成などにも関わります。ポリアミンが減少すると細胞の活性が落ちることから、アンチエイジング物質としても注目を集めています。大豆、納豆、しょうゆ、味噌、きのこなどにも含まれますが、大腸の中で腸内細菌が合成していることも分かっていて、すごく興味深いです。今年は花粉の量が去年の2倍とのことで、早い時期から花粉症の症状に苦しんでいる方が多いようです。このアレルギー性鼻炎にも腸内細菌が関わっているようです。フィンランドの研究ではアレルギーの子供の腸内には乳酸菌やビフィズス菌が少ないことが分かっています。花粉症の方は、特にビフィズス菌が少ないようです。白血球のヘルパーT細胞には「Th2細胞」と「Th1細胞」があるんですが、「Th2細胞」の働きが強くなりすぎると、必要以上にヒスタミンを分泌して、アレルギー反応が起きやすくなると言われています。肉などの動物性たんぱく質を食べ過ぎると、消化の不完全なたんぱく質が出やすく、これに白血球のヘルパーT細胞の中の「Th2細胞」が反応して、強くなってしまいます。腸内細菌のバランスがよく善玉菌が多いと、アレルギー反応を抑える「Th1細胞」が優勢になります。また、性格の違うネズミの腸内細菌を入れ替えると、性格が逆転してしまうという話をたびたび書いています。脳内の幸せ物質であるドーパミン。情緒を安定させるセロトニン。これらが合成される時に葉酸やビタミンB6が不可欠ですが、これを腸内で合成しているのは腸内細菌です。また、悪玉菌が分泌する硫化水素とアンモニアは神経毒で、腸内で微量でも神経に接するとイライラを招き、ストレスが高じてきます。反対に、乳酸菌は悪玉菌が出す硫化水素とアンモニアを分解してアミノ酸に変換し、セロトニンや、ドーパミンを合成することが分かっています。腸内細菌のバランスで性格までも変わってしまうのは、こういう理由があるのではないかと思います、ドーパミンは愛情を深く記憶する働きがあります。ドーパミンが多いと、変わらぬ愛を保ち続けることが出来、ドーパミンが減ると移り気になるという説があります。浮気者の彼も、腸内細菌で変わるかもしれないってわけです(笑)さて、この腸内細菌のバランスを良くするにはどうしたらいいでしょうか。例えば、30年前の山梨県の棡原地域などの有名な長寿村の高齢者の方の腸内細菌にはビフィズス菌が大変多く、反対に悪玉菌は一般の高齢者の半分以下だったそうです。彼らは一般の方の5倍くらいの食物繊維を摂っていたそうです。芋、雑穀、山菜、きのこ、こんにゃく、根菜、大豆ですよ。そして肉をほとんど食べないのです。私の今日のお昼は、大根おろしとぬか漬け、きんぴらゴボウと納豆と海苔。そしてわかめとくろめと野菜としいたけのお味噌汁と雑穀ご飯でしたが、こういう食生活していると3回くらい黄金が出ますからね。食物繊維は便のかさを増やして有害物質を絡め取るだけでなく、善玉菌の餌にもなり、腸内で発酵して酸が出来て、これがビフィズス菌を増やすことにも役立ちます。善玉菌のエサは、オリゴ糖や食物繊維で、悪玉菌のエサは動物性たんぱく質や脂肪です。これを覚えておけば、大丈夫だと思います。オリゴ糖は玉ねぎ、バナナ、ハチミツ、ヤーコン、ニンニク、ゴボウ、大豆、味噌、アスパラガスなどに多いです。不溶性食物繊維の多いもの(野菜には全般的に含まれています)ごぼう(水溶性も多い)おから いんげん豆 大豆 干ししいたけなどきのこ類 切干大根 さつまいも かぼちゃ トウモロコシ ニンジン(水溶性も多い)オクラ(水溶性も多い)など水溶性食物繊維の多いものわかめ 昆布 ひじき めかぶ、くろめ、寒天その他海藻類全般 アボカド 納豆(不溶性も多い)里芋 りんご キウイ モロヘイヤ(不溶性も多い)こんにゃく、菊芋などあとは保存料と抗生物質には要注意ですね。必要なときには仕方ないですが。もう1つは発酵食品です。納豆、糠漬け、キムチ、味噌、生醤油など。寺田本家さんの生搾りのお酒なんかもそうですね。こういうものには、善玉菌が豊富なので、体の中にいろいろな菌を取り入れることが出来ます。生野菜もバリバリ。サプリメントの乳酸菌や酵母なんかも、腸内の調子が傾いている時には、援軍になります。こうした外から摂る生きた菌たちは、腸の中でずっと棲みついてくれるわけではありません。腸内に留まるのは長くて一週間だそうです。幼い頃から築かれた腸内フローラには縄張りがあり、そう簡単に外からの菌を仲間にはしないのです。ただ、腸内に外から来た援軍たちは1週間程度は生きて発酵して、乳酸や酢酸、酪酸などを大いに生み出し、こうした代謝物が元々住んでいる善玉菌達が住みやすい環境を作り、彼らを増殖させてくれるのです。そして善玉菌の死骸には善玉菌が活発に働くために有効な成分が豊富に含まれているため、生きている善玉菌のエサになることも分かっています。マイグルトや甘酒なども麹菌や乳酸菌の代謝物がたくさん含まれているから、例え菌が全部生きていなかったとしても、自分のお腹の善玉菌を増やすことに繋がっているのです。抗菌グッズは出来たら使わない!微生物たちと、仲良く暮らして心も体もぷくぷく発酵美肌道!!!
2015年03月06日
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みなさん、こんにちは。なんか気が付くともう2月半ばすぎたじゃないかですか。はやっ(-_-;)しかし早く春になってほしいです。寒いのはもうあきた~(>__
2015年02月19日
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みなさま、こんにちは。早いもので、節分も終わりましたね。毎年、豆まきは欠かしたことがありません。でも、鬼役はやりませんよ!(^。^)鬼の面は家のドアの内側に貼り付けて、少しだけドアを開けて、そこに向けて小袋に入った豆を、小袋ごと投げました。これだと、豆が汚れずにすみます。儀式終了。あとで豆をポリポリ。今年も元気ですごせますように。さてさて、お知らせから。今発売している雑誌「婦人画報」の月の美容の特集に登場しました。すごく写真がきれいで、うっとりする特集です。あと、吉川ひなのさんのインスタグラムに、愛用品としてうちのサンスクリーンが出てて、とても感激しました。ふだん使いはこれ!と書いて下さっています。さらにさらにひなのさんの愛用品として、雑誌にうちの黒酢が登場していました。渋いというか、いやー、わかってらっしゃる!(*^_^*)うれしくなってしまいました。あとは、眞鍋かをりさんのブログにも、うちのローチョコレートが紹介されていて。これまたびっくりです。こういうオーガニックの、なおかつ私が作る相当ニッチな製品も、感度の高い方に愛用者が増えてきていると感じます。すごくうれしいです!今も、コンシーラーをはじめ、メイク系もいろいろ開発しています。基礎化粧品系もいろいろ試作していますし、ヘアケアもやってます。フード系もまだまだいろいろ増えます。これからも、いろいろなものをパワフルに生み出していこうと思っています。さて、抗菌剤と免疫の世界の続きです。前回は、抗菌剤のナノ銀の環境や生物への影響や、強い洗顔料での洗いすぎによる、皮膚に住む1兆個もの常在菌への影響についてお話ししました。洗顔のし過ぎも問題ですが、抗菌グッズの繊維を着用すると、やはり皮膚常在菌が弱り、顆粒球と言う白血球を増やし弱った菌の排除に取りかかると言います。顆粒球のよくないところは、大量の活性酸素を出すところ。これによりやはり皮膚を守る菌はいなくなり、かゆみや炎症が起きやすくなるようです。さて、皮膚もそうですがもっと細菌だらけの場所があります。それは腸の中です。最近の研究では、なんと腸内に600兆個~1000兆個も菌がいるそうです。重さは約1.5kgだそうですから、体の中の細菌はほとんどが腸にいることが分かります。腸内に生きる細菌は1000種類以上だそうですが、解明されているのは300種程度。バクテロイデス、ユウバクテリウム、連鎖球菌、ビフィズス菌、大腸菌、乳酸桿菌、腸球菌、ウェルシュ菌などです。600兆個~1000兆個もいる腸内細菌ですが、胎児の時からいたかというと、実はそうじゃありません。お母さんのお腹にいる時には、腸内細菌も皮膚の常在菌もゼロです。無菌状態だった赤ちゃんは、まずは生まれる時にお母さんの産道付近の細菌が口の中に入ります。それが腸内で増殖するようです。生まれたあとも、病院のベット、お母さんや助産師さん、看護師さんの手、空気などからいろいろな菌が赤ちゃんの腸内に入ります。この腸内細菌が、もしゼロのままだと、どうなると思いますか?体内の細菌をあえてゼロにして育ったマウスは、ケガをすると傷がなかなか治りません。これは血液を固める時に必要なコラーゲンが作られるときに必要なビタミンKを、腸内細菌が生み出しているからだそうです。また、無菌マウスは、「免疫グロブリンA」というウイルスや細菌感染の予防に役立つ抗体が、ものすごく少ないそうです。これは、免疫力がとても低いことを表しているそうです。要は抵抗力がないのです。最近の研究では、免疫グロブリンAを作るのを促進する腸内細菌や、病原菌を撃退する細胞の活性化をする乳酸菌など、免疫におおいに関わる腸内細菌がいることが分かってきているそうです。免疫には自然免疫である、マクロファージや顆粒球、好中球やNK細胞のような、侵入してきた外敵を食べたり、活性酸素爆弾を投げつけたりして戦ってくれるパトロール免疫軍団と、キラーT細胞やB細胞、ヘルパーT細胞のような、敵をきちんと見極め、的確な武器(抗体)を作ってスマートに戦う頭脳派の免疫軍団があります。両方ともとても大切ですが、この後者の方の頭脳派の免疫軍団の能力は、子供の頃にどれだけの細菌やウイルスと接しているかで決まります。免疫とはざっくり言うと「味方」と「敵」を見極めて敵をやっつけるという機能です。たくさんの敵と接することで、その敵に最適な攻撃方法を身に着け、効果的な武器の造り方を学ぶことが出来るのです。これを学ぶのは、胸腺です。胸腺は心臓の上くらいにある臓器で、いわば頭脳派免疫軍団T細胞の学校です。ここで、味方を学び、敵を学び、さまざまな攻撃方法や武器製造を学び、厳しい訓練をかいくぐってきたT細胞しか卒業できません。そう、外敵をやっける以外に、味方を攻撃しないことをきちんと学ぶと言うことも免疫にとって、とても大事なことです。これを学べないと、アレルギーになりやすくなります。これを間違ってしまうと、T細胞は落第させられてしまいます。しかし、いろいろなパターンのテストケースが多くないと、敵と味方を見極める能力もなかなか研ぎ澄まされていきません。ところが、ショックなことにこの胸腺は20歳を境に、だんだん萎縮してしまうのです。そう、免疫学校が開催されているのは主に子供の頃から20歳まで。この時期に、どれだけたくさんの外敵と接しているかで、その後の免疫におけるT細胞の能力に差が出てしまうのです!なぜ日本人にこれほどアレルギーが増えているか、なぜ食中毒がこんなに増えているか、なんとなく見えてきますよね。赤ちゃんがなぜ、なんでもペロペロなめるのかも。なぜ家畜と触れ合うモンゴルの遊牧民にほとんどアレルギーが見られないかも。ところが赤ちゃんグッズは抗菌化され、授乳前に自分の乳首まで除菌シートで拭うママまでいます。免疫を鍛えるためには、泥んこ遊びは子供にとって最高なのですが、最近は砂遊びを避けるご家庭も多く、抗菌砂の公園まであります。もちろん、不潔にしろというわけではありませんが、この抗菌グッズや除菌製品のヒットを見ていると、日本人はやっぱり、やりすぎに見えます。もう20歳をとっくにすぎてしまった私たちも、がっかりすることはありません。T細胞の細やかな能力を鍛えることは出来ませんが、いろいろな方法で免疫力を底上げすることは出来ます。一番は、やはり腸管免疫を鍛えることです。体の免疫細胞の実に70%が腸に集中していることが分かっています。腸には外界からさまざまな食べものが入ってくるため、内なる外とも言えます。いろいろな外敵にさらされるリスクがあるからこそ、多くの白血球たちはここで待ち構えて警備してくれているのです。有害物質が入ってくると、免疫細胞たちの働きで「IgA抗体」を作りだして攻撃してくれます。この時腸内に乳酸菌などの善玉菌が多いと、IgA抗体の生産性が上がることが分かっています。もうすぐ花粉の季節もやってきますが、白血球のT細胞の中の「Th2細胞」のほうが優勢になると花粉症やアトピーなどの症状を引き起こす「IgE抗体」を多く作り出しています。ところが、腸内の善玉菌が優勢だとT細胞中の「Th1細胞」が優勢になります。「Th1細胞」は「Th2細胞」の働きを抑える役割があるので、アレルギー症状が出にくいのです。この冬もたいへん流行したノロウイルス、そしてOー157のような悪玉大腸菌なども、同じ条件下でも発症しない人、ひどくなる人、症状があまり出ない人と個人差があります。ここでも、腸内細菌のバランスが関係しているようです。ビフィズス菌や乳酸菌などが作り出す酢酸や乳酸で腸が酸性になっていると、細菌やウイルスの活動が抑えられ、腸内での増殖をある程度防げると言います。北海道大の研究でも、腸の表面に貼りついてノロウイルの付着を防いだり、ウイルスにくっついて腸の細胞に入りこむのを防ぐ乳酸菌を見つけたようです。さて、腸管免疫の鍛え方、そして善玉菌が作り出す美肌に嬉しい栄養素については、また次回!
2015年02月06日
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みなさん、こんにちは。またまたご無沙汰してしまいました。まだまだ寒いですが、家の中で陽だまりにいると、日差しに春の気配を少しだけ感じます。ほんのすこーしですけどね。すっかりもやしっ子ですよ。運動不足です。昨日は新作コンシーラーのイメージ写真の撮影で一日スタジオにいたのですが、植物を使うのでエアコンを切っていたのでえらいこと寒くて、ずっとスクワットしていたため、ちょっとは下半身が鍛えられた気もします^_^;一昨年のアン鬼8周年記念プレゼントで千件以上のご応募を頂き、大好評だった日本初の九州産オーガニックスイートアーモンドオイルですが、去年はもう少し多めに実がなり、めでたく商品化出来ることになりました!とはいえ200本ちょっとという少ない数ですが。このオイルは、搾り方が通常のアーモンドオイルと違います。まず、種のまま1週間天日干しします。それで種に含まれる水分を出来るだけ減らし、手作業で種を割って中の仁を取り出し、いっさい焙煎せずにそのままスクリュー式の圧搾機で加熱せずにジュースみたいに搾るのです。で、このあとも薬剤を全然使いません。そのままフタをして3日間静かに置いてその上澄みだけを、九州産の手漉きの和紙で濾過しただけという!こんな手間暇かけた酵素と栄養素が即なわれないオーガニックアーモンドオイルは、なかなかないと思います。サラサラで、あっというまに肌に吸い込まれていきます。鹿児島の鹿北製油の和田社長が苗を植えて7年もの歳月をかけて無農薬で育て、やっとみなさまの元に夢の国産アーモンドオイルを届けることが出来る!ということで、ラベルには鹿北製油の特徴的な門と作務衣を着た和田社長を描きました。で、そこから旅立っていくアーモンドオイルには、アーモンド姫の精が宿ってる気がするということで、こんなかわいいラベルになりました!よく見ると、アーモンド姫の髪の毛はアーモンドで出来てるんですよ\(^o^)/かわいいでしょ?もう1つお知らせです。「じつは危ない食べもの」などの名著で有名な、フードプロデューサーの南清貴さんと現代の食について対談させて頂きました。日本の外食産業と長くお仕事をされてきた南さんならではのすごいお話も盛りだくさん。ぜひ読んでみて下さい。今、日本人の食生活はどうなっているのか?さて、だいぶ時間が経過してしまいましたが、「抗菌剤と免疫の世界」の続きです。いつのまにか、日本人の周辺にある製品は、ずいぶんと抗菌化が進んでいます。トイレ系は90%以上が抗菌剤加工。掃除関係、キッチン周り、お風呂関係も、かなりのものが抗菌化しています。その他カーペット、カーテン、壁のクロス、床材、赤ちゃん用品、文房具、そして靴下や肌着、車、キャッシュカード、ATM機、あげくは公園の砂場の砂まで!抗菌グッズに使用されている化学物質は発がん性の疑いがあったり、皮膚アレルギーの原因になることもあります。また、抗生物質と同じように抗菌剤耐性菌も出現しています。すでに銀や薬用せっけん、薬用歯磨きに使用されている殺菌剤のトリクロサンなどで耐性菌が出ています。この抗菌製品の主流は、ナノ銀。ナノテクノロジーで銀などのミネラルのサイズをとても小さなものにしていく技術です。化粧品のファンデーションや日焼け止めによく使われる酸化チタン、酸化亜鉛、シリカなどもナノ化された原料が多くなっています。1ミリメートルの1000分の1が1マイクロメートル1マイクロメートルの1000分の1が1ナノメートルインフルエンザウイルスが80ナノメートルで、肌の細胞間が30~60ナノメートルくらい。ところが、化粧品に使われるナノ粒子、抗菌剤のナノ銀なんかは、5ナノメートルとか、20ナノメートルとかになっています。そう、ウイルスよりも小さく、1つ1つは目に見えません。酸化チタンや酸化銀なんかは、活性酸素を発生する性質があるがゆえに、抗菌剤としても使われます。物質を小さくすれば表面積が増えるので、この作用も大きくなり、超微粒子になればなるほど活性度が高まり、原子の結合や作用まで変わり、まるで違う世界になってしまうのです。化粧品に使われる酸化チタンは結晶構造が違うので、工業用とは活性が違い毒性も低いですが、それでも100ナノメートル以下にナノ化すると、活性は高くなります。でも白浮せずに高SPFを出せるので、業界では躊躇なく使われています。私はかわり者なので、ナノ粒子も紫外線吸収剤も使わずに日焼け止めもファンデーションも作ります。ナノ粒子使わなくてもファンデーションはSPF13PA+が出ましたし、コンシーラーなんか、まだ試験の途中経過ですが、ホホバオイルとココナッツオイルとミツロウで肌に隙間なく付く性状のおかげで、なんとSPF50、PA++++が出ています。必要ないと思うんですよね、ナノ粒子。ライス大学で2014年12月で発表された報告では、研究者らが、ナノ物質が水から植物の根に取り込まれ、さらに葉に移動し、次にその葉を食べた芋虫の体内に移動して蓄積するということが分かったようです。ナノ粒子を含む葉を食べた芋虫は、ナノ粒子を含まない植物を与えられた芋虫に比べて体重が少なく、成長が遅いことを観察。研究者は、ナノ粒子が細胞内に蓄積し、生物蓄積のリスクを及ぼすかもしれないことを示唆しているとしています。特に、ナノ銀は環境への影響が大きいので、なんらかの規制を考えた方がいいと思うのですが、抗菌グッズがここまでビジネスになってくると難しそうです。抗菌グッズ、抗菌ソックス以外にも、直接肌につけるデオドラント商品にも使われていますので自分で気を付けるしかなさそうです。もう1つ、重要なことは抗菌グッズや清潔ブームによって、免疫力が落ちることです。身の回りをどんどん抗菌化していっても、私たちが暮らすこの世界はそもそも菌だらけ。私達の体には、皮膚に1兆個、口の中に100億個、腸内に600兆個~1000兆個も菌がいるそうです。体だけではありません。土壌1g中に微生物が数十億個以上います。地球の重さの3分の1は菌などの微生物だと言われています。私達の体重のうち、約2.5kg分は、なんと菌たちの体重です。じゃあ、これらの菌たちはみんながみんな悪者なんでしょうか?例えば皮膚にいる一兆個の菌たちは何をしてるんでしょう。厚さ約2mmの真皮に約0.1mmほどの表皮が重なっているのが皮膚です。私達の皮膚には1平方センチメートルあたり、なんと平均5000万個も常在菌がいます。毛穴やしわの中には特に多くて、毛根1つに10万個の菌が生きています。皮膚に住んでいる菌は表皮ブドウ球菌、アクネ菌、黄色ブドウ球菌、真菌、酵母菌など。最近の研究では205種類くらいとも言われています。エサは私たちが出す皮脂や汗や古い角質です。健康的な皮膚に住む細菌の大部分を占めるのが表皮ブドウ球菌で、皮脂の中や毛穴の周辺にいて皮脂を食べて、弱酸性の脂肪酸に分解しています。皮膚表面を弱酸性にしてくれることで、アルカリ性を好む黄色ブドウ球菌や真菌群が住みにくい環境を作ります。黄色ブドウ球菌はいわゆる悪玉菌なので、少しいる分には問題ないのですが、増えるとかゆみや肌トラブル、とびひなどの炎症の原因になるのです。マセチア真菌は増えすぎると脂漏性皮膚炎やフケの原因になったり、アトピーを悪化させます。ニキビの原因になるアクネ菌だって、通常の量ではまったく問題ないどころか、皮膚を守る善玉菌です。揚げ物や肉食過多、ホルモンバランス、ストレスなどで皮脂が過剰に増えてバランスが崩れた時がやっかいなだけなのです。肌を保湿してくれているNMFも、皮膚のタンパク質を表皮ブドウ球菌が分解して、アミノ酸にすることで増やしています。そう、表皮常在菌たちに守られることで、私たちは健康的な皮膚を保っていられるんです。通常の石鹸洗顔でも、皮膚表面のほとんどの菌は流れ落ちてしまいますが、毛穴の中に残っている常在菌がすぐに増えはじめ、通常30分~2時間で元通りです。ところがそこに、合成界面活性剤がやってくると、どんなに弱酸性の洗顔料でも、菌の餌である皮脂がなくなりすぎてしまい、なかなか増殖することが出来ません。W洗顔や、一日何度も顔を洗ったりするのも良くありません。乾燥してアルカリ性に傾いた皮膚では、バリア機能も落ち、トラブルを起こす悪玉菌たちが元気になってしまいます。肌の乾燥もですが、バリア機能が落ちることが、肌のビューティーエイジングにとって、一番良くありません。●肌表面からアレルギーや病気の原因になる異物が入りやすくなる。●そのためかゆみや赤みが出やすく、肌荒れしやすい●角質層にある約20%の水分が保てないので乾燥する●乾燥するとシワが目立ったり、化粧のノリが悪く、表情ジワが目立つ●バリアが薄いので、紫外線を真皮にまで通しやすい●紫外線が真皮まで通る量が多いと、コラーゲンやエラスチンが破壊され消えないシワやたるみ、シミが増える。強い洗顔料での洗いすぎも問題ですが、抗菌グッズの繊維を着用すると、やはり皮膚常在菌が弱り、顆粒球と言う白血球を増やし弱った菌の排除に取りかかると言います。顆粒球のよくないところは、大量の活性酸素を出すところ。これによりやはり皮膚を守る菌はいなくなり、かゆみや炎症が起きやすくなるようです。さて、皮膚もそうですがもっと細菌だらけの場所があります。それは腸の中です。最近の研究では、なんと腸内に600兆個~1000兆個も菌がいるそうです。重さは約1.5kgだそうですから、体の中の細菌はほとんどが腸にいることが分かります。みなさん、毎日トイレで出す黄金のほとんどは何だと思っていますか?実は80%は水分です。水以外は何だと思いますか?吸収出来なかった食べカス?三分の一は、たしかに食べカスです。そして三分の一が、実は3日に一度生まれ変わっている古い腸粘膜。残る三分の一は?実は腸内細菌なのです。この腸内細菌については、次回書かせて頂きますね。
2015年01月28日
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みなさん、こんにちは。すっかり新年がスタートしていますね。ごあいさつが遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします!私はお正月は、2日まで家族3人で温泉と初詣で静岡に滞在していました。3日から、息子と二人で大阪の実家へ。5日に戻り、雑誌の撮影が自宅でやるってことになって、そこからずっと大掃除。大掃除は年末にやっておくものですね(~_~;)カラー2ページで、私の自宅と畑での取材記事が載りますので、発売されたらまたブログに書きますね。こういうのは初めてだったので、ちょっとドキドキです。撮影では、ベースメークは全部私の手持ちのオーガニックコスメを使ってもらったんですが、その時、今開発中のコンシーラーも使ってもらいました。3色あるんですが、一番濃い色がシミやニキビ跡用。中間がクマ用で、一番明るいのがハイライトやくすみ用。すごく使いやすい色だし、塗った箇所が乾燥しないと、メイクさんにも大好評でした!もちろんノンナノで、ナチュラルコーティング。オーガニック認証のホホバオイルがメインで、蜜ロウと植物の葉のロウで固形にし、柔らかさを出したくて無農薬のココナッツオイルに無農薬のアロエベラを漬け込んで作った、通称「アロエバター」も入れて、柔らかく塗りやすくしました。シミや色素沈着などの、気になる部分に使うものなので、美白作用もあるといいなと。だからメラニンの生成を抑える砂漠の朝鮮人参と言われるカンカエキスと愛媛県のわかめから抽出したポリフェノールと、カンディアの木から抽出したビサボロールと、レッドパームバージンオイルから抽出した8つの天然ビタミンEを入れました。でも何よりも大事なのは油です。コンシーラーって、実はほとんどが油!油に酸化亜鉛(白)と酸化チタン(白)、酸化鉄(赤茶)入れて色を付けて、固めて出来ていますので、まずその油が何なのかが重要だと思うんです。これは、ごく一般的なコンシーラーの成分です。水添ポリデセン、ジメチコン、ミリスチン酸イソプロピル、パラフィン、カオリン、マイクロクリスタリンワックス、水添ポリイソブテン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、セスキイソステアリン酸ソルビタン、メタクリル酸メチルクロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、トリメチルシロキシケイ酸、酢酸トコフェロール、リン酸アスコルビルMg,2-O-エチルアスコルビン酸、ヒアルロン酸Na、アルミナ、ケイ酸(Na/Mg),グリセリン、トコフェロール、ハイドロゲンジメチコン、トリエトキシカプリリルシラン、BHT、酸化スズ、酸化チタン、マイカ、酸化鉄、酸化亜鉛、硫酸Baまじまじと見てみると、こんな風に合成ポリマーとシリコーンオイル、合成油脂、鉱物油の固まりなわけなんですよ。こういうものを、顔に、しかも気になる部分に塗るのって私は抵抗があります。オーガニックコスメの場合は、これがシリコーンオイルではなくオーガニックの圧搾法の植物油になりますし、固めているのは葉っぱのロウ成分もしくは蜜ロウ、もしくは粘土になります。この時点で、もう全然違う世界なんですよ。ただ、オーガニックの植物油ならなんでもいいかと言いますと、それは違います。日中顔につけるもの、しかもシミに塗るようなコスメに、酸化しやすいオイルを持ってくると、過酸化脂質が出来てしまって、新たなシミやトラブルの原因にもなりかねません。私のコンシーラーにはオーガニックのホホバオイルをメインで使用しています。アメリカやメキシコの砂漠地帯に育つ、常緑樹ホホバの種を搾った油です。ホホバオイルの97%は油と言うよりワックスエステルというロウのような成分なので、酸化にはとても強い性質を持ちます。ホホバオイルの酸化安定性は、285℃の繰り返し加熱や370℃の4日間連続加熱中という実験においても、ほとんど変わらない状態を保つほどです常緑樹ホホバでのワックスエステルの働きは保湿、水分の調整です。乾燥や太陽の直射日光などの厳しい環境下で自生するホホバが、水分の蒸発を防ぐために樹皮の表面をこのロウ類で覆っているのです。ワックスエステルは深海魚に多く含まれていますが、植物において、これだけのワックスエステルを含んでいることは珍しいそうです。角質にも30%くらい含まれている成分なので肌の水分維持能力を高めてくれます。脂肪酸はほとんどがエイコセン酸、あとはわずかにエルシン酸、オレイン酸です。人の肌や髪に含まれる17種類のアミノ酸、カロテノイド、ビタミンEを含有していて、ネイティブアメリカンの間では傷の治療や肌の乾燥防止、やけどや湿疹の治療など、万能薬として使用されてきたようです。ココナッツオイルも飽和脂肪酸なので、酸化には非常に強く、なおかつ中鎖脂肪酸に黄色ブドウ球菌(増えすぎると肌トラブルの元)への優しい抗菌作用があるので、大変優れたスキンケアオイルです。ココナッツオイルにアロエベラを浸けて出来たアロエバターは、トラブルに使える万能バームのようなものなので、このコンシーラーはホホバオイルとアロエバターと油に溶ける美白成分で出来た蜜ロウバームに、ノンナノのナチュラルコーティングの酸化亜鉛と酸化チタンと酸化鉄で色をつけただけのものと言えます。数人のヘアメイクさんに意見を聞いて色を決めていったので、本当に絶妙な色になっています。特にこのシミ用の色は、かなり優れものです。なんとアナライザー(機械)検査では、ノンナノなのにSPF28 PA+++が出たんですよ!!ノンナノなのに!!人体検査はこれからなので、最終的にどのくらいの数値が出るかまだ分かりませんが楽しみ。もう処方は、ほぼ決まったので4月には出せるかなー♪さて、今日は免疫と抗菌グッズの話をしたいと思っています。現在、日本では身の回りのさまざまなものが「抗菌化」されています。民間の調査会社富士経済が97年に出している調査結果では、市場全体で抗菌加工製品が占める割合の高いものとして、便座、ケース付きトイレブラシ、トイレ用コーナーポケット、風呂こしかけ、手袋、洗濯機、食器用成城乾燥機、浄水器、キッチン用スポンジがありました。トイレ系は90%前後、バス系も70%前後で、キッチン水回りも60%近く抗菌化しています。キッチン周りはふきん、ボウル、包丁、プラスチックまな板なんかも30%くらいが抗菌性に。家電では洗濯機(75%)以外では掃除機(69.1%)、冷蔵庫(58.7%)、加湿器(41.3%)の順に抗菌加工のものが多いようです。他にもマスク、綿棒、電子体温計は60%前後が抗菌加工。抗菌加工は繊維にもほどこせるため、肌着、下着まで!これはまだ15%でしたが。次いでカーペット、靴下、ユニフォーム、カーテンの順だそうです。そして哺乳瓶などの赤ちゃん用品、縄跳び、粘土、ぬいぐるみ、文房具。家の壁のクロスや床材も22.5%が抗菌加工。自動車。97年のデータなので、今はもっと増えているのかもしれません。そのくらい「抗菌」と書いてあるもの、よく見かけますよね。今や銀行のATM機やキャッシュカードまで抗菌化されているのです!!公園の砂場の砂を抗菌砂に入れ替えたり、抗菌加工絵本まで発売されています。こうした抗菌ブームは、80年代以降に始まったようです。実用性で売れた商品が消費者に行きわたり物が売れなくなったことから、感覚的な「快適さ」をプラスアルファしていくような物を作るようになったからのようです。そして匂いがないこと、清潔ブームが起こり、朝シャンが流行りました。90年代に入ると、O157の流行があり、この流れに拍車をかけるようになりました。しかし、衣類に使われたホルムアルデヒドが皮膚かぶれや炎症を引き起こしたり、抗菌衣類を身に着けて目や鼻に沁みて気分が悪くなる問題が起きたことから、抗菌製品の法律が整備されていき、これまでたくさんの化学物質が禁止となりました。ただ、今も新しい化学物質が使われては禁止になり、また何かで代替えするという状況は起こっています。抗菌剤には大きく分けて無機系、有機系、天然系があり、有害性は有機、無機、天然の順になっています。一番有害性が高い有機系には界面活性剤系、アルデヒド系、エーテル系などがあります。界面活性剤系は薬用せっけんにも使われています。無機系の現在の主流は銀です。銀の触媒作用で活性酸素が発生して、それが殺菌効果を持ちます。使われている銀がナノ粒子になってきていることで、毒性が増しています。もう1つが銅。ステンレスに銅を混ぜるのです。ホテルや病院、食品関係によく使われているようです。天然にはカテキンやヒノキチオールなどがあります。現在は国は、抗菌製品に関しては業界の自主基準に任せているという状況です。これには法的な義務がないですし、抗菌剤名も明記されていないものがほとんどなので、安心できる状況ではありません。抗菌グッズの正体は、効果があるくらいだと危険性があるし、安全であれば効果がないという、非常に矛盾した世界観です。菌に弱い病人や子供は、化学物質にも弱いということもポイントです。抗菌グッズに使用されている化学物質は発がん性の疑いがあったり、皮膚アレルギーの原因になることもあります。また、抗生物質と同じように抗菌剤耐性菌も出現しています。こうなると、いたちごっこですし、菌が変異して強くなるばかりで怖いです。すでに銀や薬用せっけん、薬用歯磨きに使用されている殺菌剤のトリクロサンなどで耐性菌が出ています。もう1つ、重要なことは抗菌グッズや清潔ブームによって、免疫力が落ちることです。身の回りをどんどん抗菌化していっても、私たちが暮らすこの世界はそもそも菌だらけ。私達の体には、皮膚に1兆個、口の中に100億個、腸内に600兆個~1000兆個も菌がいるそうです。体だけではありません。土壌1g中に微生物が数十億個以上います。地球の重さの3分の1は菌などの微生物だと言われるほどです。長くなりましたので、この件は次回に続きます!!
2015年01月13日
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みなさん、こんにちは。いよいよ年の瀬も押し迫ってまいりましたね。クリスマスの日に息子から、まさかの手作りカードをもらいました。カードと自分で編んだカラフルなゴムのブレスレットをくれたんです。感激でした(>_
2014年12月28日
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みなさん、こんにちは。急激に寒い毎日ですね。雪がすごい地域もあるようです。選挙が終わりましたが、あいかわらずのひどい投票率に、いつもしばらく脱力してしまいます。選挙権のない国もあるのに、せっかく与えられた政治に参加する権利を、この国の半分の方が放棄しているなんて、とてももったいないことだなぁと思うのです。ただ、やる必要性を感じにくい選挙を、こんなめちゃ寒い時期にされても、寒い地域の方などは積雪などで、なかなか難しい場合もあっただろうと思います。しかし小選挙区制なので、投票率が低いと組織票を持つ大政党が有利になるので、本当の民意が反映されないまま、国の方針が決まっていってしまいます。多くの方が政治に関心を持たないまま、いろいろ大切なことが勝手に決まっていくことは、とても怖いことだと思います。私はたかが一票とは思いません。一票は祈りです。それが1票以上の力を持ってエネルギーとなって広がります。毎日の買い物などの小さな選択も含めて、何を選ぶかは世界を変える大きな力を持つと信じています。さて、前回テロメアについてお話ししました。今日はその続きです。まずは復習から。テロメアは染色体の端っこにあるDNA本体を守るキャップみたいなもの。このテロメアが細胞分裂のたびに少しずつすり減っていくことで細胞は老化していきます。テロメアが完全に擦り減った時が、細胞の寿命ではないかと言われています。そのためテロメアの長さは細胞の老化具合の指標となるのです。テロメアが短くなると、肌の弾力を維持するエラスチンというタンパク質の分泌がストップするので、たるみ、シワが気になり始めます。健康面でも、心臓病やがん、糖尿病、骨粗鬆症などになりやすいという研究が報告されています。このテロメアの長さは、肥満や喫煙、運動不足などの生活習慣やストレス度合によって差が出ることが分かっています。前回は、新情報として以下のことをお伝えしました。椅子に座っている時間が短い人ほど、テロメアが長いこと。「心が平静で、今現在していることに集中力が高い」女性のほうが、「注意散漫で集中力に欠ける」女性よりテロメアが長いこと。単独飼育されている鳥のヨウムは、同年齢のつがいで飼育されているヨウムに比べてテロメアが短いことです。その他にもいろいろ興味深いデータがあります。カリフォルニア大学で、糖尿病や心臓病の病歴をもたない5309人の20~65歳の米国人を対象にした米国健康・栄養調査のデータ(1999年~2002年)を分析した研究でわかったこと。糖類を多く含む炭酸飲料を多く飲んでいる人ほど、テロメアが短くなっていることが分かったそうです!1日に227mLの糖類が多い炭酸飲料を飲んでいる人は、実際の年齢よりも1.9歳分も老化していることが分かり、飲む量が増えるごとにテロメアはより短くなり、567mL飲んでいる人では、なんと4.6歳分も短くなっていたようです。最近、激寒なので風邪やインフルエンザが大流行りです。この「風邪のひきやすさ」にも、テロメアが関係していると言ったら驚かれるでしょうか?2013年に、アメリカのカーネギーメロン大学のSheldon Cohen博士らがJAMAに発表した研究です。152人の健康な18~55歳のテロメアの長さを計測し、その後実験室で被験者の鼻に風邪の症状を引き起こすウィルスを点鼻液に含ませて塗布したそうです。テロメアの長さと罹患状況を分析した結果・・・・・テロメアの短い人は長い人に比べて風邪にかかりやすいことが分かりました!!これは22歳までは関係なかったのですが、22歳以上で、なおかつ高齢になればなるほど、テロメアの長さが風邪のひきやすさに、あきらかに関連するようになったそうです。テロメアの中でも、免疫に関連するCD8CD28-T細胞のテロメアが短くなっていることが影響しているそうです。いやーー、、、風邪のひきやすさまでとは・・・・テロメア、おそるべしですね。このテロメアの短縮化を抑制するのに、ビタミンCが効果的だということも分かっています。広島県立大学の三羽信比古教授らの共同研究グループは、細胞に吸収されて細胞内でビタミンCに変わる「Asc2P」というビタミンCの前駆体を開発し、培養した人間の血管内皮細胞に加えたところ、テロメアの短縮速度は遅くなり、老化スピードが約7割減速することがわかったそうです。これは、細胞内でテロメアを傷つける活性酸素の量を、ビタミンCが約53%抑制するからだそうです。実はビタミンDにもテロメアの短縮を予防する作用があります。血中ビタミンD濃度が高い女性ほど、テロメアが長いと言う研究結果があります。体に炎症反応が多いとテロメアが短縮しやすいのですが、ビタミンDには抗炎症作用があるので、結果的にテロメアを守るのではないかということです。光老化を恐れて、紫外線を避けている我々には少々まずい話です。顔は遮光でいいと思いますが、体は適度に太陽光を浴びて下さいね!手のひらが、効率よいみたいですよ!ビタミンDは魚介類にも多いですが、私は、今は出汁命なもので、ビタミンDが大変多いベクレルフリーの大分産原木干し椎茸を、更に15分ほど天日干しして、それで出汁とって、なおかつ刻んで味噌汁と共に、ほぼ毎日食べています。干す時は、傘の裏側のヒダのほうを上に向けて下さいね。余談ですが、最近赤ちゃんや子供にSPFの高い日焼け止めを塗って、紫外線を避けすぎることでビタミンD不足になり、現代版のくる病(骨の成長障害、骨端の変形、低身長など)が増えていると言う話を聞きました。皮膚がんのリスクもゼロではありませんが、紫外線量がそう多くない日本では、お子様の場合、そこまで紫外線を気にしすぎる必要はないのではないかと思います。さて、われらがオメガ3脂肪酸にもテロメアへの効果があることが分かっています。オハイオ州立大学の研究で、約100人の健康な肥満の中高齢者に、4ヶ月間にわたってオメガ3脂肪酸のサプリメントを1.25g~2.5g服用してもらい、同様な別のグループに普段米国人が摂取しているタイプの油を飲んでもらったそうです。4ヵ月後、オメガ3のサプリメントを服用したグループでは、別の油を服用したグループよりもテロメアが長いことが分かりました。 オメガ3脂肪酸の抗炎症能力にテロメアの長さを保つ作用があるのではないかと考えられているそうです。他にもビタミンE、β-カロテン、B12、葉酸、亜鉛、アスタキサンチン、発酵食品、ポリフェノール、ウコンなんかも効果があるそうです。もう1つ面白いのが「瞑想」です。カナダのトムベイカー・ガンセンターで行われた研究です。2年間乳がんを患った、平均年齢55歳のがん患者88人を3つのグループに分けて行われました。瞑想とヨガとミーティングを組み合わせたグループと、瞑想と議論し合うミーティングを行うグループ、瞑想は行わずにストレス低減に関するワークショップに参加するグループです。この中で、瞑想をしていないグループにいた人は、開始前よりテロメアが普通に短くなっていたそうですが、瞑想をしたグループにいた人は、テロメアが開始前と同じ長さだったというから驚きです。家族に介護されている認知症患者40人を対象に行われた実験でも、瞑想の効果は絶大でした。半数は瞑想を毎日短時間行い、半数はリラックスする音楽を1日12分間聴いたそうです。8週間後、瞑想したグループはテロメア活性(テロメアの長さを調節する酵素)が、なんと43%も改善!ところが音楽を聴いたグループは3.7%しか改善しませんでした。しかも瞑想した群は、精神機能と認知機能が改善し、抑うつのレベルも低下したのです。↑私の6年前に出したアンチエイジングの鬼プレミアムという本にも、5つの瞑想法を載せています。15分の瞑想は、もはやライフワークですが、本当に頭がすっきりするし、日常生活での直観力や判断力も良くなるように思います。代表的なものを1つ載せますね。あるがまま瞑想1、床にあぐらをかいて座るかイスに座って目を閉じる。手は膝の上に軽くのせておく。2、ゆっくり鼻から吸ってゆっくり鼻から吐く腹式呼吸を始める。3、基本的には呼吸に意識を集中します。呼吸に集中しきれなくてまわりの音が気になったら「音が気になっているな」と気づき、また呼吸に集中すればOK。6、何か雑念が湧いても「おなかが減ったと思ったな」とただ気づきます。基本的には過去に起きたことや未来のことは考えず「今」に集中します。でも過去や未来を考えてしまったとしても自分を責めず「過去にとらわれているな」と気づいて、また呼吸に集中すればOK。批判したり、抵抗したりせず、ただあるがままに「今」を眺め、「今」を気づきます。7、ゆっくりと目を開け、瞑想終了です。さて、テロメアについて、実はまだまだ書き足りないことがありまして、次回に続きまーす!!老化だけでなく、風邪のひきやすさにまで関わるテロメア。ビタミンC、D、オメガ3、そして瞑想でテロメアの長さをキープ!!
2014年12月18日
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ID:ab3622みなさん、こんにちは。気が付くと12月ではないですか!毎年言っていますが「はやっ」って感じです^_^;今年はフーズの開発が大変すぎて、ブログの更新もですが書籍のほうもなかなか書けない状況で、やっとこれから執筆が始まります。いろいろ面白い本も企画していますので、楽しみしていて下さいね!今発売中の「ボディプラス」に、私やコスメの記事が出ています。私自身の取材も含めて、数ページにわたってご紹介いただいています。写真もすごくきれいで、見てるだけで癒される感じ。昔、長期的に連載ページをやらせて頂いていたボディプラス。あの頃はどっちかというと体を鍛える系な感じでしたが、今はこんな感じですっかりナチュラルオーガニック系な雑誌になっていて、私の友人たちにもファンが多いです。もう1つ、最近感動したのは、あの平子理沙さんのブログに、私の作ったピンクのグロスが愛用品として紹介されていたこと!http://ameblo.jp/risa-hirako/entry-11956905198.html感激のあまり、雄たけびをあげてしまいました。幻の北海道産無農薬のむらさき草の紫根でピンク色を出した、世にも珍しい幻のグロス。がんばって作ってほんと良かった。紫根の栽培は本当に難しいので、生産量が限られるため、今年分の紫根のグロスは、あとわずかでなくなってしまいます。やっと来年製造分の紫根が最近採取できましたが、今からオイルで色を抽出するので、次回出来てくるのはは1月末くらいになりそうです。もう1つのニュースとしては、今週、私のコスメのイメージモデルをやって下さっているUAさんが、うちの店に長男の虹郎くんと一緒に来て下さいました!UAさんは、あいかわらず気さくで、でも神秘的で。新しく展開された調味料系にも興味津々で、すごく喜んでいただけました。今は、定期的に関東でもライブ活動をされていて、新しい音楽もいろいろクリエイティブされているようです。虹郎君は、煮干しと刻み昆布と甘夏のクリームとかをお買いものしてくれました。佐賀県産の脂肪が少ない小羽の美しい煮干しは、ストロンチウム90まで放射能検査されています。買った煮干しを、おやつに豪快にパクパク食べてらっしゃる姿を見て、さすがはUAさんの息子だなと感心しました。虹郎くんとは、数年前沖縄で一度会って以来だったのですが、去年映画デビューされて、今は東京で俳優生活を送ってらっしゃるようで、写真で分かるように、なんというか以前よりオーラがすごくて!ピュアで、芯のあるまっすぐさ。個性的な顔立ちなんだけど、ご覧のようにすっごい美形で!存在感がすごくて、もうこれから絶対素敵な俳優さんになっていくんだろうと予感しました。まだ映画は何も見れていないんですが、今度ぜひ見たいと思います。さて、今日は久しぶりに「テロメア」について書きたいと思います。テロメアは細胞の老化具合の指標となる部位です。テロメアは染色体の端っこにあるDNA本体を守るキャップみたいなもの。このテロメアが細胞分裂のたびに少しずつすり減っていくことで細胞は老化していきます。テロメアが完全に擦り減った時が、細胞の寿命ではないかと言われています。細胞分裂の時になんですり減るのかと言うと、細胞が生まれ変わるわけなので、DNAを複製(コピー)するじゃないですか。この時、テロメアは端っこなので、他の部位よりうまいこと複製出来ないようなんです。だから、コピーを繰り返すたびに、だんだん短くなります。テロメアが短くなると、肌の弾力を維持するエラスチンというタンパク質の分泌がストップするので、たるみ、シワが気になり始めます。健康面でも、心臓病やがん、糖尿病、骨粗鬆症などになりやすいという研究が報告されています。ところがこのテロメア。年齢によって一律に決まっているわけじゃないんです。テロメアの長さは、生活習慣によって差が出るのです。テロメアを短くすることが分かっている生活習慣●肥満⇒肥満の人はそうでない人より約8年分テロメアが短い。●喫煙⇒タバコを1日に1パック10年間吸っている人は、吸わない人にくらべて約2年分テロメアが短い。●運動不足⇒運動していない人は、運動している人よりもテロメアが短い。また、活性酸素を多く生み出すような生活習慣も、テロメアを短くすることが分かっています。具体的に言えば、紫外線を長時間浴びる、過剰な飲酒、食品添加物の過剰摂取、野菜や果物の残留農薬、酸化した油の摂取、過剰な電磁波、薬の飲みすぎ、有害化学物質の経皮吸収、過剰な運動、食べ過ぎなどですね。こういうことは、今までもよく書いてきていますが、これ以外にもテロメアを短くする原因がいろいろ研究されています。●座って過ごす時間が短い人ほど、遺伝子のテロメアが長いスウェーデン・カロリンスカ医学大学のマイ・リス・ヘレニウス教授率いる研究チームの最新の研究で「座って過ごす時間が短い人ほど、遺伝子のテロメアが長い」ことが分かったそうです。60代後半の肥満気味で座っていることの多い49人の被験者を、6カ月間運動するグループとしないグループに分け、テロメアの長さを測定。日記と歩数計による被験者の運動レベルと座っていた時間を記録。この結果が面白いんですが、エクササイズ群は体脂肪とか血糖値とかは優位に改善いたものの、エクササイズレベルとテロメアの長さは全然関係なかったんです。ところが、座っていた時間を基準に分析すると、あきらかに座っていた時間が短い人ほど、テロメアが長くなっていることが判明したそう。運動時間を増やすことよりも、座っている時間を減らすことのほうが、テロメアの長さ的には有効なんですよ!いやー、興味深いですよね。デスクワークが多い現代人には、どうしろって言うの?って話ですが、デスクワークしてても、出来るだけ時々は立ち上がってみるだけでも良いようです。電車の中では座らないとかね。テロメアを語る上で、避けては通れないのが心の問題。例えば、高度な社会的ストレスが多い人のテロメアが、そうでない人のテロメアより短いことが分かっていますが、心とテロメアに関連した研究結果が他にもあります。それは孤独。http://www.sciencenewsline.jp/articles/2014040423320007.htmlウィーン獣医科大でのヨウムという鳥での調査。単独で飼育されているヨウムと、つがいで飼育されているヨウム(年齢は1~45歳)のテロメアの長さを比較した結果、もちろん年を取ったヨウムほどテロメアの長さが短くなっていることが判ったそうです。ただ、同時に単独飼育されているヨウムは、同年齢のつがいで飼育されているヨウムに比べてテロメアの長さが短いことも判ったそうなんです。社会的孤立もまた、テロメアを短くするのです。もう1つ、心とテロメアに関する興味深い研究結果です。米国・カリフォルニア大学サンフランシスコ校のElissa Epel博士らの2012年発表の研究。博士らは、古来から心の平安を保つ僧侶などが長寿であることが多いことから、その逆の注意散漫で落ち着かず、不安が多い人は寿命が短いのではないかと仮定したそうです。調査は239人の健康でストレスの程度が少なく、高学歴の中高年女性(50~65歳)を対象に実施。女性たちの注意散漫度、集中力の度合い、心理的な苦悩程度と幸福度を調査すると同時に、細胞のテロメアの長さが測定されました。ストレスの要因を除外して分析。その結果、「注意散漫で集中力に欠ける」と答えた女性のほうが、そうではない女性よりテロメアが短く、「心が平静で、今現在していることに集中力が高い」女性のほうが、テロメアが長いことが分かりました。いやー!心の平安。そして伴侶、もしくは友人、コミュニティーの大切さが分かりますね。この「テロメア」について、他にもいろいろ新しい情報があり、あまりにも面白いので次回に続きます!
2014年12月05日
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みなさま、こんにちは。すっかり遅くなりましたが、アン鬼9周年記念プレゼントの当選者を発表いたします。690人の方のご応募をいただきました!ありがとうございました。いつもどおり、うちの10歳になる息子にストップ!と声かけてしてもらうスタイルで、厳正なる抽選を行いました。大分県中津江村 アムリターラ田んぼの自然栽培 はさ掛け ヒノヒカリ 玄米2kg 5名様東京都 れいんぼう様東京都 kamichiyo様青森県 ぼんちゃん様兵庫県 りんりん様大阪府 とくとく様無農薬無化学肥料 美膳雑穀 10名様兵庫県 はんちゃん様東京都 コヤマウジ様大阪府 ジュンコロ様東京都 ランス―様兵庫県 ぽんさく様愛知県 RUMI様東京都 ぱらは様鹿児島県 木もれ陽徳島県 みんさん様滋賀県 あき様お米のほうは、もしかしたら12月半ばくらいになってしまうかもしれませんが、少しだけお時間を頂ければと思います。雑穀の方は、1週間以内にはお送りできると思います!美膳雑穀に入っている雑穀の種類(ワイルドライス以外は熊本県産。ワイルドライスは北米産)あわ縄文時代から栽培されている日本最古の穀物です。黄色い色はポリフェノール。たんぱく質、脂肪に富み、カルシウム・ビタミンE・亜鉛・銅・葉酸も玄米もより多いです。ナイアシン・パントテン酸・マグネシウム・ビタミンB群・鉄分も豊富です。ひえあわと並んで縄文時代から栽培されている日本古来の雑穀で、昔は味噌や醤油の原料に利用されていたそうです。カリウムや亜鉛やパントテン酸、食物繊維は玄米や白米に比べて大変多く、マグネシウム・鉄分・亜鉛・カリウムも豊富。トリプトファンが多く、セロトニンの原料になります。きびあわ・ひえ・稲よりあとに日本に伝わったとされています。たんぱく質が多く、亜鉛や銅は玄米よりも多いです。食物繊維・カルシウム・マグネシウム・カリウム・鉄分・ナイアシン・ビタミンB群も豊富で、コクや甘みがあります。押し麦ビールや麦みその原料でもある押し麦(大麦)。玄米よりカルシウムが多く、食物繊維もたいへん豊富。カリウム・鉄分も多く、弾力のあるおいしい食感です。丸麦縄文時代後期から弥生時代に伝来。水溶性の食物繊維がたいへん豊富です。カルシウム・カリウム・ビタミンB群も多く、イキイキした毎日を応援します。はと麦雑穀の中ではかなり大きい粒。江戸時代に中国から渡来。タンパク質・脂肪・カルシウム・鉄分・ビタミンB1、B2・リノール酸などが多く、代謝をサポート。漢方の名称はヨクイニン。美肌の友におすすめ!たかきび14世紀頃日本に伝来。食物繊維・マグネシウム・カリウム・ビタミンB1、B6が豊富で、ポリフェノールも含まれます。たいへんコクがあるので、ひき肉の代用としてベジ料理でも活躍します。緑米古代米の一種で、薄い黄緑色をしています。この色はクロロフィル(葉緑素)の色素ですが、色移りはほぼなく、炊飯すると透明感が出てきます。カルシウム・マグネシウム・カリウム・鉄分・ビタミンB群が豊富です。赤米縄文時代から栽培されている古代米です。野生稲の大部分が赤米であることから、日本のお米のルーツとされ、赤飯の起源はこの赤米だったと言われています。赤い色はポリフェノールのカテキンの色素。混ぜて炊くと、ほんの少しピンク色になります。もち玄米もち米の玄米です。栄養価はうるち米と差がないですが、アミロペクチンという水に溶けづらいでんぷんが多く、モチモチした粘性があります。ワイルドライス北米のネイティブアメリカンが数千年も前から大切にしてきたイネ科マコモ属の草の実で、祭り事や儀式には必ず供される聖なる穀物。黒くて細長い外見で、プチプチした食感でコクがあり、とってもおいしいです。玄米よりもたんぱく質が豊富で、アミノ酸もより多く含まれていますが、脂肪は3分の1。ビタミンEと葉酸は玄米より多く、食物繊維をはじめ、ビタミB群・マグネシウム・亜鉛・鉄分が豊富です。これからもアンチエイジングの鬼をどうぞよろしくお願いします!
2014年11月30日
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みなさん、こんにちは。9周年記念プレゼントに、たくさんのご応募ありがとうございました!!メッセージを読ませていただくと、体と肌が健康になったと言うメッセージを書いて下さる方が多く、7、8年読んで下さっている方などは、完全に体質改善して、人生自体が変わっていったという方もいらっしゃいました。こうしてたくさんの方とブログを通じて出会えていることに感動します!いつもどおり10歳のうちの息子に協力してもらいながら、厳正なる抽選をして、当選者を号外で発表させて頂きますね。さて、庭の畑便り。案の定、種が落ちて自生した大根が、あまりにも元気です↓ぼちぼち間引かないとね。他はネギとニラとキャベツは調子いいです。レタスは、全然だめです。横浜でプランターでやってた時の方がよっぽどいけたので、結局土がダメなんでしょうね。めげずに、また出直します・・・・しばらく、小麦植えて土壌改良かな。さて、食品のほうの展開なのですが、やっとイメージビジュアルやサイトの公開までたどり着きました。これだけオリジナルラベルの食品があると、やっぱりちゃんとブランド名を付けて、統一したデザインのラベルを作った方がいいってことになって。ただ、難しかったのはコスメブランドが出す食品なので、コスメのデザインとのバランスが良くないといけないんですが、おしゃれな感じにしすぎると、本当に素晴らしい伝統製法で造られている本物なので、それはそれであんまり合いません。デザイナーと、ああでもないこうでもないと、いろいろと模索して。実際の食材を、陶芸家さんの素敵な器にのせて撮影して、それを白ベースのラベルに配置しようということになりました。やっぱり本物の食材には本物が似合うんですよね!スタッフの旦那様が陶芸家だったので、その方やお仲間の方の作品を貸して頂き、会社の中でみんなで盛り付けて、片隅にセットを組んで撮影しました。梅干しとか煮干しとか、私もいろいろと盛り付けました。↓仕上がりはこんな感じ。やっぱり器が良いと違うんですよね~上品で、すっきりして、でもおいしそうなラベルになったと思います!メインで使わせて頂いた陶芸家 志村和晃さんのサイトです。http://simpottery.exblog.jp/発酵調味料のすばらしい食文化を誇る日本ですが、現在その作られ方が「速成醸造法」(速醸)というお手軽なものに変わってきていることが気になっています。例えば味噌にしても、じっくり長期熟成させるのが当たり前だったのに、加温して数週間~2、3ヶ月程度の速醸で作られるものが増えています。速醸ではコク、香り、旨みがないので、化学調味料や添加物などを足してごまかす必要が出てくるわけです。お醤油では、大豆油の搾りかすから作られるものも「本醸造」と呼んでいいことになっています。この搾りかすのほとんどが、海外から輸入された遺伝子組み換え大豆で、タンクで4~6か月くらいの短期熟成法で作られています。それだけならまだしも、この大豆の搾りかすを劇薬の塩酸で分解して、アミノ酸液にして、化学調味料や、ブドウ糖果糖液糖を加え、数日で作るようなお醤油も増えました。お酢でも、アルコール添加の米酢をはじめ、玄米を精米せずに発酵させて1年以上熟成させるのが当たり前だった黒酢の世界でまでも、麹菌を入りやすくするために、9~7分づきに精米してしまう蔵が増え、24~48時間という短時間で作り、カラメル色素で色付けするものも「黒酢」と呼んでいいということになってしまいました。なんでもファストにする波は、こうした熟成発酵調味料の世界をも席巻しようとしています。そんな中、無農薬原料で長期熟成を続ける少数派の生産者を、盛り上げていきたいし、真のおいしさ、深さ、うま味をもっと多くの方に味わってもらたいと願っています。さて、食品のほうがやっと一段落しましたが、コスメの開発もいろいろやっています。去年から取り組んでいる、低温減圧蒸留で作る「生体水」というものに、今かなり心を奪われています。山の上など、標高が高く気圧が低い場所でお湯を沸かすと、通常より低い温度で沸騰します。この原理を利用して植物を入れた蒸留器の中の空気を抜いて真空状態にすると、わずか35℃でも水分が水蒸気になります。この水蒸気を冷却すると「特別な水」が採取できます。その水とは、その植物を活かしていた生体水です。通常の水蒸気蒸留方法では、外から入れた水を100℃以上に加熱して沸騰させて、その水蒸気で植物を蒸して、植物の成分を含んだ蒸気を冷却させて蒸留水と精油を採取しますが、減圧蒸留法では、一切水を使用しません。では減圧蒸留法で出現する水蒸気の、元の「水分」は何かと言うと、それは植物の中の水です。細胞内液と細胞外液、要するにその植物を育んできた活きた水そのものなのです。外から水を加えていないので、採取出来た蒸留水は、すべて植物の中からやってきたことになります。生体水は35℃までしか加熱していないので酵素も壊れず、植物の中に存在していた固形物以外のものは、香りの成分すらほとんどすべてが取りこまれます。一般的な水蒸気蒸留法の蒸留水も香りがしますが、蒸留生体水の香り高さは桁違いです。キャベツを減圧蒸留して取り出したキャベツの蒸留生体水がありました。土の上にちぎったキャベツを数枚置き、そこに霧吹きでキャベツの生体水を吹きかけるという実験を、製造所で行っていました。数日後、このキャベツから直接根が生えてきた写真がこちらです。通常なかなかあり得ないことですが、キャベツを育んでいた成分がそのまま含まれている活きた生体水だから起こった出来事なのかもしれません。この方法で取り出した蒸留生体水は表面張力がとても低いことも特徴でした。水滴が丸くなる力を表面張力と言い、丸くなる力が強いことを表面張力が高いと言います。分子の運動が活発になると表面張力が低くなるのですが、こういう水は活性が高く浸透が良いという特徴があります。蒸留生体水は表面張力がとても低いのです。例えば洗い物をする時、冷たい水よりお湯で洗う方が汚れがよく落ちますが、これは温度が高くなると水の表面張力が低くなり、活性とエネルギーが高くなるからです。水の表面張力は20℃で72.75dyn/cmで、60℃で66.18 dyn/cm、100℃で 58.85 dyn/cmと温度が上がるごとに低くなり活性が高まります。↑これが、普通の水の表面張力です。常温(20℃)で平均して72dyn/cmくらい。ぽとんと落とすと、水滴は丸くなります。蒸留生体水は常温(20℃)なのに平均して60 dyn/cmくらいの表面張力で、大変活性とエネルギーが高いことが特徴です。この方法で、季節のオーガニックの国産果物から生体水を作ると言うことを、去年1年間やってきたのですが、並行していろいろな植物から蒸留生体水を取り出す中で、不思議なことが分かってきました。それは「花」から取り出した生体水の表面張力が、他の部位の生体水よりも低いということです。その中でもダントツに表面張力が低いものがありました。それが北海道に咲く「ハマナス」のバラの花の生体水だったのです。ハマナスの蒸留生体水の表面張力は常温(20度)でも、なんと44.6dyn/cm。これは100℃のお湯より表面張力が低いということになります。ただの水の常温での表面張力は72.8 dyn/cmなので、同じ常温にも関わらず44.6dyn/cmというのは、ものすごく活性とエネルギーが高いことは間違いありません。100℃のお湯を肌につけることなど出来ませんが、ハマナスの生体水であれば、常温でありながらそれ以上のエネルギーのものを肌にまとうことが出来るというわけです。↑画像左が水、右がハマナスの蒸留生体水。どちらも20℃。同じ分量ですが、見た目にもこんなに表面張力が違うんです。お花は全部低いのですが、ハマナスの他には北海道の山桜の生体水も、表面張力がすごく低いのです。理由は分からないのですが、花というものは、その植物にとってやっぱり特別のものなのではないかと思います。そして、その花の高いエネルギーを肌にまとうことは、女性にとってとても良いことだと感じています。↑これがハマナスの花です。ハマナスは北日本に咲くバラの原種で、6月になると香り高い見事な花を咲かせます。実は梨のような味がしてそのまま食べられます。花にも実にもビタミンCやポリフェノールがとても多く、ハマナスの小さな実たった1つにレモンの約17個分のビタミンCが含まれています。古くからアイヌ民族は、ハマナスの花のお茶をビタミンC補給として常飲していたようです。このハマナスの花を、今、北海道の製造所の畑でオーガニックで育てていて、6月に1つ1つ手作業で朝摘みして、生体水を取り出しています。ハマナスの蒸留生体水には、このハマナスに含まれる固形物以外の成分と香りが取りこまれているので、うっとりするような良い香りがします。ハマナスの花にはビタミンCやポリフェノールの一種であるタンニンが豊富に含まれているので、抗酸化作用のほか、コラーゲンの合成をうながし、ハリを高める働きや、トーンアップ効果、毛穴を引き締める作用などもあります。また、ハマナスの香りに多いゲラニオールには、女性のホルモンバランスを整える作用があります。↑これが山桜。北海道に自生するエゾヤマザクラという桜で、アイヌ語で「カリンパ二」とも呼ばれ、花色の赤みが濃くて美しい花を咲かせます。北海道に育つ野生の桜なので、寒さに打ち勝てる強さを持ちます。桜の花から抽出したエキスには、肌で起こる糖化を防ぐ働きがあるとされ、これにより弾力のあるハリ肌を保つようです。これも、すごく良い香りなんですよね。ハマナスの生体水や山桜の生体水を使ったコスメを作りたくて、ずっと開発を続けていましたが、まもなく完成形に近づきそうです。表面張力の低い、エネルギーの高い水。お花の持つ力って、やっぱり特別!!
2014年11月19日
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みなさん、こんにちは。いい季節ですね。先週日曜日、大分県中津江村に稲刈りに行ってきました!↑春にみんなで田植えした田んぼが、稔りの秋を迎えていました。なにげに誰かが写した写真に、こんな紫のオーラのような光が写っていてすごくきれい!降水確率50%だったのに、一瞬の夕立くらいですんで、山の神様にも祝福されている感じがしました。↑黄金の稲穂。たわわに実っています。これを見るのが楽しみで、お米作りってやっぱり癖になる~\(^o^)/↑4歳から稲刈りをやっているうちの息子も、慣れた感じで草刈鎌でざっくり。↑刈った稲を6束くらい重ねて、麻ひもで縛ります。↑竹や木を組んで、そこに稲束を干していきます。今では機械乾燥が主流で、こうした刈った稲を天日干しで乾燥させる「はさ掛け」をする田んぼはあまりないようです。はさ掛けは太陽の光や自然の風でゆっくり乾燥するので、茎や葉の養分を米が吸収して追熟されるので、お米本来の旨みが増すと言われています。機械乾燥も低温でじっくり行えば大丈夫ですが、昔ながらのはさ掛け米は、やはり格別の味になります。大変な作業だけど、みんなでやると楽しい!毎年続けていきたいなって思っています。稲刈りの翌日は熊本県菊池市に移動。菊池で講演会を依頼されまして、稲刈り翌日で少々ハードでしたが1時間半ほどお話しさせて頂きました。テーマは、「菊池でビューティーエイジングツアーのご提案」というものでした。自然農が盛り上がっているし、菊池渓谷や美肌の湯の温泉など、美容と健康に良いものが満載の菊池で、ビューティーエイジングなお料理を食べて、体の中らきれいに!ということで、レシピの考案を頼まれました。そのお料理のテーマとか主旨とかを説明したあと、実際そのお料理をホテルの厨房で作って頂いて、みんなで食べるという講演会だったんです。お料理を食べていただきながらの講演会は、先日のプレス発表会でもあったので2度目なのですが、今回はレシピを提案して、作るのが菊池のホテルのシェフっていうところが、初でしたのでドッキドキの経験でした。↑野菜を全部地元産のオーガニックにしてほしいという私のお願いを聞いて頂きまして、99%熊本産オーガニック野菜を使って下さいました。有機溶剤の油を使わないでほしいとか、砂糖や化学調味料やダシの素を使わないでほしいとか、いろいろな鬼的なリクエストに全部応じていただいたことに感謝!!全部で10品のメニューがあるのですが、すべてに10大エイジングテーマを解決する栄養素を入れ込むというメニューにしてみました。自然環境豊かな菊池で、胃腸を休める意味もあり、今回は肉やお魚はなし。その代わりタンパク質としては高野豆腐やお豆腐や山芋を使い、出汁やしらす以外はベジにしてあります。【食前ドリンク】「抗酸化」ミント玄米茶と柚子ジュレの冷たいドリンク【前菜A】「抗糖化」生野菜サラダ 黒酢生姜ドレッシング【前菜B】「美腸」ごぼうの白和え【前菜C】「シミ・光老化防止」トマトとキウィのカルパッチョ 玄米甘酒とバルサミコとオリーブオイルのソース【前菜D】「乾燥肌改善」こんにゃくと根菜の煮物【メインA】「シワ撃退・ハリ回復」高野豆腐の詰め煮【メインB】「免疫強化」もっちり山芋しんじょ揚げ にんにく醤油【ご飯】「くすみ撃退」ひじきと梅しらすの釜飯【汁】「つやつや髪」豆腐とあおさとオクラの味噌汁【デザート】「デトックス」玄米コーヒーティラミスお醤油となたね油と黒酢と海苔と練り梅と塩とアガベシロップ、亜麻仁油、玄米珈琲に関しては、私推薦のものを使って頂きました。シェフの方は亜麻仁油とか香り高いなたね油とか、アガベシロップとか、玄米珈琲とかを調理に使ったことが初めてだということで、相当戸惑われたようですが、多くの方が「おいしい!」と感嘆して下さるほど評判が良かったです。対応して頂いて、本当にありがとうございます(T_T)↑こちらが玄米珈琲ティラミス。コーヒーの代わりに玄米を焙煎した玄米珈琲を使うほか、乳製品をいっさい使わずお豆腐やもち麩を使うというものでしたが、味は意外とティラミスなので、みなさんに大好評でした。このお料理を食べるツアーは、なんと実際これから菊池で行われるようです。びっくり!詳細が決まったら、また書きますね!今回の講演会で話した、素材や味付けの基準は下記です。素材、味付けのご提案●出来るだけ地元の無農薬のお野菜やフルーツを使用●お米は白米でなく7分づき米に●化学調味料、添加物のある調味料、ダシの素、精製塩を使用しない。●白砂糖や白砂糖の入ったソースを使用しない。●みりんは添加物のない本みりんで、お醤油は有機丸大豆の本醸造●油は有機溶剤の油ではなく、栄養価高い圧搾法の油●日本のスーパーフードとも言える発酵調味料をふんだんに使うさらに、以下のような話もしました。鬼生活のまとめですね。ビューティーエイジングに良い食べ方のご提案●活性酸素を発生させる残留農薬のあるお野菜や果物ではなく、新鮮で栄養価高い無農薬の食材を出来る限りいただく●体内酵素を温存するためにも糖化を防ぐためにも、生野菜から食べ、炭水化物を出来るだけ最後の方に持ってくる●毎日350g以上野菜とフルーツを食べ、出来れば野菜の半分は生野菜にすること。●腸のために、水溶性と不溶性の食物繊維の多い野菜を毎日30g以上食べる。ゴボウ、かぼちゃ、海藻など。●腸内の悪玉菌は高たんぱく、高脂肪が大好き!動物性たんぱく質を食べ過ぎないこと。その代わり豆など植物性たんぱく質などで不足しないようにする。●悪玉菌の好物で、糖化の元凶である白砂糖を使ったお菓子類と、油の多いお菓子類を食べない。お菓子の甘みは蜂蜜、アガベシロップなどで代替。料理にはみりんを使う。●油は細胞膜とホルモンの原料なので質に気を付ける。加熱料理には、加熱に強いオメガ9系の油(なたね油、アボカドオイル等)やココナッツオイル等を使い、ドレッシングには加熱に弱いオメガ3系(亜麻仁油、チアシード油)を取り入れる。●酸化した油もの料理に注意する。同じ油を何度も使わない。トランス脂肪酸を摂らない。●ミネラルが不足すると酵素の働きも、代謝も、心の状態も悪くなる。煮干し、昆布、焼きあごなどでしっかりダシを摂る。●乳製品をとらない。そんなに難しいことではないので、気になることがありましたら、良かったらぜひ取り入れてみて下さい!さて、この11月16日で、アンチエイジングの鬼も、いよいよ9周年を迎えます。イベントなどに来て下さった方とお話しすると、本当に長く読んで下さってる方がいて、涙が出そうになります。もちろん、つい最近検索でたまたま知ってから読んでいるとおっしゃる方もいます。読んで下さる方がいるから、9年も続けてこれたのだと思います。本当にありがとうございます。毎年この時期になると、読んで下さっている皆様への感謝の気持ちを込めて記念プレゼントを開催しているのですが、今年もやらせて頂こうと思います。今年は大分県中津江村で現在掛け干ししている、私が日曜に稲刈りしたばかりの自然栽培米「ヒノヒカリ」2kgを、抽選で5名様にプレゼントさせて頂きます!標高の高い棚田で、山の湧水で育った、無農薬無肥料のお米です。ぜひ、食べてみて下さい!また、抽選に外れてしまった方の中から、10名様に「美膳雑穀」という私が提案した11穀の雑穀ブレンドを差し上げます。すべて熊本産の無農薬無化学肥料で育ったあわ・きび・ひえ・押し麦・丸麦・はと麦・たかきび・緑米・赤米・もち玄米の十穀に、北米のネイティブアメリカンが、数千年も前から大切にしてきたイネ科マコモ属の草の実の「ワイルドライス」を入れた、合計11穀です。ワイルドライスはネイティブアメリカンの「アニシナベ族」の居住区リーチ・レイクの広大な自然の中に自生しているものを、アニシナベ族の方自身がカヌーに乗り、1穂1穂手摘みしている伝統食。玄米よりもたんぱく質、ビタミンEと葉酸が豊富で、食物繊維をはじめ、ビタミンB群 、マグネシウム、亜鉛、鉄分が豊富で、すごく注目しているパワーフードです。お米に入れると、食感も良くてはまります。(たくさんのご応募ありがとうございました!!)来年はいよいよ10年目。これからもマイペースで、ナチュラルアンチエイジング研究を頑張ります。おいしいものを食べて、ビューティーエイジングしましょう!!!
2014年11月05日
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みなさん、こんにちは。すっかり更新が遅くなってしまいごめんなさい!こんなに忙しいのにはわけがあり、先日からちょいちょいブログでも報告していますが、この11月下旬から、無農薬の原材料を使用した長期熟成の調味料、生醤油や玄米黒酢、そして自然栽培米、自然栽培味噌、オリジナル仕様の圧搾なたね油、雑穀ブレンド、オリジナルの塩、無酸処理海苔、古来種の梅干し、ごま、汚染のない煮干し、あご、天然昆布、天然わかめ、原木乾しいたけとか、そういう日本の伝統食材をオリジナルラベルで展開することになったんです。日本全国を旅してまわり、見つけた本物食品や、オリジナル原料で仕込んで頂いた逸品ばかり勢ぞろい55品目。けっこうな品数になってきたので、新たにブランド名を付けようということになり、ラベルデザインとか、撮影とか、紹介ページの原稿とか、数が数だけに、ものすごく時間がかかってしまいました。いやーーーすさまじかったです\(◎o◎)/!でも、ようやく一段落つけそうな感じです。先週は、そのお披露目のプレス発表会が青山でありまして、200名以上のプレス関係の方に来て頂きました。↑コスメを愛用して下さっている女優さんやモデルさんも足を運んで下さいました。みなさん、食も大切にされているので、すごく喜んでいただけました。大変でしたが、こうしてお披露目出来る日が来るなんて夢のようです。今回、一番時間がかかったのが自然栽培米の展開なんです。九州に自社農園がある関係で、よく九州に行くようになって、熊本の自然農の農家さん数人と知り合いになり、こういう素晴らしいお米を、縁ある方々にもお届けしたいなって強く思ったんです。野山に自然に生えている植物たちは、農薬や肥料などなくても病気になることは少なく、虫が過剰に発生することもなく、毎年花を咲かせ、実をつけます。自然栽培とは、自然の営みに寄り添い、肥料や農薬に頼らず、主に自生に近い環境で農作物を栽培する方法です。肥料・堆肥を投入しませんので作物は養分を求めてグングン根を張ります。根が張ることで、植物の生命力は非常に強くなり、過剰肥料の臭いに寄ってくる虫も少ないので、農薬などの必要性がなくなり、台風等の被害にも強く、野生植物のたくましさを備え、味もとてもおいしいのです。いろいろな田んぼを訪ねて、本当に水がきれいだなというところのお米を選びました。無農薬で無肥料で自然栽培であることはもちろん、生活排水がいっさい流れてこない棚田の一番上とか、ゲンジボタルが飛び交う美しい一つ目水源を水源としている田んぼとか、川の一番上流などの田んぼです。今回、6人の農家さんと契約させていただくことが出来ました。九州なのでヒノヒカリという品種のお米が多いですが、旭一号、亀の尾、イセヒカリ、ササニシキなどの日本人が古くから食べてきた原種に近いお米も揃えました。ヒノヒカリは「コシヒカリ」と「黄金晴」の交配で生まれたお米で、味のバランスが良く、炊きたてでも冷えてもおいしく頂くことができるお米です。ササニシキは、現在なかなか見かけない品種となってしまいましたが、あっさりした食感と甘味が特徴で、昔の日本人が食べてきたおかずの味を引き立たたせる飽きのこない品種です。口に含んだ瞬間にはらりとほぐれる柔らかな食感、そして噛む程に旨みが増す澄んだ味わいは大きな魅力です。旭一号は100年以上の歴史を誇る幻の品種で、粒が大きく食味の非常に良い品種です。すごくおいしいのに稲が倒れやすいために、倒伏に強いお米へと生産が移ったことから、幻のお米となってしまったと言われています。亀の尾は明治時代、山形県の研究心に富んだ篤農家・育種家である阿部亀治によって在来種から選ばれ、育成された日本の傑作イネ品種であり、現代米のルーツです。西の「旭一号」、東の「亀の尾」という言葉があるそうで、現存する日本の代表的な美味しいお米のルーツをたどるとこの2品種に行き着くといわれます。イセヒカリは伊勢神宮の神田にて発見された、大変希少なお米です。透き通った粒の立つ甘みのあるおいしいお米です。なおかつ、大変ですが天日掛け干し米がやっぱり最高なので、2人の農家さんに天日干しをやって頂きました。太陽の光でゆっくり乾燥し、逆さにすることで米に栄養が集まるので、とびきり美味しいお米となります。今回、あつかわせて頂く農家さんの中に、富田さんという方がいます。無農薬8年目の方です。除草剤や殺虫剤、化学肥料をやめた後もお米の収量は変わらず、とてもおいしいお米が出来たそうですが、ただ1つあった大きな変化について話をして下さいました。「ホタルが戻ってきたんですよ。除草剤や殺虫剤をやめたことで、ホタルが食べる「こひな」という虫が増えたんです。「こひな」を食べてホタルは成虫になるんですね。自然界というのは、すべて繋がっているんですよ。毎年6月になると、小木川沿いがホタルだらけで、まるで天の川みたいです!」今では子供の頃いた日本タニシも見かけるようになったそうです。水田で農薬をやめることは、本当に環境に影響が大きいと思います。こうした農家さんが、もっと増えてほしいです。私達がおいしく食べることで、盛り上げていきたいなと思います。↑うちの中津江村の田んぼも大豊作!来週稲刈りです。またみんなで天日干ししまーす!↑こちら何だと思いますか?なんと幻の「日本むらさき草」なんです。現在、絶滅危惧種とされるほど、日本ではほとんど見かけなくなっています。今、福岡のうちの農園ですくすくと育っているんですよ!↑ものすごく栽培が難しいのですが、西日があたらないように半分遮光して育ててくれています。この作戦がうまくいき、こんなに伸びて、花を咲かせているんです。このまま順調に育てば、ピンクのグロスの色付けの原料と出来ます。今現在も、北海道産の無農薬むらさき草を使用しているのですが、来年には自社農園の原料も出来そうです。紫根はお肌にもすごく良いので、これを入れた敏感肌用クリームも試作しています。無農薬で、昔ながらの方法で丁寧に、愛情込めて作られた伝統食材はまさに日本のスーパーフードです!
2014年10月21日
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みなさん、こんにちは。前編から時間が経過して、更新が遅くなってしまってごめんなさい。そうこうしているうちに、かなり秋の気配。本当にお肌も衣替えしてきましたね。お知らせなんですが、今発売している雑誌「sweet」の巻頭のニュースページになぜだか私のコスメブランドが1ページ全部で紹介されていて!びっくりしました。RAWチョコレートや瀧の酵母まで!sweetに?なぜだ?\(◎o◎)/!びっくり感激です。よかったら読んでみて下さい!さっそくですが、前回の続きです。肌が乾燥しているということは、お肌を異物の侵入から守ったり、ある程度紫外線をブロックしてくれている「お肌のバリア」が薄くなっていることを示しています。こうなると、ちょっとしたことでかゆみや赤みが出たり、化粧かぶれを起こしやすくなったり、いつもの化粧品が急に合わなくなることもあります。また、冬は紫外線の量は減りますが、減るだけでなくなるわけではありませんし、秋の紫外線量は春とほぼ変わりません。特にUV-Aはピーク時の2分の1以上の量が常に降り注いでいます。肌のバリアである皮脂膜や角質層には、紫外線をある程度程度吸収したり、ブロックする働きがあるのですが、バリアが薄いと、日常的な紫外線ダメージにも弱くなります。実は私は、これが一番アンチエイジング的に怖いと思っています。肌のバリアを守り、強化する。そのために、顔を洗いすぎない、出来れば合成界面活性剤を使わない、そして基礎化粧品で保湿を手伝い、うるおいを守り、バリアを助けるというのが大事だと思います。角質層にある20%~30%の水分を守っているのは皮脂、NMFなどの天然保湿因子、角質の細胞間脂質です。これをを保持するためには、洗顔に気をつけると共に、水分を保持できる「保湿物質」を外からもプラスしてあげると、なお良いと思います。良質で抗酸化力もある油分をプラスしてあげることは大事ですが、その前に水を挟み込んだり、水を蓄えたりする性質がある保湿成分をプラスしてあげると、とても乾燥しにくくなってバリアが強化されます。化粧水は水分と共に天然保湿成分を補給することが使用目的なので、水分だけのミストのようなものは、呼び水となって、かえって蒸発する時に肌の水分まで奪うことがあるので気を付けて下さい。下記のような保湿成分が入っている化粧水を選ぶと良いと思います。水を蓄えたり、挟み込める保湿成分●ヒアルロン酸皮膚や軟骨、目にも含まれるムコ多糖類。わずか1gで6Lの水分を抱え込むことが出来ます。ニワトリのトサカから抽出するヒアルロン酸もありますが、ダイオキシンの残留も気になるため、私は乳酸菌などの微生物に糖を与えて発酵したものを使用します。●グリセリン海藻や私達の体内にも存在する成分で、とても吸湿性が高く、水分を外部から取り込み保湿する性質があります。表示が同じグリセリンでも、石油パラフィン由来のものと、植物油由来のものがあります。私は植物由来が好きです。●トレハロースキノコや海草、酵母や藻類にも豊富に含まれる糖質で、高い保湿性があり干椎茸が水で戻るのもトレハロースを含有するため。ただし、遺伝子組み換え植物由来原料の可能性があるので気を付けて下さい。●ベタイン植物や水産物に含まれるアミノ酸の一種です。吸湿性と保湿性があり、皮膚につけると高い保湿性があり、NMFとして働きます。出回っているものは、北海道産の甜菜由来のものが多いです。ただ、甜菜は病気や虫に弱く農薬がよく使われる植物なので、私がコスメに使う時は、フィンランドのオーガニックの甜菜由来のものを使います。●セラミドお肌の角質層の隙間を埋めている脂質。水分を強力に挟み込んでキープする力がある。酵母発酵で得られるものが多いですが、酵母に発酵させている元は何なのかというのは気になります。私がコスメに使う時は、遺伝子組み換えでない菜種由来のステアリン酸を酵母が分解しているものを使います。●シロキクラゲ多糖体食用キノコのキクラゲに含まれる多糖類で、重量の480倍の水分を抱え込むことが出来る。●アロエベラ葉エキスアロエベラから抽出したムコ多糖類で、ヒアルロン酸に匹敵するほどの保水力がある。●レシチン細胞膜に多く含まれる脂質で、皮脂にも含まれる。水分を水分をサンドイッチ状に挟み込んで、肌の乾燥を防ぐ。遺伝子組み換えでない大豆由来がいいと思います。ちなみにセラミドやレシチンは脂質なので、化粧水に配合するより、美容液やクリームに混ぜる方が無理がありません。次に、体内からのアプローチです。乾燥肌を防ぐ食べもの●カロテノイドの多い、紫蘇、ニンジン、パセリ、わかめ、春菊、ほうれん草、海苔など。ビタミンAは皮膚や粘膜の潤いを維持しますし、NMFの生成を促す働きもあります。皮脂腺や汗腺の働きを助けるという面もあります。カロテノイドの形で摂ると、体内で必要なだけビタミンAに変換されます。●セラミドの多い生芋こんにゃく角質層の水分を保持するのがセラミド。こんにゃくや、しらたき、わかめ、大豆、ほうれん草などに含まれますが、生芋こんにゃくと書いているこんにゃくに特に多いです。●山芋、オクラ、納豆などのネバネバ系ネバネバ系にはムコ多糖類が多いのですが、皮膚のコラーゲンの隙間を埋めているのもムコ多糖類なので、食べることでも乾燥肌を予防できます。私は最近、大分県の「くろめ」というネバネバ海藻に夢中です!!フコイダンたっぷりだから、免疫アップにも良いと思います。●オメガ3脂肪酸(青魚、おきあみの油、亜麻仁油、チアシード等)オメガ3が不足すると細胞膜の質が落ちるのですが、肌のターンオーバーにも悪影響します。細胞間脂質やNMFは、角質層のターンオーバーの過程で生成されるため、オメガ3の補給により肌にうるおいを感じる方が多いのです。他にもコラーゲンや天然ビタミンC、ビタミンE、B1、B2、亜鉛なども重要だと思います。秋冬の肌の乾燥を防いで、バリア機能アップ!!肌バリアが健全なら、肌のアンチエイジングはかなり実現出来ます!!!
2014年10月08日
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みなさん、こんにちは。秋ですねー先日、種取りしたあと全然行っていなかった神奈川の畑に行ったら草が、背丈より高く伸びてて、大変なことになっていました(ー_ー)!!種まきしないといけないから、1日がかりでなんとか刈りましたよ~はい、この通り!↓ベクレルフリーの土を上から入れた畑なんで、去年の夏は全然こんなに草が生えなかったので、土の力が出てきたんだと思います。そう考えると、嬉しいです!庭の畑のほうも種まきしました。レタス4種類、サラダミックス、キャベツ、人参、小松菜、のらぼうな菜、水菜、かぶ、ルッコラ。このうち我が家の自家採種の種は小松菜、のらぼう菜、人参、ルッコラ、水菜。あとは購入した固定種です。↑ふとみると、草を刈った地面から大根が自生してる( ̄□ ̄;)!!こういうの、わざわざ蒔いた種より、絶対たくましく育つんですよね。どの種も、どうか芽吹いて下さい!と手を合わせます。↑ニラも大分前に植えたのですが、元気に育ってます。種蒔きの秋が来ると、そろそろお肌も秋仕様になってきますね。夏と同じように考えていると、ちょっと合わなくなってきます。健康で美しいお肌の角質層には、約20%~30%の水分が含まれますが、これが20%以下に減っているお肌を乾燥肌と言います。秋冬になると、お肌がだんだんと乾燥しがちになってくるのは、外気の湿度が低いと肌の水分が蒸発しやすくなるからです。それ以外にお肌が乾燥する原因には、どんなことがあるのでしょうか?肌が乾燥する原因1、季節的に外気の湿度が低い(50%以下)と肌の水分が蒸発しやすくなる2、顔を洗いすぎる3、合成界面活性剤が多く含まれている化粧品を常用している4、加齢によって角質の保湿因子や皮脂が減少する5、食生活のかたより6、顔を洗う時のお湯の温度が高い7、保湿成分の入っていないファンデーションを使う1と4に関しては、季節要因、加齢の問題が大きいので、ある程度仕方がないところがあります。しかし、それ以外のことに関しては、自分の努力で改善できますし、1と4の問題すら、実はおおいにカバーして改善出来る可能性が高いです。湿度に関しては、せめて家にいる時は加湿に気を付けるとかなり違います。春夏は汗や皮脂の分泌量も多いので、人によってはW洗顔したほうがすっきりする場合も多いですが、外気が乾燥して、汗や皮脂の分泌量も落ちてくる秋冬に同じように洗っていると、皮脂を奪いすぎることがあります。私は、この季節は朝は肌にふれてみて、ベタついていなければぬるま湯だけで洗顔し、Tゾーンだけがベタ付いている場合は、洗顔料をTゾーンだけにつけて洗うようにしています。夜も、極力クレンジングだけで洗顔を終わらせるようにしていますが、同じようにTゾーンだけW洗顔する日もあります。Tゾーンは顔の他の部分に比べて皮脂腺が多いので、ここは別肌と考えています。Tゾーンの約3倍の皮脂腺があるのが頭皮なので、髪と言うより頭皮を石鹸シャンプーでほぼ毎日洗っています。ただ、これも秋冬は様子を見て、2日に一度でいい時もあります。それからお湯は温度が高いほど界面活性力が高まりますから、温度が高いほど、より多くの皮脂を奪ってしまいます。洗顔のお湯の温度はぬるめにしましょう!顔を洗う時のクレンジング剤や洗顔料の選び方も重要です。肌には、皮脂膜と角質層という「肌のバリア」と呼ばれる部分がありますが、肌のバリアが薄くなることにより、肌の慢性的な乾燥や、敏感肌や、紫外線ダメージを受けやすい老化肌を招きます。化粧品に含まれる合成界面活性剤は、油に馴染みやすい親油基と水に馴染みやすい親水基が両方ついているので、皮脂膜の油とも角質層の油とも結びつき、水分とも結びついて根こそぎ奪ってしまいます。界面活性作用を持つものは、どんなものも、こういう機能がありますが、合成界面活性剤はその機能がより強力に作られているのです。特に洗顔料に一番多量に使用されているので(多いもので20%~30%くらい)、無意識のうちにバリア機能が落ちている人がとても多いと感じています。これが嫌で、私は皮脂にも含まれるリン脂質(レシチン)5%以下でクレンジングを作ったり、すべての基礎化粧品をレシチン乳化で作ると言うことに8年前から取り組んでいるわけなんです。レシチンは、遺伝子組み換えでない大豆のレシチンを使用しています。レシチンが良いのは、脂肪中の水分を閉じ込めて離さない性質を持つことから、そもそも皮脂膜の構成成分として保湿の役割が大きい存在であることです。実際、成分辞典などを見ても、レシチンは保湿剤として分類されていることのほうが多いです。レシチンはリン酸にコリンが結合して出来たリン脂質ですが、体を構成している60兆個の細胞の細胞膜は、ほぼこれで出来ています。細胞膜は、細胞に必要な栄養分を吸収したり、不要な物質を排泄したりしていますが、これは細胞膜に十分なレシチンがあるから出来ることです。神経伝達物質であるアセチルコリンは、脳の記憶保持や脳機能向上を左右していますが、これはコリンが原料なので、レシチンは腦にも必要不可欠です。皮膚に少量使うと界面活性と言うより、保湿作用の面が高くなる成分です。これでクレンジングを作れば、一番肌に優しいのは間違いないと思います。また、レシチンのクレンジングの1度洗いで洗顔をすませるためには、ファンデーションにシリコーンオイルが入っていないことも大事です。シリコーンオイルは合成のプラスチック油で、とても落ちにくい性質がありますので、こういうファンデーションを使う場合は、クレンジングプラス、石鹸などでW洗顔する必要があります。ジメチコン、メチコン、シクロメチコンなどと全成分に書いてあったら、それがシリコーンオイルです。多くのミネラルファンデーションは、粉だけのものが多くシリコーンオイルが入っていません。そういう意味では、とても落としやすく、クレンジングだけで十分メイクが落ちます。ただ、油分や保湿成分のない粉だけの場合、どうしても皮脂を吸って、肌が乾燥しやすくなることもありますので、保湿成分や油分の入ったパウダリーファンデや、合成界面活性剤やシリコーンオイルが入っていないクリームファンデ(なかなかないですが)を、秋冬は特に選びたいところです。また、酸化チタンを使用している場合は粒子をコーティングをしていないと、活性酸素で肌にダメージをもたらすこともあります。このコーティング剤にもシリコーンオイルが使われることが多いのですが、植物油系のコーティング剤を使用しているものがいいと思います。ただ、コーティングに関しては、その企業に問いあわせてみないと分からないことが多いです。ところで、肌が乾燥するといったいどんな問題があるのでしょうか?肌が乾燥すると起こること●バリア機能が落ちる●かゆみや赤みが出やすく、肌荒れしやすい●化粧のノリが悪い●表情ジワが戻りにくく、見た目にもシワっぽく見える。肌が乾燥すると、皮膚が突っ張ったような不快な感覚になり、化粧のノリが悪くなる方やシワが目立つと感じる方が多いと思いますが、問題なのは実はそれだけではありません。肌が乾燥しているということは、お肌を異物の侵入から守ったり、ある程度紫外線をブロックしてくれている「お肌のバリア」が薄くなっていることを示しているからです。こうなると、ちょっとしたことでかゆみや赤みが出たり、化粧かぶれを起こしやすくなったり、いつもの化粧品が急に合わなくなることもあります。また、冬は紫外線の量は減りますが、減るだけでなくなるわけではありませんし、秋の紫外線量は春とほぼ変わりません。特にUV-Aはピーク時の2分の1以上の量が常に降り注いでいます。肌のバリアである皮脂膜や角質層には、紫外線をある程度程度吸収したり、ブロックする働きがあるのですが、バリアが薄いと、日常的な紫外線ダメージにも弱くなります。実は私は、これが一番アンチエイジング的に怖いと思っています。肌のバリアを守り、強化する。そのために、顔を洗いすぎない、出来れば合成界面活性剤を使わない、そして基礎化粧品で保湿を手伝い、うるおいを守り、バリアを助けるというのが大事だと思います。角質層にある20%~30%の水分を守っているのは皮脂、NMFなどの天然保湿因子、角質の細胞間脂質です。これをを保持するためには、洗顔に気をつけると共に、水分を保持できる「保湿物質」を外からもプラスしてあげると、なお良いと思います。良質で抗酸化力もある油分をプラスしてあげることは大事ですが、その前に水を挟み込んだり、水を蓄えたりする性質がある保湿成分をプラスしてあげると、とても乾燥しにくくなってバリアが強化されます。化粧水は水分と共に天然保湿成分を補給することが使用目的なので、水分だけのミストのようなものは、呼び水となって、かえって蒸発する時に肌の水分まで奪うことがあるので気を付けて下さい。下記のような保湿成分が入っている化粧水を選ぶと良いと思います。すみません!たくさん書きすぎて1度にアップ出来なかったので、後編に続きます!!
2014年09月26日
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みなさん、こんにちは。秋の気配ですね。うちの自宅の畑は、今は草だらけなので、ものすごい虫パラダイスです。畑に足を踏み入れると、もうあっちもこっちもピョンピョン!去年は草も生えなかったので、今年の秋からの畑が楽しみ♪地力が上がってきています。早く草を刈らないと、草の種が落ちるのですが、なかなか刈る時間がなく、今日まできてしまいました(>_
2014年09月11日
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みなさん、こんにちは。お久しぶりの更新になってしまいました。8月の終わりは、いつもなんとなくさみしい気分になってしまいます。真夏って青春な感じだからかなー。でも、今は農にも携わっているので、もうすぐ稲刈り!そして秋の種蒔き!っていうワクワクな感じもあります。また今年も春に田植えした中津江村での稲刈りが待っています♪新しく入ったスタッフさん達と一緒に、今年も手刈りで天日干しで頑張るつもりです。去年収穫したお米と大豆は全量お味噌の原料にして、今福井のマルカワ味噌さんで熟成中です。福岡県うきは市の自社農園で育てた農薬も肥料も使わない自然栽培の玄米と在来種大豆です。うきは市のハーブ農園のすぐ近くで2013年より田んぼをお借りし、無農薬で育った「ヒノヒカリ」の苗を手植えし、すくすくと育った稲たちは去年10月に手刈りし、今では珍しい「はさ掛け」でじっくり天日干ししました。↑「はさ掛け」は、稲刈りしたあとの稲を少量ずつ稲わらで束ねて、竹竿で天日干しして熟成させ、乾燥させること。大変な作業なので現在ではほとんどの農家さんが機械乾燥に移行していますが、降り注ぐ太陽の恵みを受け、じっくりと時間をかけて乾燥させるので、籾殻などの養分がゆっくり籾米に浸透すると言われ、お米が更においしくなるようです。この田んぼの隣の田んぼも、長らく休耕している田んぼだったので、こちらもお借りすることになり、ここには大分県の国東で長らく種取りされて受け継がれてきた自家採種の大豆「トヨシロメ」を植えました。今ではあまり見かけなくなりましたが、かつて田んぼの畦には、よく大豆が植えられていました。これを「畦豆」って言うんですが、化学肥料がなかった時代に、大豆の根粒菌の働きで稲に栄養分を補給するためでもあったと言います。畦豆と言うわけではないですが、トヨシロメを田んぼのすぐ隣にたくさん植えました。無肥料で無農薬の完全なる自然栽培でしたが、立派に実ってくれたんです。大豆の収穫も、脱穀も足踏み脱穀機を使いました。これは歯のついた回転する胴を人力で回し、そこに稲や麦など雑穀を束で押し付け、その力で穂から子実をこそぎ落とす昔の農機具です。脱穀した後、豆や籾の殻と実や種を選別するのは、唐箕(とうみ)という道具を使いました。手廻しで風車の様に風を起こして軽い殻や藁を飛ばして、重い実は下に落ちるという原理の古い農具です。徹底してアナログですが(笑)↓これは、まだ熟成途中の味噌ですが、数か月前マルカワみそに見学に行った時こんな感じになっていました。塩にもこだわって、オーストラリアの湖塩とクリスマス島の塩をブレンドして使いました。塩を何にするかで発酵力も違うと聞き、どの塩がいいか研究してちょうど良い黄金比で仕込んでもらったんです。秋にはたった750個ですが、商品化出来そうです!よかったら味見してみて下さいね。↑マルカワみそのご一家です。本物の味噌造りをされている大変希少な味噌蔵です。岐阜と福井の県境に位置する神秘的な夜叉ヶ池に源を発する、ミネラル豊富で清浄な日野川の伏流水を地下水として汲み上げて味噌造りに使われています。一番手前のお父様が社長さんですが、その息子さんである弟さん(左側)が味噌作りで、お兄さんの紘一郎さん(真ん中)が営業で、二人でマルカワみそを絶妙なコンビネーションで支えています。兄弟はまるで双子みたいにそっくりで、二人でしゃべっていると漫才みたい(^○^)右端は紘一郎さんのお嫁さん。もうすぐ出産です。みなさん本当に仲良し家族で。2時間以上、紘一郎さんの家業を継ぐ気持ちになるまでの、まるで青春ドラマみたいな人生の話を伺っていました。みんなを元気に、笑顔にすることが出来る、愛あふれる味噌が作りたいんだそうです。またこのお話は別の機会に書きますね。マルカワみそさんは、今年でちょうど創業100年。江戸時代から続く味噌蔵で、代々後継ぎは「河崎宇右衛門」という名前を襲名するという伝統があるそうです。歌舞伎の世界みたいで、すごいなーって思いました。マルカワみそさんで作るお味噌は、すべてが無農薬原料。現当主の宏さんが1979年の大学生の時に「おそるべき食品汚染」という本を読んで衝撃を受け、味噌の原料をすべて無農薬にしたい!という夢を持ちます。戦前はオーガニックの国産大豆で味噌を仕込むのは当たり前のことでしたが、戦後数十年経過したマルカワ味噌でも、やはりその他の味噌蔵と同じで、慣行栽培の大豆や輸入大豆で味噌を作るようになっていました。実際オーガニックの味噌作りを始めたのは1992年のこと。原料が高いのと、当時は国内でのオーガニックへの関心も薄く、軌道にのるまでには大変な苦労をされたようです。2001年に、もう1つの変革が訪れます。使用する麹菌を、自家採種するようになったのです。現在、日本で醸造される味噌は人工培養した麹菌を外部から買ってそれで麹米を作っていますが、マルカワみそさんでは昔ながらの「天然蔵付き麹菌」を使用した味噌造りを復活させたのです。↑これですよ~!すごいですよね、天然麹菌ですよ!!!100年続く味噌蔵には、仕込み場の空気中にも壁にも野生の麹菌がたくさんいます。確認されているのは4種類だそうです。それを集めて、独自に麹を作るんです。おじいさんが、この作り方を覚えていらして、見事復活させたそうです。なんと蒸した有機大豆を蔵において、そこに付着する麹菌を採取して乾燥するという方法らしく。今では、このような手間暇かけた天然麹採取をしている味噌蔵は、日本のどこを探してもおそらくないと思います。蔵に住み着く4種類の天然麹菌それぞれが生み出す味わいは、四重奏のようにコクと旨み、甘味、風味などを醸し出します。通常の人工培養のイースト菌のパンと天然酵母のパンの違いを思い浮かべて頂ければ分かりやすいかと思います。有機ミネラル摂取やうまい味噌汁作りのために、煮干しやあごや昆布でのダシ取りに命をかける鬼ですが、実のところ、味噌をマルカワ味噌にしてしまうと、例えダシが薄くても実に旨みの濃い味噌汁になるんです。これは、天然蔵付き麹菌のなせる技だと思います。今では蔵で作るすべての味噌を、この蔵付き麹菌で発酵させているんだそうです。もちろん、うちの味噌も(^○^)ああ、仕上がりが楽しみすぎる!!うちの味噌は秋にならないと出来上がりませんが、マルカワ味噌さんでも自然栽培原料のお味噌があります。すごくおいしいので、まだの方はぜひご賞味下さい!!今、スーパーフードが大ブームですよね。スーパーフードとは、有効成分を突出して多く含む食品のこと。アサイーやマキベリー、マカ、カムカムやコジベリーなどが有名です。もちろんそれも素晴らしいですが、日本のスーパーフードのすごさをもっともっと見直してもいいと思うんです。味噌、海苔、ごま、黒酢、雑穀、梅干しとか、すごい栄養価と効能じゃないですか!特に味噌なんか、効能のすごさは天才的だと思うんですよね。●みそのタンパク質は発酵過程で20~40%ほどが分解されてアミノ酸化しています。本来消化に時間のかかるタンパク質は消化吸収の良い形になっていて、体内で合成出来ない必須アミノ酸8種類がすべて含まれています。●ビタミンB群、E、K、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム、リン・鉄・亜鉛・銅・ヨウ素・セレン・クロム・モリブデンなどのミネラル、食物繊維なども豊富に含まれています。●サポニンやレシチンにはコレステロール低下、動脈硬化防止作用、肝機能障害防止があります。コリンには脂肪肝防止の作用やアルコールを排出する作用も。●フィト・エストロゲンとも呼ばれるイソフラボンを吸収の良い形で含みます。厚生労働省研究班の2003年の発表では、1日3杯以上のみそ汁で乳がんの発生率が40%減少するようです。●1981年国立がんセンター研究所の、26万人の食生活を17年追跡した調べで、味噌を飲む頻度が高い人ほど、胃がんによる死亡率が低いようです。●みそに含まれるビタミンEやダイゼイン、サポニン、褐色色素「メラノイジン」などには、体内の酸化を防止する作用があります。メラノイジンは糖尿病の改善にも働くようです。●味噌に含まれる遊離リノ-ル酸にはメラニンの合成を抑える働きがあり、美白効果があります。●1994年大妻女子大学青木宏教授の研究では、味噌の摂取によって脳卒中、認知症、心臓疾患などの発症を低下させるとあります。味噌汁を毎日飲むと言う方は、今は減っているようですが、こんなすばらしいスーパーフードをいただかないなんてもったいないと思います。私は生でも摂りたいので、ドレッシングの材料にもよく使います。現在売られている味噌のほとんどのは「速醸」と言って、加温して数週間~2、3ヶ月、長くて半年で作る速成醸造法で作られています。速醸ではコク、香り、旨みがありませんから、化学調味料や添加物などを足してごまかす必要が出てきます。味噌は添加物が少ない方ですが、調味料(アミノ酸等)とあれば、それは人工的に作られたうま味添加物が数種入っていると考えて下さい。ビタミンB2と書いてあったら、それは熟成期間の短い、色の良くない味噌の着色料として使われているのです。酒精、アルコールと書いてあったら、それは麹菌を死活して発酵を止めるために入っているのです。味噌は発酵し続けているから、色も香りも変化して当たり前なのに、安い原料で大量生産大量流通しても、長期間色をいつも同じにしておくために入れるのです。これはもう発酵食品とは言えません。こうした添加物が入っていない、よく熟成された本物の味噌を食べたいですね。また、お醤油をはじめ、味噌や納豆、お豆腐、油揚げなど日本の伝統的な食文化の主役である大豆の自給率は約5%にまで落ち込んでいます。日本の輸入大豆の約75%が米国産で、米国産大豆の約93%が遺伝子組み換え大豆です。味噌はまだ、表示義務があるので(遺伝子組み換え)とか(遺伝子組み換え不分別)とか書いていない限り、遺伝子組み換え大豆が原料であることは少ないです。問題は、表示義務のない醤油と油ですが、この件はまた今度書きます。自然栽培大豆と玄米を原料に、天然蔵付き麹菌で仕込まれた熟成味噌!日本のスーパーフードである味噌を、もっともっと愛していきたいです!!!!
2014年08月28日
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みなさま、こんにちは。お盆休みの方が多いのかなと思います。お元気でおすごしでしょうか?私は家族で北軽井沢のルオムの森と言うところへ行ってきました。息子がやりたいと言うのでかなり本格的なアスレチックをやらせましたが、もう正直ヒヤヒヤドキドキでした\(◎o◎)/!↑命綱はありますけど、めっちゃハードですよ。ターザンですよ。やばいです。しかし息子は誰に似たのか(私でないことは確実です)テンションマックスでめっちゃ楽しそうでした。9歳、小学4年、一皮むけた気がします(~_~;)ところで今発売している「婦人画報」の免疫特集に登場しています。よかったら読んでみて下さいね!さて、さっそくですが前回の続き。眼のアンチエイジングのために重要な栄養素の紹介です。★カルシウム白目の部分の強膜という1mmの厚みの部分は、実は眼球の形状を保つ大切な部分。カルシウムが不足するとこの強膜の機能が低下し、眼精疲労が起きやすくなります。小魚、小松菜、海藻など。私は毎日飲んでいる水素サプリが吸収の良い水溶性カルシウムでもあるので、一石二鳥です。★アスタキサンチンビタミンEの数百倍の抗酸化力があると言われるアスタキサンチンですが、目でも働いてくれるようです。アスタキサンチンを摂取すると、水晶体のピント調節機能がアップし、眼精疲労の自覚症状が改善することが数々の実験であきらかになっています。鮭、いくら、おきあみなどに含まれるオレンジ色のカロテノイド色素です。★プロアントシアニジンプロアントシアニジンというポリフェノールを重量比で80%以上含むニュージーランドの松樹皮エキスを平均年齢 82 歳の被験者 30名に6か月間摂取してもらったところ、特に遠方視力の改善が優位に見られたそうです。ちなみにプロアントシアニジンはシミにも有効ですが、顔にシミがある男女26名(男性15名、女性11名、平均年齢59.2歳)が毎日プロアントシアニジン160mgを6ヶ月間摂取したところ、3ヶ月目から顔のしみが薄くなり、6ヶ月目では17/26人(65%)にシミの改善効果が確認されたというデータがありました。★DHADHAという魚介類に多いオメガ3脂肪酸は、明るさや色彩を判断する目のフイルムにあたる網膜に豊富に含まれているので、目の機能に重要な働きを持ちます。近視の改善、動体視力の改善などに効果があるほか、暗い中でも物が見えやすくなるという効果もあるそうです。★コンドロイチン水晶体の厚みを調節している毛様体筋に多く含まれていて、コンドロイチンが十分あれば毛様体筋の働きが良くなり、老眼の予防、改善につながると言われています。オクラや納豆、山芋、なめこなどのネバネバ食品に多く含まれます。目の透明度を保つことにも、一役買っています。★タウリン網膜、視神経の中に多く含まれているアミノ酸の一種です。傷ついた角膜をより早く修復する手助けをするほか、目に見えた光の情報を脳へ伝達する働きに関わるので、タウリンが不足すると、暗い所で目が見えるのに時間がかかることがあります。タウリンは魚介類に多いのですが、魚介類をよく食べる海女さんは、近眼や老眼の方が少ないと言われています。★フコイダン水晶体を活性酸素から守るので、水晶体のしなやかさを維持出来ます。わかめや昆布、もずくなどの海藻に多いです。逆に、目にとって良くない食べ物は、糖質と酸化した油、そして乳製品です。ビタミンB1は視力が落ちるのを予防したり、回復を助ける大切なビタミンですが、糖質を摂りすぎると、代謝にビタミンB1が多量に必要になる為、相対的に不足しがちとなります。糖分を摂りすぎると角膜や水晶体を濁らせる原因ともなります。また神経細胞の膜は油で出来ているので、酸化した油やトランス脂肪酸などをよく摂取することは目にも悪影響です。そして乳製品に含まれる乳糖が体内で消化酵素で分解されて出来る「ガラクトース」は、目の水晶体にたまり白内障を引き起こす原因になると言われています。乳製品は乳幼児なら分解できるのですが、成人ではごく一部の遊牧民以外、ガラクトースを分解できるガラクトキナーゼという酵素を持ちません。もう1つ、目の老化を防ぐために効果的なのが、目の血流をツボ押しやマッサージで改善することと、レンズを調節している毛様体筋をストレッチしたり、鍛えたりすることです。私の施術の時も、最後に側頭筋や目の周辺のトリガーポイントを押すのですが、そのあとみなさん「目が良く見える」とおっしゃるので、「目の血流」と「目の見え方」に繋がりがあることは、私もこの15年の施術経験で実感するところです。まず、この目の周辺の血流を良くするトリガーポイントですが、こちらは私の「ナチュラルアンチエイジング」という本にも載っていますので、こちらを参考にして両手中指で優しく押してみて下さい。同じ本の140ページの「眉毛をほぐすマッサージ」というのも、実は目に効きます。もう1つは「毛様体筋」を鍛えるエクササイズです。1、目をぎゅっと閉じ、そのまま5つ数え、目を大きく見開き5つ数えます。これを5回繰り返します。2、次に目をぎゅっと閉じ、そのまま5つ数え、次に目を大きく見開き目の玉だけで右を見て再び目をぎゅっと閉じ5つ数え、次に目を大きく見開き目の玉だけで左を見ます。これを5回繰り返します。3、次に目をぎゅっと閉じ、そのまま5つ数え、次に目を大きく見開き目の玉だけで上を見て、再び目をぎゅっと閉じ5つ数え、次に目を大きく見開き目の玉だけで下を見ます。これを5回繰り返します。もう1つ「毛様体筋」のエクササイズ。1、目の出来るだけ近くでピントが合う位置に人差し指を立てて、先端を見つめて下さい。2、この状態で今度は出来るだけ遠くを見て目標物を決めてそれを見て下さい。人差し指と遠くの目標物が出来るだけ一直線上になるように。3、人差し指の先端を見たり、遠くを見たりを1秒ずつ交互に繰り返します。30秒くらい。最後に「虹彩筋」を鍛えるエクササイズです。虹彩筋は瞳孔の収縮を行う筋肉で、明るい場所にいれば、瞳孔は小さくなり暗い場所にいると瞳孔は大きくなります。現代では、PCやスマホなど、常に光っている明るいものを見すぎているため、この虹彩筋が疲れやすく衰えやすいのです。虹彩筋を鍛えることは、ピントを合わせる力を鍛えることにつながるので、視力アップや老眼防止に効果があります。年を取ると暗い所でのピント合わせが特に苦手になってきますが、虹彩筋の動きが良ければ、薄暗くても瞳孔を開いて見えやすくしてくれます。虹彩トレーニングは明るい所と暗い所を交互に見ると言うのが基本です。ただし目をいためては元も子もないので、太陽光や白熱灯ではやらないで下さい。比較的いためにくい蛍光灯を用意して下さい。1、蛍光灯の前(1m以上離れて下さい)に立つか座り、光を直接見ないで目を閉じたまま、光をまぶたに感じます。2、次に、両手の平で目を覆って蛍光灯の光を遮ります。3、1と2を5秒ずつ交互に繰り返します。2分程度で終了。ただし、これを人前でやると「お祈り?」と気味悪がられますので、くれぐれも一人の時にやったほうがいいです(笑)それから3Dアートを見るのも、自然に目を開いたり寄せたりするので、毛様体筋の改善に繋がります。私、これすごく好きで、息子とよく見てますね昔から。目から老けないために!!栄養、トリガーポイント、エクササイズの3方向から毎日ぜひ続けてやってみて下さい!!
2014年08月15日
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みなさん、こんにちは。毎日暑いですが、夏バテしてないですか?またもやお久しぶりの更新となってしまいました。先日からちょいちょい書いていますが、お醤油やしいたけなど、秋から食に関する大きな展開をするので、今ものすごい仕事量で。基本的に、会社のWEBページはほとんど私が文章を書いているため、何かやるとなった時の原稿量が半端じゃないんです(>_
2014年08月05日
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みなさん、こんにちは。かなりお久しぶりな更新になってしまいました。ごめんなさい!多分アン鬼始まって以来のことじゃないかと思います。ちょっと原稿があまりにたくさんありすぎて、半引きこもり状態で書いておりまして、それが終わったら、さすがにヘロヘロで。久しぶりにちょっと休んでいました。その間、いろいろ書きたいことが溜まってますので、これからお楽しみに♪しかし、暑いですね。みなさん、バテていないでしょうか?庭の畑のサニーレタスは、絶賛「種」熟成中です。今年の夏は、種以外はスイカくらいで、さみしい畑状況です。しかし、去年は草もあんまり生えてこなかったけど、今年は草だらけなので、秋こそはもっと作物が出来る土になっている予定です。土をベクレルフリーに入れ替えるって、こんなに畑にとっては致命傷だと思い知りましたが、いい勉強でした。今発売中の、シュプールとにっこりとDRクロワッサンに出ています。良かったら、読んでみて下さいね。さて、やっとの思いで完成した甘夏の香りのトーンアップシリーズの化粧水、美容液、クリームも発売になり、我が子を送り出した母の気分。この中の美容液の主成分でもある、エンゾジノール(ニュージーランド松樹皮エキス)ですが、肌につけても、紫外線ダメージから皮膚を保護し、あらゆる自然発生する活性酸素を中和する働きや、コラーゲンに結合して分解を阻止する働きなどがあります。 コラーゲンだけではなく、エラスチンとも結合して分解を阻止します。こういうすごい作用が、肌につけるだけじゃなくて、飲むことでも相乗効果があるので、やっぱここは、ぜひサプリメントにしたいなと思いました。エンゾジノールは水溶性にも関わらず脂質の酸化からの保護とか、DNAダメージからの保護にもエビデンスがあるんです。あと良いなーと思っているのが、ビタミンCを体内に長時間に渡り留まらせる働き(約4倍持続)です。それから酸化したビタミンCを再生する働きも認められています。ビタミンCは抗酸化力や美白作用のほか、コラーゲンの合成にも欠かせないので、コラーゲンとエラスチンの分解を防いだ上に、ビタミンCまで長く留まらせて、Cの酸化を再生するわけなので、相当美肌に良さそうです。もっと面白いのは脳への働きです。 メルボルンのSwinburne大学の研究者らは、5週間にわたってエンゾジノールを摂取した群とビタミンCを摂取した群を比較し、作業記憶テストと認知記憶テストで、ビタミンC群でまったく変化がなかったのに対して、エンゾジノール群では優位な改善が見られたことを発表しました。脳神経の画像分析でも、エンゾジノール群で脳活動の優位な変化があって、一致しています。平均的な脳活動の衰退を基準とすると、脳機能年齢を7歳~12歳分若返らせると結論づける研究者もいます。そもそも、松樹皮の抗酸化力がすごいのは、アンチエイジング好きならみんなご存知のことだと思いますが、エンゾジノールは抗酸化力を比較すると、その他の地域の松樹皮エキスの約1.5倍の抗酸化力がある上に、自然環境が素晴らしくて汚染がない地域の松なので、そのあたりも安心できました。ここが重要なんです。どんなに薬効があっても環境の良くない地域の植物は、特にサプリで摂るのは高濃度になってくるので、注意が必要です。美容液に入れた、パタゴニアのマキベリー。皮膚の一番上の角質細胞に対する抗酸化作用と抗炎症作用、紫外線からの繊維芽細胞保護があるので入れたのですが、こちらも実は飲んでも効果が高い植物です。マキベリーと他のベリーって何が違うのか、なんでマキベリーはこんなにすごいのかは、含まれるアントシアニンの種類を見ると分かりやすいです。 ポリフェノールのアントシアニンにも、いろんな種類があり、マキベリーは82%がデルフィニジンなんです。デルフィニジンはUV照射したヒト皮膚角化細胞に対して抗酸化作用を発揮し、ほぼ濃度依存的に細胞死を抑制することが確認されています。 あと、UV照射した皮膚角化細胞内では、活性酸素による脂質の過酸化反応が認められますが、デルフィニジンによって脂質の過酸化が抑制されるという結果も出ています。さらに興味深いのが、コラーゲン分解酵素である MMP-1の発現量の増加が抑制されるということ。これは、コラーゲンの量を維持し、肌にハリを与えてくれることを示唆します。マキベリーで興味深いのは、目への効果です。 ベリーに多いアントシアニンが、目に良いことは有名ですが、その中でも抗酸化作用が強いデルフィニジンがほとんどのマキベリーだからこそ、一番視細胞を保護するのかなと思います。あと面白かったのが、マキベリーの毛乳頭細胞の増殖作用です。 まさかの毛ですよ、毛。他のベリーでも比較実験してますが、マキベリーエキスのみが細胞増殖を有意に促進してました。育毛促進因子(FGF-7、VEGF 、IGF-1)の遺伝子発現を評価した結果、マキベリーエキス添加によって各遺伝子の有意な発現亢進がありました。意外ですよね、ベリーで育毛なんて。美容液にもたっぷり入れた、この2つのエキスを植物性のカプセルに入れてサプリメントを作ろうと思ったんですが、十分な有効量入れてもまだカプセルに余りがあります。威力がすごいものは、量を多く摂る必要がないんです。そこで、内側からのトーンアップをテーマに、いろいろ社内で検討してて見つけたのが、「カンカエキス」と「エコール」でした。「カンカ」というのは、ウイグル自治区タクラマカン砂漠に分布し、砂漠の厳しい環境下において開花し、実をつけるという強い生命力を持つ植物「カンカニクジュヨウ」のエキスです。タクラマカン砂漠のオアシスであるホータン地区は、世界4大長寿地区の一つといわれており、100歳を超えるお年寄りの比率が中国一です。同じく長寿として有名な日本の沖縄県と比較した結果、100歳以上の人の数が、約3倍以上だそうです。すごいですよね!ホータンに住む人々はカンカニクジュヨウを常食する習慣があり、それが長寿の秘訣ではないかとも言われています。カンカニクジュヨウには、「エキナコシド」や「アクテオシド」が多く含まれています。エキナコシドは、薬用ハーブでもあるエキナセアの主成分として知られていますが、なんとカンカニクジュヨウの方が「エキナコシド」が多く含まれています。また、「アクテオシド」は抗酸化力がすごくて、レスベラトロールの約15倍、ビタミンCの約5倍であるとされています。これがトーンアップにどう威力を発揮するかと言うと、エキナコシドおよびアクテオシドにチロシナーゼ阻害作用があるから。 チロシナーゼの働きでチロシンからドーパキノンが生成し、その後酸化反応などが進行してメラニンが生成されます。メラニンは大切ですが、代謝の悪い過剰なメラニンはくすみやシミの素なのでこういう働きはありがたいです。 あと、やっぱりこちらもコラーゲンの分解酵素であるコラゲナーゼと、ヒアルロン酸の分解酵素であるヒアルロニターゼを抑える働きがあります。あと、顔のシミに良いものっていうのは、脳のシミともリンクするものが多くて面白いのですが、カンカエキスには脳の機能を改善する作用があるのです。むしろこちらのほうが有名だったりします。・記憶を習得する能力。 ・記憶を保存する能力。 ・記憶した情報を引き出す能力。。 カンカエキスはこれら全てのメカニズムにおいて有意に作用する事が明らかになっています。障害を受けた脳神経細胞を回復させることによって,脳機能改善作用を持つようで、エキナコシドによる神経芽細胞内の活性酸素種レベルおよびカスパーゼ-3 活性を抑制することによって、障害を受けた神経芽細胞を保護するようです。ウイグル自治区の環境はすごく良いですが、オーガニック認証をきちんと持つ原料を選びました。もう1つがエコールです。愛媛県産のワカメからアルコールで抽出、精製したもので放射能検査済みです。エコールは何かと言うと、海藻に多いフコキサンチンの近縁関係で、藻類ポリフェノールの、フロロタンニン類、中でも「フロログルシノール」、「エコール」、「フロロフコフロエコール」、「ダイエコール」、「バイエコール」などのポリフェノールが多く含まれています。わかめを食べればいいって話ですが、わかめだと有効量は重量で50g。しかも吸収を考えると減ってしまいますので、サプリは確実ではあります。 これはL-チロシンとチロシナーゼというメラニンを作る時に働く酵素を混ぜた液にエコールを混ぜて、どれだけ茶色くなるのが抑制されたかの実験です。濃度が50μg以上からほぼ茶色じゃないのが分かるでしょうか?これは試験管ですが、人体に換算すると50mgとのことで、その量を1カプセルに入ることにしました。他には、やはりヒアルロニターゼとコラゲナーゼ、エラスターゼの活性も阻害するようです。あと興味深いのが、エコールの「アセチルコリンエステラーゼ」阻害活性です。アセチルコリンエステラーゼはアセチルコリンの分解酵素なので、要するに神経伝達物質の「アセチルコリン」を増やします。アセチルコリンの量が脳内で増えると集中力や記憶力がアップし、反対に脳内のアセチルコリンの量が低くなると集中力が低下することが確認されています。エコールは親油性なので、血液脳関門を通過するんですよ。もう一つが、糖化によって生成される最終糖化産物であるAGEの産生を抑制する作用です。AGEが抑制されれば、脳だけじゃなく、かなりアンチエイジングですよね。そんな4つの植物の抗酸化物質が入ったサプリメントを、1カプセルで有効量摂れるよう設計しました。ポリフェノールがたっぷりなので、こんな外見になりましたー!カンカもエコールも外用でもかなり過剰なメラニンを抑制するので、コスメにも入れたいなーと思い、今コンシーラに入れて試作中です。植物が持つフィトケミカルの相乗効果!日頃の食生活が一番大切ですが、こういうパワーをうまく取り入れてビューティークリアでいきたいです!!!私のコスメのブランドでスタッフを募集しています!詳しくはこちら
2014年07月23日
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みなさま、こんにちは。15日まで原稿の締め切りに追われていて、なかなか更新できずすみません。沖縄は記録的な大雨だそうで、九州の方にも上陸のおそれとのことですが、どうか十分お気を付けくださいませ。沖縄や九州は友人も多くうちの農園もありますので、みなさんと作物の無事を祈っています。東京もお天気が悪いですが、うちの畑ではニンジンの花が咲き誇っています。種取りのために残している株ですが、風ぐるまみたいに何輪も咲き誇り、風にゆれています。レースみたいにも見えます。ニンジンの花がこんなに美しいだなんて初めて知りました。野菜のニンジンを見る目も、なんだか変わりそうです。私が46年間の人生で知っているニンジンの姿なんて、ごく一部でした。ニンジンって、こんなに美人なんだなーって(笑)さて、前回お伝えしたお米との接し方の続きです。精米したお米は白米でも分付きでも、夏場は2週間もしたら酸化が進み、冬場でも1か月くらいで酸化が進んでしまうので、炊飯器とペアで、ぜひ精米機を持ちましょう!という鬼的なおススメを書きました。一方、精米などしないで玄米で食べるという場合つきあい方を間違えると、ちょっと問題が生じます。まず、玄米は非常に消化が悪いです。硬い外皮が付いていますから、本当によく噛まないと胃にかなり負担をかけます。ところが施術していても思いますが、現代人はアゴがすごく弱っています。顎関節症、プチ顎関節症気味の方も大変多いです。卑弥呼の時代とは骨格が違いすぎて、あれではたいていの方は玄米をちゃんと噛めているとは思えません。なおかつ現代人は忙しい方が多いです。1口50回とか噛める余裕のある方が、そうそういるとは思えません。せいぜい20回ですが、それだけでは胃腸が丈夫でない方の場合は、胃もたれや便秘になる方も出て来るようです。よく噛んでない状態で玄米が胃に行くと、消化酵素を無駄に使ってしまいますし、いくら玄米が白米より栄養があるといっても、外皮から中の栄養を取りだせないでいたら、白米よりも栄養が吸収できないことになってしまいます。もう1つが、「アブシジン酸」の問題です。植物の種子には適切な状況下で適切な時期に芽を出すための発芽抑制因子が備わっています。玄米に含まれているアブシジン酸は、発芽抑制効果がある植物ホルモンです。アブシジン酸はミトコンドリア毒とも呼ばれ、そのまま口に入るとミトコンドリアに障害を与えるとも言われています。アブシジン酸には細胞活性を抑制し、ミトコンドリアに障害を与え、体を冷やし、全身の酵素を抑制してしまうという懸念があります。それに関する論文をアメリカの国立科学研究所が発表もしています。http://www.pnas.org/content/104/14/5759.fullエネルギーを作るミトコンドリアが衰えること、すなわち老化であるとも言えますので、アンチエイジングの為には避けた方が良さそうです。もちろん、このアブシジン酸は玄米を水に長時間浸けて、発芽状態に持っていけば分解されて不活化ます。水に浸ける時間には諸説あって、常温の水で夏は12時間、冬は24時間という説もあるし、ある研究者は31℃で20時間浸けないと分解できないと言います。また別の研究者に問い合わせたところ、通常30℃から35℃が最適と言われる稲の発芽温度を、マイナスに近い冷水で10日浸けて、そのあと常温で撒いたところ芽が出たということから、常温の水であればもっと早くアブシジン酸は分解しているのではないかと推論を立てている方もいました。理化学研究所のアブシジン酸の研究者にも問い合わせてみましたが、アブシジン酸の分解ということだけを考えると、稲ではなく別の種子ですが、休眠種子では15℃の水に浸けたところ、48時間で半分に減少し、非休眠種子では、48時間で5分の1に減少したということです。休眠種子とは種取りしたての乾燥状態の種子で、非休眠種子とは適正な温度で1年くらい寝かせてあった種子ということです。稲ではありませんが、これは結構ショックな結果です。2日も浸水して減ったのは半分だけ?前発芽状態になっていてもアブシジン酸がすべてなくなっているわけじゃないということになります。ただ、浸水でアブシジン酸の量が減るということは確実です。さらに、前発芽状態に持って行くだけでも、存在はしても不活化していると考えれば、浸水はおおむね12時間で良いのかなとも思います。また、高温で乾煎りや黒煎りすることでも不活化できますし、発酵と言う過程を経ることでも不活化します。(要するにこれは玄黒茶やブラックジンガー、発酵はぬか漬けですね。)ただし、160℃以上の高温であることが必要で、炊飯くらいの温度では不活化出来ないそうです。また、発酵玄米というスタイルの発酵の仕方だけでは、アブシジン酸を不活化は出来ないと言う方もいました。また市販されている発芽玄米は、再乾燥させていることで、またしてもアブシジン酸がたくさん出来た状態だと話す研究者もいました。せっかく一度水に浸してアブシジン酸を不活化したものを、再び乾燥させると、種はまだ発芽すべきじゃないと判断して、もう一度アブシジン酸を再活性化して増やしてしまうそうです。不活化するためには、自分で浸水するしか道はなさそうです。しかし市販されている玄米の中には、高温乾燥されて発芽することが出来ないものも結構あるので、こうなるとアブシジン酸は浸水しても無害化することが出来ません。天日干し米や低温乾燥米でないとダメです。この点はよく販売会社に問い合わせて下さい。また、玄米のヌカの部分に農薬は蓄積しています。そして放射性セシウムは、稲わら部分に全体の73%、白米に7%、ぬかに10%、もみ殻に7%、根に3%が分布するそうです。そう考えると玄米を食べる場合は、必ず無農薬で放射能検査も徹底してあるものでないとリスクがあります。このように、なかなか玄米とつきあうにはコツと手間がかかります。その上、栄養的に玄米がそこまで優れているかと言えば、確かに白米よりはビタミンB2と葉酸は約2倍、ビタミンB6は約3倍、鉄は約2.5倍、ビタミンB1、ビタミンE、ナイアシンと食物繊維は約5倍、ビタミンB1は約8倍も含まれていますが、ビタミンC、12もないのでよく言われるような完全栄養食とは言えないし、実はアマランサスのほうが栄養的にはもっと優れていたりします。他の雑穀も例えば「あわ」は玄米よりカルシウムは約1.5倍、ビタミンEは2倍、亜鉛も葉酸も多いです。もちろん雑穀も種なので、浸水は必要ですけどね。玄米は長時間水に浸けて上手に炊飯して、なおかつよくよく噛まなければ、皮が硬いので中に含まれる栄養素も吸収出来ません。過去にブログで一度書きましたが、稲作の伝来時代からの史実や昔の道具を見ると、なんとかして硬い玄米を、食べやすくしようという工夫をしていたのは確実です。日本はどちらかというと玄米より雑穀の食文化が長いですし、昔の人ですら、玄米を玄米のまま食べようとは思わず、硬くて消化の悪い玄米をなんとかしようと必死だった。奈良時代にすらやっていない食べ方を、なぜ現代の日本人がやる必要があるのかなという疑問があります。その件を追及した過去ブログ玄米と白米鬼的探求!ある玄米の研究者の方のご意見では、この昔の脱穀用具が雑だったために、玄米には薄い傷がついていたことで、浸水時間が長くなくてもアブシジン酸を分解出来ていたのではないかということです。なんかもう、複雑な記事になっちゃいましたね、すみません。ただ、玄米には優れた点がいくつかあります。まず玄米の食物繊維は、ダイオキシンなどの有害物質を排出する力がダントツにすごいのです。また発芽させることで増えるギャバには神経を穏やかにし、中性脂肪を減らし、血圧を下げる働きがあります。他にも玄米には、RBFとRBA(α-グルカン)という優れた成分が含まれます。RBFはガン細胞を飢餓状態に追い込んで成長スピードを遅らせる働きがあり、RBAは免疫力を活性化します。ただ、RBAに関しては、要するにα―グルカンですから、β―グルカンと分子結合様式が違うだけで、ほぼ同じ働きをします。無理して玄米で摂らなくても、放射能のない干ししいたけなどを食べればよいと思います。こういうことを総合して考えると、私は現代の優れた道具である精米機で、7分付きくらいに精米して、雑穀をプラスするのが、一番いいと言う結論に達しています。玄米は食物繊維によるデトックスのために2週間に一度とか、1週間に一度、12時間浸水して前発芽状態にしてから炊飯器や土鍋で炊いて食べるくらいがちょうど良いのかなと思います。そして、RBFやRBAのために、黒煎りした玄米を玄米珈琲やお茶にして飲む。普段は、7分付きに精米して、雑穀を2割ほど混ぜて食べて、出来た米ぬかでぬか漬けにして発酵させて、アブシジン酸を不活化させてぬかの栄養素を漬物としていただく。野菜をぬか漬けにすると乳酸菌を摂りこめるだけでなく、ミネラルやビタミンがすごく増えます。ぬか漬けにすると、生野菜よりも不足すると疲れやすくなるビタミンB1が2.5~10倍近く増えると言われています。例えばきゅうりだとビタミンB1は塩漬けだと0.02mgなのに、ぬか漬けなら0.26mgにまで増えます。カリウムは100gあたりきゅうりの塩漬けでは220mgですが、ぬか漬けになると、610mgにまで増えます。DNAを形成する時に欠かせない葉酸は、例えば大根だと4倍くらい増えます。無理して玄米で食べなくても、こうした形で摂ればいいのではないでしょうか?ぬか漬け、黒炒り玄米、昔の人の生活術には、すべて意味があるんですよね。酸化していないおいしいお米を食べ、新鮮なぬかでぬか漬けも出来る。たのしい精米生活、まだの方はぜひはじめてみて下さい!!!
2014年07月09日
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みなさん、こんにちは。じめじめ梅雨空、めぐみの空ですね。元気におすごしでしょうか?私はあいかわらず治療院とコスメの会社を行ったり来たり。おうちでは原稿を書く毎日です。先週は、雑誌「美ST」の撮影でした。首こりからくるうつやパニック障害について特集されるそうで、かつて頸椎の歪みからパニック障害となった経験と自分でも出来る解消&予防法をお伝えしました。7月15日発売です、よかったら読んでみて下さい。そうそう、私の「やってはいけない老ける習慣」が、このたび4度目の重版になりました!じわじわと売れ続けているそうです。本が売れない時代に4刷りとは!読んで頂けてうれしい限りです\(^o^)/さて、話は変わりますが、みなさま毎日の炭水化物はどうされていますか?私は蕎麦やパスタなどを食べる時もありますが、基本的にパンがあまり好きじゃなくて、それ以外はほとんどご飯です。お米は九州産の無肥料、無農薬、無除草剤の自然栽培のお米を玄米で宅配しています。前回のブログでお伝えした、ここ数年ミツバチの大量死が問題になり、養蜂家からの要望で農林水産省が10か月調査した件ですが、稲に使われる農薬が原因である可能性が非常に高いことが判明し、再来年まで更に調査して、どの農薬が影響が大きいのか特定すると発表されたわけです。グリーンピースによるとやっぱりネオニコチノイド系農薬である「クロチアニジン」が検出されているそうですね。クロチアニジンは、お米栽培におけるカメムシの除去や猫や犬のノミ取り、シロアリ駆除剤として一般家庭でも広く使われています。ネオニコは今や、世界の市場シェアの約40%を占めるまで広がっていますが、使われ始めた頃からミツバチの大量死が世界中で見られるようになりました。昆虫は、植物の受粉の80%に関わっています。ミツバチはその80%に関わりますので、ミツバチが死んでいくということは、私たちの食べるものも、やがてなくなるということです。ネオニコチノイドは神経毒で、嗅覚や記憶の障害、産卵力低下、採餌能力低下、摂食量の低下、飛行困難および病気の罹患率の上昇などの害をもたらします。ミツバチなどの昆虫だけでなく、鳥類、爬虫類、魚類、両生類、微生物にも影響を与えていることが判明していて、脊椎動物は比較的影響を受けにくいですが、昆虫と人間の脳では神経細胞や神経伝達物質などは基本的には同じなので、ミツバチほどではないにせよ、人間の脳にも影響があるという説もあります。ネオニコチノイド系農薬は残留性があり、土壌や地下水などにも大規模な汚染を引き起こします。カメムシの除去のために、お米の栽培でも田んぼで使われています。でも、カメムシが発生してもお米は出来るんですよ。カメムシが稲穂の汁をちょっと頂いちゃうと、その米が茶褐色になるんです。ちょっと黒いお米がたまーに混じりますが、味的にもなんら問題ありません。通常、そこまで大量に発生する虫でもありません。仲よく共存して行けばいいんです。ただ、これをJAにまわすと、お米の等級が落ちて買取価格が下がるのです。黒いお米が0.1%までなら一等米なのですが、0.2%になるだけで2等米に下がり0.3%以上になったら三等米にされてしまいます。お米の評価が一級下がると60kgで約千円も価格が下がります。これは農家さんにとって、ものすごい経済的損失なので、カメムシを除去するのに農薬を使うのです。でも等級なんかお米に書いてないでしょ?買い取り価格は下がりますが、私たちが安く買えるわけではありません。おかしな話なのです。まず、こんな無意味な基準をやめるべきだと思いますが、私は無農薬で頑張っている農家さんのお米を買うことで、応援したいなーと思っています。ちなみに、自然栽培米は窒素が過剰でないので、虫の過剰発生の被害は逆に少ないようです。更に色選機にきちんとかけられているお米の場合、黒くなっているお米が混じることもあまりありません。なにより自然栽培米はおいしいです!でも自然栽培米を、玄米で食べているかと言うと、そういうわけではありません。家庭用のコンパクトな精米機で、ご飯を炊くたびごとに2合とか3合とか少量ずつを7分付きに精米しています。しかしいろんな方とお話していると、精米機を使っている方がまだ少ないんだなーと実感します。白米や分付き米を買っているという方が結構いらっしゃるんです。少量ずつ精米したてを買われるならいいんですけど、たいていはすぐに食べ切れず1か月以上経っていることも少なくないのではないでしょうか?精米したお米は白米でも分付きでも、夏場は2週間もしたら酸化が進み、冬場でも1か月くらいで酸化が進んでしまいます。酸化したお米はおいしくないですし、なにより酸化したものを体に入れるのは、アンチエイジング的に良くないです。最近の家庭用精米器は炊飯器よりも小さく、音もそこまでうるさくなく、熱もあまり発生せず、お米が欠けたりもせず、すごく優秀です。3分付き、5分付き、7分付き、無洗米仕様、白米磨き仕様などいろいろなモードがあります。なおかつ値段も、旧機種なら1万円を切りますし、新機種でも探せば1万円台であります。炊飯器が各家庭に1台あるように、ぜひ精米機も1台、ペアで使ってほしいなーと願っています。そこで今日は、私の精米生活を、写真で少し実況します。↑自然栽培米の玄米を2合測って、精米機にささっと入れます。↑ふたを閉めて、量を2合とボタンを押し、7分付きにメモリを合わせスタート。↑ほんの3分ほどで精米完了。↑お米部分のカゴをさっと外すと、下には新鮮なヌカが出来てます!↑このヌカで、おいしいぬか漬けが出来るのも、精米機がある大きな利点。新鮮な無農薬のヌカがいつも手に入るので、ぬか漬けのヌカもいつも新鮮な循環があります。↑7分付きのお米に雑穀を混ぜて洗い・・・・↑タイムレスビューティー(還元水素液)を垂らして、更にアンチエイジング米にします。玄米で保存しておくとかなり酸化しにくいので、元々おいしい自然栽培米ですが、毎回精米しているため、いつでも新米みたいな極上の味です!!私が使っているタイガーの精米機の1つ新しいバージョン↓↓うちのスタッフ2名が使っている精米御膳。安い割に結構優秀だそうです。音もミキサーくらい。↓精米御膳の最新バージョン。更に音が小さくなり、精米の速度も上がりました。玄米で食べないんですか?という質問もたまに頂きます。健康食やアンチエイジング食をやってらっしゃる方には、玄米食ファンの方が多いですし、私もたまに外食で食べることもありますし、玄米を否定するつもりは全然ありません。ただ、ご存知の方も多いと思いますが、玄米は炊飯の仕方と食べ方を気を付けないと、体にとって非常に負担にもなりえます。まず、玄米は非常に消化が悪いです。硬い外皮が付いていますから、本当によく噛まないと胃にかなり負担をかけます。ところが施術していても思いますが、現代人はアゴがすごく弱っています。顎関節症、プチ顎関節症気味の方も大変多いです。卑弥呼の時代とは骨格が違いすぎて、あれではたいていの方は玄米をちゃんと噛めているとは思えません。なおかつ現代人は忙しい方が多いです。1口50回とか噛める余裕のある方が、そうそういるとは思えません。せいぜい20回ですが、それだけでは胃腸が丈夫でない方の場合は、胃もたれや便秘になる方も出て来るようです。よく噛んでない状態で玄米が胃に行くと、消化酵素を無駄に使ってしまいますし、いくら玄米が白米より栄養があるといっても、外皮から中の栄養を取りだせないでいたら、白米よりも栄養が吸収できないことになってしまいます。もう1つが、「アブシジン酸」の問題です。すみません、たくさん書きすぎたため、後編に続きます!!
2014年06月30日
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みなさん、こんにちは。紫外線の強い、ムシムシする毎日ですね。しばらく梅雨空が続くのかなぁ。。。。明日は46回目の誕生日です。いやー、このブログ始めた頃は1歳だったうちの息子も今年10歳なんですから時の流れを感じます。ナチュラルなアンチエイジングを目指し、今も日々精進中です。これからが本格派エイジングな年齢にさしかかりますので、気合入れていかないと!ところで、衝撃のNHKニュースです。各地で起きているミツバチの大量死の原因が、ネオニコチノイド農薬じゃないかと世界中で言われ続けてきましたが、ついに日本の農林水産省でも10か月調査して、稲の農薬が原因である可能性が高いことが判明!再来年まで調査を続けて、どの農薬が原因か更に調べるそうです。ついにというか、遅すぎますけど、いよいよ真実が明らかになる時がきましたね。再来年まで待つまでもなく、一刻も早くネオニコ農薬を禁止して欲しいです。さて、長らく開発を続けてきたトーンアップ抗酸化コスメ。いよいよ世に出せる日が近づいてきました!イメージ写真はこんな感じ。社内のデザイナーと二人で、どうしたらこのコスメの魅力を一目で表現出来るか、考えて考えてこうなりました。なかなか美しいでしょ?(*^。^*)アスタキサンチン、8つの天然ビタミンE、ニュージーランド松樹皮エキス、マキベリー、ホワイトローズマリーなどなど抗酸化力の高い成分をたっぷり入れたシリーズです。私は、不自然に肌を漂白することには抵抗があります。メラニンは紫外線の害を真皮まで浸透させないための、最後の砦。真皮に紫外線が差し込むのを、出来るだけ表皮の基底層で堰き止めるために、メラニン色素を出してくれているわけです。過剰なメラニンの生成を抑制するのは良いですが、メラニンの息の根を止めるようなやり方は逆効果と考えます。もちろん、じゃあどんどん日焼けしましょう!というわけではありません。代謝がよければ、日焼けしてもすぐに白く戻りますが、部分的な代謝異常があると、そこだけがシミとなって残ることがあります。この場合でも漂白ではなく代謝を正常にする抗酸化成分でのケアが望ましいです。それに過剰に日焼けしてしまうと、メラニンの防御力を越えてしまいますから、やはり顔は出来るだけ遮光しておいたほうが良いと思っています。また、日焼けはそんなにしていなくても、日常紫外線で少しずつ光老化していっていることも、長い目で見ると肌老化を促進してしまいます。真皮に紫外線が差し込むと、繊維芽細胞が作り出すコラーゲンやエラスチンを分断したり、DNAを傷つけたりして、消えないシワやたるみを作ります。表皮はわずか0.1mm~0.3mmで、真皮は1mm~3mmです。皮膚の本体は真皮です。土台である真皮が崩れると、表面の表皮にどれだけきれいにお化粧してもダメです。真皮の70%はコラーゲンで出来ていて、肌のハリや弾力を作り出しています。ところが、紫外線が肌にあたった時に生じる一重項酸素という活性酸素が真皮のコラーゲン繊維を破壊したり、コラーゲンの量を減らしてしまうことが分かっています。コラーゲン繊維は架橋と呼ばれる橋で結びついているのですが、一重項酸素によってこの架橋が変性してしまいます。架橋が変性すると、お肌は硬くなり、深いシワの原因になります。また、コラーゲンの架橋が変性した肌は水分を保持する力も衰え、ハリを失います。これが光老化です。一重項酸素は紫外線があたった時に発生する活性酸素なので、こういう話をすると、やはりUVカットだ!ということになりがちです。だから5月から8月くらいまでは、多くの女性が多少なりとも日焼け止めやUVカットファンデを使ったり、日傘をさしたり、帽子をかぶったりといったケアをされると思います。しかし、紫外線は春夏だけでなく一年中降り注いでいるし、真皮まで届くUV-Aにいたっては曇りの日でも、窓ガラスも通り抜けてきます。ぼんやり家でくつろいでいる時も、窓から燦々と降り注いでいるわけです。UV-Aは4月~9月がピークですが、それ以外の月も実はピーク時の半分の量以上が降り注いでいます。UV-Bは4月~8月がピークですが、量が少ないだけで10月から3月も降り注いでいます。冬は肌が乾燥しがちなので、乾燥した肌はバリアが弱まり、夏よりも紫外線の影響を受けやすくなります。しかも油断している人が多いので、長時間外にノンケアでいても気にしていない方が圧倒的に多いです。秋冬でも紫外線にあたる時間が長ければ、春夏に受けるダメージに近づいてきます。だからといって日焼け止めを1年中、しかも家の中でも塗るとなると、今度は肌にものすごく負担をかけます。酸化チタン、酸化亜鉛の入った日焼け止めは、色のついていないクリームファンデーションと同じです。あれに酸化鉄を入れたら、ファンデーションですから。こればかりに頼るというのは、化粧をずっと落とさないですごしているようなものです。これが嫌なもんだから、植物のポリフェノールの力だけでUVカットすると言うサンスクリーンも作りました。あれなら24時間塗ってても問題ありません。さらに私は、1年中「抗酸化」ということも考えたいなと思います。紫外線が肌にあたって生じる一重項酸素がシワやたるみ、シミを招くのですから、この活性酸素を出来る限り無害化してあげることが鍵です。この一重項酸素の消去する力が一番強い抗酸化物質が、カロテノイド色素です。一重項酸素に電子を与え、無害な三重項酸素にしてしまうのです。カロテノイド色素は、植物が作り出すオレンジや赤色や黄色の色素。ニンジンのcarrotからとった名称だそうで、もちろんニンジンのオレンジ色もカロテノイド色素です。植物の花弁、種子、果実、花粉、根、葉などで見られる赤、黄、オレンジ色の大部分の色に、カロテノイドが含まれています。カロテノイド色素には、αーカロテン、βーカロテン、γーカロテン、リコピン、ルテイン、ゼアキサンチン、カプサンチン、フコキサンチン、クリプトキサンチン、アスタキサンチンなどいろいろな種類があります。カロテノイド色素は自然界に600種類、私たちが食べるものの中にも50種類くらいあります。例えば、にんじん、かぼちゃ、トマト、スイカ、ほうれん草、モロヘイヤ、ブロッコリー、とうもろこし、オレンジ、唐辛子、海藻などに多く含まれています。一件緑色に見えるものの中にも、葉緑素にひそんで存在しています。ほうれん草なんかすごくルテイン(目に良い)が多いです。今の季節は、こうしたカロテノイド色素の多いものを食べておくと、体の中から一重項酸素を中和することが出来ます!トマトジュースなんか良いですね。カロテノイドの中で、一重項酸素の消去能力はアスタキサンチン、リコピン、カンタキサンチン、αーカロテン、βカロテンが高いようです。特に脂質の中で働く力はアスタキサンチンが最強と言われています。論文 カロテノイドによるフリーラジカルの消去アスタキサンチンは1980年代にβカロテンやビタミンEの千倍近くの力があることが判明しています。↑こちらはアスタキサンチンを口から摂取した場合の肌への効果を原料メーカーさんで調べた実験データです。4mgを6週間続けて飲んだ群は、肌の水分量も弾力もアップしています。↑こちらは皮膚に塗った場合です。アスタキサンチンを一日2回18週間連続して塗って、UVBを週5回照射したところ、シワの形成がかなり抑えられているというグラフが左です。右は皮膚の弾力の変化で数字が上がるほど弾力がある状態。紫外線を照射してもアスタキサンチンを皮膚に塗っていた群は、弾力がかなり維持されているのが分かります。食べることで効果があるのはもちろん、肌に塗っても最前線で働いて、一重項酸素を無害化しているのではないかと思われます。アスタキサンチンの原料にも、いろいろなグレードがあり、よけいなキャリーオーバー成分が含まれてるものがほとんどなのですが、超臨界抽出法でなおかつキャリーオーバーもない、高濃度で質の高いものがありました。元々、これをアスタクリルオイルと言うサプリメントの原料にも使用していたのですが、コスメ用としても同じグレードのものがあったので、今回それを使いました。ニュージーランドの松樹皮エキス(エンゾジノール)は、その80%がプロアントシアニジンというポリフェノールです。このグラフは、原料メーカーさんでの実験データです。細胞死や細胞の成長低下を引き起こす活性酸素の過酸化水素に曝露したヒト皮膚線維芽細胞を保護する力についてエンゾジノールとビタミンCを比較する実験を行いました。過酸化水素 処理済細胞(100%とする)をエンゾジノール添加培養したところ、最高で132%の成長が認められましたが、ビタミンC添加では80%ですので、細胞を保護することが出来なかったということが分かります。プロアントシアニジンは、過酸化水素だけでなく、全種類の活性酸素を中和する能力があります。このプロアントシアニジンには以前から注目していて、これが果物の中で一番多く含まれるクランベリーのパウダーで、シミが出来やすい頬を色取るチークを以前作ったことがあります。今回は、プロアントシアニジンがすごく多い、ニュージーランド松樹皮エキスを美容液にたっぷり入れました。それからレッドパームバージンオイルから抽出した8種類の天然ビタミンE、特にαートコトリエノール、これは脂質の酸化を防ぎ、紫外線B波による損傷から皮膚を保護します。UV-Aから皮膚を保護する作用があるカルノシン酸が多いホワイトローズマリーも重要です。そしてクリームに入れる油もカロテノイドの多いアプリコットカーネルオイルにしました。他にもマキベリー、ビルベリー葉、ローズヒップ、セイヨウサンザシ、ローマンカモミール、緑茶のエキスなど。こういう抗酸化物質を常に肌にまとうことで、一重項酸素に対する防御力を強化したいなーと思っています。日焼け止めとかUVカットという概念とは少し違いますが、光老化の大元である活性酸素を中和出来れば、肌はかなり守られるはずです。皮脂や細胞間脂質の酸化も、肌をくすませる原因ですよね。油が酸化すると過酸化脂質となり、これは黒っぽい色をしているのでくすみの原因になりますし、ニキビやシミの原因にもなります。夕方になると顔がくすんで見えるのはこれのせいです。こういう皮脂ぐすみを予防してトーンアップできるのも、脂質で働く抗酸化物質を肌にまとう利点です。アスタキサンチンやプロアントシアニジン、カルノシン酸を肌にまとう!光老化よ、さらば!!!!
2014年06月23日
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みなさま、こんにちは。ムシムシする暑い毎日ですね。田植えの筋肉痛もそのままに、先週はあれから雑誌SPURの撮影へ行ってきました。編集部のみなさまの中でアムリターラを愛用下さる方が多く「美の伝道師たちの金言・銀言」の連載ページへの登場させて頂くことになりました。旅疲れで顔がまじでやばかったのですが、なんとか顔の筋肉を自力で上げ上げで頑張りました(笑)7月発売号だそうです。よかったら見てみて下さい!我が家の畑では、種が良い感じに乾燥してきたので、日曜日種取りをしました。のらぼう菜、小松菜、赤水菜、からし菜。大根とルッコラは、乾燥までまだもうちょっとです。種が大収穫だった、のらぼう菜と小松菜と大根、ルッコラは、またコスメブランドのほうで秋にでもプレゼント出来そうです。F1の種ではない、種取り出来る自家採種のオーガニックの種なので、みなさまでまた種取りして、どんどん命を繋いで行って下さると嬉しいです(^0^)/さて、前回中途半端に脳のことを書いたままになっていまして、すみません。もう、忘れてしまった方もいらっしゃると思うので、もう一度ざっと復習です。脳にはざっくり分けると、生命の中枢である「脳幹」と中心部にある「大脳辺縁系」という原始脳とその外側の「大脳新皮質」という大脳の90%を占める部位があります。「大脳新皮質」は、思考や知覚、言語、記憶、運動、合理的で分析的、理論的な思考など、高度な機能を持っています。高等な動物になるほど大脳新皮質が発達していますが、中でもおでこの下あたりにある「前頭連合野」という部分は、思考、判断、意欲、感情、理性を司り、五感から集まってきた情報を整理して、衝動を抑え、理性的に意志決定をして指令を出す、人間が人間らしくあるための中枢、司令塔です。人間はこの部位がすごく大きくて大脳新皮質の30%が前頭連合野です。ここが事故などで損傷してしまうと、何事にも興味が持てない無気力無感動になったり、性格がまるで変わってしまいます。さて、理性の前頭葉とは逆に、いわば本能的なものを司っているのが大脳新皮質の内側、中心部の「大脳辺縁系」です。大脳辺縁系はワニの脳とも呼ばれていて、好きとか嫌いとか、快、不快、恐怖、怒り、喜び、悲しみ、愛着など、他の動物でも持っている「原始的な情動」を司る箇所です。食欲や性欲といった生存本能が起こるのもここです。この中でも、「扁桃体」(アーモンドの種のような形なのでこの名がつきました)という部分が、好き!とか嫌い!とか恐怖!といった感情に関係する場所です。「側坐核」という部分は、報酬ややる気、快感に関係しています。これらの脳の部位はバラバラに動いているわけではなく、連動して協力しながら働いています。連動させるための情報を、脳のさまざな場所に伝えているのが、「神経伝達物質」です。脳の神経細胞は千数百億個もありますが、その神経細胞同士は繋がっていません。そのため、さまざまな神経伝達物質によって必要な情報を伝えています。なぜ、そんな面倒くさいことをしているのでしょうか?最初から神経細胞同士が繋がっていたら、全情報が全脳に行きわたるから便利そうに思いますよね?しかし、脳は前述したように役割が個々で違います。どんな情報もすべて伝えてしまうと、情報過多になって脳がパンクしてしまうのです。だから必要なところにだけ必要な情報を伝達し、神経伝達物質の中にも興奮性のものもあれば、抑制性のものもあるので、バランスを取りながら分泌されています。その種類は100種類くらいあると言われますが、働きがあきらかになっているものはまだ少ないです。主な神経伝達物質●アミノ酸グルタミン酸・・・興奮性の伝達物質ギャバ・・・抑制性の伝達物質グリシン・・・抑制性の伝達物質●モノアミンアセチルコリン・・・興奮性、記憶に関連ドーパミン・・・興奮性の伝達物質 快感、やる気に関連ノルアドレナリン・・・興奮性の伝達物質 怒り、やる気に関連アドレナリン・・・興奮性の伝達物質 恐怖、やる気に関連セロトニン・・・精神を安定させる調整役メラトニン・・・睡眠などの生体リズムに関連●神経ペプチドエンドルフィン・・・痛みを和らげる 幸福感に関連エンケフェリン・・・痛みを和らげる 幸福感に関連心は、神経伝達物質の量やバランスに大変影響を受けています。興奮性の伝達物質が多すぎるとイライラして神経過敏になりますが、またこれが少なすぎてもやる気を失い、うつになることもあります。どの伝達物質が良いとかいう話じゃなくて、これらがバランスよく分泌されることで、さまざまな感情が生み出され、心の平安や、やる気や生きる喜びや、悩みや、愛や悲しみや、いろいろな人間らしい感情が生み出されるのです。この神経伝達物質のバランスが崩れないことが、心にとっても美容にとっても、人生にとっても、欠かせないことだと私は思っています。神経伝達物質は、大脳辺縁系にあるアーモンドの種の形の小さな小さな「扁桃体」の働きで分泌されます。扁桃体の指令で、神経伝達物質を脳内の各場所に放出しているのが、命の脳である脳幹にある「神経核」という神経細胞の集まりです。神経核は脳幹に列をなして並んでいて、A、B、Cと3つの系列があり、さらにそれぞれにA1とかB5とか数字がついていて、左右対称に計40個の神経核が並んでいて、箇所によって、ドーパミン担当とか、アドレナリン担当とか、いろいろな役割で分かれています。この中でドーパミンの放出を担当しているのが、A8~A16ですが、A9神経系とA10神経系は特に大きくて重要です。ドーパミンは快楽物質で、簡単に言ってしまうと人間の「ウキウキ、わくわく」を司っています。楽しいことをしている時、何かを達成した時、誉められた時に嬉しいのはドーパミンが出ているからです。何かをしようという意欲や、やる気が出るのも、ドーパミンが出ているからです。ドーパミン担当の神経系の中でも「A10神経系」は報酬系とも呼ばれています。報酬系とは、ドーパミンが出る快楽を脳が覚え、その行為によって快楽を感じることを学習し、またその感覚を得たいがために、その行為を再び実行したいという意欲が生まれるということです。この報酬系があるからこそ、環境に適応したり、高度な社会文明を築くことも出来ます。目標を達成することを積み重ねることで、更に大きな意欲が生まれます。ただ、この報酬系には1つ問題があります。A10神経が暴走しないようにA6神経がギャバを放出して抑制しますが、どうやら前頭連合野にドーパミンに対する抑制機能がないようなのです。A10神経系は、仕事や勉強など自分にプラスになることであれば、良い面が多いのですが、ギャンブルとか、薬物などによってドーパミンが出てしまうと、これに対しても再び同じ快楽を得ようとしてしまう場合があります。ここに「依存症」という問題が生まれます。例えばパチンコで大量に玉が出た時には、ドーパミンも大量に放出すると言われています。脳はこの快感を学習し、再び得たいと思ってしまうのです。覚せい剤というものも、このドーパミンと報酬系に関連します。覚せい剤の成分はドーパミンと構造が似ているので、ドーパミンの放出を促進し、ドーパミンの再取り込口を妨害して、脳内のドーパミン濃度が結果的に高くなります。コカインやアヘンなんかにも、興奮性の伝達物質の濃度を高める作用があります。そのためこうした薬物には特に依存性が高いのですが、繰り返すことにより誇大妄想、神経過敏、不眠、混乱、幻覚、不安、攻撃性、不整脈、血管損傷、気憶力の低下など恐ろしい結果を招くのはご存じのとおりです。私が何よりも怖いなと思うのは、人間が持つ「やる気」とか「意欲」とか「目標」とか、「ワクワクドキドキ」とか、「よりよく生きたい!」という生きる喜びを司るこのA10神経系に傷がついてボロボロになってしまい、完全に回復することが難しいと言う点です。タバコのニコチンに依存性があるのも、この報酬系に作用するからだと言われています。ニコチンによって増える伝達物質は、ドーパミン、βエンドルフィン、アセチルコリン、セロトニンなどです。これだけ聞いたら、ニコチンいいじゃん!って感じですが、実はそうではありません。人間はニコチンなんかなくても、目標を達成したら嬉しいし、頑張って褒められたらうれしいし、デートしてたら楽しいです。そんな時ドーパミンは、自動的にバンバン出てハッピーになるのです。ところが、ニコチン中毒になってしまうと、こういった楽しさや嬉しさが、ニコチンなしでは十分に得られにくくなってしまうのです。要するに、ニコチンがあるから余分にハッピーになるんじゃなくて、本来ニコチンなんかなくても感じられたはずの幸せが、ニコチンなしでは得られなくなると言うこと。おまけにお金もかかるし、発がん物質をたくさん吸い込むんですから、何も良いことがないわけです。実は脳の報酬系は、おいしいものを食べるということでも、作動してドーパミンが出ます。それを繰り返していくうちに、食べ物を想像したり匂いを嗅いだだけでドーパミンが出たりして、食生活を楽しんで生きることが出来ます。これだけであれば、全然問題ないのですが・・・・最近おそろしい実験データを知ってしまいました。砂糖や人工甘味料の甘さが、脳内報酬系やドーパミンなどの神経伝達物質に影響を与えて、依存症や中毒に導くことが分かったのです。しかもその中毒性は、コカインよりも強かったのです。http://www.plosone.org/article/info:doi/10.1371/journal.pone.0000698人工甘味料によるダイエット飲料は増えていますが、テキサス大学の大規模調査では、毎日ダイエットソーダを飲んだ人は飲まなかった人に比べて、メタボの合併症のリスクが36%、糖尿病のリスクが67%上がると発表されました。フランスでもダイエットソーダを飲んだ人の糖尿病のリスクが15%も高くなると言う研究が発表されています。人工甘味料は甘みが強すぎるので、甘みに対する味覚が鈍化していくため、その他の甘いものを食べ過ぎてしまうことや、カロリーゼロの人工甘味料でもインスリンが分泌するといった研究もありました。その上、報酬系に対してコカインより依存性があるとなると・・・・いやはや恐ろしいですね。私の好きな本に上野圭一さんのナチュラルハイという本があります。これは人間には薬物やアルコールや娯楽産業などに頼らなくても、元々快楽を得る力が備わってるよっていう愉快な本です。ランナーズハイとかだけでなく、呼吸ハイとか、満月ハイとか、音楽ハイとか、知的快感ハイとか、自然分娩ハイなんてのも(笑)もちろん日常からことさら離れなくても、私たちにはすでに、ナチュラルにワクワクドキドキ出来る、素敵な報酬系、A10神経が備わっています!!
2014年06月17日
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みなさま、こんにちは。ブログの更新が遅くなってごめんなさい。お察し頂いている方もいるかもですが、田植えをしていましたー\(^o^)/今回は、大分県の中津江村というすごい山間部の棚田で1反半ほど、手植えしてきました。↑かわりばえのしない鬼スタイルですみません(~_~;)相変わらず誰か分からない完全紫外線武装です。会社の中でまだ田植えしたことない人メインに8名で行ったんですが、地元の方々も手伝いに来て下さって、夜は公民館で親睦会もあり、大盛り上がり!中津江村といえば日韓ワールドカップの時のカメルーンチームの合宿地で、到着が大幅に遅れて午前三時半になったにも関わらず村人が寝ないで待っていたということで、その優しさと懐深さで日本全国で感動を巻き起こした村ですが、今回やっぱりそういう温かい人たちが多い村だってことを、心の底から実感しました。外からやってきた私たちに対しても、壁を作らず大歓迎して下さるんですよね。みなさん、本当に親切で優しいです。農薬や肥料も使わない私たちのやり方に関しても、理解と興味を示して下さって、これでうまく栽培できるなら、自分達もやろうかななんておっしゃいます。いきなり中津江村が大好きになってしまいました。山の上のほうにある田んぼなので水がかなりきれいで、ミネラルも豊富な土壌の為、採れるお米は本当に驚くほどおいしいらしいので、楽しみにしています。水がきれいな山間部だけあって、イモリだのカエルだの、もういっぱいいるんですよ。この田んぼで採れたお米は、また味噌の原料にしようかなーとも考えています。もっと山の上にオーガニックのハーブ園もあり、ここはまるで秘密の花園でした。持ち主の方に、ここでもアムリターラのハーブを育てていいと言っていただき、何を植えようかワクワクしています。イチゴが露地で自生してて、食べると甘くておいしいし、グミの木の実って初めて食べたんですが、見た目もプルプルしてて甘酸っぱくて最高。↑このキハダと言う木の幹はこのままお茶にすると、胃腸に良いそうで、きこりのお茶と呼ばれています。水出しも出来て、すぐに黄色くなります。濃く出すと結構苦いんですが、薄くすればおいしいです。昨日から飲んでいますが腸には最高に良い気がします。↑この中津江村の山の斜面に、ピンク色のグロスの原料になる、日本むらさき草をいくつか実験的に大介君が植えています。こんな風に枯れてしまっているものもあるんですが、枯れたと見せかけて新芽が出てきていますので、復活するのかもしれません。栽培の難しいむらさき草ですが、すでにいろいろ特性が分かってきているので、今後に期待です!中津江村から車で40分の熊本の菊池にも寄り、いろいろなお米農家さんの取材もしてきました。実は秋から発酵調味料や干し椎茸なんかに加えて、熊本の無農薬無肥料の自然栽培のお米を取り扱おうと思っているんです。しかも山間部の棚田とか、使用しているお水が山の湧水や井戸水など、きれいなお水で育てている田んぼだけのもので、なおかつ苗から消毒剤や化学肥料を使わない、本物の自然農の農家さんのものだけをやります。もう、すごく環境のいいところばかりだったので、すっかり感動してしまいました。↑ある農家さんの田んぼの水の源流の一ツ目水源です。菊池川の源流で、ここは夜になると蛍だらけになる、鏡のように澄んだ場所でした。水がきれいなことって、お米作りには本当に大事だと思います。嗚呼、いろいろ楽しみです\(^o^)/さて、今日は脳のことを少し書きたいと思います。私は過去にパニック障害で苦しんだ時に、自分の脳でいったい何が起きているかが知りたくて、いろいろと脳の構造と働きを勉強しました。その後、カイロプラクティックの学校で解剖学の授業があり、医科大学で医学生のみなさまの解剖実習途中に2日間参加させて頂き、脳というものがあまりにも美しくて感動したことが思い出されます。脳にはざっくり分けると、生命の中枢である「脳幹」と中心部にある「大脳辺縁系」という原始脳とその外側の「大脳新皮質」という大脳の90%を占める部位があります。「大脳新皮質」は、思考や知覚、言語、記憶、運動、合理的で分析的、理論的な思考など、高度な機能を持っています。高等な動物になるほど大脳新皮質が発達していますが、中でもおでこの下あたりにある「前頭連合野」という部分は、思考、判断、意欲、感情、理性を司り、五感から集まってきた情報を整理して、衝動を抑え、理性的に意志決定をして指令を出す、人間が人間らしくあるための中枢、司令塔です。人間はこの部位がすごく大きくて大脳新皮質の30%が前頭連合野ですが、チンパンジーは17%、犬は7%、猫は4%です。猫より犬の方がちょっとだけ理性的なんですね(^O^)ここが事故などで損傷してしまうと、何事にも興味が持てない無気力無感動になったり、性格がまるで変わってしまいます。さて、理性の前頭葉とは逆に、いわば本能的なものを司っているのが大脳新皮質の内側、中心部の「大脳辺縁系」です。大脳辺縁系はワニの脳とも呼ばれていて、好きとか嫌いとか、快、不快、恐怖、怒り、喜び、悲しみ、愛着など、他の動物でも持っている「原始的な情動」を司る箇所です。食欲や性欲といった生存本能が起こるのもここです。この中でも、「扁桃体」(アーモンドの種のような形なのでこの名がつきました)という部分が、好き!とか嫌い!とか恐怖!といった感情に関係する場所です。ここを切り取られた動物は恐怖心をなくして、天敵に対して無防備になります。大脳辺縁系の「側坐核」という部分は、報酬ややる気、快感に関係しています。ちなみ、一目惚れというのは、扁桃体の判断です。会ってすぐ「生理的にダメ~」とかいうのも扁桃体の判断です。最初苦手だったのに、だんだん好きになったとかいうのは、前頭連合野の理知的な判断です。逆に嫌いなのに、なぜか惹かれてしまうとかいうのは、扁桃体がOKで、前頭連合野がNGという状況なんでしょう。人間って面白いですね(^O^)すみません、またまたたくさん書きすぎてしまったため、後編に続きます!!!
2014年06月10日
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みなさん、こんにちは。↑来週、田植えに行きます!今年は大分県の中津江村でも田んぼをやることになり、今アムリターラ農園の大介君が、苗を育ててくれています。オーガニックでも、この苗の段階で化成肥料が入った土を使ってしまう方もいるんですが、そういうことなくちゃんとした自然な土を使い、田んぼの中で育苗中。嗚呼、春はやっぱり田植えに限りますね!!!\(^o^)/さて、前回書いたように、人間の持つ自然治癒力は本当にすごいです。毎日生きているだけでDNAにたくさん傷がついていますが、ほとんどが修復酵素で修復され、修復されなかったものは自ら死に、それでも生き残った異常細胞も白血球が処理してくれます。しかし自分の修復能力やアポトーシス能力や免疫力の許容範囲を超えてしまうくらいのDNA損傷が起きることは、アンチエイジング的にもやはり避けたいです。DNAの損傷を加速させるものは、過剰な活性酸素です。原因は、紫外線、放射線、タバコ、大気汚染、食品添加物、有害化学物質、残留農薬、薬、電磁波、放射線、過食、飽食だと言われています。この中ではっきりと遺伝子に傷をつけてしまう物質や物理的作用あるものを遺伝子毒性とか変異原性があると言います。放射線や紫外線以外では肥料が多く代謝の悪い野菜に多い硝酸態窒素とたんぱく質が体内で結びついて出来るニトロソアミンや炭水化物を高温で調理した時に出来るアクリルアミド、環境中に広まってる無機ヒ素や、ベンゼンやダイオキシンなどの環境汚染物質、住宅建材に使われるホルムアルデヒド、喫煙、シクロスポリンなどの抗生物質、メチル-CCNUなどの抗がん剤、カビ毒ではアフラトキシンなどもこれにあたります。ちなみに酸化チタンのナノ粒子にも遺伝毒性と変異原性があることが多くの論文で発表されています。少なくとも2010年には米国国立労働安全衛生研究所は、ナノ酸化チタンを職業発ガン物質と断定しています。エストニア及びスイスの研究者らはナノ銀、ナノ酸化亜鉛、ナノ酸化銅が家庭用品から排水されて環境中へ放出されると甲殻類、藻類、及び魚類に毒性が高いと発表しています。http://link.springer.com/article/10.1007/s00204-013-1079-4/fulltext.htmlhttp://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/46/46.pdf↑これは環境儀という国立環境研究所の雑誌の記事ですが、読んでいただいたら分かりますが、推進している研究者ですらナノ粒子の毒性は認めていて、しかも小さすぎて全貌をつかめてもいなくて、だからこそ形状を変えて毒性を抑えられないかなどの研究を続けている状況です。どんなにSPF値が高くても、抗菌性があっても、ナノ粒子を使用しててナチュラルコスメとかはないだろーって思いますね。いくら油で固めて工夫しても、凝集してても、pH次第で拡散もします。そして使ったものはやがて環境中に流れます。ナノ粒子は小麦の成長にも影響を与えることも分かっています。天然由来でもウイルスサイズ以下に化学技術でナノ化したら、もうまったくの別物です。さて、こうしたDNAに損傷を与えるもの、遺伝子毒性のあるものをなるだけ避けると言うのが、私の基本姿勢と言えます。ただ、避けようのないものもあるし、ナチュラル生活をおくっていても、呼吸しているだけで活性酸素は発生しますし、紫外線も放射線もバンバン差し込んでいます。もちろん体の中の頼もしい自然治癒力がかなり処理してくれますが、ナチュラルアンチエイジングのためには植物が持つフィトケミカルや水素で活性酸素を極力無害化したり、AC-11のようなDNA修復酵素の働きを高める樹皮エキスを摂るといいと思ってます。これが、かなり功をなしていることは、以前DNAがどのくらい損傷しているかの尿検査をした時に判明しました。→http://plaza.rakuten.co.jp/korrida/diary/201208090000/尿中8-OHdGの数値が高いと、DNAがたくさん切れているということなんですが、普通13~20ng/mgCREだというのに、私の数値は7.2 ng/mgCREということで、担当医に相当驚かれました。これで、だいぶ鬼生活に自信を持ちました!!(^_-)-☆酵素生活は8年前からで、硝酸態窒素の少ない無農薬無肥料の自然栽培の野菜を食べ、生野菜サラダを食事の前にたくさん食べるという生活をずっと続けています。野菜はその季節の旬のものを頂きます。季節外れの野菜はあまり食べないので、おのずから食材数は少なくなりますが、料理は素材と調味料が良ければ十分おいしいし、最高のご馳走だと思ってて、幸いにも家族も同じ考えなので続けてこれています。あと私のDNA損傷が少ない大きな理由が、やっぱり水素なのかなと思ってて。今はなんだかすごい水素ブームがきたんで、みなさん聞き飽きているかもしれないんですが、2009年から水素生活なので、もう5年も続いているんですよ。活性酸素のヒドロキシラジカルと結びついて、無害な水に変えてくれるのが水素。宇宙で一番早く出来た元素。そして元素の中で一番小さく、一番軽い。分子量は1で吸収性が高く、細胞にも入り込みミトコンドリアにも作用し核にも作用できます。活性酸素は電子のペアが崩れ、電子が足りないから、隣の細胞から奪おうと言う酸化力が生まれてしまいます。それに電子を与えることが出来るのが、水素なんです。あまり知られていませんが、体内でも水素は発生しています。ビタミンCの発見者のセントジェルジ博士の研究によると水素は腸で作られ、肝臓>腸>腎臓>心臓>肺臓>脾臓の順に多いんだそうです。これは、肝臓と腸に活性酸素がすごく発生しやすいからなのではないかと言われています。そして体内の水素が減ると慢性疲労や生活習慣病が生じるとおっしゃっています。実は水素はDNAにも大きく関係します。DNAを傷つける活性酸素を水に変えると言うだけじゃなく、DNAの二重らせんの分子同士をくっつけているのが、まさに水素結合だそうです。水素が足りないとDNAのらせんが硬くなって、細胞分裂が滞りやすく、新陳代謝が悪くなるそうです。例えば肌で言うとターンオーバーが加齢と共に28日じゃなくなってくるというのはご存知だと思います。30歳代では、約40日、40歳代では、約55日、50歳代では、約75日周期とも言われています。ターンオーバーが乱れると肌のざらつきやくすみ、ゴワつきが増え、肌が乾燥たり、小ジワが出来やすくもなります。水素って、こうした面でも役にたってくれているんですね。また、このブログでもたまに書いている細胞の中で私たちが生きるエネルギーATPを作り出しているミトコンドリア様。1つの細胞の中に多くて数千個も住んでいて、私たちの体重の10分の1がミトコンドリアで、このミトコンドリアが元気かどうかが、アンチエイジングの究極の鍵を握るとも言われています。このミトコンドリア様がATPを作る時には水素が必要だと言うことが最近の研究でわかってきたそうです。ミトコンドリアが呼吸で吸い込んだ酸素と食べ物でATPを作る時、必ず約2%ほどは活性酸素になってしまうので、それを無害化するためにも水素が必要です。呼吸で吸い込んだ酸素の90%はミトコンドリアが使っているんですから、要するに活性酸素のほとんどは細胞のミトコンドリアで生れているわけです。通常はこうした活性酸素は体内で作る抗酸化酵素、SOD酵素などで無害化しますが、加齢と共に酵素の働きも鈍ってきます。その代わりに頼もしく働いてくれる最強の抗酸化物質が水素です。分子量が一番小さいので、細胞に入り、ミトコンドリアにも作用できるのが良いですね。今は医学的にも、いろいろな良い結果が出ていて、ますます注目が高まっていますね。水素関連の論文まとめサイト http://suisosui.org/私が5年前から飲んでいるのは、及川博士の開発した粉末サンゴカルシウムの多孔質の中に水素ガスを吸蔵させたもので、水に触れるとイオン化します。及川博士のオフィスにお邪魔した時、この水素イオンが発生するセラミックボールを入れた水道水に切り花を入れた花瓶が何本もあり、何か月かたっているのに、まるで鉢植えの花のように、小さな蕾が成長して花が咲きつづけていたのを目撃したことがあります。今はカプセルタイプの水素もいろいろ出ていて、他も試したりするんですが、とにかく酸化還元電位計でマイナス290mvまで下がって、しかも持続する固形タイプの水素サプリというのはこれしか見たことありません。飲んだ後の、元気が持続する感じとかもダントツだと思います。この水素サプリは水素分子が水に溶けるとイオン状態で安定して溶存するために、水素ガスとして外に放出されにくいから、水素ガスだけを測ると逆に少なく思えるんです。でもだからこそ、体内で1カプセルで8時間も安定して、水素イオンが細胞の中で働けるというメカニズムです。ちょっと久しぶりに実験してみましょう。↑プラス332mvの酸化のひどい水道水です。↑これに人から良いと勧められた固形水素サプリAをカプセルをあけて入れて、20分経った状況。確かに下がりましたが、プラス49mvが限界のようです。これは表面で膜になり水にほとんど溶けませんでした。↑すごくいいよ!って知人におすすめされ、買ってみた固形水素サプリBです。同じ条件ですが、20分経ってもマイナス75mv以下には下がりません。↑及川固形水素サプリ「美的水素」です。20分待つまでもなく5分でこの状況です。そのあとマイナス300mv近くまで下がりました。こういうのは水素サプリの中で、他にまだ見たことがありません。もう1つ、液体タイプの水素で気に入っているのがオキソニウムイオン液です。一度書きましたがタイムレスビューティーって言う名前です。水素イオン濃度は10.0ppmです。一般的な水素水は1ppmもいかないものが多いので、これは水素水としてもかなり濃い濃度です。しかも水分子に水素イオンを付加することで出来た、安定したオキソニウムイオン液なので、通常の水素水のように、どんどん抜けてしまうということがありません。これはサプリと言うよりは、食べ物の酸化を還元するので、お米炊く時も少々入れていますし、いろいろなものに薄めてスプレーしています。なんと言っても、魚の臭いがちょっと気になる時とか、お弁当の酸化防止とか、野菜をしゃっきりさせたいときとか、切り花の水にちょっとスプレーしたり、顔を洗う時もたらいに入れたぬるま湯に、少しスプレーしたりとか、日常生活のあらゆることに使用しています。↑還元力はこんな感じ。コップ1杯の酸化した水道水に、原液をわずか3プッシュ垂らしただけ。5分経たずにこの威力です。DNAを過剰に攻撃する発がん物質は出来るだけ避けて、そして抗酸化物質で、活性酸素の攻撃を無害化したい!!!amritaraでは、今新しいスタッフを募集しています。よかったらぜひ応募してみて下さい!募集内容へ
2014年06月01日
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みなさま、こんにちは。紫外線の強い毎日ですね。昨日私はサンダルデビューしました。7月に出す新作コスメ3種の仕様がやっと完成し、今は発売に向けてラベルを作ったり、サイトやカタログなどの準備中で、バタバタしています。その他にも、同時並行でいろいろなコスメの開発をしていますし、秋に発酵食品を自社ブランドで数種類出すため、生産者の方々に会いに出かけたり、サイトの原稿を書いたりしてる毎日です。でも、変わらずカイロプラクティックの治療院は週3回やっていますし、トークイベントは今月は3回もありましたし、だけど家族との時間も大切にしているため、いやー目が回りそう\(◎o◎)/!だけど好きなことしかしてないので、忙しくても楽しい毎日です。↑うちの畑の小松菜です。種というのは観察してると面白いのですが、最終的にどんどん放物線を描いて広がります。出来るだけ子孫を、遠くに広く残そうとしているのです。そして十分広がったから、このように急速に枯れ始めます。次世代にバトンを渡したら、安心して土に還ろうとします。そしてそれは自然な肥料となり、また巡り新しい命として、いつか生まれてくるのです。なんだかしみじみとする春の庭です。先日ある雑誌の取材を受けた時に、私のアンチエイジング法について、一言で言うとなんですか?と聞かれました。守備範囲が広いので、なかなか難しい質問です(^_^;)方法としては多岐にわたるのですが、基本は何かと考えてみると、やはり「人間が持つ自然治癒力を高める」ということに尽きるんじゃないかと思いました。私は28歳でパニック障害になり、それがハーブと栄養学と呼吸法とカイロプラクティックで治癒したことがきっかけで、治療家の道に進むことになりました。体が持つ自然治癒力。カイロプラクティックの世界では「イネイトインテリジェンス」とも呼びます。それを妨げるのが、脊椎サブラクセイション(subluxation)。ズレや歪みによって神経伝達が阻害され、自然治癒力が発揮されるのを妨げている椎骨のことを言います。私は、問題のあるサブラクセイションを見つけて取り除く施術をするのが専門。ただ、現代人のサブラクセイションは椎骨ばかりとは限らず、食事やコスメ、すごし方、心までが整うと、本当のビューティーエイジングだなと感じています。美しい背骨を手に入れると共に、過剰な活性酸素や糖化、炎症を呼び込むような食生活やバリアを壊す化粧品、生活習慣を見直すことも大切です。化粧品やサプリメントを開発している中で、植物が持つフィトケミカルの力にもすごく驚かされます。ただ、なんといっても一番ベースにあるのは、体が持つ自然治癒力。「秩序を保とうとする力」「修復力」です。基本的にこれが備わっているからこそ、これがすごいからこそ、施術も、フィトケミカルも活きるのです。知れば知るほど、一体誰が設計したんだろうと思うほど、なにもかもがミラクルです。それは人間の体にだけあるわけではなく、植物も動物も、自然界すべてに備わっているイネイトインテリジェンスだと思います。人の体は約60兆個の細胞で出来ています。細胞の基本的な形は球状で、1つの大きさはだいたい10~30μm(マイクロメートル)1μmは1mmの1000分の1ですから、まぁナノメートルよりは大きいですが(1nmは1μmのさらに1000分の1)、1つ1つはかなり小さいです。↑細胞はこんな構造です。表面には厚さ約7nmの細胞膜があります。細胞膜には鋭敏なセンサーの役割があり、いろいろな情報をキャッチして細胞内に伝えています。また、特定の物質を細胞内に入れたり、細胞外に出したりする重要な役割もはたしています。細胞膜はリン脂質が主成分ですが、オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸を補うことで、細胞膜は柔らかくなり正常な機能を保ちます。オメガ6は摂りすぎの傾向なので、オメガ3を積極的に摂るのが大事と言うのは、もう多くの方がご存知です。クリルオイルなんかはオメガ3脂肪酸にプラスして、リン脂質が40%も含まれるので、細胞にとって極上のごちそうと言えます。細胞膜の中は細胞質で、細胞内液に満ちていて、中にエネルギーを作り出すミトコンドリア、たんぱく質の合成に関わるゴルジ装置、小胞体、リボソーム、不要物を処理するライソソームなどの細胞小器官があります。真ん中に核が1個あり、細胞のすべてをコントロールしています。この核の中に染色体があります。染色体は23組46本あり、この染色体がDNAで出来ています。DNAの中に遺伝子という細胞の設計図や先祖から受け継いだ情報があるのですが、1つの細胞にだいたい2万2千個前後の遺伝子があると言われています。遺伝子を構成しているDNAは、二重のらせん構造をしていています。細胞はいつも同じではなく、細胞分裂して新しいものに生まれ変わっています。毎日、なんと6000億回も細胞分裂し、6000億個の新しい細胞が生まれています。今、この瞬間にも私たちの細胞は生まれ変わり、3か月後には一部を除けばすべてが新しい細胞に入れ替わっている計算になります。細胞分裂とは要するにコピーです。細胞を分裂して、同じやつをもう1個作るわけです。この細胞分裂で一番重要なのは、細胞の設計図であるDNAを正確にコピーすることです。ところが、毎日生きているだけで1日で1つの細胞で100万個のDNA損傷が起きています。ほとんどがDNAの二重らせんを片方だけ切る損傷ですが、細胞10個のうち1つでは二重らせんを両方とも切るような損傷が起こるそうです。宇宙から差し込む自然放射線でも、細胞1万個のうち1つの割合で二重らせんが2本とも切れているのです。でも安心して下さい。私たちの体には「DNA修復酵素」というすごい酵素があるのです。これによって、1本切れたものは99.9%以上修復し、2本とも切れたとしても90%も修復します!1本だけ切れたら、無事なほうの対の1本を参考にすることで、かなりそっくりに修復できます。2本がいっぺんに切れてしまっても、他のDNAから似たパターンを探し出してきて、なんとか修復しようとします。ただ、この時によく細胞分裂でミスコピーします。でもこれまた安心なことに、私たちの体には「アポトーシス」という異常細胞の自殺機能があるのです。それでもかいくぐって生きのびた異型性細胞も、私たちの体の中の頼もしいパトロール隊である白血球のナチュラルキラー細胞によって、たいていは根こそぎやっつけられてしまいます。それでも残ってしまったものが、がん細胞になります。がん細胞になっても、ナチュラルキラー細胞は日々戦ってくれています。自然治癒力って本当にすごいですよね。こんなに傷がついても、ここまで修復され、修復されなかったものは自ら死に、それでも生き残った異常細胞も白血球が処理するのですから。しかし自分の修復能力やアポトーシス能力や免疫力の許容範囲を超えてしまうくらいのDNA損傷が起きることは、やはり避けたいです。それは、細胞のガン化という恐ろしい結果までいかなくても、皮膚細胞で起きればシワやたるみ、シミの原因となり、臓器や筋肉で起きれば老化や生活習慣病の原因となります。要するにDNA損傷は、老化の大きな原因なのです!DNAの損傷を加速させるものは、過剰な活性酸素です。活性酸素をたくさん発生させる原因は、紫外線、放射線、タバコ、大気汚染、食品添加物、有害化学物質、残留農薬、薬、電磁波、放射線、過食、飽食だと言われています。放射線もそれ自体でDNAを切るのは3割。あとの7割は活性酸素で切ります。放射線(おもにβ線)が体内の水にぶつかり、活性酸素のヒドロキシラジカルが発生するのです。私たちは食べものに含まれているカリウム40と言う自然放射性物質で毎日約6000ベクレルも体内被曝していますが、この程度ではちゃんと修復できるようになっているそうです。カリウム40は46億年前からありますが、まだ体内に入れることに慣れていない新しい放射能核種の場合は、生体濃縮しやすく代謝が遅いという説もあり、量や濃度によっては許容範囲を超えると思いますので要注意です。人間の体には活性酸素を無害化するSODやカタラーゼ、グルタチオンペルオキシターゼなどの抗酸化酵素があるので、多少のことはこれら酵素で解決してしまいます。要するに過剰に発生しなければ問題ないのですが、酸化ストレスが多い現代は、体内の抗酸化酵素だけでなく、食べ物から抗酸化物質を摂ることで、出来るだけ自然治癒力を助けて、より修復力を高めたいです。SOD酵素は亜鉛と鉄が不足していると十分作られにくいので、微量ミネラルをちゃんと摂りましょう。↑麻の実ナッツがおいしくておススメですが、こちらの麻の実の殻のほうをパウダーにしたもののほうが、鉄分は2倍くらい多いです。なおかつ亜鉛も若干こっちのほうが多いです。必須アミノ酸がすべて入っていて、重量中50%がたんぱく質という麻の実プロテインで、非加熱のため酵素が活きたRAWフード。少し青くさいきなこみたいな味で、スムージーや豆乳に入れて飲む感じですね。それから植物が持つポリフェノールやカロテノイド、ビタミンC、ビタミンEも活性酸素を処理してくれます。ヒドロキシラジカルを無害な水に変えるのは、なんと言っても水素です。私は肌で発生する一重項酸素という活性酸素に関しては、アスタキサンチンやカロテノイド、ケルセチンなどの抗酸化物質を肌に塗ることでも対応しますが、例えば植物の力だけでSPF値を出しているサンスクリーンではケルセチンやプロアントシアニジンが多いビルベリーの葉のエキスをたっぷり入れています。成分の中でもう1つ面白いのがブラジルのアグアヘ(オオミテングヤシ)というヤシ科のフルーツの実を搾って得られる真っ赤なオイル。このオイルにはニンジンよりもカロテノイドが多く、一重項酸素から肌を守るのに一役かっていると思います。すみません、たくさん書きすぎたため、後編に続きます!!
2014年05月26日
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みなさん、こんにちは。慌ただしい毎日が続き、ブログの更新が遅くなってすみません。いい天気ですね!うちの畑ではオクラの種取りをして、植えました。先週の木曜日は、コスメのプレス発表会でした。発表会では1時間のセミナーを1日3回やり、おかげさまで260人くらいのマスコミの方に来て頂きまして、大賑わいでした。↑トーンアップがテーマの化粧水、美容液、クリームの3種類が、7月15日に一度にデビューします。いやー、基礎化粧品3種を一度に出すと言うのは、5年前のブランドを立ち上げ時以来のことなので、完成させるには時間がかかりましたが、やっと世に出せるのでうれしいです(>_
2014年05月18日
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