目の変化びと

目の変化びと

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2006年08月31日
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(生と出会う:p144/p145:クリシュナムルティ:コスモス・ライブラリー)より引用(一部変作)
『人間についての書物は、あなた自身です。あなたという書物には、人間についてのすべてが書かれています。
 なのにあなたはその本を読みたがらないのです。あなたは誰かに、その本について話してもらいたいと思っています。またはその本を(直接読むのではなく)分析することが、その本を理解する助けになると思っています。
 あなたはその本を注意深く、一語一語、それを歪めることなく、一つの章だけ読んで他の章は無視するということはせず、その本全体を読むことができますか?
 その本を読むのにあなたは一章ずつ、ページを一つ一つめくりながら、長い時間をかけて、生涯かけて読みますか? それとも、それを一瞥にして、即座に読み切る方法があるでしょうか?
 あなたは鏡に、本に、あなた自身であるその本に映った自分自身を、完全に、即座に、「見る」ことができますか? そのときあなたはその本が「無(nothing)」であることを「見る」でしょう。あなたはこのことを理解されるでしょうか? あなたはその本を最初のページから最後のページまで読み、そこには何も無いことを発見するでしょう。私が言っていることがおわかりになりますか?
 それが意味するのは、「無(nothing)」であるとは「ならない(don't become)」ということです。
 その本は「なる(become)」ことです。「なる(become)」ことの歴史なのです。だから、もしもあなたが自分自身を深く調べるなら、あなたとは「なる(become)」という運動であることを発見するでしょう。
 だからあなたは、一目でその本を読み、それは絶対的に「無(nothing)」であることを「見て」、この世界において、何者でもない者として、真に生き生きと、生きることができるのです。』



 僕としては、「あなた=本=なる(become)という運動」という「あるがまま」を「一目で見る」ことによって、「あなた=本=無(nothing)=ならない(don't become)」という事実があらわになる、という解釈をしています。

 それにしても、「真理」の、なんと、とんでもなく見事な表現なんでしょう。





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Last updated  2006年08月31日 14時26分41秒
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[クリシュナムルティ(引用)] カテゴリの最新記事


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追記  
 時間をかけて「本=私=世界」を読む場合には、「これがこうなって、ああなって、ということは、それからこうなって、ああなって・・・」という読み方になってしまう。
 時間をかけずにたった今、瞬時に読む場合には、ただ驚くばかりで、そこには至福がある。 (2006年09月03日 16時23分19秒)

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ミズナ@ Re:ミズナさんへ(12/10) gaMeさんへ お返事をありがとうございます…
gaMe @ ミズナさんへ 「悟りについて」をおもしろいと言っても…
ミズナ@ Re:悟りについて(その33)(12/10) こんにちは。 「悟りについて」 なんか、…
gaMe @ まちがい けっきょくのところ、この頃(2006年)や…
gaMe @ もがいていた時期 この頃(2006年)書いてた、【私=瞬間ご…
無空無限@ Re:川を渡る(01/06) 幾月か幾年かは存在にまかせて、喜び祝い…
gaMe @ これ書いて、4〜5年経って、思うこと。 こんな文章を自分が書いただなんて、ほん…
gaMe @ 結末を知って見ると… この前(2018年8月19日)見ておもしろかっ…
gaMe @ 約 数 「同じ個数に分けられない(1個ずつは除く…

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