再出発日記

再出発日記

PR

フリーページ

お気に入りブログ

台湾旅行。淡水老街… New! はんらさん

「リベラル」と「左… New! 七詩さん

図書館大好き646 New! Mドングリさん

6月のおしゃれ手紙:… New! 天地 はるなさん

ジェームズ・ホーズ… New! シマクマ君さん

カレンダー

2010年07月03日
XML
カテゴリ: 邦画(09~)
六月に映画館で見た映画は9本でした。なんと珍しく記事にしていない(つまり語るに値しない)作品が一本もありませんでした。

ひかりTVで見た昔の映画で、語りたい映画は三本です。

「真昼の死闘」
クリント・イーストウッドに多大な影響を与えた監督であるドン・シーゲルの作品を初めて見た。細部にウィットに富んだみごとなウェスタン。

(ちょっとあらすじ)
メキシコ北部の荒地で3人の男が1人の修道女に暴行を加えようとしていた。順番を決めようとくじ引きをしていると、銃声とともにダイナマイトを持った男ホーガン(クリント・イーストウッド)が現れた。そして、アッという間に3人を射ち殺した。頬はこけ、むさくるしい鬚面だが凄腕だ。女はサラ(シャーリー・マクレーン)と名乗り、姉が売春婦なので、その罪を償うために尼僧となったと言う。それなら尼僧らしく死体を埋葬したらどうだ?と言うと、サラは彼の頬をいやというほどひっぱたいて、シャベルを取った。ヘンな尼僧である。ホーガンは、自分はメキシコの革命ゲリラに雇われている流れ者で、チワワのフランス警備隊を撃滅する作戦に加勢し、成功すればたんまり褒美をもらえるのだと話し、サラは、私はチワワの生まれだと相槌をうつ。一緒に旅を続けるうちに、ホーガンはサラを使ってフランス軍の動きを探ることにした。

その後のクリントの作品で何度も描かれるアウトローと謎の美女との組み合わせ。女性を常に対等に描こうとするクリントの姿はここから来ているのだろうか。

単純な物語の中に、登場人物たちの人生を垣間見せるような仕掛けが随所に仕掛けてあって、物語に奥行きを与えていた。こんな娯楽作品の基礎があるからこそ、クリント監督は深刻なテーマを描いても、わかりやすくて退屈しない作品をつくるれるようになったのだろう。

この弟子ありて、この師匠あり。

「男一匹ガキ大将」
数多くつくられた漫画原作の映画のひとつであるが、ビデオ、DVD共に未発売なのである。当然未見だった。



戸川万吉が高校生のくせしておっさん臭い。片目の銀二はどうしてもおっさんにしか見えない。仕方の無い出来ではある。(日本映画専門チャンネル)

「翔んだカップル」(1983)
相米慎二監督
福岡からの転校生、勇二は東京の叔父の空き家の一軒家に住むことになった。そこの間借り人が何かの手違いで同級生の圭という女の子だった。心ならずも同居生活が始まる。薬師丸ひろ子と鶴見真吾がまだ16歳のころの作品。少年マガジンがスポコン、劇画路線から決別した80年代の柳沢みきおの代表作である。勇二が部活でボクシングをするのはおそらく偶然ではない。「あしたのジョー」への強烈なアンチテーゼなのである。そして、この頃しらけ世代、新人類は最盛期を迎えていた。

韓国ドラマならば、徹底したラブコメになるところをウジウジとした性青春ものになるとろが、日本映画の特徴なのだろう。

しかし、薬師丸ひろ子の本当にさまざまな喜怒哀楽の表情が魅力的で、なおかつ監督の演出により、漫画よりは青春して終わった。退屈しなかったということではなかなかの作品であった。(日本映画専門チャンネル)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年07月03日 20時27分00秒
コメントを書く
[邦画(09~)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

永田誠@ Re:アーカイブス加藤周一の映像 1(02/13) いまはデイリーモーションに移りました。 …
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
生まれる前@ Re:バージンブルース(11/04) いい風景です。 万引きで逃げ回るなんて…
aki@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) 日本有事と急がれる改憲、大変恐縮とは存…
北村隆志@ Re:書評 加藤周一の「雑種文化」(01/18) 初めまして。加藤周一HPのリンクからお邪…
ななし@ Re:「消されたマンガ」表現の自由とは(04/30) 2012年に発表された『未病』は?
ポンボ @ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) お元気ですか? 心配致しております。 お…
むちゃばあ@ Re:そのとき 小森香子詩選集(08/11) はじめまして むちゃばあと申します 昨日…
KUMA0504 @ Re[1]:書評「どっちがどっち まぎらわしい生きものたち」(02/26) はんらさんへ 今気がつきました。ごめんな…

バックナンバー

・2024年06月
・2024年05月
・2024年04月
・2024年03月
・2024年02月
・2024年01月
・2023年12月
・2023年11月

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: