January 20, 2012
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滞在中ずっと奥歯が痛く辛かったのですが、何とか三日間試合を楽しむ事が出来ました。

組合せ餌の妙で北海道出身で道外に出て頑張っている選手と、北海道に残って頑張っている選手の対戦もあり、複雑な心持ちで見た試合もありましたが、お互いが大きく成長している事を頼もしくも思って観戦しておりました、

まぁサッカーで言うダービーマッチの様にも感じますが、わたくしには良い刺激になりました。

まずは、「札幌円山クラブ出身同士」でした。後藤対竹岡です。
後藤君(卓也)は、長男の岳幹が中2の時にカデットダブルスを組んでくれ、北海道大会をギリギリ勝ち抜き全国大会に連れて行ってくれました。
今のところ長男はこの1回だけが全国大会出場となっております。小学時代に3回の全国優勝また、カデットダブルス全国2位の後藤君が「卓球以外はやる男」の息子と組んでくれた事に感謝しております。もちろんここで紹介するまでもなく全国に名前が知れ渡っている素晴らしい選手です。

竹岡君(純樹)は、拓蒼が円山クラブへ入った時にチームのエースとして活躍をしておりました。スポーツだけでなく教育大学附属中学に通うほど頭もよく、北海道を背負う選手となると思っておりましたが、更に上を目指して青森山田中学に転校しました。
中3で見事に全中シングルス3位に入賞しましたから、来年、丹羽・吉田・町選手が抜けた後は、同じく北海道から進学した全中3位の藤森君と一緒に、青森山田の主軸となってくれるものと期待をしております。
朝、練習コートを見ると、円山の先輩で今やジュニアで日の丸を背負って海外で試合をする吉田雅己選手と練習をしておりました。純樹はあの頃円山小学校で練習していた「ポチャ」の面影はまったくなく、豪快に両ハンドを振っている姿を見て、やはり山田に進学して良かったなぁ~と、思いながらその素晴らしいボールを見ておりました。

試合が始まると、いつもは大きなアクションの少ない卓也が気迫十分で後輩を追い込んでいきました。逆に得意の両ハンドが振り切れずに、台から下げられた純樹が1-3で敗退いたしました。負けられない気持が先行して力を出し切れなかったのかもしれません。しかし、次の東京選手権、そしてインターハイでは本来の力を見せてくれるものと期待しております。

また、久し振りにお会いしたお父さんは、元「札鉄」(現JR北海道)の野球選手でしたが、最近は息子の影響ですっかり卓球に目覚めて夫婦で練習もするそうですし、自身はローカル試合にも出場していると会場で聞きました。

お父さんいわく「“組合せに恵まれない”ので、勝てないのさぁ~この前はさぁ~もと○星の監督の佐○木さんだったよ~もっと弱い人と試合したいなぁ~」と、いい年をしてから始めた卓球初心者らしくない生意気なセリフでぼやいておりました。「卓球関係者には内緒だよ~」と言われましたので、あえて聞き流すつもりでしたが書くことにいたしました。次回大会では“対戦相手に恵まれる事”を祈っております。(連絡をくだされば応援に行きますよ、ベンチは麻生のYさんに頼みますか?)

話しが横道にそれてしまいましたが、聞くところによりますと、道外に出た選手達は北海道の選手と対戦をする時には、普段よりもずっと緊張するらしいです。
よく言う「負けられない」気持が大きく作用するようで、格上の選手達が意外に1セット目や2セット目は苦戦をしたりします。しかし序盤を乗りきると気持が落ち着きますので、結局最後は木っ端微塵にされてしまうのですが、実力的には大きな差があっても、卓球はメンタルが試合結果を左右する事が多いのだとあらためて実感させられますね。

さて、丹羽君と後藤君、そして吉田君の三人は小学時代には日本一を争った選手同士です。
まさに彼らが三人揃って北海道にいた時には、恐ろしい事に日本チャンピオンが三人もいたのですから、同年代の子供達に取っては悲劇と言っても過言ではないようなレベルの高い戦国時代だったのでした。組合せで代表決定が彼らだったら即死でしたからね。

今大会での丹羽君と後藤君の試合は、ジュニアラン決での対戦となりました。
1セットを取り合うまでは、ラリー戦などで会場を沸かせておりましたが、今や世界で戦う丹羽君は、3セット目からはまさにジュニア3連覇と、オリンピック代表を狙う位置につけている選手の貫禄を見せつけるような試合振りで当時のライバルを一蹴しました。

丹羽君には今大会で優勝をしてロンドンに出場してくれることを祈っておりますし、また後藤君にも吉田君と三人で、再び北海道三羽がらすと呼ばれる選手になる事を期待しております。

会場をぶらぶらしていると(ずっと真剣に見ておりましたので、少しだけ息抜きの時です)誰もが知っている某大監督が数人の取り巻きと歩きながらお話しをしておりました。(この方インターハイや各カテゴリーの全日本でも観客席にいるのを見たことがありません。常に特別室がご用意されているのですかね?)
大御所のお話しですから、取り巻きの超有名人達も、時には通り過ぎる人を避けるためにカニ歩きになったりしながらも大真顔でお話しに聞き入っておりました。(ついついわたくしは、私立探偵のようにこっそり付けてしまいました。)

所属選手が負けたのかは解りませんが、そのお言葉は…

「負けは負け、負けに惜しい試合はない、意味もない、今後にも生きない、セットオールジュースも自信にもつながらないただの負試合、強くなる解決策は次の試合で勝つだけだ、ただ見ていて一番腹が立つのは最終セットの逆転負け、あのバカ者め」だそうです。(勝つから強いのか、強いから勝つのか…卵が先かニワトリが先か…)

知らない監督さんが言っていたりするのを聞いたら「お前アホちゃうか~」ですが、言う人が言うと…

「極論だなぁ~それでもいいのかあ~」とも感じてしまいます。また、聞き方を変えると「あぁ…すってんてんで負けても次に勝てば良いんだ」と、チャンスをくれたようにも感じます。

一年中不機嫌で苦虫を噛みつぶした顔しか拝見した事はありませんから、そんなに優しい人にはまるで見えないので、真意は測り知れませんけど、半世紀も指導をすると様々な事が見えて来るのでしょうねぇ~

今大会では色々な事を考える事ができました。人目につかない所にずっと座って観戦と応援をしていたからでもありますが、いつもは試合の結果だけに一喜一憂し、夜は呑むだけの“旅行”だったのですが、今回は色々と考える事が出来た良い“遠征”になりました。

追伸:最近「持ってる」なんて、スポーツ界でよく言われる“言葉”があります。
「野球斉藤投手」「ゴルフ石川選手」など、誰から見ても成功している選手ですから“褒め言葉”であることに間違いはないと思います。
このいわゆる“持ってる”選手は、小学、中学生の頃から予想もしなかった好結果を出したりする選手が多いように思います。

そう言えば、今回混合ダブルスで第1シードを破ってランキング入りした「鈴木選手」、中国電力、エクセディの実業団選手を2人撃破した「栗原選手」…この2人が、中2中1の滋賀カデットでは「全国ダブルス3位」でした。やはり持ってるんでしょうね~

そう言えば今年の全国カデット「ダブルスランキン選手」が札幌大谷中にはおります。
そのうちの左利きの方は、今回のジュニアでファイナルセット、0-7から9-10まで追い上げて、最後はハイトスの勝負サーブを思いっきり台の角に当てて後ろに吹っ飛ばして「ゲームオーバー」となってしまいました。…まったく応援していたわたくしも「よし!ここ一本だぞっ!」と、盛り上がっていたのに椅子から滑り落ちてしまいました。

奇しくも今年の金沢カデットでは、人手不足でわたくしがベンチに入ったのですが、絶体絶命のピンチの時に「ポロ」っとネットインしたりして逆転勝ちしたりしたから…やっぱり持ってるのだろうねぇ~

歯医者の待合室にて…






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Last updated  January 20, 2012 02:23:58 PM


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