January 23, 2012
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以前、中国人選手の名前を解説者が無理に日本読みして、孔令輝を「世界チャンピオンのこうれいき」なんて変読するから素人が聞いたら「高齢期」を想像されてしまい「なんだ高齢期の世界チャンピオン?」などと誤解されると、苦言を呈したことがあったのですが、今回の解説もまぁそれなりの解説となっており、卓球の醍醐味を伝えるものとはかけ離れていたように感じました。

例えば…

「今までにいない大型選手です。リーチがあるから」とか、言ったりしていて、まるで吉村選手をUMAのサスカッチか何かの類人猿並みの扱いをしておりましたが、今どき178センチくらいで大型選手なんて言うのですから、卓球一筋でお仕事をされているのはよい事ではあるとは思いながらも、なんて了見の狭い事かと、局アナと同レベルの解説に少々落胆しておりました。

また、卓球はその特有の競技性から、背が高くなくてもよい成績が出せる競技であることを無視した解説でした。福原選手が13回目の全日本とか、平野美宇ちゃんや伊藤美誠ちゃん達小学生が2人、そして中学2年生のヒットがジュニアランキングに入っている事がその証明にもなりますね。

決勝戦は素晴らしいプレイの連続だったのですが、ゲーム中盤、ラリーの中で回り込んだ吉村選手のシュートドライブが水谷選手のフォアを抜き去った場面がありました。

その時の解説は…

「今までの選手は、こういう全日本の決勝といった場面では(普段は出来ても?)出来なかったプレイです。」と、解説しておりました。

わたくしは、あぁそうか…ワルドナーはだから天才なのだなぁ~普通にやっていたものなぁ~さっきも「顔を右に向けてストレートに打ちました。素晴らしい…」とか解説してたけど、ワルドナーは普通にやってたなぁ~と、TVの前で化粧品のマンダムの宣伝をしていたチャールズブロンソン(30年以上も前)がしていた様に、腫れ上がった頬をなでながら納得いたしておりました。

しかし思うに、選手達はこのような技術を持っていないのではありません。
残念ですが、日本は選手にそれをやらせる環境を作れなかっただけではなかったかと思っています。

また、そう思いながら、吉村選手が厳しい練習でしっかりと作り上げられた技術を、感性のまま自然に両ハンドを振る姿を見ていると、これからは“余計なささめ”が入らなければ、和製ワルドナーも出てくるチャンスがあるのではないかと、期待もいたしました。

HCBに始まり、中体連、インターハイなど…ここで勝たなくてはなにもない環境が“昼休みとかの休憩時間に選手同士で遊んでいる時の感覚を生かした技術”を、試合で使うのを無意識に制御してしまっているのかもしれません。(それにしても、全日本の冠をカテゴリー毎につけ過ぎてないですかね?バンビ、カブ、ホープス、カデット!う~ん「全国小学生卓球大会1・2年の部」とかで問題あるのですかね?小さいと4歳や5歳から出ることもあるのに…全日本選手権ですよ…この話は今度ゆっくりとしますがね)

話しを戻しますが「全日本選手権決勝」もし、この場面で吉村がシュートドライブを打ってミスをしてそれが敗因の一つになったら…

「あそこで調子に乗って恰好つけたから負けた」

きっと、こんな事を言う指導者の方々が多いのではないでしょうか?

もちろんわたくしも「ほらこのアホ!余計な事ばかり真似しゃがって!お前のセンスじゃ無理なんだよ」と言う可能性が大ですけど…でも、調子に乗るくらいの選手の方が楽しいと思うのはわたくしだけでしょうかねぇ~

我が家のアホがハチマキをして試合をしているのを見るのは楽しいですよ、見ようによっては「じいちゃんが健康のためにしているピンポン」に見えてしまいますけどね…まぁ…それと五十歩百歩ですがね(>_<)





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Last updated  January 23, 2012 12:37:18 PM


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