2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
1月
2月
3月
4月
5月
6月
全15件 (15件中 1-15件目)
1
今日、実家に戻り、久々にくろの懐かしの相棒に逢いました。半年ぶりに火をいれたので、しばらくはご機嫌斜めでした。いっくらキックしてもエンジンがかかりません。でも、キャブレターのドレンボルトをしばらく緩め、ガソリンの循環を良くしたら、元気よく息を吹き返してくれました。コイツとはもう、10年以上の付き合いです。色々なところにいきました。北は北海道から、南は三波春夫まで(さぶっ!)もとい、沖縄まで、日本中を旅した愛車です。一生、コイツに乗り続けます。エンジン音聞いただけで、またがっているときに伝わってくる振動だけで、機嫌がいいのか、悪いのか、悪いのなら吸気系か、電気系か、点火系か、すぐに予想がつきます。もう、長年の付き合いですからね。最近の、プログラムチップで高速点火するインテリジェントなバイクと違い、エンジンが一回転するうちに電気を溜めて、電極が合わさった瞬間に 「バチッ!」 と点火するレトロなバイクなので、何かトラブルがあっても、がんばっていじれば、いつもなんとか復活してくれるのです。しかも、キックスタートなので、バッテリーがほとんどあがっちゃってても、へっちゃらなのです!ガシガシ蹴り入れれば、いつでもなんとか息を吹き返してくれるのです。くろは、元々、馬に憧れていました。今も、できれば自動車やバイクではなく、馬で色々なところに行きたいと思っています。会社も馬で通いたいです。でも、コイツは、人工物のくせに、馬のニオイがするのです。ドコドッ ドコドッ ドコドッ ドコドッドコドッという、自分の耳で数えられるアイドリング数、ドコドコ加速する鈍重な加速感、ゆっくり走っていても楽しい、周りを見ながら旅をするためのマシンなのです。そして、何よりも不思議なのが、心が通じている事を感じるときがある事。乗り始めてしばらくたってから、故障が続発したときも、「頼む!走り続けてくれっ!」と祈っている間は、決して止まらないのです。目的地に着いた瞬間に、「プスン!」といってエンジンが止まってしまった事は何度もあります。これからも、コイツと一緒に、ゆっくりゆっくり、「ドッドゴ ドッドゴ」、時を重ねて行こうと思っています。80歳になってもコイツにまたがって旅をしているのが、くろの、夢なのです。
2005年12月30日
全員: チ~ンパパ: せ~のっ!全員: おぉ~っママ: パパ すごぉぉぉい! 色といい、 艶といい、 量といい、 どれをとってもパパが一番ね!娘 : 私も、いつか パパみたいな人に めぐり逢えたらいいなぁパパ: ハッハッハッハ、 今日も絶好調! じゃぁ、早速、次の勝負、 いってみようか!?ママ: もう、パパったら、 本当にスキなんだからぁ!娘 : やだぁママったら、 なんだか、やらしいっ! なぁんて、次は負けないわよ!パパ: ヨシッ! じゃぁ次いくぞー、 せぇ~のっ! ( 冒頭にもどる )カメラ付き携帯って楽しい~っ!街を歩いていも、イメージ広がります!
2005年12月29日
くろの新携帯は「オサイフ携帯」なのです!皆に自慢すると、「携帯にお金が入るなんてコワイ」とか、「やっぱり、お財布はお財布で持っておきたいよね」とか色々な意見がありました。しかしくろは、お金なんて、実はよく分からない概念的なものはすべて、よく分からない概念的な携帯のメモリーの中に入れてしまってもぜんぜんかまわないと思っております。なぁんて話を昼間から、しゃぶしゃぶ(980円、食べ放題!!!)を食べながらしておりました。所詮、一番大切なもの(しゃぶしゃぶとか、一緒にご飯を食べる人とか)って携帯メモリーには入らないし、メモリーに入れられるものなんて、全部メモリーに入れてしまえばいいのです!お金なんて、単なる「どんだけがんばって働いたかの対価」でしかないし、(一部のリッチな人たちを除いて)「どんだけがんばって働いたかの対価」は、別にお金でなくってもいいと思うのです。ブータンみたいに、「俺らの国にGNPなんて関係ねぇっ! これからはGNH(国民総幸福量)の拡大を目指すんだ!」と割り切ってしまうのも素敵だと思います!お金にしばられた人生なんてまっぴらだ!お金なんて、お金なんて、くそくらえぇ なのだっ!ということで、今日現在のくろの最大の関心事は、なんといっても、年末ジャンボ!毎年買ってんだからさ、(しかも3000円も!)今年こそは、そろそろ当たらないものですかねぇ・・・。
2005年12月28日
買ったばかりの新しい携帯でメールを打っていると、たとえば、「こん」と打っただけで、画面の下のほうに、「こんにちは」とか「こんばんは」とか、色々な選択肢が出てきて、選べるようになりました。思わず、そこから選んでしまったりするんだけど、確かにそれも便利だったりするんだけど、でも、くろはちょっと抵抗を感じております。本当は、「コンバンワ」って打ちたかったり、「こんばんにゃーっ!」て打ちたかったり、「今晩は」って打ちたかったりするんだけど、「こんばんは」を選択し、確定してしまうと、それをそれ以上加工しようとする気も起きず、思わず「ま、これでもいっかー」なんて妥協してしまったりするのです。そもそも、文章を書くという作業は、「頭の中に生まれたイメージを文字に書き起こしていく」という作業なのに、それを、「出来合いの単語の中から選ぶ」という作業に置き換えてしまうと、クリエイティビティーがどんどん薄れてしまうと思うのです。これは、大変に大きな違いなのでありますっ!!!只今、その画面下の単語の選択肢表示をどうにか消せないものか、と四苦八苦中です。どなたか、やり方を知ってたら教えてください。ドコモのP506iCって機種です。
2005年12月28日
とっても気持ちのいい、青空のハートの写真を友達からもらったので、くろもお返しにと、くろの石ころコレクションから、小石のハートを出してきて、携帯カメラで初めて撮影してみました!雲間の空、石ころ、形も材質も全く違えど、自然の造形って本当に美しいものだなぁ、としみじみと感じてしまいます。雲の間にできたハート形は、きっと風が吹けば、すぐに崩れてしまうのでしょうが、この石はずっと、少なくとも僕が生きているよりも長く、このハート形でいるのでしょう。それでも、いつかはやっぱり形が変わるのだろうし、宇宙の、長い長い、時の流れから見たら、小石のハートだって、青空のハートと同じくらい、一瞬のハートなのかもしれませんね。ああ、また何かお話が書きたくなってきてしまいました・・・。
2005年12月27日
携帯から初のテスト投稿ッス以前の携帯は、カメラもついていないので、生まれて初めてカメラ付き携帯を持ちました!世の中も、ふところも、寒さ厳しきおりですが、みなさん心には,いつも青空のハートを!ふぁいっ! p(^-^)q くろ
2005年12月27日

もう、誰も止められません!(自分で止めろって?そのとおり!!)行きずりの人とも、その場でフォォォォォォッ!!モーやけくそ! でもたのしぃぃぃぃっ!!今年いっぱいで卒業します。ってか、卒業しなきゃダメッ!!そぉつぅぎょぉおおお、フォォォォォォォッ!
2005年12月27日
那珂川という茨城県の川を、カヌーで下ってきました!ちょっと寒かったけど、気分は最高 フォォォォォッ!途中、地元の人に見られるたびに、茨城弁の独特のイントネーションで、「あれ、ハードゲイでねぇの?」「あれ、ハードゲイでねぇべか?」とささやかれました。この衣装、4200円!ちょっと高いなーと思いながら某量販店で買ったものなのですが、「今年が旬だ!」「今年中に使い倒すぞ!」と心に決め、結婚式の二次会から忘年会、はてはこのカヌーキャンプまで、色々なところで使い倒しています。つくりは結構いいのですが、なぜかサングラスだけが別売なのがイマイチ納得がいきませんでした。素肌の上に着用するのに、全く汗を吸ってくれない素材でできているので、そろそろ、ちょっとかぐわしいかおりがしてきました。でも、4200円で、自分も、周りの人も、とっても楽しめたので、今では、いい買い物をしたと思っております。
2005年12月26日

バリカンで地毛を剃って、気合い入れてメイクして、鉄拳さんに変身してみました。隣に移っているのは、メイクをしてくれたスタッフさんです。街を歩いている時、「オオッ、鉄拳だっ!!」と、皆が振り向いてくれるのが、快感でした!ちなみに、これが、額に「ガ」の文字をいれてもらっているところです。
2005年12月25日
しあわせなクリスマスクリスマスイブの夜、あるおんなの子が、部屋の窓から、外を眺めていました。空からは、音もなく、しんしんと雪が降っています。「今年は、本当にいい子にしていたから、サンタさんは、きっと素敵なプレゼントをくれるに違いないわ」そして、枕元に吊るしたくつしたを結び直すと、ベッドに入り、うとうとしはじめました。夢の中で、おんなの子は、くつしたの中に、ピンクの毛糸で編まれた、素敵なミトンが入っているのを見つけました。おんなの子は、早速そのミトンをはめると公園に行き、お友達とみんなで、大きな雪だるまを、作り始めました。「なんて楽しいクリスマスなんでしょう!」おんなの子は、眠ったままで、「クスッ、クスクスッ」と笑い始めました。「クスッ、クスクスッ・・・」おんなの子の部屋の扉が、そっと開きました。「どれどれ、おんなの子のお部屋は・・・おっ、ここじゃ、ここじゃ。」サンタさんが入ってきました。「おやおや、なんと? この子は、寝ながら笑っておるぞ。」サンタさんは大きな袋から、ピンクのミトンを取り出し、枕元のくつしたに入れると、おんなの子の寝顔をしげしげと見つめました。「なんとまあ、楽しそうな笑顔じゃのお。いやはや、わしまで楽しくなってきてしまいおった。クスッ、クスクスッ」そして、おんなの子にそっとキスをすると、次のこどもが待つ家へと向かいました。「クスッ、クスクスッ・・・」サンタさんは、街中のこどもたちのくつしたにプレゼントを入れているあいだ中ずっと、笑いが止まりませんでした。「クスッ、クスクスッ・・・」こどもたちはみんな、夢の中でサンタさんの笑い声を聞きました。そして、楽しくなって、みんな眠ったままで、「クスッ、クスクスッ」と笑い始めました。「クスッ、クスクスッ・・・」「ガラーン ゴローン ガラーン ゴローン」翌朝、教会の鐘が、街中に鳴り響きました。こどもたちは一斉に飛び起き、すぐにくつしたの中をのぞきこむと、プレゼントをとりだし、歓声をあげました。プレゼントの包みをあけながら、こどもたちは、昨日の夜の事を思い出していました。「なんだか、よく覚えていないけど、なんだか、とっても楽しい夢を見ていた気がするなぁ」そして、一斉に、「クスッ、クスクスッ」と笑うと言いました。「メリークリスマス! クスクスッ」 おしまいご意見、ご感想など、お寄せいただければ幸いです。そして、これを読んでくださったあなたにも、しあわせなクリスマスが訪れますように!クスクスッ くろ
2005年12月24日
どーも、くろです、ペコリ!!!さて本日、くろは、ハゲあたまを、寄せ書き帳として使用することを提案します!この写真は、以前、異動で沖縄から東京に戻るとき、沖縄の職場の皆が、空港に見送りにきてくれ、ついでに暖かいメッセージを書き込んでくれたものです。沖縄の皆の暖かい想いが、心に染み入りました。きっとその想いは頭皮にも染みこみ、育毛効果なんかもあるんじゃないかと、くろはふんでいます。うちなーぬちむぐくるー、いっぺーいっぺーじょーとーやいびたん。にふぇーでーびる!(沖縄方言、分かります?)でも、そのまま飛行機に乗り込み、東京まで帰ってくるのは実はとっても勇気がいることだったのです・・・。ちなみにフライト時間は2時間10分。子どもには笑われ、きれいなスチュワーデスさんたちには目をそむけられました。機内で僕が泣きそうだった理由は、沖縄の皆の暖かい真心に感動していたことだけではありませんでした。ということで、また、ハゲあたまの有効的な活用法を編み出したら、ご紹介させていただきたいと思います。皆さんも何かアイディアがあったら教えてください。くろが、この身を挺し、実践させていただきやすっ!(結果はこのブログ上で発表なり!)
2005年12月23日
これはザトウクジラが見せてくれる「ブリーチング」という行動です。これも、くろが、自分で撮影しました。ザトウクジラは最大で、体長15メートル、体重は、な、な、なんと、驚きの40トン!それが宙を舞うのだから、ものすごい迫力なのです。ボブサップが、トップロープから月面宙返りムーンサルトプレスをかましてきても、ザトウクジラのブリーチングには、まったくかなわないのです。屁のつっぱりにもならないのです。ザトウクジラがブリーチングを始めたら、よい子の皆さんは近寄らないように・・・
2005年12月23日
大西洋で泳いでいるときに僕が自分で撮ったものです。クジラさん、えらく目が据わっちゃってます。スーパーさむいギャグを言ってしまった後に、「ギロッ!」てにらまれるより背筋凍ります。てぃびってしまいそうです。(海の中なのでバレないのがラッキー)水中で見るクジラ(これはザトウクジラ)は言葉では表現できないほどデッカイです。人間とはまるで思考回路が違うような、宇宙と交信しているような、何億年も前の太古の記憶を宿し続けているような、地球の将来を全て見通しているような、哲学的な存在に見えてしまいます。 ち な み に、これを撮った直後、ザトウクジラにはねられました!胸びれ(胸びれだけで僕の身長よりはるかに長い)で右の腿にチョップをくらってしまったのですっ!水中できりもみ状態になり、丸太ん棒で殴られたような痛みに目がくらみました。いや、ホント、死ぬかと思いましたよ。マジで。皆さんも海で泳いでいるときには、ザトウクジラにはねられないよう、十分お気をつけ下さい。
2005年12月22日
友達の友達のお話カラオケで盛り上がって、マチャミみたいに「ヤーッ!!!」ってタンバリンを股間に叩き付けた女性が、なんと、「恥骨」を骨折したそうなのです。恥骨って、そんなところにあったのね。そんなことで、折れちゃうのね。ギプスとか、いったいどうしたんだろうか。思うことは皆さん、色々おありでしょうが、コレ、ホントの話なんですよ。皆さんのティコツも、「ヤーッ!!! ポキッ! ヌグォォォォ!!!」って具合になっちゃうかも、なんですよ。みなさまも是非、恥骨骨折にはお気をつけあれー!
2005年12月20日
いのりの森さむさが日に日に増してきました。木々の葉っぱは、真っ赤に色づき、やがてその色合いを変えながら、ひらひらと落ちていくものも、多くなりました。大きなナラの木の幹にあいた洞から、小さなリスが、顔を出しました。「ふぅ。今年もなんとか一年、暮らしてこられたなぁ。タカには何度も襲われたし、人間の罠にもかかりそうになったりはしたけど、いやぁ、本当に、良かった、良かった。」リスは、ナラの木の根元に降りてくると、落ち葉をかき分け、穴を掘り出しました。「体もちっぽけで、弱わっちくって、何の取りえもないオイラだけど、でもそんなオイラにだって、たった一つだけ、できることがあるのさ。」そして、ほお袋に大切にしまっておいたドングリの実を、穴にそっと入れ、言いました。「それは、祈る事。」リスは、ドングリに、優しく落ち葉をかぶせながら、語りかけます。「このドングリが、やがて芽を出し、元気に育ち、いつか森の皆に恵みを与えてくれますように」そして、再び木をのぼり、洞の中へと、消えていきました。雪解けの土の下から、鮮やかな緑の、ドングリの芽が顔を出し、大きなナラの木に、育ってくれる事を夢見ながら。さむさは次第に厳しさを増し、空から白いものが、ひらひらと舞い降り始めました。今年初めての、雪です。突然、木立が大きく揺れ、枝に薄くつもった雪が、ぱさっと落ちました。驚いた鳥たちが、一斉に、飛び去っていきました。「おやおや、びっくりさせてしまってごめんなさい」現れたのは若いメスのクマでした。クマは、ナラの木を見上げて言いました。「ドングリの実、河を上るサケ、ウサギや鹿、そして小さな生きものたち、大きな体を持ってしまった私は、自分が生きていくために、どれだけ多くの命を奪って来たのでしょう。でも、それも仕方のない事。そのおかげで、あなたがこの世に生まれる事ができるんですもの」クマのおなかの中には、初めての赤ちゃんが息づいていたのです。「まだ見ぬ坊や、よくお聞き。これから、私も、あなたも、生きていくために多くの命を犠牲にしていくことでしょう。そうして奪った命を、再びよみがえらせる事はできないの。私たちはそうやって生きていくしかない。でも、ただ一つ、私たちにもできる事があるのよ。」クマは、たおやかにふくらんだおなかに、手を添えました。「それは、祈る事。」おなかを優しくさすりながら、クマは言葉を続けました。「この森が、これからも、私たちを生かしていってくれること、そして、私たちの命を支えてくれる、様々な命たちをも、共に生かしていってくれることを」クマは、立ち上がり、すっかり葉が落ちてしまった森の様子を、しばらく眺めると、ナラの木の根の下にぽっかりとあいた、小さなほら穴に、入っていきました。「この森がとこしえに健やかでありますよう、長い冬の間、あなたのために祈り続けるわ。」クマは、体を丸めると、そっと目を閉じました。すみれ咲くせせらぎのほとりを、生まれたばかりの赤ちゃんが元気に駆け上がる姿を夢見ながら。毎日降り積もる雪は、森を白一色に染め上げていきました。ナラの木の周りも、たまにヤマガラが飛んで来たり、鹿がちょっと顔をのぞかせるくらい。生きものたちは、厳しい寒さを、ねぐらにひっそりと身を隠し、耐え忍んでいます。この冬で一番激しい吹雪の夜。吹きすさぶ雪煙の向こうから、年老いた一匹のオオカミが、姿を現しました。この森に残された、最後のオオカミです。オオカミは、深いため息をつくと、つぶやきました。「最愛の妻よ、長年連れ添ったお前を失い、残された私はどうして生きていけばいいというのか」オオカミの妻は、冬の初め、毛皮目当ての猟師によって撃たれ、その命を絶たれてしまったのです。「猟師を襲ってかみ殺しても、お前が喜ぶとは思えん。そもそも、もう私にはそんな力は残されてはいない。だが、ただ一つ、まだ、お前のためにできる事がある。ただ一つ、お前のためにやらなくてはならない事がある。」オオカミは、毅然と空を仰ぎ見ました。「それは、祈る事。」そして、吹雪に負けない大声で叫びました。「私たちの味わった苦しみを、もう二度と、我らの仲間が味わう事のないように。そして、この森に再び命が満ちあふれ、その命たちが、自分の定められた一生を正しく全うできるように、我は祈らん。」老いたオオカミは、天に向かって、遠吠えを始めました。容赦なく襲いかかる吹雪の中、足元が凍り付き、のどが破れても、オオカミは、力の限り、天に向かって吠え続けました。やがて意識が遠のいてきました。同時に、ふしぎと、怒りも悲しみも消えていきました。オオカミは、次第に、夢を見始めていました。美しく気高い、若いメスのオオカミと、初めて出会った朝、新緑の森の中を、二匹でどこまでも走り続けた朝の事を。翌朝、ナラの木に飛んで来たカササギが、雪の上に倒れているオオカミを見つけました。すこし開いた口元は、まるで微笑んでいるかのように見えましたが、閉ざされたまぶたは、二度と開く事はありませんでした。それからも、雪は毎日降り続けました。リスは、ナラの木の洞の中で、しっぽを体に巻き付け、震えていました。クマは、ほら穴の中で、うつらうつらしながら、新しい命の鼓動を聞いていました。死んだオオカミは、少しずつ、少しずつ、銀世界の中に、埋もれていきました。雪が、降りつもっていけばいくほど、リスの、クマの、そしてオオカミの、祈りが、森の中に、満ちていきました。そして、ある日の朝。森に、柔らかな太陽の光が、差し込みました。木の枝の雪が少しだけとけ、しずくが一滴、キラキラと光りながら、枝先から落ちていきました。ナラの木の根もと、真っ白な雪から、何かヒクヒク動く黒いものが、のぞいています。クマの鼻です。しばらくの間、クマは外のにおいをかいでいましたが、突然、大きく、雪が割れ、あのメスのクマが、姿を現しました。クマは、大きくのびをすると、ほら穴の中を覗き込み、言いました。「坊や、出ておいで。」穴からおずおずと、小さな赤ちゃんクマが、出てきました。「これが、あなたがこれから生きていく森よ。さぁ、ごあいさつなさい」赤ちゃんクマは、あたりをキョロキョロ見回すと、ナラの木に、トコトコと近づいていきました。そして、幹のにおいをかぐと、そっと木肌をなめました。親子のクマは、しばらくの間、ひなたぼっこをして体を温めると、連れ立って、森の奥へと消えていきました。太陽の光は、ナラの木の洞のなかにも、差し込んでいきました。すると、あのリスが顔を出しました。「いやぁ、ひさしぶりのおてんとうさまだなぁ、あぁ気持ちいい。」リスは大あくびをしながら、あたりを見回しました。「おや、あれはなんだろう」一面、真っ白な雪の地面の上に、何か黒いものが、横たわっています。「おお、オオカミだよ。死んでらぁ。オオカミは恐くて苦手だったけど、でもこれで、この森最後のオオカミがいなくなっちゃったかと思うと、それはそれで、やっぱり寂しいもんだなぁ。」雄々しく森を走り回っていたオオカミの姿を思い起こしていたリスの目にとまったものがありました。死んだオオカミの鼻の先、太陽の光にやさしく照らされた雪の上に、うす緑色の芽が、顔を出していたのです。秋の終わり、リスが落ち葉の下に埋めたあのドングリが、固く凍った地面を割り、芽を出したのです。木の上から見ると、まるでオオカミが、葉っぱのにおいを、楽しんでいるようにも、ドングリの生長を見守っているようにも、見えます。「どうか、いっぱいドングリのなる、立派な木にそだってくれよ。」リスの、今年最初の、祈りです。「そして、今年も、どうか無事に、一年が過ごせますように。」そよ風が吹き始めました。小さなリスの祈りも、風に乗り、森の奥へと消えていきました。はるが、来たのです。 おしまいはじめて書いてみたお話です。ご意見、ご感想など、いただければ幸いです。 くろ
2005年12月19日
全15件 (15件中 1-15件目)
1