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私は根っからの自民党支持者というわけでもないが、過去20年と現状を見ているとトータルとして国政を委ねることができるのは自民党しかないので現実的に支持している。で、野党だった時に自民党もよほど堪えたのか極めてストレートな主張と政策を訴えるようになり、結局3年ちょっとの間の民主党政権の余りの無能さとどうしようもなさに有権者の多数が気が付き政権を奪還した。けれど奪還した、よかったというにはあまりにも問題が多くまたそれらを魔法のように杖一振りで解決するには日本は大きい。だからこそまず経済からという自民党の選挙公約は正しく、また舵をその方向に切るのは本当の意味で間違ってはいない。但し期待感で一時的に膨れ上がったかのようにみえる経済は実態を伴わなければ萎むのも早い。理由は萎み慣れてしまっているからで、すでに世代1つ分萎んでしまっているから萎んだなりの小さな穴倉、もしくはそれなりの小さな毛布にまた潜り込んでしまった方が楽に思えるから。ここに来て所謂「一服感」が出てきたのは萎みきった状態のままの伸びしろしかひとまずは用意できなかったからで、その伸びしろを新しく付け替えねばならないのだがそれに必要なものがまだ足りない。一番足りないのは電力で、建築資材にしても何にしても今は電気なくば生産できない。足りないといってもどこも停電していないだろうと言い張るのは国家経済を家計簿で語るバカくらいなものだからここでは触れないが、今以上の生産をし、かつ輸送し保管するこれら全部に電気、もしくは電気由来のエネルギーが必要で、例えば燃料の高騰も括ってみれば日本の電力事情が色濃く影を落としている。もう一つは人で、これは技術者が主だが何故足りないかといえばこれも一世代ぶん丸々抜け落ちた産業教育も含まれる。折角の技術者を保てず新たに教育もできず切り落としていったのは企業だけが悪いのではなくそれらをネガティブコストと見做した側にも責任がある。日本では管理とかコストというと締め付けまた削らねばならないネガティブな用語になるのは悪いことばかりではないが、しかしそれだけで済ませた皺寄せが結局立ち上がろうとしたら筋肉も落ちていたというのが現状だ。日本は大国で、元々のコストが高い。それは営々と積み重ねまた要求されてきたからで、このコストをひたすら悪いものだと決めつけているまずここから切り替えられないと鈍重どころか立ち上がろうとして転ぶ可能性すらある。まずは電力の安定供給ともう一つ技術の継承と保全、そしてもし原発を無くしたいのなら今再稼働しないとなくすることもできないという当たり前の話に多くの人、特に政治家が気づいてくれないと話が進まない。産業の血液ともいえる電力供給が高い水準で保証されないと生産現場では計画も立てられないし企業は事業計画も建てられないしつまり金融も動かないのだ。現に例えばここ北海道では冬になる前に済ませておきたいリフォームや建築の資材が足りていず、人も機材も足りないのでせっかくの仕事が回っていない。回らねばお金にならないので人も雇えないということになっている。すっかり錆びついてしまった大国の歯車を1つずつ回し末端まで行き渡らせるには良くて3年、まあ5年はかかると私は見ているが、それは電力供給をはじめとする土台があっての前提で土台が乏しいのにそこに大きなものを載せて回せというのはあまりにバランスが悪い。誰が何と言おうと40年前国策として国民が享受したエネルギーの安定供給という土台の再構築があってこそこれからの経済成長なんじゃあないのかねと。
2013.11.19
日本のGDPを腰だめで500兆とすると、2%の経済成長はおおよそ10兆ということになる。兆の桁になるとあまり実感が湧かないが、大体広島県くらい。東京の1/10だから先進国、大国やEU各国ほどではないが東南アジアなどの国々と充分肩を並べられるそれくらいの規模になる。で。ここからうんと身近に目を転じればほんの僅かな兆候、例えば定額ながら交通費支給パート募集の張り紙が増えまた道路を行き交う車の中に所謂作業車、工事車が増え、またそれに伴って目に見える形で働く人々がそこらにいるようになってきた。但しこれまた身近でいえば工事従事者や資材などが足りず、オーダーは積み上がっているが動くに動けない事態も発生してもいる。これは冬工事をしにくいという北海道ならではの事情もあるが、その前から資材不足やそもそもの技術者不足はあった。そして現業含めた一般企業の事情といえばまだ正社員を増員するまではいっていない。それはこれまでのマインドが大きく影を落としていて、例えば当たり前のように残業があり休日出勤があり、企業によっては足りなくなればそれらをまだ派遣やパートで補い、それは10年スパンのトータルコストでいえば実は割高*なのだがまだその10年20年スパンにまでマインドが行っていない。*企業としての存続や人材保持、技術や成果の安定供給を考えればプロパー社員育成が一番お得なのだが事情がそれをまだ許していないのと大体において派遣やパートの質が高い今がこれで間に合っている(実は今だけどうにか間に合わせている)から次の一歩に進まないということ。この保持マインドは雇用される側にも当然ながら未だ根強く残っていて、何故そこから離れられないのかといえば次がないからという今更書く必要がないそれがデフレスパイラルの元凶になっていた。しかしこれらがそう長く続くとは限らず、じりじりと雇用が増えれば当然ながら残業が当たり前や休日出勤が当然などという企業は続かなくなる。条件のいい企業に移りまた派遣社員やアルバイトやパートが正社員になるそのタイミングを掴みかねているというのがネガティブな意味での保持マインドということになる。ただ、こうしてぺらりぺらりと打っている分には簡単だが、一度安易に得られた労働成果と目の前の低コストを企業側がいつ手放すかは難しい問題で、企業だけが悪いのではなく痩せた果実でも果実は果実と国民皆で齧ってしまったから今はちゃんとした果実が実るまでのやせ我慢ということにもなっている。人も企業もそして国も皆で育てねばその先にあるものは到底掴めないのだが、そこに至るまでのマインドとベクトルがまだ定まっていない、それどころではないというのが現状。だからここからなんだよね。
2013.11.11
私は一貫して現状は原発を再稼働するほかなく、無論最終処理含めて問題を先送りするつもりはないが何よりも各研究を進めまた技術者を育成するには今すぐ原発を廃炉にするという意見のほうが現実的じゃないと思ってもいる。ただ、節電はしなければならないなとは感じていてその第一弾として昨年暮れまずはCRTモニタを液晶に代えた。壊れたわけでもないものを置き換えするのは私の世代としてはどうにも腑に落ちなかったけれど、しかし常時130WというCRT(22インチ)の消費電力(メーカー発表)に引き比べて導入した23インチ液晶は最大でも30W、おまけに購入候補として目をつけていたそれが何かの特価で極めて安価で買えたのでとりあえずと思い入れた。高級種ではないし大したことはなかろうと思っていたけれど、各調整を済ませてみると思いの外老眼に響かない。以前液晶モニタを試そうと借りて使ってみた時とは大違いだった。こんなことだけで電気料金が当時ほぼ1000円ほど違った。一日の半分は使っているのだから当たり前なのだが目の当たりにすると規格変更を含めた時代の変化には数歩遅れでもついていかねばとは感じた。そして今年春になり、台所の床工事の後まずは下の冷蔵庫を代えようということになった。元は私が一人で使っていた3ドア250Lもので、おまけにそれを年寄り(母)が主に使うのだから何でもかんでも突っ込み狭くて小さくておまけに16年ものだからもうよかろうと。色々吟味しあちこちというほどでもないが出かけて眺めてみてこれならという機種がたまたま行った先で現品限りの特価だったので購入交換したのが夏前。その後夏が過ぎ父の部屋の片付けが始まると今度はやはり洗濯機が小さい。これも私が一人住まいで使っていたもので、昔ながらの4.2キロ全自動17年もの。洗濯機の交換は電気料金にはあまり響かないとは思うけれど、しかし新しいものなら少しは違うだろうし大物を洗う時の楽さも違う。毛布を洗うのに一度で済まずひっくり返してもう一度という手間も省けるということで置き換えた。更に父の部屋の暖房を交換し自動エコ運転センサー付きのFFストーブ。そしてこの間に液晶モニタが一台増えたが結果電気料金は目に見える形で激減した。ストーブを常時稼働させていずまた真夏と違い冷蔵庫も最大稼働ではない時期の電気料金だからいわば底なのだが、一人住まいしていた時のピークとほぼ変わらないのだから一軒家としてはありえないほど少ない。(5.6千円ほど)但し真冬になるとこれにストーブ3台と小屋根の融雪ヒーターが常時運転で加わり灯油ボイラーも凍結防止で常時運転になるのでおそらく2千円から3千円は上乗せになるけれどそれにしても今までとは比べ物にならない。なるほど新しいものとは違うものだなと今年はつくづく実感できました。打ちながらもう一つ気がついたのは、これは僅かなものだけれどモニタにスピーカー機能があるのでPC用スピーカーが要らないんですよね。モニタ回りがすっきりした上にこれも僅かながら貢献しているのかなと。遅ればせながら我が家のような老齢世帯でも「壊れる前に交換」ということになりました。
2013.10.22
前政権が骨格も何も作らないまま総選挙を経て政権が変わった為に、現政権はまず年度渡りになる24年度補正予算を大急ぎで立案成立させ、更に短期間で25年度予算案を立案成立させる羽目になった。書けば簡単だが世界でもトップクラスの国家予算をこの短期間で立案成立させるのは並大抵ではない。無論政治というのは前にも書いたが「全部くまなく行き届き」というものではなくどちらかというと三方一両損的な心構えが国民になくては立ち行かないものでもあるから、予算にしてもその執行にしても充足もあれば多少の不足もあるとは思う。だが昨夜遅くに成立した平成25年度予算を以って初めて安倍政権の政策執行が始まると言っていいから、その前にフライング気味ではあるものの期待値込みで跳ね上がった株価為替の膨らみをどう実需と実体、実態に反映させるかが手腕ということになる。ここからいきなり身近で瑣末過ぎる話になるが。年が明けてから、つまり政権奪還を成してから札幌の片隅にもこれまで数年見かけなかった求人貼り紙をよくみるようにはなった。年がら年中募集しているという場所ではなく、またその求人の条件が明らかに前と違っている。例えば交通費を条件付きながらそれなりに足りるだけ出したり、または働く日数がかなり固定されていたりまた時間が長かったりと。ここら辺りは札幌といえども郊外で、それでなくとも首都より遅く景気の波が来る場所の片隅でもある。札幌市外よりはずっと条件はいいがそれでもここ数年そのような条件の貼り紙を見ることは絶えてなかった。それが一枚二枚ではなく行く先々と言っていいほど見かける。くまなく見て歩いたわけでもないのにちょいちょい目に入るのだからまめに歩けば相当なものになるだろうなと感じている。経済は流通、つまり何にせよ移動することだとここに何年も書いてきたが、ずっと停滞して淀んでいたものがほんの僅かずつでも動けばそれはやはり全体の結果として違ってくる。この連鎖が結果として大きな大きな日本という国の歯車をぐらりと前に押し出す原動力になる。日本経済は全治3年と言い切りその最初のきっかけを作ったけれど1年で退陣した麻生政権をつい思い出してしまうが、その跡を継ぎ正統な経済を如何にして継続させまたその実感を齎すかが予算成立とともに始まろうとしている。
2013.05.16
1円刻み運賃「望ましい」=消費増税を平等に転嫁—JR東日本社長私はこれは「あり」だと思うんですよね。6月(来月)にはICカード利用がある程度都市圏では共通使用できるようになるわけで、昨日も買い物に行く際に札幌市交通局とJR北海道それぞれのICカードが相互利用できるお知らせを交通機関の中で見かけ、内心これで少し煩雑さが減るなと思ったところでして。この記事はJR東日本のものだから北海道でこれを実施するかどうかはまだ決まっていないけれど、考え方としてはよく判るし技術的に可能だろうし。3月に東京に行った際ももう少しで統合利用できるからと思いJR部分は今も使えるKitacaにして地下鉄は現金利用したんですよね。実際ICカードを使ってみて判るのはその便利さで、前にも書いたが駅などでちょっと飲み物をと思った時も荷物持って人混みの中でごそごそ財布引っ張りだしての手間が要らずポケットに入れたカードで間に合う。それはお金も同じだろうと思われるかもしれないがカードはタッチ式なので手から離さずに片手で使えて完結するのが大きい。もの忘れするようになった年代としてはこれが随分違う。そして運賃の1円刻みなんですが、これは特に短距離運賃を頻繁に使う層=ICカード利用が多いと思われるので心情的にも頷ける。これこそがICカードの便利さともう一つ兼ね備えた技術なんじゃないかと思いましたな。もう一つは大きい声では言いにくいが現実にお金で切符を買うより心情的に値上げの実感が響きにくいというのもあるかもしれないが、それにしてもちゃんと実質分だと理解もできる。ICカードの全国統合利用まであと1ヶ月半、それを楽しみに待ってもいます。
2013.05.09
先日からほぼ全道に低温注意報が出されたままになっている。春先から初夏にかけてオホーツクに低気圧が長く踏ん張ると冷害になるのだが、北海道は特に一次産業の占める割合が多いので雪が融けた後の今時期に低温が続くと畑や田、そして酪農漁業にも影響が及ぶ。農業は判るが何故漁業にと思われるかもしれないが、元々例年通りでも冷たい雪解け水が海に流る季節なのでそれはそれで魚がおいしいじゃん…で終わるかもしれないが、魚にだって種類があり今年のように雪が飛びきり多いと雪解け水も多くまた長く海に流れるので沿岸の塩分が薄まる。飲んで分かる程度ではなかろうがそれでもちょっと高いところから河口を見れば「ありゃ」というくらい判る。雪解け水は当たり前だが海水より冷たいからこれで気温が平年並み、晴れが多いのなら川を流れている間に少しは温まるが、陸が低温続きだとそうもゆかない。こうなると夏までこの影響は響きやすく、農業だって土の温度が低いままでは動きがとれないんだから漁業に関係ないわけがない。札幌にいれば「寒いね」「花が遅いね」で済むが天候と共にある産業の方々は今年一年がかかってもいる。4月になれば、5月になれば、来週になればで冬を乗り越えてきたけれど、この天候が続くようではせっかく上昇傾向にある気運に大きく影を指すのではないかと案じてもいる。
2013.05.02
本日から交通系ICカードの全国相互利用サービスが始まります実はこれで私は先日の東京行きでPasmoもしくはSuica買うのを止めて山手線はKitaca、地下鉄は現金で乗り通したんですよね。実施がもう少し前ならと思わなくもなかったけれど大して乗るわけではなかったですし。ただこれ私のように北海道のKitacaを使う場合には大きな問題にはなりませんが、文中にもあるようにエリアをまたいだ利用ができないというのは特に首都圏と東海エリアがくっついている時などは要注意。ですがこの前の東京で実はあれっと思った事があったことはあった。日程の最後、羽田に向かうのに山手線から京急に品川で乗り換えた時。あそこは大きな連絡口で京急ホームに入れます。ですが私は山手線にKitacaで乗ってしまい、乗り換えが京急ですから降りるときにはKitacaは使えない…から一旦山手線改札出て改めて京急の切符買うつもりだったのに吸い寄せられるように京急連絡口に行ってしまった。ラッシュの前で窓口も空いていたのでKitacaを差し出してみたら一瞬ひるまれたものの無事窓口の向こうで精算し、京急の切符を渡されそれで横の京急改札を通って空港行きに乗れました。来た時はちゃんと連絡口じゃない京急改札まで出たんですが帰りは魔が差したとしか思えない。山手線中央改札の場所は把握できていましたから迷ったとは言いがたく行ってしまった。おそらくですが私のようなのがそれなりの数いるんじゃあないかと。連絡口の方が非常に近いので足を引いて大荷物担いでいたから同情してくれたのかもしれませんが。しかしこれからの機会があるかどうかは判りませんがとにかく今日からはKitacaがあればどこぞに出かけてもエリア境界にさえ気をつければこれ一枚で移動ができる。似たようなカードを持つことがあまり好きではない私のような者には便利になりました。後は最寄りコンビニでチャージが出来れば言うことがない。こちらでもKitacaは街なか、特にJR駅近く構内では便利に使っています。自販機やちょっとしたものをいざ荷物持って買うという時にいちいち財布を出さずともカードがあれば買えますからごそごそした挙句小銭を落としてということもない。これでまた心理的な距離感も一つ減ったという感じでしょうかね。
2013.03.23
昨日参院予算委員会があり、午前中は民主党議員のしょうもない自爆ツッコミ待ちのような代物で合間合間に見ていてもうんざりしていたのだが。午後出かけて帰ってきたら自民党西田参議の質問を途中から視聴できた。後で冒頭から見直したらやはり民主党政権時代のJALの扱いとからくりについての質問であった。2.18 参議院予算委員会 西田昌司議員(自民)ここでも2010年1月頃何度か書いている。官立株価操作かよ-追記あり-2010年1月5日間違いないわ-官立インサイダー-2010年1月8日私の日記の方は綿密でもなんでもない直感をただ書いたものなのだが、結局この荒っぽい直感は案外バカにしたものではなく結果として日本のフラッグシップが民主党政権主導による株式急降下を経て外国人株主やらなにやらに上場益を齎した。是非冒頭の西田参議の動画をご覧戴ければありがたい。58分ほどだが長さを感じない内容で「何があったのか」が非常に判りやすく質問の形を採って述べられている。先ほど言及した稲盛という人は民主前原のバックアップもしているといえばもっと判りやすいと思う。無論JALになんの落ち度もなかったという気はないけれどしかしこのような「政治主導」が行われていいのかというと今や日本の上場企業というものは為替などと連携し日本国内だけ対象のものではない、つまり日本の市場そのものへの信頼や透明性をいかがわしくしかねないという点で経緯はきちんと公開しなきゃならない。これだけではないよ、通信や再生エネルギーにおける民主党政権下での急転直下の決定や認可にも同じような疑惑はある。国家として蓋をしていい問題ではない上にこれからも資源のないこの国が先進国らしく国際社会で振るまいまた通貨の裏付けの一つでもある信用信頼を改めて印象付けておかねば。
2013.02.19
現在の国際為替、つまりハードカレンシーの価値は相対なのだという話はここでくどいほど書いている。活発に取り引きされているのはドル、ユーロ、円(とポンドスイスフランなど)その他諸々あることはあるが三大通貨そのものも相対で価値があるとされていると印刷されている紙であることに違いはない。金本位制の時代ではないので絶対量や絶対価値がある(とされている)わけではなくその時々の国際政治や紛争やハードカレンシー発行国の都合、または通貨保有国の都合でその相対価値も変動する。無論建前ではどの国も政治が過度に為替に介入するのを戒めてはいる上に中央銀行の独立性を建前にしても成立はさせてはいるが、しかし政治経済と括られまた相対価値の世界になってからは建前はともかく事実上実弾が飛ばないだけの紛争、もしくは冷戦になることの方が多い。この相対価値な通貨の裏付けになる様々な要因を考えれば当然で、時には国家介入もありうるというのは建前上あってはならないがしかしないことになってしまえばそれはそれで時に大きな災厄を生みかねない。んで。このところ非常に目障り耳障りなのが「円安」報道で、何が円安だ顔洗って出直してこいと毎度憤っているのだが、じゃあどのポイントが適正と判断しているのかコラと胸倉掴みたくなる。私は100円でも円高だなと思っている口で、適正なのは120円台だなとこれは腰だめな直感だから根拠と言われても口ごもるけれどしかし360円時代を知っている身にすりゃあこれで充分軍事資源含めた国力に見合っていると思っているからで、高々90円台前半で円安円安言われてもじゃあお前らの水準はどこに置いているんだ言ってみろと。だからあえて言うが93円(先ほど)は円高だよ、まだ。なんぼ通貨が相対価値だからといってついこの前までの民主党政権の無策ならまだしも明らかな無能と作為の連鎖によって不当な円高に持ち込まれていた基準と比べて円安などというのは明らかにおかしい。せめて口に出すのならてめえの基準述べてからもしくは民主党政権時と断れと。今後したり顔で円安どうのいう輩がいれば必ず「じゃああなたの適正水準は」と聞いてやりゃいいんだ。
2013.02.06
雪かきその他の作業に追われ、ここのところついすぐ近くのスーパーで買い物を済ませていたが、どうしてもそこでは間に合わず他にも要るものが出てきて昨日母とちょっと離れた場所まで出かけた。そこは大型スーパーと小型スーパーがありそれぞれ特色がある。小型スーパーは鮮魚の地場のいいもの、野菜果物のややB級よりだが手頃なものが置いてあり大型スーパーはそれこそ何でもある。ホタテや果物をまず見に小型スーパーに行った。目についたのは安さだったのだが、確かに安いのはありがたいが私達も毎日灯油使用に神経すり減らしているんだから当然船の燃料費、輸送費も増えているだろうなとすぐ判るのに何とも言葉が出なかった。おみやげ用ほどではないがかなり大粒の生剥きホタテが6個ほど入って300円しない。みかんも小粒の本来なら単価の高いのが一袋8個で299円。かなり大ぶりのハタハタを干したものが2尾で300円。買わなかったが40センチほどの地場日本海産平目が1尾丸ごとで1500円ほど。やや小さいが刺身に作ってある半身なら600円弱。ウニ、それも赤ウニの寿司が5貫で398円、半折で780円。安いねえの言葉よりも「これで漁師や仲買や小売はやっていけるのか」と思った。漁船には重油を使い陸揚げや輸送にはガソリン、軽油がかかるし勿論その間には人の手、人件費もかかっている。それを考えると安いわあ、よかったわあとばかり言っていられないとつくづく感じた。安さを嬉しがっているうちにおのが首も徐々に絞まるのに気づかない人は流石にいないとは思うけれど、一体これはいつまで続くのかと暗澹としましたな。帰ってから安倍首相の所信表明演説をネットで見て少し気分は持ち直したものの、どこかでデフレの連鎖を断ち切らないとどんどん足腰が弱くなりまた何より大事な若い世代のやる気や元気の「気」が細ってしまうと思いましたわ。
2013.01.29
高い油をスポット買いしつつ老朽火発をフル稼働し、効率の悪い非常用電源を火発の敷地いっぱいに置きならべその上変圧器を交換し頑張っている北電なのだが。それでも暢気に電力は間に合っていると強硬に主張する連中はどうせ北海道の冬を過ごしたこともなかろうから黙殺するがしかし知事が知らんぷりというのはやはり解せない。これらの事は散々書いてきたから置いておいても実際灯油の高騰を考えるとこれまでとは違う日々の生活もあるわけで。一般的に北海道の住宅は断熱構造になっていて壁も床も天井にも断熱材が入っている。これは一度暖まればそうそう熱は逃げないということでもあるが反面一度冷えると暖めるにはそれなりに時間も燃料もかかるということだ。年明けから道内では比較的暖かい札幌でもずっと真冬日で最低気温も-10度前後が続いている。この状況だと一軒家では水場や屋根のことを考えてストーブは消さないのが普通になる。下はもう1ヶ月以上焚きっぱなしでこれは年寄りでもあるし仕方がない。調整できるのはここ2階だが、ここも屋根のことを考えるとそうそう消せない。しかし年越しの夜と屋根の雪下ろしをする前の夜を除いてここ1週間ほど夜消して寝るようにしている。無論様子を見ながらで、天気予報も予想気温も碌に当たらないから長年の勘というか感覚で判断しているのだが。大体ここ1週間、起きると室温は11度から13度前後、つまり外気温より20度ほど高い。ここからストーブを点火すると1時間半で見かけの室温は20度を超える。だがこれでよしという訳にはいかない。これくらいでは全く壁も床も天井も暖まっていず、隣室もミニキッチンとトイレのある廊下も開けられない。これをいつ開けるかを色々試してみたところまずこの部屋が24度くらいになったところで隣室との境をそろそろと開け、一旦20度くらいに落ちる室温がまた22度くらいに上がるのを見計らって廊下へのドアを開ける(当然トイレドアも)。ここまでで点火から凡そ4時間かかる。しかしこれでもまだストーブからほんの2mほどのこの場所に座っていると壁側の足許がひんやりし壁は冷たい。足許までや床、壁が暖まるのはいい加減暗くなるかなという頃合いで、つまり夜は暖かく過ごせている。着ているものがちょっと暑いかなと思うくらいで風呂に入り髪が乾く頃にストーブを消して休む頃には室温は25度ほどになっている。しかしこれは年明け雪かきを免れているからできることで、朝一番に雪かきが必要な時だとこれは通用しない。ある程度身体を暖めておかねばそれでなくともガタが来ている腰や首や肩や腕が保たない。これで本当に節電や節油になっているのだろうかと思うけれど、しかし屋根やら水回りやら自分やらを考えるとこれが現時点での精一杯になっている。朝起きて寒いまま身支度するのは本当にきついけれど今のところこれしかベターはないなと。しかしいつまで続くんだろうね、この厳冬下でのぎりぎりな綱渡りは。
2013.01.11
2011年3月の震災直後、何が困ったというとそれは流通だった。私はいつも書いている経済=流通だが無能な民主党政権であったのも相まってまさしく人が生きる上で一番必要で必須な流通が止まった。それまでは大災害でも3日72時間何とか耐えれば物人が動き始めてなんとかなると思い込んでいた前提条件が崩れてしまったほどに。燃料や物資を運ぶために大活躍したのは自民党の所謂「族議員」であったことも一部にしか知られていないけれど。無論一般物流(ロジスティック)も止り、何とか物を送りたいと思ってもどうにもならない状況は続いた。しかし私の知る限り宅配便、一般小包で一番早く配達を開始したのはクロネコヤマトで、南相馬への品物もクロネコにお願いした。そのクロネコヤマトは2011年4月11日から「一荷物ごとに10円」の寄付を始めますとアナウンスした。宅急便ひとつに、希望をひとつ入れて。こちらが最初のニュースリリース(2011年4月7日)東日本大震災の復興支援に向けた寄付についてのニュースリリース物流運送業の利益率は燃料高騰や価格競争により驚くほど低い。何せ運ぶのは人だし人件費も固定でかかる。そういう会社が一個10円、総額で上のニュースリリース時点での予想寄付金額が130億円というのは企業留保をすっ飛ばす覚悟であったと思う。この決定をした時は先行きも明るいとはいえない状況であったにもかかわらずこうしたことを決められるというのは単純に宣伝の為とは言いがたい。そしてこの寄付は昨年3月31日に終わり先日結果が発表された。ヤマト福祉財団「東日本大震災 生活・産業基盤復興再生募金」について助成内容これらを見ると総額142億円でヤマト自身の予想より1割ほど多かった。また助成内容とその理由を見るとなるほど財団が謳っている通り国や県の助成が届きにくい実に細やかな内容になっている。なるほど企業の責任を果たすとはこういうことかと改めて感じましたな。ありがとう、クロネコヤマト。
2013.01.10
いつだったかここで「コストはそんなに悪いのか」と書いたことがあった。コストというと脊髄反射で目の敵にする者も多いが日本のような高度進化した社会、国家になると社会も国家もコストで成立していると。私は焼肉屋だったので立場上判りやすいといえばそうだったんだが自分で牛を飼いそれを捌いて火を熾し食べるのは法律上もそして技術的にも日本ではほぼ不可能な話で、大抵の人は焼肉屋に行って牛肉を食べる。牛肉が焼肉屋に来るまでには大雑把に言っても子牛が生まれ(輸送と競り)肥育し(飼料と輸送)して屠殺解体し(輸送)問屋を経て(輸送)焼肉屋に行き(仕込み)お客さんの口に入る。カッコ内が主なコストだが現状このカッコ内と前後はどこをどうやっても素人さんの出る幕はなく、焼肉屋じゃなくても牛肉くらい切れるわという方もおいでとは思うけれど肉屋で売ってる手のひら大の塊をただ切るだけを仕込みとは言わない。三次産業と大きく出るのも憚られるようなたかが焼肉屋でこれなんだから他の業種、産業は推して知るべしで、これが一次産業二次産業となると零細中小大手問わず人の感覚によるマニュアル化しにくい技術含めて全ての「モノ」もしくは「技術」の移動そのもの全部コストであり内需で食べている日本はこのコストこそがGDPそのものなのだと。これまでの20年はコストを削れば自分のところの目先の利益は一瞬確保できた気がするという繰り返しであった。国家も民間も。気持ちは判るし見直す事によって本当に冗長だった部分が判った利点もそりゃああったろう。しかしその繰り返しとそして何より気分がマイナス傾向を好みあえて言うのならば焼肉屋に行くお客さん気分で「安ければいい」を求めた結果、では社会と国家はどうなったか。削りに削った結果、マイナス志向が募りそれを社会のお客気分で国民が求め続けた結果がデフレスパイラルなんじゃあないのかと。焼肉屋風情なら淘汰の結果なくなっても社会に大きな痛手はないけれどこれが他の産業や社会や国家に響き蔓延すると商店街飲食店街がシャッターだらけになり人が離れ離れるとまたシャッターが増える。これらもマイナス志向のスパイラルであり人というのは面白いものでさて出かけるかとなれば人のいる方へ向かう、つまりいない方には向かわない。私は今度こそ国民に求められている意識転換がこの「減らせばえらい」マイナス志向であり嗜好なんじゃあないかと思ってもいる。こう書くと「じゃあ無駄がいいのか」と逆ねじ食らわせたがるのも湧くけれどでは本当の無駄とは一体何か。それは何も産まない、つまり何も動かさない、経済の根幹である流通を堰き止める事にほかならない。これも以前書いたが私のこの部屋に10兆積んでも運ぶときのトラック人員警備員くらいが初期経費でかかるくらいなもんでただの邪魔な重量物にしかならない。読めないから本より悪い。しかし持ちだしてどこぞで使えばそれが悪所での遊びだろうとなんだろうとGDPにはなる。(いや悪所はいかんけど)現状の日本はそれぞれおのおのの家部屋に10兆はともかく50億積んで更にまた積もうとしているようなものであって、これ以上置いておいてどうすんだと。別に生きる上で四六時中国家社会のことを考える必要はないけれど、しかし志向の意識をほんの僅かx線(横軸)の上に持っていくだけで相当違うと思うんだよね。
2012.12.28
土曜はやや遅い時間、昨日は夜出かけていたわけですが、年寄り2人抱えているとはいえ自宅で引きこもるのも如何なものかと感じた一コマがありました。遅れて乗った私のすぐ近くに若い男女が3人。聞き耳立てているわけじゃあないんですが持ち込んだ本を読みながら嫌でも耳に入った会話。どうやら免許取得の年齢らしく合宿が早くて安かったですとか早く取りたいなど賑やかでして若いというのは何につけても次への希望と欲望が相俟っていていいなあと思った矢先。男性がどんな車がいいかという振りに「軽がいいよ。維持費が安いし税金も安いから」と即答したのには驚きましたな。いや別に昔に比べてどうだとか思ったわけではありませんが「そうか今は車に乗りたくてたまらない若い世代でもフェラーリ乗りたいだのBMWだのという夢は語らない、語れないのか」と。地に足がついていて現実的で立派だなあと思う反面私らの時代のように実現するんだかしないんだか判らんようなアホな事は言わないんだなあとね。それもこれも例えば就職しようにも安定的な職種というのが今は滅多なことでは見当たらず、働いたとしてもそこそこの企業でも無事という保証もない。まして年寄りがよく言う「3年我慢すれば」もそれは実はその時代なら3年も勤めてりゃ給料も上がり賞与もそこそこのものが出るからこそでもあって、仕事の充実といっても専門の派遣さんや事務の派遣さんや正社員が混在している企業などでは案外一から社員が育たない。終身雇用制度がそれほど素晴らしかったかどうかは別にしても少なくとも「3年辛抱しろ」はいえるだけの仕事のステップアップとか給与待遇面での上昇があってのことで、それらが見込めずそれ以前に就職自体がかなりリスキーになっている現状ではそりゃあ若い人も昔のようなかなり無理な目標すら掲げないよね。それもこれも私ら大人の責任でもあるわけで、何とか生きているうちに若いうちこそできる多少アホな欲望やおしゃれや無駄遣いというものができる世の中にしたい。無論生きているだけでいいだろという論者から見りゃそうした社会は無駄の塊のように見えるかもしれないのだが、しかし機械でさえ遊び部分、余裕を持った見積りが必要なのだから人間ともなればそうそう厳密に必要なものだけで充実できるわけもなく、またその時無駄なようでもいつか「あああの時の無駄がこんな形で」と生きることもあるわけですよ。もう一つ母を夜駅に迎えに行った時、ガラス張りの喫煙所にいて往く人来る人を眺めていたんですがこれまた見事に皆様地味な色合いのものばかり着ておいでだった。流行り廃れはあるとしてもあれだけ若い人がいりゃ1割くらいは素っ頓狂な色合いのものを着た方がいておかしくはなく、初冬とはいえ歩く人全員モノトーンに近いというのは心底景気の低迷を実感しました。景気が良ければ基本の色、どこにでも着られる色の他に何色か遊び着めいた色デザインのものも選ぶだろうし何せ三連休中でしたしね。何卒政治家の皆様にはイデオロギーではなく実践的な景気回復、乗数効果の高い政策を打ち出し選挙後にいち早く手を打って戴ければと思います。無論私達国民有権者も黙って座っていれば口の中に飴が入ってくるなどという甘い考えを起こしては何時まで経っても景気の「気」は勝手に口には入りません。何とか若い人に多少の夢とそして何を着ても映える年齢のうちに着たいものを選べるようになりますように。
2012.11.27
詐欺:上場話で小切手詐取、投資会社社長ら逮捕 警視庁見出しだけ見るとまたか、何で引っかかるんだと見過ごしがちだが。今回のこれはいささかよくあるパターンとは違っている。昔からの一部上場会社ではないが分野では名の知れた会社や合併を繰り返した後現在の著名な会社になった…という場合が多いIT関連。その間には外資の子会社だったり大手会社の傘下だったりと社名を変えたりしてもいるので現在の名前と公式な経歴を見るとほぅと思ってしまうのかもしれない。ましてや投資会社自体はともかくその社長がIT関連会社前身の社長であったというのが事実ならそれは引っかかる可能性の方が高い。記事転載(聞いたことある社名満載ですよ)↓ここから ソフトバンクのグループ会社が上場すると偽り、同社株の代金名目で額面5000万円の小切手を詐取したとして、警視庁捜査2課は7日、投資会社「シィージィーアイ」(東京都中央区)社長、東保孝(あずま・やすたか)容疑者(55)ら2人を詐欺容疑で逮捕した。同課は東容疑者らが03〜08年、同様の手口で投資家67人から現金約13億4000万円を集めたとみている。同課によると、東容疑者は容疑を否認している。 逮捕容疑は07年12月、東京都世田谷区の団体役員の男性(64)に対し、ソフトバンクBB子会社の情報セキュリティー会社「サイバートラスト」(東京都港区)について「来春上場する。100株購入しないか」と持ち掛け、小切手をだまし取ったとしている。東容疑者は02〜05年、サイバー社の前身の会社で社長を務めていた当時、東証マザーズへの上場を検討したことがあった。しかし、すぐに頓挫し、その後は上場予定がなかったという。転載↑ここまで。普通に考えるとああ、投資グループが一度買い占めたけどうまくいかず売り抜けてその後また投資グループ側も会社も変遷したねと。つまり現在のサイバートラストの名前を見出しに使う訳にはいかないのは当然なんだが、しかし詐欺の肝はサイバートラストというIT業界なら誰でも知る名前。うーん。これは多少知っているが為に引っかかる場合もあるだろうし業界によっては親会社の大きな広告仕事関連で付き合いということもあるんじゃないのかと。それほどIT関連の投資グループの売買と「本当の株主は誰だ」は激しかった。企業としてネームバリューがあったり、大手買収によって著名な本家と同じ名前になったりすると出世魚じゃあないが元の名前や元の株主の経緯がかき消されたりするしね。ただ「未公開上場株」というのはやはりマジックワードでして、普通そんな大きな利益を得られるはずのものを人に教えないし薦めない。今回のこれは流石に「引っかかったねプギャー」とは言い難い話だが、業界の売買や変遷を考えるとこれからまだまだ水面下で起きそうですなあ。
2012.11.08
3年前の9月にラスカー賞を受けた時は報道の扱いは本当に小さかった。当時店にいたので今とは比べ物にならない量のニュース番組を見ていたけれど、上のリンクの拙日記にある通り触れたのはNHKのみ、民放では知る限りその日夜の扱いはなかった。昨夜さてこれからご飯という時間帯に流れた山中教授のノーベル賞受賞の速報は「おっ、早かったなあ」というのが最初の感想で受賞するのはいつだというところだったと感じていたのは専門家だけではあるまい。こういってはなんだが山中教授は最初からエリート研究者として研究の道をひたすら進んでいた方ではない。一旦臨床に行きそこから方向転換して留学し、戻ってみたら日本のどこにも研究の場はなくNAISTが助教授として研究の場を提供し、ある一定の目処がついた後は京大研究所に移った。そこで大きな成果を初めて世に出したのだが研究生活の初めから今に至るまでこれだけの成果を伴う研究にも関わらず日本では充分なお金を出せていない。これは山中教授がこうして大きな賞を受けたから明るみになったことであり、それには当然成果がついて回るがしかし成果が今すぐ見えずともその基礎になる研究というのは必ずある。今回の共同受賞者の奇しくも山中教授が生まれた年に出された1962年の研究発表もそれだ。50年前の(研究当時でも44年前)研究に一体誰が今になって成果を期待したかというとそれは残念ながら今の日本では予算が下りない。しかし現実にはこの50年前の研究あってこその2012年の受賞という評価が下りるわけで、今回山中教授の元には寄付の申し出が出始めているそうだが、そこに限らず是非「いつになるかわからないけどそのうち何かはあるはず」な基礎研究に官民共にお金を出すような国になってほしいなと思ってもいる。今年3月、山中教授は京都マラソンを完走するから寄付してくださいという告知を出した。ラスカー賞受賞者が自身でこうして寄付を募らねばならないというのは技術立国経済大国と看做されているこの国では本来あり得ないはずの事なのだが。2009年11月のノーベル賞その他国際的な受賞者が一同に会しての民主党への事業仕分け反対記者会見を思い出したけれど、これだけの成果を挙げて尚桁が一つ少ない予算しか配分できていない現実もまた存在する。他の研究にお金を出すのも決して国家の無駄にはならない。若い研究者が研究だけを一心にすることでご飯が食べられ家庭を持てるのならそれはそれで日本の内需でもあるし何より励みになる。基礎研究というのは極めて地味なもので、そうした毎日でもせめて食べることと身分が安定していればより一層打ち込めるわけで、その時その時の成果がポンポン出るものではないにしろそれは大事な日本の技術の礎になる。日本を取り戻す第一歩には国土強靱化が挙げられているし私も賛成だが、もう一つ研究環境の充実というのも別なアプローチでの日本の強靭化だと思うよ。
2012.10.09
ここで何度も泊原発の再稼働を書いてきたからだけではないが無関係というわけにはゆくまい。だが切り離して考えてもやはり北海道の函館市長が青森県の原発に口をだすのはおかしい。東北の電力事情という面で見ただけでも相当なひとでなしだが、もう一つ行政の区分というものをまるで維新を謳うどっかの越境市長のように軽く考え過ぎなのではないのか。なるほど確かに有事の際や犯罪捜査の場合はこの行政区分が邪魔してきた歴史もあった。しかしそれらはあくまで有事非常時の話であり、特に東北電力の今後の電力見通しを復興込みで考えればじゃあどこに発電所作れば喫緊の電力不足を補えるのか。水発で20年30年、火発のそれも用地買収周辺説明がほぼ不必要な北海道石狩でさえ計画から本格稼働に10年かかる(これは規模からして最短といっていい)。更に言うなら今自転車操業並みでぶん回している火発は輸入している原油LNGを燃料にしている。効率がいいと言えども年間3兆円を超える上積み分は文字通り札束で頬を叩いて高価なスポット代金を払いひいては貧国の燃料事情をも困窮させる。日本では泊3号機のように電源を高い後背地に引き上げている原発もあるし福島の事故をきっかけに予備電源の位置その他を見直した発電所ばかりだ。つまり原発を持てない国から見れば「ないわけでもないのにそれを使わずに燃料相場を引き上げ買いあさっている」と見られている。いつまで「原発がー」言ってるつもりだ。東北の復興どころか復旧すら港湾などが終わっていない状況でここから北海道に電力を送れなどといえるものではない上にここで何故隣といえども「発電所を作るな」という権利があると勘違いできているのかその根拠が知りたい。えっ、半径30キロ?その根拠はなんだ。まさか正気でどこぞのインチキが作った同心円を鵜呑みにしているわけじゃあないと思うが、百万歩譲って函館に逃げ場はないか?大間の沖にぽつりとある島でもあるまいに後ろにでっかい島抱えてそこの避難部分だけは行政区分があるつもりかね、自分は越境で文句つけているくせに。泊再稼働していないチャンスと思っているかもしれないが自治体首長としての主張が無茶苦茶だよ。そもそも泊が再稼働していない事態をまず我が事として危機に陥っていると認識しなければならないのに何故他所様の危機に足引っ張るような発言を繰り返しエスカレートさせているんだ。道庁も道庁だ。目の前にあるほぼ確実な道民の危機にまず現実的な対処対応をするのが仕事であって、言ってみりゃ1000年に一度クラスのあるかもしれないないかもしれない、もっと言うなら女川原発で現実に回避している事実から目を背けるな。ゼロリスクを行政が当然として求めるようになったら仕舞いだ。ゼロリスクはそこに向かってゆくものであって現実には存在しないからね。そんなお前昔のドイツ哲学のコップの中のぐるぐる巻きに落ち込んだような理屈捏ねた挙句責任も取れないいざとなったらどっかに責任押し付ける気満々じゃん。いいよもう、泊原発の再稼働の責任はわしが取る。政府も取らない原子力規制庁とやらも取らない道庁も取らない札幌市も取らない、そして北電にだけ何かあった時の押し付けるつもりだろ。だったら何かあったらわしを殺せばええ。誰かが責任負わなきゃならないんだろうしそれの押し付け先を全力で探す社会なんだからそれでいいわ。だから早く泊再稼働しなさいよ。目の前に電力危機が現実としてあるんだから。来るかもしれない来ないかもしれない事態じゃあないんだ。誰か死ぬのを待っておもむろにとか考えているんだろうけどそうはいかないんだよ。反原発の方々がいつも言う「生命が大切」というのならわしの命も(多分)ほぼ大事なはずで、だったら責任は取るよ。どつもこいつも腹括れないような社会、国家になってしまったなと思うけど嘆いているだけではどうにもならない。これでどうだ。
2012.10.05
北海道経済4団体、知事に泊原子力再稼働要望これだとまるで産業界だけが要望しているように見えるかもしれないけれど、私は道民の一人として泊原発再稼働を切望している。今年は暑く長かった夏の続きか暖かい秋で、9月も終わろうとしている今でも最高気温はほぼ20度越え、ここ2階はストーブ焚こうかという気にはまだならない。しかし下で朝晩構わず寝起きしている認知症の父はもう何度か部屋のストーブを点火し、母も点検兼ねて居間のストーブを風呂の時など点けている。父はともかく母は鬱なだけでボケてはいないから冬になったら節電だよねと頭では判っているけれど、こちらではストーブは家具と同じ、そこに装置のようにいつもあるので高騰している灯油の値段に頭はいっても同時にコンセントも繋いでいる、繋がないとストーブが点火しないまでは中々ピンとこない。床から立ち上がっているコンセントと灯油配管を見れば判りそうだもんだと思いつつそうはいっても「絶対に必要なストーブ」と節電、事によっては計画停電が結びついてはいない。それは凍結防止の為に常に湯音調節とは別に電源が入っている灯油ボイラーも同じで、燃料は灯油で設置は地下だが温度電源を居間でできているのは電気だからという理由までは中々ピンと来ていない。その証拠に「ファンヒーターがいいよねえ」と言い出したのだが予備はあるというと喜んだけれど当然コンセントも必要でおまけに建物の作りからして焚きっぱなしは無理、おまけにポリタンクも用意して一々給油だというとそこで初めてその手間と危なさに気づく体たらく。本州の方には判りにくいと思うけれどこちらではポリタンクで灯油を買う習慣はほぼない。一戸建てだと地下もしくは敷地内に石油タンクを設置し屋内配管で暖房器具に灯油供給されているのが当たり前。灯油業者と給油頻度を決めて給油していき月払いする。いずれにせようちは今時の一般家庭からみればかなり電気製品は少ないほうで、食器洗い機もないしエアコンもなくまた大型乾燥機もウォシュレットもないから大人3人いる一軒家としては驚くべき電気使用の少なさだが、だからこそ家で使っている電気はほぼ最低限必要なものばかり。強いて言うなら爺婆それぞれの大音量のTV点けっぱなしが一番のネックだけれど、認知症の父と鬱になってしまいそれまで決して見なかったくだらない番組まで楽しみに見ている母にそれを止めろ他に楽しみ見つけろと説得し理解を得られる気もしない。うちでこうなら他の今時の設備を持っている家はこんなもんじゃなかろうと思っている。特に赤ちゃんお子さん、それに常時電気を使う在宅患者を持つお宅はいかばかりかと。そして問題は一般家庭の個々の事情だけではない。産業への影響は計り知れない。結果何が起きるかというと更なる北海道経済の衰退ということになる。見出しは経済団体の要望だから「自分達の商売のために」と取る反原発屋には困ったもんだが、実際は道民全部の生殺与奪がかかっているのが電力不足であるのは間違いない。暖かい秋とはいえ朝晩の気温は道内では一桁に近づき、そろそろ暖房がいる季節なのだが、事ここに至っても無責任な連中の大声の方だけが監督官庁や自治体に聞こえているのかと思うと憂鬱になる。節電すれば間に合うなどというのは間に合っているとは言わないしましてや昨日札幌市長が言った「暖かいところにみんなで集まる」などというのはありゃ避難所でしょうが。それが平時に行う行政か。市長は外歩いたことがないから知らないだろうが冬凍った道を往復歩かせちゃ危ないし、家にいない間も水が凍らないように電源入れておかなきゃならない物が多すぎる。いくら反原発かもしれんけど思いつきで簡単に言ってくれるな。目の前に一番簡単な解決策があるのに思想だか主義如きでそこから目を背け続けるのは政治として間違っている。
2012.09.29
麻生政権下では景気と雇用向上を兼ねた経済政策が重要視され、それにより日本経済の回復の兆しがみえ、その影響は今年まで続いた。いいとこどりと手柄取りした民主党政権だが麻生元首相が宣言した3年くださいを有権者は与えず今年に入ってその経済政策の効用は切れた。今年2月末にはチップメーカーエルピーダの会社更生法が適用され、これに関しては大金かもしれないが情報基幹産業は救えと書いた。しかし結末は米マイクロンに買収されている。支那朝鮮よりはマシ、マイクロンはメモリチップメーカーとしては信頼が置けるけれど、しかしやはり国産の火をむざむざ消したんだなとは思った。そしてもう一つ、情報産業的にはエルピーダの上層に位置するルネサスの危機が報じられた。それを今回は官民出資で買収しようという声が上がったのを報道で知り、ほっとしている。ルネサスに1千億円の出資検討 革新機構、トヨタ・パナなど主要メーカーと本当はエルピーダの時にとは思うものの、しかしあの時に学習しまた大企業のブレスオブリージェというものを見せてもらった気がする。実はこうした支援の形はエルピーダで一度失敗しているのだが、今度こそ「一体何のために生き残らせたのか」を各出資企業団体は胸に刻みゆっくりでもいいから国産の火を絶やさず、目の前に来ている世界経済の内産内需時代に対応できるようにしていただきたいと切に願っている。いや本当に目の前というかもう来ていますよ、内産内需の時代は。そういう方向で各国自国経済の足腰をもう一度鍛え直し太らせて次の新たなる時代の準備するんですから。
2012.09.24
中東危機を拡大させていると「風→桶屋」じゃあないが言いたくもなる。反米デモ:米、警備強化し様子見 イエメンにも海兵隊急派今のところイスラーム側は今回の暴動の要因を「映画」に絞っているのだが、それでもこれだけの暴動が今やアジアへも飛び火している。無論暴動はある程度予告もしくはコントロールされたもので、元を辿れば中東産油国の資金提供があるのはタリバンの金主がイスラム宗家である国だと言われてきたのと同じ構図で、つまり回り回って彼らにとっては異教徒から得た利益でジハードというのはおそらくそれなりに筋は通っているのだろう。特に今は必ずちゃんと契約どおりに金を払う日本がスポット買い、言い値でドル(円)を中東地域に支払っている。無論原発を止めた為だがこれだけの資金が民主党政権が愚図愚図している間自動的に間違いなく支払われるのは判っているんだからそりゃあ金のこと考えず暴れます。私が危惧しているのは現民主党政府が全く世界戦略への視野がなく、また反原発即時停止主義者はそんなことは私らに関係ないという極私的身勝手を今までもこれからも続けるであろうことだけじゃない、このまま行けば中東大規模紛争の戦犯に何故か日本がやり玉に挙げられるであろうと。なのでさっき罵ったばかりだが民主党政府のバカは世界が知っているからここまで来たらもう静観、見なかったことにして欲しいと密かに願っている。要らん事されてそれが日本の主犯説に一役買ってしまうならいっそノータッチの方がまだマシ。いや本当はいつもなら日本が「まあまあ」とその財布の大きさと宗教的対立点の少なさ共にこんなになる前に話だけは通しているんだが今回だけは当事者同士のケツについていてくれと。米政府:イラン石油制裁、日本とEUの除外期間を180日延長日本の場合は震災があったからという事情は汲んではくれているしこれまでの付き合いに免じてということだけれど、あたしゃこれをただの温情と思いこんでいたらとんでもないことになると思うぞ。未だ感情的かつ現実の代替案もないくせに原発再稼働に拒否反応示している方々には最早かける言葉もないが、しかしそのヒステリックな言動行動が遠く離れた中東の暴動、そうあなた方がいつも言う「金と命」で無辜の民を殺している遠因になっていることくらいは理解して欲しいと思っている。日本のような大国がエネルギー政策の直近の行方に関してさっぱり定まらないのは世界に与える影響が大きすぎるということだ。定まらないのは政府の責任だが、しかしそれに乗じて半端な知識で北海道民を死に追いやるのはやめてくれ。昨日もTwitterでどうしても灯油ストーブに通電が必要なのか理解せず道議会議員に絡んでいるバカ様を垣間見たが、どちらにお住まいか知らないが持ち運べてどこでも使える開放型のストーブをこちらではストーブと言わない。あれはポータブル(ストーブ)といってあくまでも補助暖房、しかも今の北海道の住宅では一戸建てもアパートもマンションも気密性の関係もあり使えない。換気すればというが窓開かない上にあんなものでは暖房にならない。北海道の冬は24時間通して電力需要が変わらずピークだという事情と理由を少しは調べてから言って欲しいと思ったね。何にせよほんのちょっとの想像力とある程度の思考の構成ができれば日本がいきなり原発全停止するのが世界にどういう影響を与えるか、そしてそれらが金だとして本当に金が平和をもたらすのか、更に今起こってしまっている状況で日本が戦犯にされる可能性を考えたことがあるのかと私は問いたいね。大国が支払う金は時には平和と安定を齎すけれど、今回のようないつ終わるかわからないさっぱり先の見えない払う側の戦略すらない場合は戦乱も齎すことがあるんだよ。米なら自国民救出に乗り出せるのに日本はその手を自ら縛っているから責任も負えないのに。主張は自由だし尊重するがその主張がこういうことも引き起こす可能性があるくらいは少し考えてくれ。地図の狭い人間のまま大国の果実だけを貪る人間にはほとほと呆れている。
2012.09.15
冬の電力需給が厳しい北海道、追加の緊急対策でも不足の可能性昨年、いや以前から再々北海道ならではの生活実態のようなものは書いてきたつもりだ。電力に関しても今住まいしている自宅、注文一戸建てだけじゃなく以前店のそばで住んでいた木造ボロアパートでも事冬の電力に関する事情は多少規模が変われども「なんで冬に24時間電力消費が最大になるか」という点で一致する。こちらでは暖房器具は基本的に電気を使う。これに関しては本州の方でも移動できるファンヒーター、こたつなどをご覧になれば理解戴けると思う。スイッチついてますよね、電源コードついてますね。道外では季節で出したり仕舞ったりする暖房器具が装置化し1年中据え置きになっているのが北海道で、ストーブの割合はまだ多いが、それ以外に家全体を暖めるセントラルヒーティングとそれに伴う24時間換気システム、そしてオール電化も当然電気を利用する。ここまでの暖房についてはご理解が進んでいる。小さく焚こうと大きく焚こうと電力消費としてはさほど変わらず、しかし絶対に必要という意味で。ストーブ利用の住宅だと灯油を2階、3階に上げるポンプも電気でしてな。ここら辺りでは古い方の家になったうちにもあり、24時間コンセントを繋いでいる。何故暖房を入れておかねばならないのかというとそれは一旦冷えると暖まるのに多大な燃料を要するのと時間がかかる、氷点下の外から室内に入っても冷えきった身体というのはそうそう暖まらない。もう一つ暖房しておかねばならない理由は「屋根」にもあります。北海道の家の特徴の一つに「無落雪屋根」という平らな屋根があります。敷地の狭い都市部に多いのですが、元はこちらでは積もるのは雪ながら凍ってしまうのですぐ氷が重なって乗った状態になるので屋根の雪下ろしを軽減するのにも一役買いました。しかしこれは人口が減少して初めて判ったのですが屋根下の部屋の暖房を入れておくのが前提なのです。うちは長年父が2階の暖房を入れるのを怠り、屋根の雪の荷重がかかりすぎているので日当たりの悪い屋根の雪を年によっては下ろしに来なければならなかった。一昨年秋にここに帰ってきてからは2階に私がいて暖房使いますからそのようなことはなく、せいぜい玄関上から外階段に垂れ下がる雪(と氷)を落とす程度で済んでいます。もう一つ24時間電力消費が必要な大きな理由が水道及びそれに付帯する設備。ガス湯沸かし器、灯油ボイラー、セントラルヒーティング用などどれでもおよそ水が流れるところには凍結防止装置がつきます。これが24時間通電を必要とする。そうです、冬は電源入れっぱなしです。うちは灯油ボイラーが地下にありますがスイッチは1階食堂の隅、洗面所入り口にある。このスイッチは冬切りません。ある程度お湯設定の温度を保つために誰も使っていずともスイッチ入ってボイラー動くのが洗面所にいると聞こえますが冬はこれが頻繁に起きます。切るとボイラーだけが止まるのではなく通っている水道管が凍るのでえらいことになる。家の作りも昔と違い、この凍結防止スイッチ切る前提になっていません。昔というのは「水を落とさなきゃならなかった」時代です。店では夜中誰もいなくなるのでこの水道凍結防止装置を使っていましたが、これも電気でして冬場は24時間通電でした。特に冷え込む日は店開けてすぐお客さんがいらして寒いだろうという日は早くタイマー暖房(業務用灯油ストーブ)入れていましたが言うまでもなくこれも電気使います。当時借りていたボロアパートでも湯沸かし器は凍結防止の為に冬季24時間通電が前提でした。だから最初の記事リンクの図にあるような電力消費になるわけで、バカスカ灯油焚く時代じゃなくてもとにかく焚けば電気も同時に使う、生活に24時間通電が前提になっているわけです。そして足りないんだから泊原発の検査後再稼働を心から願っているわけですが、先日の意見聴取会でも0%信者の方が仰っていた「ドイツでは」。原発停止の影響に苦しむドイツ原発即時完全廃止の方々がよく引き合いに出していたドイツですが、段階廃止した後も原発発電によるフランスの電気買ってたんですからこれは大陸ならではの事情ですな。それに加えてドイツという国の根幹をなしていた産業も製造業なのですが、製造業のエンジン、血液は電力です。それも安定電力でして、安定電力ってのはただ電線引いて電気が来るというのとはレベルが違う。発電配電送電変電の各レベルで安定しているのが前提でして、これは日本も事情は同じ。このような前例がありまた原発停止維持を主張される方々は「節電すれば頑張れば足りる」と言いますが節電する余地は特に冬はありません。またこれは前にも書きましたが節電すれば足りるは足りてるとは言わない。電気は100%のパツパツ一直線で送電配電し続けられるものではないんですよ。理論値はそうですがw(ワット)もさることながら電圧(v)も電流(A)も必ず一定ではない。一定は目指しますが元々周波のあるものですよね。私は理科がどうにも苦手でさっぱり頭に入らなかった。高校物理で赤点取ったのはその象徴のようなものでおよそ理科的なものの考え方ができない。しかし義務教育程度以下ながらここに書いたことくらいは何とか理解してきた。年齢含め今の社会でいえば底辺層の知識なのは自覚している。つまりこんな私が判る事を何故今のもっと頭のいい人達が判らないのか、いや判っているが蓋をしているのかはたまた北海道が死のうと生きようと関係ないのかはともかく、今年の泊原発再稼働を望んでいるのに返ってくる答えはいつ安定供給されるのかさっぱり判らん次世代発電だったりできない節電だったりする。目の前の電力が足りないと言っているのに何故数年後の未来の答えになるのか。頑張ってもできない現実があることすら認めようとしないのか。うちは3人年寄りだから雪の氷の下敷きになって家が潰れようと凍死しようとそれはいい。社会のお荷物が減るくらいなもんだ。だけど隣の家にいる赤ちゃん、その横の家にいる子供も同じ目に遭わせる訳にはいかない。どうしても再稼働せず電力供給足りないまま冬に突入するというのなら政府の責任で電力供給トリアージしなさいよ。うちの電気を切り、隣とその隣に配電しますくらいの覚悟がないならとっとと再稼働しなさい。それと上田札幌市長。どこまでいっても原発反対をいうのなら地下鉄止めなさい。代わりの交通機関はあるでしょ、昔は地下鉄なかったんだから。無論市役所のエレベータ止めてるよね。覚悟もなく負担も負う覚悟もなく簡単に反対反対言うな。そしてその責任を電力会社に押し付けるな。
2012.09.07
昨日、暑い中人様同士のやり取りをそこはかとなく眺めているうちに汗が引くほど驚いた。やり取り自体は最初見解をおのおの書き、その理由についてお互い述べている最中というTwitterにしては穏当妥当なもので、主題は「近隣諸国との友好」または「どう付き合うか」。ぶっちゃけると支那朝鮮(場合によっては露もかな)とどうやっていくか。これに関して特に偏った勇ましさではないものの今後はあくまでも日本の都合と厳格な法適用が必要と言う方に対してそいつはどうかなという方が反論じゃあないが「でも~」とご意見述べられた「~」の部分に心底驚いた。「~」=「外貨獲得の観点から」と。久しぶりに見る単語であったので、ひょっとして私が暑さで目も頭もやられたかと二度見三度見したけれどやはりそこには「外貨獲得の観点から」と。ここをお読みになっておられる方には今更過ぎる話だが、確かに外貨獲得が貿易や経済の主眼であった時代は存在した。明治期から昭和48年頃までは。ややこしくなるので戦後に話を集約するが。この間は為替は金本位制、ドルが絶対的な基軸通貨でどういうことかというと全体の通貨のパイは決まっていて各国通貨もドル換算、言ってみれば通貨が絶対評価であった時代。日本も未だドルで返さねばならない借金(外債)を抱えていて、高度成長下で国民の暮らしは飛躍的によくはなったもののそれはあくまでも輸出でドルを稼いでドルで返しそのお余りと国内生産GDPでみんながご飯食べていた。もう一つこの当時、支那朝鮮は日本にとって経済的にほぼ他人であった。理由は簡単でこの地域に物を売ってもドルは稼げずまた彼らも日本に売るような商品もなく何よりも地域が公開されていなかった。外貨獲得(ドル獲得)が長い間国是のようなものであったというのはこれは歴史の事実として間違いなく存在した概念でもある。しかしそれは先ほど書いたように50過ぎた私が中学生頃だった時代の話、おおよそ40年前の話であって、その後の日本の経済大国化、為替市場の国際化、EU=ユーロの創設により外貨を稼ぐ必要はなくなったというより嫌でも外貨(ドル)は積み上がっていく。必死になって外貨を積みそれで外債を返し日本にないものをドルで買わねばならない時代はここを境に終わる。終わるというのは言い過ぎだが、大きなものなら原油、軍事的には同盟国からの武器輸入と買わねばならないものが変化し、買っても外貨はなくならないようになった。但し経済には必ず安全保障面での側面もありこの時代からのドル積み上げは一つには同盟国への義理立て、為替市場での裏書きなどの「なくせない」当座預金的なものも日本の現憲法上必須となっているのはまともにもの考えりゃ判る事だと思う。国際為替の現状はここに何度も書いたので簡単に言うが今はハードカレンシー国の通貨は「価値があるとされる紙の相対評価」を毎日為替市場で決めている。一部ではローカルカレンシーでのやり取りも無論あるけれど、それは国家収支、国家経済、国富の概念からいうなら「価値があるとされている紙以下の何か」ということになる。町内会のお祭りで配られる町内会員だけが綿あめもらえる引換券くらいのものと変わりない。最初のやり取りに戻れば今や日本は外貨獲得の時代ではないし、仮に稼いだとしてそれを現在の市場に放り出せばそれこそ日本が経済戦争の戦犯になりかねない。さほど事を荒立てて言わずとも「今外貨稼いでどうするんですか」と真顔で聞きたいような話でもある。しかしその方は別段意見が違うからといって金切り声をすぐ出すような風もなく、傍で見る限りごくごく普通の穏やかな常識人にしか見えない。つまり私の汗が引いたのはこのような至極真面目でまともで意見の相違を理解し自分の意見を短文の中で述べるだけの素養をお持ちの方がこと経済になると40年前以前の認識でおられる事に対してなんですな。こういう認識は経済フンダララを標榜する方々にもいるんだが、一体いつまで固定制金本位制のつもりだと蹴飛ばしたくなるんだが自称専門家というから腹が立つ。40年といえばうっかりすりゃ2世代隔てる年月経っているのにいつまで固定概念で人前で物言うかと。こういうのが跋扈しているからごく普通の方々も誤認識しちゃったまま過ごしてしまうのかと思ったり、いやこういうことは人やマスコミがなんと言おうと自分で獲得するものだよなと思い直したり昨日は煮えるほど暑いさなか考え込みました。ここの辺りの理解を国民が共有できないと何時まで経っても政治への理解も深まらず目先と口先にころりといかれるのかなあともね。
2012.08.23
新宿-羽田が20分に 首都高、新路線で渋滞解消するか1年半前行ったきりの東京だが、その時も永田町のホテルの部屋の眼下は高速道路で流石の東京も街のひと気の絶える朝方にも車はひっきりなしに走っていた。昭和の終わり頃に東京在住だった時分も電車が一番早い移動手段であったし、住んでいた山手線の外縁部、明治通りも車が絶えることはなかった。母が千葉の親戚の結婚式に兄弟打ち揃って行ったのは平成になって間もなくだが、その時も電車の方が早いよと私だけじゃなく従兄弟連中皆言ったのに流石北海道の爺婆で、空港からタクシーに乗りちっとも進まないのに呆れて「高速使えばいいのに」と運転手さんに言ったら「これ高速ですよ」と言われたとこれは今でも一つ話にしている。それほど慢性的な混雑渋滞が当たり前の東京なんだから北海道の高速作るより先にここを何とかしないととここでも何度か書いてきた。北海道の道路は事情が特殊で、道路の数だけ除雪が必要になるから今の国道を高規格にした方が運用経費が安いというのもあるけれど。一般に時間あたりの稼ぎも単価も桁違いに多いところを困難でも先に流れるようにしないといつまでも全体に響いて流れが滞ったままなのはこれは小さな店の注文や片付けをどうやっつけるかと同じで、山ほどある注文や洗い物や片付け物を置いて先に床掃除始めていてはとても終わらない。この20年ほどはこうしたインフラにかける国費を減らす方向が正しいとされてきたのだが、どう考えても地方はともかく大都会の慢性的渋滞というのは時間が金、移動が経済の根幹から見てもそれこそが無駄ともいえる。動いてなんぼというのが金融、経済の基本だからね。ロジスティックというとどうも運輸のみを考えてしまうのだが、ロジスティックそのものが経済の根幹なのだ。だからこそそれが集まるところには多少の無理や困難があっても滞留は避けねばならん。まして道路だと荷だけではなく当たり前だが人間も滞留してしまう。この道路の開通は来年度だが、この記事を見ただけでなんとなく明るい感じがするのはそれが目の前の渋滞、滞留が何とかなる、予定通りにはいかないかもしれないがよすがになるという意味でも今度は景気の「気」に少しは役立つのではないかとも思っている。
2012.08.05
火力発電トラブル続発…冬に不安募る 北海道が節電期間入りー見出しはSankeiBiz昨日から北海道は9月初旬までの節電要請に入った。以前もあったのは記憶にないなあと思っていたら1973年のことだそうで、その当時は私は中学生、そういえばうちは当時も今も世間様よりも電化製品の少ない家であった。北海道では電力需要のピークは冬になる。本州で真夏停電になると暑さで生命が脅かされるのと同じく冬に停電すると比喩ではなく命が危ない。オール電化は言うに及ばす石油ストーブも各種暖房機器も電気をまるっきり使わない方が珍しくまたマンションだけではなく今だと一軒家でも電気がないと水も出ない家もある。薪ストーブ石炭ストーブ使えばいいじゃないという声も聞こえるが、あれを使うためには家に煙突が必要で、殆ど一軒家のこの界隈をざっと見渡しても煙突がある家のほうが少ない。うちは建て替え時に何かあってもいいようにと当時でさえ建築業者に首傾げられたが各部屋はFFの穴を開けつつも煙突を残した。お陰で2階のこの部屋の暖房はFFも煙突も選択できるのでまだ足腰が大丈夫な私は暖房効率、お湯が沸くなどを考慮して煙突式灯油ストーブを選択している。節電要請の昨日からは夏休みで昼間の電力需要が上がる期間ではあるが、昨日は400万Kw前後だったようでこれから始まる夏本番もこれくらいで推移すれば大規模な計画停電も免れると思う。停電を免れるためにみんなで少しずつでも節電を積み重ね、無事に夏を乗り切りこれに慣れて本番の冬をつつがなく迎えられればと思っている。
2012.07.24
焦点:忍び寄る食糧危機の足音、穀物急騰で「我慢比べ」3Pに及ぶ記事だが支那については繰り返し「備蓄がある」と書いているのにお気づきだろうか。穀物取引市場というのは元来は投機的、いや今も充分投機的だが反面市場の根本である国際集荷供給会社はいくつもない。大きい倉庫が大陸ごと作物ごとにどすんどすん置かれているのが私のイメージで、投機でありながらそれらが行き過ぎると実感に直結しすぐに政治変革に結びつきやすい。国家間取引という点では極めて政治的であり、また代替が効かないものだけに予測できる範囲内でしか動けない、動きにくい。この記事をざっと読んだ読後感も沈静化を図っているなというものだし、また支那、インドの備蓄に念を押すことによって殺到しかねない余ったマネーを警戒している。何故マネーが余るのかというのはここで何度も書いてきたので割愛するが、金本位制じゃなくなったからとしか言いようがない。「100ドル分の価値があるとされている紙」ですからね。思惑の上では微妙なバランスなんだが内需内産に回帰する方向性を示していると私は感じた。マネーは最早実需ではないが食糧は実需であり、先に書いたように実感と直結しやすくまた経済危機といってもさっぱり何のことか実感できずとも誰にでも判る逼迫でもある。どんなに為替がどうたらいっても国家や集合体が印刷した紙がある限りさほど実感はしないけれど食べ物がなくなれば嫌でもわかる。実は間遠い話のようだが、日本の電力危機も大きな括りではこの食糧危機前夜に深く関わっている。だって食糧は実需であるから運ばなきゃならない。マネーのように口座さえあれば「あることになる」ものとは違う。為替で1億ドルのマネー取引があったとしても1億ドルえっちら運ぶ訳じゃあないが食糧は運ばなきゃならない。それを軽減するために口座の代わりに巨大な食糧会社が存在するとしても実物は届かなきゃならない。この時に燃料が高騰していれば嫌でも価格の上乗せになるわけで、じゃあなんでこんなに高騰しているのよと原因探れば世界有数の金持ち国が燃料をスポット価格で買いまくっているから。自前で原発設計製造でき、安全対策も打てる国がね。私は金融危機為替なんちゃらも大変は大変と言いつつ、どこかで高をくくっている部分もある。だって紙だし。しかし食糧危機はそうはいかない。政情不安に更に火をつけて回るようなものだしその燃料、文字通り燃料の種を日本が撒く羽目になるのは恐れている。結局のところ昔から大きな騒乱やその元は食えないことから始まるし、今は国際取引という名の元に要因すらかなりあさっての方向も深く関わったりする。その要因というか犯人探しにまんまとかかるのだけは避けたい。まんまとかかるとは書いたがしかし全く無根じゃあない状況をこれ以上続けるのは政治的戦略的に最悪手だと思ってもいる。現時点でまだそれらが芽を吹かないのは現政権があまりにバカで鈍感なもんで言っても判らないからこそ看過されている部分もあるだろう。実はこういう時にこそ憲法改正を急がねばならない、最低限でも議論を始めねばならないけれどなるほど民主主義国では政治は国民を反映するとはよくいったもので国家の置かれている客観的状況を幾ばくかでも理解した上ででは具体的に何から手を付けようかと考える割合が余りにも少ない。いたずらに悲憤慷慨もしないしこれが豊かな国というものかと改めてその幸福を実感はするけれどね。夏になり秋が目の前に来て次は冬が来る。その時になって慌てふためきどこからどう手を付けたらいいかとなった時にあさって方向に紛糾するのだけは御免被る。
2012.07.16
節電のコツ的な特集がTVなどで行われ、電力会社も大枚払ってCMしているんですが何故かTV消せとは言わない。無論昔の真空管TVよりは電気食わないという触れ込みの薄型液晶TVだったんですがこのところの大型、多機能に伴って必ずしも電気を食わない家電とは言いがたくなってきている。今リビングの主流になっている40Vより上だと確か定格200Wは超える。ちょっと前の47Vで245Wと聞いて驚いた記憶があります。今のでも100Wは軽く超えます。どうしても見たい番組があるのならともかく、うちの爺婆もそうなのですが朝から晩まで見もしないがとにかくTVをつけているってのは本当に無駄ですわね。これからの暑さと節電を考えるのならエアコンつけてTV消したほうが命のためです。うちにはエアコンはありませんから扇風機つけるならTV消すになります。この扇風機でひょっとしてと思ったのも所謂「微風」そよそよモード。購入した夏は当初寝る時これにしていたんですが、ある時アレと気がついた。で、試しにどうしようもなかった暑い夜、かなり寝床から離し間接で風当たるようにして「弱」のままにしていたらどうもこちらの方がモーター可変じゃない。暑さが続いた年だったのでタイマーにしてみたり色々やってみた結果、ただの弱風のタイマー使用の方が電気食わないと判りました。これに限らず大体電気製品のそれもモーターや変圧のあるもの(PCもね)は起動時に大きな電力を食う。TVの場合はボリュームが案外消費電力に関係ある。以前母のTVが壊れて私の部屋のを担いでいったんですが、それまでの電気使用量との差が大きいと言われ、うちで使っていた時との差が不思議だったんですがどう考えてもボリュームの差。少しくらい(ボリュームラインの1/5前後)ならどうということはないんですが半分超えるほどの音だと関係ないわけがない。現在の爺婆のそれぞれのTVはオンオフを頻繁にしないという点ではまあまあかもしれませんが1階の2台のTVの音が上の廊下までステレオで聞こえるというのはただごとじゃない。皆様も工夫しておいでとは思いますがうちも今年は炊飯器保温を止めて炊飯のみにし、食べる分だけレンチンにしました。認知症の父のご飯時間が定まらないのもあってほぼ24時間電源入れていたんですが取りやめ。勿論2階のレンジやオーブントースターなども普段コンセントから外しています。この為にタップやコンセントを見失わないように見やすく引っかけてあります。電話も子機止めて親機だけにしました。何で2階は一人なのに親機子機置いてたかというと下の電話子機をボケ爺が持って行ってしまっていたんですが電話機変えたので下も親機のみで使えるようになりまして。加えてデジカメ用充電器も差しっぱなしだったのに気づき外しました、これはほんとうっかりしていた。洗濯も毎日洗うバスタオル、夏用薄いシーツ類なら簡単?ちょっとモードで間に合わせ、週に一、二度だけちゃんと洗いにすることにしました。さてこれでできる限りの節電になったんでしょうか。
2012.07.11
エルピーダ、Micronとのスポンサー契約に合意この条件ならば国内での再起という最高の策でなくとも、次善の最高の手といえると思う。スポンサー契約とはいえ一定の割合では下請けになるということでもあるけれど、一昔前と違ってMicronも世界の一流に登りつめた今なら技術系企業にとって致命的な「看板だけ残って技術抜き」になることだけは避けられる。最悪でも下請けとしての技術継承はできるという意味だから万々歳というのではなくてもね。残るのは国内での法的手続きのみで順調に行けば手続き終了は来月、その後来年前半には契約実行となる予定だ。少なくとも米国企業なら「書かれたことは守る」のでそうした点からも幾ばくかは安堵した。ただ、これからまたもう一度エルピーダが「国産メモリ」を設計製造、そして消費していけるようにするにはどうすればいいか、そこは経済の問題というよりむしろ政治の領域であっていたずらに現状を嘆くよりはこの国ならば我が手で選択できる、このことをもう一度考えないとねえ。
2012.07.03
大飯原発3号機、臨界に…8日にもフル稼働定期点検後の再稼働だから予定通りといえばただそれだけのことで、再起動後無事臨界に達したのは喜ばしい。フル運転になるのは8日の予定というからほぼ一週間かかる。続いて4号機が今月中旬に再稼働開始の予定で、これで関電は十全とはいかないまでも管内の電力はなんとか間に合うだろう。そもそも原発は13ヶ月稼働で定期点検に入ることになっていて、だから一箇所に3基から4基あるんだが北海道の泊原発も5月から定期点検中なのだが、何故か法で決まっているその点検による原発停止をも「革命的勝利の果実」であるかのような宣伝をする馬鹿者が絶えない。一昨夜からの大飯原発周辺での小競り合いに参加した一部運動家も酷いもので、雨が降ったからバス回せまではこちらも笑っていたが、昨日の夜などは年端もいかない子供をバリケード代わりにしていた。それらを得意顔でUst中継していたのにもびっくりしたが、どうにも彼らの正義という奴は権利のみを指すようで、自分達も法を守りつつ主張しなきゃならないとは思っていないらしい。結局は道路を占拠し騒ぎ、踊り、楽器を叩き歌う迷惑行為をしていただけの話で、これをまともな主張を備えた運動だと理解は到底できない。主張さえ正しければ何をやってもいいんだという考え方そのものがすでにテロなんだよね。実際は踊ろうと歌おうとその考え方がね。ここを理解した上で理性的でかつ法を尊重した活動にシフトし、今回のような触法行為を仲間でたしなめるくらいできないとただの騒ぎで終わる。私は長い世代スパンで言えば脱原発、次世代発電に期待している人間だが、それとても開発にも研究にも今は原発が必要だ。加えて年に10兆近く燃料費をただ「燃やして」いる現状は到底容認できない。はやく日本の電気が充分に行き渡り、生活や医療や研究に困ることがない、文字通りインフラとして復活することを願っている。
2012.07.02
中国、景況感が2カ月連続悪化 成長率8%割れも見出しは北海道新聞のもので珍しく一応ちゃんとした見出しになっている。但し今回発表された数字(PMI)はあくまでも支那の統計局が出したもので、それも予想は景気判断値の50を切るとされていたものがぎりぎり50を上回って発表された。支那国家統計局の数字を丸呑みするほど間抜けな話はないけれど、しかしそれにしてもギリギリなのだけは間違いない。そもそも支那はあの図体だから好況が回るのは遅く、また元々偏っている景況感(貧富の差だけではない)がようやく回り始めたとしても稼ぎ頭は輸出なのと貿易に使う通貨は支那通貨ではないのでクッションを1つ2つ置いている状態になっている。但し陸続きの東南アジアの国境地帯では商業を握り事実上元を流通させてもいるけれど。大きな輸出という面ではローカルカレンシーだから施政者が刷りたいだけ刷り、またそれらが国際的に影響があるかといえばないのだが、しかしただでさえ偽造が多いのとそもそもの支那の公表する数字のいかがわしさというのは誰の頭からも離れないわけで、今回の数字も「ああ、よかったね」程度で受け止められている。おっと製造業の話ね。支那製品の主な輸出先はというと今はもう世界なのだが、各国のこの10年とこれからを考えるとむしろ自国回帰に向かうと予想される。それは決して製造の歴史の先祖返りではなく、ある程度のものを作る技術は世界共通の水準に達した、つまり第二次産業変革が終焉したといっていい。アフリカでも中南米でも東南アジアでも基本的な必要品であれば自国製造生産が可能になったということだ。一貫生産が可能になれば各国の雇用はある程度確保できる。ここから三度目の産業変革に向かっているのだが、それは無論先進国が開発し、当初は独占し、販売網を広げ売れるものが必需品となればこれまでと同じような経緯を経るのだが、さてそれは一体どういう方向になるのか。一つにはこれまでのような既存エネルギー(資源)の使い方、コストの変革もあるだろうしまたそれ含めたエネルギーそのものの利用効率もあるだろう。短く言えばこれまでの技術では採算が採れなかったが為に打ち捨てられていたエネルギーが脚光を浴び、実用化するかできるか。もし日本がそうした変革の中途でエネルギー資源国になりうるとしたら先に手を付けるのは安全保障なのは自明だが、この辺り判っている政治家に日本の政権を委ねねばただの資源輸出国になりかねない。支那の製造業は彼ら自身が国家の根幹であるはずの国土を荒廃させ、水も食糧も自国で賄うことを放棄してしまった。だから巨大な車輪を回し続けねば(GDP8%)何もかもが倒れかねない。彼ら自身が望み彼らの政府が推進してきたとはいえどこかで大きな軌道修正(通貨の信頼性、透明性を図る、内需に注力する)をしないとねえ。そのうちに「内産内需」的なスローガンも出てくるとは思うけれどこれは支那だけではない世界がね。今すぐどうこうというのではないが私の寿命のありそうな20年くらいのうちにはまた変革がありそうではあるが、せめてなるべく穏当な形で済ませてもらいたいものだ。
2012.07.01
待望の魚介次々販売 県内販売再開を消費者が応援-福島民報これは大きな一歩だと思う。元々昨年から出荷されていた農産物だって他県とは比べ物にならない厳重な検査を経て出荷されているわけで、これで水産物もとなればもう一歩元の生活に近づく。沿岸地域ではこれまでずっと地元産の新鮮なものを食べていたのに震災後は遠隔地からの運搬を経て食べねばならず、これだけでも長年慣れた味とは違ったろう。こちらでいえば小樽の人が札幌の魚介類を食べてマイナスな意味で驚愕するのと同じで、それが元に戻るというのはただ単に「穫れました食べました」とは意味が違う。元の生活の味という意味でね。食べる事は生きることでもある。記事は水産物だが、そういえばそろそろ福島の桃の時期になった。まだちょっと早いけれど、今年こそは昨年のような残念な価格にならず、例年のように買うのにちょっと躊躇う福島の桃らしい値段を心から期待している。どんなに高くても福島の桃なら今年も買うつもりだ。昨年はあまりの安値を店頭に晒しているのに我慢がならず箱ごと買ったりしていたが、あんな贅沢は一生に一度、今年からは一玉二玉ずつ買う値段であって欲しいと心から念じている。気の毒だから、可哀想だからではないよ。おいしいからだ。
2012.06.26
ギリシャ再選挙 緊縮派・反緊縮派が拮抗-見出しは産経なんでこうなったをこれまで数年一言も言ってこず、現在の国際金融のまともな解説も怠ってきた日本のマスコミがここに来てギリシャわぁわぁEU大変わぁわぁ言い出したのならしばらくは大丈夫というかgdgdのまま過ごすというのが私の八卦。何せ領土宗教その他で長い時は100年続けて戦争してきた地域だよ欧ってのは。それに比べりゃ「自分達で発行した価値があると書いた紙切れ」が多少変動しようと心底ビビっているとは到底思えない。大変は大変なんだが本来の意味でのマジ大変とは皮が一枚も二枚も違う。本音を言えばギリシャ如きにEUの底引きぬかれてたまるかというのもあるであろうし、更に言うなら「相対として価値を決定している他の通貨発行国」ぶっちゃけると日米が揃いも揃って国際金融さっぱり判らない政権だもんである意味助かってもいる。おそらく日米共に政権変わるかもしくは業を煮やし行き詰まりそうになった支那辺りが余計な触手伸ばすまではこのまんま大変大変のままいくであろう。大変大変言っているうちは僅かな事でも材料になるわけで、その材料こそが相対としての紙切れの価値を決めているんだから。もっと言うなら上がろうが下がろうがその差分が価値ともいえるわけで。ゼロになることはない紙切れなのは間違いないんだしね。ここがある意味単国ではない強味…じゃねえなしぶとさで、余禄は日米政府が国際為替金融判らない大馬鹿でも目立たないという利点?もある。考えようによってはここで日米政権がまともならかなり清国末期的な様相にもなるんだけど、そこが歴史の綾ですな。2Q締め控えてさてどれだけ煽るか煽られるかねえ。
2012.06.18
日銀が追加金融緩和を見送り 決定会合、景気判断は引き上げ一体どこを見ているんだと思うのだが、ひょっとして日銀の頭の中ではまだ金本位制で国際市場もなく日本円がハードカレンシーであることも知識としては知っているが実感ないんじゃねえかと思いたくなる有様でして。お前は経済企画庁かと怒鳴りたくもなりますな。今や円の発行元である日本の中央銀行は世界経済、為替に対する権利と義務の一翼を担っていて、折しも間が悪くというかなんというか実質的に円が支える羽目になっている。羽目になっていると書いたのは決して望んだわけでも企んだわけでもなく、またそれを目指したわけじゃないのに現政権と現日銀幹部のようなはんかくさいのが命運握っちゃった世界経済史の運命としか言いようがないんですけれどね。考えようによってはあまりにはんかくさいので間違っても日本が覇権を握ろうとはしていないというメッセージになっちゃってるという情けなさでもありますが、それでほっとしている場合ではない。*はんかくさい→北海道弁でバカと間抜けの合わせ技ですつまり大人しく見えているようではあるがおそらくプロからは「読めない」間の悪さもあるんじゃあないのかとね。間というのは先年の麻生政権時の時のような世界が「ヤバイっ」と目をつぶりかけた時にすっと差し出すタイミングと量ということです。間抜けというのはよく使われる言葉ですが、そもそも間が悪いというのはちょっときまりが悪いってな気楽なもんじゃあない。特に世界経済が連動せざるを得ない下降傾向にある時はこの間の良し悪しこそが奈落と維持を分ける。ここが判ってないのはこれまでの決定と実行の事実からはっきりしている。別に常に先頭切れとは言わないが、しかし望むと望まざるに係わらず、いや今は持てる器量に拠らず日本が先に決めないと話が進まないこともあるという意味です。ところが現状を見ずして平時のように「欧米をよく見て」などと頭で思っても今は口に出しちゃならん。はんかくさいからっぽなら空っぽでいいから「欧米に対して何らかのサゼッションを図ろうと検討している」くらい言っときゃ2Q末を乗りきれるよすがにもなろうにここで聞かれもせんのに欧米のケツついていきますなんて言っちゃあかんがな。日本の企業も決算迎えて株主に決算報告と事業計画出さなきゃならない。もう書類はできてはいるものの、しかし何か一言でも明るい展望言える何でもいいネタ提供する腹はないのかね。経済企画庁と先に罵ったがそれならそれでせめてそっちを徹底しろやと。国内重視、発行高偏重主義は判ったが、それを押し通す環境じゃねえぞ今は。確かに国際社会も国際金融も日本が恩を売ったからといってその恩を感じるような連中じゃあない。しかし事実として残る。ましてやケツ叩かれてようやくチビチビやらかすよりはどうせ要請されるのは判り切っているんだからその腰上げるタイミングくらいは先導しなされや。このまま行くと原油ガス買い占めで日本の印象は悪化するばかり。だったら同じ金使ってせめて印象を宥める、それも的確なタイミングでというのが「金で頬叩く国」のせめてもの申し訳ってもんだ。
2012.06.17
当地北海道では夕張メロンに続き、でんすけすいかが一玉30万円のご祝儀相場になった。こうした初物のご祝儀相場というのは競り落とす方も宣伝がてら縁起担ぎ、いかにも日本らしい風景ともいえる。北海道のこうした果物の桁外れな値段は毎年恒例で、それもブランド化に一役買っていると思えば高価なものは買える方が買えばいいなと思うし、現に夕張メロンもでんすけすいかもご祝儀相場の値段はさておいても産地でも高いけれど釣り合う味ではある。けれど昨年、今年とほぼ同じような競り値だったことを道民として安堵しながら私には少しわだかまりもある。他でもない桃に代表される福島産の果物だ。昨年、店頭で涙がでるような安値で福島県産の桃が売られていた。肩が張った立派な桃で普段そこらに売っているようなものではない、所謂デパートもの。それがそこここにあり、それも箱で1500円1000円という値だった。まるで晒しものにされているかのような売り方に憤りを感じて何度か買った。情けとか同情とかそういうものだけではない。ちゃんとした桃がちゃんとした値段で売られていない怒りもあった。農家の方も買い叩かれているに違いないと判ってはいたが、しかしそれでも「福島の桃」は売れ残ってはいけないとそれもあったと思う。実に美味しい桃で、それはそうだろういつもの年なら口に入るようなものではない。ご縁のあった相馬市の方から贈られた桃もとびきりであった。今年こそ福島の桃の特級品も夕張メロンやでんすけすいかのようにご祝儀相場になることを願っている。桃だけではない他のものも。昨年のようにあんな美味しい桃を一日いくつも食べられたのは一生に一度であってほしい。滅多にいや殆ど懸賞には応募しないのだが、NTT光のメンバーズクラブで福島の桃と銘打たれたプレゼントがありそれには応募した。福島の桃だから。
2012.06.12
【日本版コラム】大失敗だった太陽光発電推進 ドイツの教訓に学ぶそりゃそうだと、比較的冷静に昨年の震災後の電力供給について考えてきた人間には別段目新しくはないコラムなのだが。もう一つ付け加えるのなら例えば大規模、つまり広範囲での給電を意図する太陽光エネルギー会社があったとして、その給電配電に既存の電線設備をただで使う頭になってやせんかともね。電線設備、鉄塔は既存電力会社が営々と張り巡らせたもので、保守運用管理はなまなかな技術や人員ではできない。まして設置の段階からいうなら当地では羆の巣にも伸びているのがこの部屋の窓からも見えるわけだ。この電線設備を買い取るのかそれともレンタルするかはともかくソフトバンクがNTTの回線に安く乗ろうとしていた昔を思い出すではないか。民間企業とはいえインフラ企業なのだからおのずとその責務は重く、その重みによく応えてきたのが現状の電力会社でもある。40年以上前はよく停電がありブレーカーが落ちたりしたもんだが、今は大災害しかそのようなことはなく、つまり大災害になれば電力会社が出動することになっている。昨年の震災の時もその前の当地での台風の時も、街が地域が復旧する前段階で電力会社は出動する。そうした最も厳しい保守管理に人員を割き、また技術を持った人間をこうした時に備えて確保し続けるのも電力会社は「当たり前」にしてきた。私は各家庭でソーラーパネルを屋根に載せ、売電はともかく幾ばくかの補助的役割にするのなら心理的満足含めて否定はしないけれど、しかしそのソーラーパネルも当地では10年から15年ほどで劣化し、それを交換すると百万の桁でかかるとなればよほどの覚悟と備えがなければ設置はできない。趣味的なもの、あくまでも個別のものとして扱うジャンルだと思っている。当然産業用のメインにはならないとね。国家経済を家計簿の頭で語るバカが跋扈してきたように電力の安定供給を各家庭の補助電源で語られるのも迷惑至極だ。21世紀の日本では電力なくば生きてゆけないのだよ。
2012.06.01
総合エネ調、2030年原発比率0-25%の4選択肢で合意これは経産省の委員会で、長期的エネルギー比率をどうするかという話でしてな。2030年の電力についてその内訳比率のうち原発依存を0%から35%の5案があり、最高比率の35%を除外したというニュースです。んで。そもそも私は現実として「今原発依存を0にするのは無理だ」という主張を震災前から言っているだけでして、もし次世代発電がより効率的で海外資源に頼らずにまた安全、かつ現実的な需要を安定的に供給できるのなら原発じゃなくてもいい、誠に長いスパンでの「脱原発」兼現行「原発再稼働」派?ですわ。確か北海道の電力比率が震災前で原発分が30%前後、自然保護目的で水力をこれ以上増やせないとしたら大型港湾もある程度立地が限られる北海道では火発も立地が限られる、こうなると次世代安定発電ができるまでは現行比率が一番よろしいのではないかと思ってきた。今は老朽火発をかなり無理して稼働させているので電力供給はなんとか間に合わせているものの、本当の意味での安定供給かといえばその内幕は電力会社の赤字覚悟の燃料調達と社員の努力の上に成立しているのだから、胡座かいて安定供給と言ってはバチが当たるだろう。また、経産省委員会とやらも次世代発電が一瞬でも安定的供給を行えたのならともかく、夢の様な話を先取り決定するとはお前ら悪い薬でもやってんのかと。せめて例えば核融合発電が100万Kwを実験的にでも達成したとかそうしたトンネルの先の明かりが見えた状況で「達成目標」にするのならともかく、現状ソーラーも風車も何一つ安定供給どころか100万Kw桁の発電も覚束ない現状で何を夢見ているんだか。どこぞの詐欺会社のパンフじゃあないんだからできもしない「目標」を会議して記録に載せるなアホ。未来は現実の積み重ねでしか達成できない。線が繋がった電話があったればこそ線の見えない電話もできた。そういうことが理解できない連中がなんぼ「決定」してもなんの意味もない。せめて偉そうに決定するのなら次世代発電への予算を大幅に増やす裏付けがなくばただのプロパガンダだろうがよ。役に立たないどころかなんの意味もない作文をこんな形で世界に公表するなんぞ技術立国の恥晒しじゃ。
2012.05.29
金融政策はあくまで持続成長復帰が目的=日銀会合議事要旨各社見出しを見るとてんでバラバラに捉えているのかそれとも自社の持論を補強するために見出しをこさえているのかよく判るんだが。それはともかく日銀の現在のスタンスが「責任あるハードカレンシー発行機関」としてではないと断ぜざるをえない。たまたま今日の午前中の為替がそうなっている(ドル円80円割れの急上昇)から言うのではない。けれど結局国際為替が今や欧のケツ持ちにならざるを得ず、といって米も原資が足りず、日本のエネルギー事情安全保障事情からいって底を引きぬくわけにはゆかないのだから、ここはけれんではなく一歩前に出ないと何時まで経っても円高株安は続く。ここで政府与党が多少でも脳みそがあるのならまだこれを国際的に利用する術もなくはないが、中東にも欧にも米にも南米にも人脈のない連中が国際金融や資源外交をそれが実を結ぶ10年のスパンで考えられるわけもない。たった一つできることはせめて日銀がまともな中央銀行として機能することなんだが、会合委員の発言を拾っても消費者庁なのか経済評論家なのかさっぱり判らん体たらく。物価ってえのはお前らが心配する縄張りじゃねえ。あくまでも需要供給の結果であり、今後原発停止による電気料金の値上げがあるのなら景気動向や実態と関わりなく物価は上がるだろうがよバカ。そこじゃないんだけどなあ。円が国際為替で取引され、東証が国際為替の動向とリンクしてからもう何年になる。このリンクを断ち切れるくらいの発行額…ではなく流通がなければならないという意味をいつ理解するんだこのたわけ。見る場所も心配するポイントもそして懸念するところがずれずれで大丈夫かおい。微分積分が必要なところに足し算引き算の頭で踏ん張っている無駄しか感じないぞ。政府が無能なんだからせめてやれることをやるって頭はないのか。
2012.05.28
野村総合研究所 「テレビを消すことによる節電効果はエアコンの1.7倍」無論これは新しい省エネ・エコ基準の家電だろうけれど、レスにあるように確かに軒並み電力を食わないように設計し直された家電の中では液晶ということで大型化したTVが群を抜いて電力を消費する。PCは?と言われるが起動時は確かに100W超なのだがこうしてほぼ閲覧、書き込み程度で使っている分には白色灯一個分も食わない。第三世代のLGA1155が中身をハンダじゃなくグリスにしてちょっとした騒ぎになったが、私はむしろPen4時代に戻ったような消費電力の多さはちょっとなとも思った。そこそこのスペックのPCをなるべく電力を食わないようにするには起動終了を頻繁にさせず、サスペンド(休止)で運用するのが効果的だと思う。今は大容量のHDDを接続している方も多いと思うのだがそういう場合も終了させてまた一から起動させるよりは、休止を活用した方が間違いなくHDDの寿命も伸びる。なのでお年寄りが周囲や離れたところにおいでなら、エアコンは遠慮なくつけてTVを点けない方がよほど電気は食わないと伝えてくだされ。生命に関わるのはエアコンの方ですから。おっとTVですが。むしろTV局を輪番休止にした方がよほどマクロで見た場合の電力が抑えられると思うのは私だけではあるまい。民放の昼間~夕方のTVなんざ一体誰が見るんじゃこんなもん的なものしかやっていず、また電力需要のピークは一応ニュースということになっているのだがそれだって1局、NHKがありゃ緊急時だってなんとかなる。広告がというのなら積極的にネット放送でもすりゃいいことで、その方がよほどその番組の本当の価値が判る。ついでにニコ動のようにコメントありにすれば視聴者層の意見も汲み取れて一石二鳥。全体としてはパチンコ店とTV局の消費電力は群を抜いていると思うし、それらがなくとも生命の危険もない。いかがですかね。
2012.05.24
一昨日フォロアーさんが一つのリンクを提示した。A new look at prolonged radiation exposureMIT(マサチューセッツ工科大学)の論文の概要をMITが広報ニュースにしたものでして、私もよちよちながら懸命に読んでみた。で、即ここに書かなかったのは私の斜め読みで迂闊な事を書いてはいけないと思ったのと、もう一つ細かい実験内容を読み込まないとぬか喜びになっては却ってよくないと思った。更に言えば一方的ながらフォローしている多岐にわたる放射線の専門家のご意見が出てきてからでも遅くはない、別にここは速さを競うニュース纏めでもなんでもないのでね。元論文も2度3度読んでみなければと。そして昨日になりある程度のTwの纏めが出てきた。MIT から低線量被曝影響の研究論文~自然放射線の400倍でもDNAへの過剰影響なし-Togetter同時に論文概要の翻訳をして下さった方も。■長期放射線被曝の新発見―MITの研究によると、低線量、及び低線量率被曝がDNAに与えるリスクは小さい―最初のTogetterには錚々たる専門家の方々が集まり、論文について実験サンプルや方法について論じておられる。是非「続きを読む」もクリックしてご覧頂きたい。私は震災の被害がなく、また何らの影響もなかった上にバカな市長が震災瓦礫にも放射能があるかのような極めて感情的な拒否理由で瓦礫受け入れを拒否した政令指定都市の市民として迂闊に「なんともない」「大丈夫」という資格はないと思ってはきた。しかしどう考えても例えば広島市や長崎市のもっと大きい線量で被曝されて生き延びた方々のご子孫も有意な遺伝的影響があったわけではないのは事実で、平均寿命にも影響はないのも事実だ。しかしこういう側面で物言えば放射脳と同じく被曝と被爆をごっちゃにしているのではないかという躊躇いもあった。原発と原爆は違うものだからね。だが被曝放射線量という見方からいうのなら、量としてみるのであればこの見方も否定はできない。問題は水素爆発を以って原爆と混同してしまう放射脳の側にあると今ははっきり言える。当の福島県の避難地域の方々の内心内面の不安までこれですっきり払拭されると言い切るつもりはないけれど、しかし少なくともほんの僅かでも一筋でも光が見えればいいなあと、願っている。ましてや謂れのない中傷や生産物、収穫物に対してあからさまな相場での値段叩きなどは止めてもらいたい。昨年、福島の桃は特級品でも例年の1/4以下の値段であった。普段なら到底食べられないものをうちのようなところがお腹いっぱい食べられたのはそりゃあありがたかったが実は間違ってもいる。例年そこらの店では見たことがないような一級品が箱で1000円だの1500円だので晒されているのを見るのが耐えがたく買ったのだがあれは本来私らの口に入るようなものじゃあない。ご縁のあった相馬市の方から送られてきた桃も本当に甘く美味しく、添えられていた「嫌なら捨ててください」の手紙を母と2人で泣きながら読み、美味しく頂戴した。もうこんなことがあってはいけないんだよ。
2012.05.23
東京株265円安、今年最大の下げ幅 ギリシャ不安、円・日本国債に資金流入 さて。自民党政権時代にはまず見ることも聞くこともなかったのだが、今だとちゃんとこのように報道するようになった。あれだけ金切り声で「日本は駄目だ今にジンバブエになる」と言っていたコメンテータは一体その主張の大元である「日本の借金フンダララ」を一体何だと思っていたのだろうか。本気で国債発行高だけ見て危ないと言っているのならバカだし、自民党政権だったから煽っていたのなら嘘ついてまで貶めたいその理由は一体なんだと。外国機関や資本が超低金利の日本国債を買い漁るのは最早本来の投資投機の場であるはずの市場がその市場成立の大元であるバランスを欠いてきはじめたからで、帳簿と同じく市場も売り方買い方が等価にならないと成立しない。今回のように国家レベル、EUも入っているのでハードカレンシーレベルの均衡を取るには目先の金利どころじゃなく安定した価値を持つものにどうしても資金は流入したがるのだが、これまではそれが原油だったり金だったりしていた。だがこれも実需(生産量流通量)の壁があるものなのである一定以上の規模には成り得ない。翻って国債はどうかというと日本国債に関しては今のところ唯一資産が売買高を上回っている上に通貨がハードカレンシーの隅っこにいる条件を満たしている。つまり少々国際市場で買われても価値が暴落するほど中身が薄くない。投機としては旨みはないが必ず日本政府(日本国)は償還できる。国内にいる我々には政治の不達含めとてもじゃないが実感はないが、戦後営々と築いてきた財産は偉大で、国富という点で日本にかなう国はない。ザラメが綿あめになるような現在の国際市場経済では何かしらの困った時の逃げ場も必要なんだが、平時である限りこれを日本国債が担っている。戦時になったとしても日米同盟がそれを担保している面も当然否めない。だからバカ政府が迂闊なことをして日米同盟が揺らぎ、仮に目の先の餌に釣られて支那とうっかりした「連携」などを取れば国際市場経済の根幹が揺らぐ。ここら辺を判ってないとやれ米のポチだとか極東連携だとかいつの時代だと鼻で笑い飛ばしたくなるバカが出てくるが、数字の上でなんぼ支那がセリ出てきても事ここまで至ればEUへの資金だったもので支那の金を買うバカはおらん。但し市場全体としてみれば流動、流通しているものが長期償還な安定資産に流れこむというのは決して褒められたものではない。経済の根幹が現代においては全て流通、動くこと、そして時間も含めた「差」であることを考えあわせればどんと置いておいてしまっておけるいわばタンス預金に変わりつつあるのはいい傾向ではない。どんな形でも動いてさえいれば、流通があればそのサヤ、または移動間の手数料などの副次的なものも生まれる。だから日本国債買われているんだ、よかったよかったで話が終わるとこれまたちと残念なことになる。今の日本政府、日銀では到底この機を生かせない上に「どうしていかわからない」だろうしなあ。
2012.05.19
北電泊3号が停止、42年ぶりに原発稼働が全国ゼロにこの事をあたかも「闘争勝利」であるかのようにはしゃぎ回る放射脳の騒ぎは見たくもないのだが、どうやらそういう方々は電気が足りないという事が一体どういうことなのか考えてみたことはないらしい。50過ぎた私でさえ昭和40年代を境に大規模災害以外長時間停電を経験したことがなく、また物心ついた時から家庭に家電は普通にあった。ミクロの範囲でさえ電気のない生活はみたこともしたこともない。そしてこのミクロの範囲だけで電気の及ぼす範囲を語るのもまた頭が悪い。現在は製鋼などの基幹産業製造業は勿論、第一次産業や部材製造も殆ど電気で制御されている。マクロを無理やりミクロで語るのは間違いの元だが例えば経理作業もそうだ。私の時代で零細企業ならぎりぎり会計伝票を手で作成しているがそれは昭和60年に入るか入らないかくらいまで。そのまま会社勤めをしていれば平成には小さな企業でもコンピュータ処理が当たり前になっていたはず。今電気が当てにならなくなったとして一体どれくらいの割合で会社経理を手作業でできるのだろう。また病院、医療は現在電力消費の塊のようなものだ。大きい病院の周辺を見たことがあればすぐ判る。何が情けないといって今回の電力危機で本当に困るのは「本物の弱者」であり、大きい声の出せる自称弱者ではないのにまるで被害者であるかのような顔をして結果ここまでの事態に至ったのに快哉を上げる連中が存在するのとそれになんとなーく同調してしまう考えなしがいることだ。何度も書いたが昨年は震災被害があり、東北の産業は壊滅的で2万人近くが亡くなり数十万人が避難生活をし、加えて原発が何基か稼働していても電力不足だったのだ。復旧復興が始まり帰れる人は帰り、また仮設住宅に入居したら昨年と同じ原発稼働でも足りないのが当然で、そこに原発が全停止して足りるわけがない。もっと大きいのは。原発が停止してもそれはストーブを止めたように安全というわけではない。福島第一は停止していたんだ。規定通り制御棒が入り停止はできていた。しかし冷却電源が足りずまた当時の政権の要らぬ横槍による時間ロスで水蒸気爆発した。この事を理解できない人間がまだいる方に私は驚くんだが、つまり停止している原発は電気を使って冷却しなきゃならない。電力危機になっているのにね。発生する熱は変わらず、それを危機に陥っている電気で冷却し続けあたら発電能力を捨てている。揚水電力はこの原発発電の余力を使っていたんだが今後はただの水発と同じになるけれど文字通り「揚水」の動力は一体何で動いていると思っているんだ。簡単にブラックアウトすりゃいいと私も言いたいくらい腹を立てているけれど、しかしそれは21世紀のこの日本ではあり得ないレベルの死を招く。窓の外の山には送電線が走り鉄塔が建っている。ここから向こうは羆の巣のような場所で、見える限り全部羆だらけ。冬も誰も入れない。山を伝えば100キロの単位で人はいないしまともな道路もない。この送電線、鉄塔を保守管理しているのも電力会社で、電力会社の人しか夏も冬も入らないし入れない。営々と電力の安定供給をし続け、何事もなくて当たり前、国策で原発となれば交渉の矢面に立ち、原発でなくとも発電所新設となれば大変な交渉をし莫大な金をかけてそれでも電気を供給するのが当たり前だと供給者利用者双方共に暗黙の了解としてインフラ企業は成立している。そしてもっと大きな問題が目の前にある。現在日本では火発が主流にならざるをえない状況で、この燃料は重油、石炭、LNGとなっている。これらいずれも国産では足りない。現状スポット買いの上に為替とは無関係ともいえる高い(低い)レートで購入し続けている。日本に金があるからまだいいが、しかし自前の原発技術のある先進国が金に物を言わせて燃料を買いあさっている事実は動かせない。当然ながら原発技術のない国の方が多く、また彼らの買えない値段まで釣り上げてしまっているのは日本だ。感情論と目の先の自己満足のためにできることもさせずに本物の弱者を金で追い払っているのが日本なのだということをせめて快哉をあげている人達に理解してもらいたい。
2012.05.06
HSBC調査の中国PMIは49.3、統計局発表とのかい離続くHSBC=香港上海銀行HSBC発表数値が必ずしも正しいとは言いがたいにしろ少なくとも支那統計局よりはサンプルの取り方は偏っていないと思っていい。ただ支那の数字(数値)を見る時はそれが企業なり経営陣なりの自己申告であり、支那企業の多くは共産党幹部、地方幹部もしくは人民解放軍幹部の経営であることも忘れてはならない。つまり大きな傾向としての全体像は朧気ながら掴めるものの、それが実態かというとそうではなく、それが統計局の大きな誤差と繋がっているのかそれとも「発表したい数字」に近づけているのかすらはっきりしないということだ。化粧の重ね方が一回か二回かという意味で。だが一応発表したこの数値を大掴みの傾向として捉えるしかないのも実情で、ぎりぎりとはいえ景況感は持ち直していないのは認めざるを得なかったか。それが生産供給過剰によるものなのか、それとも人民の買い物が買える層には行き渡り、一服したのか、はたまた各地で起きている暴動の影響なのかは霧の中。こんな国と先進国ルールでまともに取り引きできるかというのは実感だが、そうはいっても向こうが買いたいなら飛びきりの物を売りつける方向にいくのが距離の一番近い先進国としての付き合い方だろう。支那の生産物に欲しい物は一つもないんだから。
2012.05.03
再生エネ発電 買い取り制には課題が多い-見出しは読売一時、ご家庭用太陽光発電装置の宣伝が相次いだ。ワイドショーなどでも「これをつければ余った電力は売れるので元は取れる」的な一体どこから頼まれたか知らんがさも装置を買っても損にはならないかのようなステマ的手法が見られたけれど。しかし例えばここ北海道のような土地では確かに日照には恵まれていても冬の寒さを考えればその効率はうんと下がるし、また積雪も伴う地域が多いのでさてどれだけ耐久できるのかという問題もある。現にここら辺りでは昔屋根にくっつけた家はその劣化と共にもう一度付けたかというとどこも再設置はしていない。数年前に新たに設置した家も確かにあるのだが、耐久年数がおおよそ10年から15年なのでその更新にまた百万桁のお金を払うのかどうかは判らないが。北海道ほど過酷な条件でなくともソーラー自体の発電そのものは悪いことではないが、それを発電量として当てにできるほど安定したものではなくあくまでも補助的役割にしかならない。だってお天道様頼みだもの。おまけにその買い取り価格を電力会社に強制するというのは上場会社に対する国家の強制で、これまでのように黒字ならともかく、今のように原発停止は事実上強制、高騰している発電用燃料価格は自分で払え、だが電力買い取りは高価に設定して買えでは電力会社も浮かばれん。電力会社の株主は確かに自治体なども多いのだが、しかしあくまでも上場民間会社であって、もし仮に電力買い取り価格を強制するのであればそれは最低限発電価格が黒字でない場合じゃないと強制できないはずだ。当然株主の損に直結するのだから。ましてやインフラ企業に赤字を強制するなどというのは頭のネジがどこか飛んでいるのではないか。安定供給には安定経営が必須で、例えば北電の保守は登山者も行かないような天候に冬山に行く。本州なら台風の後、潮を被った電線を直し崩れた山を越えて鉄塔を点検する。こうした事がすぐできるのは人材確保であり、今や一番高価な人的資源をいつ起こるか判らない天災に備え、また過酷な条件下でも電力供給を安定させている。ちょっと前に総括原価方式がフンダララという意見が反原発派を中心に湧き出たが、それならば現状赤字の総括原価に合わせて買い取り価格はゼロ以下になるんじゃないのか。火発の為に莫大な燃料を金に物言わせて買いあさっている事自体も今はまだ世界の理解があるかもしれないが、しかしそれが長く続くとは思えない。エネルギー問題はまさに国際紛争の火種だからだ。それも自前で原発技術がない国ならともかくというのは前にも書いたが。こんなエゴがいつまでも通用するとは思えないぞ。もう一つ、原発も立派な自然再生エネルギーだボケ。
2012.05.01
日銀 買い入れ基金5兆円増額 追加緩和決定 デフレ対策強化この金額ではやる気があるのかないのかさっぱり伝わらないというのが先程一報を知った正直な感想でして。問題は日銀の発行(買い入れ)額ではなく市場にどんだけ出回るかということなんだが。この出回りの行き先、責任は政府になる。現政権では有用な通貨の流通なんぞ思いつかないだろうし、原資の割合に影響の大きい有効な金融経済対策なんか理解できてないだろう。桁が足りないが最初の感想で、桁をこれに抑えるのならせめて政府が同時に波及効果がある景気対策を打ち出すようでなければ市場にも響かずまた実需にも繋がらないのだ。流石民主党が選択した日銀総裁なだけあってレベルが変わらない。最早これまでのように日銀→金融機関→企業という循環が成立し難いほど滞ってしまっているデフレ下では政府の積極的な直接景気対策しか波及しにくい。こういうことには心理的なものも大きいので、今回打ち出すのであれば「まず5兆円で大型景気対策に着手、その後中長期計画で同規模のオペもありうる」などの政府日銀一体となった前宣伝が必要なのですよ。それでなくとも火発燃料で国富が5兆どころか8兆10兆と垂れ流されるのが判りきっているのだからこれを上回る国土保全対策でも打ち出さないと。私は21世紀の全総が必要だと思ってもいる。被災地への早急な復旧復興計画、港湾、橋梁、トンネルなどの大型インフラ更新、過疎地の扱い含めた社会保障と国土計画の合体策などを優先順位決めて20年から30年で立てる。こうした中長期計画予算というのは官僚の範囲外(憲法で単年度予算と決まっている)だが、それぞれの計画は官僚が無論立てられるのでそれを取捨選択、または優先順位決めるのが政治だ。もう一つ燃料に関しては国際関係というものがある。なんぼ金があるからといって買い漁ればそりゃあいつかは反動が来る。これが原発技術もない国であればまだ理解は得られるが原発の中核技術を輸出しているような先進国がこんな真似を続けていれば金の流出と共に信用も切り売りすることになるんだぞ。お題に戻れば。民主党が自分達で選びごり押しした総裁なんだからせめて一体となった政策を打ち出すくらいのコンビ芸見せないとなんぼ金刷っても円高すら解消できずまた市場も「ふーん」で終っている。反応をみるともう国際金融市場では全く信用がないのだけは今回判った。もう要らんことせんでええ。せめてインフラ企業である電力会社に赤字は補填してやれ。総括原価方式で赤字になるなどとんでもない事態だ。それが出鱈目極まるこれまでの政策とも言えないレベルの右往左往に付き合わせたせめてもの償いだ。名目はなんとでもできる。電力料金安定基金とでも名前つけてそこに置いとけ。
2012.04.28
先日も書いた電力不足についてだが。*上の日記にあるToggterは日々更新されまたさらなる書き込みもありますのでもう一度改めてリンク 夏場の電力ピーク時の数時間、製造業は節電のために稼働を止められるのか?現場の人に聞いてみた。確か大阪市長だかが上のToggter纏めのきっかけになるアホな発言の元だと思うんだが、そういやこの市長、熱烈な地方分権論者だと思ったが都合が悪くなると電力は他から融通してもらうつもりじゃねえだろうな。あんな大きな公約掲げた上に大阪都だかぶち上げるのならせめて域内での自給くらいどう図るのかグランドデザインくらい出しやがれと。この地方分権に関しては私は懐疑的な立場ではあるし現状税収除いて生産消費が間に合うのは北海道だけだぞい。おっと。それでようやくある程度まともな文章が出てきたのでそれを紹介するんだった。3度あった停電の危機これは比較的事実関係を追い、またヒステリックな感情論に拠らないごく冷静な「現実を見ろ」というものだが、どんな喚き方をしようと電力が間に合わないというのはご家庭の停電程度を想像してもらっては困る。最低限これだけは理解してくれればなあとは思うし、実用的な次世代発電にしても開発も実験も電気なきゃできないんだ。つまり今や電気ってのはそれがないと社会が成立しない、それから発展も研究もできないというものになっている。もう少しすると本州では冷房が必要だろう。産業用だって気温が上がれば出力も増す。比喩ではなくこちらでは冬暖房がなければ人が死ぬし本州では夏冷房がなければ人が死ぬ。ご家庭だけではない、産業もだ。毎日毎日電気使って電力会社の悪口やら極端な反原発を論じているのを見ているとガキの駄々っ子にしか見えない。生きていく上で100%の安全などどこにもないがせめてより安全にというのは判る。しかしそれが何の数字の根拠も持たず果ては個の恐怖心を他に叩きつける事自体が目的になってやしないか。それはおよそ大人の取る態度でも言動でもないと思うぞ。
2012.04.19
といっても宇宙戦艦ではなくクロネコヤマト。1年間ありがとうございました。これからも行動し続けます-クロネコヤマトサイトヤマト運輸が宅急便一つにつき10円の寄付。なんと総額142億3600万円に達していたことが判明-2chの反応(はちま起稿私もこれまでネット通販を多くはないながらそれなり利用してきた。やむを得ない必要にかられて重量物や遠方からの荷など。世間の評判は置いておいて自分の体験からいうとクロネコヤマトでは一度もトラブルになったことがない。地域や担当員の当たり外れもあるだろうけれど。昨年3月末、70年前の恩返しをするために母に聞かれて調べたところ、当時福島県相馬市への荷物を持って行ってくれるのはクロネコヤマトだけだった。この方からは夏、これまで食べたことのないようなおいしいおいしい桃*を頂戴し恐縮したが、それもクロネコヤマトで届いた。*添えられていた手紙に「福島のものですのでお嫌なら捨ててください」とありそれを見てそう書かねばならない先様の心情を思うとあまりのことに母と2人泣いてしまった。この宅配荷物一個につき10円という寄付金額は薄利の業界にとって大きなもので、2番目のリンクを、2ch纏めを出したのは経常利益をすっ飛ばしたのだなと判る数字が挙げられているから。経営陣にとってはこの経常利益がまるごと飛ぶ決断をするというのは大変なことで、なまじっかなことでできるものではない。すでに上げた利益から出すというのと、先取りで赤字覚悟で積み上げるというのは違う。この142億3600万円の中の200円分くらいは寄付できたよと母にも報告した。さて、通販業者(ここ楽天もそうだ)に声を大にして言いたい。運送業者は出来れば選択できるようにして欲しい。業者契約で安い方を選びたいのは判るのだが、特に精密機器、生鮮物などを通販する場合怖くて頼めない運送会社がある。多少高くても(私であれば2割高までは許容できる)バスケットに入れてさて運送業者はと見るとこれはちょっとと躊躇い、ものによっては止めてしまうことすらある。ここは絶対嫌だとここに書くのは躊躇われるがクロネコヤマトを選択させてくれれば間違いなく躊躇わず買う。運良くここ札幌はそれなりに店舗もある街だからいいが、そうではない場所に住む方にとって通販は大事なものだろう。せっかく魅力的な商品を売りだしても運送業者の選択で売れる機会買う機会を逃してはもったいない。選択されてくれれば消費者は一体どこの宅配業者を望んでいるのかよく判ると思いますよ。
2012.04.10
レーザー核融合、連続反応に成功 光産業創成大学院大など出かけたりバタバタしている間にこのニュースを見逃しておりまして、知ったのが昨日午後という体たらくでしたが。記事が消されると困るので部分をば。記事前半引用↓ここから光産業創成大学院大(浜松市西区)は4日、浜松ホトニクスやトヨタ自動車などとの共同研究で、レーザー核融合反応を「爆縮高速点火」による手法で100回連続して起こすことに成功したと発表した。同手法での連続反応は世界初。効率良く大きな熱エネルギーを生み出す手法での達成に、同大学院大の北川米喜教授は「レーザー核融合発電の実現に向けた第一歩を踏み出せた」としている。引用↑ここまでんで。物理全くあかん私の頭の理解なので抜け落ちばかりですがあくまでも私の理解を書けば。核融合に必要なのは燃料(主に重水素及び三重水素)と爆縮装置(爆縮レンズ)とそれをどう制御するかという事なんですが、この制御の部分、特に点火装置を制御できる事になった。どういう事かというと現状の原発は高圧水蒸気を原子核分裂によって起こすやり方なので常に高温の状態(原子炉稼働)を保っていなければ発電できない。一旦点火?したらそのままの状態を続けなければ発電を続けられない。停止しても原子炉の高温は保たれてしまっている。よって今回の事故のように地震津波で損壊を受け原子炉の制御棒はきちんと規定通りに作動しても冷却装置の不備の為に放射能が拡散されてしまう。この点火部分を制御できれば、万が一天災その他のアクシデントが起こっても核融合そのものを制御できる。随分前に「ストーブの上の沸騰したお湯の入ったやかんはストーブを消してもすぐに水にはならない」ので原発停止しても安全だということにはならんよと書いた事がこれで解消できる可能性ができた。まだ実験段階だから実用になるまでには時間がかかるとは思うものの、しかし少なくとも可能性ができたという事実は重い。一部の人には核を使うという事実そのものが気にくわないかもしれないけれど、しかし使うシステム、発電そのもののやり方が刷新されればより安全に運用できる。何度も言うがこの世に生まれ落ちるまでの過程含めて絶対に安全ということは存在しない。この新しいシステムも含めて絶対に安全ということはない。しかし今よりはかなり制御が利くという点でも一歩安全に寄った。これも次世代発電と私は思うよ。
2012.04.09
まず昨年の状況を以って「電力が足りている」と言い張る人はよほど記憶が気の毒なのかそれとも「反原発であるが為の詭弁」かどちらかだと思っている。昨年3月11日以後東北の製造拠点はほぼ壊滅し、こういう書き方をするのも気が引けるが2万人の方が亡くなられた。当時(震災以後の昨年)は他の地域の原発は何基か動いていて、それでも首都圏では計画停電が限定的ながら実施されまた各電力会社は融通し合い、更に産業界では夜中土日に操業という無理をしてようやくブラックアウトを免れている。特に夏は震災及び原発事故がなくとも北海道以外の電力はぎりぎりを続けている。原発が何基かでも動いていてさえあの有様だったんだよ。そしてもう少しすると北海道の原発が止まり(定期点検)文字通り原発なしで電力を賄わなければならない。まともな政府であれば企業の年度計画が始まる前、遅くとも昨年までには原発の稼働をどうするのか纏めておかねばならないのだが自分たちの仕事である国家予算すらまともに立てられないんだからこうなっている。んで。それでも電気は間に合うと強弁するバカにほとほと疲れているのだが、中には夏場のピークだけ数時間電力絞ればいいんじゃねと抜かすのが現れたので有志の方がそれについて製造業の方に呼びかけた。夏場の電力ピーク時の数時間、製造業は節電のために稼働を止められるのか?現場の人に聞いてみた。製造業で電気使わないところはない(他の業種も勿論)のだが例えば就業の中途で止められるのかその影響などがよく判る。どう見ても一日のうちに何回か起動終了するような状況ではない。PCやご家庭用電気製品とは違うやな。どの意見も「無理じゃ」というのは当然ながら各業種によって一体どういう状況に陥るのかがよく判った。そんなご家庭の灯りじゃああるまいに点けたり消したり簡単にできるもんじゃないだろうくらいにはぼんやり感じていたがなるほどそういうことになるのかと思ったね。あ、それとくどいようですが「福島第1原発は停止」していました。現在稼働していない原発も別に冷却が不要なわけじゃあありません。というかむしろせっかくのエネルギーをただ無駄にしている。電力というのはあったりまえだがインフラで、50過ぎた私でさえ物心ついた時には冷蔵庫洗濯機TV炊飯器トースターくらいは家にあった。電気が当たり前の、そして安定供給が前提となっている日本で何故そのような根拠もない「間に合う論」が展開できるのかここがもうさっぱり理解できないですよ。マクロからいきなりミクロに話すっ飛ばせば、自作PCだって必要な電力(W)パツパツぎりぎりに電源選びません。それやるとパーツに無理がかかり寿命縮めます。またクソ電源が何故悪いのかというと電圧などが安定していないからです。結果パーツが壊れやすい。電気コードも二重三重のタコ足が何故悪いのかというと一義には勿論火災の危険もあるのですがどうしても一ヶ所からだけ引っ張って分岐重ねると電圧が下がる。これもいい事ないのです。蛇足ですが私は必要W数に3割から4割増しで電源W数決めてます。しかし産業界も災難ですわな。稼働させるのかさせないのか電力が足りるのか足りないのかすら判らないまま新年度を迎えなきゃならなくなった。事業計画どうするんだ。上場会社などは株価に影響するだろうに。つくづく現政権含む左巻きってのは物事の波及や影響の視野が狭い。
2012.04.08
3月の中国PMIは大企業が予想外に改善、中小企業は低迷続く伊首相「ユーロ圏債務危機は事実上終息」、中国に投資呼び掛け上2つの記事は一応ロイターの掲載順(と言っても数十分差)になっている。上の見出し、支那のPMIに関しては実は最初に出た記事見出しは1WRAPUP1: 3月の中国PMIはまちまち、大企業が予想外に上向く一方で中小企業は低迷続くとなっていたのだが何故か「まちまち」が削除されている。3月は先週土曜、実質金曜まであったのにずいぶん早い発表だったのねはともかく、少なくともネガティブ要素が薄まったのだという最新記事と共に伊が支那に投資を呼びかける内容がアップされたのは別の意味で注目はしている。首相が投資を呼びかけるというのはつまり国債買ってねという意味が殆どで、無論民間投資も含まれるが金利の上がった国債を「ユーロで」買って欲しいという意味に捉えている。当たり前の真ん中なのに何故かTVに出てくる経済コンサルとやらがすっ飛ばす話に「通貨はその発行圏内で使われなければ景気に繋がらない」という中学生レベルの常識がある。発行額はハードカレンシーであれば今更足りないとか足りているというレベルじゃあないが、大問題は発行した分のどれだけが流通しているのか、通貨の実需にある。ハードカレンシー発行国以外だとこれをむやみに増やすと外貨との信用バランスが崩れてジンバブエになりかねないが、生憎日本は違うのはここをお読みになる方には判りきっているのですっ飛ばしますが。日本では当然発行額は足りている。現在の日銀はここしか見ていないのでおかしくなっているが、問題は流通の齟齬にある。銀行その他にはうず高く積まれている(ことになっている)円が市場に出回らない上に、所謂デフレスパイラルで通貨の流通が滞っているわけで、すでにこのにわとりたまご状態が10年以上になる。公共投資が悪、国家の大きな財政出動が悪いという刷り込みは絶大なもので、1000年に一度と言われる震災への財政出動へも消極的だったのは記憶に新しいが、これは政権がバカだからなのかそれとも本気で日本の足を引っ張りたいのか判別しがたいけれど、結果として何をやらせてもダメなのが通貨(日銀)と政策(政府)二本立てでは全く前に進まない。おっとユーロと支那ですが。ユーロ圏はこの辺りは流石に理解できていて、ユーロ圏ではユーロを流通させるのが一番の薬であるとこれに関してだけは政権の左右問わずぶれていない(当たり前だ今ユーロを握っているのは貿易割合の大きい支那でもあるのでこれを呼びかけているのね。通貨危機によって国債(見かけ)金利が高いのは皮肉なことながら投資欲をかきたてる好機であると、ネガティブ情報を逆手にとっている。個人的には支那への投資よりはユーロ圏への投資の方がよほどマシとは思っているが、これはタイミングが問題だよね。えらいすっ飛ばし方をしますがスーダンと南スーダンの帰趨にここらへんのヒントがあるような気がする。但し現在の日本政府の頭のレベルでは南スーダンへのバーター派遣が一体どういう意味を持つのか、そしてこの派遣とインド洋給油派遣を止めさせたのがどういう関わりと責任と義務があったのかさっぱり判らないだろうけれどね。
2012.04.02
【東電 全原発停止】日本経済に深刻な影響 産業空洞化に拍車「日本の借金」論もそうのだが電力の安定供給に関してもご家庭の頭でしか考えられない人はまだ多い。電力供給、消費共にご家庭用なんざ軒数があるからそれなりの需要にはなっているが、実は電力の安定供給が一番必須で必要不可欠なのは産業用だ。産業用といっても医療用もあるし交通インフラもあるし製造業もある。今停電していなから間に合ってるんでしょという方は昨年の大震災をご存じないのと思うほどだが、東北という一大産業拠点がほぼ壊滅状態なんだからこれまでと同じ理屈で「間に合っている」と断ずる方が頭がおかしい。復興すれば間に合いませんよ、今でさえぎりぎりなのに。加えて今は火力(LNG、原油)に発電を委ねているんだが、これはスポット価格になるため単価が異常に高い。今、ガソリンや灯油が円高にもかかわらず高騰しているのもその糸の先たぐってみたら自国であったというオチすらつく。人類平和地球市民万歳な方々は日本がかなり無理をして原油LNGを買い漁っているがためにどこかの本物の弱者が凍え死ぬかも知れないという発想はないのかね。日本には国の信用があり、また仲介の商社にも信用の実績がある。契約をばっくれることはなく約束は守ってきたからこそ今のところは金を出せば買える。しかしこの状況を無策のままで、つまりやれることがあるのにそれをせず金に物言わせて買い漁れば恨みを買うのは時間の問題。無論諸外国の思惑など無視しても、結局のところは復興すればこのままの電力供給で間に合うわけがないわけで、産業の空洞化どころか体力のない、古い機械を使っているところからコストの下敷きになる。こういう事すら危機が現実にならねば判らない人達が多すぎるように思う昨今ですはい。
2012.03.26
エルピーダ:会社更生法申請、負債4480億円-製造業で最大円高と事実上韓国の国家挙げての攻勢に対抗しきれなかったかというのが一報を聞いての感想だ。円高に関してはこれはもう政府与党日銀の無策が招いたといっていいのだが、もう一つやはり半導体事業を国家としてどう展開するのか、しないのか、またするとしたら国策として注力するのか、いやあくまでも民間主体にするのか。私は2009年に公的資金を注入したのは間違っていないと思ってもいる。これをバネに世界第三位まで来たのも事実ではあるし、日本の半導体産業の灯を消してはならない。理由は別に感傷的なものではない。今や半導体は家電や通信機器に留まらず軍事や宇宙開発に直結しているわけで、海軍国の証が自国設計建造であるようにこのような中核技術や製品は国産が軸にならねばならない。肝心の半導体を他国に委ねたまま自主憲法やそれに伴う自主防衛などあるわけがない。しかし論調としては「公的資金=税金投入~」になるであろうことは容易に想像できるだけに頭が痛い。国家として譲れない一線があるとしたらそれはやはり中核技術であるのは間違いないのだが。4480億円というのは少ない金額ではないが、しかし日本のGDPの0.1%でしかないわけで、誠に荒っぽい割り算をすれば日本の1年のうちの8時間分でしかない。現政府がエルピーダを救うわけはないと思うし取り上げるとしても当時の自民党政権を叩く道具にしか使わないと思うから、今回民事再生を選択したのはある意味時間を買ったのではないかと、いささか楽観的すぎる見方をしていたいほど今回のこのニュースは個人的にも痛い。
2012.02.28
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