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2025.09.19
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心の栄養

心が成長するとはどういうことでしょう。

植物は光・水・空気、適切な温度・養分によって成長します。

私たちの心を育てるもの、成長に欠かせないものは、“まなざし”、“スキンシップ”、“声掛け”の三つです。

この三つで子供の細胞を包み込み、心の種から芽が出てきます。

最初、心は小さく狭い。

それが、いろんな経験をしていくことによって、小さく狭かった心の空間が大きく広く広がっていきます。

これを「器が大きい」と言います。



まなざし

心が成長するための三要素を見ていきます。

まなざしは視線、視覚の知覚機能です。

養育者である母が関心を持って子供を見守ります。

赤ちゃんはまだ言葉が喋れないので、母が今この子は心地よく過ごせているだろうか、痛い、痒いは無いだろうかと心を配り配慮し、見守ります。

これが後に、監視の目になったり、まなざしを向けない無関心、無視になると、子供の心は成長しません。様々な問題行動や身体の症状として出てきます。

スキンシップ

スキンシップは、抱っこ、添い寝などの肌の触れ合いによって温もりが伝わります。

温かい冷たいの温度差が、最初の人間の境界を作ります。

スキンシップによって自我境界が明確になります。

フロイトは「皮膚は自我である」と言います。

スキンシップが少ないと自我の境界と自分が明確になりません。

すると、自我は叫びます。「もっと触って」と。

それでも触られないと、自分で掻きむしります。これが皮膚炎、アトピーです。

搔きむしりたい衝動とは、触れてほしい衝動と解釈します。

声掛け

視覚には限界があります。視覚は対象に目が向いている時だけです。

赤ちゃんは直立歩行しないので、寝ている時の視覚は天井と左右が見えるくらいの範囲です。

お母さんが赤ちゃんの見えるところに顔を持ってこないと、まなざしはなく、その存在を確認することはできません。

スキンシップも直接触れない限り、空間的に隔たっていれば、認知し知覚できません。

しかし、声は触れなくても、見えなくても、同一空間にいれば届きます。

その存在を確認する意味で、声はとても重要な役割をします。

お母さんは赤ちゃんが寝ていても、顔をのぞき込んだり、「かわいいね」、「よく寝てるね」など、何かしら声を掛けます。

それは我が子への関心があるからです。

そのお母さんの関心は、赤ちゃんが寝ていても伝わるはずです。

知覚の情報

各知覚は情報を読み取ります。

それがマイナスの意味に変換されていくと、

例えば、まなざしは怒っている、睨んでいる、後に監視しているなどといろいろな意味に変換されていきます。

監視の目を向けられるのは犯罪者、囚人です。

スキンシップは冷たい、痒い、痛い。

声はその調子で、顔を見なくても、今日はイライラしている、怒っていると悟られてしまいます。

多くの情報を時に耳から得ます。

バターンと勢いよくドアを閉める、足音をバタバタたてて歩いてくるなど、一瞬で母は怒っている、不機嫌だとわかります。

毎日、夫婦喧嘩をしていたら、耳が耐えられなくなり塞ぎたくなります。

だから、そういう経験をした人は音に敏感になり、少し大きい声や物音でビクッとします。

毎日、親の喧嘩を見聞きしていた人は少なくありません。

子供に夫婦喧嘩を見せたり聞かせてはいけません。

子供に見えない聞こえない所でするくらいの配慮は必要です。

母なるもの:守る人

子供は、まなざし、スキンシップ、声掛けの三つの情報から母なるものをに包まれて育ちます、。

母なるものとは、子供を保護し庇護する、“守る人”という意味です。

しかし母親の側にその自覚がありません。

母自身が子供時代に守られなかったため、その自分のコンプレックスを子供が掻き立てます。

自分のことで精一杯で、子供どころではなくなります。

子供を睨み、触れず、いつも怒っていては、守る人ではありません。

危険な人にさえなります。

危険な人が母では、子供の心は育ちません。

成長に必要な栄養がないのですから、心が大きく広がっていきません。

心の時計は止まったまま動きません。

まなざし、スキンシップ、声掛けの三つがあれば、ますます安心して子供は歩みを進め、行動範囲を広げて、いろんなところへ行き、経験を積んでいきます。

見守られ、いつでも受け容れてくれる安心が無いと、母を離れて外に出られません。

成人でも、家の半径 20 キロメートル以上に出たことが無い、という人は結構います。



母という母港があるので、母から離れて子供なりに冒険に出ては、また母の下に帰ってきます。

それを繰り返し、少しずつ距離を伸ばしていきます。

それも母という安心の場に戻れるからです。

こうして行動範囲の空間が広がり、心も広がり成長します。

そのもとに、母のまなざし、スキンシップ、声掛けがありました。

ライト .a 精神科学研究所 登張豊実

LAFAERO1 大澤秀行 『こころの科学』講座テキスト 1 より筆者まとめ)

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Last updated  2025.09.19 07:36:20
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