** 長島便り **

2004/11/18
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(一昨日の日記から続いています)

お風呂の蛇口から水と一緒にドロ~ンと
出てきたものは、もちろん熱いお湯ではありません。
それは、なぜか真っ黒なドロドロのアブラ。。。

なんで?なんでよ~!?
私を湾岸戦争時の原油漬けになった
カモメちゃんにする気?!

きっとパイプが新品だから接続部分のアブラが
溶けて出てきてるのよ、と自分を納得させて

ユリが「掃除した」後のバスタブに靴跡は消えて
いたけど、アブラ雑巾で拭いたような跡があったのは
これだったんだ。。。

そして数分後、どうやらアブラは止まったらしく
無事入浴。あ~、黒アブラが出ないシャワーって幸せ。。。
シャワーが終わっても、若干、肌が水を弾いてるような
気がするけど。。。ローション要らずでラッキーと
思えばいいのよ。

立て付けの斜めなシャワードアの開いてしまう隙間は
ピタッと閉めた状態で、ドアが2枚重なった部分に
スポンジを挟んで固定。

取り出して、いつでも掃除ができて重宝しました。

こうして私のレファーツブルーバード生活は
始まりました。

入居して数日が経ちました。
家具も少しづつ気に入ったものを購入。

ある日、床に座ってくつろいでいた時。

ふと台所にあるディッシュウォッシャーのまわりの
隙間から何か動くものを見たような気がしました。
目を凝らして隙間を凝視。
それは「光」でした。

その光はチカチカと青くなったり、赤くなったり
消えたり点いたり。。。

え?と思い私は部屋の明かりを消してみました。
すると、光はもっと鮮明に見える。

その光の正体はすぐに解りました。
なんと、お隣「独身ピアニスト氏」の部屋のテレビ。
うっそだ~!とお思いでしょうが、本当です。
そういえばさっきからテレビの音が聞こえてた。

なんと、内装屋ユリは、台所の流しの下に「壁」を
建設せず、両側からディッシュウォッシャーと
キッチンカウンターでふさいだだけ。
さすが~!手抜きの天才~!
もう怒りも呆れも通り越して尊敬しちゃう!

でもね、だったらサイズのピッタリ合う機種を
備え付けてよ~!カウンターの高さや幅より一回り
小さいディッシュウォッシャーのおかげで
お隣同士、空間共有しちゃってるんですけど。。。

どうりで昨日はお隣から 美しいピアノの調べが
よく聴こえたわけだわ。
こんないいものタダで聴かせてもらってお得だわ~
なんて思っていたのよね、この壁見たら納得。。。

いつも同じところでつっかえる下手くそな
子供のピアノ練習じゃなくて良かったよ。

それからまた数日後、NYに冷たい雨が降りました。
シトシトピッチャン、シトピッチャン
雨は一日降り続きました。

翌日、仕事を終えて帰宅した私は
リビングへ入った途端、片足が「水溜り」にはまりました。
はい?ここは家の中なんですけど。。。
ジト~ッと冷たい水がしみこんだカーペット、
ストッキング履きの足に冷た~い水がひんやり。。。

なんでよ~!
誰がこんな所にお水こぼしたのよ~!
まさか、と思って天井を見上げると
その真上には電気がついている。
とにかくタオルとバケツで水を掃除しました。

と、その時。。。

「ジョロ、ジョロ~~~~~~~~~~ッ」
と水道の蛇口をひねったかのように
天井から、電気の線が出ている穴から
ホース状の水が私の目の前のカーペットに
注がれました。5秒くらい。

「か、感電するぅ~~~~~~!!!」
思わず飛び上がりました。それに私の部屋は
最上階じゃないのに、なんで雨漏りするの?!

もう、発狂する気力も無く、無言で
ゴム手袋をはめながらカーペット掃除。
雨漏りのポイントにはバケツをおいて
その夜は早々と就寝。

こんな夜は寝るしかないのよ、寝るしか。
もう、雨漏りくらいじゃ動じませんよ
明日は槍でも降ってくるのかしら
次は何が起こるのかしら、もうワクワク。。。

一夜明けて、私はユダヤ人大家に電話しました。
私:「昨日、雨漏りしたんですけど」
ユ:「もう!修理すると言ってるじゃないか!」
  (なぜか怒っている。。。)
私:「修理って?私今はじめて電話してるんですけど」
ユ:「え?部屋番号は?」
私:「2Bです」
ユ:「あ、2Bも雨漏り?」

やっぱりね。。。他の世帯も雨漏りしてるのね。。。
ユダヤ人大家は「アラブ人に修理するように言いますよ」と
言って電話を切った。

ユダヤ人大家はこのアパートのほかにも
不動産を沢山もっており、このアパートは
実質アラブ人不動産屋に管理を委託しているようで
大家に話をしても取り合ってくれないことが分かった。

そこでアラブ人不動産屋にも電話
私:「もしもし、レファーツブルーバードのkangですけど」
ア:「レファーツ?!今度は何だ?!」
あ、ほかの世帯も苦情電話入れてるのね、ははは。。。

その数日後も電気から雨が降ってきました。
私は信頼できる「日系の不動産屋さん」に電話しました。

私:「せっかくご紹介いただいた条件通りのアパートで
  こんな事は大変申し上げにくいのですが、実は。。。」
と前置きして

1. キッチンの棚や引き出しが
  傾いて備え付けられているため、開閉のたびに
  木クズがでて、それが食事に混ざる。

2. ディッシュウォッシャーの周りに隙間があって
  なんとそこからお隣が見える。

3. お湯を出すと黒いドロドロした原油のようなものが
  混ざって出てくる。

4.電気コードの穴から雨漏りする。

上記の項目プラス、

このアパートの管理費には
「共同のランドリールーム」と
「各部屋にAC(エアコンディショナー)」が
含まれているはずなのに。

5.ランドリールーム、部屋(ルーム)はあるが
  肝心の洗濯機・乾燥機(ランドリー)が無い。

6. ACを取り付けるため、壁に四角く穴が開いており
  AC会社のロゴが入ったふたで覆われているけど
  肝心のACが無い。

その旨を伝えました。
ユダヤ人大家に言っても、アラブ人不動産屋に言っても
お話にならないので、最期に頼れるのは「日系不動産屋さん」

私の話を聞きながら、日系不動産屋氏は
「なるほど、なるほど、え?油?
 はいっ?!隣の部屋が?
 なにっ?雨漏りも?!本当ですか?」

私:「本当ですよ~、入居の時はもっとひどくて、
  おっさんの汚物の掃除まで私したんですよ~!」

日系:「それは、それは。。。分かりました。
   そんなアパートを紹介してしまった私の
   責任でもあります。明日お電話します。」

さぁ、日系不動産屋氏、
どんな手を打ってくれるのでしょうか。


次回へつづく。








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最終更新日  2004/11/20 04:12:31 AM


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