** 長島便り **

2004/11/19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
(11/16から続いています)
こちら です。

《前回までのあらすじ》
NYで社会人としてスタートを切るにあたり
期待して入居した新築アパートは未完成でいい加減な造り。
それでもなんとか生活を開始。雨漏りや設備不良に苦情を
言っても責任逃れをし合う「ユダヤ人大家」と
「アラブ人不動産屋」。
最後の頼みの綱は「頼れる日系不動産屋」さんでした。


《登場人物関係図》


頼れる日系不動産屋さん ← 雇われアメリカ人内装工事屋

アラブ人不動産屋 ← ユリ(北欧から出稼ぎの雇われ内装屋)
(アパートの管理を任されている)
↓      
ユダヤ人大家(家主のくせに無関心)



《頼れる日系不動産屋さん大活躍》

頼れる日系不動産屋氏は、私に代わって
まず、彼と直接接点のあるアラブ人不動産屋に連絡を
してくれたそうです。ところが

ア:「家を直すのには、大家であるユダヤ人の許可が無いと

  別の仕事で忙しいので、内装修理する奴はいない」との事。

そこでユダヤ人大家に連絡をしたそうです。

ユダ:「アパートの管理は全てアラブ人に委託した。
   その分の給料も払ってる。アラブ人に言ってくれ」

この辺りで、アラブ人不動産屋とユダヤ人大家は

中東問題のお約束通りね、分かりやすくていいわね。

とにかく両者とも責任転換し合って埒が明かない。
しかしこれは異常だ、と判断してくれた日系不動産屋氏は
なんと実費で、アメリカの内装工事屋を雇って
私の部屋のキッチンを修理してくれたのです。

バスルームの電気と流しと鏡の位置のズレは
生活に支障をきたすものではないので我慢する事に。
浴槽のスライド式ドアも、スポンジで押さえれば
なんとか閉まるので、それも我慢。
黒アブラは「専門職Plumber(水道管工事屋?)に
見てもらわないと分かりません」と言われて諦め、
雨漏りに至っては、階上の部屋もあることなので
内装の域を超えており、彼にできるのはここまで。

それでも、オガクズの出ない引き出しってステキ!
隙間から隣の部屋が見えないってステキ!
(隙間にクッション付きのテープのようなものを
 詰めてくれました)

そして、それから数ヶ月、日系不動産屋さんは 
私の代わりにランドリー設備について働きかけを
続けてくれました。その間、私や他の住人達は近所の
コインランドリーに洗濯に通いました。

ある日、日系不動産氏は「最後の手段です」と言って
私の代理人として、立派なレターを製作してくれました。

まず契約書に書かれた「維持費管理費にはランドリーと
エアコンと×××と△△△が含まれる」という一文に
ハイライトをして「この条件を理由に入居契約をしたにも
関わらず未だに設置されていません。今月中に設備を整えて
頂けない場合、不動産法***-***により裁判所へ
クレーム提出致します。ご理解ありがとうございます。
代理人:頼れる日系不動産屋さん(サイン)」

それをcertified mail(書留郵便?)で、私と
アラブ人不動産屋と、ユダヤ人大家宛に送ってくれたのです。

その結果、なんと数日後に あっさり 洗濯機と乾燥機が
ランドリールームに設置されたのでした!
万歳~!でも、でも、こんな簡単につけられるのなら
なんでもっと早くやってくれないんだ、大家!
そしてありがとう、頼れる日系不動産屋さん!

エアコンディショナーについては、この時期「真冬」
という事もあり、必要に迫られておらず、私たち住民は
ひとまずランドリーを確保したことを喜び合いました。
これで寒い外まで洗濯に行かなくて済む!
ランドリー設備のあるアパートってステキ!
この時既に入居から3ヶ月半が経っていました。

これで「めでたし、めでたし」
と終わりたいところなのですが。。。

この後、もっと、もっと、大変でややこしい
お金のからんだ大問題が。。。
そして、大家の腹黒いビジネスの仕方が明るみにでます。
住民達は一致団結して戦います。

長くて本当にごめんなさい、
またまた次回へ続きます。







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最終更新日  2004/11/21 03:55:52 AM


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