T・K's DAY CARRER

May 28, 2005
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カテゴリ: カルチャー
反日、死の灰、イラクの殺害、そして60年という歳月を彷徨う日本兵と、このところ「国の大事」に関わる報道が相次ぐ。
かといって、国民も、報道機関も、当事者や関係者ではない限り、ずっとそ関心を持ち続けてはいない。

「グリーンマイル」という映画を知っている人が多いと思う。
類稀な能力をもつ主人公が、その能力ゆえに、冤罪で「死刑」になる。
冤罪のまま死刑になる理由が、「世界中で、悪いことがいっぱい起こり、もう見たくない」からだ。

ただ、自分は「グリーンマイル」を2度みる気持ちにはなれない。
死刑囚コーフィの、悲しい顔を見たくないだけではない。
この映画は、気持ちが苦しくなるのと同時に眼をそむけたくなるからだ。

それと同じように、「いま」報道されているニュース、そして10年、20年と報道されつづけるニュースがある。やはり苦しくなる。


読んでみればおもしろい。

当時が「深代ジュンロウ?」が天声人語を執筆していた気がする。
自分の「脳」が揺さぶられるような文章であった。

大学あたりであったろうか、「深代ジュンロウ」の天声人語の文庫本をみつけ、懐かしく思い購入した。(たしかエッセイ集もあったような気がする。)

最後まで一気に読む勢いだった。
最終章は「絶筆」であった。

「あぁ、そうだったのか」
彼は、命を削って書いていたのだな。
そのぐらいに、執筆に「魂」を込めていたのだな。

私は幸運であった。
「記す」「書く」という責任、批評と批判のちがい、コメントと感想のちがいなどを知ることができたからだ。「深代ジュンロウ」という天声人語の執筆者から。



追記

「絶筆」は読んでいない。
地下に、その本があるはずだから、探して読もう。
こんどは「絶筆」まで。





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Last updated  May 28, 2005 09:01:07 PM
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深代じゅんろう  
2222 さん
46歳で亡くなっています。たぶん天声人語以外の、深代氏の作品は、絶版になっているはず。
ちなみに、2222カウントしました。 (May 28, 2005 11:46:30 PM)

深代惇郎  
匿名 さん
粋で辛口なインテリで、そして、心がこもったコラムだった。
73年2月から75年11月までが天声人語の執筆にあたっていた。(絶版)
青春日記は、東大からヨーロッパ総局員時代の日記である。
-全ての公理と常識に縛られずに、素直に、純粋に、生きることと死ぬことを-と運命に何を求めているのかを考える。
「類い希なる文章の秀逸さ」と、誰もがそう称しているね。
ルポルタージュってこういう人だな。
(May 29, 2005 02:43:06 AM)

深代惇郎   
朝日と日経とってます。 さん
1970年代から80年にかけて、学生で過ごされた方と見受けます
深代は、朝日新聞に入社して、ロンドン、ニューヨークの特派員などを経て、社会部次長、ヨーロッパ総局長、論説委員を歴任し、75年11月まで「天声人語」を執筆して、同年12月17日に急性骨髄生白血病で亡くなっています。
「魂」をこめての執筆は、どの文章からも読み取れ、まわりから、精魂使い果たすなといわれたこともあったそうですよ。
この時代には、「高校生放浪記」なども読みませんでしたか?
あの時代、「インテリであり不良」か、「学生運動」か、「金のたまご(中卒)」かなど、学歴や家柄など含め、公害、経済成長など「暮らす」時代が一番変化したかなと思います。 (May 29, 2005 02:33:52 PM)

Re:深代惇郎(05/28)  
深代氏から作者:稲田?へ さん
朝日と日経とってます。さん
>1970年代から80年にかけて、学生で過ごされた方と見受けます
>深代は、朝日新聞に入社して、ロンドン、ニューヨークの特派員などを経て、社会部次長、ヨーロッパ総局長、論説委員を歴任し、75年11月まで「天声人語」を執筆して、同年12月17日に急性骨髄生白血病で亡くなっています。
>「魂」をこめての執筆は、どの文章からも読み取れ、まわりから、精魂使い果たすなといわれたこともあったそうですよ。
>この時代には、「高校生放浪記」なども読みませんでしたか?
>あの時代、「インテリであり不良」か、「学生運動」か、「金のたまご(中卒)」かなど、学歴や家柄など含め、公害、経済成長など「暮らす」時代が一番変化したかなと思います。
-----
「高校生放浪記」読みました。
たしか、病院の息子で、当時は「梅毒」が性病で一番怖かった。そういったことも、書いていた。
彼の生き様も興味はあったが、この「梅毒」についての怖さは「高校生放浪記」から学んだ。
当時は、サローヤンやブラッドベリーを洋書で読むのが前衛的だった。(自分のまわりでは) (May 29, 2005 03:27:13 PM)

深代惇郎   
自治体からジャンプ さん
「モーレツ」「エコノミストアニマル」などの言葉が流行した70年代。深代氏は、風刺、ジョーク、ウィットで、独自の視点から「日本」ではなく「世界」を述べていた。当時の自民党の官房長官が、厳重な申し入れをしたほど、地位・立場に関係なく主張できる論拠も持っていた人です。その深代氏が、ある日、上司に君が推薦する本はと聞かれ「チボー家の人々」と答えたと聞いています。
深代氏の天声人語を国語の教科書に推薦したいと思いませんか?グローバル化、ロジカルシンキングなキャリア形成に役立てるはずです。 (May 29, 2005 04:45:44 PM)

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