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出会いとは何時如何なる時にふいに舞い降りてくるか、はたまた巡り合う事なくこの生を終えるのかは分らない。古本屋で何気なく並んだ本の背表紙に「銀の匙」を見つけた。確か高校の時、推薦図書100冊に入っていた様な・・・・・しかし、そのころは学校の薦める本など手に取る事すら思いもよらなかった。教鞭をとる教師も読んでいもしないのか何も言わなかった。ふと手に取ったのは如何なる巡りあわせか、やはり若かりし頃、題名だけでも頭の隅に残っていた光明か、それならば、あのお仕着せの推薦100冊には大いなる価値があるのでは。今でこそ言えるのではあるがたかが100冊あの頃に読破すべきであった。中勘助の銀の匙・・・数ページ読んで驚愕した。その水みずしい感性、童性に体ごと魂をさらっていくこれが大正、昭和初期の文学か その銀の匙は今読んでもちっとも曇りなく輝いていて錆びてやしない出会いは何時も忘れた頃にやってくるものである。
2009年06月02日
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