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2009.07.26
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テーマ: 本日の1冊(3803)
カテゴリ: 見る、読む



6月19日の「桜桃忌」なら太宰治、7月24日の「河童忌」なら芥川龍之介、なら「せんべろ忌」は誰かと言うと。

「階段から転げ落ちて死ぬ、とんまな死に方がいい」とエッセイ・コラム・対談でも良く言っていた様に宣言通り階段から転げ落ちて、5年前の今日逝ってしまった中島らも氏。

私が初めて読んだ中島らも氏の作品は「 今夜、すべてのバーで 」でした。タイトルは随分と気障ったらしいのですが、内容は中島氏自身の酒の遍歴をベースに脚色したような、兎に角、酒、酒、酒一辺倒なアル中小説でした。

もう出だしの数ページでファンになりました。アルコールに取り憑かれた主人公の「小島」が覚悟の上で病院を訪れると案の定、医師が小島の顔色を診るなり「即刻入院!、ひとつベッドが空くから一時間後に入院手続きに来るように」と言い渡します。で、入院までの一時間の猶予を小島は病院の目の前の公園のベンチで2本のワンカップを空けながら過ごすのです。なんと言うタナトス、自己破壊衝動なのか。

この本を読んだ後、私も「ピンクの象」や「小さな大名行列」を見てみたくなったのか、悪影響を受けて飲み慣れないウイスキー等をガブ飲みしたりもしました。

偶に泣かせるような小説もありますが、基本的には酒・ドラッグ・オカルト・グロ・笑いに塗れた中島らも氏の作品。「 アマニタ・パンセリナ 」なんて中島氏が歩んできたアディクトの博物館。

自らが望んだ形になったとは言え…どうして死んじゃったのでしょうか。。。中島氏の作品に良く出てくる私の好きな言葉、「教養とは一人で時間をつぶせる技術」。人は自分独りっきりでは生きて行ける訳は無く、誰かに支えられ、また誰かを支えてたりして「お互い様」の関係で過ごしている。だからこそ先ず自分を自分で支えてやる努力、つまり「一人で時間をつぶせるだけの教養」が必要なんだ、と勝手に理解した心算で胸に残ってます。



バッカスの力を借りてインスピレーションを得ていた中島らも氏を真似てみても、私では酔いが回って話がフラフラと千鳥足になるばかり。あ~そうだった、「せんべろ」の意味も書いてなかった。「千円でベロベロに酔える」から千ベロ→せんべろ。。。大阪の黒門市場に行けば今でもベロベロになった中島らも氏の魂魄に逢えるような気が。















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最終更新日  2009.07.28 01:46:40 コメント(6) | コメントを書く
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