ウンとかスンとか mamatamの日記

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2014.08.29
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カテゴリ: あの頃
ドイツ珍道中シリーズは前回で終了のつもりでしたが、naominさんのお嬢さんたちが短期留学した時のことをコメントでいただき、もう少しドイツのことをご紹介したくなりました。

家族経営と聞いていたので小ぢんまりした、ペンションに近いものを想像していましたが、エレベーターもあり、立派なもの。お部屋も広いし、ドイツらしく大変清潔で、宿泊料に含まれている朝食も、たっぷりで大変おいしかったです。
そのホテルにチェックインする時、オーナーの姪御さんだというお嬢さんに、ツインの部屋はあなたと息子さんで使うのですか?と確認され、どうして?と軽く疑問に感じながら、ハイと答えると、彼女は、なんだか怪訝そうな表情でキーをくれました。な気分で部屋に入り、アッと思いました。親子3人で2部屋とったら、この国の常識では、夫婦が同室、子どもは別のもう一部屋なのかもしれないと気づいたのです。
あのお嬢さんには、わたしたち夫婦、わたしたち親子は、どれくらいおかしく思えたのか、とても興味を覚えましたが、まさか尋ねるわけにもいかず、今でも、ドイツと日本の違いに関わる小さな疑問として、胸に残っています。

シュトゥットガルト到着の翌日は、その日も仕事の夫に代わって、以前日本でお会いしたことのある(息子とは赤ちゃんの時以来でした)本社の技術者の方がお休みを取り、ご夫婦でわたしたちを案内してくれました。
行ったのは、農業国ドイツの伝統的な暮らしや農業を見たり学んだりできる、農業公園のようなテーマパークでした。建物や農機具、手作業や家での暮らし方を見、いかにも手作りのチーズやソーセージ、農家風のお料理、ケーキなどを楽しみましたが、ちょうどヨーロッパで口蹄疫が猛威を振るっていた頃で、ご自慢の動物たちは全部隔離されて、鶏以外は見ることができず、その代わりに、その同僚さんから口蹄疫の講義をたっぷり聞かされて、閉口しました。その彼は、顔はひげだらけで、体格は熊みたい、しかもむちゃくちゃ生真面目で、見た目は本当に怖いけど、慣れると優しくて憎めない人でした。

先に書いたnaominさんのお嬢さんたちは、1カ月の滞在の間、あちこちでドイツ人の親切を受けたそうです。

街角で地図を見ながら立ち止まっていたりすれば、何分もしないうちに、どこに行きたいのかと声をかけてくれる人が必ず現れます。

そういえば、息子も、駅のホームの端っこで、トランクの上に腰を下ろしていたら、綺麗なふたり連れのお姉さんに声を掛けられたそうです。たぶんドイツ語で。息子が、片言英語プラス身振り手振りでドイツ語がわからないと伝えたら、にこっと笑って去って行ったそうですが、その話をする息子はとても残念そうでした。何か話してみたかったのでしょうね。
でも、そのお嬢さんたちは、きっと、暗くなった駅で大きな荷物に座る小さな(ドイツ人にとっては)男の子を見て、心配して声をかけてくれたのでしょう。

旅をしていると、また違う、ドイツ人の素顔を見ることもあります。
これは、もっと若い頃のわたしの経験ですが、ハノーバーで、観光に疲れてベンチに座っていたら、おじいさんが隣に腰かけて、「どこから来たの?ベトナム?え?日本人?ドイツは初めて?」とか言いながら、周りのアパートメントやビルを指さして、「北ドイツは、寒いから、昔のビルは窓が小さいんだ。でも、この辺は空襲で壊された建物が多くて、戦後建て直したり修理した建物は窓を大きく作ってるんだ。窓の大きさを見ると、いつごろの建物かわかるんだよ。窓の小さいものは古いんだ。」とか、いろいろ説明してくれました。
これで終わるとよかったのですが、「わたしのアパートを見に来ないかい?お茶をご馳走するよ。」ですって。え?それはいくらなんでもヤバイでしょ。「ありがとうございます。でも、やめておきます。わたしはストリートガールじゃありませんし。」と丁重に辞退しました。実はドイツの男の人は、アジア人の女性が大好きだそうです。わたしもアジア人だし、「鬼も18、番茶も出花」とは言えないまでも、まだ二十代、おじいさんには十分可愛く見えたのでしょうね。

また、別の町では、ドイツ名物の石畳の道を、コロ付トランクを引きずって歩いていたら、杖を突いたおばあさんが、道の向かい側からしゃべりながらすごい勢いで車道を渡ってきて、何だか話しかけてきたことがありました。面喰って、てっきりうるさいじゃないのとでも言われるのかと恐れながら、でもよく聞いてみたら、「あなたのそのトランクすごくいいわねどこで買ったのTKYってなんなの(空港名TOKYOの略のTKYが印刷された、飛行機の預け荷物の札がまだ下がっていたのです)」と息つく間もない喋りっぷり。息が詰まっちゃわないかと心配になるほどでした。
今でこそちょっと笑えますが、その時は、その勢いに恐れをなして、「あの~、東京で買いました。普通のトランクですから、きっとこちらでも買えますよ。」と答え、ではさようならと逃げ出しました。

あれから、ドイツ社会もいろいろ変わったようですが、ドイツ人はどうでしょう?
見に行きたいなあと、これを書いているうちにすごく思いました。この次は、また、若い頃のように、気楽に一人旅がいいかな?





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最終更新日  2014.08.29 07:28:29
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