ウンとかスンとか mamatamの日記

ウンとかスンとか mamatamの日記

PR

×

サイド自由欄

カレンダー

プロフィール

mamatam

mamatam

お気に入りブログ

花をもらいに New! ごねあさん

伏見稲荷は今や外国… New! ふろう閑人さん

10月11日「スポーツ… New! すえドンさん

庭の藤袴&夫と鰻屋へ New! 曲まめ子さん

乃木坂周辺を散策し… New! やすじぢいさん

葉牡丹植え替え、コ… New! kororin912さん

源氏物語〔38帖 鈴虫… New! USM1さん

ダブルチーズのピザ… New! mimi2385さん

--< 道端の白い花 >-… New! いわどん0193さん

岐阜県 岐阜市 大… New! トンカツ1188さん

コメント新着

5sayori @ Re:レインボーペッパー(10/12) New! そうそう・・ この商品はどこかのステーキ…
曲まめ子 @ Re:通院 と ご褒美のティータイム(10/11) New! 通院日にはご褒美が必要です(笑) 帰りに楽…
いわどん0193 @ Re:通院 と ご褒美のティータイム(10/11) New! >去年からここの婦人科の再診は昔ながら…
トンカツ1188 @ Re:通院 と ご褒美のティータイム(10/11) New! おはようございます 定期的に医者通い …
かずまる@ @ Re:通院 と ご褒美のティータイム(10/11) New! mamatamさんお久しぶりでおはようございま…
naomin0203 @ Re:通院 と ご褒美のティータイム(10/11) New! とってもお元気なご様子、しっかり自分の…
じぇりねこ @ Re:古いメアドとスパムメールと無礼者(09/30) New! こんばんは(^^)/ ブログの更新が無いので…
ふろう閑人 @ Re:古いメアドとスパムメールと無礼者(09/30) 先日、硬くなったアオジソの葉の活用方法…
MoMo太郎009 @ Re:古いメアドとスパムメールと無礼者(09/30) メールアドレス変えるしかないですね。 そ…
kopanda06 @ Re:古いメアドとスパムメールと無礼者(09/30) 今日は久しぶりの晴天でした。 迷惑メー…
2018.03.14
XML
カテゴリ: 文楽
府中市民の守り神様大國魂神社をお詣りし、安養寺さんにもお寄りして、再び府中駅に戻りましたが、途中ちょっと迷ったりして、駅に着いたのは待ち合わせ時刻の16時ちょうどでした。

少し遅れてしまいました、久しぶりにお元気なお顔を見られて嬉しさでいっぱいになりました。
3人で軽くお食事をしながらたくさんおしゃべりをして、会場に向かうと、府中芸術の森劇場はずいぶんと立派な劇場で、前庭では、薄闇の中、紅白の梅が芳香を漂わせつつ今を盛りと咲き誇っていました。
この日の第2部(夜公演)は、超有名なあの作品「曾根崎心中」です。
先ず解説から始まりました。
義太夫の豊竹咲寿太夫さんと字幕(Mr.G.マーク)の掛け合い。
なかなか洒落た演出です。
「文楽初めての方?」との問いにかなりの数の挙手があり、ちょっと驚きましたが、興味はあっても国立劇場の定期公演は敷居が高いとで感じる方、以前のわたしもそうでしたから分かりますが、そういう方には、身近な場所で開催され料金も少しお手軽なこういう地方公演は良い入り口になるのでしょう。

大阪人らしくシャレの利いた咲寿大夫さんの粗筋紹介と解説で、会場の雰囲気もずいぶんほぐれてきたところで開幕です。
文楽用の小屋ではないので、太夫さんと三味線さんの座る床は即席で、くるっと回るドンデンではなく黒子さんが幕を上げています。
なんだかほほえましいです。
でも、お話は心中モノの代名詞ともいえる曾根崎心中ですからほほえましいどころではありません。
幕が開くと、そこは生玉神社の境内。
正式には生國魂神社ですが、大阪の人たちからは親しみを込めて、「いくたまさん」と呼ばれる神社です。(近松の銅像もあります。)
このいくたまさんで、主人公の徳兵衛とお初が偶然顔を合わせます。
徳兵衛は吉田玉男さん、お初は吉田和生さんです。
お初は遊女、徳兵衛はなじみ客で今は恋仲の二人。
でも徳兵衛は、店の主人でもある伯父に目をかけられ有難迷惑にも姪との結婚をおぜん立てされていました。
徳兵衛がその話を断ると、義理の母に渡した結納金を全額返して大阪から出て行けと言われてしまいます。

「大阪から締め出されたって、わたしがなんとかするし、どうしても会えないようになったら死んじゃえばいいんだから、まずおじさんにお金かえしちゃいなさいよ。」
楚々とした風情の19歳の遊女は、実は何ともたくましい浪速女なのでした。
でも、伯父でもある店の主人に逆らい、持参金付きのお嬢様との結婚話を断って、遊女である自分と添い遂げようとしてくれている徳兵衛の思いに応えたいという、それはお初の心意気でもあるのかもしれません。
そんないい女お初に引きかえ、徳兵衛(25歳)のおバカさ加減は、どうしたことでしょう。
なんと徳兵衛、その大事なお金を親友(と思っていた)九兵衛に貸してしまっていたのです。
姿をくらまし、返してもらおうにも会うことすらできないと言っていると、なんとも都合よく九兵衛がそこを通りかかります。
町の衆を引き連れてほろ酔い機嫌の九兵衛に借金返済を求めますが、金など借りてないととぼけられ、それならと徳兵衛が証文を見せると、九兵衛は、その証文に捺してある判はその日付の前日に紛失したものだから、これは徳兵衛が詐欺を働こうとでっち上げた偽証文だと言います。
九兵衛を親友だと思い、すっかり信用していた徳兵衛はようやく騙された、諮られたと悟り、九兵衛に殴り掛かりますが、逆にコテンパンにやられ、こうまで巧妙に仕組まれては身の証も立てられないからもう死ぬしかないと、涙ながらに去っていきます。
ここで一度幕が下り、床も交代。
次の天満屋の段は、義太夫がわたしの好きな竹本千歳太夫さん、三味線は名コンビでダンディな豊澤富助さんで、mamatamさんテンション上がりっぱなし。
DSC_0430~2.JPG
これは、今回の公演のパンフレットの表紙なのですが、左側の大きな写真は、まさにこの段。
とっても有名な場面です。
天満屋に連れ戻されたお初は沈み込んでいますが、朋輩の遊女たちは徳兵衛の悪いうわさで持ちきり。
その時店の外にやってきた徳兵衛に気づいたお初が外の様子を見るふりをして出ていくと、身の潔白を証すことは無理だから、死んで九兵衛に思い知らせると徳兵衛が告げ、そんな徳兵衛をお初は裲襠の裾で隠して店の中に入らせ、縁の下に入れて、自分はその上に腰かけ裾で徳兵衛のいる縁の下を隠します。
それが上の写真です。
そこへ九兵衛が現れ、お初や朋輩の遊女に徳兵衛の悪口を言いまくります。
縁の下でそれを聞いていきり立つ徳兵衛を足先で押し鎮め、
「あんたも友達だったらそんな憎まれ口きくもんじゃないわ。あの人のことは良く知ってるけど、そんな悪い人じゃない。優しすぎるから騙されたんでしょ。でも、証拠がないんだから仕方がない、もう死ぬしかないけど、覚悟が聞きたいわ。」と独り言みたいに言うお初に、徳兵衛はその足首を取って喉笛を撫で自害するつもりだと伝えます。
ここでちょっと豆知識。
文楽では、女性のお人形には、一般的に足がありません
足は、足担当の人形遣いさん(足遣いさん)が、着物の内側にこぶしを当て、それでひざを表現することで表し、この上の写真みたいに足先が見えることは基本的にはありません。
なので、この段のこの場面、本当に特別で珍しい場面といえます。
お話に戻りますね。
それを聞いた九兵衛が「徳兵衛が死んだりするはずがない。もし死んだらオレがかわいがってやるよ。」と言うのへ、「あら、ありがとう、この毛虫野郎。わたしを可愛がるならあんたも殺すわよ。徳様なしでも生きていられると思われてるなんて心外。情けないわ。わたしも一緒に死ぬわよ。」と、お初は啖呵を切ります。
あ、この辺は浪花弁じゃないと多分雰囲気出ないのでしょうが、mamatamには浪花弁は使えないので、ご容赦を。
なおも憎まれ口をききながらも這う這うの体で逃げ出す九兵衛、
楼主も朋輩も、間が悪そうに早仕舞いと床に就くのを待ちかねて、二人はやっとの思いで店の外へ出てきます。
死への道行きの始まりです。
ここでまた幕が下り、床が回り(って回らないけど)、いよいよ天神森の段。
今度はお初を先日襲名披露を終えた竹本織太夫さんが語り、徳兵衛は豊竹睦太夫さんが語ります。
この段では、徳兵衛は先ほどまでの情けない色男ではなく、何となく男らしいカッコよさを漂わせていて、睦太夫さんの低くて太い声がぴったりです。
もう一人、先ほど解説をされた超イケメン豊竹咲寿太夫さんも並んでいます。
三味線も3人です。
そして、太棹三味線が響くと、のっけからあの有名な語り、
「この世の名残り、夜も名残り。死にに行く身をたとふればあだしが原の道の霜。一足づつに消えていく夢の夢こそあはれなれ。あれ数ふれば暁の、七つの時が六つ鳴りて、残る一つが今生の、鐘の響きの聞き納め。寂滅為楽と響くなり。」
ここ、もうね、しびれました。
この後は、人魂におびえたり、今年は二人とも19と25の厄年で祟りまで一緒だなんて、縁の深さの証拠かしらと甘えたり、自分の死後に噂を聞くであろう両親を思いやって泣いたりと、19歳の若い娘らしい様子ものぞかせるお初を和生さんがしおらしく控えめに、一方、死ぬと決めたらなんだか急に凛として男らしくなった徳兵衛を玉男さんが持ち前のカッコよさで決められて、それはそれはため息の出るような美しさでした。
文楽の記事の最後は、いつも書いてしまいますが、「なんでそうなるかなあ」と頭の中はこのセリフでいっぱいなのに、お人形の美しさや表現の巧みさに感動し、太夫さんの語り口と声のすばらしさに胸がいっぱいになり、音に触れそうな気がするほどの三味線の迫力を満喫して、疑問符はすべて不問に付した上、満足感でいっぱいの心で会場を後にするmamatamなのでした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018.03.14 00:14:10
コメント(9) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: