
冬を彩ってくれたロウバイが終わりに近づいています。

ロウバイの横には、次の走者である黄梅がスタンバイしています。
枝の先々にツボミを赤く膨らませて、今日は一輪目が開きました。
黄色の花で覆われるころは、春の足音が大きくなっているのでしょう。
久し振りに電話をくれた県外の友人。
もともと落ち着いた小さな声を出す人が、昨夜はもっと頼りない声。
瞼が自然に垂れる下垂症で、若いときから手術をしています。
それが今は、瞼だけではなく、手足にも、声にも、力が入らず、
食道も細くなって、ゆっくりしか食べれない、というのです。
筋無力症、という恐ろしい病名を口にしました。
何年か前の若葉のころ、うちに来て、泊まったことがあります。
朝早く起き出して、二人で庭に座って、おしゃべりをしました。
足がすくんで、もう訪問することはできないけれど、
あの時の、気持ちよかった充実した朝の風景を、
一生忘れない、というのです。
さわやかな朝で、二人の上に、ピンクのエゴの花が、
ひらひらと落ちてきたことを、私もとてもよく覚えています。
二人で花びらを拾いながら、エゴの花びらが、
四枚のと五枚のが あると、初めて知ったのです。
いつか恩を返そうと、思っているうちに、
出かけることも出来なくなって・・・、といいます。
そんなに、あの日のことを大切にしてくれていたの!
と、私の方こそ有難い気持ちで、泣きたくなりました。
私よりも若い彼女が、淡々と語っていることの裏には、
何倍もの苦しみや悲しみや、悔しさがあるのだろうな。
年齢を重ねてくると、会いたくても会えないことが、
増えていくのだな、としみじみ思った夜でした。
よそのポトス、うちのポトス 2016.07.31 コメント(6)
ノリウツギ。アジサイのドライフラワーを… 2016.07.29 コメント(12)
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