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MASAKI FC U-10

MASAKI FC U-10

2008.02.18
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カテゴリ: トピックス


さてさて、正気小の部活もお休みのため、またもや然したるネタもない苦しい状況なわけですが、実は仕事の関係で、これから極寒の石川県・能登半島まで出張…。ってなことで、出発前の昼休みに、慌ててブログを書いているわけですが、そんな今日は、他のHPなども参考に、「個人技」というテーマで思うところをちょっとだけ書いてみたいと思います。

近年の少年サッカー界では「個人技を伸ばす」という指導方針が主流になっていますが、一方で、サッカーは言わずと知れたチームスポーツ。その指導重点が「個人技」とは、いったいどういうことなのでしょう?

昨日の「東金フットサル大会」をみても、小気味よいドリブルで相手を抜き去っていくスキルの重要性を私自身、強く認識したところですが、「個人技」という言葉から誰もが容易に想像し得るのは、フェイントや緩急を使って相手をガンガン抜いていく技術のはず。86年のメキシコW杯におけるマラドーナの「伝説の5人抜き」などは、個人技の究極レベルと言えるでしょう。故に、こういったプレーができるようになることを目標を置き、ドリブルやフェイントの練習に精を出しているケースも多いと思います。

しかし、この練習でマラドーナになることは可能でしょうか? 言わずもがなですが、答えは「NO」。確かにドリブル・フェイントは、不可欠な技術であり、かなりの練習が必要であることは間違いありませんが、それがサッカーのすべてではありません。

マラドーナは、このプレーで「天才ドリブラー」の名を欲しいままにしましたが、90年のW杯イタリア大会のブラジル戦で、DF4人を引き連れて、FWのカニージャに出したラストパスに象徴されるように、彼は優秀なゲームメーカー、「パサー」でもありました。

単なる“ドリブル一辺倒”のプレーヤーであっても、「伝説の5人抜き」は達成されたかもしれませんが、普通に考えれば、ドリブルしかない選手をイングランド代表の屈強なDFが止められないわけはないはず。マラドーナに抜かれた選手たちが、鋭いパスを警戒しながらのディフェンスを強いられ、パスの影に惑わされて突破を許したことは容易に想像できますよね。

このブログでも、何度も指摘しているように、技術の習得に最適なゴールデンエージだからとはいえ、ドリブルやフェイントに偏った“技術練習”だけに執着していては、サッカーに必要とされるすべての技術を身につけることはできません。そもそも、「個人技」イコール「ドリブル」「フェイント」ではなく、「パスを出す技術」や「スペースに走りこむ能力」「ボールをクリアする技術」なども、すべて「個人技」のはずです。

さて、サッカーはグランドの中に敵と味方が混在している状況でプレーするスポーツ。故に、ボールを持った際のプレーを成功させるためには、さまざまなスキルが必要になってきますが、このスキルは大きく2つの要素に分けられると思います。



ナップという心理学者は、前者を「クローズドスキル」(Closed skill)、後者を「オープンスキル」(Open skill)と定義しています。

◆クローズドスキル:自分の思い通りにボールを扱える正確な技術
・比較的安定した状況での技術
・状況判断や戦況判断を含まない技術
・技術の要素が多いプレー

◆オープンスキル:状況に最もふさわしいプレーを選択する的確な判断
・刻々と変化する状況での技術
・クローズドスキルを含む「技術プラス判断力」
・判断の要素が多いプレー

では、スキルをこのように捉えることにより、どのようなメリットがあるのでしょうか? それは、選手一人ひとりについて、「今、どのような練習を行えばよいのか」という設問に対する答えを出してくれるということです。

たとえば、試合中にプレーがうまくいかない選手がいたとします。その選手を観察してみると、素晴らしいタイミングで適切な場所をめがけてパスを出そうとしているものの、パスが弱かったり、コースがぶれたりと、うまくパスができていないように見える。こういう選手は、「オープンスキルは良いものの、クローズドスキルが欠けている」と言えるはずです。逆に、練習中、敵がいないときには、正確なキックで的確なパスができるのに、試合になるとパスミスを繰り返す選手は、「クローズドスキルは身についているけれど、オープンスキルに問題がある」ことになります。



ただし、「クローズドスキル」は、基本的には「オープンスキル」の中に含まれると考えるのが妥当。それは、基本的に「クローズドスキル」が身についていないと、流れの中でのプレー、つまリ「オープンスキル」に優れたプレーを行うことはできないからです。

では、各種文献などを参考に「クローズドスキル」と「オープンスキル」の伸ばし方を考えると、おおよそ以下のようになると思います。

◆クローズドスキル:「ボールフィーリング・ボールタッチを養う」→たとえば ゲームと切り離した形での反復練習

◆オープンスキル:「判断の的確さ・素早さを養う」→たとえば ボールタッチの回数を制限した試合形式の練習

やはり、試合で通用する技術に向上させるためには、「クローズドスキル」を伸ばす練習と「オープンスキル」を伸ばす練習を、交互に行うことが大切。試合形式の練習だけでは正確さを追求するための反復練習が不足しがちになる一方、試合と切りはなした形での反復練習だけでは、状況判断力や戦術眼が養えません。この2つの要素を交互に繰り返すことによって、良いプレーができるようになるはずです。



パスの強弱、タイミング、方向などは、「クローズドスキル」では、判断する必要はありません。コーンを使ったドリブルの練習のように、事前にやることが決まっているからです。

どんなに優れた技術、能力を持っていても、正確に適切なタイミングで活用することができなければ、“宝の持ちぐされ”になってしまいます。やはり、実戦で重要なのは、「オープンスキル」であり、このレベルアップが重要となるのです。「素晴らしい技術を持っているのにのに試合では…」という選手には、誰もなりたくないですよね。

ここで質問ですが、子どもたちの技術が向上していく過程で、最も変化しているのは何だと思いますか? スポーツ心理を学んできた私からすれば、その答えは“頭の中”だと思います。

1つのプレーをする際には、頭の中で瞬時に「情報を受け」→「情報を判断し、意志決定する」→「決定したことを実行する」→「実行したことの結果を知る(フイードバック)」という働きがなされます。わかり易く説明すると、まずプレーヤーは、目・耳・筋肉・皮膚などで捉えたボールの位置や敵・味方の位置から、自分がどのような状況に置かれているかを理解し(オープンスキルの要素)、どのようにボールにタッチするか(グローズドスキル)を、“過去の記憶”に照らし合わせて決定します。意志決定された命令が筋肉に届き、プレーとして表現され、そのプレーの結果が、また“記憶”に送り込まれるのです。

こうした過程の繰り返しによって、技術が向上していくわけですが、人体のメカニズムから考えても、筋肉は“頭の中で決定されたこと”を実行しているのみ。最もよく働き、変化しているのは“頭の中”なのです。

なお、プレーを成功させるための“記憶”には、2つの要素があります。その1つは自分の筋感覚(クローズドスキル)についての記憶で、もう一つは状況判断(オープンスキル)についての記憶です。うまくなるためには、この2つの要素について、できるだけ多くの情報を記憶しておくことが重要。なかでも、記憶の中に、次に的確な意志決定をするための“良いイメージ”を残しておくことが不可欠です。

“褒める”指導を心がけている指導者の方が多い理由も、ここにあります。【MASAKI FC U-10】のN野コーチも実践されていますが、「ボールをこう蹴ったら、うまく飛んだ」「こういう感じで止めたら、ボールがうまく収まった」「こんな状況では、こうプレーするのが良い」といったイメージを、子どもたちが常に意識して記憶に送りこめるようにサポートするのが、少年サッカーにおける良い指導法と言えます。

反面、「やってはいけないこと」を理解させるのも大切ですが、子どもの記憶に「ダメ」というイメージが残りにくいことは、保護者の皆さんも十分承知のはず。何度「ダメ」と注意しても同じことを繰り返すのが子どもです(苦笑)

このように、頭の中の働き、特に「フイードバック」は、プレーにおいて非常に重要な働きをします。あるプレーをしたときに、「そのプレーが予測した通りの結果をもたらしたかどうか」、あるいは「予測した結果と、どの程度違っていたか」を確認するのが「フィードバック」。これを繰り返し、予測した結果(理想的なプレーのイメージ)との誤差を修正していくことによって、技術は向上していくのです。

「フイードバック」した情報は“記憶”に貯えられ、数々の情報が統合されて「オープンスキル」と「クローズドスキル」のイメージが形成されていきますが、このうち、「クローズドスキル」のイメージとは、自分の身体感覚、筋感覚についてのイメージです。繰り返しの練習の中で感覚をつかむ、いわゆる「体で覚える」ということですね。一方、「オープンスキル」のイメージとは、「プレーの流れに対するイメージ」、あるいは「プレーのパターンに対するイメージ」。これは、「自分のプレーの筋書きをイメージする」ということ。テレビなどで、プロ選手の良いプレーを見ることも、プレーの流れやパターンを覚え、イメージする、良い機会になります。

わが国の少年サッカーにおける育成は、「『戦略・戦術』よりも『個人技重視』」で行われている傾向が強いと思いますが、その一歩前の段階で、先述のとおり「個人技」イコール「ドリブル」「フェイント」という考えをお持ちの指導者の方も、失礼ながら多いように感じるところ。生意気を言わせていただければ、ゴールデンエージに必要とされる「個人技」というものの概念についても、今一度、考え直してみる必要があるのではないでしょうか――。

というところで、羽田に向かうお時間となりましたぁ~。この続き(?)は、明日のブログで~! では、行って参りま~す♪

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Last updated  2008.02.18 12:39:45


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MASAKI FC U-10 @ Re[1]:自立を促す子どもへの接し方(03/17) Prima8さん、コメント、ありがとうござい…
Prima8 @ Re:自立を促す子どもへの接し方(03/17) まさにその通り。また、なるほどと思うな…
MASAKI FC U-10 @ Re:祝!!(03/12) NOBさん、お祝いメッセージありがとうござ…
NOB@ 祝!! 誕生日おめでとうございます。 そうかぁ…
MASAKI FC U-10 @ ご意見、ありがとうございました。 ご意見、ありがとうございました。 成…
MASAKI FC U-10 @ Re:すばらしい!(03/04) 郁母さん、書き込み&もったいないお言葉…
sじ@ Re:チーム練習日!(03/08) 以前から感じていましたがどんなに体調管…
郁母です。@ すばらしい! 初めまして~  ずっと読ませて頂き、感…
RIHOママ@ Re:『東金フットサル大会』の見学に行ってきました♪ こんにちは!娘の所属するチーム名を見つけた…

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