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誤解を恐れずに言うと、株価を追いかけるという行動は、さして愚劣ではありません。少し言い方を変えると、株価の上昇を先回りしようとする行為と同じ程度には愚劣です。バリュー投資家の中には、株価を追いかける投資を馬鹿にする投資家が多いですが、それでは投資の本質を理解しているとはいえません。何故なら、ROEを重要視しないで低PBRへの投資を主とする類の投資の多くは、極めて他人任せな投資だからです。株価の上昇を、企業努力による利益成長そのものではなく、利益成長しなくても他の投資家のまとまった買いが入るという可能性に委ねているのです。最も愚かなのは、バリュー投資家を自称している投資家が、株価が上昇している銘柄への飛び乗りを批判することです。個々の銘柄の値動きを気にすることです。バリュー投資家であれば、バリュー銘柄でない銘柄の株価上昇を気にする必要はありません。他の銘柄が気になるようであれば、その銘柄を買えば良い。その銘柄を買わないのであれば、気にしなければ良い。他の銘柄の株価上昇が気になるのであれば、きっと貴方はバリュー投資家には向いていません。他の投資を批判する前に、一度、今自分がやっている投資手法が本当に自分の性格に合った投資なのかどうか、考えてみるべきです。
2014.06.28
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暴騰続きで右も左も年初来高値更新している中、皆さんは如何お過ごしでしょうか。 今日、遂に東1当落レシオ25が164.0まで上昇しました。この水準がどれだけ凄いかというと、ここ10年で2番目の高水準です。アベノミクスの狂乱相場のピークが2012年12月12日の164.5。その水準に迫る数値。2003年から2006年まで、ライブドアショックまでの暴騰相場でもこんな異常値はありませんでした。 皆さん踊っていますか?イメージは、そう、ジュリアナ東京。難しいことは抜きにして、一緒に馬鹿になって踊りましょう。 はっはっは。楽しいですね。みんな元気で何よりです。
2014.06.24
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一緒に常識を疑いましょう。株式投資にある常識は、必ずしも正しくありません。もちろん、常識が常識と思われるには、ある程度の理屈があります。ただ、それらの理屈が果たして全ての投資家にとって有益となるのか?については僕はかなりの疑問を持っています。投資家はそれぞれ投資スタンスがありますが、その投資スタンスによって常識が非常識になったり、逆になったりします。大切なのは、自分の投資スタンスにあった常識かどうか、です。これを考えることなしに、バリュー投資家の喧伝するような常識を鵜呑みにしてはいけません。ということで、常識を疑えシリーズを開始します。きほんのきから、疑っていきましょう。基本・PERは低い方が良いのか・PBRは低い方が良いのか・ROEは高い方が良いのか・株は安い時に買って高い時に売るべきか・損切りは大切か(或いはナンピンは厳禁か)・株式投資で忍耐は必要か応用・分散投資と集中投資のパフォーマンスの違い・テクニカル分析は役に立たないか・それでは本当にファンダメンタル分析は役に立つのか番外・それは本当にバリュー投資なのか・それは本当に優れた投資なのか・株主優待はあった方が良いのか悪態・○○さんは本当にバリュー投資家なのかこれらの中でもし興味があるものがありましたら、コメントで要望して下さい。それにします。去年のブログ再開以降、コメントに返事をしないスタンスで本当に申し訳ありません。
2014.06.21
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やあ、元気かい?相変わらず株式投資をエンジョイしてるかい?元気ならよかった。元気が一番だ。お互い元気なら、それが一番だ。殺伐とした世の中だからこそ、株式投資くらいまったりしたいからね。まぁ、肩肘張らずにのんびり行こう。まだまだ先は長いんだ。そう、まだまだ先は長い。見えるかい?あの先にある小さな光が。あれが僕たちの目指す場所さ。きっといまだ誰も見たことのない世界が待ち受けていることだろう。少なくても、今僕たちが見えていない素敵な世界が待ち受けている。まるで夢の世界さ。楽しみだね。 到達するのは、ずっと先さ。それはもう、気の遠くなるような時間が過ぎ去った後だ。だから急いでも仕方ない。急いで早く着くかどうかも分からないしね。まぁ、これでも飲んでゆっくりしていってくれ。これは、僕のオリジナルカクテル。お金と時間をドブに捨てる代わりに、いらない考えを取り除いてくれる。おっと、ただし飲みすぎには注意してくれよ。何事もほどほどが一番さ。飲酒運転になるから飲まない?ちょっと待ってくれ、君は車で行こうとしてるのか?それは止めておいた方が良い。車を走らせたって事故をおこすだけさ。ゆっくり走れば安全だけど、君はきっとゆっくり走らないだろう?車に乗って急いだってだめさ。車で行くにはかなりのドライバーテクニックが必要なんだ。だいたい君は無免許じゃないか。みんなそうさ。みんな免許なんて持たずに走り出そうとするんだ。急がなくても、君の足でゆっくり歩けば良い。だからまぁ、ここでゆっくりしていってくれ。ここには時間つぶしになるようなものをたくさん用意しているんだ。君は本が好きかい?本ならそこらじゅうに沢山ある。僕はあまりオススメしないけど、君が本を好だっていうなら、好きなだけ読むが良いさ。でもあまり本ばかり読んでいると、分かってないことでも分かったつもりになっちゃうから注意してくれよ。いくら本を読んだって、分からない事は分からないからね。分からないことは分からないと認識しなきゃ。分かったつもりになってるようじゃ、全然ダメさ。そうだ、良ければ君に面白い話しをしてあげよう。ちょっと長い話になるけど、聞いてくれるかい?まぁ、時間はたっぷりあるんだ。慌てることはないだろう? 分かった分かった。君はせっかちだなぁ。仕方ない、この話はまたの機会にするよ。どうせ僕たちは同じ方向に進んでるんだ。いつかまた会うときもあるだろう。 それじゃ、お元気で。お互い頑張ろう。もちろん、肩の力は抜いてね。
2014.06.17
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世代間格差を考える その1http://plaza.rakuten.co.jp/meaning1/diary/201310020000/世代間格差を考える その2 http://plaza.rakuten.co.jp/meaning1/diary/201312290000/世代間格差を考える その3http://plaza.rakuten.co.jp/meaning1/diary/201403100000/ 世代間格差を考える為に、ちょっと新たな視点から攻めてみたいと思います。読者の皆様にお聞きします。『格差拡大』させるために、何をすれば良いでしょうか?格差是正ではありません。効率よく格差拡大させる為には、政府はどのような政策を取れば良いでしょうか。最初の考察。・10個でも20個でも構いません。効率の良い格差拡大政策を考えられるだけ考えて、紙に書いて下さい。・そして、今日本政府が取っている、或いは取ろうとしている政策に赤丸を付けて下さい。・その丸をつけた政策について、間逆の政策を日本政府が取るべきかどうか考えて下さい。(印は付けないで下さい)恐らく赤丸を付けた政策の反対の政策を取れば、その分格差は縮小する方向に進むでしょう。しかし、全部その政策を日本政府が取るべきかどうかは、考え方が分かれるところです。格差縮小させる政策が、格差拡大させる政策よりも必ずしも優先されるべきかどうかは分かりません。多くの場合、取るべき政策は格差拡大政策か格差縮小政策かという分類で決まるのではなく、その内容、タイミングによって決まります。 次の考察。・紙に書いた効率よく格差拡大させる政策で、世代間格差が拡大すると思われるものに青丸を付けて下さい。・赤丸と青丸の両方が付いている政策を日本政府が推し進めようと考えているのは何故でしょうか。 一度、自分の考えを整理する必要があります。この方法が、一番自分の考えを客観的に判断し易いのではないかと思います。------------いま日本で、20代から30代を中心とした若い人が死にまくっています。理由は過剰サービスによる卑屈さにもあるだろうと、僕は思います。長く続いたデフレで、消費者優遇状態が続き、労働者はその労働力の安売りを続けました。合理化。合理化。合理化。毎年貴重な若者が自殺しています。その数は少子化が続く今でさえ、目立った減少をみせません。多くの方が御存知のように、自殺者数が急増したのは橋本政権時。消費税を3%から5%に増税した瞬間に、自殺者が2万人から3万人に急増し、それ以降は3万人前後で推移しています。消費税にばかり目が行きがちですが、橋本政権が行った悪政は数多くあります。大規模な、幅広い規制緩和が次々に行われ始めました。主に新自由主義者が掲げる政策に近いものが多く、中でも金融ビックバンなど経済に大きな影響があるものもあります。しかし、規制緩和された分だけセーフティネットが充実してきた、とはとても言えません。長引く不況下においてさえ労働規制緩和政策を取ったことによる影響が、自殺者数が急増している一因になっているのは間違いありません。影響が大きいのはフロー低迷期での消費税増税による中小企業の経営難ですが、主要因は決してそれだけではありません。規制緩和が推し進められて以降、若者が自殺者のうちの多くの割合を占めるようになりました。今でもそうです。これからもそうでしょう。 何故でしょうか。その答えの一つに、世代間格差があります。消費者天国、労働者地獄。次回の世代間格差を考えるシリーズではこれらの理由を一つ一つ見ていきましょう。
2014.06.14
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株式投資で大切なこと。それは「上手に損をする」という事です。そして、上手な損の仕方とは、損を大きくしない、という事です。株価は常に適正価格なのですから、誰でも投資判断を誤ることはあります。投資判断を誤る確率は、誰でも殆ど同じ位あります。致命傷を負うと、回復するのに物凄く長い時間が必要になります。当たり前ですが、投資資本が少ないと変化率が大きくても絶対値では変動が少ないのです。分析に情熱と時間を惜しみなく注いでいるガチガチのファンダメンタリストでさえ、お猿さんのダーツと同じくらい投資判断を誤ります。先の事は誰にも分からない。でも大丈夫。何れまた活況相場に巡りあえます。判断を誤ったときに損を大きくしないで済むような対応を続けながら活況相場に巡りあえたなら、もうこっちのもんです。
2014.06.11
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ファンダメンタル投資家なら、デフレからインフレに転じつつあるのかそうではないのか、自分で判断しよう。参考資料 総務省統計局 統計データhttp://www.stat.go.jp/data/cpi/(※初心者にも分かり易い作りになっていますので安心です。頻繁にチェックしましょう)インフレは、定義をコアとコアコアのどちらにするかで考え方が変わると思います。エネルギー価格が上昇しているので、コアは上昇を続けているのは間違いないですが、エネルギーを除いたコアコアで上昇しているかどうか。今年は前年同月比0.7%→0.8%→0.7%ときていましたが、4月が2.3%となりました。5月以降まだ予断は許さないと思います。日銀は今年の夏頃以降から強気みたいですが。もうちょっと言うと、2014年3月のコアコアは絶対値で去年の年末より下でした。4月で若干上昇に転じましたが、それまで今年は絶賛デフレ中だったのです。コアコアがプラスに転じつつあった中で消費税増税。コアとコアコアとのギャップが大きくなれば、税収増を余り期待できないと思います。法人税減税する方針なら尚更。景気が腰折れしなければ、消費税10%論議が始まります。本当に残念なことです。 2014年6月8日補足一応、補足として書きますが、4月のコアコアが2.3%になっているのは、当然消費税増税の影響です。消費税増税分の物価上昇が上乗せされています。更に言うと、コアコアの数値から3%引けば消費税増税分の影響を差し引ける、という事ではないです(日銀試算では1.7%分が上乗せされるという皮算用みたいです)。念の為…。
2014.06.07
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これはインフォメーションクリエーティブの銘柄紹介の2つ目です。銘柄紹介1つ目から順に読んで下さい それでは個別セクターを見ていきましょう。主力のITソリューションの売上高は、14年65億10百万円15年70億42百万円16年76億円を計画。そのうち成長分野であるソフトウェア開発の一括請負の売上高は、14年8億85百万円、15年13億20百万円、16年18億円を目論む。ITサービス事業の売上高は、14年1億64百万円、15年2億30百万円、16年4億円を見込む。これは、かなり思い切った計画です。今まではITソリューションだけでやってきました。しかし今後はソフトウェア開発に注力しながら、ITサービスも軌道に乗せていく、というものです。新たな人材(能力)が必要になるでしょうし、その人材の育成も必要になります。先の全体の売上・経常利益率を交えて考えると、ソフトウェア開発の一括請負はかなり儲かると踏んでいるんでしょう。ファンダメンタル投資家としては、ここに着目するべきです。インフォメーションクリエイティブの中期計画は、ソフトウェア開発の一括請負にかかっているからです。会社として、顧客となりうる企業にガンガン提案していく事になるでしょう。中期計画にも提案型営業を強化する、という記載があります。これは、ソフトウェア開発の一括請負の事だと見てまず間違いありません。繰り返しますが、中期計画はソフトウェア開発の一括請負にかかっています。実績の少ないこの事業を、14年度から16年度の2年間で売上を2倍にしなければなりません。HP上で公表されている中期計画概要にはこのソフトウェア開発の事が全く記載されていません。公表されているのはITソリューション全体とITサービス事業の推移だけです。会社のHP上で公表されている中期計画を見ても、この最も重要なソフトウェア開発の一括請負は分かりません。決算説明会資料や社長インタビュー記事を読んだりするなどの必要があります。今回は日本インタビュ新聞で探した方が良いでしょう。日本インタビュ新聞はごく稀に有用な情報が記載されている事があるので、気が向いた時にでも記事を漁ってみてみると面白いかもしれません。中期計画概要https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=aWMtbmV0LmNvLmpwfGhwfGd4OjM0MDRkNDFlYTEwMmM1MzQ日本インタビュ新聞http://kabu-ir.com/また、ITサービス事業。実はこちらが長期的には大事です。16年度の営業利益率は15.5%を目論んでいます。(14年度は19.5%のマイナス、15年度は17.7%のマイナス)これは、ベトナムへの発注によるコスト削減を見込んでいるのではないかと思います。個別案件は多岐にわたる事業です。美容・理容向けASPサービスからチケットの予約発券サービスまでやっています。今後、個別案件を云々言うのはあまり意味がありません。今までは安定した優良顧客が多かった事でしょう。それは業績推移をみても分かります。ITソリューション中心に、事業内容もリーマンショックを通じてさえ激変する事はありませんでした。しかし今後は安定した収益ではないセグメントでの成長をする必要があります。かなり挑戦的なことをやっていく必要があります。インフォメーションクリエーティブは、長期的に売上100億円を目指すとしています。今のままでは畳めない大風呂敷です。中期計画で目論んでいる売上80億から売上100億への道筋を付けられるかどうかは、この3年にかかっています。肝となるのは、ソフトウェア開発の一括請負をどこまで伸ばせるか。売上100億円達成はそれにかかっています。利益面はITサービス事業が重要になってくるでしょう。売上100億円を目指しつつ増益も見込むのであれば、当然ITサービス事業の拡大が重要になってきます。中期計画、長期計画では大風呂敷の畳み方が重要です。インフォメーションクリエーティブの場合、この2つの進捗状況が大風呂敷の畳み方になります。蛇足ですが、PER:11倍PBR:1倍ROE:8%有利子負債なしEV/EBITDA:2.6です。まぁ、今回のテーマとしてはどうでも良い話です。
2014.06.02
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これがインフォメーションクリエーティブの銘柄紹介の1つ目です。ここから順に読んで下さい。 第一弾から第六弾の銘柄紹介を読んで頂いていない読者は、先にそちらを順に読んで下さい。(お手数おかけして申し訳ありません)過去に紹介した内容を理解されていることを前提として、今回の銘柄紹介を始めます。銘柄紹介 第一弾 7509アイエー銘柄紹介 第二弾 9866マルキョウ銘柄紹介 第三弾 6060こころネット銘柄紹介 第四弾 7865ピープル銘柄紹介 第五弾 9994やまや銘柄紹介 第六弾 7820ニホンフラッシュ ※皆さんご存知の通りですが、この銘柄紹介は買いを推奨しているものではありません。 それぞれ毎回テーマがあり、そのテーマに適した銘柄を紹介しています。 今回のテーマは「中期計画」。僕は中期計画、長期計画が好きなのです。物凄く好きなのです。保守的なものからとても畳みきれないような大風呂敷まで、個性豊かな計画を分析して自分なりに信憑性を八卦予想するのはとても楽しいものです。どちらかといえば保守的な中期計画或いは長期計画よりも、挑戦的なものが好きです。しかし、全社一丸となって目標達成しようという意欲の感じられないような努力目標を掲げる企業は好きではありません。大風呂敷の畳み方に興味があります。という事で、今回は4769インフォメーションクリエーティブを紹介します。インフォメーションクリエーティブ。この銘柄に良い印象を持っている投資家は少ないでしょう。悪い印象を持っている投資家も少ないでしょう。そんな銘柄です。今回は、そんな銘柄の中期計画の話です。インフォメーションクリエーティブは万年割安株ではありませんが、株価の変動が殆どありません。波はありますが、10年チャートも大人しいものです。2000年に上場して以降、最も着目されたのが去年12月。これは中期計画を発表したタイミングです。それではインフォメーションクリエーティブの中期計画について一緒に掘り下げていきましょう。といっても表面をさらっと見るだけです。今回もいつも同様、必要以上に掘り下げません。インフォメーションクリエーティブは、元々中期計画を5ヵ年で出していました。しかし先のリーマンショックで業績が大きく落ち込み、計画が頓挫。大幅な軌道修正を迫られました。それ以来3ヵ年の中期計画を出すようになっています。今回の中期計画は、2014年9月期から2017年9月期までの3年間。この3年で、この会社のその後が非常に大きく変わります。僕はこの企業は3年後に評価が大きく変わっているのではないかと思います。この3年の成長がどのようなものであれ、かなり高い確率で2017年9月期以降は成長鈍化するだろうと考えているからです(ただし、成長鈍化そのものが必ずしも悪いことと決めるけるのは早計です)。成長鈍化しないシナリオもあります。それは、ソフトウェア開発の一括請負とITサービス事業を成功させ、徐々に軸足を移すことが大前提。今中期計画の期間でソフトウェア開発の一括請負、その先にはITサービス事業、そのようにどんどん急成長事業を拡大させなければ、この企業の成長鈍化は避けられないでしょう(くどいですが、成長鈍化そのものが必ずしも悪いことと決めるけるのは早計です)。少し先走りすぎました。それではゆっくりじっくり見ていきましょう。大幅な修正に迫られたといっても、そんじょそこらの企業とは違います。リーマンショック後の非常に厳しい環境下でも赤字転落していない、足腰の確りした企業です。その企業の中期計画。そういう目で見ていきましょう。中期計画は「売上80億円」と「東証2部上場」が大柱。この2つの柱はかなりのインパクトですが、その他の数値についても公表されています。後述します。2部上場については、現時点で一応基準は満たしています。筆頭株主はダントツで従業員持株会。2位との差を2倍以上にして、もうすぐ10%に届きます。従業員給与平均が486万円(平均年齢34歳)とこの業種にしてはやや低いです。この給与は今後暫く継続して上昇するでしょう。従業員764人ですから、売上67億円営業利益4億円弱の会社では賃金上昇が致命的ダメージになりかねません。先に書いた従業員と売上からも分かるように、インフォメーションクリエーティブは従業員に対して売上が致命的に少ないのです。中期計画で売上80億円を目論んでいますが、利益の数値はどうなるでしょうか。この企業は案件内容によって利益率が決まるタイプの特殊な事業内容で、売上が急増しても必ずしも利益がドカンと増えるとは限りません。利益の数値をどこら辺に持っていこうとするかで経営がとても大きく左右されます。人材は現時点で不足しています。人材不足は最近始まったことではなく、去年からずっと不足してます。正確に言うなら、一昨年から不足傾向にあります。会社の方針は、ベトナムに発注(外注)しようとしたり、大学とのパイプを作って新卒を入れやすくしようとしたり、と「良い人材をより安く」という甘い目論見ですが、これだけでは中期計画達成に必要な売上増は難しいでしょう。今後人材コストは持続して上昇し続けると思います。先にも書いたように、リーマンショックで一時的に落ち込んだものの事業は増収増益を続けています。今の顧客はかなりの安定顧客が主なので、余程の事がない限り今後暫く増収増益傾向は続くでしょう。しかし、長期的な事業環境としては需要が大きく縮小するであろう、というのが会社・社長の公式見解です。その為に優秀な人材確保が必要だ、という流れです。よく現状を分かっていると思います。中期計画の具体的な数値目標は、14年9月期売上高66億74百万円、経常利益率6.1%15年9月期売上高72億50百万円、経常利益率6.5%16年9月期売上高80億円、経常利益率8.0%を掲げています。これをそのまま単純に計算すると、14年9月期経常利益4億7百万円15年9月期経常利益4億71百万円16年9月期経常利益6億40百万円となります。経常利益率は、リーマンショックを通じても5%を下回っていません。ずっと6%前後で推移しています。売上を急増させながらこの経常利益率を最終年度8%にする、というのが中期計画の目標です。一見それ程難しい計画ではないように思えます。しかし実際この達成は、案件内容が改善(効率的な売上増が見込まれる案件を増やす)しなければ厳しいのではないかと思います。もう一度書きますが、インフォメーションクリエーティブは人材コストの増加が経営に致命的に大きな影響を与えます。市況が良くなり、割の良い案件が増えなければ、人材コスト増加を上回る利益増加は見込めないでしょう。肝となるのは・一昨年から続いている人材不足(今後の人材コスト増加懸念)・一人当たりの売上高の低さ(売上増加の為にはある程度の従業員を増加しなければならない)・売上80億円の中期計画(売上高急上昇を目論む)・長期的には減少する事業環境(長期的な継続した案件確保が重要で、優秀な人材を手放せない)ただし、この企業は売上の6割を日立グループ案件が占めています。日立グループの案件により、大きく業績が変化します。今後日立グループの先行きはどうかがとても重要になります。ソフトウェア開発、システム運用、パッケージ開発に関わる日立グループの動向をかなり重視する必要があります。日立グループまでやると無茶苦茶長くなるので割愛しますが、日立グループ案件は暫く安泰だと思います。少なくても中期計画の間は増収が続くでしょう。 もうちょっと続く…。
2014.06.02
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