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元卓球部裏部長

元卓球部裏部長

2005/01/27
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ふと、目が覚めた。

時計に目をやると、2時を少し過ぎたぐらいだった。


耐え難い咽喉の渇きを感じる。
頭が柔らかな鈍器で打ち付けられたかのように、痛む。

とにかく、気分は最悪だった。

ちょっと行って、水を少しばかり飲んでこよう。
そうすれば、幾分事態は好転するかのように思えた。


やっとのことでベットから抜け出す。
少しの間、力を蓄える。



気力を振り絞って立ち上がる。
足元は、ふらつく。
よろめくように扉へ向かう、金属のノブは手に冷ややかだ。


扉を、開く。





そこに、無いはずのものが、ある。




誰も使っていないはずの向かいの部屋から、それは出ている。
はじめはただの見間違いかとも思ったが、どうやらそうではないらしい。
それは確かにそこに存在していた。

それは、一本の糸だった。
いや、糸の形状をした何か、と言ったほうがもしかしたら正しいのかもしれない。
タコ糸よりも太く、毛糸よりも細い、それは空間を分け隔てる座標軸かの様に思われた。


色はわからない。
僕には、ただ浮かぶその糸を闇と区別するので精一杯だった。



僕はその糸の先端を見ようとした。
そうしようとは思ったんだ。

でも、実際にはできなかった。



確かに、そのまま歩いていけば、それの先端を見ることはできたのかもしれない。

でも、僕は足を止めた。

糸の先、その先端へ向かう道程を見やったとき、僕は言いようも無い不安に駆られる。
本能がそれ以上進むことを拒絶する。
未知への恐怖は、僕の足場を決定的に崩していく。





ただ、そこには闇だけがあった。
深い、そして広い暗闇の中へ、


漆黒の闇の中へと、それは引きずり込まれているようだった。












どこからかが実話で、どこからかがフィクションです。





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Last updated  2005/01/28 01:27:53 AM
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