★メトロのマフィン★

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2009/08/05
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カテゴリ: 日記。。。

m512261



metropole muffinこと、メトロのマフィンです。

今日は初めておいでくださったお若いお嬢さんとお話が楽しかった!
熊本の前には長崎にお住まいだったということから、ちょっと以前・・・哲さんが小学校の頃に夏休みの自由研究にもいいかなと長崎を訪れた話などをしていました。
転勤族の親を持った話、幼なじみのない話、楽しかったですね。
ありがとう、です。





間もなく原爆投下の祈念日です。
広島、そして長崎。
今から十数年前の夏の話しです。



熊本から瀬高まで、瀬高から佐賀、肥前山口、そして佐世保。
初めて泊まりの二人旅、肥前山口駅での乗り換えの際に少しの時間が開いたので駅前の駅弁屋さんに飛び込み、急遽幼い頃からの私にとっては名物だったかしわ(鶏)弁当とちらし寿司を作ってもらい、再び車中の二人となり、互いに取替えっこしながら食していたのですが、列車(電車)の中での乗車券の確認の折、哲さんに持たせた切符がないのです。

この小旅行の間に、切符は無論のこと着替えなど自分の持ち物は自分で持つことが約束で、互いにリュックを背負っての節約旅行。

ポケットの中もない、どこに落としたかも皆目検討のつかない哲さんは冷や汗状態。
私は節約旅行ながら再度発券してもらうしかないと思いつつも、目の前の焦った顔の哲さん・・・10歳の少年の初めての経験、無理もないと思っておりましたら、車掌さんがうろたえた表情の少年を気の毒に思ってか、「きっと出てくるよ」といった励ましで素通りしてくれたのです。

「優しい車掌さんだったね・・・」と哲さん、ポツリ。
こういう経験は滅多にないことです。
おりる際には改札口横で事前に精算をしたわけですから無賃ではなかったのですが、こういう時に穏やかに対応してくださった車掌さんの親切な心配りは今でも忘れることができませんし、旅行の後、いえ、今でもこの車掌さんのことを哲さんは忘れることはないようです。

さて、佐世保では親戚のお姉さん(従姉妹)が駅に来てくれて、久し振りの再会。
そうして佐世保からはバスで長崎に向かったのですが、折りしも台風の時期で長崎入りは台風と同時期になってしまい風雨の中の珍道中になりそうな気配でした。

ただ、雨男の哲さんよりも年が上なだけ晴女の私の面目躍如といった風で二十六聖人記念碑近くに住まう父の友人に会うまでのこと。。。手紙と品を渡し役目を終わった頃から天気も徐々に回復してきたのであります。


哲さんは母子二人で泊まる初めてのビジネスホテルの小さな部屋のユニットバスが気にいった風で、お風呂を楽しんでいる姿の写真も懐かしいものです。

そうして雨も上がった長崎の街・・・ホテルを出ればそこは横浜などとは比べようのない規模ではありますがまぎれもなく中華街。

赤いランタンの灯る店が並び、みやげ物も中華一色の中を進み、グラバー邸に行くことにしました。
私にとっても十数年振りの場所。なんとその当時から丘の上に建つグラバー邸へは観光客用のエスカレーターが備え付けられていたのには驚きました。

確かに高齢の観光客には便利な設備です。


昔のグラバー邸にはなかったものが、その時にはありました。
日本で初めて国際的な名声をつかんだオペラ歌手・・・プッチーニの「マダム・バタフライ」で国際的に賞賛を浴びた三浦環の像ができていたのです。

当時、存命だった佐世保の伯母は、声楽を学んでいた若き日の憧れが三浦先生だったことなど話しながら、二人で見たものでしたが、このオペラを上演したプッチーニの像もあったのです。
後にプッチーニが未完のままで世を去った作品に「トゥーランドット」があるのですがこの後に、そのオペラを哲さんと北京へ見にいくことになるとは夢にも思っていなかった夏でした。

照明の中に浮かび上がったグラバー邸は昼間に見る様子とはまた違い、なんともロマンチックな佇まいを見せます。各部屋を巡りながらも哲さんの一等気に入ったのは窓からの眺めだったような記憶が蘇ります。
(現在のグラバー邸は、結婚式の前撮りなどでの個人利用も行われていると知りましたが、流石に観光名所としての商才も抜かりないのですね。)

翌朝は早起きしなければなりません。
原爆祈念式典へ出ることが目的の旅ですから。といっても今日の出来事あれこれを話しながらも夜は楽しく更けていくのでした。

翌朝、式典会場には電車で向かうつもりでしたがどこで降りればよいのかは地元の方にお聞きすればといったちょっと行き当たりばったりのこともある不甲斐ない私であったのですが、各電停には市の職員が待機して会場までの誘導も抜かりないことにまた感心したものです。
初めてきた者も迷わずに原爆祈念の式典会場まで無事に向い、誰もがその式典に参加することが出来る、長崎とはそういう街なのでした。

前日とは打って変わって、朝から日差しの強い暑い夏の日になりました。
会場には喪服をきた年配の参列者の姿が多い中に混じって、末席ながらも親子で椅子に座らせていただきながら平和宣言文を聞くことが出来たことは、哲さんのみならず私にとっても貴重な経験でした。

式典終了後は、会場を後にし、平和記念像、そして原爆資料館と回りながら・・・哲さんの希望で長崎にはもう一泊することにしたのです。あれ。。。財布の中身が。。。なんてこともあったのですが、ま、どうにかなるだろーってな貧乏旅行の一幕。つづく・・・あれえ?

夏にはいろんなことを思い出すものです。

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Last updated  2009/08/06 10:11:08 AM


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