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2018/05/02
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カテゴリ: アート
日頃、絵の話などめったにしない弟が珍しく絵について語り出しました。
たまたま見かけたデパートでの絵画展。光の具合がとても美しくて、
テーブルの上に置かれたものがくっきりと映えて、樹木や花やカーテンが
とてもリアルで..、と延々と続く。
印象派のような絵なのに、日本画の画材で描かれているのもユニークだと。

え?とそれまで流して聞いていた私が聞き耳を立てました。

女性の絵描きさんでたしか西なんとかさん...

私は本棚に行き、ストックファイルから1枚の絵ハガキを取り出して差し
出しました。これかい?

彼の声が途切れ、 え?なんで持ってるの? この人知ってるの?



私もそれほど頻繁には街の画廊を訪れることはありませんが、昨年末、
知り合いのグループ展に行った際に、みんなが近くでやってる個展が
すごいと噂していたので、興味を持って訪れていたのです。
西澤知江子さんという方の個展。

絵も素晴らしかったが、描かれた庭園やインテリアがまた素敵だった
ので、作品が欲しいと思ったけれどとても手が出ない。で、せめてもと
絵ハガキを頂戴し、大事にアルバムに保管していたのです。





確かに魅力的な作品でした。とても趣のある庭やテラス、室内が豊かな
植栽や花で満たされ、陰影に富んだ光りが差し込んでいます。
精緻な筆使いと深い色彩。しかしこの絵は一見、印象派的な油彩に見え
るのに岩絵具を使われてるそうです。

日本画で使われる岩絵具はどちらかというと表面(マチエール)が乾いた
質感になるのに、西澤さんの絵は油彩と思ってしまう程の色艶が感じ
られます。元は油彩を描かれていたそうで、光りを表現するために岩絵具
を使われているとか。確かにこれは成功しているようです。

何より、描かれた空間に入り込んでくつろぎたいという感じになるんですね。
人物が描かれてないのに人のぬくもりも感じられます。
絵画作品の役割のひとつに、人の感情に寄り添うことがある。
西澤さんの作品はそんな、人を爽やかな気分にしてくれる絵だと思います。








好みも生き方も違う兄弟二人が、まったく期せずして同じ画家に感動する
なんて、不思議な出来事でした。






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最終更新日  2018/05/03 10:56:36 AM
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