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おなかにコバンザメを従えたサメは、とっても大きく見えた。どこかが本当に接続されてるんじゃないか、実はコバンザメは自分で動いてないんじゃないか、そんなふうにすら思える、一心同体の2匹。が、じっと見ていると…うっかり離れてしまうこともあるらしい。あわててピヨピヨとヒレを振って追いつき、元の位置に戻る様子がなんとも言えずかわいらしい。定位置に戻ってきたコバンザメをおなかの下で庇護して(いるように見える!)、大きく悠々と泳いでゆくその様子。思い出して切なくなった。「切ない」っていうのはこういうことだな。多用できない、したくない。・・・何の気持ちも挟むスキマもなく、電車は動き出す。窓の端へ流れていく大きなサメを見ながら、泣きたくなった。
May 23, 2005
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久々に、無礼極まりない人に出会った。アタマに「慇懃」がついて、おまけに「尊大」もセットでどうぞ、ときた。大嫌いなモノを抱き合わせにして、その人は嫌なボールをほうって来る。この人に渡す名刺なんて一枚も持ち合わせてはいない、そう思った。そこまで徹底して拒否できる性格ではないが、それでもしっかりと顔には表れてしまう。運動神経はまるでさっぱりなのに、顔の裏の神経細胞は、張り巡らされた表情筋とがっちりオトモダチだ。こういうワタシに手を焼いているうちに、またうっかり誕生日が巡ってきた。相変わらずである。
May 18, 2005
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自分の背中は、どうしても見えない。自分の睫毛も、やっぱりムリだ。そういえば…顔ですら、実は自分の目で見たことはないのだ。それに限りなく近しいものを、鏡の中に見る。・・・自分の周りに置いた人たちは、鏡でもある。付き合いも長くなった友達とのんびりランチを取っていて思ったこと。 好きになる人たちの変遷をかえりみると、何か見えてくるね。 そうだね。鏡に映るのは、自分に限りなく近しいもの。でも、似て非なるもの。結局、どんなに頑張ったって自分の顔を自分で見ることなんて一生叶わないわけで。似て非なるものを通して、わかったような気になるしかないのだろう。
May 16, 2005
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たぶん、今まで生きてきた中で(大して長くないけど)いちばんだった。一度に目に飛び込んできた星の数が。4等星くらいまで見えてるかも?な、満点の星空を見上げると目薬を点すときにはがっちり閉じている口が、バカみたいにぽかんと開いていた。どこにいようと、空に浮かんだ星の数は変わらない。見えていないだけだ。それとも、見ようとしていないだけ?東京のビルみたいに星の光を邪魔することのない澄んだ空気が、混じりっけないままグサリと肌を刺してきたのでガタガタ震えながら毛布をかぶって眠りについた。…さむっ!+実は相当美形なのに、なぜか「馬刺 馬ノ介」と名づけられてしまった、かわいそうな馬。
May 3, 2005
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ちゃんとできて当たり前だと思っていた、イルカショー。そうだ、完成品を見ているつもりだったのだ。そんなことはなかった。中の1頭は、まだまだ修行中の身であるらしい。数メートルの高さにあるボールへ向けてジャンプ!ところが、4頭のうち1頭はどうしてもうまくいかない。鼻づらはあと十数センチのところで届かない。そして、そもそもジャンプすらしないことがある。いちばんのベテランがぴったりついて辛抱強く合図をする。ほら、気を取り直してもう一回!私たちから見れば合図、調教師からしてみれば叱咤激励。合図を受けて水にもぐった落ちこぼれイルカを、場内の観客が固唾を呑んで見つめる。三度目の正直?それとも、二度あることは三度ある?…あぁぁ、またダメ。失敗の様子を何度も見ているとわかってきた。あ、今度は違うな、調教師とイルカのタイミングが合わなかったな、私たちにすらそう見えたときには、絶対ジャンプをしないのだ。イルカも義理堅いのか、一応もぐっては見せるが絶対飛ばない。ぐるっと回ってまた戻ってくる。会場のあちこちから漏れるため息なんて、これっぽっちも聞かないふりをして。優秀な3頭は、「まぁまぁ皆さん、そんなにがっかりしないでこっちを見て下さいな」とばかりに見事な芸を繰り広げてくれている。「まったくもう、アイツひとりが成功しないからショーがちっとも進まないじゃん!」と内心で思っているかどうかは知らない。気が向いたらね!とばかりにくるくると泳いでいる、いつまでもジャンプしないイルカ。なにやら、楽しそうですらある。…あれ、私に似てるかも。
May 2, 2005
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