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「ねえさんといもうと」 シャーロット・ゾロトウ/文 M・アレキサンダー/絵(福音館書店)「あさえとちいさいいもうと」 筒井頼子/文 林明子/絵(福音館書店)2冊とも優しいタッチの絵です。「ねえさんと・・・」は、とっても面倒見のよいお姉さんなのだけど、妹がちょっと冒険してみたくなって姉さんを困らせてしまう。「あさえと・・・」は、あさえが遊びに夢中になっている間に、よちよち歩きの小さい妹が外に出ていってしまい、とても心配する。というおはなしです。両者とも、中盤にちょっと緊張感がありながらも、最後はホッとするおはなし。小さい子ども達の日常を描いた作品といえるでしょう。ところで、姉妹って本当にみんな、こんなにホワッとしたものなのでしょうか・・・?今日は、我が家の姉妹のことを書いてみます。次女のぶたぶたちゃんについてはすでにご紹介しました。長女の方はEUREKAといいます。この子は、小さいときからおもしろい子でした(そして今でも)。つかみどころがないというか、天然ボケというか・・・いつか「語録」を作ろうと思っているぐらいです。親としては、笑ってすまされないようなこともしばしば・・・(汗;)「大丈夫かしら?」と真剣に心配したことも何度かあります。―――昨日のこと。午前中から冷たい雨が降り、午後には雪になったのですが。。。次女は毎朝、学校に行く前『おは◯タ』の天気予報をチェックします。ぶ「ねえねえ、うちだと東京っていうところに一番近い?」母「うん、関東だからね~」ぶ「今日は曇りのち雨、傘もって行かなきゃ~。お母さん、出かけるンなら洗濯、中に干した方がいいよ。わぁ、9度だ。昨日より寒いよ。」そして、数分後・・・ぶ「いってきま~~~す!」バタン(閉)・・・バタン(開)ぶ「おかあさーん、もう雨降ってるよ!お姉ちゃん傘もってってないよー。行ってくるねー」バタンってな具合です。一方、長女の方は・・・というと、この時間、ちょうど駅から学校への15分の道のりを歩いているころです。誰か友達に会っていれば傘に入れてもらうでしょうが、家をぎりぎりに出て、電車も一本遅れたはずだから、友達には会えなかったかも・・・とにかく起きるのが遅いので、天気の話はおろか朝食もまともに食べられない毎日。(行きは走り、帰りは友達に入れてもらったそうです)こんな二人だから、家では、姉はあまりのんびりとしてられない。いつも妹からお尻をつつかれているみたい。5才も離れているので、姉はよけいにむかつくと思いますよ。前述の絵本のような、姉が妹をいたわるという光景はうちの中ではまず見られません。ところが一歩外に出ると、というか親の見ていないところでは、二人の性格は全くちがっているようです。姉は、芯が強く目立ちたがり。妹はめそめそ泣き虫。一度二人だけで飛行機に乗って、おばあちゃんの家に行ったことがあるのですが、絵本の世界さながらの姉妹だったようです。というわけで、うちの姉妹を一言で解釈することはできないんです。ただ一つだけ言えることは、妹はお姉ちゃんのことが大好きだということ!そう、生まれたときから最初から、お父さんとお母さんとお姉ちゃんがいたんだもの。おむつ換えの時に、顔の真上で、おもちゃをガラガラならしてくれるちょっと大きいチビを「迷惑だ」なんて思ったことは一度もない、たぶんね。それに比べて、お姉ちゃんは、ある日突然‘お姉ちゃん’になって、困っただろうネェ。とまどっただろうネェ。少しずつ大人に近づいているお姉ちゃんに、今、あらためてご苦労サン!と言いたいです。長女は、保育士or漫画家になりたい、「テニプリ」の桃城が好きな13才です。◇レスのつけられる掲示板は⇒こちら◇モンキーバナナもよろしく
2003.02.25
みなさん、22日の日記への書き込みありがとうございました。書き込みにレスをつけると、何がなんだか、自分でもわからなくなってしまうので、せっかくなので今日の日記にしようと思います。まずは、22日の日記に補足したいと思います。私が時々ここに紹介する本は、私が読んだ本すべてではありません。読んだ本(主に児童書)の中で「この先、子ども達に紹介したいなぁ」と少しでも思った本なのですよ。だから、今回のように自分が「これはちょっと、肌に合わない」と感じても、取り上げてしまいました。そして、「私は、けっこう平気だった・・・」という書き込みをいただいて、とてもうれしく思いました。だって、いろんな人のいろんな意見が聞きたいよね、せっかくの掲示板だもの。書店の「書評」となると、悪いことは書いてないものね(売らにゃならんからねぇ~)。これからも皆さん、いろんなご意見をお願いします!で、「世にも不幸なできごと『最悪のはじまり』」についてもう少し書き加えると、ストーリーもいや、語り口もいや(いちいち、言葉の説明がしてあり疲れる)・・・と、なり、どうしてもいいことが書けないのです。しかし、これ間違いなく、作家の陰謀のような気がします。初めてコーヒーを飲んだ子が「苦い!」って言うのと同じだと思うのですが、どうでしょうね?薬に、身も心も取り憑かれて、堕ちていくのが怖くて、入り口で躊躇している・・・と言えばよいでしょうか。本当はとってもとっても続きが気になる自分がここにいます。(そのうち、間違いなく全巻読むと思います。)気になる人は、ぜひ、自分で読んでみてね。さらなる感想をお待ちしています。◇レスのつけられる掲示板は⇒こちら◇モンキーバナナもよろしく!
2003.02.24
「魔法のゆび」ロアルド・ダール作 ウィリアム・ペン・デュボワ絵 宮下嶺夫訳(評論社)前に読んだ本だが、ロアルド・ダールのこの作品を記しておこう。主人公は8才の女の子。かーっとすると“魔法のゆび”からパワーがでてしまう。学校の先生を猫に変えてしまったり、お隣のグレッグさん一家をカモに変えてしまったり・・・ダールの作品は人物描写が弱いな、と思いつつ、奇抜なストーリー展開と知的ユーモアのセンスに惹かれて、つい読んでしまう。前置きが短いので、子どもにはとっても読みやすいかもしれないよ!人物描写を省くのは、主人公はどこにでもいる普通の子、つまり「あなた」自身なのだよ・・・と、計算されてのことなのかもしれない。ここで「ハリー・ポッター」を引き合いに出すと、反感を買うかもしれないが、世界中の誰が読んでも、あの顔が浮かび、映画として視覚化され、レゴブロックになり、ゲームになる。作家によって、決めつけられた世界が、はたしていいのか悪いのか・・・ということだ。(言っておきますが、私もハリポタは楽しんでいます。ただし、本よりもむしろ映画でネ。)さて、話をもとに戻して、‘cat’の綴りを‘k-a-t’と間違えてしまうこと、カモにされたグレッグさん一家が、後に名字をグレッグ(たぶんGregg)あらためエッグ(Egg)とするところなど、英語の言葉あそびを楽しんでいる。またまた原書が読んでみたくなる。さらに「動物保護」をさり気なくおはなしに織り込んでしまうあたりは、いかにもダールらしい。(ある意味説教臭い作家でもある。)ただ、子どもはそこまで考えて読む必要はない。おもしろさを感じてほしい。だから、中学年ぐらいでOK!挿し絵も多く、青・緑・赤・金色と視覚に訴えるページが続いたり、ページをすかして見る仕掛けなど、絵本といってしまってもいいぐらいだ。(小学校3年生ぐらい~)この本の挿し絵を描いたデュボアのほかの作品(ぶたぶたちゃんのお気に入り)「ものぐさトミー」(岩波の子どもの本)ペーン・デュボア文/絵 松岡享子訳(岩波書店)学校おはなし会で、高学年まで人気の作品です。あまり小さい子よりも、ユーモアの分かる年齢の子に、受けること間違いなし!!かけ算を理解できる年齢ぐらいから。ああ~、ぶたぶたちゃん(小2♀)ったら、この前「一日に4ページずつ読むと一週間で読み終わる本があります。この本は全部で何ページ?」という算数の問題で、4+4+4+4+4=20 答え.20ページかけ算してないってことよりも、なんで、一週間が5日なの~?!土・日はお休みだったのかしら・・・ ◇レスのつけられる掲示板は⇒こちら◇モンキーバナナもよろしく!
2003.02.23
世にも不幸なできごと1「最悪のはじまり」レモニー・スニケット 宇佐川晶子訳(草思社)今日が返却期限なのに、全然読んでいなかった。ここんとこ毎日、布団に入ると5分ともたない・・・本の角が顔にぶつかって、「あ゛~だめだ」と電気を消して寝るのくり返しだった。今日は午後、ぶたぶたちゃんの合唱団の練習を待っている間、3時間半も図書館にいられたので、この本も読んでから返却。読み始めてみれば、1時間ちょいで読めてしまった。(集中できたし、何しろ活字が大きく読みやすい)「・・・ハッピーエンドの物語がお好みの方には本書はおすすめできない・・・」の前置き通り、たいへん「不愉快」な本だった。著者も「不愉快」と銘打っているのだし、「そう思ったら、遠慮なくうっちゃってくれ」と書いてある。シリーズで、続きも気になるところだが、作者の思惑にまんまとはまったというか、私はこの不快感に耐えられないので、2巻目以降は、もうしばらくしてから・・・ということで、うっちゃることにいたします。(5~6年生以上)今日は代わりに、先日6年生のブックトークで紹介された、「穴 HOLES」ルイス・サッカー 幸田敦子訳(講談社)を借りてきた。こちらは、「逆転サヨナラ」という紹介だったので、期待して読んでみます。◇レスのつけられる掲示板は⇒こちら◇モンキーバナナもよろしく!
2003.02.22
Roald Dahl (著), Joseph Schindelman (絵)(Knopf)(邦訳「チョコレート工場の秘密」ロアルド=ダール)突然ですが、英語の本を読んでみました。最初は、子ども用に日本語訳の方をリクエストしようと思って検索していたら・・・市立図書館に英語の児童書なんてあったんだ!というわけで、思わず感激して借りちゃいました。日本語版の方は、こちらを読み終わってから借りることにしようっと。夫から「それ、英語で読んでなんか意味あるの?」と聞かれました。はっきり言ってなんの意味もないです。今さら英語の勉強でもないでしょ・・・冬休みにハリポタの映画を、今回は吹き替えでなく字幕版で見てから(「やっぱ、ダニエルくんの生の声が聞きたいよね」と長女と気があって小2の次女も巻き込んでしまったのですが・・・)それが意外に簡単だったので「私って、いける?」と調子に乗っただけのこと。で、本題に戻って"Chocolate Factory"ですが、とても平易な文で、中学生程度の英語力で十分読める物でした。私もほとんど辞書なしでいけました。口語体なので会話の勉強にはなるかも・・・作者のダールは、イギリスから、アメリカに移り住んでいます。内容はとってもイギリス的だと思いながら読んでいたのですが、お金の単位はドルだし、出版社もアメリカの会社なので、この本原典なのかどうかは不明。「ハリポタ」もアメリカで出版されるときには副題なんかも少し変わるらしいですし、同じ英語でもニュアンスとか微妙にちがうんですよね。数年前からその工場で働く人々を誰も見たことがないという、Mr.Wonka’s chocolate factoryを特別に見学できる金色の券。世界でたった5枚の幸運のチケットがチョコのパッケージに入っていると聞けば、お金に物をいわせてチョコを買い占めるような人もいます。4人目までは、まあ普通に「こんなもんでしょ」と当たりが出ます。ところが、チャーリーの家は、想像もつかないほど貧乏な家庭。老人4人を抱え、お父さんが、工員をしていた歯磨き工場はつぶれ、雪かきをして日銭を稼いでいるという。貧乏で食べ物がないことがこれでもかと繰り返されている。今時の子どもには、(私にだって)これほどの飢えは想像がつきません。チャーリーがチョコレートを買ってもらえるのは、一年にたった一度の誕生日だけ。その一個のチョコに、家族全員が期待をかけますが、見事にはずれ。二度目のチャンスは、なんと、おじいさんのへそくり。7人の家族が飢え死にしそうなときに、宝くじを買うようなもんです。これもはずれ。チャーリーは学校の帰り道、ベチャベチャの雪解けの水たまりのようなところで、1ドル紙幣を拾うんです。もう飢えで、頭が朦朧としているのです。考えるのは食べ物のことだけ。そこで近くの店に入り、チョコを買ってむさぼるように食べます。おつりはお母さんにあげようと思っていたのですが、小銭を目の当たりにして、欲求を抑えられなくなり、2個目のチョコを買って食べます。そして劇的な大当たりです。?私の疑問その1?たとえ1ドルといえども、拾った物をそのまま使っちゃっていいの?最後まで、このことについては触れてないんだけど・・・?私の疑問その2?チャーリーの付き添いとして工場見学に行ったジョー爺さん。物語の最初では、ベッドの上で起きあがっているのもやっとの、よれよれの老人のはずなのに、いつからこんなに元気なの?途中から、走ったり、チャーリーを抱え上げたり。?私の疑問その3?ところで、チャーリーってヒーローらしいこと何かしたっけ?最後まで、なにもしなかったような・・・まあ、骨組みはちょっと弱いかなっていう気がしたけど、子どもにはおもしろいかも。お気楽な、まさに奇想天外な物語です。ぶたぶたちゃんに途中までのあらすじを話したら、早く日本語の本を借りて来てってせがまれました。Mr.Wonkaのことを表現する言葉で、balmy,nutty,screwy,batty,dippy,dotty,daffy,goofy,beany,buggy,wacky,loonyなどなど・・・いちいち日本語に訳すのも大変そうなけなし言葉の数々。映画「フック」(ロビン=ウィリアムス主演)でも、子ども同士のけなしあいの場面は印象的だし、米大リーグで、よく選手が審判に抗議する風景を見かけるけど、日本にはない文化ですね。と思っているのは私だけかな?もし、英語に詳しい人がいたら教えてほしいのだけど・・・Mike Teaveeがテレビに飛び込むとき、"See you later, alligator!"って言うんです。これって、「さよなら三角、またきて四角」みたいなものですかね?夫が、"See you later, terminater."とかもあるって言うんですが、ほんとかな?続編"Charlie and the Great Glass Elevator"も読んでみようかな?◇レスのつけられる掲示板は⇒こちら◇モンキーバナナもよろしく!
2003.02.16
今日は月に2回の童謡サークルの練習日だった。前回に引き続き、「おおきなくりのきのしたで」のリズムうちをやった。講師のキクちゃんに聞こえないように小さい声で言うけど、結構手が痛くなった!楽しい歌もたくさん歌ったけど、「五十音」という歌を前回から歌っている。音取り・リズム取り・口の体操にもなるようだ。なんと!!作詞は北原白秋で、とても有名な詩らしい。メンバーの中でも知っている人は何人かいるようだし、小学校の国語の教科書にも載っているとか・・・? あめんぼ あかいな アイウエオ ・・・・・ かきのき くりのき カキクケコ ・・・・・ わいわい わっしょい ワイウエヲ うえきや いどがえ おまつりだと、五十音が、全部くみこまれている。講師のキクちゃんに聞こえないように小さい声で言うけど、結構この歌、ストレスたまるよ!なぜだかわからないけど、帰ってきた今も、まだこめかみが痛い・・・あんまり歌いたくない(・・・といいつつ、私、頑張っちゃったみたい トホホ(^-^;)◇レスのつけられる掲示板は⇒こちら◇モンキーバナナもよろしく!
2003.02.13
火よう日のごちそうはひきがえる〈ひきがえるとんだ大冒険シリーズ1〉ラッセル・E・エリクソン/作 ローレンス・D・フィオリ/画 佐藤涼子/訳(評論社)季節はまさに冬。雪におおわれた地面のずっと下で、ひきがえるのウォートンとモートンが、食後のお茶を飲んでいる場面からおはなしが始まります。このいかにも英国田園風(作者がどこの人か知りませんが)、私はなかなか好きです。ウォートンはそうじ好き、モートンは料理上手。(うちにも欲しい、こんなかえる・・・)モートンが作ったかぶと虫の砂糖菓子を、ウォートンがトゥーリアおばさんの所へ届けると言い出したことがきっかけで、ふたりは言い合いになりますが、言葉にはお互いへの思いやりが感じられます。ウォートンが突っ走るタイプ、モートンはどちらかというと受け入れるタイプかな?結局、ウォートンは厚着をしてスキーで出かけることになります。冒険の始まりです。しかし、冬の森。ひきがえるは、みみずくの恰好のごちそうです。ずるがしこいみみずくに捕まり、住みかである高い木のうろに連れて行かれました。ところが、みみずくはすぐにウォートンを食べるわけではなく、5日後の火よう日、自分の誕生日の特別なごちそうにするというのです。それまで、ウォートンは自分の命をカウントダウンしながら、みみずくの家で過ごします。そうじなんかしてあげたりして・・・きれいにしないと落ち着かない性格のようです。そして夜になりみみずくが帰ってくると、ろうそくをともしてお茶をすすめたりします。いやに落ち着いているな・・・?いえいえ、5日間のうちになんとか逃げる方法を考えているのです。なかなかしたたかなかえるなんです。ヒーローはこうでなくっちゃ!毎晩、みみずく(ウォートンは、彼をジョージと呼びます)は、お茶に付き合わされ、ふたりはいろいろな話をします。*****ここまで読んで、うちのぶたぶたちゃんへの読み聞かせは中断しました。もう10時半を過ぎてしまったんです。だいたい半分ぐらいかな・・・。でも、ぶたぶたちゃん、翌日の夜まで待てず、次の日学校から帰って少し自分で読んでしまいました。ウォートンが食べられてしまうのか、気になって仕方がなかったみたいなのです。その夜、読み聞かせ完了!ぶたぶたちゃんは、一度も登場しなかった、トゥーリアおばさんのことが気になって仕方ないみたいです。(小学校2~3年から)◇レスのつけられる掲示板は⇒こちら◇モンキーバナナもよろしく!
2003.02.04
絵本ばかりでなく、暇をみつけて読みものにも挑戦。低学年向けの本なら、1~2時間、中学年向けなら1~2日。高学年向けになるともう少し時間がかかる。(本ばかり読んでいるわけにもいかないので・・・)その上感想を書くとなるとちょっと荷が重いが、気楽にできる範囲でやってみよう。「大あばれ山賊小太郎」那須正幹/作 小松良佳/画(偕成社) ときは戦国時代、小さな鍛冶屋に生まれた少年が主人公。和尚さんから「大きくなってとんでもないことをしでかす相だ」と言われ、「小太郎」というちょっと弱そうな名前を付けてもらうが、それでもすごい力持ち。ヒーローの素質は十分だ。時代も時代なら、領主も領主。赤岩重太夫という武将に命じ、小太郎のすむ浜崎村に火をかけた。目の前で両親を殺され、村を焼き払われた小太郎が、命からがら逃げ出し、祖母を頼っての旅の途中で、ちゃっかり者の忍者マメ太や剣の名手剣之助に出会い、知恵と力を出し合っておろち山の山賊を助けるという話。この時代、戦火に村を追われた人たちが、生きるために山に隠れて追い剥ぎのようなことをしたという事実もあっただろう。山賊と呼ぶにふさわしいかどうかは別として、それが十代を頭とした子ども達の集団だから、愉快痛快。武士達を殺すチャンスもありながら、「彼らも農民の出身だから」と、寝ている間にまげを切り、裸にして、その情けない姿を遠目に見て笑うところなんか、ホッとさせられる。小学4~5年生から。 戦国時代の様子については、この本をちらっと見ることもお薦めする。「戦国時代の村の生活―和泉国いりやまだ村の一年」歴史を旅する絵本 勝俣鎮夫/文 宮下実/絵 (岩波書店) 続編「気球にのった少年 大あばれ山賊小太郎」もすでに発行されているはずなのだが、まだ図書館で見かけないので、来月あたり忘れないように読んでみようと思っている。 那須正幹といえば、「ズッコケ三人組」シリーズ(前川かずお/絵 ポプラ社)がポピュラーだが、「お江戸の百太郎」シリーズ(長野ヒデ子/画 岩崎書店)「時の石」(岡本順/絵 文渓堂)などの時代物もなかなか面白い。小説ではないが、 「絵で読む広島の原爆」(西村繁男/絵 福音館書店)は圧巻。絵も緻密ですばらしく、小学校上級から大人まで見応えのある内容だ。◇レスのつけられる掲示板は⇒こちら◇モンキーバナナもよろしく!
2003.02.03
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