24階のミミック

24階のミミック

2005.05.04
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 この日はGW3日間限定の、前橋の浄水場公開を見に行く。実家にいた頃も一度も入ったことがなかったからさんぽがてら泰とじじ、ばばと出かけた。

 広大な敷地内には大正時代に建てられた水道塔もあり、普段からそのレトロな形の頭が木立から見えていて興味があったので近くまで行ってその全体像を見た。しかし父の話では最近まで塔を登ることができたというのだが今回はロープが張ってあり、中には入れなかったのが残念。
 それにしてももともと公園ではないから屋台もお店も何もく、とにかく暑いので早々に裏口から出て、帰宅。途中泰が眠くなったのかまた「抱っこ、抱っこ」と言い出したけど「あ!たんぽぽ!」とか「あっ、あっちにバスが!」などとごまかしながら歩いてもらい、ようやく帰宅。
 そう、今日は1ヶ月ぶりにパパに会える日なんだから(^-^)

 パパからはメールで渋滞にはまっているらしきことが書いてあったので、先に散歩にでたのだけど、帰宅したらすぐ近くまできたメールがきた。
 しかし、冷やし中華をちょっと食べた泰は、もう意識が朦朧としてきて、目はとろん、首はぐらぐら、身体もぐんにゃりしてきた。口にもっていって「泰、めんめん!」と声をかけるとはっと気がつき、一瞬目をあけて食べるのだけど、全部めんを吸い込む前にまた動きが停止し、頭が落ちてくる。
 こりゃ寝るな……と思っていたら、外に車の音!
 パパだ!


 パパもうれしそう。重くなったとか太くなったとかいろいろ言いながらやってきて、泰にめんめんの続きを食べさせる。泰は、うれしさでパパに抱き着いて離れず、買ってもらった恐竜の人形を見せたり本を見せたり、いろいろと説明をはじめた。
 とはいえ、午前中いっぱい歩き回ってさっきまで寝そうになっていた泰。本当は眠いはず。でもパパに会えたうれしさで必死で寝ないでがんばっているのがほほえましいやらかわいそうやら。よっぽどパパに会いたかったんだねぇ。

 一方、じーちゃんとばーちゃんは昨日から冷戦状態。その原因がまたくだらない。じーちゃんが大好きなそらまめ、買ってきたのだけどばーちゃんが忙しくて全然料理してやらなかったのが気に食わないらしく、昨夜怒鳴りあいの喧嘩をしていた。父もしつこくて、一日あけたら気分を転換すればいいのに母が声をかけてもまだ怒っていて、その余波が私にまでかぶってくる。
 母が、朝「今日は○○(私)の誕生日だよ」と父に話しかけたら、父が大きな声で「それがどうした!」と怒鳴った。
 母はびっくりして、それから逆にボルテージがあがっていくのだが、私も「本人の目の前でそれがどうしたって親がいうセリフか」と内心むっとした。
 というか、じーちゃん自分の誕生日のときは一週間も前から「誕生日だ誕生日だ」と大騒ぎして去年も兄夫婦たちと一緒にお祝いしてあげて大喜びしていたくせに、娘の誕生日は「それがどうした!」なんだ、と思ったら怒るより悲しいよね。ま、母に対する怒りとトシでそういうことを言ったのかもしれないけど、それくらいだったら忘れてもらってたほうが全然よかったよ。もともと、いいトシだし祝ってもらう気なんかなかったけどそんなこと言われるくらいなら今日誕生日じゃなかったらいいのにな、と思った。

 でもさっき到着したパパはそんなことは知らないので、事件の直後に無邪気にやってきて「ママ、今日誕生日だね!」なんてその凍りついた雰囲気の中で言う(笑)。こういうところがうちのパパって平和でいいのよね。なごむ~。
 で、母も気を取り直し、この日はせっかくパパが泰にあえた記念で(笑)しゃぶしゃぶを食べに行きました。
 しかし個室でとってもおいしい料理なのに、やっぱりじーちゃんとばーちゃんがすごーく雰囲気悪くて、お互いに口をきかない。料理は楽しく食べたかったのに、なんだか残念でした。

 老人医療に今も携わっている父がよく、泰の生活を見ていて「幼児と老人」を比較して「こういうのは同じだ、こういうのが違う」とか論評しているのだけど、私から見ると、子供と老人にははっきりと一つ違うことがある。
 それは、気分の転換がさくっとできるかどうか、ということ。幼児は、ものごとに固執しない。どんなに泣いても、怒っても、暴れても。気分をさっと変えて、素直に目の前の物事に夢中になってくれる。怒りや悲しみを引っ張らない。これはものすごいことなんだ。

 「幼児と老人」、よく比べられる。介護が大変なのは、身体の大きさだけじゃなくてやはり心の問題なのかな。





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Last updated  2005.06.01 21:10:00


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