24階のミミック

24階のミミック

2010.08.15
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 母と二人で言ったら、今日はおきていて、「目が見えないからお前かわりに見てくれ」という。また、いつもの戦闘の話で、「味方の船がどっちをむいてるかみてくれ」という。

 食事がきているが、またいっさい手をつけない。牛乳をやたら飲む。
 母が飲ませている梅のエキスの粒を一つ飲む。それ以外は薬ものまない。シーツのわきから、薬が出てくる。看護婦さんに見せると、一つはわかるが、もう一つはわかりませんね、と言った。
 しまった、父が勝手に前の病院からとりよせて飲んでる薬だったらしい。見せちゃいけなかったかな。

 看護婦さんに、看護に必要なものが足りないので買い置きくださいといわれるので、売店に買いに行こうとすると、めずらしく「だめだ、お前はここにいてくれ」という。
 「目が見えないからここにいろ、船を見てくれ」と手を振って怒る。
 母がイライラしてきて、ほっといて帰ろう、きりがないと言って病室を出て行ってしまった。
 私も、「今日は帰るよ、明日またくるから」と言ったら、手をふって怒ってる。
 でも、いつものことだと思って「バイバイ」と声をかけたらおこってそっぽをむいている。


 この日こそ、一晩中ついててもいい日だったのに。

 次の日、早朝に電話がくるまで。まだ父はずっと病院でこのままわけわからないことを言いながら生きていけると思っていた。





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Last updated  2010.09.30 16:39:09


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