24階のミミック

24階のミミック

2011.06.17
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 またカイコネタ。最近めちゃめちゃはまってるなぁ。


 食べる量も飛躍的に増えて、朝、昼、晩と20枚くらい葉っぱをいれても翌朝おきて箱を開けてみるともう空っぽだったりするくらい食べる。

 そして昨日のこと。
 習い事に出かけている泰がおいていったカイコの箱をあけてのぞいてみると、一昨日、泰が作ってあげたカイコちゃんたちの個室の一つに、一頭(カイコは家畜なので一頭、二頭と呼ぶそうです)のカイコが入っていて、忙しく頭をふって糸をはいているではないか?!
 トイレットペーパーの芯を半分に切っただけの個室の中で、すでに自分のはいた糸の上に浮かんでいるように見えるカイコ。細いのにかなりしっかりとした強さの糸を口からどんどんはいては、短い手でよりあわせるように繰って、まゆを作っているようだ。

 一生懸命手でよりあわせているところがなんだかかわいいのだが、昨日まですごい勢いで葉っぱばかり食べていたカイコが、今は桑の葉に目もくれず一心に糸をつむいでいる様子には本当に生命の不思議を感じる。誰に教えられたわけでもなく、せっせと空中にうく繭をつくりつづけるカイコ。まさに神秘だ。

 作ってはしばらく休み、また作ってはしばらく休む。そうして、夜が明けて朝、見てみると個室の中には美しいマユがすでに出来上がって浮いていた。糸は触ってみると結構固い。
 生糸には、セリシンという固いたんぱく質が含まれていて、そのためにごわごわした感覚になるらしい。このセリシンを取り除いて精錬したものが、よくある絹糸になり、あの美しい光沢とやわらかな手触りのシルクを生み出すというわけだ。

 出来上がったマユは真っ白で、きれいな楕円だった。

 そしてその日の夕方には、少し身体が黄色っぽくなった5頭のカイコたちが、個室を求めて葉っぱの上をうろうろしだした。すべてのカイコに一つずつ個室をこしらえてあるのだが、ダブって入ってしまうと困るのにわがままなカイコたちは皆で同じところに入ろうとしたり、箱のフタと個室の間に無理やり入り込んでマユになろうとしたり、思い通りに個室を選んでくれない(笑)。

 泰がいちいち丁寧につまみあげては「あんたはこっち」「君はこっち」と個室に押し込んでやり、それでも出ちゃう子はほっぽりだして、気に入ってくれた子たちはそこでお休みの支度。
 朝には、2つがきれいな白いマユになり、もう2つは半透明でまだ中が透けて見えるマユを作っていた。透けて見えるものも、すでに空中にマユの形は出来上がっていて、その中で壁を厚くすべくカイコが一生懸命お仕事しているのが外から見える。とても不思議な感じなので後ろからライトをあてて写真などとってみたりして(笑)。

 どんだけカイコにはまってるんだ。

 残りの4頭も、次の日にはもう桑の葉を食べなくなり。空き室を求めてのぞきまわっている子がいた。
 カイコ飼育も、もうすぐ終わりなんだ。

 気持ち悪いと思っていたカイコたちが、実はやさしいおとなしい、かわいいやつらだったのは発見だった。まあ小さいころから育て上げたからな。いきなり、マユを作る寸前のあのどてっとしたでかいやつを見たらやっぱ受け入れられなかったろう。
 何しろ動物を飼うということは、やはり愛情がわくものなのだ。

 パパなんか、いずれこのカイコたちは冷凍して殺してしまうのを知っているから「愛着わくから見ないんだ」と見ようともしない。最初は、気持ち悪いから見ないのかと思っていたけど、後からそれを聞いて感心した。パパはほんとうに優しいひとなのよ。

 来年も、カイコ飼いたいね。泰くんがそういった。


 カイコちゃんたち、お休み。そして、さようなら。
 こう書くと、涙でそうになる。大切な命の授業を、ありがとうございました。





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Last updated  2011.06.17 12:37:46


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