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出産すると気になる赤ちゃんの症状の中に、 新生児黄疸
があると思います。かなりの確率で症状が現れると言われ、生後5〜7日をピークに改善することが多いようですが、産後入院中から数値が高く、治療が必要になって入院が長引く場合もあります。
うちの場合は、長男、次男共に、幸い入院が長引くほどの症状は出ず退院しました。
☆新生児黄疸(しんせいじおうだん) 名前の通り、新生児にみられる黄疸のことです。皮膚や白目の部分が黄色くなるのが特徴的な所見だと思います。
胎児の時は、成人と比べると少し酸素不足になるため、これを補うのに赤血球の数を増やして、必要な酸素量を確保します。
成人と比較すると赤血球数は1.5~2倍程度多くなります。
新生児のことを「赤ちゃん」と呼ぶのは、赤血球数が多いことで、皮膚が赤く見えるからとも言われています。
出生後、肺が使えるようになると赤血球過多となるので、余分な赤血球は脾臓で破壊されます。そして、破壊された赤血球中の赤い色素ヘモグロビンが、黄色い色素の「 ビリルビン
」となり、皮膚が黄色く見えるようになるのです。
新生児黄疸自体は生理的な現象ではありますが、時として血中ビリルビン濃度が過多となると大脳基底核などに沈着し悪影響を及ぼすことがあるため、治療が必要になります。
☆注意が必要な場合
かなりの確率で症状が現れるとはいえ、やっぱり心配ですよね。
注意が必要なのはどんな時なのでしょう。
通常増加したビリルビンは自然と体外に排出されるのですが、生後2週間を経過しても黄疸があり、白い便がみられるときは胆道閉鎖症を疑います。母子手帳に配布される便のカードで、1から3番であれば注意が必要です。うんちの写真や実物を持って小児科を受診するといいでしょう。
目や肌が黄色くなることに加えて、病気が原因の黄疸の場合には、倦怠感や発熱が伴うことがあります。赤ちゃんが38度以上の発熱がある、あまり起きない、哺乳が悪い、呼吸が早いなどが見られたときには、早めに小児科を受診しましょう。
☆黄疸の種類 黄疸にもいくつか種類があり、様々な原因によって症状が現れます。
最初に書いた通り、生まれたばかりの新生児の血液には赤血球・ヘモグロビンがたくさん含まれており、生まれると同時にこれらの大量の赤血球が徐々に分解されるため、ビリルビンが一時的に増加します。
新生児期は肝臓の働きが十分ではないため、大量のビリルビンを処理しきれず、新生児黄疸として症状が現れてしまうのです。
新生児の肝臓の働きは、時間が経てば成長して処理能力も上がりますので、自然に黄疸が治癒されます。そのため、病気ではない黄疸として、生理的黄疸とも呼びます。
新生児黄疸では、遅くとも生後2週目には消えますが、母乳育児の赤ちゃんは生後1ヶ月を過ぎても黄疸の症状が残ることがあります。
これは母乳性黄疸の可能性が高く、母乳に含まれるホルモンが肝臓の酵素の働きを弱めるため、赤ちゃんの体内でビリルビンの処理が遅れてしまい、黄疸の症状が続きます。
うちの場合、母乳育児なので、長男も1ヶ月健診の頃まで黄疸の症状はありました。次男も生後10日ちょっとすぎていますが、まだ黄疸症状は出ています。
母乳性黄疸であれば、新生児黄疸と同様に自然に回復しますが、生後1ヶ月を過ぎて症状が残る場合には、他の病的な黄疸の可能性もあります。ミルクに切り替えて様子を見たり、1ヶ月健診で相談するなど、原因を明確にしておく必要があります。
ママと赤ちゃんの血液型が異なることで起こる黄疸です。血液型不適合妊娠では、異なる血液型に対する抗体がママの体にできてしまい、赤ちゃんの赤血球が壊されることでビリルビンが過剰に増加してしまい、黄疸の症状が現れます。
新生児溶血性貧血による黄疸では、とくにRh型がマイナスである母体から生まれた血液型不適合妊娠で発生することが多いため、出産する前から注意して対処が可能な症状の一つです。
大人でも、急性肝炎などの病気が原因で肝臓の機能が低下すると、ビリルビンを処理することができなくなり、黄疸にかかってしまうことがあります。この肝臓の機能低下による黄疸を肝細胞性黄疸と呼びます。新生児黄疸や生理的黄疸も、大枠ではこの肝細胞性黄疸に含まれます。
肝臓はうまく機能していても、体外に排出する胆道が閉塞されていることで起こる黄疸です。胆汁の排泄がうまくいかない「先天性胆道閉鎖症」が主な原因として考えられますが、特に白っぽいうんちが出るときには注意が必要です。
☆長引くと…?
本来は排出されるビリルビンが長く体内に留まると、ビリルビンが脳神経細胞を損傷して「核黄疸」という病気を引き起こす危険があります。
早期の治療をすれば回復が見込めますが、3日以上過ぎると発熱やけいれんなどが現れ、1週間以上過ぎると筋緊張がなくなりグッタリとしてきます。ここまで症状が進むと、脳性麻痺などの後遺症が現れ、場合によっては命にかかわってくるため、早期治療が大切です。
初めての出産で黄疸が出ると驚いてしまいますが、決して珍しいことではありません。病的黄疸の可能性もあると考えると不安になってしまうかもしれませんが、ほとんどは生理的黄疸なので焦らず対応しましょう。
そして、病的黄疸の可能性がないかを確認するため、どれくらい黄疸が続いているのか、皮膚や白目の色、うんちの色などをしっかりとチェックしてください。
早期に対処すれば治りやすいものなので、もし症状が改善されないといった兆候があれば早めに出産時の産婦人科等へ相談するようにしましょう。
新生児黄疸以外にも、赤ちゃんの病気やケガは些細なことでも気になりますよね。
何かあった時のためにも基礎知識とホームケアのポイントがわかる病気事典として、こういう本を1冊持っておくのもおすすめです。
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