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花を贈れば 迷惑になるとのこと 笑顔を願えば 頬歪ませるとのこと そうか、もう そんなに嫌いか。 最近ゆるくなってきた シルバーリングが 月日の流れ教えます 千切れた糸の切り口は ひどく醜くて 「はやく捨てろ」と諭します 息をするように愛していたのに 人が死んでも 咲き続ける花のよう 恋が死んでも 愛は生き続けるもの だけど、そう そんなに嫌いか。 たとえばあなたの心の 憎しみの部屋が いま空いているとするなら その場所を埋めるパーツに わたしはなりたい 嗚呼、こういうところですね 息をするように愛されていると 思い込んでいました いつかあなたに 疎まれる日が来ること わかっていたら 貝として生きた あなたの話ばかり 聞きたがっていたわたしと わたしの話さえも 聞こうとしてくれたあなた そんなふたりもたしかにいて 息をするように愛して 息をするように愛されていると 信じていた馬鹿者です 花を贈れば 迷惑になるとのこと 笑顔を願えば 頬歪ませるとのこと そうか、もう そんなに嫌いか。 息をするように愛していました だけど、そう そんなに嫌いか。 そんなに嫌いか。
2018.08.13

だって声がね似ていたのよだからあなたを選んだ 誰にも言えないわたしだけの秘密 みすぼらしいネイルのようにこびりついている思い出を甘い香りの除光液で落せたら楽になれるけど やっと自由になった爪はつまんでいたそのTシャツも簡単に手放すと思うきっと必要な汚れなの あなたのせいじゃないからね 愛を使い果たして涙流し尽くして隣で笑えている 今ね、あてつけみたいに恋している。 もう友達との恋バナも笑って聞けるし話せるし大丈夫の仮面もだいぶ輪郭になじんできたのに また同じ夢を訪れてちゃんと檻に閉じ込めたはずの心は頭を抜け出して愛しさ連れて戻ってきた あなたのためならいいのにね 気まぐれにこの空にやわい飛行機雲を残して消えてゆくの 今ね、あてつけみたいに愛している。 「忘れさせて」と言ったけれど本当は忘れたくなくてだからあなたを選んだ 誰にも言わないわたしだけの秘密 今ね、あてつけみたいに恋している。あなたのことを愛している。
2018.08.12

失って初めてわかったのです わたしが恐れていたほどあなたは わたしに大切ではなかったこと 逃げ出して初めて気づけたのです あなたが嘲笑っていたよりわたしは あなたなしでも暮らしていけること だけど、唯一、消えないの。 細く 尖った 言の葉で 毎日 彫られた 刺青が 心に ひろがり 消えないの どうして? だって 会いたくて 居たくて 痛みさえ感じなかった 世界中にはじかれても あなたのものでいたかった 今も、唯一、消せないの。 焼ける 苦しみ 耐えられず 薄れる ことなき 刺青が あなたが うずいて 消せないの どうして? だって 会いたくて 居たくて 痛みさえ愛と名づけた できないことが増えたって あなたの印が欲しかった 世界中にはじかれても あなたのものでいたかった 世界のなかに戻ったら あなたの跡が痛かった 失って初めてわかったのです だけど、唯一、消えないの。 今も、唯一、消せないの。 失って初めてわかったのです きっと一生、消えないの、消せないの。 消えないの、消せないの。
2018.08.05
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